Oracle® Real User Experience Insightインストレーション・ガイド 12cリリース6 (12.1.0.7) for Linux x86-64 E61774-01 |
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この章では、各RUEIコンポーネントをインストールする前提条件および手順を説明します。既存のRUEI 11.1インストールをリリース12.1にアップグレードする手順については、第3章「RUEI 12.1.0.7へのアップグレード」で説明しています。インストール後の構成手順については、第6章「RUEIの構成」で説明しています。
注意: システムにRUEIコンポーネントをインストールする前に、適切なコマンド(yum update 、up2date など)を使用して、使用しているオペレーティング・システム用の最新のOpenSSLパッチを適用したことを確認してください。最新のOpenSSLパッチを適用すると、システムのセキュリティを強化できます。 |
この項では、RUEIソフトウェアのインストールを開始する前に実行しておく必要がある手順について説明します。この項で説明しているすべての前提条件を満たしてから、インストール作業に進んでください。
RUEIデータ収集の概要は、1.1.1項「データ収集」を参照してください。次のインストール・データ収集オプションが使用可能です。
ネットワーク・データ・コレクタ: このオプションは、ネットワークを通過するデータを収集するもので、以前のリリースでのデフォルト・オプションでした(ローカルまたはリモートのコレクタが必要です)。
タグ・データ・コレクタ: このオプションは、タグ・ベースの監視とも呼ばれ、リクエストを監視して、すべてのページに挿入される特定のWeb URL (タグ)を処理することによりデータを収集します。
ADF監視: ADFベースのアプリケーションの監視には、ADF監視サービスを含む様々なデータ収集オプションを使用できます。このサービスを使用すると、ネットワーク・データ収集によるデータよりも多い、アプリケーション・サーバーからADFベースのアプリケーションのデータ(ユーザー名など)が収集されます。これらのオプションの詳細は、4項「ADF監視のためのRUEIの構成」を参照してください。
表2-1 インストールの概要およびデータ収集方法
ネットワーク | タグ | |
---|---|---|
要件 |
ネットワーク・トラフィックにアクセスして、ネットワーク・プロトコル分析を実行します。 |
アプリケーション・テンプレートにアクセスして、JavaScriptコードを挿入します。 |
単一のサーバー |
2.7.6項「レポータ・ソフトウェアのインストール」で説明しているように、インストーラの実行時に |
2.7.6項「レポータ・ソフトウェアのインストール」で説明しているように、インストーラの実行時に |
複数のサーバー |
2.6項「リモート・ネットワーク・データ・コレクタのインストール」で図1-9のシステム1および2に関する説明にあるように、インストーラの実行時に 2.7.6項「レポータ・ソフトウェアのインストール」で図1-9のシステム3および4に関する説明にあるように、インストーラの実行時に |
2.5項「リモート・タグ・データ・コレクタのインストール」で図1-9のシステム1および2に関する説明にあるように、インストーラの実行時に 2.7.6項「レポータ・ソフトウェアのインストール」で図1-9のシステム3および4に関する説明にあるように、インストーラの実行時に |
ADF監視 |
ADFベースのアプリケーションの監視には、ADF監視サービスを含む様々なデータ収集オプションを使用できます。このサービスを使用すると、ネットワーク・データ収集によるデータよりも多い、アプリケーション・サーバーからADFベースのアプリケーションのデータ(ユーザー名など)が収集されます。これらのオプションの詳細は、第4章「ADF監視のためのRUEIの構成」を参照してください。 |
レポータ・データベースおよびRUEIソフトウェアのインストール場所によっては、必須のディスク領域は慎重に計画する必要があります。オペレーティング・システムのインストール中のディスクのパーティション化の段階でこの情報を用意しておく必要があります。
表2-2に、RUEIインストール・コンポーネントのディスク領域要件を示します。
パーティション | 最小必須ディスク領域(GB) | コンポーネント |
---|---|---|
ORACLE_BASE(デフォルト |
500 |
データベース・サーバー |
RUEI_HOME(デフォルト |
5 |
レポータ、コレクタ |
RUEI_DATA(デフォルト |
100 |
レポータ、コレクタ |
脚注1 これは、このマニュアルを通して使用されるデータベースの場所の例です。
これは、スタンドアロンRUEIサーバーのインストールの場合、最低700GBが必要であることを意味します。通信量の多い実装の場合、専用のリモート・コレクタが必要になり、/var/opt/ruei
(RUEI_DATA
)には最低200GBのディスク領域が推奨されます。
重要: レポータおよびデータベース・サーバーには高性能のデータ記憶域が必要です。高性能ディスクによるRAID-10またはRAID-5(または同等のもの)記憶域構成を強くお薦めします。 |
ネットワーク・データ収集を使用する場合は、次のことを確認します。
静的IPアドレスが、RUEI Webインタフェースへのアクセスに使用されるインタフェースに割り当てられていることを確認します。さらに、割り当てられたIPアドレスおよびホスト名は、/etc/hosts
ファイルで構成されている必要があります。必要に応じて、すべてのレポータ・システム、コレクタ・システムおよび処理エンジン・システムが、DNSシステムで正しく定義されていることを確認します。
