この章では、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cの新機能の概要を説明します。Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12.1.0.1、12.1.0.2、12.1.0.3、12.1.0.4および12.1.0.5の各リリースの新機能について説明します。ここでは、Cloud Controlコンソール、Oracle Management ServiceおよびOracle Management Agentを含む、基本のOracle Enterprise Managerプラットフォームに特に関連付けられた新機能がリストされています。また、最新のプラグイン・リリースおよびコネクタ・リリースについても説明します。
このドキュメントの内容は、次のとおりです。
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関連項目: Oracle Enterprise Manager Cloud Controlの詳細は、次の『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlドキュメント』のWebサイトを参照してください。
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlの使用方法の動画一覧は、Oracle Enterprise Managerデモ・シリーズのWebサイトを参照してください。
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Oracle Cloud Management (Hybrid Cloud)
データベース管理機能
ミドルウェア管理機能
クラウド管理機能
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース5 (12.1.0.5)の新しい拡張です。 |
Enterprise Manager Cloud Controlは、オンプレミス・デプロイメントとOracle Cloudデプロイメントの両方の監視と管理をすべて同じ管理コンソールから実行するための単一のガラス・ペインを提供するようになりました。Oracle Cloudサービスを処理しているOracle Cloud仮想ホストに管理エージェントを導入することで、Oracle Cloudターゲットを他のターゲットと同様に管理できます。管理エージェントとオンプレミスOracle管理サービス・インスタンス間の通信は、外部の干渉から保護されます。サポートは、Oracle DatabaseおよびFusion Middleware PaaSターゲットの管理に加えて、Oracle Cloud仮想ホスト上のJVMの監視用のJVMDサポートに対して提供されます。
Oracle Cloud Managementには、次の主要機能が含まれます。
自動化されたエージェントのデプロイメントおよび構成
データベースおよびJava PaaSインスタンスの監視
通知とチケット発行の統合を含むインシデント管理
検索とインベントリ、オンプレミス・インスタンスとクラウド・インスタンス間の比較、構成履歴、コンプライアンスなどの構成管理
オンプレミスとOracle Cloud間のクローニング
Oracle Cloudデータベース・インスタンスの個別パッチ適用
Enterprise Managerのフレームワークおよびインフラストラクチャ・コンポーネントは、次のグループに分類することができます。
次の項では、アーキテクチャを堅牢かつ拡張可能にするための機能について説明します。
Oracle Database、Oracle Fusion Middleware、Oracle ApplicationsなどのOracleテクノロジを管理および監視するEnterprise Manager Cloud Controlのコア機能は、新しい自己更新機能を使用してダウンロードおよびデプロイ可能なプラグイン経由で提供されるようになりました。ターゲット管理に加えて、セルフサービスやチャージバックなどの垂直機能もプラグイン経由で提供されます。この新しいプラガブル・フレームワークにより、Enterprise Managerの次回リリースで提供されるのを待たなくても、Enterprise Managerの機能を更新できます。たとえば、Oracle Databaseの新規バージョンがリリースされた場合は、最新のOracle Databaseプラグインをダウンロードしてデプロイするだけで、最新リリースに対応した管理機能が装備されます。
自己更新機能では、管理エージェント・ソフトウェア、プラグイン、監視テンプレート、レポートおよびアラートなどの新機能および機能更新が利用可能になると、Enterprise Managerのコンポーネントを更新して拡張することができます。
更新プラグインはEnterprise Managerストアから使用でき、この外部サイトは、ダウンロード可能な更新についての情報を得るためにEnterprise Manager Cloud Controlによって定期的にチェックされます。
Enterprise Manager Cloud Controlでは、プラグインおよびコネクタ管理もサポートしています。Oracle Databaseの管理機能などのEnterprise Managerの主要機能はプラグインを介して使用可能になるため、プラグインを更新する機能は特に重要です。
オラクル社が作成する特定の更新は通常、特定のCloud Controlリリースにバンドルされており、自己更新が可能です。たとえば、オラクル社が作成した管理プラグインやデプロイメント・プロシージャがその例です。一般に、オラクル社提供のエンティティは読取り専用です。必要に応じてコピーを作成し、コピーをカスタマイズできますが、Oracle提供の元のエンティティを変更することはできません。
ソフトウェア・ライブラリは、Enterprise ManagerストアからのOracle Enterprise Manger Cloud Controlに対する更新(自己更新)、モニター対象のターゲット用のダウンロード済パッチ、ターゲットのライフサイクル管理用に使用するアーチファクトのステージング領域です。Enterprise Manager 12cでのソフトウェア・ライブラリの拡張は次のとおりです。
1つのエンティティに複数のファイルを関連付けられるようになりました。
エンティティのすべてのリビジョンをフォルダ間で移動できるようになりました。
エンティティに関連するノート(変更についてのログ情報)や添付ファイル(追加/アップロード・ファイル)を追加できるようになりました。
様々な機能領域のエンティティ管理がソフトウェア・ライブラリ・コンソールに統合されたため、ベア・メタル・プロビジョニング(BMP)、仮想化など様々な機能領域に属するすべてのエンティティに、ソフトウェア・ライブラリ・コンソールからアクセスできるようになりました。
エンティティを格納するために新たに導入された、次の記憶域オプションを使用できるようになりました。
参照先ファイルの場所: 参照先ファイルの場所では、ソフトウェアのバイナリやスクリプトを保護するために、組織の既存のITインフラストラクチャ(ファイル・サーバー、Webサーバーまたは記憶域システムなど)を活用できます。これらの場所を使用すると、エンティティはソフトウェア・ライブラリ記憶域にファイルを明示的にアップロードしなくてもそのファイルを参照できます。参照先ファイルの場所は、3つの記憶域オプションをサポートしています。
HTTP: HTTP記憶域の場所は、参照可能なファイルのソースとして機能するベースURLを表します。
NFS: NFS記憶域の場所は、サーバー上でエクスポートされたファイルシステム・ディレクトリを表します。サーバーはEnterprise Managerホスト・ターゲットでなくてもかまいません。
エージェント: エージェント記憶域の場所はOracle Management Services (Oracle Management Service)エージェント・ファイル・システム・オプションと似ていますが、Enterprise Managerエージェントで監視される任意のホストを指定できます。エージェントは、このホスト上にあるファイルを処理するよう構成できます。
管理エージェントのファイル・システム: 管理エージェントのファイル・システムの場所は、Oracle Management Serviceがデプロイされているホスト・マシン上で実行されている管理エージェントからアクセス可能になっている必要があり、これはWindows上に設定されている複数のOracle Management Serviceで推奨されます。
移行と削除機能を使用して、すべてのエンティティをある記憶域の場所から別の場所に移行し、その後、エンティティ・ファイルを含まない場所を削除できるようになりました。
細分化された権限を使用して、ソフトウェア・ライブラリの様々なエンティティへのユーザー・アクセスを制御できるようになりました。デフォルトでは、管理者はソフトウェア・ライブラリ権限を持っていません。スーパー管理者が、管理者にアクセス権や権限を付与します。次に、ソフトウェア・ライブラリのロールおよび対応する細分化された権限をリストします。
EM_PROVISIONING_DESIGNER (デザイナ): ソフトウェア・ライブラリ・エンティティの作成および表示
EM_PROVISIONING_OPERATOR (オペレータ): ソフトウェア・ライブラリ・エンティティの表示
EM_PATCH_OPERATOR (オペレータ): ソフトウェア・ライブラリ・エンティティの表示
付与権限および取消し権限を使用して、所有するエンティティに対する特定の権限をユーザー/ロールに付与できるようになりました。
所有するエンティティ(ユーザー所有エンティティ)を編集、削除およびエクスポートできるようになりました。ただし、Oracleが所有するエンティティ(Oracle所有エンティティ)を編集、削除またはエクスポートすることはできません。
類似作成オプションを使用してOracle所有エンティティのクローンを作成し、要件にあわせてクローンを編集できるようになりました。
ソフトウェア・ライブラリで使用可能になったEnterprise Managerコマンドライン・インタフェース(EM CLI)動詞
ソフトウェア・ライブラリに、汎用コンポーネントの作成と社内ビルド・プロセスとの統合を可能にするEM CLI動詞が用意されました。
ビルド・プロセスの一部として生成されたファイルは、GUIコンソールを使用せずにソフトウェア・ライブラリ記憶域にアップロードする必要があります。サポートされているEM CLI動詞を使用すると、記憶域の場所の追加、新規フォルダおよび汎用コンポーネントの作成、ファイルのアップロードまたは参照、既存の汎用コンポーネント・エンティティの更新、および様々なリスト機能を行うことができます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
ステージング操作
ソフトウェア・ライブラリ・コンソールには、エンティティに関連付けられているファイルをソフトウェア・ライブラリ記憶域から別のホスト・ターゲットにステージングするオプションがあります。
記憶域の場所の構成および関連する資格証明を検証するプロセスで、新たに作成されたエンティティをサイトにステージングできるかどうかを迅速に確認できるようになりました。もう1つのユースケースは、エンティティに関連付けられている大容量のソフトウェア・ファイルをアップロードした後に、他のプロセスまたはサブシステムで抽出することです。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
ソフトウェア・ライブラリ・コンソール・ホームページから削除されたエンティティのリストを表示し、必要に応じてパージを実行できるようになりました。定期的なパージ・ジョブも設定され、削除されたエンティティをクリーンアップするために毎日実行されます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新機能でした。 |
拡張検索ページで検索を保存できるようになりました。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新機能でした。 |
プラグイン開発者は、ソフトウェア・ライブラリを拡張して、即時利用可能なタイプとサブタイプ、これらのサブタイプのエンティティおよびディレクティブを定義できるようになりました。これらのエンティティは、プラグインのために定義されたカスタム・ジョブ・タイプで使用できます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新機能でした。 |
Oracle Management Service (OMS)エージェント記憶域の場所の構成に使用する資格証明に対して、表示権限が必要であるという要件は、削除されました。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新機能でした。 |
ソフトウェア・ライブラリの使用状況を確認および印刷するための新しいEM CLI動詞や、ソフトウェア・ライブラリOMSエージェントの記憶域の場所を変更して、その場所にアクセスするための、関連付けられたOMSホストおよび資格証明を変更する新しいEM CLI動詞が追加されました。詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新機能でした。 |
ローダーは、エージェントからデータを取得し、そのデータを管理リポジトリにアップロードする、Oracle Management Serviceのコンポーネントです。ローダーは、エージェントと同期して機能するように再設計されているため、データ・アップロード用の一時ファイル・ステージング領域は必要ありません。ローダーのリソースは、より重要なターゲット(ライフサイクル・ステータスに基づいて)からのより重要なデータ(ターゲット可用性など)を高い優先順位で処理できるように、自動的にパーティション化されます。
エージェントはより堅牢、自己チューニング可能、および軽量になるように、またスケーリングして何千ものターゲットを管理できるように、再設計および再書込みされています。
エージェントの多くの制御操作を、コンソールで利用できるようになりました。これには、エージェント・プロパティの起動、再起動、停止、保護、再保護および更新が含まれます。これらの操作は、エージェント単位で、または多数のエージェントを一度に実行できるため、1箇所からデータ・センター中のエージェントを容易に管理できます。また、Oracle Management Serviceおよび管理エージェントに関連するソフトウェアの問題が自動的に検出され、インシデント・マネージャで管理可能な問題として提起されます。インシデント・マネージャでは、Enterprise Managerサポート・ワークベンチ(サポート・ワークベンチ)にアクセスして問題についての診断情報をパッケージ化し、サポート・サービス・リクエスト(SR)をオープンしてOracleからのヘルプを表示し、Enterprise Managerに関連する問題を解決するための時間を短縮できます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新しい拡張でした。 |
更新された「管理リポジトリ」ページには、管理リポジトリの構成および状態の詳細が示されます。Enterprise Manager管理者は、このページから管理リポジトリ・データベースのステータスを迅速に評価できます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
構成済のすべてのOMSインスタンスのリスト、および管理サーバーOMS、サーバー・ロード・バランサ(SLB)構成、構成済OMSごとのスループットなどのグローバル・プロパティを示す新しいページが追加されました。
このページにより、Enterprise Manager管理者は1つの場所にOMS層を表示できるため、SLB構成の問題や構成済OMSインスタンスのサブセットの問題など、Enterprise Managerの問題を診断するために役立ちます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
統合されたエージェント管理ページにより、次のことが可能になります。
データのフィルタリングおよびソートの改善
管理者が問題のあるエージェントやターゲットを特定するのに役立つ、多数の列の公開
メトリック収集に関する問題などのあるエージェントへのドリルダウン
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新しい拡張です。 |
Enterprise Managerの「ページ・パフォーマンス」ページには、Enterprise Managerのページ・パフォーマンスの統計があります。各リポジトリ、OMS、ブラウザ、ネットワークで要した時間がそれぞれのページに示され、30秒よりも長くロードにかかったページについては診断レポートが生成されます。管理者は、この機能によりEnterprise Managerデプロイメント全体のパフォーマンスを評価して、パフォーマンスの問題がある個々のページを特定できます。
各ターゲットにはライフサイクル・ステータス・ターゲット・プロパティがあり、「基幹」、「本番」、「ステージング」、「テスト」、「開発」のいずれかの値を設定できます。このターゲット・プロパティを使用して、ターゲットのデータを処理する優先順位を指定します。Enterprise Managerの負荷が高い状況下では、ライフサイクル・プロパティの値が「基幹」または「本番」のターゲットが、ライフサイクル・プロパティの値が「ステージング」、「テスト」または「開発」のターゲットよりも高い優先順位で処理されます。最重要ターゲットの優先順位を付けることで、データ・センターが拡大し、管理対象ターゲットの数が増加しても、最重要ターゲットは引き続き高い優先順位で処理されます。
ターゲット・プロパティが指定されていない場合、Enterprise Managerではターゲットのステータスはステージングであるとみなされます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新機能でした。 |
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注意: スタンバイWeblogic Server (WLS)ドメインを使用するスタンバイOMSインスタンスは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)では非推奨となっています。詳細は、My Oracle Supportのノート1563541を参照してください。 |
OMS障害回復では、障害回復に標準のFusion Middlewareプロシージャを使用するようになりました。新しい障害回復ソリューションでは、すべての主要OMSインスタンスは、基礎となるストレージ・テクノロジによってプライマリ・サイトとスタンバイ・サイトの間で自動的に同期が保持される、レプリケート対象の記憶域にインストールされる必要があります。これにより、OMSパッチ適用、プラグイン更新、アップグレードなどの操作の後に、スタンバイOMSインスタンスを手動で更新する必要がなくなるため、障害回復サイトの管理が簡略化されます。
ユーザビリティを強化し、ジョブ・ロールに合わせてEnterprise Managerエクスペリエンスを調整するために、Cloud Controlコンソールのユーザー・インタフェースは大幅に変更されました。初めてログインする際に、デフォルトのホームページにするページを横断的に選択できます。たとえば、主としてインシデントに関心がある場合、インシデント・マネージャをホームページとして選択できます。新しいインタフェースには、Enterprise Managerのどこからでもアクセスできるグローバル・メニューがあります。「お気に入り」メニューの機能はブラウザのブックマークと同じで、最もアクセスするページに即座に移動できます。また、「履歴」メニューからは、最近アクセスした10のターゲットにすばやくアクセスできます。グローバル検索機能を使用すると、すべてのターゲット・データにドリルダウンできるだけでなく、ナレッジ・ベース、バグ・データベース、ユーザー・ドキュメントを念入りに調べることができます。
ホームページのパーソナライズを使用すると、個人のニーズにあわせて、WebLogic Serverホームページなど、ターゲット・ホームページのレイアウトや表示されるデータをカスタマイズすることができます。変更内容はターゲット・インスタンスまたは現在ログインしているユーザー(あるいはその両方)で保持されるため、カスタマイズしたコンソールを作成して様々なターゲット・タイプを監視できます。具体的には、次のことができます。
ページのリージョンのレイアウトのカスタマイズ
ページへのリージョンの追加または削除
各リージョンに表示されるデータの指定
事前定義されたホームページのレイアウト群からニーズに最適な表示の選択
グループ・ホームページには、引き続きグループ・メンバーのステータスおよび状態の概要が表示され、ここから一元的にジョブの発行、ブラックアウトの開始など、グループに対する操作を開始できます。グループ・ホームページは、ジョブの責務や対象分野にあわせてカスタマイズできます。ホームページ内でリージョンを追加、削除または再編成できます。また、的を絞ったターゲット管理を可能にするために、グループ・ホームページ自体のターゲット・タイプ・フィルタも提供されています。たとえば、ターゲット・タイプ・フィルタをデータベース・インスタンスに変更すると、グループ・ホームページのすべてのリージョンが変更され、グループ内のそのデータベースに関連する情報のみが表示されます。データベース・ロードマップ・リージョンやデータベース項可用性リージョンなど、データベース固有のその他のリージョンも提供されます。
システムとは、アプリケーションをホストするために連携する一連のインフラストラクチャ・ターゲットです。Enterprise Managerはシステムのメンバー間の関係および依存性をより正確に表すために、システムのメンバー間の豊富なアソシエーション(データベースに格納、「クラスタに含む」、「認証者」など)をサポートしています。これにより、システムのメンバーに対して加えられた変更または実行された操作の影響分析を適切に行うことができます。Enterprise Managerは、データベース・システムなど既知のOracleシステムに、デフォルトのシステムを提供します。ユーザー定義システムである汎用システムで、ユーザーが指定した基準に基づいてターゲットの可用性をサポートできるようになりました。システムが稼働中であるとみなされるには、少なくとも1つのキー・メンバーが稼働している必要があるか、またはすべてのキー・メンバーが稼働している必要があるかを指定する必要があります。これを行うことで、キー・メンバーに基づいてシステムの可用性をプロアクティブに監視できます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
動的グループにより、メンバーシップ基準に基づいてグループを作成できます。メンバーシップ基準は、ターゲット・タイプ、ライフサイクル・ステータス、部門、ターゲット・バージョンなどのターゲット・プロパティに基づいています。プロパティが動的グループの基準と一致するターゲットは、動的グループに自動的に追加されます。
動的グループによって、グループの管理が容易になります。管理者はグループ・メンバーシップ基準を定義する必要があるのは一度のみで、Enterprise Managerによって自動的にターゲットが適切な動的グループに追加または動的グループから削除されます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新しい拡張です。 |
システム・ダッシュボードを使用すると、グループまたはシステム内のターゲットのステータスおよび全体的な状態をプロアクティブに監視できます。問題のある領域を強調表示するために、インタフェースが色分けされるように設計されており、オープン・インシデントのサマリー表によってこれらのインシデントを表示および管理できます。システム・ダッシュボードは、より頻繁な間隔でのリフレッシュ(30秒ごと)のサポートと、管理者がダッシュボードのリフレッシュを停止および再開できる機能によって強化されています。より頻繁な間隔でのリフレッシュは、ターゲットのステータスおよびインシデントをほぼリアルタイムで監視する必要があるデータ・センターにとって重要です。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新しい拡張です。 |
管理者は、システム・ダッシュボードから、グループまたはシステムのインシデントに対し、インシデント管理アクションを実行できるようになりました。これらのアクションとは、所有者の割当て、インシデントの確認、インシデントの優先順位の設定、他の管理者用のコメントの追加、手動でクリア可能なインシデントのクリアなどです。システム・ダッシュボードからこれらのアクションを利用できるため、ITスタッフはデータ・センターのインシデントにより迅速に応答したり、管理できるようになります。
Oracle Business Intelligence (BI) Publisherとの統合が実現したため、このエンタープライズ・レポート・ソリューションを使用すれば、運用レポート、電子決済書類、行政様式(PDFフォーム)、出荷ラベル、小切手、宣伝チラシ類など、各種の高度な書式付文書の作成、管理および配布が可能です。オープン・スタンダードを基盤とするOracle BI Publisher (BI Publisher)を使用すると、既存のインフラストラクチャを活用するカスタム・レポート・アプリケーションの作成も可能です。レポートは、使い慣れたデスクトップ製品を使用して設計でき、オンライン表示や広範囲な宛先へのスケジュール配信に対応しています。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新機能でした。 |
現在、Oracle BI Publisher 11g (11.1.1.7)はデフォルトでEnterprise Managerとともにインストールされます。ただし、デフォルトで構成はされません。インストール後にこれを構成するには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』の説明を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/install.121/e24089/toc.htm
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新機能でした。 |
Enterprise Managerをインストールすると、デフォルトでOracle Management ServiceとともにBI Publisherがコンパクト・インストールでインストールされるようになりました。インストールまたはアップグレード処理を行うと、手動で操作する必要なくEnterprise Managerで使用するBI Publisherがインストールおよび構成されます。ただし、BI Publisherサーバーを構成するには、インストール後に構成手順を実行する必要があります。この手順は、次の『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』で説明されています。
http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/install.121/e24089/toc.htm
BI Publisherは、強力かつ堅牢なレポート環境で、これがEnterprise Managerでのレポート作成の今後の方向性です。Enterprise Managerで使用するために、BI Publisherを別にダウンロード、インストールおよび構成する必要がなくなりました。これにより、メンテナンスおよび構成の時間を節約でき、インストール直後に豊富なレポート環境に即座にアクセスできるようになりました。
次の項では、このリリースのセキュリティの新機能および拡張機能について説明します。
Enterprise Manager管理者のために、LDAP認証および強力なKerberos認証がサポートされるようになりました。Oracle Access Manager (OAM)との統合もサポートされます。これにより、データ・センターは設定されている企業のセキュリティ標準を遵守することができます。
ホストおよびデータベース・ターゲットの認証に、非パスワード資格証明がサポートされています。特に、ホスト・アクセスにはSSH鍵ベース認証、データベース認証にはKerberosチケットがサポートされています。両者により、ターゲット・アクセスに強力な認証メカニズムを利用できます。
LDAPユーザー属性をEnterprise Managerのユーザー属性にマップできるようになりました。この機能を使用すると、電子メール・アドレス、ライン・オブ・ビジネス、コスト・センターなどのLDAPのユーザーに関する情報が、Enterprise Managerのユーザーが作成されたときに、そのユーザー・アカウントに自動的に継承されるようにできます。ユーザー情報がLDAPからシームレスに自動伝送されることで、Enterprise Managerのユーザー作成プロセスが簡素化され、より充実したビジネス・コンテキストがEnterprise Managerユーザー・アカウントに提供されます。この機能の別の利点は、ユーザーが新規ターゲットを追加する場合に、そのユーザーと同じプロパティがターゲットに自動的に継承されることです。これらのプロパティが管理グループまたは動的グループの基準として使用されている場合、ターゲットは適切な管理グループおよび動的グループに自動的に追加されます。このことは、ターゲット設定の自動化に役立ちます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新機能でした。 |
資格証明は、管理対象ターゲットへのアクセスを制御するために使用されます。資格証明の使用および管理が改善され、簡易化されました。資格証明には独自のライフサイクルがあります。管理者は資格証明を独立したエンティティとして、資格証明を使用する機能とは別個に、作成、更新および削除することができます。また、資格証明は集中管理された資格証明ストアに保持されます。資格証明を使用する機能は、参照による資格証明を参照します。すなわち、資格証明に加えられた変更は、資格証明を使用するすべての機能で自動的に使用可能になります。
Enterprise Managerの管理者は、資格証明の機密コンテンツを開示せずに、名前付き資格証明を作成して他の管理者と共有できるようになりました。これにより、上位特権資格証明へのアクセス権を持たない下級管理者は、ターゲットを管理する際にこれらの資格証明を使用できます。名前付き資格証明によっても、作成する必要のある資格証明の数を大幅に減らし、資格証明の管理に必要な時間と労力を削減することができます。最後に、名前付き資格証明の作成権限はEnterprise Manager特権によって保護されるため、データ・センターで詳細に資格証明を管理することができます。
Enterprise Managerには、ターゲット、オブジェクトなど、各種リソースへのアクセス制御に200を超える細分化された権限が新たに用意されているので、管理者は職務別にアクセス権を分けることができます。様々なタイプのEnterprise Manager管理者に関連する権限を含む、20を超える新たなデフォルト・ロールも用意されています。たとえば、プロビジョニングの設計担当者と運用担当者の職責について検討してみましょう。前者(ソフトウェア・ライブラリのコンポーネントの作成)は後者(デプロイメントの発行)よりも多くの職責を担っています。それぞれの職責をサポートするように、プロビジョニングの設計担当者と運用担当者のデフォルトのロールは、適切な権限とともにそれ相応に定義されます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新機能でした。 |
権限のサマリー・ページには、管理者が所有するセキュア・リソースの情報や、その管理者に付与されているロールおよび権限が表示されます。このサマリーにより、管理者はEnterprise Managerを使用した管理タスクの実行に必要な権限を持っているかどうかを容易に確認できます。
Enterprise Managerの監査アクションは増え続けています。これには、名前付き資格証明の作成と利用、ユーザー・ログイン/ログアウト、権限付与/取消し、監視テンプレートの変更、データベースの起動/停止などがあります。Enterprise Managerコンソールで監査データを表示および検索できるようになりました。また、リポジトリから監査データをパージし、ファイルシステムにエクスポートするための組込みの外部化サービスを利用できるようになったため、管理者は監査データを失うことなくリポジトリ・サイズを制御できます。また、リポジトリから監査データをパージし、ファイルシステムにエクスポートするための組込みの外部化サービスを利用できるようになったため、管理者は監査データを失うことなくリポジトリ・サイズを制御できます。インフラストラクチャの変更がデフォルトで監査されるようになったため、監査データをバックアップする必要があります。
Enterprise Managerインフラストラクチャの変更は、デフォルトで自動的に監査されます。これらの変更には、自己更新のダウンロード・アクティビティ、プラグイン・デプロイメントおよびアンデプロイメント、外部認証構成などのOMS構成タスクが含まれます。これらのアクションを監査することによって、Enterprise Managerフレームワーク全体に影響を及ぼす変更に関するアカウンタビリティが向上します。また、監査検索機能もさらに強化されています。監査済操作のサブセットの検索、特定のクライアント・タイプ(ブラウザまたはEM CLI)から操作を確認するためのフィルタリング、特定のクライアント・ホストの操作の検索などが可能になりました。この拡張により、監査担当者はより容易かつ効果的な方法で対象の特定操作を検索できます。
詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlセキュリティ・ガイド』の「監査の構成と管理」を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e36415/sec_features.htm#CJAIEIDD
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新機能でした。 |
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
Enterprise Managerインフラストラクチャの一部としてインストールされるWebLogic Serverは構成済で、デモ資格証明ですぐに利用できます。これらの資格証明を非開発環境用の本番品質の資格証明に置き換えて、Enterprise Managerフレームワークのコンポーネント間でより安全に通信できるようにすることをお薦めします。新しい資格証明の置換および構成に、emctl secure WLSを使用できるようになりました。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新機能でした。 |
Enterprise Managerのセキュリティ・コンソールには、Enterprise Managerのセキュリティの構成の重要な詳細が1つの場所に集約されており、ここでは管理対象の環境のセキュリティを、表示、分析および最適化できます。セキュリティ・コンソールは、次のセキュリティ領域にカテゴリ分けできます。
プラガブル認証: Enterprise Managerが一般的にサポートしている様々なプラガブル認証スキームの情報を提供する以外に、Enterprise Manager内の現在の認証スキームおよび関連するユーザー構成を参照できます。
ファイングレイン・アクセス制御: 権限およびロールの説明および、それらがEnterprise Manager内の様々な異なるアプリケーション、グループ、サービスおよびターゲットにどのような様々なレベルのアクセス制御を提供するかを説明します。
セキュアな通信: Enterprise Manager内のセキュリティで保護されたコンポーネントの現在のステータスを、証明書の発行者および詳細とともに示します。
資格証明管理: 資格証明および管理者の使用状況統計の情報を表示します。
包括的な監査: 現在監査可能な操作およびそれらが外部ディスクにバックアップするよう構成されているかを示します。様々な監査可能な操作の統計も表示されます。
アクティブ・ユーザー・セッション数: セッション・タイムアウト、ユーザー・カウントごとの最大およびアクティブ・セッション数などのセッション管理情報が示されます。
セキュリティ・コンソールには、Enterprise Mangerのセキュリティに関する側面がすべて1つの場所に集約されています。また、製品の特定のセキュリティ・コンポーネントをどのように構成するのが最良であるかの分析に基づき、ベスト・プラクティスを提供します(リポジトリの暗号化鍵のバックアップを削除および格納するか、監査操作を有効にするか、有効な監査データの外部へのバックアップ構成を保証するなど)。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新機能でした。 |
Enterprise ManagerでSSHキー資格証明は、デフォルトで優先資格証明として利用可能となっており、使用できるようになりました。SSHキー資格証明のセットは、様々なターゲットに対して認証でき使用されます。SSHキー資格証明のセットは、ユーザー名およびパスワードの資格証明が不明である場合や別のセキュリティ・オプションを検討している場合に導入すると便利です。SSHキーは、さもなければ安全ではないネットワークで、データの機密性と整合性をより提供する暗号化方式を使用しています。デフォルトでこれをサポートすることにより、管理者はカスタムSSHキー資格証明を作成する必要はありません。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新機能でした。 |
管理者は優先資格証明により、ターゲットにログインする際にそのターゲットでプロンプトを表示せずに資格証明セットを使用できるようになります。優先資格証明によりターゲットの管理が簡単になります。
Enterprise Managerにはユーザーの優先資格証明のみでなく、グローバル(スコープ指定された)優先資格証明が導入されています。ユーザーの優先資格証明は、特定のターゲットまたはターゲット・タイプで使用されるよう管理者によって設定されます。グローバル優先資格証明とは、すべてのユーザーが特定のターゲットで、またはすべてのユーザーがあるターゲット・タイプで使用するよう管理者が(必要な権限とともに)設定する優先資格証明です。
