ヘッダーをスキップ
Oracle® Real User Experience Insightインストレーション・ガイド
12cリリース6 (12.1.0.7) for Linux x86-64
E61774-01
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

7 Oracle Access Managerの構成

この章では、Oracle Access Manager(OAM)を、OAMベースの通信でユーザーIDを識別できるように構成する手順を説明します。説明される手順では、OAMサーバーがすでに稼働中であることを想定しています。使用するOAMサーバー固有の構成を反映するために、手順の変更が必要になる可能性があります。

RUEIでは、OAM 10gバージョン10.1.4.x (またはそれ以上)からのトラフィックの測定がサポートされていることに注意してください。OAM 11gはサポートされていません。

7.1 RUEI用のOAMアクセス・ゲートの作成

次を実行します。

  1. WebブラウザでOracle Access Managerサーバー・インタフェースにアクセスします。必要なURLがわからない場合は、OAMのシステム管理者に問い合せてください。図7-1のページが表示されます。

    図7-1 OAMサーバー・インタフェース

    図7-1の説明が続きます。
    「図7-1 OAMサーバー・インタフェース」の説明

  2. アクセス・システム・コンソール・リンクをクリックします。図7-2のページが表示されます。

    図7-2 OAMのアクセス管理

    図7-2の説明が続きます。
    「図7-2 OAMのアクセス管理」の説明

  3. アクセス・システム構成タブをクリックします。図7-3のページが表示されます。

    図7-3 OAMのアクセス・システム構成ページ

    図7-3の説明が続きます。
    「図7-3 OAMのアクセス・システム構成ページ」の説明

  4. ページの左側にある新規アクセス・ゲートの追加オプションをクリックします。図7-4のページが表示されます。

    図7-4 新規アクセス・ゲートの追加ページ

    図7-4の説明が続きます。
    「図7-4 新規アクセス・ゲートの追加ページ」の説明

  5. 次の情報を入力します。

    • アクセス・ゲート名: 新しいアクセス・ゲート用に一意のIDを指定します。たとえば、rueiを指定します。

    • ホスト名: RUEIレポータ・システムのホスト名を指定します。

    • ポート: RUEIでOAMベースの通信を監視するポートを指定します。ここにはポート443を指定します。

    • アクセス・ゲートのパスワード: RUEIレポータ・システムでのOAMサーバーへのアクセスを承認するために使用するパスワードを指定します。

    • アクセス・ゲートのパスワードを再入力: 承認パスワードを確認します。

    • 優先HTTPホスト: SERVER_NAMEを指定します。

    残りのフィールドは空白のままでも、デフォルトの値を指定してもかまいません。

    準備ができたら、「保存」をクリックします。

  6. アクセス・サーバーをリストコマンド・ボタンをクリックして、新たに作成したアクセス・ゲートと必要なアクセス・サーバーを接続します。表示されたリストから必要なアクセス・サーバーを選択し、準備ができたら「追加」をクリックします。

    アクセス・サーバーが表示されない場合は、「追加」をクリックし、デフォルトのアクセス・サーバーに新しいアクセス・ゲートを追加します。

7.1.1 OAM_REMOTE_USERヘッダー変数の構成

OAM_REMOTE_USERヘッダー変数を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 図7-1「OAMサーバー・インタフェース」の画面の上部に示すように、「ポリシー・マネージャ」リンクをクリックします。

  2. 認可ルールタブから、時間ベースのアクセスをクリックし、「アクション」をクリックします。

  3. 「認証の成功」で、次のヘッダー変数を構成します。

    Type=headervar、Name=OAM_REMOTE_USERおよびReturn Attribute=cn。

  4. 保存」をクリックします。

アクセス管理画面を次に示します。

図7-5 アクセス管理

図7-5の説明が続きます。
「図7-5 アクセス管理」の説明

7.2 Access Gateソフトウェアのダウンロードとインストール

次を実行します。

  1. GCCライブラリをダウンロードしてインストールします。ライブラリはオペレーティング・システム・ベンダー、またはhttp://gcc.gnu.orgから入手できます。Oracle Access Manager 10.1.4サードパーティ統合ディスクの説明は、次の場所に提供されています。

    http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/10gr3-webgates-integrations-readme-154689.pdf
    
