Oracle Application Management Pack for Oracle E-Business Suiteガイド リリース12.1.0.2.0 部品番号E52969-01 | ![]() 目次 | ![]() 前 | ![]() 次 |
Oracle Application Management Pack for Oracle E-Business Suite (AMP)は、Oracle E-Business Suiteシステムの監視と管理をより効率的に行うことができるようにEnterprise Manager (EM) 12c Cloud Controlを拡張します。
このパックを使用して、Oracle E-Business Suiteリリース12とリリース11iシステムの両方を管理できます。
このパックは、フレッシュ・インストールに対応しているため、このリリースのインストールの前に任意のリリースのパックがインストールされている必要はありません。
すでにインストールされているOracle Application Management Pack for Oracle E-Business Suiteの各リリース(通常はOracle Change Application Management Pack for Oracle E-Business Suite (ACP)を含む)からのアップグレードを検討しているユーザーには、次からのアップグレード・パスが提供されています。
Enterprise Manager Grid Control 10.2.0.5 (AMP-ACP 3.1のインストールを含む)
Enterprise Manager Grid Control 11gR1 (AMP-ACP 4.0のインストールを含む)
Enterprise Manager Cloud Control 12c (AMP 12.1.0.1.0のインストールを含む)
Oracle Application Management Pack for Oracle E-Business Suiteのこのリリースには、Oracle Enterprise Manager Cloud Control Release 12c 12.1.0.3 (PS2ともいう)が必要です。
この章では、Cloud Controlのこの新しいパックのシステム要件およびインストールについて説明します。
重要: Oracle Application Management Pack for Oracle E-Business Suiteのアンインストールはサポートされません。このManagement Packを適用する前に、Enterprise Managerリポジトリをバックアップしてください。バックアップ手順の詳細な説明を必要とする場合は、Enterprise Managerサポートに連絡してください。
次の要件が満たされていることを確認してください。
OS/ユーザー・グループの要件: Oracle E-Business SuiteのOSユーザーとEnterprise ManagerエージェントのOSユーザーは、同一にすることをお薦めします。異なる場合は、同じOSグループに属している必要があります。
次の説明に従ってインストールを続行する前に、このマニュアルの後の部分で説明している既知の制限事項について確認し、理解してください。これらの制限は、通常、Oracle E-Business Suiteリリース12およびリリース11iの管理者にとってはあまり重要ではありませんが、Oracle Application Management Pack for Oracle E-Business Suiteを初めて使用するOracle Enterprise Managerの長期ユーザーにとっては問題となる可能性があります。
次に、インストールの前提条件を示します。
Enterprise Manager Cloud Controlをインストールします。
Oracle E-Business Suiteホストを検出します。
Enterprise Managerでソフトウェア・ライブラリを設定します。ソフトウェア・ライブラリの構成の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。
My Oracle Supportのナレッジ・ドキュメント1532970.1の「Oracle Application Management Pack for Oracle E-Business Suiteリリース12.1.0.2.0スタート・ガイド」の説明に従って、追加の前提条件パッチを適用します。
重要: データベース・プラグインは、メトリック収集を行うためにアプリケーション・リスナーを実行するよう構成されているアプリケーション・ノードにデプロイする必要があります。アプリケーション・リスナーのターゲット・タイプはデータベース・プラグインの一部であるため、データベース・プラグインが同じノードにデプロイされていることが必要です。
注意: 以前のリリースとは異なり、Fusion Middlewareプラグインをエージェントにインストールする必要はありません。インストールは、検出時にバックグラウンドで実行されます。
Oracle Management Server (OMS)およびプラットフォーム・エージェントへのOracle Application Management Pack for Oracle E-Business Suiteのデプロイの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。
注意: Enterprise Manager 12cでは、Enterprise Managerストア(EMストア)と呼ばれる、プラグインを配布およびインストールするための新しいツールおよび方法が導入されています。更新プラグインは、ダウンロードする準備が完了している更新の情報を取得するためにEnterprise Manager Cloud Controlが定期的にチェックする外部サイトであるEnterprise Managerストアを介して入手できるようになります。自己更新機能は、新規または更新機能が使用可能になるたびに、Enterprise Managerコンポーネントを更新してEnterprise Managerの機能を拡張できます。EMストアおよび自己更新機能の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。
以前のリリースとは異なり、Oracle E-Business Suiteプラグインをエージェントにインストールする必要はありません。インストールは、検出時にバックグラウンドで実行されます。ただし、Oracle E-Business Suiteをカスタム・マネージャのファイルのチェックアウトに使用するエージェントに手動でデプロイする必要があります。