「ユーザー優先資格証明」ページには、システムによって使用される優先資格証明を判別するために使用される検索履歴の表が示されます。設定されている場合、ユーザーの資格証明(優先資格証明)はグローバル資格証明(グローバルにスコープ指定された優先資格証明)に常に優先されます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新機能でした。 |
Enterprise Managerには、資格証明のフル権限およびジョブのフル権限など、スーパー管理者には使用可能にしていない特定の機密権限があります。Enterprise Managerでは、これらの権限は特に機密性が高く強力であると考えられており、そのためこれらの権限はロールに付与されていません。ロールにこれらの権限を付与すると、その他の管理者もこれらを利用できるようになります。
このような権限の付与に対応するため、Enterprise Managerではプライベート・ロールという概念が導入されています。プライベート・ロールでは、特定の権限を持つ管理者が、さもなければ付与できない権限を他の管理者に付与できるようにします。プライベート・ロールでは、名前付き資格証明をロールに割り当てることができます。システム・ロールでは、manage_system_role権限で、すべてのロールがすべての管理者にアクセス可能であると定義します。プライベート・ロールは、create_role権限を持つ管理者によって管理されます。
プライベート・ロールは、Cloud ControlコンソールUIを介して、他の管理者やロールに付与できます。プライベート・ロールは、EM CLIのcreate_roleおよびgrant_privs動詞で、EM CLIを介して付与することも可能です。管理者は、プライベート・ロールによって、このような機密性のある権限をフル・ジョブおよびフル資格証明権限としてその他の管理者およびロールに付与できるようにします。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新機能でした。 |
Enterprise Managerでは、新しく検出されたホストにデフォルトの権限委任テンプレートの設定を適用できます。また、Enterprise Managerでは、検出済の複数のホストにデフォルトの権限委任テンプレートの設定も適用できます。この機能により、特に同じ権限委任設定をすべてのホスト・ターゲットに適用する場合、管理者はホストごとに権限委任設定を適用する必要がなくなります。この機能は、多くのホスト・ターゲットがEnterprise Managerに同時に追加される場合に特に便利です。この機能は、EM CLIでset_default_privilege_delegation_setting動詞を使用して利用することも可能です。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新機能でした。 |
集計ターゲット・タイプとは、グループ、システムおよびReal Application Clusterなど1つ以上のメンバー・ターゲットがあるターゲットです。ファイングレイン集約ターゲット権限のサポートにより、管理者は1つの単位である集計ターゲット、集計自体またはメンバーのみに権限を設定できます。ファイングレイン集約ターゲット・タイプ権限のサポートの導入前は、管理者は集計タイプ全体に権限を設定する必要がありました。この機能により、集計ターゲット・タイプの所有者は、より柔軟に制御できるようになります。集計およびそのメンバーに別の権限を付与する場合は、EM CLIでEM CLI grant_privs動詞を使用するか、CloudコンソールUIを使用します。
たとえば、管理者は、集計グループ・レベルに表示権限を付与し、そのグループ内の各メンバー・ターゲットにフル権限を付与したいとします。このグループを所有する管理者は、これを、他の管理者にメンバー・ターゲットを完全に管理および削除できる権限は与えたいけれども、グループ全体は削除させたくないために行いたいとします。
JythonはEM CLIスクリプトのスクリプト・エンジンです。EM CLIでスクリプト・オプションを指定すると、管理者は、コマンド・ライン・インタフェース(CLI)動詞およびJythonベースのスクリプト・サポートを使用して複雑なタスクを実行できます。管理者は、より高度なロジックと包括的なワークフローをサポートする充実したプログラミング構成のセットを使用することによって、複雑なスクリプトを構築できます。EM CLIでスクリプト・オプションを指定すると、管理者がリポジトリ・ビューからデータを取得し、取得したデータでアクションを実行できる汎用動詞リストもサポートされます。たとえば、管理者は、特定のターゲット・セット(ホスト上のすべてのターゲットなど)を問い合せて、適切な管理グループを結合するようにそのターゲット・プロパティを設定するスクリプトを作成できます。
EM CLIでスクリプト・オプションを指定すると、管理者がCLI動詞を実行し、すぐに動詞の出力を確認できる対話型のインタプリタもサポートされます。これにより、管理者は容易にEnterprise Managerでアドホック操作を実行できます。EM CLIでスクリプト・オプションを指定することで提供される充実したスクリプト・サポートは、データ・センターにおいて、より広範な一連の操作タスクとさらに複雑なワークフローの自動化に役立つため、管理者の効率が向上します。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新機能でした。 |
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
EM CLIクライアントをEM CLI設定の一部として登録することで、EM CLIクライアントのデプロイメントを追跡できるようになりました。「設定」タブから「コマンドライン・インタフェース」を選択して、インストールしたEM CLIのリストを表示します。
EM CLIインストールを追跡することで、EM CLIクライアントをより適切に管理できます。たとえば、追跡情報を使用してパッチ適用が必要なEM CLIバイナリを識別したり、ユーザー・パスワードが変更されたときに更新が必要なEM CLIインストールを識別したり、すべてのEM CLIクライアントがOMSの最新の動詞と同期されていることを確認したりできます。
No autologinは、EM CLIクライアントのデフォルト設定です。ユーザーはEM CLIセッションごとにEnterprise Managerにログオンする必要があります。必要に応じて、autologinオプションを使用できます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
Enterprise Managerの管理者に、次の新しい属性またはプロパティを割り当てることができます。
コスト・センター
ライン・オブ・ビジネス
部門
連絡先
場所
管理者によって作成された新規ターゲットには、同じコスト・センター、ライン・オブ・ビジネス、部門、連絡先、場所が自動的に割り当てられます。
この機能により、管理者に業務上のコンテキストを関連付けることができます。また、この機能により、これらのプロパティのターゲットへの設定が容易になります。管理者によって追加されたターゲットには、コスト・センター、ライン・オブ・ビジネス、部門、連絡先、場所に同じ値が自動的に割り当てられるためです。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新しい拡張です。 |
EM CLIで次の拡張機能が利用できるようになりました。
マルチタスク・ジョブ
ジョブの一時停止または再開機能
delete_jobおよびstop_job動詞へのフィルタの追加
エージェント固有のジョブにおいてエージェントを使用できない状態のときのタイムアウトの追加。タイムアウト時、このステップは中止されます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新しい拡張でした。 |
Enterprise Managerによって生成されるデプロイメント・プロシージャをよりカスタマイズできるようになりました。これらのカスタマイズとは、ソフトウェア・ライブラリに格納されるディレクティブの挿入、ホスト・コマンド、手動での手順などです。よりカスタマイズ可能になったことにより、パッチの自動化の恩恵をすでに受けている企業にとって用途や使用が広がります。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新しい拡張です。 |
多くの業界およびカスタム・コンプライアンス標準には自動化できないチェックがあります。Enterprise Managerのコンプライアンス・トラッキングおよびレポートにこれらのチェックを含めて、説明ができるようになりました。自動化できないタスク・コンプライアンス・チェックをトラッキングおよびレポートできる手動ルールを定義できます。関連付けの後、これらのタスクの完了を手動でアテストできます。アテステーションは永続にすることも、定義済の将来の日付に期限が切れるようにすることも可能です。
コンプライアンス結果領域から、特定の違反を直接永続的または一時的に抑止できるようになりました。違反が抑止されると、コンプライアンス・スコアにマイナスの影響は与えなくなりますが、レポートおよび説明目的に対しては有効なままです。
違反の抑止では、猶予期間と、コンプライアンス・チェックから除外されるよう正しく承認された例外が許可されます。猶予期間により、管理者は、コンプライアンス・スコアにマイナスの影響を与えることなく問題を解決できる時間が確保できます。監査プロセスでは、管理者の承認がある場合、一般にチェックへの例外も許可されます。
コンプライアンスのフレームワークは、エージェント側ルールによりエージェント側のコンプライアンス違反を作成および管理するプロセスを簡略化する構成拡張機能を使用して密接にまた正式に統合されます。この統合は、ターゲットの関連付けおよび関連付け解除時に、関連する構成拡張機能をデプロイおよびアンデプロイすることにより作成プロセスおよびライフサイクルを簡略化します。
多くの顧客は、すでに従っている標準に対するコンプライアンスを手動で検証する自己作成したスクリプトや問合せを持っています。Enterprise Managerのコンプライアンス・フレームワークで、コンプライアンス・ルールを含む構成拡張機能内でこれらのスクリプトを直接再使用することにより、これらのスクリプトや問合せを簡単かつ迅速に自動化できるようになりました。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新しい拡張でした。 |
Cloud Controlコンソールから、1回の操作で複数のプラグインをデプロイできるようになりました。デプロイ中にOMSを再起動する必要のあるプラグインの検出も実行されます。これにより、管理者はコンソールからプラグインをデプロイする際、OMSを再起動する回数を減らす計画を行うことができます。
次の項では、このリリースの新しいサービス管理機能と拡張について説明します。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新しい拡張でした。 |
サービス用の新しい作成ウィザードでは、様々な作成シナリオが3つのプロセスに分割されています。
テスト・ベースのサービスの作成
システム・ベースのサービスの作成
集約サービスの作成
これらのサービス作成プロセスには、サービス・モデルの手順も含まれます。メトリックの昇格、しきい値の設定、テストおよびビーコンの作成などその他すべての手順は、サービスの設定を単純および直接的に行うことができるようにするために管理メニューに移動されました。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新しい拡張でした。 |
Webサービス・ビーコン・テストで、Webアプリケーション記述言語(WADL)ベースのインタフェース検出およびRESTful Webサービスの呼出しがサポートされるようになりました。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
この新機能により、管理者は関連サービスの状態の即時利用可能な概要を迅速に作成できます。Enterprise Managerの定義済サービスから選択したサービス・グループを含むテンプレートを作成できます。すべてのEnterprise Managerユーザーがこれらの定義済ダッシュボードを使用して、サービスの状態、主要なメトリックのステータス、インシデントおよびサービスに関連付けられているサービス・レベル合意の関連ステータスをすばやく関係付けることができます。
Enterprise ManagerのSLA管理フレームワークが拡張されたことにより、使用環境のあらゆるSLAを柔軟に示すことができます。この機能は階層型のSLAフレームワークを提供し、サービス・レベル・インジケータ(SLI)が主要なメトリックを示して、サービス・レベル目標値(SLO)がこれらのSLIを1つにまとめてサービス・レベルのしきい値と要件を定義します。SLAはSLOを使用して、ビジネス要件および関連する通知をサービス・レベルの全体的な監視フレームワークに結び付ける方法を定義します。この方法により、管理者と運用担当者は、ビジネス要件と技術要件の両方に対応する方法で、各自の環境で求められるSLAを示すことが可能になりました。
次の項では、このリリースの監視およびインシデント管理の新機能および拡張機能について説明します。
管理グループは、ターゲットがグループに参加するときに管理設定(監視テンプレート、コンプライアンス標準、クラウド・ポリシー)をターゲットに自動的にデプロイするように設計された特別なタイプのグループです。管理グループは、ターゲット・プロパティに基づいてメンバーシップ基準を定義することで作成されます。たとえば、会計部門のすべての本番ターゲットを含む管理グループは、ライフサイクル・ステータス・プロパティを「本番」、部門プロパティを「会計」に設定する必要があります。管理グループのターゲットに適用すべき管理設定はテンプレート・コレクションにまとめられ、その後、管理グループに関連付けられます。これを行った後は、監視用に新規ターゲットを設定する必要がある場合、管理者は該当する管理グループのメンバーシップ基準と一致するようにターゲット・プロパティを設定するだけで済みます。Enterprise Managerにより、管理グループにターゲットが自動的に追加され、適用可能な監視(および管理)設定が関連するテンプレート・コレクションから自動的に適用されます。この自動監視設定により、データ・センターの拡大にあわせて容易にスケール変更できる監視ソリューションがデータ・センターに提供されます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
管理グループ階層内の特定グループを見つけるための、新しい検索メカニズムが用意されました。管理者は、名前で管理グループを検索できます。グループが見つかったら、管理者はテンプレート・コレクションをグループに関連付けて、グループに関連付けられている管理設定を確認できます。
検索に対するサポートによって、管理者は容易に管理グループ階層内のグループの管理設定を指定および管理できるようになりました。これは、何百または何千ものグループを含む階層内でグループを視覚的に見つけるのが困難な大規模管理グループ階層のあるデプロイメントでは特に便利です。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新機能でした。 |
管理グループ階層を定義した後、管理者は、新しいレベルを追加したり、既存グループをマージしたり、レベルを削除することによって階層を変更する必要がある場合があります。階層全体を再作成する必要なく、このことをより容易に実行できるようになりました。この柔軟性により、管理者は、ビジネス・ニーズの変化に合わせて階層を容易に調整できます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新しい拡張です。 |
監視テンプレートにユーザーが選択したターゲット・タイプに基づいてメトリックを事前移入することで、監視テンプレートを作成できます。これは、既存のターゲットのメトリック設定に基づいてテンプレートを作成するオプションを補足するものです。このプロセスは合理化され、監視テンプレートにメトリックを追加する際にも、ユーザーはターゲット・タイプに適用可能な特定メトリックまたはメトリック拡張を直接選択できるようになりました。これらの拡張により、管理者は容易に監視テンプレートを作成または編集できるようになりました。
監視テンプレートをエクスポートおよびインポートして、様々なEnterprise Managerデプロイメント間で監視設定を共有できます。エクスポートまたはインポートされた監視テンプレートの一部としてメトリック拡張を組み込むことで、Enterprise Managerデプロイメント間で一度に多くのメトリック拡張を容易に共有することができます。
監視テンプレートは自己更新可能なエンティティになりました。自己更新メカニズムを介して、Oracleから管理対象ターゲットに新しい監視テンプレートが提供されます。
顧客は、ターゲット用のOracle推奨監視設定を含む監視テンプレートを容易に入手できるようになりました。
テンプレート・コレクション内の監視テンプレートの詳細を、テンプレート・コレクション・ページ内で直接簡単に確認できるようになりました。また、継承された複数のテンプレート・コレクションにより生成された管理グループに関連する管理設定の詳細情報も表示されます。この機能により、管理者はより合理化された簡単な方法で、管理グループ階層内のターゲットの監視設定を確認および調整できます。
ブラックアウトは、主に、管理対象ターゲットの計画メンテナンスの期間をサポートします。統合されたブラックアウト・サマリー情報がターゲットのホームページの「一般」リージョンに表示されます。
メトリックのユーザー・インタフェース(「すべてのメトリック」、「メトリック」、「収集の設定」)が拡張され、メトリック・データへのナビゲーションおよびアクセスが容易になりました。すべてのメトリック・ページでは、名前でメトリックを検索したり、現在オープンのメトリック・アラートのサマリーおよび過去7日間で最も多くアラートが発生した上位5つのメトリックの表示を行うことができます。メトリック・グラフも拡張されました。グラフの任意の部分にマウスを置いて、メトリックに対応する値のツールチップ情報を得ることができます。メトリック・データのグラフィカル・ビューと表形式ビューを切り替えて、特定時点のメトリック値の詳細情報を表示することもできます。新しいしきい値の提案機能は、メトリックの履歴データに基づいてメトリックの適切なしきい値を特定する際に役立ちます。しきい値の提案機能は、メトリックと収集設定、すべてのメトリックおよび監視テンプレートの各ページで利用できます。最後に、メトリックと収集設定ページに構成メトリックが組み込まれるようになりました。これにより、構成メトリック収集情報を把握できるだけでなく、必要に応じて収集スケジュールを変更できます。
メトリック・サポートのユーザー・インタフェースでは、操作性の改善、すべてのメトリックを対象とした設定変更のサポート、新しいしきい値の提案機能が拡張されています。メトリック設定の変更と表示は、様々なタイプのユーザーに共通した作業です。このリリースの拡張機能は、ユーザーの操作性を改善し、ユーザーの使用状況に基づいて機能ギャップを埋めることを目的としています。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新しい拡張です。 |
パフォーマンスを管理する際、静的なしきい値はすべての環境で最良のアラート・メカニズムとならない場合があります。これは、監視ターゲットで通常期待されるメトリック値のセット(ベースライン)が現在のワークロードに基づき変わる場合に特にそうです。期待されるメトリック値が変化し、しきい値が低いまたは高い設定となってしまうので、静的しきい値を1セットにすることは適切ではありません。
よりよいアラート・メカニズムを提供するために、Enterprise Managerでは適応しきい値をサポートするようになりました。適応しきい値とは、ターゲットのベースラインでの動作との相対で計算されるしきい値です。たとえば、パフォーマンス・メトリックのアラートのしきい値にターゲットのベースライン値の95番目の百分位数、クリティカルのしきい値に99番目の百分位数を設定できます。
これらの高度なしきい値管理機能により、しきい値の設定をより柔軟にできます。これらにより、期待されるワークロードの変化に基づいてしきい値を設定でき、より正確にアラートをできるようになります。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新しい拡張です。 |
メトリック・アラートのメッセージをカスタマイズできるようになりました。これにより、管理者はアラート・メッセージを調整して適切な表現にしたり、またデータ・センターで使用しているカスタムITエラー・コードなどの操作コンテキストを含めることもできます。
データセンターの表現方法と一致するカスタマイズされたアラート・メッセージは、アラート管理プロセスを合理化する助けとなります。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新しい拡張です。 |
メトリック収集とは、メトリックを収集し指定したしきい値に対してそれを評価する頻度を示します。収集スケジュールの頻度が日単位、週単位、毎週、毎月の場合、開始時間を指定できるようになりました。この拡張により、管理者は、メトリックでチェックする状態が時間依存のときに重要であるメトリック評価およびアラートをより制御できるようになりました。たとえば、ビジネス・アプリケーションが依存しているプロセスを、営業日の開始の30分前に使用可能であるか確認するメトリックなどです。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新しい拡張です。 |
時間に基づいて、異なるしきい値をメトリックに指定できるようになりました。たとえば、ユーザーのリクエストに影響を与える遅延を事前に把握することができるように、営業時間内はリクエスト・バックログ・メトリックに低いしきい値を定義するとします。夜間、バッチ・プロセスのみが実行されていて、ビジネス・ユーザーがアプリケーションを使用していないためにリクエストのバックログが大きくなることが許容される場合、同じメトリックに対し、高いしきい値を定義するとします。
様々なしきい値のセットを指定できる柔軟性により、ビジネス要件により合った監視を実行できます。
メトリック拡張は次世代のユーザー定義メトリックで、任意のターゲット・タイプに新しいメトリックを作成することにより、Enterprise Managerを拡張して企業環境に固有の条件を監視できます。既存のユーザー定義メトリックのメトリック拡張への移行は、EM CLIを介して次のEM CLI動詞を使用してサポートされています。
abort_udmmig_session
analyze_unconverted_udms
create_udmmig_session
list_unconverted_udms
udmmig_list_matches
udmmig_request_udmdelete
udmmig_retry_deploys
udmmig_session_details
udmmig_submit_metricpicks
udmmig_summary
udmmig_update_incrules
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
メトリック拡張の所有者は、メトリック拡張に対する編集権限または完全な権限を、別のEnterprise Manager管理者またはロールに付与できるようになりました。
この機能により、Enterprise Managerスーパー管理者のみが管理するのではなく、メトリック拡張の所有者がメトリック拡張に関連付けられている権限を管理できます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新しい拡張です。 |
メトリック拡張では、指定された曜日に毎週、または指定された日に毎月など、追加の収集スケジュール・オプションがサポートされるようになりました。開始時間を指定することもできます。管理者には、ターゲットが停止した場合や、ターゲットがスタンバイ・データベースにある場合など、特別な条件においてメトリックを収集することを指定するオプションがあります。
メトリック列を定義するとき、他のメトリック列のデータに基づいて定義するオプションを選択できるようになりました。特に、管理者は、デルタ・メトリック(収集間隔におけるメトリックの値の変更)、1分当たりのレートのメトリックまたは5分当たりのレートのメトリックを定義できます。レートは、指定期間にメトリック値がどれだけ変更されたかを示します。これらの統計メトリックを使用すると、監視されているリソースのスループットまたは効率を測定できます。メトリック拡張のインポートは、Enterprise Managerにメトリックをインポートするときに、管理者が元のメトリックの名前およびバージョンを保持または変更できるようにも改善されています。これらの拡張機能で、より広範なターゲット条件を監視するための、より高い柔軟性とサポートが管理者に提供されます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新機能でした。 |
リポジトリ側メトリック拡張では、管理リポジトリ・データベースに収集されたデータに基づいて、ターゲットに新しいメトリックを作成できます。これはあるターゲット用に収集された実測データに基づくメトリック、または様々なターゲットからデータを収集するメトリックに便利です。このようなデータは、一般的にリポジトリにあり、監視されているターゲットにはありません。データは、データベースから収集されますが、メトリック・データおよびメトリックのすべてのアラートは、メトリック拡張がデプロイされているターゲットに関連付られています。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新機能でした。 |
すべてのメトリック・ページのグラフは、より多くのデータが表示されるように強化されています。メトリックの最小値および最大値、メトリックが警告状態にあった期間またはクリティカルの重大度、ターゲット停止およびターゲットに対するエージェント使用不可期間などが表示されます。この、より充実したデータ・セットを使用して、管理者は、メトリック・データが示す内容に基づいて、一定期間のターゲットのパフォーマンスおよび状態をより理解できます。
インシデント管理機能により、管理者はサービスの中断をすばやく効率的に監視および解決できます。多数のイベントを別個に管理するかわりに、インシデントのライフサイクル全体にわたってより意味のある少数のインシデントを優先順位に応じて管理することができます。
インシデント・マネージャ・ユーザー・インタフェースにより、管理対象ターゲット全体でイベント、インシデントおよび問題を一元的に管理できます。主な機能は次のとおりです。
目的のイベント、インシデントまたは問題を表示するデフォルトのビューやユーザー定義ビュー(自分に割り当てられているインシデントをすべて表示するなど)
ナレッジ・ベースの記事にアクセスするためのMy Oracle Supportへのコンテキスト内アクセス。
インシデントの割当て、承認、優先順位設定、ステータスの追跡、エスカレートおよび抑止など、インシデント・ライフサイクル操作のサポート。
インシデントを解決するための診断および解決機能へのコンテキスト内アクセス
ヘルプ・デスク・コネクタによる外部チケッティング・システムとの統合が設定されている場合、インシデントに関連付けられているヘルプ・デスク・チケットのチケットIDおよびステータスもインシデント・マネージャに表示されます。
インシデント・ルールにより、イベント、インシデントおよび問題に関連する操作を自動化できます。こうした操作には、イベントに基づくインシデントの作成、ヘルプ・デスク・チケットのオープンなどの通知操作、インシデントの割当てやエスカレーションなどのインシデント・ワークフロー操作が含まれます。重要なイベントに自動的にインシデントを作成するデフォルトのインシデント・ルールも利用できます。その結果、インシデント・ルールによってデータ・センターでイベント、インシデントおよび問題に関連する操作プロセスを自動化できます。
ユーザー・プリファレンスの一部として、管理者は通常の電子メール送信に使用するメール・アドレスとページャによる通知に使用するメール・アドレスを区別することができます。たとえば、インシデント・ルールを作成する際、クリティカル・インシデントが発生した場合にはページャで通知するが、警告レベルのインシデントの場合は電子メールを送信するのみにするようシステムを構成できます。負荷が高い場合、多くのターゲット間でのイベント重大度データの処理は、ターゲットのライフサイクル・ステータス・プロパティに基づいて優先順位付けされます。
管理者はインシデント・マネージャで、多くの適用可能なイベントおよびインシデントに対して一度に、クリアや承認などのバルク操作を実行できるようになりました。
インシデント・マネージャには、インシデントまたはイベントが発生したターゲットの追加プロパティが表示されます。このようなプロパティには、ライフサイクル・ステータス、コスト・センターなどが含まれます。検索機能も拡張され、ライフサイクル・ステータスが検索基準として追加されました。この機能は、イベントまたはインシデントが発生したターゲットについての業務上のコンテキストを詳しく把握するのに役立ちます。このような業務上のコンテキストは、インシデントのライフサイクルを管理するのに便利です。たとえば、インシデントの優先順位や所有者をターゲットのライフサイクル・ステータスに基づいて設定できます。
インシデント・ルールで、ターゲットのライフサイクル・ステータスに基づく基準をサポートするようになりました。管理者は、すべての本番ターゲットのルールや開発ターゲットのルールなど、特定のライフサイクル・ステータス値のターゲットのルールを容易に作成できるようになりました。この拡張により、そのようなターゲットを含むグループを作成する中間ステップなしで、ライフサイクル・ステータスに基づいてターゲットのルールを作成できます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新しい拡張でした。 |
インシデント・マネージャは、特定イベントと関連イベントの相関関係を視覚的に表示するように強化されています。これらは、元のターゲットが依存する他のターゲットのイベントです。管理者は、表示された時系列をより長い期間に拡張するオプションを選択できるため、イベント間の因果関係のパターンを適切に評価できます。イベントの考えられる原因を見つけることは、将来におけるこのようなイベントを回避するのに役立ちます。
アプリケーション環境では、ターゲットは相互に依存します。たとえば、J2EEアプリケーションは、複数のWebLogic Serverで構成されたWebLogic Serverクラスタにデプロイされ、かつ、そのデータをクラスタ・データベースに格納する場合があります。このシナリオでは、1つのターゲットが停止すると、他の依存するターゲットも同様に停止する場合があります。ターゲット停止のシナリオでは、Enterprise Managerでは、自動的に、様々なターゲット停止イベントおよびターゲットの相互関係を分析し、どのイベントが根本原因であり、どのイベントが兆候であるかを特定します。
この相関分析を使用すると、管理者は、根本原因イベントに対してのみインシデントを作成または通知したり、システム・ダッシュボードから兆候を除外したり、兆候イベントに伴うインシデントの優先順位を下げるなど、Enterprise Managerでより有意義なアクションを実行できます。ターゲット停止イベントの根本原因を分析することで、平均修復時間が短縮され、管理者がサービス・レベル合意(SLA)目標を達成する助けになります。
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注意: これは、12.1.0.4リリースの新機能でした。 |
ルール・セット・シミュレータでは、インシデント・ルール・セットをテストできます。サンプル・イベントを指定すると、シミュレータではイベントに適用されるルールとそれに対応するアクションが示されます。これにより、ルールに指定されているアクションを実際に実行する副作用なしに安全にルールをテストできます。これは本番環境にいるスタッフにメールを送信したり、ヘルプ・デスクのチケットをオープンするアクションを実際に実行したくない本番環境で便利です。
インシデント・マネージャで、すべての管理者がカスタム・ビューを共有できるようになりました。チーム内で作業する管理者は、関心のあるインシデントのサブセットが定義された独自の同一ではあるけれども個人的なビューをしばしば作成してしまいます。これらのビューが共有可能になったので、1人の管理者がグループの代表としてビューを作成し、それをグループで共有できます。これは時間と労力を削減し、共同作業を行うより効率的な方法となります。
イベントまたはインシデントの詳細を参照する際、関連するターゲットで24時間以内に起こったイベントの重大度の最新の変更に対する構成変更が「関連イベント」タブ(ページ)に示されるようになりました。これにより管理者は、イベントに影響を与えた可能性のある構成の変更を迅速に確認できます。
インシデント・マネージャのイベントまたはインシデント用のタブのセットに、新規に2つタブが追加されました。
「通知」タブには、そのイベントまたはインシデントに対する通知がすべて表示されます。通知とは、電子メールおよびページ通知、高度な通知方法(OSコマンド、PL/SQLプロシージャ、SNMPトラップ)、イベント・コネクタまたはチケッティング・コネクタの使用などです。インシデント・マネージャのレイアウトに慣れていない新しいユーザー向けには、イベントまたはインシデントで送信される通知を確認するより直観的で迅速な方法が用意されました。
メトリック・アラート・イベントの場合、「関連メトリック」タブにメトリック・アラートが発生したメトリックに関連するメトリックがグラフィカルに表示されます。管理者は、これによりこれらの関連メトリックによって示されるターゲットの状態に関する側面を迅速に評価できるようになります。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新機能です。 |
SNMPバージョン3 (SNMPv3)プロトコルには、2つのエンティティ間でメッセージをより安全に送信する方法が用意されています。メッセージの整合性をより確保する、ソースの認証およびメッセージの暗号化がサポートされています。Enterprise Managerでは、SNMPv3プロトコルを使用したSNMPトラップの送信をサポートするようになりました。
この拡張により、Enterprise Managerからサード・パーティの管理システムにイベント通知を送信するより安全な方法が提供され、データ・センターがセキュリティ標準のベスト・プラクティスに準拠することを可能にします。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新しい拡張です。 |
ターゲット停止の監視で、発生後数秒以内にそれを検出することが可能になりました。これにより、ターゲット停止イベントおよびインシデントをより迅速に通知できるようになりました。より速く検出および通知できることにより、管理者はより迅速にそのようなイベントに対応できるようになり、監視しているターゲットの可用性をより高いレベルに上げることができるようになりました。
この機能は、ホスト、データベース・インスタンス(単一インスタンス・データベース)、Oracle WebLogic Server、アプリケーション・デプロイメントおよび管理エージェント・ターゲット・タイプに該当します。
予期せず停止してしまった管理エージェントのエージェントの使用不可状態に、使用不可状態になった理由を示すサブステータスが追加されました。管理者は、この機能により根本的な問題を迅速に解決して管理エージェントの可用性を回復できます。
通常シャットダウンされている管理エージェントには、新しいエージェント停止イベントを送信できるようになりました。通常管理エージェントがシャットダウンされている場合、パートナーの管理エージェントにシャットダウン中であることが通知されます。パートナー管理エージェントとは、別の管理エージェントに、ネットワーク上での位置が近いために割り当てられた管理エージェントです。通常の機能に加え、パートナー管理エージェントはそれに割り当てられた管理エージェントとそのホストのステータスを監視します。パートナー管理エージェントが管理エージェントのシャットダウンの情報を受信した場合、管理エージェント停止イベントを割り当てられた管理エージェントにその発生から数秒以内に送信します。
ホストは起動中であるが管理エージェントが(正常にまたは予期せず)停止しているシナリオでは、Enterprise Managerはホストのステータスを稼働していますが未モニターですと示すようになりました。この場合、パートナー管理エージェントはホストのステータスのみをリモートから監視しており、他のすべてのホスト・メトリックは管理エージェントが停止しているため収集しません。システム管理者は、このステータスの通知を受信するか選択して、ホスト・システムが現在監視されていない場合それを知ることができます。
予期せずホストが停止した場合、発生から数秒以内にパートナー管理エージェントが新しい新しいホスト停止中イベントを生成するようにできます。
管理エージェントおよびホスト停止イベントをより速く検出できるようになったこと、および2種類のイベントが区別しやすくなったことにより、適切な管理者により迅速に通知したり、これらのイベントをより迅速に解決したり、最終的には、ホストおよび管理エージェントのターゲットの全体の可用性を上げることができるようになりました。
この項では、次のリリースで導入された新機能と拡張機能について説明します。
社内全体のOracle Fusion Applicationsターゲット(Fusionのインスタンス、製品ファミリ、アプリケーション・インスタンスなど)すべてを1つのコンソールから管理および監視できるようになりました。他の管理ツールと異なり、Cloud ControlではWebLogic Serverドメイン内にある複数のFusion Applicationsコンポーネントを管理できます。このリリースでは、クラスタ化されたFusion製品およびFusion Applicationsのスケール・アウトにも対応しています。