ネットワーク・パケット監視に使用するネットワーク・インタフェースは、管理上upになっており、IPアドレスが割り当てられていないことを確認します。
重要: 取得インタフェースのONBOOTパラメータをyes に設定して、ネットワーク・インタフェースが常に(再起動後)up ステータスになるようにします。ネットワーク・インタフェースの構成は、/etc/sysconfig/network-scripts/devices/ifcfg-eth X ファイル(X は必要なネットワーク・インタフェースを表す)にあります。あるいはグラフィカル・ユーティリティであるsystem-config-networkを使用して、上記の作業を行うこともできます。 |
システムが初めて起動するときに、インストール後のウィザードが表示され、オペレーティング・システムの構成設定を完了できます。「進む」をクリックします。
表1-8のRUEIファイアウォール・ルールが正しく構成されます。
Security Enhanced Linux (SELinux)は無効になっています。これはRUEIが正しく機能するために必要です。SELinux設定を変更するためには、システムを再起動して、システム全体のラベルが変更できるようにする必要があります。
セキュリティ上の理由で、すべての機密データが安全な方法で保存されるように、オペレーティング・システムのインストール中にシステムの暗号化チェック・ボックスを選択することを強くお薦めします。システムの起動時にはパスフェーズが必要です。
日付および時間設定が正しく指定されていることを確認します。NTPの使用を強くお薦めします。これは分割サーバーのデプロイに必要です。また、レポータ・システム、コレクタ・システムおよび処理エンジン・システムに指定されるタイム・ゾーンは、すべて同じであることが必要です。
NTPデーモンはRUEI、特にサーバーの分割構成では重要なコンポーネントであるため、起動時に少なくとも実行レベル5でアクティブ化されていることを確認することをお薦めします。次のコマンドを使用します。
/sbin/chkconfig --list | grep ntpd ntpd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off /sbin/chkconfig ntpd on /sbin/chkconfig --list | grep ntpd ntpd 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off /etc/init.d/ntpd start Starting ntpd: [ OK ]
NTPデーモンがまだ実行されていない場合、次のコマンドを発行して起動できます。
/etc/init.d/ntpd restart
次のサンプル出力は、NTPデーモンがいつ同期化されるか(*)を示しています。
ntpq -pn remote refid st t when poll reach delay offset jitter ============================================================================== *194.171.167.130 .PPS. 1 u 994 1024 377 6.429 0.041 0.093 +80.85.129.25 130.235.20.3 3 u 725 1024 377 4.435 0.673 0.129 +82.94.235.106 135.81.191.59 2 u 678 1024 377 1.709 1.774 0.020 127.127.1.0 .LOCL. 10 l 8 64 377 0.000 0.000 0.001
重要: 分散環境では、レポータ・システム、コレクタ・システムおよび処理エンジン・システムに指定されるタイム・ゾーンは、すべて同じであることが必要です。 |
この項で説明する手順は、レポータ・システムに対してのみ必要です。手順はRedHat Enterprise/Oracle Linux 5.xと6.xのどちらを使用しているかによって異なり、次の各項で説明しています。
RedHatの最小インストールを実行した後、次の手順を実行します。
必要なパッケージはRedHat Enterprise/Oracle Linuxディストリビューション・セットで提供されています。次のコマンドを発行して、レポータのすべての前提条件をインストールします。
rpm -Uhv httpd-2.2.15-*..x86_64.rpm \ libpcap-0.9*.x86_64.rpm \ apr-1.2.7-11.*.x86_64.rpm \ apr-util-1.2.7-*.x86_64.rpm \ php-5.1.6-*.x86_64.rpm \ mod_ssl-2.2.3-*.el5.x86_64.rpm \ distcache-1.4.5-*.x86_64.rpm \ php-common-5.1.6-*.x86_64.rpm \ php-cli-5.1.6-*.x86_64.rpm \ php-mbstring-5.1.6-*.x86_64.rpm \ php-soap-5.1.6-*.x86_64.rpm \ php-ldap-5.1.6-*.x86_64.rpm \ gmp-4.1.4-*.el5.x86_64.rpm \ postgresql-libs-8.1.11-*.el5_1.1.x86_64.rpm \ lm_sensors-2.10.7-*.el5.x86_64.rpm \ net-snmp-5.3.2.2-*.el5.x86_64.rpm \ net-snmp-utils-5.3.2.2-*.el5.x86_64.rpm \ perl-XML-Twig-3.26-*.fc6.noarch.rpm \ perl-XML-Parser-2.34-*.x86_64.rpm \ bridge-utils-1.1-*.x86_64.rpm
