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Oracle® Coherenceスタート・ガイド
リリース3.7.1
B65028-01
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20 Coherenceのエコシステム

このドキュメントの内容は次のとおりです。

20.1 Coherenceエディションの分類

Coherenceエコシステムは、Coherenceクライアント・エディションとCoherenceサーバー・エディションの2つのサブセクションに分類されます。クライアント・エディションには、次の2つがあります。

サーバー・エディションには、次の3つがあります。

エディションごとに、異なる(等級別)機能群を備えています。各エディションの機能リストについては、『Oracle Fusion Middlewareライセンス情報』を参照してください。

20.2 Coherenceクライアントとサーバーの接続

図20-1は、それぞれのクライアント・エディションから接続できるサーバー・エディションを示しています。ここでは、重要な点が2つあります。

図20-1 エディション別クライアント/サーバー機能

この図については前の文で説明しています。

20.3 クライアント・エディションとサーバー・エディションの接続に関連するCoherenceモジュール

Coherenceクライアント・エディションとサーバー・エディションの接続には、次の2つのCoherenceモジュールが関連します。

20.3.1 単一のCoherenceクライアント・プロセスから単一のCoherenceサーバーへの接続方法


注意:

Coherenceでは、Java、.NET (C#)およびC++用のネイティブ・クライアントを提供することによって、クロス・プラットフォーム・クライアントをサポートしています。そのため、Coherenceデータ・グリッドに接続することによって、さまざまなプラットフォームから、プログラミング言語の境界を越えてデータにアクセスし、データに対して変更、問合せなどの操作を実行できます。データ・グリッドの詳細は、第1章「データ・グリッドの定義」を参照してください。

図20-2は、Coherenceクライアント・プロセスから内部データ記憶域にリクエストがどのように渡されるかを示しています。

  1. Coherenceクライアント・プロセスが、Extend*TCPを使用して、Coherence(サーバー側)データ・グリッドへの接続を開始し、維持します。

  2. Extend*TCPは、CoherenceサーバーJVMプロセス(具体的には、プロセス領域内で実行されているExtend Proxyサービス)に接続します。

  3. Extend*Proxyサービスは、内部データ記憶域にクライアント・リクエストをルーティングします。

図20-2 単一クライアント、単一サーバー

この図については前の文で説明しています。

20.3.2 複数のクライアントとサーバーの考慮

この項では、前の例と同じコンポーネントを使用することを前提としています。図20-3は、内部データ記憶域にCoherenceサーバーJVMプロセスが複数存在する場合に、複数のクライアント・プロセスからのリクエストが内部データ記憶域にどのように渡されるかを示しています。

  1. Coherenceクライアントの複数のプロセスが、Extend*TCPを使用してCoherence(サーバー側)データ・グリッドへの接続を開始し、維持します。

  2. Extend*TCPは、単一のCoherenceサーバーJVMプロセス(具体的には、プロセス領域内で実行されているExtend*Proxyサービス)に接続します。接続に失敗すると、クライアント・プロセスは、Extend*Proxyサービスを実行している別のCoherenceサーバーJVMプロセスに接続します。

  3. その後、Extend*Proxyサービスは、クライアント・リクエストを、図で「内部データ記憶域」として示している適切なCoherenceサーバーJVMプロセス(そのクライアント・リクエストに関連するデータを保持する1つ以上のプロセス)にルーティングします。

図20-3 複数のクライアントとサーバー

この図については前の文で説明しています。