Fusion Applicationsに関する問題のトラブルシューティングを強化するため、Enterprise Managerサポート・ワークベンチのフレームワークには、アプリケーション・タイプに基づいたインシデントのフィルタ処理および複数層からのインシデント統合が含まれるようになりました。
Fusion Applicationsのインストールの完全または部分バックアップおよびリカバリを実行できるようになりました。データベースおよびコンポーネント・ファイル・システム全体を含む、Fusion Applications環境のすべてのコンポーネントを1回の手順でバックアップすることが可能です。同様に、環境全体または個々のコンポーネントを対象としたリカバリを実行できます。この機能は、システムのバックアップおよびリカバリ・フレームワークに基づいて、Fusion Applicationsの手動バックアップおよびリカバリの手順をCloud Controlの完全に自動化されたバックアップおよびリカバリのワークフローで代替します。
この機能により、管理者は、テストから本番または他の環境間を移動する際に自動化された方法でOracle Fusion Applicationsを使用できます。
Fusion Applicationsインスタンスの検出プロセスは、顧客にとって難しい場合があります。この拡張の目的は、検出失敗時に管理者を支援する診断ツールを提供することです。拡張によって、根本原因または失敗原因を特定する場合に管理者を支援する数多くの様々な検証が提供されます。たとえば、次のような検証があります。
ベース・エージェントおよび前提条件プラグインがターゲットにデプロイされていることの検証
権限が正しく設定されていることの検証
jmx接続の検証
すべての関連サーバーの可用性の検証
12.1.0.4には、Fusion Applicationsパッチ・デルタ構成標準とPDIT: FA構成標準という2つの新しいFusion Applications構成標準があります。
Fusion Applicationsパッチ・デルタ構成標準は、Fusion Applicationsインスタンスに適用されるFusion Applicationsパッチと事前定義されたベースラインを比較できるように設計されています。
PDIT: FA構成標準は、Fusion Applicationsターゲットの特定の構成パラメータがOracle内部のベスト・プラクティスに準拠していることを検証するために設計されています。これらのベスト・プラクティスは、Oracle内部のFusion Applicationsインスタンスの保守に責任を負うOracleチームによって定義されました。
管理者は、これらの標準を表示できる以外に、コンプライアンス・ライブラリの標準に含まれている関連ルールを表示できます。
この機能を使用すると、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで監視できる管理対象ターゲットとして既存のFusion Applicationsインスタンスを追加した後、Fusion Applicationsインスタンスと、Identity Management、Business Intelligence、Oracle Social Network domains、認可済のOHSターゲットとの間にアソシエーションを作成できます。この機能により、管理するFusion Applicationsインスタンスのさらに適切な全体像を把握できます。
12.1.0.4プラグイン以前は、管理者は、Enterprise Manager内のユーザー・インタフェース・ウィザードを使用してFusion Applicationsインシデントをパッケージ化する必要がありました。この機能により、管理者は、この新しいEM CLI動詞を活用してコマンド・ラインからインシデントをパッケージ化できるようになりました。この機能は、単一のEnterprise Managerインスタンス内で多数のFusion Applicationsインスタンスを監視および保守する必要がある管理者に有益です。
Fusion Applicationsターゲットのウィザード主導型のスケールアウト機能は、Fusion Applicationプラグインの以前のリリースから存在します。12.1.0.4プラグインに、次の改良が加えられました。
スケールアウト・ウィザード、特にOHSターゲットの管理で、正しい値の自動移入が改善されました。
SSLポートおよび資格証明を使用するFusion Applicationsインスタンスのスケールアウトをサポートします。
様々なタイプのクラスタ(Fusion Applicationsおよびインストラクチャなど)のスケールアウト処理が改善されました。
この項では、データベース管理の新機能と拡張機能について説明します。
前のリリースとは異なり、Enterprise Manager Cloud Controlではホスト上に管理エージェントがデプロイされる前に、データ・センター内でデータベースを検出できます。Enterprise Manager Cloud Controlでは、エージェントレス(nmap)テクノロジを使用してデータベースの存在を検出できます。その後、データベース・ターゲット昇格プロセスと統合されて、詳細な自動エージェント・ベース検出が実行されます。ターゲット昇格には、テスト・データベースおよび本番データベース用のものなど、ターゲット固有の監視テンプレートのデプロイメントも含まれます。検出プロセスの結果として、関連するターゲットおよびアプリケーションを含むデータベース・システムが検出されます。
Enterprise Manager Cloud Controlでは、データベース構成および基盤となるインフラストラクチャを管理する一連の機能が提供されています。これには、構成検索の実行、構成ドリフトの検出、構成履歴の追跡を行う機能が含まれます。構成検索では、基礎となるデータと依存性マッピングを使用して、何千ものデータベースの中からデータベースを検索します。たとえば、Exadataに含まれる特定のパッチが欠落しているデータベースを検索できます。
構成比較機能は、テンプレートのサポート、システム・レベルの比較、変更スケジューリング、変更通知などの新しい機能によって強化されています。特定の構成差異を無視することもできます。比較の出力を簡単に保存し、プレーン・テキストまたはCSV形式にエクスポートできます。
Enterprise Manager Cloud Controlでは、データベースがOracleまたはデータ・センター独自のベスト・プラクティスに準拠しているかどうかを検出できます。可視性を向上させるために、管理者がルールを定義してコンプライアンス標準にロールアップできるコンプライアンス・フレームワークが組み込まれています。特定の値からの変更を検出したり、リアルタイムの変更を検出するルールを作成できます。
データベース・システムはOracle Databaseの検出時に自動的に作成されます。システムは新しいターゲットおよびアソシエーション・モデル上に構築され、これを使用してデータベースの記憶域、接続性、高可用性を監視できます。これにより、データベースに依存しているアプリケーションの監視と管理も行えます。データベース・システム・トポロジを使用して、データベース・システム内の様々なエンティティ間の関係や外部依存性を確認できます。
Enterprise Manager Cloud Controlを使用すると、管理者は複数データベースへの大規模なパッチ適用およびアップグレードを行うことができます。パッチ管理機能には、1つのダウンタイム期間に多くの個別パッチを複数のデータベースにデプロイするための、事前パッチ・アドバイザおよびパッチ計画が含まれます。Enterprise Manager Cloud Controlではホーム外パッチ適用もサポートされており、停止時間を設定する余裕がある場合、管理者はパッチ適用済バージョンのコピーを作成してデータベース・インスタンスを移動できます。
同様に、Enterprise Manager Cloud Controlにより、データベース環境へのメジャー・アップグレードの適用も自動化されます。My Oracle Supportとの統合により、管理者はデータベースがアップグレードされる前に、新規リリースで最新パッチ・レベルが維持されていることを確認できます。
エラーのないスムーズなプロセスになるように、パッチ適用機能とアップグレード機能の両方で、すでに収集されている情報を活用して広範な前提条件チェック(競合など)が実行されます。
このリリースでは、既存のEM CLI動詞が簡略化され、新しい動詞が追加されているため、システム管理者はデプロイメント・プロシージャをスクリプト形式で実行および追跡できます。
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cには、アクティブ・セッション履歴(ASH)データを調べる新規ツールであるASH分析が含まれており、様々なパフォーマンス・ディメンションでパフォーマンス・データをロールアップ、ドリルダウン、スライスまたはダイスできます。ASH分析を使用することで、データベース管理者は任意の時点でのデータベース・セッションの様々なパフォーマンス属性を調べることができます。様々なディメンションでフィルタを作成する機能によって、データベース管理者(DBA)はパフォーマンスの問題を識別できるだけでなく、各種のパフォーマンス・パターンおよびシステムのリソース使用率を適切に把握できます。
リアルタイムの自動データベース診断モニター(ADDM)は、従来であればデータベースの再起動が必要であった、極端に遅いデータベースまたはハングしているデータベースで問題を分析するための革新的な方法を提供します。リアルタイムADDMによって、デッドロック、ハング、共有プールの競合などの問題、およびその他の多数の例外状況を、データベースの再起動に頼ることなく解決できます。リアルタイムADDMでは、2つの異なるタイプの接続モードを使用してターゲット・インスタンスに接続します。標準JDBC接続は、一部の接続が利用できる場合に、広範囲にわたるパフォーマンス分析を行うことを目的としています。ラッチレス接続を使用する診断モードは、標準接続を利用できない様々なハング状況において便利です。
Zero Data Loss Recovery Applianceは、Oracle Databaseに完全に統合され、大容量のクラウド規模アーキテクチャによって、データ・センター内のすべてのデータベースを簡単に保護する画期的なデータ保護ソリューションです。Enterprise Manager for Zero Data Loss Recovery Applianceでは、リカバリ・アプライアンス操作の包括的な管理および監視を行うことで、データ保護ライフサイクルの完全な制御が可能になります。
Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、Oracle Real Applications Clusters (RAC) One Nodeデータベースを監視および管理できます。RAC One Nodeには、通常のRACデータベースと同じ充実した監視機能があります。Enterprise Managerを使用して、RAC One Nodeのオンライン・データベース再配置を実行できます。さらに、RAC One Nodeデータベース・インスタンスのフェイルオーバーまたは再配置もEnterprise Managerによって自動的に処理されるようになりました。
Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、Oracle Clusterwareリリース11.2.0.2以上で提供されるサービスのクオリティ(QoS)管理機能を管理できます。ポリシー・セットの作成および編集、推奨事項の確認または実装、QoSメトリックの監視を行うことができます。
クラスタ自動ストレージ管理(ASM)インスタンスを単一クラスタ・ターゲットとして監視および管理できるようになりました。これには、クラスタ・レベルでの検出、監視、構成および管理操作が含まれます。また、ファイルオーバー・メカニズムを使用して1つのマスター・エージェントから共有記憶域リソース監視が実行されるため、高いパフォーマンスおよび可用性が得られます。
Enterprise Manager Cloud Controlの新しいグループ・バックアップ機能により、複数のデータベース、Oracleホーム、ファイルシステムを1つの操作でバックアップできます。グループ・バックアップ内のすべてのオブジェクトに適用される均一のデータベースおよびファイル・バックアップ設定を持つ、集中管理されるバックアップ構成を作成できます。グループ・バックアップには、グループのメンバーであるすべてのデータベースまたはデータベースのサブセットを含めることができます。さらに、Oracle Secure Backupを使用してファイルシステムをテープにバックアップする環境では、グループのメンバーであるホスト上の他のファイルやディレクトリに加えて、含められる各データベースのOracleホームもグループ・バックアップに含めることができます。グループ・バックアップの一部としてバックアップされるOracleホームは、別個に元の場所または新しい場所にリストアできます。
StreamsとXStreamsの構成は、Enterprise Manager Cloud Controlから管理および監視できるようになりました。構成管理とパフォーマンス監視が強化されただけでなく、レプリケーションに関する問題の高度な診断で論理変更レコード(LCR)の追跡が可能になりました。また、Enterprise Manager Cloud Controlでは、レプリケートされた環境の管理と監視が簡略化されています。
新しい変更計画機能を使用すれば、アプリケーション開発者とデータベース管理者は、必要な複数のデータベース・スキーマ変更を変更計画にカプセル化し、それを使用してスキーマ変更のドキュメント化、取得および適用に対応できます。また、変更計画を開発者のDBAタスクに統合し、SQL*DeveloperとOracle Enterprise Managerでタスクを自動化することも可能です。この統合により、計画されている変更を社内の全データベースに展開する作業に携わる様々な関係者の手動プロセスを低減しつつ、プロセスの整合性を確保できます。
アクティブ・セッション履歴(ASH)分析を使用することで、パフォーマンス・スペシャリストは任意の時点でのデータベース・セッションの様々なパフォーマンス属性を調べることができます。様々なディメンションでフィルタを作成する機能によって、DBAはパフォーマンスの問題を識別できるだけでなく、各種のパフォーマンス・パターン、ワークロードの動作、システム・リソースの使用率を適切に把握することができます。
緊急監視機能を使用すれば、データベース管理者は通常モードの接続を使用できない場合に、特別な所有者メカニズムを通じて応答していないデータベースに接続し、パフォーマンスの問題を診断できます。ハング分析機能が組み込まれており、ブロックしているセッションを識別し、ボタンをクリックしてこれらのブロッカを停止できます。
ADDMは、従来であればデータベースの再起動が必要であった、極端に遅いデータベースまたはハングしているデータベースで問題を分析するための革新的な方法です。リアルタイムADDMによって、デッドロック、ハング、共有プールの競合などの問題、およびその他の多数の例外状況を、データベースの再起動に頼ることなく解決できます。リアルタイムADDMでは、2つのタイプの接続モードを使用してターゲット・インスタンスに接続します。標準JDBC接続は、一部の接続が利用できる場合に、広範囲にわたるパフォーマンス分析を行うことを目的としています。ラッチレス接続を使用する診断モードは、標準接続を利用できない様々なハング状況において便利です。
期間比較ADDMを使用することで、「昨日に比べて今日のパフォーマンスが悪いのはなぜか」という旧来からの疑問を解決できます。管理者は任意の2つの期間のパフォーマンスを比較して、ある期間のパフォーマンスが別の期間のパフォーマンスと異なる根本原因を特定することができます。パフォーマンスの差異の根本原因を正確に特定する他に、期間比較ADDMでは、2つの期間にSQLの共通点インデックスを使用することで、2つの期間が比較可能かどうかも示されます(同じ期間に実行されている類似するSQLワークロードがあるかどうかなど)。
このリリースでは、ASH分析、リアルタイムADDM、期間比較ADDMの3つのアクティブ・レポートが追加されました。これらは、オフライン分析に使用できる対話型レポートです。これらのレポートでは、詳細ビューにドリルダウンすることで、実際のEnterprise Manager画面と同じレベルの相互作用を行うことができます。これらのアクティブ・レポートは、オフライン分析のために任意のユーザーにメール送信できます。受信者にEnterprise Managerへの直接アクセス権を付与する必要はありません。
アプリケーション・データ・モデル(ADM)には、アプリケーションに関連付けられている表定義、これらの表を接続する参照関係、機密データ要素およびアプリケーションに含まれる関連付けられている列が保持されています。機密データを手動で検出するかわりに、アプリケーション・データ・モデルでは、機密データ・スキャンおよびデータ・マスキング・テンプレートのインポートを使用して、プログラム的に機密データ要素を識別して保管できます。
データ・サブセッティングを使用すると、実際の本番データから縮小版を作成し、テスト用データとして開発者に提供できます。これはデータ・サブセットですが、参照関係は維持されるので、データ・セットとしては完全です。これにより、企業は、本番環境のデータベース全体でストレージ・フットプリントを発生させることなく、ストレージ・コストを節約しながら、本番データを開発者のテスト用に提供することができます。
暗号化および復号化アルゴリズムを基にした解除可能なデータ・マスキングを使用して、ユーザーが選択した形式の正規表現として、ユーザー・データを確実に暗号化できます。マスキングを解除すると、反対の処理が行われ、元のデータに戻ります。この機能は、機密データをマスキングし、サード・パーティに送信して処理する必要がある環境で役立ちます。
Oracle Real Application TestingとOracleデータ・マスキングの統合により、データ・セキュリティとコンプライアンス規制を徹底しながら、安全にテストを実行できます。機密情報がマスクされているデータベースに対して、SQLパフォーマンス・アナライザおよびデータベース・リプレイ機能を使用できるようになりました。
エンタープライズ・アプリケーションは非常に複雑で、何百もの表や何千もの参照関係が含まれています。これらの表には、開発担当者やテスト担当者と共有できない機密データや個人データも含まれています。Enterprise Managerでは、様々なアプリケーション用に事前定義されたデータ・マスキングおよびデータ・サブセッティングのテンプレートを提供します。データ・マスキング・テンプレートには、列のリスト、機密データおよび関連するマスキング形式が含まれます。データ・サブセッティング・テンプレートでは、サブセッティング・プロセスに含まれる表、それらの参照関係および関連付けられているWHERE句を識別して、データのサブセットを抽出します。これらのテンプレートにより、Oracleアプリケーション・チームの推奨するベスト・プラクティスに基づいて、テスト・システムを自動的に作成できます。顧客はこれらのテンプレートを使用することで、関係性が維持されたデータのサブセットおよび非識別化された機密情報で、テスト・システムを容易に作成できます。
Enterprise Managerは、特にデザイナとオペレータにプロビジョニングするために、ロールの分離をサポートするようになりました。デザイナ・ロールは、プロビジョニング基準を定義する管理者に相当します。オペレータ・ロールは通常、実際のソフトウェア・プロビジョニングを実行する管理者に相当します。オペレータは、経験が浅い管理者でもかまいません。
プロビジョニング・プロファイルは、既存のデータベース環境の読取り専用スナップショットで、新しいデータベースをプロビジョニングする開始点として使用できます。スナップショットではグリッド・インフラストラクチャ(クラスタウェアおよび自動ストレージ管理)、ホーム、データベース・ホームおよびDatabase Configuration Assistant (DBCA)テンプレートをキャプチャできます。これらはすべて、後で使用するためにソフトウェア・ライブラリに格納できます。
データベース・プロビジョニングのロック・ダウン機能により、デザイナはホスト・ターゲット、資格証明、プロビジョニングされるOracleホーム、その他の変数のセットをロック・ダウンできます。これは標準化されたデプロイメントを強制し、一括デプロイメント中に構成内のエラーを最小限に抑えます。その後でオペレータはデザイナが構成しプロシージャ・ライブラリに保存したプロシージャをデプロイできます。
自己更新機能からプロビジョニング・バンドルに直接アクセスできるようになったことにより、デプロイメント・プロシージャ、ソフトウェア・ライブラリ・エンティティなどのプロビジョニング・アーティファクトの更新プロセスが大幅に簡略化されました。
プロビジョニング操作を説明するユーザーフレンドリなウィザードであるデプロイメント・プロシージャ・インタビューでは、デフォルトの変数値の保存して、他のユーザーが使用できるようになりました。
ユーザー定義のデプロイメント・プロシージャ(UDDP)により、通常は複雑なカスタム・プロセス(サード・パーティのアプリケーションのプロビジョニング、JREアップグレードなど)を自動化できます。
手動でダウンロードしたクラスタ検証ユーティリティ(CVU)バイナリをソフトウェア・ライブラリと同期化できるようになりました。Enterprise Managerでは、ソフトウェア・ライブラリ内の対応するバイナリを更新する必要がある場合、My Oracle Supportからバイナリをダウンロードするように毎日スケジュールされるルーチン・ジョブを、デフォルトで提供しています。Enterprise Managerデプロイメントが、My Oracle SupportへのHTTP接続が無効になるようにファイアウォールまたはDMZの内側にある場合、ルーチン・ジョブは実行をスキップします。その場合、パッチ9288873をソースとして使用して、プラットフォームに対応するCVUバイナリをOTNまたはMy Oracle Supportから手動でダウンロードできます。それ以降は、クラスタ検証ユーティリティを使用して、最新のCVUバイナリが必ずソフトウェア・ライブラリに存在するようにできます。
データベース・プラグイン12.1.0.3では、次を含むOracle Database 12cリリース1 (12.1)ターゲットの完全な管理および監視サポートを提供します。
プラガブル・データベース(PDB)の作成および管理のサポート
バックアップおよびリカバリ
パフォーマンス管理
リアルタイム・データベース操作監視
リアルタイムの自動データベース診断モニター(ADDM)記憶域の拡張
自動ストレージ管理クラスタ・ファイル・システム(ACFS)のサポートおよび自動ストレージ管理(ASM)の管理サポート
データ・リダクションおよびデータベース監査を含むデータベース・セキュリティ
統合リプレイ、データ・サブセッティングおよびデータ・マスキング機能を含むデータベース・テスト
Enterprise Manager Cloud Controlにより、管理者は、コンテナ・データベース(CDB)およびPDB (シードまたは切断されたPDBから)のプロビジョニング、既存PDBのクローニング、非CDBからPDBへの移行、パッチ適用(単一インスタンスおよびRAC)およびアップグレードを含め、PDBの完全なライフサイクルを管理できます。さらに、構成管理、コンプライアンス管理、変更管理、自動検出などの機能が、CDBとPDBの両方をサポートするように更新されています。
Enterprise Managerでは、新しいPDB構文を介してCDBバックアップおよびリカバリをサポートするようになりました。ユーザーは、すべてのCDB、個々のPDBまたは特定のPDBの表領域またはデータファイルをバックアップおよびリカバリできます。
Enterprise Manager管理型のバックアップおよびリカバリ・タスクに詳しいユーザーは、CDBのバックアップおよびリカバリ・タスクの同じスキル・セットを活用できます。
Enterprise Managerでは、単一コンソールからPDBを効果的に管理および監視するための、パフォーマンス管理、記憶域管理、ユーザーおよびセキュリティ管理などの組込みサポートを提供するようになりました。すべてのPDBターゲット・ページのコンテナ間で管理者による切替えが可能になることによって、PDBの管理が容易になります。CDBAからルート・コンテナでのみアクセス可能なCDBレベル・ページにより、管理者は1つの単位としてデータベース全体を管理および監視できます。
Enterprise Managerにより、認可済の管理者は、CDBの様々なコンテナ間をシームレスに移動できます。管理者は、ページ上部のコンテナ・ピッカーを使用して、PDB固有の情報を表示するページ内のPDB間(記憶域管理、ユーザー管理など)を移動できます。
Enterprise Managerは、Oracle Flex ASM、ディスク再同期化機能の改善、Oracle ASMリバランス機能の改善、Windows上でのOracle ASMファイルのアクセス制御の有効化、Oracle ASM破損メディアのリカバリ(スクラブ)およびOracle ASMフィルタ・ドライバをサポートするようになりました。ユーザーは、使いやすいインタフェースを利用して、ジョブのスケジューリングやメトリックの収集などのタスクを監視および管理できます。
Enterprise ManagerによるOracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)機能のサポートには、Gridホーム用のOracle ACFS拡張、Oracle ACFSおよびOracle ADVM (ASM動的ボリューム・マネージャ)用のOracle Flex ASM、Oracle ACFSのタグ付け、およびOracle ACFSのスナップショット拡張が含まれます。このサポートにより、使いやすいグラフィカルな管理インタフェースを使用して、すべてのOracle ACFSファイル・システムの機能を管理できるようになります。
Enterprise Managerは、ACFSのセキュリティおよび暗号化もサポートするようになりました。この新しいサポートにより、Enterprise Managerを使用してOracle ACFSを管理する顧客にセキュリティ管理ソリューションが提供されます。
Database Replayでは、データベースの統合をテストおよび検証するために、1つのターゲット・データベースでの複数のデータベース・リプレイの同時実行をサポートします。データベース取得は、従来のデータベースまたはOracle PDBを元にすることができ、コンテナまたはPDBレベルで取得されます。PDBに対してワークロードをリプレイすると、接続の再マッピングを介してリプレイを特定のPDBへのターゲットに指定できます。
Database Replayでの統合リプレイのサポートにより、単一データベースに統合された複数の本番規模でのワークロードの相互作用を調査できます。また、データベース統合プロジェクトのリスクおよび予期しない問題も排除されます。
データ・マスキングおよびデータ・サブセッティング機能は、次のように拡張されました。
企業が本番以外で使用する機密データをマスクするには、本番データベースのコピーを作成してデータをマスクしてから、テスト担当者や開発者などの非本番ユーザーと共有する必要がありました。ソースでのマスクや、ソース・データベースのサブセットに対するマスクを利用すると、企業は安全でサイズの小さいテスト・システムを本番データベースから直接プロビジョニングすることができます。本番データベースの完全コピーは必要ありません。マスク操作またはサブセット操作、または両方の実行を選択して、1つのワークフローでテスト・データベースをプロビジョニングできます。
ソースでのマスクや、ソースのサブセットに対するマスクにより、テスト・システムをプロビジョニングするときに重要な本番データがソース・データベースから流出せず、データ・プライバシ・ポリシーも順守されます。
企業は、Oracleアプリケーション(Oracle Fusion ApplicationsやOracle E-Business Suiteなど)のデータ・マスキング・テンプレートを使用して機密データをマスクできます。Oracle Fusion ApplicationsやOracle E-Business Suiteなどのエンタープライズ・アプリケーションの複雑さを考慮すると、データ・マスキング・テンプレートを手動でインポートするプロセスは、複雑になる可能性があります。Oracleアプリケーションの自己更新を使用すると、マスキング・テンプレートとサブセット化テンプレートをOracleから直接ダウンロードして、手動操作を行わずにOracle Enterprise Manager Cloud Control 12c環境にインポートすることができます。
Oracleアプリケーションのマスキング・テンプレートとサブセット化テンプレートの自己更新オプションを使用すると、Oracleアプリケーションの非本番環境で機密データを保護して、小さなサイズのデータベースをプロビジョニングするベスト・プラクティスを、企業が容易かつシームレスに実装できます。
Oracle E-Business Suiteの保護には、本番データベースと非本番データベース内の基礎となるE-Businessデータの保護が含まれます。Oracle E-Business Suiteのアクセスを制限するセキュアな構成を提供するための手順を実行できる一方で、サーベンス・オクスリー法(SOX)、クレジット・カード業界データ・セキュリティ基準(PCI DSS)、医療保険の携行性と責任に関する法律(HIPAA)などの規制や法律に準拠して非本番データを保護するアプローチを、非本番コピーの機密データにスクランブルをかけることで実現できます。
最新のOracle Data Masking Packによって、企業では、クローニングされた環境で機密データを簡単かつ迅速に匿名化できます。E-Business Suiteデータのスクランブル化は、複雑なメタデータ・アーキテクチャと、そのアーキテクチャ内に存在する機密情報の場所を認識することが原因で、多少困難になります。この困難さを緩和するため、オラクル社では、Data Masking Pack用のOracle E-Business Suiteテンプレートをリリースしています。
テンプレートには、E-Business Suiteアーキテクチャおよび機密列について、すぐに使用できるメタデータ知識が含まれます。また、テンプレートには、業界のベスト・プラクティスとなる事前定義されたマスキング・アルゴリズムが含まれており、データを安全にマスクしながらアプリケーションの整合性を維持するための最適な技術が使用されます。
Oracle Data MaskingおよびE-Business Suiteテンプレートによって、組織では、非本番環境にある本番データの使用を制限する規制上の要件への準拠を強制できます。
Oracle Database 11gに導入されたSQL監視により、DBAおよび開発者がSQLスクリプトの個々の実行を監視できるようになりました。リアルタイム・データベース操作監視により、SQL監視が拡張され、実行時間の長いデータベース・アプリケーション操作(バッチ・ジョブ、スケジューラ・ジョブ、抽出、変換およびロード(ETL)ジョブなど)も含まれます。データベース操作監視は、リアルタイムSQL監視と似た機能を使用して、データベースサーバー・ベースの追跡メカニズムを提供し、これによって、データベース操作を特定し、進捗の監視、アラート、関連するSQL問合せのチューニングおよびパフォーマンスの比較を実行できます。
SQL問合せまたはスクリプトを実行時間の長いデータベース操作に容易に関連付け、個々のSQLスクリプトを追跡する必要なく、進行状況の全体像を把握できるため、データベース管理者は、複雑なデータベース操作のトラブルシューティングで貴重な時間を節約できます。
細分化された権限の制御が、アプリケーション・データ・モデル(ADM)で利用できるようになりました。「データ検出およびモデリング」ユーザーを、アプリケーション・データ・モデルで、設計担当者ロールと運用担当者ロールに分けることができます。こうすることで、職務を分離し、企業のセキュリティ要件を容易に強制できます。
ASMの監視と管理の機能が改善されています。大規模環境でのメトリック・データ・アップロードのスケーラビリティとパフォーマンスが改善されており、ASMリソース使用率に関連する次のメトリックが追加されています。
ユーザー制限使用率
プロセス制限使用率
セッション制限使用率
領域使用量履歴の傾向を示すレポートがBI Publisherを介して利用できるようになりました。これらの改善により、Enterprise Managerを使用しているASMターゲットの使用率と管理性が向上します。
エラー処理と統計がOracle Enterprise Managerで強化されており、新しいXStream能力の利点を活用できます。データベース管理者は、レプリケーション環境に関するより完全な情報を入手できるようになりました。
SQLパフォーマンス・アナライザ(SPA)クイック・チェックを使用することにより、本番データベースのデータベース・パフォーマンスに影響を及ぼす定期的なDBA操作のパフォーマンスを検証できます。SPAクイック・チェックは、最適化されたワークフローとして動作し、SQLチューニング・セットおよび他のSPAタスク実行オプションを含む事前定義された入力を使用します。システム変更の内容に応じて、ボタンを1回のみクリックするか、データベース入力ウィザードでSPAクイック・チェック・オプションを選択して、SPAクイック・チェックを実行します。これは、SQLに重点を置いて実行計画を変更し、複数のステップを1つのステップにまとめることにより、使用するリソースが最小限となるように最適化されています。SPAクイック・チェックは、プライベート・セッションスコープおよびリソース制御の下で動作するため、オプティマイザ統計の収集またはパラメータ変更の評価などを目的として、本番環境で日常的に実行できます。
SPAクイック・チェックを使用することにより、本番データベースで直接、日常的なDBAタスク用にSPAを単純、容易および迅速に使用できます。これは、変更対応型のワークフローを提供します。このワークフローには、毎日の運用を実行するためのベスト・プラクティスが含まれ、データベースの変更によってパフォーマンスが確実に改善されるようになります。
この項では、データベース・リプレイ統合の拡張機能について説明します。
統合データベース・リプレイを使用すると、マルチ・テナントまたは非CDB統合データベースに対して複数のデータベース・リプレイを同時に実行できます。ワークロード・スケジューリングを使用することにより、ターゲット・データベース・システムで統合ワークロードを様々な条件下で処理できるようになります。たとえば、データベース・ロード・シナリオの最悪ケースをテストする場合、すべてのワークロード・ピークが同時に発生するように、ワークロードをスケジュールできます。ワークロード・スケジューリングは、ターゲット・システムが処理できる最大ワークロードを判断するためのスケールアップ・テストで使用することもできます。Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cでは、使いやすいインタフェースを通してワークロード・パフォーマンスを視覚化できるため、統合リプレイ内の個々のワークロードをスケジュールして、様々なWhat-ifシナリオをテストできます。
データベース・リプレイを使用して取得されたワークロードは、より小さな個々のワークロードにサブセット化できます。長期にわたるデータベース取得を、特定の期間または取得内の最も高いロード部分をターゲットにする個々のワークロード・サブセットに分割できます。長期の取得全体をリプレイするかわりにワークロード・サブセットを使用することで、ターゲットを絞った、効率的なワークロード・テストを行うことができます。生成されたワークロード・サブセットは、それ自身でリプレイしたり、様々なWhat-ifロード・シナリオを調査するために、他の取得されたワークロードのように統合およびスケジュールできます。
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cは、直感的なユーザー・インタフェースをサポートします。このインタフェースを使用することで、ワークロード・パフォーマンスを視覚化したり、必要に応じて、ワークロード・パフォーマンスをサブセット化してワークロードの最も関心のある部分または最も高い部分を取得できます。ワークロード・サブセットを使用することにより、ターゲットを絞った、効率的で柔軟な方法を使用してテストを行うことができます。
Oracle Enterprise Managerは、一時ロジカル・スタンバイ・データベースを使用することにより、データベース・ローリング・アップグレードをサポートします。一時ロジカル・スタンバイ・データベースには、プロセス内でアップグレード可能なスタンバイ・データベースの最大合計数までのスタンドアロン・データベースとRACデータベースが含まれます。
プライマリ・データベースと複数のスタンバイ・データベースで構成される複雑なDataguardデータベース・アーキテクチャの困難な手動によるアップグレード・プロセスを自動化することにより、エラーが削減され、柔軟性が向上し、Oracle Enterprise Manager外でアップグレードを実行する場合の労力とコストが軽減されます。
グローバル・データ・サービスは、Enterprise Managerベースのユーザー・インタフェースを提供し、管理者がグローバル・サービス管理構成を管理および監視することを可能にします。
グローバル・サービス管理構成の管理者は、使い慣れたEnterprise Managerインタフェースを使用して、構成を管理および監視できます。
この項では、Fusion Middleware、E-Business SuiteおよびPeoplesoftアプリケーションのマスキング拡張機能について説明します。
Oracleデータ・マスキング定義には、アプリケーション・データ・モデルで識別される機密列と、他のパラメータとの間で機密列をマスクするために使用されるフォーマット・タイプへの参照が含まれます。このリリースより前では、再生成されたマスキング定義に、無効化されていたすべての機密列が含まれませんでした。ユーザーは、マスクする必要のなくなった列を削除する必要がありました。この新しいリリースでは、ユーザーは簡単に機密列を有効化(または無効化)し、マスキング・スクリプトを再生成できます。
この機能により、1つのアプリケーションで様々な環境用に必要となるマスキング定義の数が削減され、マスキング定義の管理が容易になります。さらに、環境間の小さな差異を、1つのマスキング定義内に自己包含できます。
