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Oracle® Coherenceクライアント・ガイド
リリース3.7.1
B65027-01
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第II部

Java Extendクライアントの作成

Coherence for Javaを使用すると、データ、データ・イベント、データ処理などのCoherenceクラスタ・サービスに、Coherenceクラスタ外部からJavaアプリケーションを使用してアクセスできます。Java Extendクライアントは通常、Coherenceキャッシュへのアクセスを必要とするデスクトップ・アプリケーションやWebアプリケーションで使用されます。

Coherence for Javaライブラリは、Coherenceクラスタ内で稼働する Coherence*Extend のクラスタ・サービス・インスタンスに、高性能なTCP/IPベースの通信レイヤーを使用して接続します。このライブラリからCoherence*Extendクラスタ・サービスにすべてのクライアント・リクエストが送信され、このサービスは実際のCoherenceクラスタ・サービス( パーティション・キャッシュ・サービス、 レプリケーション ・キャッシュ・サービスなど)に委任することで、クライアント・リクエストに応答します。

クラスタのメンバーであるキャッシュ・クライアントと同様に、Java Extendクライアントでは、CacheFactory.getCache() APIコールを使用してNamedCacheインスタンスを取得します。これが取得されると、クライアントはCoherenceクラスタに組み込まれている場合と同じようにNamedCacheにアクセスします。NamedCacheの操作はリモートのクラスタ・ノードに(TCP/IPを介して)送信されますが、この処理はクライアント・アプリケーションに対して完全に透過的に行われます。

C++や.NETのディストリビューションとは異なり、Javaには個別のクライアント・ディストリビューションはありません。Coherence for Javaで提供されるAPIは、Extendクライアントの作成に使用するAPIと同じです。APIについては、『Oracle Coherence開発者ガイド』で詳しく説明するため、このガイドでは説明しません。Java Extendクライアントを作成する場合は、このガイドの第I部「スタート・ガイド」(基本設定)と、『Oracle Coherence開発者ガイド』の第IV部「プログラミングAPIの使用」を参照してください。