  2. 64ビットのOAM Access Server SDKを次の場所からダウンロードします。

    http://download.oracle.com/otn/linux/ias/101401/oam_int_linux_v7_cd3.zip
    
  3. 次のコマンドを使用して、GCCライブラリを抽出、解凍し、コピーします。

    cat as_linux_x86_gcc_runtime_lib_access_manager_101401.cpio | cpio -idmv
    unzip Oracle_Access_Manager10_1_4_0_1_linux_GCClib.zip
    cp lib* /usr/local/lib/
    

7.3 RUEIサーバーでのAccess Gateソフトウェアの構成

次を実行します。

  1. 次のコマンドを発行して、OAM Access Server SDKディストリビューション・セットを解凍し、インストーラを実行します。

    unzip oam_int_linux_v7_cd3.zip
    ./Oracle_Access_Manager10_1_4_2_5_linux64_AccessServerSDK
    

    デフォルトでは、OAM Access Server SDKは/opt/netpoint/AccessServerSDK/ディレクトリにインストールされます。


    注意:

    Access Gate SDKのインストール・ウィザードの実行中に指定されるユーザーは、ruei.conf構成ファイルでRUEI_USERに指定されているものと同じです(表2-3を参照)。

  2. configureAccessGateユーティリティを使用してXMLファイルを作成することで、RUEIとアクセス・サーバー間の信頼関係を作成します。次のコマンドを発行します。

    cd  /opt/netpoint/AccessServerSDK/oblix/tools/configureAccessGate
    ./configureAccessGate -i /opt/netpoint/AccessServerSDK/ -t AccessGate
    
  3. ユーティリティの実行中に、先ほど作成したアクセス・ゲートの構成に基づいて、次の情報を指定します。

    Please enter the Mode in which you want the AccessGate to run : 1(Open)
    2(Simple) 3(Cert) : 1
    
    Please enter the AccessGate ID : short_name
    
    Please enter the Password for this AccessGate :
    
    Please enter the Access Server ID : accessSrv1
    
    Please enter the Access Server Host Machine Name : fully_qualified_hostname
    
    Please enter the Access Server Port : 6021
    
    Preparing to connect to Access Server.  Please wait.
    
    AccessGate installed Successfully.
    
    Press enter key to continue ...
    

    short_nameはAccess Gate ID、fully_qualified_hostnameはOAMアクセス・サーバー・システムのホスト名です。

  4. この時点で、RUEIレポータ・システムがOAMアクセス・サーバーに接続されます。Access Server SDKのインストール・パスを反映するために、/etc/ruei.conf構成ファイルでOBACCESS_INSTALL_DIR変数を更新します。デフォルトのインストール・パスの場合、必要な行は次のようになります。

    export OBACCESS_INSTALL_DIR=/opt/netpoint/AccessServerSDK/
    
  5. 「システム」「メンテナンス」「システム・リセット」「システム処理の再起動」オプションの順に選択して、RUEI処理を再起動します。準備ができたら、「次へ」をクリックします。要求されたら、再起動を確認します。

7.4 必須のセッション通信定義の構成

OAMベース・セッションの正しい追跡を可能にするために、RUEI内で次の構成情報を指定する必要があります。

  1. OAMに基づくユーザーIDに必要なすべてのアプリケーションを構成します。これには、各必須アプリケーションの概要で「ユーザーID」タブをクリックし、「新規ソースの追加」項目をクリックします。「ソース・タイプ」メニューで、「Oracle Access Manager」オプションを選択します。準備ができたら、「保存」をクリックします。

  2. 「構成」「アプリケーション」「セッション・トラッキング」の順に選択します。RUEIインストール用に構成されたCookieテクノロジのリストにOracle Access Managerアイテムが含まれていることを確認します。デフォルトでは、Cookie名ObSSOcookieが使用されます。


注意:

OAMベースの通信が正確にレポートされるようにするために、Cookieマスキング機能(「構成」「セキュリティ」「マスキング」「Cookieマスキング」の順に選択)で、OAM Cookieのマスキングを「プレーン」として構成する必要があります。

OAMリクエストがRUEIシステム・アクセス・ゲートで処理されるまで、使用するアクセス・ゲート用のアクセス・サーバーのリストを要求すると、次のメッセージが表示されます。

Not Responding
AM service status mismatch