Oracle E-Business Suiteなどの複雑なエンタープライズ・アプリケーションのマスキング定義に大量の機密列が存在する場合、ユーザーはマスキング定義で機密列を検索およびフィルタするメカニズムを使用して、この大量の機密列セットを簡単に管理できます。
この機能により、機密列およびその列で使用されているマスキング・フォーマット・タイプの関連付けを迅速に識別できるため、マスキング定義を容易に管理できます。
以前のリリースでは、データ・マスキングは、データを固定長の数値、文字列またはNULLに置換することで、非構造化データ(キャラクタ・ラージ・オブジェクト(CLOB)およびバイナリ・ラージ・オブジェクト(BLOB))のマスキングをサポートしました。このリリースでは、ユーザーは、データ構造を維持しながら、CLOBおよびBLOB列内の複数の機密データを検索し、機密データのみを不明瞭化されたデータに置換できます。
これにより、有効なCLOBおよびBLOBに依存するアプリケーションを、非本番環境で安全に使用できます。さらに、データの特性が維持されるため、開発とテストの品質が向上します。
この項では、サブセットの拡張機能について説明します。
テスト・データ管理は本質的に、サブセット定義で指定されている条件に基づいて、参照に関して完全なデータベース・サブセットで必要な領域の見積りに関する洞察を提供します。さらに高いレベルの洞察が提供されるようになっているため、ユーザーは関連付けられているアプリケーション・データ・モデル上のサブセットのトラバース・パスを理解できます。また、テスト・データ管理は、サブセットから特定の表を柔軟に選択して削除できるようになりました。この削除操作は、その表が、アプリケーション・データ・モデルで定義されている参照整合性を通して含まれるように決定される場合でも可能です。
この機能により、サブセットのサイズを決定する場合に必要な透過性と制御が提供され、結果として、より正確なサブセット・サイズの見積りが可能になります。
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cは、次の機能を備える直感的なグラフィカル・インタフェースを提供することにより、データベース・リプレイの容量計画およびスケールアップ・テストを包括的にサポートします。
ワークロード・サブセッティング
スケジューリング
同時再生
スキーマ重複および接続再マッピング
ワークロードの縮小
この機能を使用すると、DBAは、ワークロード・パフォーマンスの視覚化、スケールアップおよびカスタム・ロードのテスト・シナリオ用のワークロードのビルド、および容量計画とスケールアップ・テストの基本を形成する同時再生でのそれらのスケジュールを行うことができます。たとえば、データベース・ロード・シナリオの最悪ケースをテストする場合、すべてのワークロード・ピークが同時に発生するように、ワークロードをスケジュールまたは時間移動できます。こうすることで、ターゲット・データベース・システムがピークまたは最悪ケースのパフォーマンス・シナリオを処理できることを確認できます。
この機能を使用することで、顧客はビジネスSLAを維持または改善しながら、将来の成長および統合に向けてシステムを容易に、しかも正確にサイジングできます。
RACおよびグリッド・インフラストラクチャ(GI)データベース・リリース11.2.0.2以上に対して、ローリング・モードおよびパラレル・モードでホーム外パッチ適用を行うことができます。GIデータベースへのホーム外パッチ適用は、GIパッチ・セット更新(PSU)パッチを使用する場合にのみ行うことができます。RACのみのデータベースへのホーム外パッチ適用は、Oracle Database PSUパッチを使用して行うことができます。
ホーム外パッチ適用には次の利点があります。
ダウンタイムの削減。RACデータベースに対してホーム外パッチ適用を行う場合、操作全体を通して、データベースの可用性にダウンタイムは発生しません。
柔軟なパッチ適用。ユーザーは、アプリケーション・チームの変更承認に基づいて、クラスタ内のRACデータベースを選択的に移行(またはパッチ適用)できます。
リストア。新しいパッチが適用されたOracleホームに移行した後に問題が発生した場合、ユーザーは古いOracleホームおよびパッチ・レベルに戻すことができます。このプロセスは完全に自動化され、Enterprise Manager内のターゲットの自動更新と統合されます。これにより、シームレスな監視と管理が提供されます。
異なるバージョンのRAC Oracleホームが混在するRACクラスタにパッチを適用することができるようになりました。この機能には、パッチ適用先のOracleホームとは異なるバージョンが存在するOracleホームのデータベースを正常に停止および起動する能力も含まれます。一般的な顧客環境には、最新のGIバージョンは11.2.0.3であるため、たとえば、11.2.0.1、11.2.0.2および11.2.0.3の複数バージョンのRAC Oracleホームが存在します。この機能は、特に、ユーザーが部分的なアップグレードを行い、終了を待機している間、複数のアプリケーションをクラスタ外でサポートする必要がある場合に有効です。これには、次のものが含まれます。
古いバージョンのRACを管理しているGI環境でのGI PSUまたはExadata BPのデプロイメント
ローリングおよびパラレルでのホーム内およびホーム外モードのサポート
Enterprise Managerは、複数の個別パッチの適用をサポートします。たとえば、RACデータベースにパッチを適用する1つのダウンタイム・セッションでPSUを適用するときに、個別パッチとオーバーレイを同時に適用できます。これを行うには、次の手順を実行します。
GI PSUまたはExadata BPと個別パッチ(オーバーレイも含む)をGIおよびRACデータベースに適用します。
複数のパッチをGIのみまたはRACのみなどの個別の層に適用します。
ホーム内とホーム外の両方のパッチ適用がサポートされます。PSUのパッチ適用サイクルに合わせて複数のパッチをRACクラスタに適用することは、非常に一般的な要件です。
ユーザーは、RACクラスタを古いバージョンからそれより新しいバージョン(Oracle Database 12cまで)にアップグレードできます。次の機能がサポートされます。
GIおよびRACデータベースを含むフルスタック・アップグレード。
運用およびテストのニーズを満たす柔軟なアップグレード(GIのみ、少数のRACデータベース、またはすべてのRACデータベース)。
ソフトウェアとデータベースを個別にアップグレードすることによるダウンタイムの最小化。
RACチェックおよびクラスタ検証(CVU)チェックを含む包括的な前提条件チェック。これらは、My Oracle Supportから直接ダウンロードできます。
統合されたバックアップおよびリストア・ポリシー。
大規模になる可能性があるRACアップグレードなどの複雑な拡張操作を自動化することにより、顧客の手動作業とコストを削減できます。
Oracle Enterprise Managerは、データベースの圧縮範囲(パーセンテージ)を追跡するのみでなく、データベースおよびそのオブジェクトの現時点における圧縮状態を調査できるようにする圧縮マップを提供します。圧縮アドバイザは、データベース・オブジェクトが圧縮された場合の圧縮率と全体的な領域削減の見積りも提供します。
Oracle Enterprise Managerは、アクティブに問合せまたは更新が行われているデータベース部分を表示するヒート・マップを提供します。現在のリリースでは、Enterprise Managerは、自動データ配置(ADP)ポリシーを構成し、圧縮層および記憶域層でのオブジェクトの現在の配置を監視する機能も提供します。即時利用可能なプレビュー・レポートには、ADPの次のサイクルで移動対象となるオブジェクトが表示され、組込みの警告により、領域または時間不足のために実行されないポリシーの追跡が可能になります。
この機能により、データベースの情報ライフサイクル管理を視覚的に行う機能が強化されます。これにより管理者は、データベースのデータ管理能力を高めることができます。
権限分析はOracle Database Vaultの新機能で、データベース権限の使用状況を取得する機能を提供します。この機能を使用することにより、管理者は、データベース内のユーザーまたはロールにより実際に使用されているすべてのデータベース権限のリストを取得できます。また、ユーザーまたはロールに付与されているが使用されていない権限のリストも取得できます。管理者はこのリストに基づいて、使用されていない権限を削除することができ、結果として、最小権限モードの達成、攻撃面の最小化およびデータベースのセキュリティ強化を実現できます。
アプリケーション開発者およびデータベース管理者は、通常、必要な権限を事前に把握していないため、最大限の権限セットを取得しようとします。多くの場合、DBAロールを取得しようとします。DBAロールには、データベースに関するほとんどすべての権限が付与されており、ほとんどのユーザーで権限過剰となります。顧客はこの問題を長期にわたって認識していますが、ユーザーにとって与えられたタスクをデータベースで実行するために必要な最小権限のリストを見付けるために利用できるツールがありませんでした。
Oracle Database Vault権限分析は、この重要なツールを提供して、この問題を解決します。管理者はこのツールを使用して、最小権限モードの達成、攻撃面の最小化およびデータベースのセキュリティ強化を実現できます。Oracle Enterprise Managerユーザー・インタフェースは、顧客が権限分析の容易さと効率性の価値を認識し、利点を活用できるようするための重要な役割を果たします。
デフォルトの検出動作を変更するための検出オプションが追加されています。サポートされるヒントは、db_name、db_target_prefix、db_target_suffix、discovery_timeout <ホスト当たりの秒数>、no_db_domain <true/false>で、たとえば、db_name=PRODUCTS, discovery_timeout=15のように指定します。
これらのオプションを使用することにより、ユーザーは、検出プロセスをよりよく制御でき、結果として、検出時間を短縮し、検出に使用されるリソースの量を少なくできます。
Enterprise Managerでは、Oracle Database 12cリリース2 (12.1.0.2.)で次のライフ・サイクル・サポートを提供しています。
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2.0)のプロビジョニング
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2.0)へのアップグレード
CDBのリリース12.1.0.1.0からリリース12.1.0.2.0へのアップグレード
Enterprise Managerでは、Data Guard構成内のプライマリおよびスタンバイ・データベースの両方に完全に自動的にパッチを適用できるようになりました。DBAは、プライマリおよびスタンバイ・データベースのパッチを手動で適用する必要がなくなりました。
この機能では、変更アクティビティ・プランナとの統合も可能にし、プライマリ・データベースのスイッチオーバーまたはスイッチバックを統合できます。これを実行することにより、プロセスを完全に自動化でき、時間を節約し手動でのエラーのリスクを減らすことができます。
Data Guard構成で、データベースに対して(ホーム内だけでなく)ホーム外モードでパッチを適用できるようになりました。
ホーム外でパッチを適用すると、ダウンタイムを減らし、パッチの適用後問題が発見された場合でも、リカバリ時間を短くすることができます。これは、元のパッチが適用されていないOracleホームにスイッチバックを可能にすることにより実現されます。
Oracleでは、米国国防総省のOracle Databaseセキュリティ技術導入ガイドに直接基づくコンプライアンス標準を提供するようになりました。この標準を直接使用して、ご自分の11gデータベースがこの標準に準拠するか確認できます。
民間企業だけでなく連邦および地方政府機関の多くは、データベースのセキュリティを確保するために、米国国防総省のOracle Database STIG標準に従っています。この標準は、Enterprise Managerによって管理されるこの標準に対するOracle 11gデータベースの初回から継続して実行されている検証を自動化します。
詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control Oracle Databaseコンプライアンス標準』を参照してください。
透過的データ暗号化機能で、Oracle Key Vaultを導入してキーストアの3番目のタイプをサポートするようになりました。この追加により、ユーザーはOracle Key Vaultサーバーのキーストアを構成できます。更新された「キー・ストアの構成」ウィザードにより、データ暗号化に使用されるマスター鍵を管理するキーストア・タイプとしてOracle Key Vaultを選択できます。ウォレットからOracle Key Vaultへおよびその逆の移行操作および移行を元に戻す操作もサポートされるようになりました。
Enterprise Managerは、表またはビュー列に存在するデータのリダクションを行うために機密列タイプを使用して適切なOracle Data Redaction形式を推奨できるようになりました。また、Enterprise Managerにより、ユーザーはカスタムOracle Data Redaction形式を作成、保存および再利用できます。
データベース管理者は、クラウドを保守し、パッチ・セット・アップデート(PSU)やクリティカル・パッチ・アップデート(CPU)などのマイナー・アップデートとパッチ・セットや主要なバージョン更新などのメジャー・アップデートを適用する必要があります。この更新により、管理者はメジャーおよびマイナー・アップデートのシームレスな適用を可能にしてクラウド・インフラストラクチャを標準化および保守できます。
DBaaS (Database as Service)プール・パッチ適用メカニズムにより、プロセス・プールをデータベースおよびGIイメージにサブスクライブできます。新しいイメージがプールのサーバーに自動的にデプロイされます。セルフ・サービス・ユーザーまたは管理者は、データベースを新しいホームに移行できます。この更新により、ダウンタイムの削減とともにサブスクリプション・ベースの大量のホーム外パッチ適用およびアップグレードが可能になります。ユーザーが条件に従って新しいソフトウェア・バージョンに移行してクラウドおよび非クラウド環境間のコンプライアンスを追跡する柔軟性が提供されます。この更新により、管理者はメジャーおよびマイナー・アップデートのシームレスな適用を可能にしてクラウド・インフラストラクチャを標準化および保守できます。
ソフトウェア標準化アドバイザは、既存のデータベース間のパッチ適用レベルの構成の差異を検出し、データベース・フリート間のバリエーションを統合して削減する新しい標準化された構成を推奨します。データベースを標準化するソフトウェア構成も推奨します。これにより、既存のデータベース・フリート間のパッチ・レベルに基づいたソフトウェアの差異の拡大を減らすことができます。
Enterprise Manager Cloud Controlで、クローニング・データベースの拡張方法もサポートするようになりました。新しい「クローン」および「リフレッシュ」ページを使用して、フル・クローン・データベース、スナップ・クローン・データベースおよびCloneDBデータベースを作成できます。データ・マスキングおよびカスタムSQLスクリプト実行がインライン・パッチ適用機能とともにこの単一フローに統合されます。新しい「クローン」および「リフレッシュ」ページにより、管理者はクローン・データベースをリフレッシュ、管理およびテスト・マスター・データベースに昇格することもできます。
テスト・マスター・プラガブル・データベース(PDB)を作成して、Exadata ACFSでシン・クローニング用のスナップショット・ソースとして使用できるようになりました。
機能テスト・シナリオの場合、たとえば開発またはテスト・システムで、ビジネスITユーザーが、複数テラバイトのストレージのペナルティを受けずに本番データ・コピーにオンデマンドでアクセスできるようになりました。
このリリースでは、Oracle Cloudへの次のデータ・クローニング・オプションがあります。
Like-to-likeクローニング: オンプレミスとOracle Private Cloud間:
Enterprise Manager12c PDBから12c PDB (コンテナが両方の側に存在することを想定)
通常の非コンテナ専用データベースから専用データベース
Like-to-unlikeデータ移行:
ソースがオンプレミスの非PDBデータベースであり、データがクラウド・ベースのPDBに移行される、通常からPDBへの移行
ソースがOracle PaaSクラウド上のPDBであり、スキーマがオンプレミスの非コンテナCDBに移行される、PDBから標準データベースへの移行
この項の内容は次のとおりです。
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlでは、Oracle Fusion Middleware環境およびコンポーネントを視覚化および監視し、これらに依存できるようになりました。これらのトポロジは、単一のサービス試行アーキテクチャ(SOA)のコンポジット、WebLogicドメインに対して、または複数のWebLogicドメイン間にある場合があります。これらの機能により、Java Platform, Enterprise Edition (Java EE)アプリケーションおよびこれらをサポートするソフトウェア間の関係を把握し、潜在的な問題およびそれらの層全体への影響を識別することができます。
このリリースでは、Oracle Exalogic Elastic Cloudターゲットの専用ダッシュボードを装備した完全な管理機能をサポートしているので、管理者は、Exalogicホスト、Oracle WebLogicドメイン、アプリケーションのデプロイメント、およびOracle Exalogic Elastic Cloud上で稼働しているCoherenceクラスタの監視と管理が簡単に行えます。
ミドルウェア・ソフトウェアのインストールと構成に付随するエラーが発生しやすく時間のかかる手動プロセスを削減するのに役立つ、Middlewareプロビジョニング関連の新機能がいくつかあります。
新しいMiddlewareプロビジョニング・ページからは、ソフトウェア・ライブラリでのエンティティの作成(後からクローン元のソースとして使用可能)、ミドルウェア・ソフトウェアのプロビジョニングに関連する様々なデプロイメント・プロシージャの起動、発行済のデプロイメント・プロシージャのステータスの追跡など、ミドルウェアに関連する様々なプロビジョニング操作に一元的にアクセスできます。
Fusion Middlewareソフトウェアのソフトウェア・ライブラリ・エンティティを作成する機能がサポートされるようになりました。WebLogicバイナリとドメイン構成を含むプロビジョニング・プロファイルのエンティティを作成するか、WebLogicバイナリのみを含むミドルウェア・ホームのエンティティを作成できます。
ソフトウェア・ライブラリですでに作成されているエンティティから、WebLogicドメインまたはミドルウェア・ホームをクローニングできます。これにより、一貫性のある標準化されたミドルウェア・イメージがIT組織全体にデプロイされます。
Cloud ControlコンソールからJava EEアプリケーションをデプロイ、再デプロイ、アンデプロイするための即時利用可能な新しいデプロイメント・プロシージャが用意されているため、複数の管理コンソールは必要ありません。
プロビジョニング関連の操作に、固有のWebLogicドメインのコンテキストでアクセスできるようになりました。ドメイン・ターゲット・メニューから、ソフトウェア・ライブラリのエンティティの作成、ドメインのクローニング、ドメインのスケール・アップまたはスケール・アウト、ドメインへのアプリケーションのデプロイを行うことができます。これにより、数回クリックするだけでこれらの機能にすばやくアクセスできます。
SOA Suiteをソース・ドメインにインストールしなくても、WebLogicドメインのクローニングとスケール・アウト/スケール・アップが可能です。
このリリースでは、選択したMobile and SocialメトリックのコレクションとともにMobile and Socialサービスの稼働中/停止ステータスが用意されています。
この拡張によって、Platform-as-a-Service (PaaS)ユーザーはWebLogic Serverクラスタ環境を要求し、その要求した環境をスケール・アウトするよう、さらに要求できます。この更新によって、Infrastructure-as-a-Service (IaaS)ユーザーは、2基のLinuxサーバーと記憶域を備えた環境を要求し、さらに記憶域の追加要求を送信できます。
このリリースでは、パフォーマンス・ビューを次のようにカスタマイズできます。
一度に複数のメトリックを選択して関係付けを実施
メトリックをオーバーレイして比較および高度な分析に対応
パフォーマンスの影響を定期的に比較
履歴表示を保持して傾向分析に利用
新しいシステムのトポロジ・ビューでは、関連付けと依存状態の概要が見やすくなり、ドリルダウン機能が付いて詳細分析に対応しています。ログ・ファイル・アラートが拡張され、ログ・ファイル・パターンを検出してパターンが一致した場合にアラートを生成する機能が強化されています。強化された監視サポートには、プッシュ・レプリケーション、リープ・セッションおよびトランザクション・キャッシュの監視などがあります。
キャッシュ・データ管理の新しいインタフェースでは、問合せベースのデータ操作が可能で、主要キャッシュの一元的なユーザーインタフェースを提供します。この新機能を使用すれば、キャッシュ操作の時間を節約し、管理者の作業を簡略化できます。問合せは、保存して後で参照できるようになりました。キャッシュ・データは、ファイルにエクスポートまたはインポートできます。その他のキャッシュ操作には、表示、パージ、索引の追加、索引の削除などがあります。この機能によって、管理者はキャッシュ・データを失わずに停止時間を計画して、新しいデータ・センターのキャッシュを簡単に準備できます(高可用性シナリオの場合など)。
このリリースでは、ノード更新機能をサポートしています。ノード上での更新プロセス作業(構成ファイル、アプリケーションJARファイルの更新など)を自動化できるので、リスクの軽減と時間の節約が可能です。資産管理に一元的なリポジトリを使用できるようになりました。プロビジョニングの拡張機能には、ウェルノウン・アドレス(WKA)ベースのトポロジ、その他の開発および本番環境用のオプション(デプロイメント・モードなど)、およびプロビジョニングの柔軟性の向上などがあります。
コヒーレンス・ノードが、適切なパラメータでJava仮想マシン診断(JVM)診断エージェントから開始された場合、コヒーレンス・ノードからJVM診断の関連付けられたJava仮想マシン(JVM)ターゲットにコンテキストでドリルダウンできます。これは、メモリー・リークの監視、コヒーレンス・リクエストに関するロック分析、コヒーレンス・コールのブロックの問題など、ノードでのリアルタイムのJavaの問題を診断するために行います。
構成管理が強化されたことにより、構成パラメータを設定して履歴の比較が可能になりました。構成を参照イメージまたはゴールド・イメージとしてリポジトリに保存した後で、現在の構成と比較することできます。この機能を使用すると、構成変更に関連するパフォーマンスと可用性の問題を簡単に特定できます。
このリリースでは、ミドルウェア関連のターゲットにパフォーマンス・サマリーのベースラインを作成し、保存して、ベースラインのパフォーマンス・データを現在のパフォーマンス・データと比較できます。これにより、パフォーマンス・データをより効率的に分析および関係付けできます。
新しいコンポジット・アプリケーションのダッシュボードでは、包括的なビューを作成して、複数のアプリケーション・デプロイメントとサービス指向アーキテクチャ(SOA)コンポジットで構成された複数層のコンポジット・アプリケーションを表示できます。すべての追加コンポーネント(データベース、サービス・バス、Coherenceクラスタなどのミドルウェアおよびミドルウェア以外のターゲット)を簡単に追加できます。コンポジット・アプリケーションのダッシュボードでは、コンポジット・アプリケーション全体を表示して、重要な監視リージョンと診断リージョンへのアクセスを提供し、容易なカスタマイズとパーソナライズに対応します。この拡張の全体的な結果として、アプリケーションの状態情報のみでなく、コンポーネントの状態とインシデントの詳細情報も、1つのダッシュボード・ビューに一覧表示されるようになりました。
セキュリティ対策でOracle Web Services Managerを使用している場合は、社内全体のすべてのポリシーを一元化されたダッシュボードから監視できるようになりました。そこから、違反している個々のサーバーにドリルダウンすることが可能です。
このリリースには、管理者がパフォーマンスの問題を迅速に解決するための新しいツールが用意されています。ミドルウェア診断アドバイザでは、WebLogic Serverの内部メトリックを利用するため、WebLogic内部および階層間の機能に関する知識は管理者に要求されません。ミドルウェア診断アドバイザは、最も関連性の高い構成パラメータのコンテキスト内に示された「根本原因」の診断結果を表示し、診断結果ごとに即時利用可能な推奨案を提示することで、問題の解決にかかる時間を大幅に削減します。傾向メトリックと相関メトリックを参照すれば、管理者はパフォーマンス・パターンを把握して、パフォーマンスに関する問題の診断と解決に役立てることができます。
このリリースでは、すべてのOracle Fusion Middlewareコンポーネントを対象として、WebLogicおよびOracle Fusion Middlewareが生成したログを一元的に検索できます。時間、重大度、実行コンテキストID(ECID)などのログ・プロパティに基づいて、構造化されたログ検索を実行できます。ログ・ファイルをダウンロードするか、メッセージをファイルにエクスポートすることも可能です。この機能を使用すれば、ファイル・システム上の格納先を問わず、ログ・ファイルに簡単にアクセスできます。
以前のBEA Guardian WebLogicのヘルス・チェックは、Enterprise Managerに統合されました。また、カスタム・ヘルス・チェックも作成できます。その結果、管理者は、WebLogic環境がこれらの標準に準拠していることを簡単に検証できるようになりました。
Java EEアプリケーションのデプロイ/アンデプロイ・デプロイメント・プロシージャを使用してアプリケーションをデプロイまたは再デプロイする際、ソフトウェア・ライブラリから単一コンポーネント(Java EEアプリケーション・コンポーネント)を指定できるようになりました。以前は、アーカイブ・ファイル、デプロイ・プラン、データ・ソースを作成するための事前デプロイ・スクリプト、および問題発生時にロール・バックするための事後デプロイ・スクリプトに対応するために、複数の汎用コンポーネントを指定する必要がありました。単一コンポーネントを指定できることにより、時間を節約できるだけでなく、クリーンなインタフェースを表示できます。
Oracle Fusion Middleware WebLogicドメイン・ターゲットをEnterprise Manager Cloud Controlに追加する際、停止状態で検出されたWebLogic Serverターゲットを追加するかどうか選択できるようになりました。これにより、管理および監視の一元化のためにCloud Controlに何を自動的に追加するかを制御できます。さらに、検出されたドメインおよびターゲット・メンバーシップの変更をリフレッシュする際(ドメインから削除された管理対象サーバー)、リフレッシュ操作のコンテキストで管理リポジトリを更新できます(これらの管理対象サーバーを管理リポジトリから削除)。これにより、ドメインのリフレッシュ操作後に手動でターゲットを削除しなくて済むようになります。ミドルウェア関連ターゲットの追加中、またはドメイン・メンバーシップのリフレッシュ中に問題が発生した場合、追加のデバッグ情報を使用してすばやく問題を診断し、解決できます。
Oracle WebLogicクラスタ・ターゲット・タイプ用に新たにカスタマイズ可能なパフォーマンス・サマリー・ページが用意されました。この新しいページには、一定期間のパフォーマンス・データを示す、一連のデフォルトのパフォーマンス・メトリック・グラフが表示されます。管理者は表示されたパフォーマンス・メトリックを変更し、表示されたデータの時系列を変更し、現在のパフォーマンス・データと過去のパフォーマンス・データを比較し、複数のクラスタのパフォーマンス・データを1つのページで比較して、デフォルト・ビューをカスタマイズできます。
ミドルウェアのルーティング・トポロジ・ページでメトリック注釈が有効になっている場合、表示されたデフォルトのパフォーマンス・メトリックを変更できるようになりました。図表ビューに3つのパフォーマンス・メトリックを表示できる場合、トポロジ・ページのノード上にポインタを置いてアクセスできるツールチップに追加のメトリックを表示するように構成できます。また、選択したメトリックについて収集された履歴パフォーマンス・データにも、同じツールチップからアクセスできます。このようにパフォーマンス・データに簡単にアクセスできたり、カスタマイズできることで、管理者はミドルウェア環境を容易に監視できます。
このリリースのOracle Enterprise Manager Cloud Controlでは、WebLogic Serverおよびアプリケーション・デプロイメント・ターゲット・タイプのログ・ファイル監視が導入されました。ミドルウェア管理者は、新しいログ監視メトリックを構成して、ミドルウェア関連のログ・ファイルに特定のパターンが見つかった場合、オンコールの管理者にアラート通知を送信できます。
ログ監視機能を活用して、問題のあるミドルウェア・ターゲットのコンテキストでアラート通知を受信することができ、その結果、トラブルシューティングの時間を短縮できます。
このリリースから、Oracle Enterprise Manager Cloud Control内のログ表示機能に2つの大きな拡張が加えられました。まず、これまではメッセージ・タイプやメッセージIDでしかログ・メッセージをグループ化できませんでしたが、実行コンテキストID(ECID)/関係ID、ホスト、ホストIPアドレス、インシデントID、モジュール、ターゲット、スレッドID、ユーザーなどその他のフィールドでも柔軟にメッセージをグループ化できるようになりました。次に、管理者が定義したログ・メッセージの検索基準を後から使用するために保存し、「お気に入り」メニューからアクセスできるようになりました。Oracle Enterprise Manager Cloud Controlのログ・ビューア機能へのこれらの拡張により、ミドルウェア・ソフトウェアでパフォーマンスの問題の診断に要する時間が短縮されます。
ビジネス・アプリケーション(BA)ターゲットは、監視対象の機能アプリケーションです。BAターゲットは、アプリケーション・スタックの様々なビューおよびレイヤーを監視します。ユーザーの観点(Real User Experience Insightによる)、アプリケーション・コンポーネント間のトランザクションの可視性(Business Transaction Management (BTM)による)、アプリケーション・コンポーネントの監視(Java仮想マシン(JVM)、アプリケーションおよび依存性のパフォーマンスを含む)およびシステム監視を組み合せます。
BAターゲットには、BA所有者がアプリケーションの状態を確認および理解できる統合された概要があります。BAターゲット・ページでは、BAの状態のすべての側面を確認できます。問題を優先順位付けする機能と、詳細なシステムおよびアプリケーション・コンポーネント関連ビューにドリルダウンするための開始ポイントも用意されています。
次に示すページは、BAターゲットの不可欠な部分となります。
ビジネス・アプリケーション・リスト・ページ
このページには、重要なステータス・インジケータを含め、ユーザーが少なくとも読取り権限を持っているすべてのBAターゲットのリストが表示されます。このページを使用して、特定のBAダッシュボードに移動できます。このページによって、注意が必要なBAが一目でわかります。
ビジネス・アプリケーション・ホームページ
これは、BAターゲットのホームページです。ダッシュボードには、BAに関連付けられているデータを含むOracle Real User Experience Insight (RUEI)、BTMおよびシステム・リージョンが表示されます。さらに、イベント・ステータス・リージョンには、RUEIのキー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)、BTMトランザクション、システム・メトリック違反およびSLAのすべてのイベントとインシデントのロールアップが表示されます。ステータス・リージョンには、システム・ステータスとBAターゲット・ステータスも表示されます。デフォルト構成には、次のリージョンがあります。
RUEI KPI
BTMトランザクション・リスト
システム・ステータス
インシデント
サービス・テスト・ステータス
このダッシュボードでは、BA状態のすべての側面を確認できます。問題を優先順位付けする機能、および詳細なシステム関連ビュー(JVM診断、コンポジット・アプリケーション、WLS監視ホームページなど)へのドリルダウンの開始ポイントも用意されています。
ビジネス・トランザクション・ドリルダウン・ページ
ビジネス・アプリケーション・ホームページの「ビジネス・トランザクション」リージョンには、BAの管理者によってマップされたトランザクションが各行に1つ表示されます。トランザクション・リンクをクリックすると、専用のビジネス・トランザクション・ページが表示されます。このページには、次のリージョンと機能があります。
トランザクション・サマリー
ビジネス・トランザクション集計フロー
操作
トランザクション集計フローのトポロジ・ビューで、個々のノードをクリックすると追加のパフォーマンス管理機能に接続できます。ノードを右クリックすると、JVM診断で一致するサーバーを示すオプションまたはBTMネイティブ・ユーザー・インタフェースで選択した操作を開くオプションが表示されます。
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注意: JVM診断へのリンクは、選択した操作があるサーバーにJVM診断がデプロイされる場合にのみ、有効なページになることに注意してください。 |
Real User Experience Insightセッション診断ページ
この機能を使用すると、インスタンス診断リクエストで報告されたリクエスト・インスタンス・トレースをRUEIセッション診断で報告されたユーザー・セッションに関係付けることができます。完全なユーザー・セッション内のリクエストを確認するコンテキスト・ドリルダウンもあります。この機能は、次のページで作成されます。
セッション検索
セッション診断
セッション検索ページで、確認するセッション・セットを指定できます。選択は、時間によって、および、ブラウザ・タイプ、エンド・ユーザーの国、アプリケーションの特定機能領域を選択するためのフィルタなどの組合せによって実行できます。
検索は、ページ下部に表示されるセッションの数に影響を及ぼします。各セッションについて、ユーザー名、ユーザー作成者、パフォーマンスの統計的概要、セッション中に発生したエラーなどの概要データが表示されます。
表に表示されたセッションのリンクをクリックすると、ユーザーがセッションを実行したすべての個別クリックを含め、ユーザー・セッション全体を表示するこの機能の2ページ目にルーティングされます。
Real User Experience InsightデプロイメントおよびBTMエンジンをシステムとしてEnterprise Manager Cloud Controlに登録できます。Enterprise Manager Cloud Controlでは、1つのRUEIシステムと1つのBTMシステムのみ作成できます。登録されたシステムを使用して、データやイベントをEnterprise Manager Cloud Controlに提供します。RUEIおよびBTMデータは、Enterprise Managerコンソールから入手できます。様々なユーザー・インタフェース・リージョンのサポートに加え、RUEI KPIしきい値およびBTM SLA違反に対するEnterprise Managerイベントも作成します。イベントは、BAターゲットに関連付けられます。
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注意: Enterprise Manager Cloud Controlでは1つのBTMシステムのみ作成できます。登録されたシステムを使用して、データやイベントをEnterprise Manager Cloud Controlに提供します。 |
BAのBTMリージョンではトランザクションが公開され、このリージョンにはいくつかのトランザクションの詳細な機能があります。
BTM側で定義されたしきい値や条件によって関連付けられているターゲットでイベントがトリガーされるように、BTMトランザクションと1つ以上のEnterprise Manager Cloud Controlターゲットとの間にアソシエーションが作成されます。Enterprise ManagerはBTMサーバーをOMSに登録して、BAからそのトランザクションにアクセスできるようにします。
BAターゲットでBTMリージョンを作成する場合は、そのリージョンで公開するBTMトランザクションを選択する必要があります。
構成比較操作中にWebLogicドメインまたはWebLogic Server間の差異が見つかった場合、WebLogic Serverに関連する構成ファイル(config.xmlなど)をCloud Controlコンソールで同期して、構成を同じにすることができます。
ミドルウェアのプロビジョニング・デプロイメント・プロシージャとミドルウェアのスケール・アップ/スケール・アウト・デプロイメント・プロシージャで、ロック・ダウン機能がサポートされるようになりました。この機能により、デザイナ権限を持つ管理者は、プロシージャを起動し、特定フィールドに値を入力し、他の管理者がアクセスしているときに編集できないようにフィールドをロックできます。これらのデプロイメント・プロシージャ・テンプレートを作成することで、管理者は企業全体で標準化と一貫性を保証できます。