Oracle Application Management Pack for Oracle E-Business Suiteをアップグレードするには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド』に記載されている一般的な手順を使用してください。このプロシージャは、リリース3.1、4.0または12.1.0.1.0からのアップグレードに適用されます。
ソフトウェアは、http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/downloads/oem-upgrade-console-502238.htmlにあるOracle Technology Networkの「Download Plug-ins」というセクションから入手できます。
注意: ソフトウェアのファイル・タイプが.zipの場合、アップグレード・プロセスで.oparに変更してください。
プラグインがインストールされているエージェントでOracle E-Business Suiteターゲットが検出されていない場合、プラグインは、そのエージェントではアップグレードされないことに注意してください。たとえば、リリース3.1でカスタム・マネージャのソース・コントロールからチェックインおよびチェックアウトを実行するためにプラグインをエージェントに排他的にインストールしているとします。この場合、このエージェントにより監視されるOracle E-Business Suiteターゲットはありません。リリース12.1.0.2.0へのアップグレード時に、このエージェントは最新リリースにアップグレードされません。このエージェントは、Oracle Management Serviceのユーザー・インタフェースから手動でアップグレードする必要があります。
このリリースでは、スマート・クローン・プロシージャのみがサポートされます。スマート・クローン・プロシージャを実行する前提条件として、ターゲットOracle E-Business SuiteデータベースがEnterprise Managerでクローニングされ、検出される必要があります。
以前のリリースで作成されたクローン・トランザクション・データは、このリリースでは使用できません。以前のリリースからアップグレードすると、古いクローン・トランザクションは使用できなくなります。
以前のリリースからアップグレードする前に、すべてのパッチ実行が完了しているか、使用されなくなっている状態であることを確認する必要があります。リリース12.1.0.2.0にアップグレードすると、古いパッチ実行は、パッチ・マネージャに表示されなくなります。たとえば、リリース4.0での「承認の保留」または「承認」状態のパッチ実行があるとします。アップグレード後、このパッチ実行は使用できなくなります。
アップグレードでは次の考慮事項と制限事項に注意してください。
アップグレード後にOracle E-Business Suiteインスタンスを削除する場合、インスタンスに関連付けられたリタイア・ターゲットを削除することをお薦めします。これらのリタイア・ターゲットは、後で再度検出を実行する前に、「すべてのターゲット」ページから手動で削除します。ターゲット・タイプは次のとおりです。
Oracle E-Business Suiteシステム
Oracle Applicationsインフラストラクチャ・サービス
注意: 現在のリリースでは、これらを手動で削除する必要があります。将来のリリースでは、この削除は自動的に処理される予定です。
Oracle Applicationsインフラストラクチャ・サービスに関連付けられたレポートも削除することをお薦めします。これには次の手順を実行します。
「エンタープライズ」メニューで、「レポート」/「情報パブリッシャ・レポート」を選択します。
検索条件のターゲット・タイプとしてOracle Applicationsインフラストラクチャ・サービスを使用して検索します。
Oracle Applicationsダッシュボード/Oracle Applicationsサービス・ダッシュボードで、<Oracle E-Business Suiteインスタンス名>-Oracle Applicationsインフラストラクチャ・サービス・ダッシュボードを選択し、「削除」ボタンをクリックします。
amp.propertiesファイルは、Oracle Application Management Pack for Oracle E-Business Suiteのこのリリースでは不要になりました。
次のプロパティが不要になりました。
ebs_acp_packAccessEnabled
enableRoleBasedSecurity
enableApproval_CM
enableApproval_AZ
enableApproval_PM
targetLevelPrivilegeForApproval
次のプロパティは、アップグレード後に「プリファレンス」ページで手動で設定する必要があります。
stageDir (ステージング・ディレクトリ): このプロパティ/プリファレンスはカスタマイズ・マネージャで使用され、パッケージ作成用のOMSステージング・ディレクトリを指定します。
ampCloneApplTopParallelThreads (アプリケーション層のAPPL_TOP以下にあるファイルの圧縮、転送および解凍中に使用するスレッドの数。最大値16)
ampCloneToolsParallelThreads (アプリケーション層のツール・ホーム以下にあるファイルの圧縮、転送および解凍中に使用するスレッドの数。最大値8)
ampCloneWebParallelThreads (アプリケーション層のWebホーム以下にあるファイルの圧縮、転送および解凍中に使用するスレッドの数。最大値4)
ampCloneCommonTopParallelThreads (アプリケーション層のCOMMON_TOP以下にあるファイルの圧縮、転送および解凍中に使用するスレッドの数。最大値4)
um_dashboard_no_of_rows (ユーザー監視の表に含まれる行の数)
um_session_sampling_interval (ユーザー監視のサンプリング間隔)
omsPatchStageDir (OMSステージング・ディレクトリの場所)
MOSEnabled/metalinkEnabled (パッチのためのMy Oracle Supportへの接続)
Oracle Application Management Pack for Oracle E-Business Suiteでは、現在、Enterprise Managerのネイティブの権限およびロールを使用しています。前述のとおり、amp.propertiesファイルは不要になったため、セキュリティ関連のプロパティも使用されなくなりました。セキュリティ管理の詳細は、「Oracle E-Business Suiteを管理するための権限およびロール」を参照してください。
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