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Oracle® Coherenceクライアント・ガイド
リリース3.7.1
B65027-01
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A RESTの構成要素

この付録では、REST構成デプロイメント・ディスクリプタに関する詳細リファレンスと、ディスクリプタの簡単な概要を示します。

この付録は、次の各項で構成されています。

A.1 REST構成ファイル

REST構成デプロイメント・ディスクリプタにより、REST実装の構成を指定します。ディスクリプタのデフォルト名はcoherence-rest-config.xmlで、クラスパス上で見つかる必要があります。tangosol.coherence.rest.configシステム・プロパティを使用して、名前をオーバーライドできます。次に例を示します。

-Dtangosol.coherence.rest.config=MyConfig.xml

REST構成デプロイメント・ディスクリプタのスキーマは、coherence-rest-config.xsdファイルに定義されます。XSDファイルはcoherence.jarライブラリのルートにおいて次のWeb URLにあります。

http://xmlns.oracle.com/coherence/coherence-rest-config/1.0/coherence-rest-config.xsd

<rest>要素は構成ファイルのルート要素で、一般的にXSDとCoherenceのネームスペース参照およびcoherence-rest-config.xsdファイルの場所が含まれています。次に例を示します。

<?xml version='1.0'?>

<cache-config xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
   xmlns="http://xmlns.oracle.com/coherence/coherence-rest-config"
   xsi:schemaLocation="http://xmlns.oracle.com/coherence/coherence-rest-config
   coherence-rest-config.xsd">

注意:

  • xsi:schemaLocation属性でWeb URLを参照した場合でも、coherence.jarライブラリにあるスキーマは必ず実行時に使用されます。

  • xsi:schemaLocation属性を省略してスキーマ検証を無効にできます。

  • デフォルトのキャラクタ・セットがASCIIではなくEBCDICである環境にCoherenceをデプロイする場合、このデプロイメント・ディスクリプタ・ファイルがASCII形式であり、ランタイム環境にバイナリ形式でデプロイされることを確認してください。



要素の索引

表A-1に、非終端REST構成要素のすべてを示します。


aggregator

使用場所: aggregators

説明

aggregator要素は、キャッシュにあるデータの集計に使用するカスタム・アグリゲータの定義に使用されます。各aggregator要素には、アグリゲータ・クラスまたはアグリゲータのファクトリ・クラスと名前との間における単一バインディングが含まれている必要があります。

要素

表A-2aggregator要素の下位要素を説明します。

表A-2 aggregatorの下位要素

要素 必須/
オプション
説明

<name>

必須

アグリゲータ・クラスまたはアグリゲータのファクトリ・クラスにバインドされるREST用URLで使用する名前を指定します。

<class>

必須

名前にバインドされるカスタム・アグリゲータ・クラスまたはカスタム・アグリゲータのファクトリ・クラスの完全修飾名を指定します。このクラスはcom.tangosol.util.EntryAggregatorまたはcom.tangosol.coherence.rest.util.aggregator.AggregatorFactoryインタフェースをそれぞれ実装する必要があります。



aggregators

使用場所: rest

説明

aggregators要素には、任意の数のカスタム・アグリゲータ定義が格納されます。

要素

表A-3aggregators要素の下位要素を説明します。

表A-3 aggregatorsの下位要素

要素 必須/
オプション
説明

<aggregator>

必須

アグリゲータ・クラスまたはアグリゲータのファクトリ・クラスと名前との間における単一バインディングを指定します。



marshaller

使用場所: resource

説明

キャッシュ・エントリのキーと値のクラスとマーシャリング処理クラス(それらのクラスのインスタンスでマーシャリングとアンマーシャリングに使用)との間におけるバインドがマーシャリング要素にはあります。

要素

表A-4marshaller要素の下位要素を説明します。

表A-4 marshallerの下位要素

要素 必須/
オプション
説明

<media-type>

必須

マーシャリング用に使用するメディアの名前を指定します。CoherenceではXMLとJSONのデータ出力のデフォルト実装が用意されています。

<class-name>

必須

com.tangosol.coherence.rest.io.Marshallerインタフェースを実装するカスタム・クラスの完全修飾名を指定します。キャッシュに格納されるキャッシュ・エントリ値のマーシャリングとアンマーシャリングに実装が使用されます。マーシャリング処理は、それぞれのオブジェクト・タイプとメディア・タイプに対して構成されます。



processor

使用場所: processors

説明

processor要素は、キャッシュにあるデータの処理に使用するカスタム入力プロセッサの定義に使用されます。各processor要素には、プロセッサのファクトリ・クラスと名前との間における単一バインディングが含まれている必要があります。