WebLogicドメインをクローニングまたはスケール・アウトする際に、宛先ドメインの管理サーバー、管理対象サーバー、クラスタおよびシステムのデフォルト名を変更できるようになりました。
WebLogicドメインのクローニング時に、アプリケーション・ディレクトリおよびノード・マネージャのホーム・ディレクトリの場所を指定できるようになりました。
WebLogic ServerおよびSOAインフラストラクチャ・コンポーネントがパッチ適用操作に適していることを確認するために、管理者は、パッチ計画を作成する前に情報パブリッシャから入手できる新しいFusion Middlewareターゲットのパッチ適用機能レポートを確認することをお薦めします。このレポートは、WebLogicドメインおよびSOAインフラストラクチャを分析して、ターゲットにプロパティの欠落やサポートされていない構成があるかどうかを特定し、見つかった問題を解決するための推奨事項を示します。
この項では、Oracle Site Guard 12cリリース1 (12.1.0.3)プラグイン・リリースの新機能の概要を説明します。
サイト・ガード構成のユーザー・インタフェース
12cリリース1 (12.1.0.3)では、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールのユーザー・インタフェースを使用して次の作業を実行できます。
Oracle Site Guard構成の作成
サイトの資格証明の関連付け
前処理スクリプトおよび後処理スクリプトの関連付け
ストレージ・スクリプトの関連付け
詳細は、Oracle Enterprise Managerライフサイクル管理者ガイドのOracle Site Guardの設定に関する項を参照してください。
優先資格証明のサポート
このリリースでは、優先資格証明を使用して操作計画を実行できます。
優先資格証明は、ターゲットのログイン資格証明を管理リポジトリに格納し、管理対象ターゲットへのアクセスを容易にするために使用されます。優先資格証明が設定されていると、これらの資格証明を認識するEnterprise Managerターゲットにアクセスするときには、ターゲットへのログインを求めるプロンプトは表示されません。優先資格証明はユーザー単位で設定されるため、管理対象のエンタープライズ環境のセキュリティを確保できます。
デフォルトの資格証明: デフォルトの資格証明は、特定のターゲット・タイプに設定可能で、そのターゲット・タイプのすべてのターゲットに利用できます。ターゲットの優先資格証明が優先されます。
ターゲットの資格証明: ターゲットの資格証明は、特定のターゲットに設定される優先資格証明です。これらは、ジョブ・システム、通知またはパッチの適用などのアプリケーションに使用できます。たとえば、ジョブの発行時に優先資格証明を使用するよう選択すると、ターゲットに設定された優先資格証明(ターゲットの資格証明)が使用されます。ターゲットの資格証明がない場合、デフォルトの資格証明(そのターゲット・タイプの)が使用されます。デフォルトの資格証明がない場合、ジョブは失敗します。指定がない場合、優先資格証明は、デフォルトでは優先ターゲット資格証明のことです。
優先資格証明の設定の詳細は、『Oracle Enterprise Managerライフサイクル管理者ガイド』のEM CLIコマンドを使用した優先資格証明の設定に関する項を参照してください。
実行順序の変更
詳細は、Oracle Enterprise Managerライフサイクル管理者ガイドの実行順序の変更に関する項を参照してください。
Oracle Access ManagerおよびOracle Identity Managerの構成収集を利用できるようになり、oim-config.xml、プロパティ(PTY)表のエンティティおよびoam-config.xmlの構成を表示して追跡できるようになりました。主要な構成管理タスクを実行できます。例として、診断および規制に関する目的での構成変更の継続的な追跡、構成を格納するスナップショットの作成、同じ環境または異なる環境内で構成の一貫性を保持するためのコンポーネント構成の比較などがあります。
この機能により構成管理が自動化されることで、問題解決が迅速化され、パフォーマンスの悪化または停止を引き起こす可能性のある問題の根本原因が明らかになります。
即時利用可能な12のコンプライアンス・ルール・セットが、プラグインやアダプタの再ロード、キャッシュ構成および推奨データベース設定(たとえば、カーソルの共有、ブロック・サイズ、1回のI/O操作における最大ブロック読取り数、バッファ・プール、データベース・ライター・プロセスの初期数、ログ・バッファ、オープン・カーソルの最大数、問合せリライトの整合性、およびキャッシュするセッション・カーソルなど)に関するベスト・プラクティスに基づいてOracle Identity Managerに定義されています。ルールベースの分析および変更検出を実行して、監視対象の各Oracle Identity Managerデプロイメントのコンプライアンス・スコアカードにアクセスできます。
この機能により、コンプライアンス監視および変更検出が可能になり、顧客はコンプライアンスおよびレポート要件を満たし、問題を迅速に解決することができます。
Oracle Identity ManagerデータベースのパフォーマンスをOracle Identify Manager (OIM)固有の表およびユーザーのコンテキストで分析する、新しいページが用意されました。ダブルスペースのサイズ、上位SQL文、セグメントのサイズ、成長率などの主要メトリックを追跡できるため、パフォーマンスを悪化させる可能性のあるデータベース固有の問題の根本原因を特定することができます。
ユーザーは、Oracle Identity Managerのデータベース固有のメトリックを監視して、パフォーマンスの悪化または停止を引き起こす可能性のある問題の根本原因を突き止められるようになりました。
Oracle Internet Directory、Oracle Access ManagerおよびOracle Identity ManagerでデフォルトのBI Publisherレポートを利用できるようになりました。これらのレポートでは、OIDの月次のLDAP操作およびレプリケーション・ジョブ、プロビジョニング、OIMのセルフサービスおよびロール付与リクエスト、OAMの認証/認可メトリック(1秒当たりの認証/認可や失敗した認証/認可の比率など)のサマリーが提供されます。
デフォルト・レポートを使用して、管理対象のアイデンティティ管理環境の全体的な状態を追跡することで、管理者は部門またはアプリケーションの所有者とこれらのレポートを共有し、ITニーズおよびビジネス・ニーズを調整することができます。
この機能では、WebLogicで監視している新しいOracle Traffic Director (OTD)ターゲットとOHSターゲットを関連付けて、管理者がミドルウェア・トポロジを介した関係を容易に理解し、層間の問題を分析できるようにします。
OTDはExalogicダッシュボードからも利用できます。
BI 11gインスタンスの検出がOracle Fusion Middleware/WebLogドメイン検出ウィザードの一部として含まれるようになり、監視環境を迅速に設定できるようになりました。検出には、EssbaseおよびすべてのOracle BI主要コンポーネントが含まれます。検出されるBIコンポーネントには、Oracle BI Server、Oracle BI Presentation Server、Oracle BI Scheduler、Oracle BI Cluster ControllerおよびOracle BI Javaホストが含まれます。BIインスタンスの検出後、システムおよびエンドユーザー両方の観点からOracle BI環境をプロアクティブに監視できます。監視対象のOracle BIターゲットについて広範なデフォルト・パフォーマンス・メトリックが収集されるため、警告およびクリティカルのしきい値に基づいてアラートを設定し、メトリック・パレットとレポートのカスタマイズ可能なグラフを使用して現行および履歴パフォーマンス情報を表示し、管理対象のOracle BIターゲットのボトルネックを識別してパフォーマンスに関する問題を診断できます。
Oracle BI 11gのデフォルト監視機能を提供することで、Enterprise Manager 12cは、テスト、ステージングおよび本番環境を含む複数のOracle BIデプロイメントを単一コンソールから効率的に管理するための、一元的なシステム管理ソリューションを提供します。BIのすべてのクリティカル・コンポーネント(BI 10gとBI 11gの両方)の広範なパフォーマンス・メトリックを監視して、パフォーマンスの悪化または停止を引き起こす可能性のある問題の根本原因を突き止められるようになりました。レスポンス時間(リクエスト処理時間および平均問合せ時間など)、負荷(アクティブ・セッション、BI Presentation Serverのリクエスト/秒、BI Serverの問合せ/秒など)および信頼性(失敗したBI問合せなど)を対象として含むサーバーおよびコンポーネントの統計値に対してしきい値を定義できます。BIダッシュボード使用状況レポートおよびOracle BIスケジューラ・ジョブの失敗数/合計数のメトリックも使用できます。
Essbaseサーバーでは、実行中のアプリケーションを監視したり、アクセスされていないアプリケーションおよびその他の有用なメトリックや情報(接続されているユーザー数、構成変更、可能性のあるインシデントなど)を表示できるようになりました。
SOAフォルト管理の拡張
SOA管理者は、検索や単一および一括フォルト・リカバリを含め、Enterprise Manager Cloud Controlから広範なフォルト管理を直接実行できるようになりました。この新機能は、以前のコンポジット・レベルでのフォルトや拒否メッセージのすべてのタブおよびリージョンを、トップレベルの検索および再送信と置換します。
RACは、SOAデハイドレーションの監視をサポートします。
Enterprise Manager Cloud ControlのSOAデハイドレーション・ストアの監視で、RACデータベースをサポートするようになりました。
Oracle Fusion Middlewareの管理エージェントベースの自動検出は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cで自動的に有効になりました。さらに、Oracle Fusion Middlewareのエージェントベースの自動検出を使用する管理者は、検出モジュールを実行するホストごとにOracle Middlewareホームを指定する必要がなくなりました。結果として、ミドルフェア・ソフトウェアの検出プロセスは、このような手動ステップを削除することによってさらに自動化されています。以前のリリースと同様、Fusion Middlewareのエージェントベースの自動検出が実行された後、管理者は、検出されたソフトウェアを管理対象ターゲットに昇格する必要があります。
Fusion MiddlewareおよびWebLogicドメイン・ターゲットをEnterprise Manager Cloud Controlに追加するとき、デプロイされたJava EEアプリケーションのすべてのバージョンを検出するか、デプロイされたアプリケーションのアクティブなバージョンのみを検出するかを管理者が選択できるようになりました。これにより、Cloud Controlコンソールから一元的に管理および監視する対象について、柔軟性と制御が向上します。
検出される各Java EEアプリケーションに、新しいドメイン・アプリケーション・デプロイメント・ターゲットも追加されます。このドメイン・アプリケーション・デプロイメント・ターゲットは、サーバーまたはクラスタ・レベルのより詳細なビューではなく、ドメイン全体でアプリケーションの単一ビューを表示します。
このリリース以降、管理者は、WebLogic Serverバージョン12.1.2デプロイメントを検出して一元的に管理できます。次のものを含め、すべての既存の管理機能は、引き続きWebLogic Serverバージョン12.1.2でサポートされます。
パフォーマンス管理
ビジネス・トランザクション管理
プロセス制御
構成管理
ミドルウェアのクローニングおよびドメインのスケール・アップ/アウト
パッチ適用
管理者は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlコンソールで、オープン・ソースやOracle GlassFishドメインの商用バージョンを検出して、一元的に管理できるようになりました。Oracle GlassFishの管理機能は、次のとおりです。
パフォーマンス管理: Oracle GlassFishの可用性とパフォーマンスをデフォルトで監視し、そのようなデータの履歴を追跡し、潜在的な問題の通知を受信します。
プロセス制御: Oracle GlassFishコンポーネントを開始、再開または停止する事前定義されたジョブを発行します。
構成管理: Oracle GlassFishデータの毎日の自動収集に対して広範な分析(検索、比較、変更の追跡など)を実行します。
データベースやオペレーティング・システムなどの他のデータ・センター環境とともにOracle GlassFishソフトウェアを管理するための単一インタフェースがあることは、アプリケーションを最適なレベルで使用し、実行するために重要です。
Exalyticsターゲットの導入により、Exalytics管理は他のエンジニアド・システムと一貫性を持つようになりました。仮想デプロイメントと物理デプロイメントの両方が、このターゲットについてサポートされています。これらの機能には、ガイド付き検出、パーソナライズ可能なソフトウェア・ダッシュボード、ルーティング・トポロジ、ハードウェア(ILOM)監視とパーソナライズ可能なソフトウェアおよびハードウェア・ダッシュボード、およびvCPU使用率レポートが含まれます。
これらの機能により、Exalytics管理とエンジニアド・システム管理のストーリーが調整され、ExalyticsとEnterprise Manager Cloud Control 12cが緊密に統合されます。新機能により、ユーザーの管理エクスペリエンスと生産性が向上します。vCPUレポートでは、vCPUライセンスを使用する仮想化環境のレポート要件および監査要件をサポートします。
JVM診断、ADPエンジンおよびエージェントの削除を自動化できるようになりました。この機能は、Enterprise Manager Cloud Controlユーザー・インタフェースから入手できます。以前の削除またはアンデプロイメントには、手動のステップが必要でした。
ミドルウェアのサマリー・ページ(「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択することでアクセスできます)には、従来、Enterprise Manager Cloud Controlによって管理されるミドルウェア・ソフトウェアのステータスや状態を示す表が表示されていました。
このリリース以降、管理者は、同じデータのグラフィカル・ビューの表示を選択できるようになりました。このグラフィカル・ビューは、ターゲットがボックスとして表示され、各ボックスのサイズと色が潜在的な問題のある領域を表すヒート・マップに類似しています。このようなビューにより、管理者は大量のデータを迅速に分析し、フィルタリングをカスタマイズし、問題をより効率的に正確に特定できます。
また、ミドルウェアのサマリー・ページには、表とグラフ・ビューの両方に表示されるターゲット・タイプをフィルタリングする、事前定義された検索もあります。使用可能な検索は、Enterprise Manager Cloud Controlによって検出されるミドルウェア・ターゲットに基づいています。選択した最新の検索は、ミドルウェアのサマリー・ページに戻ったときに表示されるデフォルト検索として保存されます。検索が保存されることによって、管理者は検索対象をより早く見つけることができます。
管理者は、最大容量、保留中のリクエスト、プールの状態、リクエスト・エラー(分ごと)およびリクエスト(分ごと)を含め、Oracle Joltパフォーマンス・メトリックを監視できるようになりました。このようなメトリックは、Oracle TuxedoおよびWebLogicがOracle Joltを使用するように構成されている場合に、WebLogic Serverターゲットから入手できます。
WebLogicクラスタ・パフォーマンス・サマリー・ページでは、クラスタでOracle Java Required Files (JRF)を有効にする必要がなくなりました。パフォーマンス・メトリック・データは、クラスタがOracle JRF有効かどうかに関係なくサマリー・ページに表示されます。
Exalogic管理に関する次の新機能は、操作の可視性の強化に役立ちます。
仮想化されたExalogicシステムの制御スタック監視により、管理者は、ソフトウェア・インフラストラクチャのステータスを表示できます。
Enterprise Manager Cloud Controlインシデント管理システムに対するEnterprise Manager Ops Centerハードウェア・アラームおよびアラートの送信、および単一のガラス区画からのハードウェアおよびソフトウェア・インシデントの管理が可能になりました。
ExacheckターゲットがExalogicナビゲーション・ツリーに表示され、Exacheckの結果にコンテキスト内ナビゲーションが提供されるようになりました。
その他のパフォーマンスおよびフィルタリングの最適化が、Exalogicソフトウェア・ダッシュボードに実行されます。
Exalogic BIパブリッシャ・レポートが強化されています。
管理者は、従来、ミドルウェア関連の問題が発生した場合は、常に、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールから診断スナップショットを作成し、その後、スナップショットが生成されたのと同じEnterprise Manager Cloud Controlインスタンス、または完全に異なるEnterprise Manager Cloud Controlインスタンス(スナップショットが分析のためにOracleサポートに送信されたときなど)のいずれかから、オフライン・モードで診断スナップショットを分析できました。このリリースでは、診断スナップショット機能に、次の改良が加えられました。
新しい診断スナップショットには、WebLogic ServerおよびJVMターゲットのアーカイブ・ログを含めることができます。
EM CLIを介して診断スナップショットを作成できます。
サポート・ワークベンチ・インシデントに診断スナップショットを含めることができます。
これらの追加された診断スナップショット機能により、Fusion Middlewareソフトウェアに関する外部バグの解決時間が減少します。
管理者は、ログ・ビューアを使用してFusion Middlewareコンポーネントのアーカイブ・ログ・ファイル間でメッセージを表示および関係付けることができるようになりました。これまでは、ログ・ビューアでは、アクティブ・ログ・ファイルからのメッセージの表示および関係付けのみをサポートしていました。ログ・ビューアにアーカイブ・ログを含めると、管理者が過去に発生したパフォーマンスの問題を診断して解決するのに役立ちます。
管理者は、「ミドルウェアのプロビジョニング」または「ミドルウェアのスケール・アップ/スケール・アウト」デプロイメント・プロシージャを使用して、セキュアSSLトラフィックのみを受け入れる有効な管理ポートまたはドメインがあるWebLogicドメインをクローニングまたはスケール・アップ/アウトできるようになりました。デプロイメント・プロシージャの以前のバージョンでは、このような構成済ドメインのクローニングまたはスケール・アップ/アウトをサポートしていませんでした。さらに、これらの同じプロシージャで、各ホストの宛先に対する資格証明を個別に入力することをサポートするようになりました(優先資格証明が使用されない状況において、このことが該当します)。
Fusion Middlewareプロセス制御の即時利用可能なジョブで、WebLogic Serverターゲットを開始、再開および停止するためのオプションが提供されるようになりました。管理者は、ノード・マネージャ、ドメイン・ホームでのデフォルトのスクリプト、またはカスタム・スクリプトを使用するようにジョブを構成できます。これらの同じオプションは、ターゲット・ホームページまたはターゲット・メニューから開始、停止または再開操作を開始するときにも使用できます。さらに、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cコンソールから使用可能ないくつかのプロセス制御操作が、Enterprise Manager Command Line Interface (EM CLI)から使用可能になりました。これらの機能によって、管理者がWebLogic環境を管理および維持する場合の柔軟性が最大化されます。
これまでFusion Middleware ControlコンソールおよびWebLogic Server管理コンソールから使用できた主要な管理操作が、Cloud Controlコンソールから使用できるようになりました。次の操作が対象となります。
編集セッション中に他の管理者が変更を加えないように、変更する前に、チェンジ・センターを介してドメイン構成をロックします。また、保存したすべての変更の表示、構成の変更を有効にするために再起動する必要があるサーバー・インスタンスの表示、ロックの解除、変更のアクティブ化または取消しも行えます。
システムMBeanブラウザを介して、特定のOracle WebLogic Serverまたはアプリケーション・デプロイメント・ターゲットのMBeansを表示、構成および使用します。
JDBCデータソースの作成、編集、削除、制御およびテストを含め、JDBCデータソースを管理します。
一連のWebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドとして実行される構成アクションを記録します。ドメインの構成タスクの自動化を支援するために、WLSTを使用してコマンドを再実行することができます。記録を開始、停止または表示できます。
Fusion Middlewareコンポーネントの監視および管理の両方に単一のツールがあることで、管理者のジョブが簡素化され、生産性が向上します。
管理者は、Cloud Controlコンソールから選択的トレースを実行できるようになりました。選択的トレースにより、管理者は、よりきめ細かいログ・データを取得できますが、特定のアプリケーション名や、リクエストの他の特定の属性(ユーザー名、クライアント・ホスト、Webサービス・ポートなど)に該当するように、データが制限されます。このように、詳細かつ的を絞ったログ・データは、アプリケーションおよび基礎となるインフラストラクチャの問題を管理者が診断する場合に役立ちます。
このリリース以降、次のOracle Fusion Middleware関連のターゲット・タイプで権限伝播をサポートします。
Oracle WebLogicドメイン
Oracle WebLogicクラスタ
Oracle WebLogic Server
ドメイン・アプリケーション・デプロイメント
クラスタ化アプリケーション・デプロイメント
Oracle Application Server
Oracle Containers for Java (OC4J)
このサポートにより、管理者は、各ターゲットに対する権限を他の管理者に手動で個別に付与する必要なく、自動的にターゲット・メンバーに権限が伝播されるようにできます。リストされたターゲットのいずれかの権限を管理者またはロールに一度付与すると、そのターゲットの新規メンバーに同じ権限が自動的に伝播されるようにできます。
たとえば、WebLogicドメイン・ターゲットのオペレータ権限を管理者に付与すると、そのドメインのメンバー・ターゲット(クラスタ、サーバー、デプロイされたアプリケーションなど)に対するオペレータ権限が管理者に付与され、将来ドメインに追加されるメンバーにも付与されます。追加されるFusion Middlewareターゲットの権限伝播を自動化することにより、管理者はミドルウェア・ソフトウェアの管理をより効果的かつ効率的に実行できます。
このリリース以降、管理者は、Oracle WebLogic Server、アプリケーション・デプロイメント、SOAインフラストラクチャ、Essbaseサーバー、ディレクトリ統合プラットフォーム・サーバー、Oracle Virtual Directory、Oracle Reportsアプリケーション、Oracle Reports Bridge、Oracle Reports ServerおよびOracle Reportsツール・ターゲットのログ・ファイル設定を構成できます。Cloud Controlコンソール・ユーザー・インタフェースで公開される構成設定は、次のとおりです。
ログ・ファイルの場所
ログ・ファイルのログ・メッセージの形式(Oracle Diagnostic Logging: テキスト、Oracle Diagnostic Logging: XMLなど)
永続的なログ出力およびアクティブなランタイム・ログ出力の両方のログ・レベル
ログ・ファイルに使用されるローテーション・ポリシー(サイズ・ベースまたは時間ベースのいずれか)
新しいSite Guardユーザー・インタフェースを使用して、スイッチオーバー、フェイルオーバー、起動および停止の操作計画を作成、実行および監視できます。
RUEIメトリック・ページでは、セッション診断ページと同じ検索メカニズムが使用されますが、結果セットはメトリック相関チャートに表示され、ここではRUEIメトリックを他のすべてのシステム・メトリックと比較し、時間で表示できます。このことは、可能な接続を検出するために、エンド・ユーザー・ページ・ロード時間を、Javaアクティブ・スレッドまたはシステムCPU使用率と比較された時間で表示できることを意味します。すべてのビューは、相関チャートに格納できます。このページは、イベントおよびインシデント・コンソールのRUEIイベントから直接開くこともできます。すべてのRUEIイベントにはメトリック・ページへのリンクがあり、選択すると、適切なメトリック・フィルタと期間のコンテキストで、メトリック・ページがすぐに開きます。
このリージョンには、ビジネス・アプリケーションに関連付けられたすべてのJVMのリストが表示されます。JVMスレッド・アクティビティに基づいたリアルタイム・ステータスのJVMビュー単位で表示されます。DB待機、IO待機、実行可能およびアイドルなど、特定のアクティビティおよび状態のスレッド数が表示されます。特定の状態でカウントされたスレッド数には、JVMがその領域で実行している作業数が反映されます。たとえば、DB待機状態の通常のスレッド数よりも多いことは、通常のDBレスポンス時間よりも遅いことを示します。リージョンから、より詳細な調査のためのJVM診断ページに直接アクセスできます。このリージョンは、30秒ごとにリアルタイム・データで更新されます。
このリージョンには、JVMのリアルタイムの「スレッド状態」リージョンによって表示されるデータの時間外ビューが表示されます。データは、すべてのJVMで要約され、過去24時間表示されます。
Exalytics用のハードウェア監視が利用できるようになりました。Exalytics ILOMは、Exalytics検出フローの一部として検出され、ユーザーはILOMからメトリックを収集できます。主要なメトリックが、新しい「Exalyticsシステム・ハードウェア」タブで利用できます。このページには、ステータスおよびスループットなど、ホスト・チャネル・アダプタ(HCA)からのインストール・ベース・ポート情報も含まれます。
ハードウェア監視により、Exalyticsのエンジニアド・システム管理のストーリーをより完全なものにすることができます。また、ユーザーは、警告の設定、履歴の検証、Exalyticsマシンの状態の迅速な把握を行うことができます。さらに、1つの画面で、優れた監視カバレッジと、Exalytics管理の細かな調整を実現できます。
Fusion Middleware Process Controlの即時実行可能なジョブで、ドメインの管理サーバーの起動または停止機能をサポートするようになりました。そのため、管理者はCloud Controlコンソールの外部の管理サーバーでプロセス制御操作を手動で実行する必要がなくなり、生産性が向上し、管理コストが軽減されます。
Enterprise Manager Cloud Controlユーザーは、RESTfulサービスの監視と管理を行うことができます。J2EEアプリケーション・ターゲットのRepresentational State Transfer (REST)サービス監視には、RESTアプリケーション、RESTリソースおよびRESTメソッドの監視が含まれます。また、アプリケーション・デプロイメント・ホームページおよびサーバー・ホームページでRESTサービスに関して最もリクエストの多い領域に対するサポートを追加します。
Siteguardは、Oracleのミドルウェア障害時リカバリ機能です。Siteguardでは、ZFS記憶域スクリプト用のDataGuardとZファイル・システム(ZFS)ライブラリ統合およびスクリプトのAUXホストからの実行に関して再チェック機能が拡張されています。
この機能により、ZFSとの統合がより緊密となり、Data Guardのサイトレベルのロールの移行がよりスムーズに行われます。
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注意: Fusion Middleware 12.1.2ターゲットのみが対象。 |
直接ポリシー・アタッチメント・サポートは、次のサブジェクト・タイプで利用できます。
WLS WebLogic Webサービス・エンドポイント
JRF Webサービス・エンドポイント
RESTアプリケーション(RESTリソース)
この機能を使用すると、Enterprise Manager Cloud Control管理者は、WebサービスをEnterprise Manager Cloud Control環境内で管理できます。以前のリリースでは、Enterprise Manager Cloud Control管理者は、Webサービスの状態のみを監視できました。すべてのWebサービス管理タスクについて、管理者はターゲットのFusion Middlewareを使用する必要がありました。
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注意: Fusion Middleware 12.1.2ターゲットのみが対象。 |
グローバル・ポリシー・アタッチメント(GPA)サポートは、12.1.2 FMWリリースのすべてのサポートされるサブジェクト・タイプで利用できます。
GPAを使用することにより、Enterprise Manager Cloud Control管理者は、Webサービス・アセットを即時に保護できます。Webサービスの監視ページには、「有効ポリシー」が表示されるようになりました。Oracle Web Service Manager (OWSM)は、すべての動的ポリシー、構成プロパティ・オーバーライド、適用可能なグローバル・ポリシーおよびその構成プロパティ・オーバーライドを考慮して、複雑な計算を実行します。
以前のリリースでは、管理者がソフトウェア・ライブラリにミドルウェア・ホームのゴールド・イメージを(将来のクローニング操作のソースとして使用するために)作成する場合、まず、ミドルウェア・ホームのOracle WebLogicドメインを見付ける必要がありました。Fusion Middlewareプラグイン12.1.0.5以上では、管理者がミドルウェア・ホームのゴールド・イメージを作成する場合、ゴールド・イメージのソースを、ドメインのリストではなく、Oracleホームまたはミドルウェア・ホームのリストから選択できます。この機能により、ミドルウェア・ホームのゴールド・イメージを作成するユーザー・エクスペリエンスが簡易化および強化されます。
以前のリリースのOracle Enterprise Manager Cloud Control 12cでは、スタンドアロンのOracle HTTPサーバー(つまり、Oracle WebLogicドメインに関連付けられていないOracle HTTPサーバー)のステータスのみを監視できました。Fusion Middlewareプラグインのリリース12.1.0.5以上では、スタンドアロンOracle HTTPサーバーの管理機能に次の機能が追加されています。
スタンドアロンOracle HTTPサーバーの検出機能の強化。
事前定義済パフォーマンス・メトリック。これには、アクティブHTTPリクエストなどのメトリック、仮想ホスト・メトリック(リクエスト処理時間など)、アラート通知およびパフォーマンス履歴機能が含まれます。
スタンドアロンOracle HTTP Serverのアクセス・ログ・ファイルおよびエラー・ログ・ファイルからのメッセージの表示と関連付け。
構成データの自動収集。httpd.confなどの構成ファイルは日次ベースで収集されるため、比較操作と変更追跡を通して、収集したデータの分析が可能です。
スタンドアロンOracle HTTP Serverプロセスの停止、起動または再起動を行うための事前定義済ジョブ。
これらの機能を使用することにより、管理者は、Web層コンポーネントを管理対象ターゲットとしてより容易に追加できるのみでなく、さらに完全に監視および管理できます。
Oracle Fusion Middlewareプラグイン12.10.5以上では、Oracle GlassFish Serverターゲットに対して、JVMパフォーマンス・サマリ・ページが利用できます。このページでは、メモリー使用率、ガベージ・コレクション統計およびJVMスレッド・メトリック・データなど、JVMパフォーマンスの詳細情報が提供されます。GlassFishをサポートする基になるJVMターゲットのパフォーマンス・データに関する洞察を取得することにより、管理者はパフォーマンスの問題を診断できます。
Oracle Fusion Middlewareプラグイン12.1.0.5以上では、WLSTスクリプト・ジョブがジョブ・ライブラリで即時に利用できます。WLSTは、ドメイン構成の管理、ドメイン内のリソースに関するパフォーマンス・データの表示またはセキュリティ・データの管理を行うために、管理者によって使用されます。WLSTスクリプト・ジョブを使用することで、管理者は、WLSTコマンドを指定したり、完全修飾スクリプト・ファイル名を参照して、操作をすぐに、または将来のある時点で実行するようにスケジュールできます。WLSTスクリプト・ジョブは、1つ以上のOracle WebLogicドメイン・ターゲットに対して発行できます。
このジョブを利用可能にすることで、管理者は、1つの集中化されたインタフェースから、WLSTコマンドの実行をスケジュールおよび追跡できます。さらに、管理者は、WLSTスクリプト自体にユーザー名とパスワードを含める必要がありません。かわりに、Oracle Enterprise Manager 12cの資格証明管理(たとえば、参照先資格証明または名前付き資格証明)を活用できます。
ノードの検出は、必須のノード名Oracle Enterprise Managerを使用する一意の名前に基づきます。この機能を使用することで、ユーザーは、複数の再起動にわたって、ノードをより堅牢な方法で追跡できます。この機能はまた、ノード名をブランクにした場合に一部の顧客で発生しているターゲット・プロリファレーション問題を解決します。
正しく構成されていないノード(検出および監視の要件に従わずに、適切に構成されていないノード)は明確に識別されます。この機能は、一部のノードがターゲット・リストに表示されない理由を顧客が識別する場合に役立ちます。
適切に構成されていない各ノードにおける検出失敗の理由が、明確に説明されます。これにより、時間が節約され、顧客はノード構成を迅速に修正できます。
Oracle Enterprise Managerは、CoherenceがExtendedMbeanフラグ(Coherence 3.7.1.9で追加済)を使用している場合、ノードの再起動を自動的に検出できます。ExtendedMbeanフラグは、Coherenceに対して、Java Management Extension (JMX Mbean)のオブジェクト名内のノード名を使用することを強制します。たとえば、Dtangosol.coherence.management.extendedmbeanname=trueを、コヒーレンス・ノードのコマンドラインに追加できます。
ExtendedMbeanフラグを使用しない場合、リフレッシュ・ジョブを使用する必要があります。
JBoss監視には、次の拡張機能が含まれています。
標準のJMXベースの検出および監視。以前のリリースでは、監視は、J2EE Management Enterprise Bean (MEJB)に固有のプラットフォームでした。
検出時にJBoss固有のJARを追加する必要なし。
JMXを使用したメトリック拡張。
顧客ニーズを満たすために大幅に強化された、いくつかの新規メトリック。
スレッド・プール、ヒープ、ガベージ・コレクションなどに対する、いくつかの新規メトリック。
メトリック用の問題分析
これらの拡張機能を使用することにより、パフォーマンス問題の診断が非常に容易になります。
管理者は、Enterprise Manager 12cソフトウェア・ライブラリ内にゴールド・イメージとして保存されている事前構成済OSBバイナリから、新しいOracle Service Bus (OSB)環境をプロビジョニングできます。プロビジョニング・プロセスでは、プロビジョニングされるJava Message Service (JMS)、Java Transaction API (JTA)、およびOSBドメイン用Coherenceを構成できます。また、プロビジョニング・プロセスの実行中に、管理対象サーバーを追加(スケール・アウト)できます。
JRFテンプレートが適用されているWLS上にデプロイされたJVM診断は、ADPまたはBTMエージェントに依存することなく、インスタンス起動情報を収集できるようになりました。ECIDに加えて、JVM診断はリクエスト継続時間(サンプル間隔の加減あり)、リクエスト名およびユーザー名も収集します。このデータは、リクエストID診断ページおよびスレッド詳細ページで利用できます。
リクエストID診断ページは、次のように拡張されています。
ECID、継続時間、リクエスト名およびユーザー名によるトランザクション検索
個々のJVMおよびデータベースごとの排他的および包含的トランザクションの表示
Oracle Identity Management (IdM)は次のものをサポートします。
JVMターゲットとIdMターゲットとの間の双方向ドリルダウンを有効にすることによるターゲット相関
