Oracle® Enterprise Manager Cloud Control Oracle Exalogic Elastic Cloud Machineの管理とモニタリング リリース12.1.0.4 B70516-05 |
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注意: これらの準備手順は、次のOracle Exalogic Elastic Cloud Software (EECS)を実行する物理構成にあるExalogicマシンのみを対象としています。
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ご使用のExalogicマシンをCloud Controlで検出可能とするには、適切な準備が必要です。この重要な手順をサポートするためにオラクル社では、次の自動化をサポートするExalogic Lifecycle (ELLC)リリース14.2ツールキットを提供しています。
Enterprise Manager Cloud Control Exalogicのハードウェア・モニタリング。
Enterprise Managerエージェントの前提条件の自動化。
Cloud Controlによるハードウェア検出をサポートする、ExaWare検出。
ELLC 14.2ツールキットは、検出しようとしているExalogicマシンのプライマリおよびバックアップのEnterprise Manager監視計算ノードにインストールされています。このソフトウェアのインストールの詳細は、My Oracle Support (https://support.oracle.com
)で利用可能なExalogicライフサイクル・ツールキット(ドキュメントID 1912063.1)を参照してください。
https://support.oracle.com/epmos/faces/DocumentDisplay?id=1912063.1
Cloud Controlによる検出用にご使用のExalogicマシンを準備するには、次の手順を完了します。
Oracle EECSバージョン2.0.3.0.6 (または2.0.6.1.1)以上のものがインストールされているOracle Exalogic Elastic Cloud Machineには、Exalogicターゲットを検出する前に、適切なOracle Enterprise Managerソフトウェアをインストールする必要があります。開始するには、『Oracle® Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/install.121/e22624/toc.htm
インストールおよび管理情報の詳細は、次のOracle Enterprise Manager Cloud Controlドキュメント・ライブラリにアクセスしてください。
http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/index.htm
次の情報がExaWareによって検出されます。
ラックの物理コンポーネントのアドレスおよび名前
ストレージ・ノードおよびストレージ・ノードのILOM
計算ノードおよび計算ノードのILOM
インフィニバンド・スイッチ
ラックの名前およびサイズ
デフォルトでは、この検出のソースは/var/exalogic/one-command/config
ディレクトリにあるexalogic_current.conf
ファイルです。このファイルは、Exalogic Configuration Utility (ECU)から生成されます。これがない場合は、ECUが動作しているかどうかをチェックします。
注意: exalogic_current.conf ファイルを手動で編集すると、ExaWareで解析の問題が生じる可能性があります。
Exalogic Configuration Utility (ECU)の詳細は、Oracle® Exalogic Elastic Cloud Machineに関する所有者ガイドの付録AのECUを使用したExalogicマシンの構成についての説明を参照してください。
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ExaWareを使用してExalogicラックのアセットを検出するには、次の手順を行います。
ELLC 14.2ツールキットをインストールしたExalogicマシンのプライマリ計算ノード(CN1)から、ルートとして次のコマンドを実行します。
# /exalogic-lctools/bin/emagent_discovery
コマンドはエラーなしで実行する必要があり、これによってdiscovery.xml
ファイルが生成されます。
/exalogic-lcdata/inventory/discovery.xml
discovery.xml
ファイルで次のセクションをチェックすることによって、エラーがないことを検証します。
<ns1:execution_report errors="0" success="1">
ファイルの最後にスキーマ検証エラーがないことを確認します。次に例を示します。
... </ns1:oracleExalogicSystem> <!--================ PLEASE NOTE A SCHEMA VALIDATION IS CAUGHT - ('Binding value inconsistent with content model',) ================-->
discovery.xml
ファイルの検証および更新この手順では、プライマリ計算ノードでroot
ユーザーがdiscovery.xml
ファイルを検証して、ExaWare主導型の検出では見つからなかったデータとともにこのファイルを更新します。このようなすべてのデータを、root
ユーザーによって更新される必要があるプレースホルダのCHANGEMEタグでマークしてください。
更新対象となる代表的なデータには、説明、PDU、Ciscoおよびスパイン・スイッチのデータが含まれます。
例A-1は、root
ユーザーによって移入される必要があるスパイン・スイッチのデータ/テンプレートを示しています。
注意: スパイン・スイッチのエントリが生成されるのは、フル・ラックまたはハーフ・ラックの場合のみです。 |
例A-1 スパイン・スイッチのデータ/テンプレート
<ns1:ib_spine_switch gateway="false" xsi:type="ns1:IBSwitch"> <ns1:ip_address> CHANGEME </ns1:ip_address> <ns1:host_name> CHANGEME </ns1:host_name> <ns1:networks> <ns1:network_name> admin </ns1:network_name> <ns1:network_type> Eth </ns1:network_type> <ns1:ip_address> CHANGEME </ns1:ip_address> <ns1:host_name> CHANGEME </ns1:host_name> </ns1:networks> <ns1:rack_begin_position> 1 </ns1:rack_begin_position> <ns1:rack_height> 1 </ns1:rack_height> <ns1:rack_front_facing> false </ns1:rack_front_facing> </ns1:ib_spine_switch>
CHANGEME値は、適切に変更される必要があります。新しい検出ソースとして更新されたdiscovery.xml
ファイルを使用する際に、値のセットが保持されます。
ご使用のシステムでスパイン・スイッチのデバイスがアクティブでない場合、XMLエントリを全体的に手動で削除する(<ns1:ib_spine_switch...>
から</ns1:ib_spine_switch>
)ことをお薦めします(これを行わない場合は、手順5に記載されているアセット検出によって、実行レポートのセクションに警告のエントリが生成されます。