すべてのオプション・フォントをインストールするには、次のコマンドを発行します。または、NLS要件を満たすために必要なマルチバイト文字セットをインストールします。
rpm -Uhv fonts-*
RedHatの最小インストールを実行した後、次の手順を実行します。
必要なパッケージはRedHat Enterprise/Oracle Linux 6.xディストリビューション・セットで提供されています。次のコマンドを発行して、レポータのすべての前提条件をインストールします。
rpm -Uvh httpd-2.2.15-*..x86_64.rpm \ apr-1.3.9-*.x86_64.rpm \ apr-util-1.3.9-*.x86_64.rpm \ php-5.3.3-*.x86_64.rpm \ mod_ssl-2.2.15-*.x86_64.rpm \ php-common-5.3.3-*.x86_64.rpm \ php-cli-5.3.3-*.x86_64.rpm \ php-soap-5.3.3-*.x86_64.rpm \ php-ldap-5.3.3-*.x86_64.rpm \ hdparm-9.16-*.x86_64.rpm \ libpcap-1.0.0-*.x86_64.rpm \ gmp-4.3.1-*.x86_64.rpm \ lm_sensors-3.1.1-*.x86_64.rpm \ net-snmp-5.5-*.x86_64.rpm \ net-snmp-libs-5.5-*.x86_64.rpm \ net-snmp-utils-5.5-*.x86_64.rpm \ perl-XML-Twig-3.34-*.noarch.rpm \ perl-XML-Parser-2.36-*.x86_64.rpm \ ksh-20100621-*.x86_64.rpm \ rsync-3.0.6-*.x86_64.rpm \ wget-1.12-*x86_64.rpm \ bc-1.06.95-*.x86_64.rpm \ bind-utils-9.7.3-*.x86_64.rpm \ bridge-utils-1.2-*.x86_64.rpm \ zlib-1.2.3-*.el6.x86_64 \ ncurses-libs-5.7-*.x86_64 \ ncurses-5.7-*.x86_64 \ ncurses-base-5.7-*.x86_64
バージョン6.5より前のRedHat Enterprise/Oracle Linuxバージョン(バージョン6.0から6.4まで)を使用している場合は、次のOpenSSLパッケージをインストールします。
rpm -Uhv openssl098e-0.9.8e-*.x86_64.rpm
すべてのオプション・フォントをインストールするには、次のコマンドを発行します。または、NLS要件を満たすために必要なマルチバイト文字セットをインストールします。
rpm -Uhv *-fonts*
次のコマンドを発行して、コレクタとレポータの間の接続に障害が発生していないことを確認します。
ln -s /usr/lib64/libpcap.so.N.N.N /usr/lib64/libpcap.so.0.9.4
ここで、N.N.Nはインストールされているlibpcapのバージョンです。次に例を示します。
ln -s /usr/lib64/libpcap.so.1.0.0 /usr/lib64/libpcap.so.0.9.4
手動インストール(前の項で説明)にかわる方法として、Yumリポジトリを使用して、必須のRPMをインストールできます。これには、有効なYumリポジトリが必要です。Yumリポジトリの情報は、次の場所に提供されています。
http://linux.duke.edu/projects/yum/
手順はRedHat Enterprise/Oracle Linux 5.xと6.xのどちらを使用しているかによって異なり、次の各項で説明しています。
RedHatの最小インストールを実行した後、次の手順を実行します。グラフィック環境は必要ありません。
次のコマンドを使用して、必要なレポータ・パッケージをインストールします。
yum -y install perl-URI yum -y install perl-XML-Twig yum -y install net-snmp-utils yum -y install sendmail-cf yum -y install httpd yum -y install mod_ssl yum -y install php yum -y install php-mbstring yum -y install php-ldap yum -y install php-soap yum -y install librsvg2 yum -y install xorg-x11-xinit yum -y install bridge-utils
すべてのオプション・フォントをインストールするには、次のコマンドを発行します。または、NLS要件を満たすために必要なマルチバイト文字セットをインストールします。
rpm -Uhv fonts-*
RedHatの最小インストールを実行した後、次の手順を実行します。グラフィック環境は必要ありません。
次のコマンドを使用して、必要なレポータ・パッケージをインストールします。