即時利用可能な違反設定を含む、IdM固有のJVM引数アイテムの収集
アイドルIdMスレッド・ルールの即時利用可能な定義
非登録データベース(非Oracleデータベースを含む)のSQL取得が利用できるようになりました。
リクエストが特定のスレッド・サンプルに対して認識できない場合、最上位の非システム・メソッドがリクエスト名として使用されます。この機能は、一般的に表示される多くのNoneリクエストを排除します。
GlassFish統合には、次のものが含まれます。
JVMターゲットとGlassFishターゲットとの間の双方向ドリルダウンを有効にすることによるターゲット相関
既知のコールに対するGlassFishリクエスト名の認識
OIM構成推奨は、Oracle Enterprise Manager内のOracle Database、WeblogicインフラストラクチャおよびOIMターゲットについての構成推奨とチューニング推奨を提供します。これは、コンプライアンス・フレームワーク、コンプライアンス標準およびコンプライアンス標準ルールを定義、カスタマイズおよび管理することで実現します。また、Enterprise Manager Compliance Management (EMCM)は、ターゲットおよびシステムをコンプライアンスに準拠させるために構成を変更する方法をアドバイスします。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新しい拡張です。 |
正常なリプレイの後、ユーザーはレポートを表示して結果を分析、取得およびリプレイできました。レポートでは、主に、アプリケーション・ページの名前に重点が置かれ、ページのパフォーマンス内容、取得と比較して違いがあるページなどの問題が扱われていました。
現在、ユーザーは、ページ・レベルの診断だけでなく、セッション・レベルの診断も確認できるようになりました。この新しい機能を使用すると、どのセッションのパフォーマンスが低いかなどの質問に答え、セッションのパフォーマンスが低くなっていたページをすぐに特定できます。
さらに、ページのパフォーマンス低下が設定によって発生していないことを確認するために、ページの取得とリプレイとの違いを示す相違レポートが用意されています。同様に、セッションのパフォーマンスが取得とリプレイでの相違によるものでないことを確認するには、未処理のHTTPリクエストとレスポンス・コンテンツを手動で表示して違いを比較する必要がありました。取得およびリプレイの内容と診断を含むパッケージ化されたzipファイルをエクスポートし、Oracle Application Testing SuiteのOpenScriptにインポートできるようになりました。これにより、特定セッションの取得とリプレイの比較を自動化および視覚化できるようになり、相違や潜在的なパフォーマンス問題を特定する時間が劇的に削減されます。
これらの診断の向上により、リプレイ結果を迅速かつ詳細に分析できるようになり、エンド・ユーザー・セッションの観点でリプレイ環境の潜在的な問題を隔離する時間が削減されます。
Middleware as a Service (MWaaS)でWebLogic 12cがサポートされるようになったため、WebLogic 12cにアップグレードをしたWebLogicの顧客はMWaaSを利用できるようになりました。また、MWaaSサービス・テンプレートに使用するプロファイルは、JRF拡張なしで単純なWebLogicドメインから作成できます。
顧客は、MWaaSにより、様々なバージョンのWebLogicで統合されたプライベートなミドルウェアPaaSソリューションを持つこと可能になります。JRFランタイムが不要になったため、JRFライブラリをインストールするためにFMW製品をインストールする必要がなくなりました。
Exalogicラピッドスタート・キットは、クラウドの管理者ロールやユーザーを作成したり、PaaS Infra Zone、ミドルウェア・プール、割当てなどMWaaSクラウド・リソース・モデルを構成するEM CLIコマンドを実行するシェル・スクリプトのコレクションで構成されています。
グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)またはCLIでMWaaS全体を設定するには、多数の手順を踏む必要があります。ラピッドスタート・キットを使用すると、必要なクラウド・リソース・モデルを作成し、該当するリソースと関連付けを行うスクリプトを実行して、MWaaSを迅速に構成できます。クラウド管理者にとっては、時間の節約と構成時のユーザー・エラーの削減を行うことができます。ラピッドスタート・キットは、クラウド環境の設定にCLIベースの自動化を希望する顧客のテンプレートとなります。
EM CLIコマンドおよびREST管理APIでは、PaaS Infra Zone、ミドルウェア・プールおよび割当てなどのMWaaSクラウド・リソース・モデルの構成と、サービス・リクエスト、アプリケーション・デプロイメントおよびスケールアップなどのMWaaS SSAポータルの構成の両方を実行できます。
GUIでMWaaS全体を設定するには、多数の手順を踏む必要があります。顧客は、必要なクラウド・リソース・モデルを構成し、該当するリソースと関連付けを行うEM CLIコマンドを実行して、MWaaSを迅速に構成できます。これを行うことにより、クラウド管理者は、時間の節約と構成時のユーザー・エラーの最小化を実現できます。クラウドを構成するためのサード・パーティの編成エンジンまたはSSAポータルの機能を統合したい顧客は、RESTクライアントから起動できるRESTful APIを使用することも可能です。
Cloud ControlコンソールにWebLogicドメインを追加後、どのような手順を実行すべきか管理者がわからない場合があります。Cloud ControlコンソールにあるWebLogicのすべての管理機能を知らない場合やそれらの機能を有効にしたりアクセスする方法がわからない場合があります。Fusion Middlewareプラグイン・リリース12.1.0.6では、管理者がコンソールにドメインを追加すると、オラクル推奨の次の手順一覧が表示されるようになりました。ターゲットを管理する際のベスト・プラクティスであるこれらの次の手順とは、次などの各機能の概要、およびそれらの機能を有効、構成またはアクセスするためのリンクです。
診断事前チェックの実施: 検出、ドメイン・リフレッシュ、監視およびOracle Fusion Middlewareソフトウェアを管理するためのその他の主要な機能に関連する潜在的な問題を特定します。
診断エージェントのデプロイ: 最小限のオーバーヘッドで本番環境のパフォーマンスの問題を直接解決します。
監視テンプレートの作成と適用: (メトリック、しきい値、収集スケジュール、修正処理などの)監視設定を1回指定し、それらの設定を一度に複数のターゲットに適用できます。
コンプライアンス標準の定義とターゲットとの関連付け: Oracle Fusion Middlewareソフトウェアが業界または企業の標準に従って正しく構成、管理および監視されていることを保証します。
Oracle Fusion MiddlewareおよびWebLogicドメインを検出し、効率的に管理するための前提条件を、Cloud Controlコンソールから理解することは困難である場合があります。たとえば、一部の管理機能ではそれが管理しているWebLogic Serverと同じホストに管理エージェントがインストールされている必要があったり、他の機能ではOracle JRFテンプレートがWebLogic Serverに適用されている必要がある場合があります。
Fusion Middlewareプラグイン・リリース12.1.0.6では、そのような要件がある管理者に対し、ターゲット管理のベスト・プラクティス機能で診断事前チェックが用意されています。診断事前チェックでは、検出、ドメイン・リフレッシュ、監視、診断およびOracle Fusion Middlewareソフトウェアを管理するためのその他の主要な機能に関連する潜在的な問題を特定する一連のテストを実行します。管理者は診断事前チェックのテスト結果を確認して、実行されたテストおよびその重要度、失敗したテストがあった場合そのインパクト、失敗したテストがあった場合実行すべき推奨される事柄を理解できます。特にCloud Controlコンソールにミドルウェア・ソフトウェアを追加する前に、この情報にアクセスできることにより、管理者は検出および一元的な管理のための前提条件、Enterprise Manager Cloud Controlが提供するすべてのミドルウェアの管理機能を完全に理解できます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新機能です。 |
このリリースでは、IBM WebSphere Application Server 8.5の使用がEnterprise Managerで認定されています。
ノードのステータスは、MBeanノードの可用性に基づきます。ただし、管理ノードはこれらのMBeansがリストされるJMXサーバーである特殊なノードです。JMXサーバーにアクセスできない場合、管理ノードのステータスはメトリック収集エラーではなく停止中と示されます。その他のノードの状態は、Mbeansを確認しないとそれらのノードが停止中か判断できないため、メトリック収集エラーと表示されます。
Fusion Middlewareプラグイン・リリース12.1.0.6にはいくつかのWebLogicドメインをCloud Controlコンソールに追加する手順をさらに自動化するための新しいEM CLI動詞が導入されています。この新しいgenerate_discovery_input EM CLI動詞は、自動検出によりいくつかのWebLogicドメインがすでに検出されているときに実行できます。この新しい動詞は、自動検出操作によって検出されたターゲットに基づいて自動的に検出入力ファイルを作成します。管理者はこの検出入力ファイルをEM CLI動詞のdiscover_wlsとともに使用して、検出されたドメインを完全に管理されているターゲットとしてプロモートする手順をさらに自動化するために使用できます。その結果、管理者はEM CLIでドメインの検出を実行するために検出入力ファイルを作成する必要がなくなります。このような自動化により、生産性が向上し管理コストを削減できます。
ミドルウェアのサマリー・ページ(「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択することでアクセスできます)には、従来、Enterprise Manager Cloud Controlによって管理されるミドルウェア・ソフトウェアのステータスや状態を示す表が表示されていました。このリリース以降、ミドルウェアのサマリー・ページは再設計され、管理者は新しいより柔軟なターゲット検出メカニズムを利用できるようになっています。たとえば、管理者はターゲット・タイプ、ステータス、バージョン、場所およびその他のデフォルトのターゲット・プロパティでミドルウェア・ターゲットをフィルタできるようになりました。さらに、サマリー・ページの拡張により、ターゲット・プロパティ・データは多数の円グラフによって要約されてグラフィカルに表示されるようになり、インタラクティブで非常に高度なフィルタリング・メカニズムも管理者に提供されるようになっています。
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cおよびEnterprise Manager Ops Centerでは、Exalogicハードウェアおよび仮想化スタックの管理をサポートしています。Exalogic NavstarおよびEchoリリースの両方がサポートされています。この更新により、Echoリリースの高度なハードウェア・メトリックおよび管理性が提供されています。
これまでFusion Middleware ControlコンソールおよびWebLogic Server管理コンソールから使用できたその他の管理操作が、Cloud Controlコンソールから使用できるようになりました。これらは、WebLogicドメイン、WebLogicクラスタ、WebLogic Server、サーバー・テンプレート(WebLogicバージョン12以降にのみ該当)およびマシン構成の設定の参照および編集などの操作です。これらの構成に対する変更は、Cloud Controlコンソールのチェンジ・センター機能によって管理されています。
Fusion Middlewareコンポーネントの監視および管理の両方に単一のツールがあることで、管理者のジョブが簡素化され、生産性が向上します。
製品のライフサイクルで重要なフェーズの1つは、パッチの適用です。これにより、ソフトウェア製品をバグ修正で更新できます。オラクル社では、製品保守を支援するため、様々な種類のパッチを定期的にリリースしています。しかし、パッチ適用は、複雑でリスクが伴い、多くの時間を必要とし、停止時間も含まれるため、以前からずっとライフサイクルで最も難易度の高いフェーズでした。
Fusion Middlewareプラグイン12.1.0.6以降、管理者は以前はオラクル社からダウンロードしていたWebLogic Server、SOA Suite、Oracle Service BusおよびRepository作成ユーティリティ(RCU)などのプロビジョニング・プロファイルをFusion Middlewareインストール・メディアから作成できるようになりました。Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリに格納されるこれらのプロビジョニング・プロファイルは、その後Fusion Middlewareを初めてインストールしてドメインを構成する際に、ソースとして利用できます。その結果、管理者はEnterprise Managerのプロビジョニング自動機能を利用するために、Fusion MiddlewareソフトウェアをCloud Controlコンソール外で手動インストールする必要がなくなりました。
これらのその他のプロビジョニング機能により管理者の生産性が向上し、管理コストが削減されています。
Enterprise Manager Cloud Controlで、SOAおよびWebCenterのゴールド・イメージ・プロビジョニングがサポートされるようになりました。
Fusion Middlewareのプロビジョニングに対し、次の拡張が行われています。
(Enterprise Managerの「プロビジョニングとパッチ適用」セクションから「Middlewareプロビジョニング」を選択してアクセスする)「Middlewareプロビジョニング」ページのリージョンには、各プロファイルとエンタープライズでのデプロイ手順の情報が示され、管理者がどのようなデータを表示するか、それを各リージョンにどのように表示するかを指定できるようになりました。
管理者は、インストール・メディアやOracle HomeまたはWebLogic Domainに基づいたプロファイルなど様々な種類のプロビジョニング・プロファイルを作成できるようになりました。以前は、プロファイルのタイプは1つのみでした。
ドメインを初めてプロビジョニングしたり、ドメインをクローニングしたり、ドメインをスケールアウトする際、管理者はWebLogicドメインを、Oracle HTTP Serverがフロントエンドになるように構成することもできます。ドメインにデプロイされたすべてのアプリケーションのリクエストがOracle HTTP Serverに確実にルーティングされるために必要なすべてのステップは自動的に実行されます。
SOAコンポーネントをサポートするWebLogicドメインでスケールアウト操作を実行する際、管理者はミドルウェア・デプロイメントのスケールアップおよびスケールアウト手順から直接、SOAコンポーネント用に新しい管理対象サーバーを完全に構成できるようになりました。
プロビジョニング・プロファイルからWebLogic Domainをプロビジョニングする場合、管理者は新しいドメインを作成するか、既存のドメインを拡張するか選択できるようになりました。
これらの拡張により、Cloud Controlコンソールから利用可能なミドルウェア関連のプロビジョニング機能が利用しやすくなり、さらにインストールおよび構成操作が自動化されます。
Fusion Middlewareプラグイン・リリース12.1.0.6では、スタンドアロンのOracle HTTP Serverリリース12.1.2の検出および管理がサポートされています。(スタンドアロンの以前のOracle HTTP Serverと類似する)管理機能には、次があります。
スタンドアロンのOracle HTTP Serverリリース12.1.2の検出
使用できるしきい値、アラート通知、パフォーマンス履歴機能に応じ、アクティブなHTTPリクエスト、ビジー・プロセスの割合などのサーバー・スパン・メトリックや仮想ホスト用の仮想ホストに対するリクエスト処理時間などの仮想ホスト・メトリック
スタンドアロンOracle HTTP Serverのアクセス・ログ・ファイルおよびエラー・ログ・ファイルからのメッセージの表示と関連付け
比較操作と変更追跡を通して収集されたデータを分析することを可能にする、日次ベースで収集されるhttpd.confおよびmod_wl_ohs.confなどの構成ファイルを含む構成データの自動収集
スタンドアロンOracle HTTP Serverリリース12.1.2プロセスの停止、起動または再起動を行うための事前定義済ジョブ
これらの機能を使用することにより、管理者は、Web層コンポーネントを管理対象ターゲットとしてより容易に追加できるのみでなく、さらに完全に監視および管理できます。
Fusion Middleware Process Controlのデフォルトのジョブでは、ターゲットの停止操作を実行する前にブラックアウトを開始したり、ターゲットの起動操作の実行後にブラックアウトを停止する機能を提供するようになりました。また、管理者は、デフォルトのタイムアウト設定(ターゲットごとに5分)を、ターゲットの起動、停止、再起動の試行を停止してエラーを生成するまでのジョブが待機する時間に変更できます。管理者はこの機能により、ミドルウェア・ターゲットやそのターゲット上の操作をより効率的および効果的に管理できます。
従来、予期せずターゲットが停止した場合、Enterprise Managerは次にスケジュールされたターゲットのレスポンス・メトリックで停止のステータスを知っていました。このリリースから、WebLogic Serverまたはアプリケーション・デプロイメントのターゲットが停止した場合、収集の次のスケジュールにかかわらずターゲットのレスポンス・メトリックを即座に管理エージェントにテストさせる非同期操作通知が管理エージェントに送信されるようになりました。
ターゲットが停止と検出されると、Enterprise Managerではターゲット停止イベントの通知を迅速に送信できます。また、管理者はCloud Controlコンソールで、WebLogic Serverまたはアプリケーション・デプロイメント・ターゲットと関連付られているページのユーザー・インタフェースが自動的に更新されるようにできます。これによりコンソールを使用している管理者はその発生から数秒以内にターゲット停止イベントを知ることができます。
「上位リクエスト」リージョンは、Java仮想マシンおよびJava仮想マシン・プール・ターゲット・ホーム・ページに表示されます。このリージョンには、JVM診断によってキャプチャされた上位のリクエストが列挙されます。使用可能なメトリックは次のとおりです。
上位リクエスト: リクエストの名前
平均期間(ミリ秒): リクエストの完了までに要したミリ秒単位の平均時間
サンプル: 時間範囲においてこのリクエストがあった監視サンプルの数
件数: JVM診断がリクエストの開始時間を検出またはキャプチャできたサンプル数
最小期間(ミリ秒): リクエストが完了するまでに要した最小時間
最大期間(ミリ秒): このリクエストが完了するまでに要した最大時間
標準偏差(ミリ秒): このリクエストの完了までに要した時間での標準偏差
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注意: 期間およびすべての関連メトリックは、WLSのみおよびJRFがデプロイされているときのみ利用可能です。 |
次のJVM診断の更新が利用可能になりました。
1つのJVM診断マネージャでは、最大2000のJVMをサポートできます。
Enterprise ManagerはJVM診断を使用してJavaフライト・レコーダ(JFR)のダンプを作成できます。このダンプは、UIまたはメトリックしきい値違反に対する修正アクションとして手動で起動できます。JFRダンプをユーザーのデスクトップにダウンロードし、インストールされている場合Mission Controlに開くことができます。JFRファイルはJVM診断UIから管理(再ダウンロードし削除)でき、JVMホストにログインする必要がありません。
Fusion Middlewareプラグイン12.1.0.7に、次の改良が加えられました。
ソースから宛先環境にSOAドメインをクローニングする機能。
WebLogicドメイン・ベースのプロビジョニング・プロファイルの詳細ビューが含まれました。WebLogicドメイン・プロファイルを選択する場合、ドメインが属する製品ファミリに応じて次の詳細の一部またはすべてが表示される可能性があります: サーバー、データ・ソース、JMSサーバーおよび認証プロバイダ。
Fusion Middlewareのプロビジョニング・デプロイメント・プロシージャで、プロビジョニングの標準および詳細モードをサポートするようになりました。デフォルトの標準モードで開始することをお薦めします。ただし、宛先ドメインの広範なパラメータをカスタマイズする機能が必要な場合(たとえば、リスナー・アドレス、ポート値、JMS構成)、詳細モードを活用できます。
SOAおよびOSBプロファイルをリスト、説明および削除するRESTful Webサービス・ベースAPIサポートが含まれました。
SOAおよびOSBプロファイルをリスト、説明および削除するEM CLIサポートが含まれました。
マルチノードWebCenter Portal環境をプロビジョニングするサポートが導入されました。
WebCenterドメインをスケール・アウトするサポートが利用できるようになりました。
WebCenterベースのプロビジョニング・プロファイルを作成するサポートが導入されました。
WebCenterベースのプロビジョニング・プロファイルをリスト、説明および削除するEM CLIサポートが導入されました。
WebCenterベースのプロファイルをリスト、説明および削除するRESTful Webサービス・ベースAPIサポートが追加されました。
Fusion Middlewareプラグイン12.1.0.7から、SOA as a Service (SOAaaS)およびOSB as a Service (OSBaaS)のサポートがOracle Middleware as a Service (MWaaS)ファミリの一部として含まれました。セルフ・サービス管理者は、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用して、SOAおよびOSBゾーン、プールおよびサービス・テンプレートを作成できるようになりました。これらのサービス・テンプレートを使用して、セルフ・サービス・ユーザーは、新しいOSBサービスまたはSOAサービスをリクエストし、各リソースをプロビジョニングできます。このサービス・リクエストを作成するサポートがセルフ・サービス・ポータルに埋め込まれました。このリリースには、SOAaaSおよびOSBaaSのRESTful Webサービス・ベースAPIサポートも含まれています。
このプラグインには、Oracle Site Guardの次の拡張機能が含まれています。
事前チェックのカスタマイズ
固有のカスタム事前チェック・スクリプトを追加して、Oracle Site Guardで実行される事前チェックおよびヘルス・チェックを拡張します。この機能を使用して、操作計画に先行する事前チェックおよびヘルス・チェックをカスタマイズおよび改良します。
Oracle Enterprise Managerのソフトウェア・ライブラリへのユーザー・スクリプトの追加
固有のスクリプトをOracle Enterprise Managerのソフトウェア・ライブラリに追加し、Oracle Site Guardワークフローで使用します。これはOracle Site Guardの機能を活用して実行時にスクリプトを自動的にデプロイするため、実行する必要があるホストでスクリプトを手動で事前にデプロイする必要がなくなります。
スクリプト実行のカスタム資格証明の構成
構成されたスクリプトを実行するために代替セットの資格証明を構成します。これにより、スクリプト・ホストに構成された資格証明と異なる資格証明を使用してスクリプトを実行できます。
スクリプトへのパラメータとしての資格証明の指定
構成されたスクリプトのパラメータとして1つ以上の資格証明を指定します。これにより、スクリプトで追加の認証機能を実行する必要がある場合に構成されたスクリプトに資格証明を安全に渡すことができます。
フェイルオーバー操作中のプライマリ・サイトの停止
Oracle Site Guardを構成して、フェイルオーバー操作中にオプションでプライマリ・サイトを停止します。Oracle Site Guardは、スタンバイ・サイトにフェイルオーバーする前にベスト・エフォート原則に基づいてプライマリ・サイト・コンポーネントの停止を試行します。
クローン操作計画およびスクリプト構成
類似作成機能を使用して、既存の内容をクローニングして新しい操作計画およびスクリプト構成を作成します。これにより、特に作成される新しい操作計画またはスクリプトが既存の計画またはスクリプトと非常に似ている場合に構成中の時間が節約されます。
Oracle Fusion Middleware 12cのサポート
Oracle Site Guardを使用して、Oracle Fusion Middleware 12cデプロイメントを保護します。
Oracle Database 12cのサポート
Oracle Site Guardを使用して、Oracle Database 12cデプロイメントを保護します。
この機能により、セルフサービス・ユーザーは、非Oracleミドルウェア・コンポーネントをクラウド・サービスとしてプロビジョニングできます。Enterprise Managerのチャージバックおよび割当て量管理機能を使用して、管理者が組織ポリシーに基づいてサービス使用量を制限することもできます。
Enterprise Manager Cloud Controlでは、Oracle Cloud仮想ホストにJVMDエージェントをデプロイできるようになりました。これらのデプロイされたJVMDエージェントは、プライベート・ネットワークにデプロイされているJVMDエンジンにレポートできます。この機能により、Oracle Cloudサービスを実行している仮想ホストにデプロイされたJVMと、たとえばプライベート・ネットワークにデプロイされたEnterprise Manager Cloud Controlなど、単一コンソールを使用してプライベート・ネットワークのホストにデプロイされているJVMを監視できます。
この項の内容は次のとおりです。
Enterprise Manager Cloud Controlでは、Oracle Exadata Database Machineのフル・ライフサイクル管理がサポートされるようになりました。主な機能は次のとおりです。
すべてのExadataハードウェアおよびソフトウェア・コンポーネントの自動検出
Oracle Exadata Database Machine全体のエンドツーエンドの監視に対応するEnterprise Managerシステムの自動作成
データベース、Exadataセル、インフィニバンド・スイッチを対象とする広範囲な管理機能
すべてのExadataハードウェアおよびソフトウェア・コンポーネントを網羅した詳細なパフォーマンス・グラフを活用した充実したパフォーマンス診断
Exadataプラグインでは、SuperClusterエンジニアド・システムでのOracle Exadata Database Machineの検出、監視、および完全な管理のサポートが強化されています。これらの拡張機能には、SuperCluster内で作成された論理ドメイン(LDOM) (制御、IOおよびゲスト)およびゾーン(グローバルおよび非グローバル)のサポートが含まれます。これにより、顧客は、1つのOracle Enterprise ManagerコンソールからすべてのOracle Engineered Systemsを管理および監視できます。
既存のパーセンテージ・ベースの計画定義を備えたこのプラグイン・リリースでは、I/Oリソース管理(IORM)の拡張により共有ベースのディスクI/O計画を定義できます。共有ベースのプランでは、割合による割当ておよびレベルではなく、相対的な共有を使用します。このようなプランは実装は簡単ですが、割合による割当てと同様の効果があります。たとえば、クリティカルなデータベースのFINANCEに4つの共有があり、優先度の低いデータベースのREPORTINGに1つの共有がある場合、FINANCEデータベースのI/O発行の可能性はREPORTINGデータベースの4倍になります。
多くのユーザーは、複数のExadataシステムを使用して独自のマルチラック設定を作成するか、Exadata Storage拡張ラックを使用して、既存のExadataシステムに、より多くのストレージを追加しています。Exadataプラグインの12.1.0.4リリース以降、同じデータベース・クラスタの一部であるかぎり、複数のExadataマシンを単一エンティティとして検出、管理および監視できます。このサポートは、すべての既存のExadataバージョン(V2、X2およびX3など)に適用できます。
マルチラックとStorage拡張ラックのサポートにより、管理者は、複数のエンジニアド・システムを中央から管理および監視できます。これにより、マルチラック設定におけるハードウェアおよびソフトウェアのフォルトを、管理者が検出および診断しやすくなります。
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.5.0では、次のハードウェアおよびソフトウェアをサポートしています。
Exadata Serverバージョン11.2.3.3におけるExadata X4-2の認証およびサポート(次のEnterprise Managerパッチが適用されている場合)
パッチ17965602: 計算ノードの監視に必要なEnterprise Manager Cloud Control 12cリリース3 (12.1.0.3)に基づいたプラットフォーム・パッチ。
パッチ17861041: Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.5.0用のプラグイン・パッチ。Exadata Storage Serverの監視に必要。
前述のパッチには、Exadata X4-2サーバーとともにインストールされているExadataソフトウェア・バージョン11.2.3.3での問題点に関する修正も含まれています。
Exadata 11.2.3.2.1におけるOracle Database 12.1.0.1の6月版リリースおよびパッチの認証。
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注意: OneCommandを使用してdatabasemachine.xmlファイルを正常に生成するには、最初にMOS上で最新のOneCommandにアップグレードしてから、OneCommand Deployment Configuration AssistanceがBP 18 (11.2.0.3.18)以上であることを確認する必要があります。
My Oracle Supportでダウンロードできるパッチの完全なリストは、『Database Machine and Exadata Storage Server 11g Release 2 (11.2) Supported Versions』(ドキュメントID 888828.1)のOneCommandに関する説明を参照してください。
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Oracle Exadataプラグインを使用すると、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを介してOracle Exadata Database Machineを管理できます。
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.5.0には、Database Machineを管理するための次の機能が含まれています。
現在、Database Machineターゲットは、ソフトウェアおよびハードウェアの在庫情報機能をサポートしています。
Database Machineのナビゲーション・ツリーには、Database Machineに常駐しているデータベースも表示されます。
Database Machineのホームページには、データベース、ASM、クラスタなど、Database Machineに常駐している主要なソフトウェア・コンポーネントを表示するためのタブがあります。
「データベース・マシンの検出」の「サマリー」ページには、「データベース検出」へのオプションのリンクが表示されます。
IORM構成メトリックで、カテゴリ計画データの表示がサポートされるようになりました。
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注意: このメトリックは、カテゴリ計画データのみを表示します。IORMユーザー・インタフェースでは、IORMカテゴリ計画は設定できません。 |
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.5.0には、電源ユニット・センサーおよびファン検出センサーを含む追加のインフィニバンド・スイッチ・センサー障害検出が含まれています。
メトリック・レポートは、Oracle Exadata Database Machineを効率的に管理するために重要です。メトリックを使用すると、最大使用時間に達したときなどに、追加のリソースが必要な場所を判別できます。
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.5.0には、次のメトリック拡張機能が含まれています。
大規模環境において、cellcliコールの回数を減らしてタイムアウトを低減するための拡張メトリック・スケーラビリティ。
Exadata HCAメトリックに対するメトリック収集エラーの低減。タイムアウトの回数を低減するために、1回のcellcliコールにHCAポート・データ収集を結合する改良。
Exadata IORMステータス・メトリックからのメトリック収集エラーの低減。メトリックが削除されると、ユーザー・インタフェースでは使用可能な構成データが使用されます。
Exadata Gridホーム・ページには、Oracle Exadata Database Machineのストレージ・サーバーのカスタマイズ可能な概要の概略があり、迅速な対処が必要な問題がハイライト表示されます。「グリッド・パフォーマンス」ページには、ディスクごとのIOキュー、平均フラッシュ・レスポンス時間、平均ハード・ディスク・レスポンス時間をレポートするチャートがあります。また、ページの「使用状況統計」リージョンには、インフィニバンド、フラッシュ・キャッシュ、スマート・スキャンIO、スマート・ログ効率、IORMブースとおよびセル効率の情報があります。
この再設計された、Enterprise Manager Exadata Storage Server Gridホームおよびパフォーマンス・ページでは、本番システムがサービス・レベル合意どおりに最適に動作するよう、Exadata環境を包括的に監視できます。
Exadata Storageセル・ホーム・ページには、ASMディスク・グループのコンテナレベルのデータが表示されるようになりました。Exadata Storageの「セル・パフォーマンス」ページには、「フラッシュとハード・ディスク」と「CPUとメモリー」の2つのタブがあります。「フラッシュとハード・ディスク」タブには、グリッド・レベルで集計されたフラッシュおよびハード・ディスク・データがあり、ユーザーはストレージ・サーバー間で選択したパフォーマンス・メトリックを比較できます。「CPUとメモリー」タブにはメモリーとCPUの使用率の履歴メトリック・データがあり、過去7日間の上位のCPUアクティビティがSQLスクリプトとともに示されます。
拡張されたEM Exadata Storage Serverセル・ホームおよびパフォーマンス・ページでは、Exadataセルおよびそのパフォーマンスの監視を単純化することにより、管理の負担が軽減されます。
Oracle Exadataプラグイン・リリース12.1.0.6.0では、次のハードウェアおよびソフトウェアをサポートしています。
Oracle Exadata Serverのバージョン:
11.2.3.3.0
12.1.1.1.0 (Oracle Database 12cのサポートも含む)。
Exadataハードウェア:
X4-2サーバー
SPARC SuperCluster (SSC)ハードウェア:
T5-8サーバー
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12c Exadataプラグイン12.1.0.5では、Oracle Database 12cマルチテナント・プラガブルおよびコンテナ・データベースをサポートしています。このサポートには、プラガブルおよびコンテナ・データベース・レベルのデータおよび統計を様々なEnterprise Managerページで表示し、データベース・リソース・マネージャを構成することが含まれます。
これらの機能により、企業は必要に応じてリソースに優先順位を付け、管理しながら統合データベースを安全で分離されたマルチテナント・モデルで実行できます。
このプラグインにより、Oracleマルチテナント・データベースを実行しているExadataハードウェアを監視および管理することが容易になります。これは、組織がExadataプラットフォーム上でITインフラストラクチャを効率的に統合し、IT管理コスト全体を削減する助けとなります。
この項では、Siebel管理の新機能と拡張機能について説明します。
これまで、Siebel検出はEnterprise Managerユーザー・インタフェースからのみ使用できました。EM CLIを同様に使用して検出を実行できるようになりました。このリリースでは、Siebelアセンブリのデプロイメントがサポートされます。アセンブリのデプロイの後、プロビジョニングされたSiebel Enterpriseを検出するために使用できる自動メカニズムはありません。検出を自動化できるようになりました。