<ns1:warning> Invalid device address Eth-admin-ip_address='CHANGEME', for device 'IBSWITCHSPINE001' </ns1:warning>
discovery.xml
ファイルを手動で完了した後で、これを(discovery.xml
ファイルとともに生成される)対応するdiscovery.xml.xsd
スキーマに対してXMLエディタで検証することをお薦めします。XMLエディタは、XSDスキーマの検証をサポートしている必要があります。
プライマリおよびバックアップ監視計算ノードの両方に関するこの手順で、root
ユーザーはコマンドライン・ユーティリティ(emagent_presetup
)を実行して次のタスクを実行します。
Exalogicラックにoracle-emagent.rpm
ソフトウェアをインストールします。
スイッチ、計算ノードおよびOracle ZFS Storage ApplianceにSSHキーを送信します。
ILOM、PDU、Ciscoスイッチおよびインフィニバンド・スイッチにSNMPトラップ構成を設定します。
このユーティリティは、「ExaWareを使用してExalogicラックのアセットを検出」の項で生成され、「discovery.xml
ファイルの検証および更新」の項で更新されたdiscovery.xml
ファイルを使用します。様々なコンポーネントへのパスワードを求められます。
このツールは、ライフサイクル・ツールの一部としてインストールされています。
root
として次のコマンドでユーティリティを実行します。
# /exalogic-lctools/bin/emagent_presetup /exalogic-lcdata/inventory/discovery.xml
スクリプトを実行すると、次の情報を求められます。デフォルト値を受け入れるには、[Enter]を押下して次のプロンプトに進みます。
Enter EMCC agent port (default: 3872): Enter "Compute Node" user (default: root) Enter "Compute Node" user "root" password: Enter "Compute Node ILOM" user (default: root): Enter "Compute Node ILOM" user "root" password: Enter "ZFS Storage" user (default: root): Enter "ZFS Storage" user "root" password: Enter "ZFS Storage ILOM" user (default: root): Enter "ZFS Storage ILOM" user "root" password: Enter "IB Switch" user (default: root): Enter "IB Switch" user "root" password: Enter "IB Switch ILOM" user (default: ilom-admin): Enter "IB Switch ILOM" user "ilom-admin" password: Enter "EMCC Monitoring" user "oemuser" password: Do you have a valid public key for "oracle" user ? (y/n): n
注意: 有効な公開鍵がある場合は、yを入力してから鍵の場所へのパスを入力します。 |
Do you want to create a new key pair for "oracle" user ? (y/n): y Enter passphrase for the new key pair (default: press enter key):
注意: パスフレーズ用にSSHキーがある場合は、ここで入力できます(最後の項目)。前述のすべての入力は、最初の実行時のデフォルト値です。 |
Enterprise Managerプライマリ監視計算ノードでoracle
ユーザーとして次の手順を実行し、ExaWareを使用してExalogicアセットを検出します。
次のコマンドを実行します:
ssh-agent $SHELL ssh-add ~/.ssh/id_rsa
パスフレーズの入力を求められます。「Enterprise Managerエージェントのデプロイ用にExalogicラックを準備」のスクリプトで作成されたパスフレーズを入力して新しいキーを作成するか、選択された作成済のキーに関連付けられているパスフレーズを入力します。
これら2つのコマンドが実行されてから、同じシェルのプロンプトで次のコマンドをoracle
ユーザーとして実行します。
/exalogic-lctools/lib/emcc/exaware_midi-emcc-py2.4.egg --access oemuser:CN1:<host>:::,nm2user:IBSWITCHGW::::,nm2user:IBSWITCHSPINE::::,oemuser:ZFSSTORAGEHEAD:::: --discover-from ecu --profile-query --batch
説明: <host>
は、マウントされたExalogicライフサイクル・ツールを備えるプライマリ監視計算ノード(すなわち「前提条件の検証」に記載されているものと同じノード)の完全修飾ドメイン名です。
このコマンドはEnterprise Manager UIから自動的に実行されますが、Enterprise Managerのインポート手順を続行する前に、oracle
ユーザーは前述のコマンドを手動で実行し、生成されたXMLに深刻なエラーや警告が含まれていないことを確認してください。
例A-2は、デフォルト値(すなわちCHANGEME)のデバイスが有効な値によって置換されていない場合に表示される可能性のある警告を示しています。
例A-2 警告の例
<ns1:warning> Invalid device address Eth-admin-ip_address='CHANGEME', for device 'IBSWITCHSPINE001' </ns1:warning> <ns1:warning> Invalid device address Eth-admin-ip_address='CHANGEME', for device 'PDU001' </ns1:warning> <ns1:warning> Invalid device address Eth-admin-host_name='CHANGEME', for device 'PDU001' </ns1:warning> <ns1:warning> Invalid device address Eth-admin-ip_address='CHANGEME', for device 'PDU002' </ns1:warning> <ns1:warning> Invalid device address Eth-admin-host_name='CHANGEME', for device 'PDU002' </ns1:warning>
注意:
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注意: この手順は、物理的なExalogicラックを正常に検出するために必須となります。 |
Enterprise Managerエージェントはoracle
ユーザーを使用してインストールされる必要があります(このユーザーは「Enterprise Managerエージェントのデプロイ用にExalogicラックを準備」に記載されているスクリプトによってこの目的のために作成されているため)。
管理エージェントのダウンロードおよびインストール方法の詳細は、『Oracle® Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』のOracle Management Agentのインストールに関する章を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/install.121/e22624/install_agent.htm#CACJEFJI