要素

表A-5processor要素の下位要素を説明します。

表A-5 processorの下位要素

要素 必須/
オプション
説明

<name>

必須

プロセッサのファクトリ・クラスにバインドされるREST用URLで使用する名前を指定します。

<class-name>

必須

名前にバインドされるカスタム・プロセッサのファクトリ・クラスの完全修飾名を指定します。このクラスはcom.tangosol.coherence.rest.util.processor.ProcessorFactoryインタフェースを実装する必要があります。



processors

使用場所: rest

説明

processors要素には、任意の数のカスタム・プロセッサ定義が格納されます。

要素

表A-6processors要素の下位要素を説明します。

表A-6 processorsの下位要素

要素 必須/
オプション
説明

<processor>

必須

プロセッサのファクトリ・クラスと名前との間における単一バインディングを指定します。



resource

使用場所: resources

説明

resource要素によりキャッシュ・エントリのマーシャリングとアンマーシャリングに使用するメタデータを渡します。キャッシュ名とキャッシュ・エントリ・キーと値クラスとの間における単一バインディングがメタデータに含まれます。

要素

表A-7resource要素の下位要素を説明します。

表A-7 resourceの下位要素

要素 必須/
オプション
説明

<cache-name>

必須

このリソースで公開されるキャッシュの名前を指定します。キャッシュは、キャッシュ構成ファイルで定義する必要があります。

<alias>

オプション

名前がRESTのURLパス・セグメント用に理想的でない場合における<cache-name>要素の別名を指定します。この値のデフォルトは、値が指定されていない場合における<cache-name>要素の値です。

<key-class>

必須

このキャッシュに格納されるエントリ・キーのタイプを指定します。

<value-class>

必須

このキャッシュに格納されるエントリ値のタイプを指定します。

<key-converter>

オプション

com.tangosol.coherence.rest.KeyConverterインタフェースを実装するクラスの完全修飾名を指定します。キャッシュ・エントリのキーを文字列に変換したり、キャッシュ・エントリへのアクセスに使用できる適切なオブジェクト・インスタンスに、REST用URLで使用するキーの文字列表現を変換するためにクラスが使用されます。値が渡されない場合、com.tangosol.coherence.rest.DefaultKeyConverterクラスがデフォルトで使用されます。デフォルトのクラスには、Javaのプリミティブ、日付およびUUIDにおける文字列変換処理が用意されています。詳細は、Oracle Coherence Java APIリファレンスを参照してください。

<marshaller>

オプション

com.tangosol.coherence.rest.io.Marshallerインタフェースを実装するクラスの完全修飾名を指定します。キャッシュに格納されるキャッシュ・エントリ値のマーシャリングとアンマーシャリングにクラスが使用されます。CoherenceではXMLとJSONのデータ出力のデフォルト実装が用意されています。



resources

使用場所: rest

説明

リソース要素には、任意の数のリソース定義が格納されます。キャッシュ・エントリのマーシャリングとアンマーシャリングに使用するメタデータをリソース定義により渡します。

要素

表A-8resources要素の下位要素を説明します。

表A-8 resourcesの下位要素

要素 必須/
オプション
説明

<resource>

必須

キャッシュ・エントリ・キーと値クラスとキャッシュ名との間における単一バインディングを指定します。



rest

root element

説明

rest要素は、Coherence REST実装の構成に使用するcoherence-rest-config.xmlファイルのルート要素です。実装ではRESTのWebサービスを使用して、リモート・クライアントでクラスタにあるデータをHTTPでアクセスでき、POFシリアライズを使用する必要はありません。

要素

表A-9rest要素の下位要素を説明します。

表A-9 restの下位要素

要素 必須/
オプション
説明

<resources>

オプション

キャッシュ・エントリのマーシャリングとアンマーシャリングに使用するメタデータを渡すリソース定義の数を指定します。

<processors>

オプション

キャッシュにあるデータの処理に使用するカスタム・プロセッサ定義の数を指定します。

<aggregators>

オプション

キャッシュにあるデータの集計に使用するカスタム・アグリゲータ定義の数を指定します。