Siebel検出事前チェックウィザードでは、Siebel Enterpriseの検出を実際に実行する前に、検出の前提条件がすべて整っていることを確認します。このウィザードにより、欠落している条件を特定し、実際の検出を実行する前にその条件を整えることができます。
これまでは、Siebel検出は柔軟性が乏しく、1つのサーバーが失敗すると、検出は失敗しました。現在は、1つ以上のサーバーが失敗したために部分検出のみとなっても、Siebel検出を正常に実行できるようになりました。
UpdateNow機能で、企業全体または選択したサーバーのみを更新できるようになりました。
顧客には、通常、企業の一部として多数のSiebelサーバーがあります。これらのサーバーの一部はバックアップとして維持されます。Enterprise Manager Cloud Controlで検出すると、すべてのサーバーがターゲットとして表示されるため、顧客は興味のないサーバー・ターゲットを削除します。ただし、企業に変更があった場合(新しいコンポーネントの追加または既存のコンポーネントの削除など)は、UpdateNowを使用して企業のリフレッシュを実行します。これまでは、すべてのサーバーが再度更新され、削除されたサーバーが再度表示されました。現在は、顧客がUpdateNowで選択したサーバーのリストのみをリフレッシュできるようになりました。
Enterprise ManagerですべてのSiebelターゲットを検出する処理に、顧客が苦労することがあります。検出の失敗を発生させる要因の例としては、ホスト名の不一致、ファイル・レベルの権限の不一致、Siebel高可用性構成、Siebelプラットフォーム固有の問題およびSiebelとEnterprise Managerのパッチ・レベルがあります。
以前のリリース(Siebelプラグイン12.1.0.3)で、Enterprise Managerに検出事前チェック機能が導入されました。この機能は、検出失敗の根本原因を識別し、これらの問題を解決するためのガイダンスを管理者に提供します。
このリリースでは、Enterprise Managerに新たな診断テストが追加されています。このテストは、Siebel固有の構成ファイル(たとえば、siebns.datファイル)で見付かるターゲットと、Enterprise Managerで見付かるターゲット名(たとえば、リポジトリ内のターゲット名)を比較します。発生する可能性のある比較エラーの例としては、完全修飾ドメイン名プラクティスに従わないホスト名と、完全修飾ドメイン名を使用するEnterprise Managerのホスト名の比較があります。
この診断テストは、名前が一致しないターゲットを識別し、名前を一致させるための推奨策を提供します。顧客は、通常、プラグイン・スクリプト・フォルダにあるsiebelserverconfig.xmlファイルのターゲットに一致させます。このファイルを更新して、ターゲットが正しく相関されるようになったら、顧客はこの診断を再実行して、問題が解決されたことを確認できます。
検出事前チェックを使用すると、Enterprise ManagerですべてのSiebelターゲットを検出するプロセスが失敗する根本原因をすばやく容易に識別でき、これらの問題を解決するためのガイダンスおよびヒントを取得できます。結果として、Siebelプラグインを容易に、しかも迅速に実装できるようになります。
Siebel Enterpriseは、データベース、Siebelサーバー、Siebelコンポーネント、SiebelワークフローおよびSiebelコンポーネント・グループなどの、個々の関連した多くのターゲットで構成されます。管理者は、企業内の各ターゲットを正しく構成し、企業独自の標準またはベスト・プラクティスに準拠させるという困難な課題に取り組む必要があります。
コンプライアンス・ルール、標準、およびフレームワークは、ターゲットの構成を特定の標準に準拠させるための効率的で自動的な方法です。ターゲットが特定のルールに違反した場合、管理者はEnterprise Managerのインシデント管理機能を介してプロアクティブな通知を受け取るか、「コンプライアンス・フレームワーク」ダッシュボード内で違反を表示できます。
Siebelに対してターゲットの追加または変更を行った場合に、それらの変更がEnterprise Managerに反映されないことがあります。このリリースでは、Enterprise Managerは2つのコンプライアンス・ルールを配布します。それらの両方が、Enterprise ManagerでのSiebelターゲットおよび関連付けられているSiebelターゲット・プロパティの数とタイプを、基になるSiebel Enterpriseで見付かるSiebelターゲットおよびSiebelターゲット・プロパティの数とタイプに確実に一致させます。両方のコンプライアンス・ルールが、Oracle Enterprise Content Management (ECM)を介して自動的に収集されるデータを活用します。
同期していないターゲット
ECMを介して収集されたSiebelターゲットの数とタイプが、Enterprise Managerで把握されているターゲットの数とタイプに一致する場合、Siebel Enterpriseはコンプライアンス・ルールに違反していません。
ECMを介して収集されたSiebelターゲットの数とタイプが、Enterprise Managerで把握されているSiebelターゲットの数とタイプに一致しない場合、Siebel Enterpriseはコンプライアンス・ルールに違反しています。
同期していないターゲット・プロパティ
ECMを介して収集されたSiebelターゲット・プロパティが、Enterprise Managerで把握されているSiebelターゲット・プロパティに一致する場合、Siebel Enterpriseはコンプライアンス・ルールに違反していません。
ECMを介して収集されたSiebelターゲット・プロパティが、Enterprise Managerで把握されているSiebelターゲット・プロパティに一致しない場合、Siebel Enterpriseはコンプライアンス・ルールに違反しています。
コンプライアンス・ルールは管理者にとって、Siebel Enterpriseが内部標準またはベスト・プラクティスに準拠しているかどうかをすばやく容易に確認するための重要なツールです。
Siebelに対してターゲットの追加または変更を行った場合に、それらの変更がEnterprise Managerに反映されないことがあります。結果として、Siebel EnterpriseがEnterprise Managerで不正確に表示されます。
リリース12.1.0.3で、Enterprise ManagerにUpdate EnterpriseおよびUpdate Server機能がSiebelサーバー・レベルで追加されました。これらの機能は、Enterprise Managerと基になるSiebel Enterpriseとの間で、Siebelターゲットおよびターゲット・プロパティを同期させる能力を提供します。ただし、これらの機能は、Siebelプラグイン内のユーザー・インタフェースを通してのみ利用できました。
このリリースのSiebelプラグインでは、Update EnterpriseおよびUpdate Server機能をEM CLIを通しても利用できます。
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注意: 顧客はEM CLIを使用して、Siebel Enterprise全体または特定のSiebelサーバーを更新できます。12.1.0.3では、Target DiscoveryおよびTarget Deletionも、EM CLIを通して利用できます。 |
EM CLIを通してUpdate機能を使用する利点は、コマンドを一定の間隔で自動実行して(たとえば、Enterprise Managerでのジョブ作成)、基になるSiebel Enterpriseのターゲットとターゲット・プロパティをEnterprise Managerに正しく反映できることです。
関連付けは、ターゲット間の関係を識別するために使用されます。たとえば、トポロジ機能は、これらの関係を表示するために関連付けを使用します。以前のリリースでは、SiebelプラグインはSiebelターゲットとそれぞれのSiebelデータベースとの間の関連付けを作成しませんでした。顧客は、この関連付けを手動で作成する必要がありました。
このリリースでは、これらの関連付けは、検出されたSiebelターゲットでの構成収集プロセスの一環として、自動的に作成されます。この拡張機能の利点は、これらの関係が自動的に取得および構成されるため、管理者の時間と工数が削減されることです。また、このタイプの関連付けは、ワークロードのタグ付けおよびSiebelパッチ適用など、様々なプロジェクトでも役立ちます。
以前のリリースでは、各Siebelターゲットの監視資格証明は、個々のターゲット・レベルでターゲット・プロパティとして保存されました。結果として、監視資格証明が変更された場合、管理者は、個々のターゲットについてそれぞれに資格証明を更新する必要があり、これは非常に手間のかかるタスクです。
このリリースでは、監視資格証明は個々のターゲット・レベルで格納されません。かわりに、Siebel Enterprise内のすべてのターゲットは、Enterpriseターゲットの監視資格証明を参照します。言い換えると、監視資格証明はSiebel Enterpriseターゲット・レベルでのみ保存され、同じ資格証明セットがそのSiebel Enterpriseに属するすべてのSiebelターゲットによって使用されます。
この拡張機能の利点は、監視資格証明の管理が大幅に改善されることです。管理者は、資格証明をエンタープライズ・ターゲット・レベルで1回変更するのみで済みます。そのエンタープライズに属する各ターゲットのそれぞれに対して変更作業を繰り返す必要はありません。
次の項では、このリリースの新しい拡張性機能について説明します。
このリリースでは、拡張開発キット(EDK)を提供し、即時利用可能なサポートを利用せずにターゲット・タイプを管理および監視するカスタム・プラグインの開発をサポートしています。EDKを使用すれば、Oracleパートナおよびインテグレータは、Oracle開発リソースからの直接サポートなしで、ほぼすべてのターゲット・タイプにCloud Controlサポートを拡張することができます。
EDKにアクセスするには、Cloud Controlコンソールで、「設定」を選択し、「拡張性」を選択し、「開発キット」を選択します。
自己更新機能は、管理プラグインとコネクタのダウンロードおよびデプロイにユーザーフレンドリな方法を提供します。プラグインのライフサイクルを管理するコンソールも用意されているので、様々なタイプのプラグインの管理を標準化して、Oracle Management ServiceおよびOracle Management Agentにプラグインを簡単にデプロイできます。
イベント・コネクタを使用すると、Enterprise Managerイベントをサード・パーティのイベント管理システムと共有できます。イベント・コネクタはすべてのイベント・タイプをサポートしているため、監視関連イベント(ターゲット可用性イベント、メトリック・アラートなど)のみでなく、ジョブ・ステータス・イベント、コンプライアンス標準違反など他のタイプのイベントも共有できます。複数のイベント・コネクタ(異なるイベント・コネクタまたは同一コネクタの複数のインスタンス)を同じEnterprise Managerデプロイメントで構成できます。これは、複数のイベント管理システムとの統合が必要なデプロイメントでは便利です。サード・パーティのイベント管理システムが利用できなくなった場合に、イベントの配信を再試行できる新しい再試行機能を使用できます。
ヘルプ・デスク・コネクタを使用すると、Enterprise Managerで検出されたイベントのためにサード・パーティのヘルプ・デスク・システムでヘルプ・デスク・チケットを開くことができます。ヘルプ・デスク・コネクタの拡張には、すべてのイベント・タイプのサポート、Enterprise Manager内のチケット・ステータスの可視化、複数コネクタのサポート(異なるコネクタまたは同一コネクタの複数のインスタンス)が含まれます。この機能では、同じEnterprise Managerデプロイメントで異なるヘルプ・デスク・システムを使用できるため、それぞれ独自のヘルプ・デスク・システムを持つ異なる部門間で同じEnterprise Managerデプロイメントを共有するデータ・センターでは便利です。
メトリック拡張は次世代のユーザー定義メトリックで、Oracle以外のターゲット・タイプを含む任意のターゲット・タイプに新しいメトリックを作成することにより、Eterprise Managerを拡張して企業環境に固有の条件を監視できます。
カスタム構成は、Cloud Controlでまだ収集していないファイルと他の構成データを識別する方法を提供します。よく知られたターゲット・タイプまたはカスタム構成定義の一部として導入されたターゲット・タイプで、カスタマイズされた構成を収集できます。カスタム構成を使用して、既存の構成データ収集を拡張することもできます。
カスタム構成仕様を使用して構成データ収集を拡張する場合、2つのオプションを使用できます。
既存のターゲット・タイプへの追加収集アイテムの追加
新規収集アイテムを使用するカスタム・ターゲット・タイプの追加
ユーザー定義のデプロイメント・プロシージャ(UDDP)により、通常は複雑なカスタム・プロセス(サード・パーティのアプリケーションのプロビジョニング、JREアップグレードなど)を自動化できます。
この項では、メタデータ・プラグイン(MP)機能をサポートする新機能について説明します。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
この機能により、パートナSDKを使用してメタデータ・プラグインで相互に関連する複数のメンバー・ターゲット・タイプを含むコンポジット・ターゲット・タイプまたはシステムを定義できます。ターゲット・タイプ間の関係は、システム・トポロジの一部として表示されるアソシエーションを介して定義できます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
この機能では、複数のメンバーを含むシステムおよびコンポジット・ターゲットのガイド付き検出を利用できるため、各メンバーを手動で検出するかわりに、メンバーを一括で検出および昇格できます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
この機能により、メタデータ・プラグインにリソース・バンドル・プロパティ・ファイルを含めて、パートナSDKを介して公開されるEnterprise Managerの様々な機能で使用できる変換済文字列をサポートできます。これにより、パートナと顧客は、ターゲットの国または地域の言語および文化に対応するメタデータ・プラグインを作成できます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新機能でした。 |
このプラグインでは、SQL Server 2012 (32ビット/64ビット)ターゲット・タイプをサポートするようになり、SQL Server 2000 (32ビット)はサポートしなくなりました。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新機能でした。 |
Enterprise Managerプラグイン・ビルダーとは、インテグレータがJDeveloper開発環境を使用してプラグインを作成するためのJDeveloperの拡張機能です。プラグイン・ビルダー内にある直感的なグラフィカル・ユーザー・インタフェース・ウィザードによって、Enterprise Managerにインポートおよびデプロイできるプラグインを簡単に開発できます。様々なXMLエディタを使用してメタデータ・プラグインを作成する従来の方法では、セマンティックおよび構文の面でエラーが発生しがちでした。したがって、拡張機能に組み込まれている実行時検証インテリジェンスを活用するために、対話型開発環境を使用することをお薦めします。
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関連項目: 詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control拡張プログラマーズ・リファレンス』の第4章「プラグイン・ビルダー」を参照してください。
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この項では、次のリリースで導入された新機能と拡張機能について説明します。
Enterprise Managerは企業内でクラウドをデプロイおよび管理するために必要な機能を提供します。これには、アプリケーションおよび必要なインフラストラクチャ・リソースの動的なプロビジョニング、リソース使用率の傾向およびコストの追跡、クラウド・インフラストラクチャおよびそこで実行されているアプリケーションのパフォーマンスと可用性の監視などが含まれます。Enterprise Managerは、仮想化インフラストラクチャおよび物理インフラストラクチャに構築されたクラウドをサポートします。
クラウド管理プラグインの一部として、Enterprise Managerには即時利用可能なセルフサービス・ポータルが付属しており、開発担当者、テスト担当者、DBAおよびその他のセルフ・サービス・ユーザーはこのポータルにログオンしてクラウド・リソースをリクエストし、起動/停止、ステータス、状態監視などのライフサイクル操作を行うことができます。
IaaSでは、アプリケーション・ソフトウェアを含むOracle Virtual MachineテンプレートとOracle Virtual AssemblyをOracle Virtual Machine仮想化サーバー・インフラストラクチャでデプロイできます。
DaaSでは、ポータルから、標準化された単一インスタンス(SI)用の様々な公開済サービス・テンプレートをリストするサービス・カタログおよびRACデータベース構成とバージョンにアクセスできます。
過去のリクエストや未処理リクエスト、リソースの割当て制限、現在の使用状況、および所有するリソースのチャージバック情報を確認できます。ポータルでは、データベースを毎日自動的にバックアップしたり、オンデマンド・バックアップをとるともできます。データベースはこれらの任意のバックアップにリストアできます。セルフ・サービス・ポータルにはクラウドの内容が表示されるため、使用しやすくかつ有用なように設計されています。
ポータルはコマンド・ライン・インタフェース(CLI)およびApplication Programming Interface (API)でもバックアップされます。ユーザー・インタフェースのかわりにこれらを使用してクラウド・リソースをリクエストおよび管理できます。
アセンブリ・デプロイメント内で層をスケール・アップおよびスケール・ダウンできます。層のスケーラビリティは、アセンブリでの層の定義方法によって異なります。スケール・アップを使用すると複数のサーバーを作成できますが、上限および下限があります。また、スケール・ダウン機能を使用すると層のサーバーを停止できます。
このリリースには、Database as a Service (DBaaS)に対するRESTful Webサービス・ベースのAPIサポートが含まれます。IaaSに対するAPIサポートは、前のリリースですでに提供されていました。
セルフサービス・ゾーンでミドルウェア・リソース・プールを作成するためのガイド付きフローがサポートされています。この機能を使用して、SSA管理者はミドルウェア・クラウドのリソースを作成できます。
SSA管理者によるミドルウェア・クラウドの割当て制限の作成がサポートされています。この機能により、管理者は様々なユーザー間にリソースを割り当てて、1人のユーザーがすべてのリソースを独占しないようにできます。
SSA管理者によるミドルウェア・リクエストの割当て制限の作成がサポートされています。この機能により、あらかじめリソース・リクエストをスケジュールできます。
SSA管理者はサービス・テンプレートを作成し、それをリソース・プールおよびゾーンにマップできます。この機能により、SSA管理者は企業のニーズにあわせてセルフサービス・カタログを作成できます。
SSAユーザーが特定のサービス・テンプレート・セットから新しいサービス・インスタンスをリクエストして、新しいサービス・インスタンスを作成し、リソース・プールに適切に配置するための、ガイド付きフローが用意されています。後からサービス・インスタンスを削除して、リソースを基礎となるプールに返すこともできます。
この機能により、SSAユーザーはセルフサービス・プロビジョニングおよびクラウド上のリソースの管理が可能になります。
SSAユーザーはセルフサービス・ポータルからJavaアプリケーションをデプロイ、再デプロイおよび削除できるため、アプリケーションのライフサイクルを管理できます。
DRS/DPMとスケジュールベースのポリシーが併用されているユースケースをサポートするために、クラウド・ポリシー作成ページでOVMプールをターゲット・タイプとして使用できるようになりました。たとえば、ハイパーバイザー間の負荷分散のために月曜から金曜までプールでDRSをオンにし、土曜と日曜にDPMをオンにして使用されているハイパーバイザーの下で停止することができます。
この機能では、単一のデータベースで複数のスキーマをホストすることで、最高レベルの統合が提供されます。Enterprise Manager 12cを使用すると、ユーザーは、すぐに使用できるセルフ・サービス・ポータルから、シード・データを含む1つ以上のスキーマをリクエストできます。測定およびチャージバック機能では、リソース使用量と発生した費用が可視化されます。
スナップ・クローンは、即座にデータベース・クローニングを実行できるOracle Enterprise Manager Cloud Control 12cの新機能です。これにより、管理者は、本番システムのコピーをテスト環境に迅速にプロビジョニングできます。これは、基礎となる記憶域レイヤーの組込みのcopy-on-write (CoW)機能を使用して実行されます。クラウド・ユーザーは、記憶域の必要性を最小限に維持しながら、これらのデータベースをリクエストし、数時間ではなく数分以内にそれらをプロビジョニングできます。セルフサービス・プロビジョニング機能によって、運用コストが節約される一方で、DBAは、手動によるクローニング・タスクの負担を回避してより生産性を向上できます。
RMANは、長年にわたりデータベースのバックアップおよびリストア用の最適なツールでした。Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cでは、セルフ・サービス・ポータルを通じてRMANバックアップを使用してデータベースをクローニングできます。これにより、記憶域のクローニング・テクノロジに投資していないクラウド・ユーザーは、数回のクリックでデータベースの完全クローンを作成できます。
テスト・クラウド・セルフ・サービス・ポータル(Testing as a Service (TaaS)とも呼ばれる)は、自動化されたアプリケーション・テスト・サービスを配布するためのクラウドベースのプラットフォームです。これは、プライベート・クラウド用に設計されたセルフ・サービス・ソリューションです。TaaSは、テスト・ラボのプロビジョニングを自動化して、テスト・プロセス・エンドツーエンドを編成します。これには、テスト対象アプリケーションとテスト・ツールが含まれ、アプリケーションに対する負荷テストおよび機能テスト・スクリプトが実行されて、分析用の豊富なアプリケーション監視および診断データが提供されます。また、TaaSには、エンドユーザーによるテスト・クラウドの使用量の測定およびチャージを行うための高度なチャージバック機能が含まれます。
TaaSは次の機能を提供します。
使用されるアセット(テスト・アセットやテスト環境など)に対するアクセス制御付きのセキュアなテスト・ライブラリ
テスト・ドライバ(TaaSとともに使用されるテスト・ツール)のプロビジョニングの自動化および編成
テスト・ドライバ
多機能な監視および診断
レポート機能
テスト中のリソース使用量のチャージバックおよび測定
IaaSに、次の改良が加えられました。
仮想マシンのインポートにより、テンプレートを仮想マシンとして直接インポートできます。
記憶域機能で、不均一なNFSエクスポートおよびiSCSIマルチパスがサポートされるようになりました。
仮想サーバーで時刻同期するように、ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)を構成できます。
DBaaSに、次の改良が加えられました。
Schema as a Service、スナップ・クローンおよびRMANベース・クローニング用のRESTful API
PaaSインフラストラクチャ・ゾーン、ソフトウェア・プールおよびプロビジョニング・プロファイルに関連する設定タスク用のRESTfulおよびEM CLI動詞
記憶域使用率および保存を示す新しいスナップ・クローン・アナライザ・ダッシュボード
PaaSインフラストラクチャ・ゾーンおよびソフトウェア・プール用の拡張されたホームページおよびツリー・ナビゲーション
NetApp ONTAPバージョン8.x (7モード)のスナップ・クローン・サポート
TaaSレポートの拡張機能を使用すると、ユーザーはOracle BI Publisherを使用してレポートを生成できます。BI Publisherベースのレポートでは、Enterprise Managerの外部にレポートと結果をエクスポートできます。
ユーザーは、Oracle Functional Testingテスト・ドライバを使用してテストと試行を作成できます。ユーザーは、機能テスト自動スクリプトをTaaSから実行でき、アプリケーションの機能を確実に検証できます。これは、Oracle Load Testingテスト・ドライバを使用して実行できるロード・テスト検証に加えて、サポートされています。
Oracle Load Testing (OLT)テスト・ドライバ・エージェントは、テスト試行の一部としてプロビジョニングする必要のあるOLTエージェントの数を自動的に見積もります。見積りは、テスト・アセットのスクリプトとシナリオ、およびアプリケーション・タイプに基づいて行われます。この機能を使用することにより、ユーザーはテストを実行する前に、テスト試行を実行するために必要なハードウェアを識別できます。
TaaS外部APIを使用すると、顧客は、EMユーザー・インタフェースを使用する必要なく、TaaSを操作できます。これにより、顧客は別のソリューションと統合して、TaaSの利点を活用できます。
Identify and Access Managementパッチ適用は、My Oracle Supportと統合されたパッチ適用ワークフローを提供します。推奨の確認、パッチの検索およびパッチの導入を1つのユーザー・インタフェースで実行できます。この機能は、デプロイメント・プロシージャの自動選択およびパッチ競合の分析などのパッチ計画を使用して、パッチ適用ワークフローの完全なエンドツーエンド編成を実現します。このため、パッチ適用で必要な手動作業が最小限になります。
パッチ適用は、製品ライフサイクルの重要フェーズの1つで、ソフトウェア製品をバグ修正で常に更新できます。オラクル社では、製品保守を支援するため、様々な種類のパッチを定期的にリリースしています。しかし、パッチ適用は、複雑でリスクが伴い、多くの時間を必要とし、停止時間も含まれるため、以前からずっとライフサイクルで最も難易度の高いフェーズでした。
Pluggable Database as a Serviceは、Oracle Database 12cの新しいマルチテナント・オプションをサポートすることにより、Enterprise Manager 12c Database Cloudの能力を拡張します。プラガブル・データベースには、次の機能が追加されています。
新しいプラガブル・データベースのセルフ・サービス・プロビジョニング
12cより前のデータベースのプラガブル・データベースへのセルフ・サービス移行
すべての承認済プラガブル・データベース構成用のサービス・カタログ
次の機能は、データ・センターでの標準化達成に役立ちます。
Oracle Database Resource Managerを使用したプラガブル・データベースのリソース管理(同一コンテナ・データベースでの混在ワークロードの実行が可能)
割当て制限、ロールベースのアクセス、ポリシーベースの管理などを介したガバナンス
アカウンタビリティを向上させる測定およびチャージバック
他のツールとの統合のための包括的なREST API
この機能は、プロビジョニング用の高速で共有されたプラットフォームを提供するため、Oracle Database 12cプラガブル・データベースの採用と移行を促進します。また、顧客は、この機能の様々な能力を通して、標準化、制御の維持およびアカウンタビリティの向上を達成できます。
MWaaSインスタンスは、そのプロビジョニング後に、様々なワークロードに柔軟に対応するように構成できます。1回かぎりの容量調整用に構成可能な、オンデマンドのスケールアップまたはスケールダウンに加えて、SSAエンド・ユーザーは、ポリシーベースのスケールアップまたはスケールダウンをMWaaSポータルで構成できます。ポリシーは、容量変更が繰返し行われる場合はスケジュールベースに、またはJVMのヒープ・サイズなどの実行時メトリックを考慮して動的かつ柔軟に変更する場合はイベントベースにすることができます。この新機能は、ワークロードのレベルが事前にわかっていない場合でも、高いレベルのSLAを可能にします。
MWaaSライフサイクルのゴールド・イメージの作成からサービス・インスタンスのプロビジョニングまでの間、構成パラメータをできるかぎり遅くバインドして、1つのゴールド・イメージを、異なる値の構成パラメータを持つ複数のMWaaSインスタンスにマップできるようにすることをお薦めします。たとえば、異なるJVMヒープ・サイズを持つ複数のサービス・テンプレートを作成できます。これを行うには、MWaaSサービス・テンプレートを構成する過程にわたって、WebLogicサーバーのstart-upパラメータを設定します。また、ソースWebLogicドメインには、1つのWebLogicサーバー・クラスタまたはクラスタ化されていない複数のWebLogicサーバーなど、様々なトポロジを含めることができます。プロビジョニング時に、管理者はトポロジをオーバーライドできます。エンドユーザーも、サービス・インスタンスのライフサイクル管理を制御できます。
このプラグインには、次のスナップ・クローンの拡張機能が含まれています。
テスト・マスター: クローン用のテスト・マスター・データベースの作成には、Active Data Guardまたは物理スタンバイを使用できます。これにより本番データベースおよびテスト・マスター間での連続レプリケーションの問題を解決できます。
プロファイル・リフレッシュ: この機能では、サービス・テンプレートで使用されるプロファイルを変更できます。これにより管理者は、新しいサービス・テンプレートを作成する必要なく、データベース・スナップショットを最新のものに更新できます。
DBaaSでは、ThinクローニングのCloneDBが拡張されています。Oracle Databaseバージョン11.2.0.3以降では、CloneDBはdNFSテクノロジを使用して、データ・ストアとしてデータベースの既存のバックアップを使用して、即座にクローンを行うことができるようになっています。このクローンは、copy-on-writeテクノロジを使用するため、変更のないデータはバックアップ・ファイルから直接参照され、変更のあったブロックのみがローカルに格納されます。この機能によりシステムのクローン速度が大幅に向上し、いくつかの別のクローンが単一のセットのバックアップ・データファイルに対して機能できるので、大幅に時間と容量が節約されます。
EM CLI動詞を使用して作成されたラピッドスタート・キットでは、すべてのプラットフォームおよびハードウェアのDBaaS設定全体を1分以内に自動的に行うことができます。
ラピッドスタート・キットは次のとおりです。
cloud_boundary.xmlファイルにDBaaSに必要なビルディング・ブロックを表示します。
cloud_boundary.xmlファイルを介して様々な提供物を設計します。
1つのスクリプトを実行してDBaaSポートフォリオ全体を実装します。
スクリプトを1つ実行するだけで、複数のゾーン、プール、ユーザー、ロール、割当てを作成したり、SSAユーザー向けにDBプロファイルや様々なサービス・テンプレートを参照させることができます。
顧客は、通常単一のCDB内の類似のアプリケーションのデータをホストするPDBを配置します。これを実行して、インテリジェントなリソース使用率とともに統合の様式が確保されます。PDB as a Service (PDBaaS)は、特定のサービス・テンプレート・オプションを通じてこの機能を提供するようになりました。このモードで、リクエスト送信時間にSSAユーザーは作成するPDBをホストするためにプール・メンバーから特定のPDBを指定できます。
SSA管理者は、次を含むソース・データの完全なライフ・サイクルを管理できるようになりました。
必要に応じたまたは特定のスケジュールのデータの取得
データのリフレッシュおよび新しいリビジョンのプロファイルの作成
パージ・ポリシーの指定
SSAユーザーは、新しいリビジョンを使用できる場合にサービス・インスタンスをリフレシュできます。
複数のフィジカル・スタンバイ・データベースとともにプライマリ・データベース・インスタンスなどの完全なデータベース・システム・アーキテクチャのトポロジは、SSA管理者によってサービス・テンプレートで定義されます。スタンバイ・ロックの有効化オプションを選択すると、ユーザーはこのテンプレートを使用してプライマリ・データベースをプロビジョニングし、後で必要に応じて既存のサービス・インスタンスに対して1つ以上のスタンバイ・データベースを追加または削除するリクエストを発行できます。また、SSAポータルから新しいプロビジョニング・リクエストを発行中に、ユーザーにトポロジから作成されるスタンバイ・データベースを選択する柔軟性が提供されます。
あるいは、デプロイメント標準化を強制するため、オプションがロックされている場合にこのサービス・テンプレートを使用したプロビジョニングにより、プライマリおよび同時に定義されるすべてのスタンバイ・データベースが作成および削除されます。
データベース属性を指定およびグループ化することによって、管理者は、データベース・プロビジョニング・リクエストを発行する場合にユーザーが選択できるデータベース・サイズ・テンプレートを作成できるようになりました。データベース・サイズ(たとえば、小、中、大)が次の4つの属性の組合せによって決定されます。
CPU
メモリー
記憶域
プロセスの数
この機能により、SSAプロビジョニング済のデータベースがサービス・テンプレートで選択されている特定の構成標準に従うことができます。
Enterprise Manager 12cは、Sun Solaris SPARCアダプタを通じてOps Centerと統合されています。この登録されたアダプタのインスタンスは、VMをオンデマンドでプロビジョニングまたは削除するために関連PaaSインフラストラクチャ・ゾーンによって使用されます。Ops Centerサーバーとの通信は、クライアント・キットを使用して実現されます。
この統合により、顧客は、Solaris VMベースのIaaSを使用したDBaaSなどの階層化サービス機能をプライベート・クラウドに提供できます。コンピューティング需要のスパイクは、クラウド管理者によって瞬時に処理できるようになりました。
管理者は、1つのボタンをクリックしてDBaaSプールの容量を増やせるようになりました。これにより、PaaSゾーンに接続された関連Ops Centerアダプタを通じて仮想マシンまたはクラスタを透過的にプロビジョニングします。また、Enterprise Managerエージェント、Grid Infrastructure、Oracle Databaseなどの必要なソフトウェア・コンポーネントを、ゴールド・イメージ・プロビジョニングを通じて、またはプールの既存の参照メンバーからのクローニングによってデプロイします。
PaaSプロバイダ・レベルでコンピューティング・リソースが不足すると、セルフ・サービス・プロビジョニング・リクエストに失敗します。この統合は、SSA管理者がこのような問題に迅速に対応するのに役立ちます。
管理者は、オンプレミスITインフラストラクチャ内の既存のコンテナ・データベース間またはOracle Cloudに対してEnterprise Manager 12cプラガブル・データベースのフル・クローンを作成できるようになりました。管理者は、オンプレミスとOracle PaaSの間でサービスをクローニングすることもできます。クローニングは、2つの大きなカテゴリでサポートされます。
ピアツーピア・クローン: オンプレミス・ターゲットからOracle Cloudに直接クローニングします。
ソフトウェア・ライブラリを通じたクローン: 管理者は、ゴールド・イメージを1ステップでソフトウェア・ライブラリにアーカイブし、それを別のステップでデプロイできます。
新しい統合プランナでは、Cloud Controlが収集したデータを活用することで、ビジネスおよび技術上の制約がある場合でも、最適なサーバー統合シナリオを決定することが可能です。この機能を使用して、個々のデータベースとアプリケーション・サーバーを1つのコンパクトなシステム・セットに統合することにより、企業は資本支出と人件費を削減できます。
チャージバック機能を使用すると、企業では、業務上重要なリソースまたはメトリックの使用を消費エンティティ(コスト・センターなど)別に追跡して、使用料を消費エンティティにレポートできます。IT部門は、リソースの使用状況に応じて、ビジネス・ユーザーまたはビジネス・ユニットにコストを正確に配分または報告できます。
このリリースでは、次の拡張機能をサポートしています。
ターゲットからコスト・センターおよびチャージ計画の割当て解除ができるようになりました。この方法で接続解除されたターゲットは、チャージバック・レポートから削除できます。
インスタンスのみでなく、サービスによってもReal Application Cluster (RAC)を共有できるようになりました。RAC内のサービスは異なるコスト・センターに割り当てることができますが、すべて同じチャージ計画に割り当てる必要があります。
新しいEM CLI動詞(EM CLI get_metering_data)を使用すると、測定データおよびチャージ・データをCSVファイルに抽出できます。これにより、チャージバック機能を請求エンジンや分析プログラムなどの外部アプリケーションと統合できます。