yum -y install perl-URI yum -y install perl-XML-Twig yum -y install net-snmp-utils yum -y install sendmail-cf yum -y install httpd yum -y install mod_ssl yum -y install php yum -y install php-ldap yum -y install php-soap yum -y install librsvg2 yum -y install xorg-x11-xinit yum -y install rsync yum -y install ksh yum -y install *-fonts yum -y install wget yum -y install bc yum -y install bind-utils yum -y install hdparm yum -y install libpcap yum -y install bridge-utils yum -y install ncurses yum -y install zlib
バージョン6.5より前のRedHat Enterprise/Oracle Linuxバージョン(バージョン6.0から6.4まで)を使用している場合は、次のOpenSSLパッケージをインストールします。
yum -y install openssl098e
すべてのオプション・フォントをインストールするには、次のコマンドを発行します。または、NLS要件を満たすために必要なマルチバイト文字セットをインストールします。
rpm -Uhv fonts-*
次のコマンドを発行して、コレクタとレポータの間の接続に障害が発生していないことを確認します。
ln -s /usr/lib64/libpcap.so.N.N.N /usr/lib64/libpcap.so.0.9.4
ここで、N.N.Nはインストールされているlibpcapのバージョンです。次に例を示します。
ln -s /usr/lib64/libpcap.so.1.0.0 /usr/lib64/libpcap.so.0.9.4
次の場所にあるOracle DatabaseのホームページからOracle Database 12c Enterprise Editionをダウンロードしてインストールします。
http://www.oracle.com/technetwork/database/enterprise-edition/downloads
Oracleデータベースをインストールする手順は、製品のドキュメントで詳細に説明されています。適切な『Oracle Database 12cクイック・インストレーション・ガイド』をダウンロードして確認することを強くお薦めします。Oracle Databaseドキュメント・ライブラリから入手できます。この手順の概要は、付録A「Oracle Databaseソフトウェアのインストール」を参照してください。このガイドで使用されるパス、ユーザーおよびグループ名は、Oracleデータベース製品ドキュメントに基づいています。
注意: RUEIはOracle Databaseリリース11gR2以上でサポートされていますが、このリリースのRUEIのベスト・パフォーマンスはOracle Database 12cリリース1で実現されます。 |
RUEIソフトウェアは、Oracle E-Delivery Webサイト(http://edelivery.oracle.com
)から入手できます。次のメディア・パック基準を選択してください。
Oracle Enterprise Manager
Linux x86-64
ダウンロードしたRUEI zipファイルをサーバーの/root
ディレクトリにコピーし、解凍します。次のコマンドを使用します。
cd /root
unzip package_name
.zip
RUEIのインストールを完了するために必要なソフトウェアが含まれている次のディレクトリが作成されます。
/root/RUEI/121
/root/RUEI/ZendOptimizer
/root/RUEI/ZendGuardLoader
/root/RUEI/IC
/root/RUEI/PHP
/root/RUEI/Java
/root/RUEI/extra
この項で説明されている手順は、予定しているインストール(すなわち、ローカル・データベースを持つレポータ、リモート・データベースを持つレポータ、処理エンジンまたはコレクタ)に関係なく、すべて実行する必要があります。
/etc/ruei.conf
ファイルでは、インストール内で使用する設定が指定されています。RUEIディストリビューションzipの/root/RUEI/extra
ディレクトリに、このファイルのテンプレートが提供されます。RUEI環境内のすべてのコンポーネント(リモート・データベースやコレクタなど)には、同じグローバルな/etc/ruei.conf
構成ファイルが必要です。この要件に1つの例外があり、それは処理エンジン・システム用です。この要件の詳細は、第8章「処理エンジンのインストール」に記載されています。表2-3に示す設定が定義されています。
表2-3 RUEI構成設定
設定 | 説明 | 値脚注1 |
---|---|---|
|
RUEIソフトウェアのホーム・ディレクトリ。 |
|
|
RUEIデータ・ファイルのディレクトリ。 |
|
|
RUEIオペレーティング・システム・ユーザー。 |
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|
RUEIオペレーティング・システム・グループ。 |
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|
データベース・インスタンス名。 |
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構成表領域名 |
|
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統計表領域名 |
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|
データベース・ユーザー名。 |
|