指定された名前付き資格証明の妥当性をテストするための、新しいEM CLI動詞(test_named_credential)が用意されています。これは、ジョブまたは資格証明を必要とするその他の機能で資格証明を使用する前に、その資格証明が適切かどうかを判断できるスクリプトでは便利です。ホストの権限委任設定の構成を、ホストに対する完全な権限を持つEnterprise Manager管理者が実行できるようになりました。ホストに対して少なくとも表示権限を持つ管理者は、ホストの権限委任設定を確認できます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
チャージバックの設定および管理は、チャージ計画の設定およびターゲット構成のための新規ページで大幅に改善されています。また、メトリック拡張を含め、カスタム・メトリックをチャージ・アイテムとして登録できるようにすることによって、既存のチャージバック・ターゲットの拡張性も備えられています。このことは、EM CLI list_charge_item_candidatesやEM CLI create_charge_itemなどの新しいEM CLIコマンドを使用することによって行われます。この機能により、チャージバック管理者はより柔軟にチャージ計画を作成でき、独自の特定要件に一致するメトリックで即時利用可能なメトリックを補うことができます。新しく発行されるリポジトリ・ビューから測定データとチャージ・データにアクセスできます。これらのビューは、レポートのため、またはチャージバックを他のアプリケーションと統合するために使用できます。
Oracleプラガブル・データベースのサポートも、このリリースで提供されます。これにより、チャージバック管理者は、チャージバックにコンテナ・データベース(CDB)を追加し、コスト・センターに個別に各プラガブル・データベース(PDB)を割り当てることができます。
顧客は、物理サーバーからExalogic環境に統合できるようになりました。異なる統合シナリオを評価する場合に、顧客は様々な事前構成されたシナリオ(保守的、中間および積極的)を選択したり独自のカスタム・シナリオを作成できるようになりました。これらの事前構成されたカスタム・シナリオは、現実および架空のExalogicターゲットの両方をサポートします。これにより、顧客は、ミドルウェアとクラウドのワークロードをそのワークロードに適したプラットフォームに統合できます。SPECjbbベンチマーク・メトリックが、このサポートを提供するためにSPECintに追加されています。
統合プランナでは、Exalogicまたは他のミドルウェア環境に統合する際に、SPECjbbベンチマーク・メトリックを評価基準としてサポートするようになりました。これまではSPECintのみがサポートされており、CPUパフォーマンスのみを測定していたのに対し、SPECjbbはシステム全体のパフォーマンスを測定します。ワークロードを測定するために設計されたシステムベースのベンチマーク・メトリックを使用することにより、ミドルウェアの統合に必要なシステム・リソースとJavaベースのワークロードを評価できるようになりました。
複数の仮想マシン(VM)では互いのメモリー領域を共有できないため、メモリーを共有できないリソースとして処理するオプションが追加されました。さらに、ハイパーバイザー要件のために、ターゲット・ホスト上に、予約された量のメモリー(VMに割り当てられないメモリー)を指定できるようになりました。また、ターゲット・サーバーでメモリーをスケール・アップまたはダウンし、ターゲット・サーバーの各仮想マシンに推奨される割当てを表示することもできます。これらの拡張機能では、より現実的なメモリー割当てスキーマを評価することによって、より正確で改善された統合評価をサポートします。
チャージバックおよび統合プランナ・プラグインでは、Enterprise Manager Schema-as-a-Serviceに対する測定およびチャージバックがサポートされます。チャージ・プランは、データベース・サービス・ターゲット・タイプを使用して作成できます。チャージバック管理者はチャージ・プランを使用して、セルフサービスSchema-as-a-Serviceユーザーに対して、CPUおよび記憶域などのリソースの使用量に基づいてチャージできます。これにより、ITコストがScheme-as-a-Serviceセルフサービス・ユーザー間で透過的かつ均等に配分されます。
次のEM CLIの動詞が追加されています。
add_chargeback_entity
assign_charge_plan
assign_cost_center
create_charge_entity_type
export_charge_plans
export_custom_charge_items
import_charge_pans
import_custom_charge_items
list_charge_plans
list_chargeback_entities
list_chargeback_entity_types
list_cost_centers
remove_chargeback_entity
unassign_charge_plan
unassign_cost_center
この機能はインテグレータ(プラグイン開発者)に新しいチャージ可能な(ターゲット・タイプおよびサービス・タイプなどの)エンティティを登録するためのフレームワークおよび対応するチャージ・アイテムを提供します。これには、チャージバックでカスタム・ターゲット・タイプを登録するcreate_charge_entity_type動詞が含まれます。この動詞によりデフォルトではサポートしていないターゲットでチャージバックが有効になります。登録すると、Enterprise Managerのチャージバック・サービスは新しいエンティティ・タイプを認識するようになります。すると、ユーザーはこれらのエンティティ・タイプのインスタンスをチャージバックに追加したり、チャージ・プランやコスト・センターを割り当てたり、計算されたチャージをレポートで参照できるようになります。
この機能により、すべてのEnterprise Managerターゲット・タイプで即座にチャージバックを利用することが可能になります。
add_chargeback_entity動詞を使用すると、エンドユーザーはチャージバックでカスタム・ターゲット・タイプを登録できるようになります。この動詞は、チャージバックをデフォルトでサポートされていないエンティティで有効にします。
Enterprise Manager Cloud Controlでは、Oracle Virtual Machine (x86)サーバーとゲストVMを包括的に管理できます。これには、ハイパーバイザー用のベア・メタル・プロビジョニング、ゲストのプロビジョニング、仮想化されたリソースのパフォーマンスおよび可用性の監視、構成およびコンプライアンス管理が含まれます。他に、次のような機能があります。
Oracle Virtual Machineサーバーのゾーンおよびサーバー・プールの管理
仮想インフラストラクチャと物理インフラストラクチャの詳細の表示および監視
ネットワーク、ストレージ・サーバー、記憶域リポジトリの作成
仮想アセンブリ、Oracle Virtual Machineテンプレートおよびデータベース・サービス・テンプレートのデプロイ
仮想環境のアプリケーションからディスクまでのトポロジを表示。たとえば、E-Business Suite中間層からOracle Database、ゲスト仮想マシン、Oracle Virtual Machineサーバー、記憶域詳細までドリルダウンして、各層の詳細を表示できます。
一定の時間にOracle Virtual Machineサーバーの電源を切るようスケジュールする電源管理サポート
サーバー・プール内でワークロードのバランスをとる動的リソース管理
オラクル社では、Oracle Virtual Machineのリポジトリが含まれるYUMリポジトリを公開しています。これらのリポジトリにはOracle Virtual Machineのすべてのリリースが含まれており、それらのリリースをOracle Virtual Machine DVD/ISOにミラーリングします。Oracle Virtual Machineサーバーにパッチを適用して、最新のソフトウェア更新および拡張機能を確実に適用する必要があります。Oracle Virtual Machineサーバーにパッチを適用する手順には、次の操作が含まれます。
YUMリポジトリの構成
仮想サーバーのアップグレード
これらの作業は両方とも、Cloud Controlで実行します。「エンタープライズ」メニューから、「インフラストラクチャ・クラウド」、「ホーム」の順に選択します。手順の詳細は、Cloud管理ガイドを参照してください。
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cの仮想化管理機能は拡張され、最新のOracle Virtual Machine 3.1.1リリースの機能が追加されました。拡張された主な点は次のとおりです。
Oracle Cluster File System 2 (OCFS2)のリポジトリ・サイズの自動リフレッシュ
LUN (リポジトリ/サーバー・プール)のサイズ変更の一部としてのOCFS2の自動サイズ変更
OCFS2リポジトリのバックアップ/リストア
VMのコールド移行
Oracle SAN (Storage Area Network)のマルチパス・ブートのサポート
ホットvCPUのサポート
クラスタに対するOCFS2リポジトリの追加および削除機能
仮想化管理プラグインのこの更新では、Oracle Virtual Machine 3.2.2環境の管理がサポートされます。
仮想サーバーによって実行されるI/O操作は、リソース集中処理型で、アプリケーション・パフォーマンスが低下する可能性があります。これを回避するため、仮想サーバーを編集していくつかのサーバーを指定し、次のロールを割り当てることでユーティリティ機能を実行できます。
ユーティリティ・ロール: このロールを持つサーバーは、クローニング、テンプレートのインポート、リポジトリの作成、アセンブリの削除などの非仮想マシン操作に使用します。
仮想マシン・ロール: このロールを持つサーバーは、VMを実行して起動および停止操作を実行する必要があります。
次の新機能は、Oracle仮想化(VT)プラグイン12.1.0.5で使用できます。
ゲスト仮想マシンのインポート機能
不均一NFSエクスポートのサポート
iSCSIストレージ・サーバーのマルチアクセス・ホスト(iSCSIマルチパスのサポート)
記憶域リポジトリ・イベント
記憶域リポジトリのサーバー・プールの変更機能
サーバーのNTP構成
ポートと3つ以上のネットワーク・インタフェース・コントローラの結合
最大オブジェクト・キャッシュ・サイズの構成
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注意: このプラグインは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新機能でした。 |
Virtual Infrastructureプラグインを使用すると、Oracle VM Managerをデプロイする必要なくOracle VM環境を直接監視できます。Oracle VM Managerに基づく完全なInfrastructure as a Service (IaaS)が必要な場合、Oracle Virtualization用にOracle Enterprise Managerプラグインを使用します。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerとの統合を通じて、動的オンデマンド・リソース・プロビジョニングにより、Oracle Cloudおよびセルフ・サービス管理者は使用要件に基づいてプライベート・クラウド設定でリソースを動的に増減できます。リソースには、ホストなどのインフラストラクチャ・リソース(仮想マシンに基づく)、またはミドルウェアおよびデータベースOracleホームなどのプラットフォーム・リソースを指定できます。使用率が高いため追加のサービス・インスタンスのプロビジョニングが必要な場合にリソースを動的に追加したり、既存のリソースが使用されていない場合に減らすことができます。
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注意: このプラグインは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新機能でした。 |
このプラグインにより、新しいクラウド・フレームワークのサポートが追加されます。ミドルウェア、データベース・インフラストラクチャおよびIaaSなど、クラウド・サービスにわたって共通の機能を提供するようになります。
ポータル・アクセスをカスタマイズすることで、個々のユーザーに選択したサービスを有効にできます。たとえば、あるユーザーにはデータベース・ポータルのみにアクセスを付与し、他のユーザーにはテストとミドルウェアの両方にアクセスを付与できます。クラウド・フレームワーク・ポータルでは、次の新しいEM CLI動詞が利用可能です。
クラウド・サービスのリクエストをキャンセルするには、cancel_cloud_service_requestsを使用します。
クラウド・サービス・インスタンスを削除するには、delete_cloud_service_instancesを使用します。
クラウド・ユーザー・オブジェクトを削除するには、delete_cloud_user_objectsを使用します。
クラウド・サービス・インスタンスの情報を取得するには、get_cloud_service_instancesを使用します。
クラウドのリクエストの情報を取得するには、get_cloud_service_requestsを使用します。
クラウド・ユーザー・オブジェクトの情報を取得するには、get_cloud_user_objectsを使用します。
共通セルフ・サービス・フレームワークにより、セルフ・サービス管理者は単一のガラス・ペインからすべてのクラウド・サービスを管理および監視できます。プライベート・クラウドの管理がMWaaSやDBaaSなどの異なるサービス・ファミリ間でより直感的で簡単になりました。SSAフレームワークは、クラウド・ユーザーにシームレスなエクスペリエンスを提供するEnterprise Managerと他のパブリック・クラウド管理ソリューション(Oracle Cloudなど)間のゲートウェイとしても機能します。
この項の内容は次のとおりです。
Cloud Controlでは、管理対象のホスト上で潜在的なターゲットを自動的に検出できるようになりました。この方法で検出されたターゲットは、管理対象ターゲットのステータスに昇格できます。この機能では、選択したターゲットに管理エージェントを一括でデプロイすることで、ターゲット昇格の簡略化に対応しています。管理エージェントがホストにデプロイされると、管理可能なターゲットをホスト上で検出して、ターゲット候補をEnterprise Managerにレポートし、プロモートするか選択できます。
即時利用可能なシステム機能は、オラクル社が提供しているシステムを1つのエンティティとして検出する方法をサポートし、システムを構成するターゲットやターゲット間の関係などを検出します。ユーザー定義システム機能では、システム・ターゲットを作成することにより、Enterprise Manager内のアプリケーション・システム・インフラストラクチャをモデル化および監視することが可能です。システム・ターゲットの作成には、システム・ターゲットの選択、およびシステムの可用性を計算する方法の定義を含みます。両方とも、管理対象カスタム・アプリケーションのインフラストラクチャ・システムを監視する機能を強力にサポートしています。
アプリケーション構成コンソールのブループリント・テクノロジを統合することで、ファイル、コマンド出力およびSQL問合せ結果を収集に追加して、即時利用可能なターゲットの収集を拡張できます。追加構成データは、比較、検索、履歴など、すべての標準構成管理機能で使用できます。
比較テンプレートを使用すると、"干し草の山の中の針"を見つけるために明らかな差異やノイズを無視して比較を制御できます。データベースやWebLogic Serverなど、ほとんどのターゲット・タイプについてデフォルトの比較テンプレートが同梱されているため、ユーザーは自分のニーズにあわせてカスタマイズできます。
システム比較を使用すると、様々なコンポーネントで構成されるアプリケーション・スタック全体を比較できるため、開発、QA、本番などのライフサイクル環境間でドリフトの管理が可能になります。
コンプライアンス・フレームワークは、全面的に改良されました。4つのレイヤーから成る階層は、業界標準のベスト・プラクティスを取り入れており、使いやすく再利用できるようになっています。コンプライアンス・スコアは、常に最新であると同時に、履歴の傾向情報も保持しています。
Enterprise Managerには、1700超の個々のコンプライアンス検証で構成される30超のコンプライアンス標準が同梱されており、ホスト、Oracle Database、Fusion Middleware、Fusion Applicationsなどを含むスタック全体を対象としています。
新しいコンプライアンス標準や更新されたコンプライアンス標準が開発されると、ポストされます。これらのポストされた標準は、Enterprise Manager自体をアップグレードしなくてもダウンロードしてデプロイできます。これにより、リリースされた新製品、および既存の標準に対する更新へのアクセスをサポートできます。
Enterprise Manager Cloud Controlでは、基盤となるグリッド・インフラストラクチャを含め、データベース環境全体を数分でデプロイできます。環境は、プロビジョニング・プロファイルからクローニングできます。これは、Enterprise Manager自己更新から提供されるオラクル社認定ビットまたは参照環境から導出されるゴールド・イメージのどちらかです。クローニングの手順が強化され、構成プロパティのみでなくソフトウェア・ペイロードも取得可能になりました。これは、データベースを開発からテスト、そして本番環境に移行するか、その逆を行う場合に特に便利です。Enterprise Manager Cloud Controlでは、他の管理者(オペレータ)が最小限のユーザー操作でプロビジョニングできるように、電源管理者(設計者)が特定の入力をロック・ダウンすることもできます。
データベース・プロビジョニング機能の詳細は、第2.7項「データベース管理」を参照してください。
この項では、パッチ管理の拡張機能について説明します。
ホーム外パッチ適用機能により、データベース・パッチ適用の停止時間が最小になります。この方式では、データベースの既存のOracleホームがクローニングされ、元のOracleホームではなく、クローニングされたOracleホームにパッチが適用されます。同様に、パッチの適用後、データベースを新しい場所に移動するための停止時間が最小になります。
パッチ・テンプレートを使用すると、テスト済パッチ・セットを段階的に組織全体に公開できます。パッチ・テンプレートには、まったく新しいターゲットのセットを選択できるソース・パッチ計画から保存された事前決定済の一連のパッチおよびデプロイメント・オプションが含まれています。この方式により、新しいパッチ計画の作成に必要な時間と作業が減り、パッチ・デザイナはパッチ・オペレータに承認された計画のみを公開できます。
ターゲットへのパッチ適用で、次の拡張機能がサポートされるようになりました。
Oracle Fusion Applicationターゲットへのパッチ適用。
Oracle Exadata Database Machineの一部であるOracle Grid Infrastructureターゲットへの、ホーム内パッチ適用モードとホーム外パッチ適用モードの両方を使用したパッチ適用。また、ホーム外パッチ適用モードでパッチを適用する場合、古いOracleホームにスイッチ・バックできるようになりました。
WebLogicドメイン内のすべての管理対象サーバーへの、個別パッチおよびクリティカル・パッチ・アップデートの適用。妥当性チェックおよびロールバック・サポートに加えて、この新機能では、ローリング方式でパッチを適用して停止時間を回避できます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース4 (12.1.0.4)の新しい拡張でした。 |
パッチ計画を使用して、Enterprise Managerでのパッチ適用自動化操作の準備、展開およびスイッチバック操作をスケジュールできるようになりました。この拡張により、これらの操作および必要なリソースが、営業時間外に自動的に実行されるようスケジュールできます。これを行うと、業務活動に対するパッチの適用のインパクトを最小化してDBAリソースの使用を最大化できます。
Enterprise Managerでは、10.xおよび11.1.0.xデータベースから11.2.0.xデータベースへのアップグレードが自動化されるようになりました。この機能により、停止時間を最小限に抑え、より少ない手動操作で、迅速に一括データベース・アップグレードを実行できます。
企業は、ほとんどのアプリケーション・ライフサイクル・プロセスで、テスト、ステージングおよび本番環境用に個別のシステムを管理しています。時間の経過とともに、システム変更に伴ってアプリケーション・データに差異が生じる場合があります。差異の検出や問題のトラブルシューティングを行うため、管理者、アプリケーション開発者およびアプリケーション・マネージャは、データ比較を実行して、データの欠落、余分なデータ、またはデータの不一致に起因するアプリケーションの問題を簡単に検出して修正できます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
BMPワークフローの構成パラメータをデプロイ・プランとして保存し、プランをその後のデプロイメントで再利用できます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
Enterprise Manager 12cでは、解析され管理リポジトリに保存される構成ファイル全体の収集をサポートしています。構成ファイルを含むターゲットを比較する際、望ましくない差異をソースから宛先に同期することを選択できます。比較テンプレートを使用することで、既知の差異または必要な差異を無視して一意性を維持できます。
ターゲットをベースラインと比較することで、過去の状態からの変化を確認できます。ベースラインから現在の構成に差異を同期することで、実質的に変更をロールバックできます。
Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリにサブタイプJava EEアプリケーションのコンポーネントを作成できるようになりました。Java EEアプリケーション・コンポーネントには、デプロイまたは再デプロイするアプリケーションに関連するすべての必須ファイルが含まれます。
標準Java EEアーカイブ(.ear、.war、.jarなど)
デプロイ・プラン
事前デプロイおよび事後デプロイ・スクリプト
ターゲット実行スクリプト
その他のファイル(必要に応じて)
この新規コンポーネントをJava EEアプリケーションのデプロイ/アンデプロイ・デプロイメント・プロシージャとともに使用して、アプリケーションをデプロイおよび再デプロイします。この新規コンポーネント・サブタイプを使用すると、時間を大幅に節約できます。以前は、それぞれがアプリケーションのデプロイに必要なファイルである、サブタイプ汎用コンポーネントの複数のコンポーネントを作成する必要がありました。すなわち、アーカイブの汎用コンポーネント、デプロイ・プランの汎用コンポーネント、事前デプロイ・スクリプトの汎用コンポーネント、事後デプロイ・スクリプトの汎用コンポーネントなどを作成する必要がありました。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース2 (12.1.0.2)の新機能でした。 |
新しいプロシージャ・アクティビティ・ページには、次の利点があります。
ドリルダウンする必要がなく、同じページからすべてのステップとターゲットにアクセスできる、最適な画面設計。
単一ページから複数の選択が可能。たとえば、失敗したステップのみを選択する場合、新しい設計を使用して行うことができます。
フィルタが導入されたターゲット集中型の設計により、同じページから失敗したすべてのステップの分析と、ステップでの必要なアクションの実行が容易になりました。
ステップごとに詳細な出力を表示またはダウンロードできます。これにより、選択したステップに関連するログ情報を取得でき、失敗した場合のステップの表示およびデバッグが容易になります。
インシデントの作成は、プロシージャ・レベルで導入された新機能です。この機能により、実行のインシデントを作成し、のちに失敗した場合にこのインシデントを使用してプロシージャをデバッグできます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新機能でした。 |
現在、顧客は、データ・センター内で変更アクティビティを作成、実行、追跡および監視するために、面倒な方法に頼っています。一部の顧客は、スプレッドシート、プロジェクト・プランナ、わずかに自動化されたAPEXアプリケーション、企業内のカスタム・ソリューションなどの従来のツールを使用しています。顧客は、通常、ステータスと更新を収集するために、関係者間の同期化会議を毎週開催します。毎四半期のパッチ・セット更新(PSU)のパッチ・ロールアウトのような変更アクティビティの一部は、単一タスクではなく複数のタスクがあるプロセスです。このようなタスクの一部は、Enterprise Manager Cloud Control内で実行され(パッチなど)、いくつかはEnterprise Manager Cloud Controlの外部で実行されます。さらに、これらのタスクは長期間実行され、複数のユーザーまたはチームを必要とします。
Enterprise Manger Cloud Controlでは、構成管理、コンプライアンス管理、自動化などのコア・データ・センター操作をサポートします。Enterprise Manager Cloud Controlリリース12.1.0.3では、これらの機能を活用し、変更アクティビティ・プランナ(CAP)を導入します。CAPにより、リアルタイムで変更アクティビティを計画、実行および追跡できます。長期間にわたり、複数のユーザーおよび複数のターゲット(ターゲット・タイプも)を対象とする、一般的なデータ・センター・アクティビティに対応します。
データ・センターでの変更アクティビティ・プロセスの例
大規模な環境のパッチ適用(PSUおよびクリティカル・パッチ・アップデート(CPU)のパッチ適用サイクルを含む)
多数のデータベース環境のアップグレード
コンプライアンス・ルールのロール・アウト
データベースのExadata環境への統合
CAPには、コンプライアンス担当者、マネージャ(主任管理者を含む)およびオペレータ(DBAおよび管理者)向けのユーザー・フローがあります。
マネージャは、様々なプロジェクトの変更アクティビティ計画を作成して、リソース、ターゲットおよび影響を受けるグループを割り当てることができます。プランをアクティブ化すると、タスクが作成され、ターゲットの所有権に基づいて個々の管理者に自動的に割り当てられます。管理者(DBA)は、タスクを特定して、コンテキスト、スケジュールおよび優先順位を理解できます。パッチ計画などのEnterprise Manager Cloud Controlの自動機能(場合によってはEnterprise Manager以外)を使用してタスクを完了できます。完了すると、コンプライアンスが検証に対してアクティブ化され、タスクと計画のステータスが更新されます。
マネージャのビューから、円グラフや表のビューで計画の進捗を追跡および監視できます。計画およびタスクのステータスを印刷したり、Excelファイルにエクスポートできます。プロジェクトの追跡、会議、管理およびコンプライアンス担当者へのレポートにそのファイルを使用します。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新機能でした。 |
顧客は、通常、ソフトウェア保管庫とも呼ばれるパッチのローカル・リポジトリを保持し、ここでMy Oracle Supportからダウンロードされたパッチをホストします。これまでは、これらのパッチをデスクトップに移動してから、Enterprise Manager Cloud Controlユーザー・インタフェースを介してEnterprise Managerのソフトウェア・ライブラリにアップロードする必要がありました。
次のEM CLIコマンドを使用して、複数のパッチをデータ・センター内のリモート位置から直接アップロードできるようになりました。
$ emcli upload_patches -location<path_to_patch_directory>-from_host<host_name>
アップロード・プロセスでは、すべての新しいパッチをフィルタリングし、関連するメタデータ・ファイルを場所から自動的に選択し、ソフトウェア・ライブラリにパッチをアップロードします。
この項の内容は次のとおりです。
Java仮想マシン(JVM)の監視および診断に関する最新の拡張では、使いやすさ、優れた柔軟性および詳細表示に関連した幅広い機能が追加されています。最も重要な点は、JVMがEnterprise Managerターゲットとしてみなされるようになったことです。これは、他のダッシュボード(新しいコンポジット・アプリケーションのダッシュボードなど)にJVMメトリックを含めるため、新しいパーソナライズ機能に関する各自の設定、アクセスおよび柔軟性をユーザーがより詳細に制御できるようになったことを意味します。新しいJVMホームページでは、ユーザーはJVMの詳細な監視を有効にして、CPU使用率、ガベージ・コレクション、スレッド状態およびヒープ消費量に関するヒープ分析、ライブ・スレッド、および全体的なJVM状態メトリックを簡単に分析できます。クリック1つでデプロイ可能なフィルタを使用すれば、トランザクションを監視して分離し、メソッド、リクエスト、スレッド状態、データベース、データベース状態、SQL呼出し、さらにはECID別にJVMを分析できます。JVMスレッド分析とデータベース診断との関連付けにより、JVMのライブ・スレッドとデータベース・セッション間を双方向に移動できるようになったため、管理者と開発者は連携して階層間の問題を診断することが可能です。
この機能を使用すれば、データベース呼出しに関連するJVMの問題を扱う場合に、JVM診断とADDM間を双方向にシームレスに移動してコンテキストを維持できます。データベース管理者が実際に階層間を移動できるようにすることで、JVMから直接問題を追跡して、Javaアプリケーションに起因するSQLの問題を迅速に解決できるようになりました。
このリリースでは、JVM診断およびアプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)を有効するプロセスが簡略化されています。以前は、時間がかかり、間違いやすい、手動のインストール・プロセスで、これらのコンポーネントをデプロイしていました。現在は、JVM診断、およびアプリケーションの依存性とパフォーマンスの両方のマネージャおよびエージェントを、Cloud Controlコンソールのインタフェースからデプロイして構成できます。
この新しい診断スナップショット機能では、Oracle WebLogic ServerとJVMの両方のデータを取得し、後で分析できるようにパッケージ化します。この機能では、Enterprise Managerとの間でインポート/エクスポート可能な診断スナップショット・ページを表示して、場所や時間を問わずにデータ分析できる、非常に優れた柔軟性を実現します。同じような状況が発生した場合に備え、後で分析および比較できるよう、診断スナップショットの保存が可能です。また、診断スナップショットをOracleサポートと共有すれば、追加サポートを必要とする重大な問題をオラクル社が適切にサポートできます。この機能を以前のリリースで実装されたWebLogicサポート・ワークベンチと組み合せて使用すれば、Enterprise ManagerはMy Oracle SupportポータルおよびOracleサポート全般に完全に統合され、サポートおよび問題の迅速な解決に必要な情報のやり取りを合理化できます。
Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12c Mobileアプリケーションを使用すると、iPhoneからインシデントの追跡および管理ができます。インシデントおよび問題の詳細を表示し、インシデントの確認、割当て、優先度付け、エスカレートおよび注釈付けを実行できます。また、My Oracle Supportにシームレスに接続し、問題に関連付けられたサービス・リクエストまでドリルダウンできます。フレキシブルな設定画面により、複数のEnterprise Manager 12c環境に接続できます。
この項の内容は次のとおりです。
Oracleサポートを使用してファイルした最新のサービス・リクエストに関する詳細情報は、Enterprise Manager Cloud Controlで表示できます。「My Oracle Support」メニューからサービス・リクエスト・ページを開くと、サービス・リクエストを監視、更新および作成して、Enterprise Managerで検出された構成にそれらを関連付けることができます。
パッチ推奨では、Oracleにより発行された不足している推奨パッチが識別されます。Oracleは、ユーザーの構成にインストールされているパッチとOracle推奨のパッチを比較し、不足しているパッチを特定します。Cloud Controlの「エンタープライズ」メニューにある「パッチ推奨」リージョンで、使用環境に対する現在のパッチ推奨を表示できます。
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注意: これは、Enterprise Manager Cloud Controlリリース3 (12.1.0.3)の新しい要件でした。 |
Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース3 (12.1.0.3)以降、My Oracle Supportからsupport.oracle.comに直接アクセスするようになりました。これは、このURLへのネットワーク・アクセスを提供するか、My Oracle SupportにアクセスするクライアントからこのURLにプロキシ・アクセスを付与する必要があることを意味します。
ビッグ・データ・アプライアンス(BDA)プラグインは、このリリースで大幅に拡張されています。注目に値する追加機能の1つはクラスタ・ダッシュボード・ページで、1つの概要ビューにCPU、メモリー、ディスクおよびネットワークの使用率、さらにはデータ・ノードおよびネーム・ノード・アクティビティが表示されます。新しいCloudera Managerターゲットは、様々なCloudera Managerコンポーネントのステータスをアクティブに監視します。既存のHadoopターゲット・ページは、マップおよび軽減されたタスクのパフォーマンス詳細などの様々なパフォーマンス・メトリックを表示するように改善されています。
使用性の向上およびCloudera Managerとの統合により、BDAの全体的な管理性が向上しています。
Oracle Engineered System Health Checksプラグインは、ExacheckツールからのXML出力を処理します。ExacheckツールはOracle Enterprise Manager System Monitoringの一部として含まれています。Exacheckは、次の操作を実行します。
Exacheckヘルスチェック結果でのメトリック・レポートの収集
監視テンプレートに基づくアラートの生成
Exacheckツールには、既知の構成の問題およびベスト・プラクティスに関するExadataシステムおよびExalogicシステムの評価をシステム管理者が自動化するための機能があります。ヘルス・チェック結果レポートは、ターゲットのホームページで参照でき、すべてのメトリック、失敗したチェックおよびアラートが発生したかどうかがリストされます。
Exacheck 2.2.2は、Exadata、Exalogic、ExalyticsおよびSuperclusterチェックをサポートします。標準のRACデータベース・チェックも統合されており、チェックの出力はOracle Enterprise Managerで利用できます。
この項の内容は次のとおりです。
セルフ・サービス管理者は、スナップ・クローン・データベースを作成するために使用されたボリュームのサイズを変更できるようになりました。
データベースで領域が使い果たされると、重大な状況がもたらされ、回復不能なクラッシュが発生することがあります。同じく、記憶域を過剰に割り当てると、不要なコストの発生を招きます。この機能を使用すると、セルフ・サービス・ユーザーは、スナップ・クローン・データベースの初期記憶域割当てに制限されません。このリリースでは、セルフ・サービス管理者は、ボリュームのサイズを変更して、スナップ・クローン・データベースに割り当てられた記憶域をユーザーのニーズに基づいて大きくしたり小さくできます。
Oracle SuperClusterシリーズには、Oracle Sun ZFS ZS3およびSPARCサーバーが付属します。Oracle Sun ZFS ZS3ストレージ・アプライアンスを登録できます。また、インフィニバンドを介してデータベースをSPARCサーバーでプロビジョニングできます。デュアルヘッドZS3を登録することによって、データベースの高可用性を実現します。
また、ストレージ・プロキシ・エージェントは、Sparcプラットフォームをサポートするようになりました。ZS3ストレージ・アプライアンスを登録できます。また、SPARCサーバーは、スーパー・クラスタ内のストレージ・プロキシ・エージェントとして機能できます。
この項の内容は次のとおりです。
Enterprise Manager Cloud Controlは、Oracle Audit Vault and Database Firewallデプロイメントの監視をサポートするようになりました。主な機能は次のとおりです。
Audit VaultサーバーおよびDatabase Firewallのコア機能、それらのホスト・オペレーティング・システムおよび監査イベント・リポジトリ・データベースの監視
監査証跡およびAudit Vaultサーバーとの通信リンクの状態を含む、Audit Vaultエージェントのステータスおよびコア機能の監視
Audit Vault and Database Firewallの高可用性デプロイメントのサポート
このバージョンのAudit Vault and Database Firewallプラグインは、Audit Vaultエージェントおよびソースを追加するために必要な多数の複雑なタスクを自動化します。