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レポータおよび処理エンジンのデータベース接続文字列。 |
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レポータのデータベース接続文字列。 |
$RUEI_DB_TNSNAMEまたは |
|
エクスポート・データベース接続文字列。 |
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|
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|
|
PHPタイムゾーン設定。 |
|
脚注1 この表で指定されている変数はすべて、このマニュアル全体を通して使用される値であり、必要に応じて変更できます。
脚注2 ディレクトリ名は50文字以内です。RUEI_HOMEとRUEI_DATAは独立したパスにする必要があります。たとえば、RUEI_HOMEが/opt/rueiの場合、RUEI_DATAを/opt/ruei/dataに設定することはできません。また、RUEI_HOMEを/var/opt/rueiのサブディレクトリに設定したり、RUEI_DATAを/opt/rueiのサブディレクトリに設定することはできません。
脚注3 データベース・インスタンス名は8文字以内です。
脚注4 データベースの表領域名は30文字以内です。
脚注5 データベース・ユーザー名は30文字以内です。
脚注6 別名は255文字以内です。
脚注7 RUEI_DB_TNSNAME
はレポータ・システムのデフォルトです。処理エンジンの場合、例の値config
がこのガイドに使用されます。
脚注8 RUEIデプロイメントとOracle Enterprise Managerのインシデント・マネージャ機能(付録D「Enterprise Managerリポジトリへの接続の設定」を参照)を統合する場合に必要です。
脚注9 これを適切なタイムゾーン設定にし、LinuxとPHPの両方に対して有効にする必要があります。Linuxの場合は、tzselect
ユーティリティを使用できます。PHPの場合は、http://www.php.net/manual/en/timezones.php
を使用します。
重要:
表2-3で説明しているTZ
、RUEI_HOME
、RUEI_DATA
、RUEI_USER
およびRUEI_GROUP
設定は、リテラル値の観点から指定する必要があることに注意してください。したがって、次は許可されません。
RUEI_BASE=/my/ruei/dir export RUEI_HOME=$RUEI_BASE/home
注意: RUEIシステムのインストール後に/etc/ruei.conf の設定を変更した場合は、システム処理を再起動して、これらの設定を有効にする必要があります(「システム」 > 「メンテナンス」 > 「システム・リセット」 > 「システム処理の再起動」)。 |
フェイルオーバー・レポータ構成設定
表2-4は、フェイルオーバー・レポータの構成に使用される設定を示し、レポータ・システムにのみ関係があります。構成手順の詳細は、第9章「フェイルオーバー・レポータ・システムの構成」を参照してください。
表2-4 RUEIフェイルオーバー・レポータ構成設定
設定 | 説明 |
---|---|
|
プライマリ・レポータIPアドレス。 |
|
セカンダリ・レポータIPアドレス。 |
|
仮想レポータIPアドレス。 |
|
仮想レポータIPアドレスへの接続に使用するネットワーク・インタフェース。 |
|
仮想レポータIPアドレスのネットワーク・マスク。 |
フェイルオーバー・コレクタ構成設定
表2-5は、フェイルオーバー・コレクタの構成に使用される設定を示し、コレクタ・システムにのみ関係があります。構成手順の詳細は、第10章「フェイルオーバー・コレクタ・システムの構成」を参照してください。
表2-5 RUEIフェイルオーバー・コレクタ構成設定
設定 | 説明 |
---|---|
|
プライマリ・コレクタIPアドレス。 |
|
セカンダリ・コレクタIPアドレス。 |
|
仮想コレクタIPアドレス。 |
|
仮想コレクタIPアドレスへの接続に使用するネットワーク・インタフェース。 |
|
仮想レポータIPアドレスのネットワーク・マスク。 |
RUEIディストリビューション・パックに含まれているソフトウェアを使用する場合は、JAVA_HOME
およびINSTANTCLIENT_DIR
の設定を変更する必要はありません。
moniforce
グループおよびRUEI_USER
ユーザーを作成します。moniforce
のホーム・ディレクトリは、グループ・メンバーの読取り権限付きで/var/opt/ruei
に設定する必要があります。
/usr/sbin/groupadd moniforce /usr/sbin/useradd moniforce -g moniforce -d /var/opt/ruei chmod -R 750 /var/opt/ruei chown -R moniforce:moniforce /var/opt/ruei
注意: moniforce (RUEI_USER )ユーザーのログイン・シェルは/bin/bash に設定する必要があります。 |
構成ファイルの例は、RUEIディストリビューション・パックに含まれています。次のコマンドを発行することにより、ファイルがRUEI_USER
ユーザーに読取り可能であることを確認します。
cp /root/RUEI/extra/ruei.conf /etc/ chmod 644 /etc/ruei.conf chown moniforce:moniforce /etc/ruei.conf
リモート・レポータ・データベース・インストールの場合、ruei.conf
ファイルは、レポータ・システムのものと同一である必要があります。
レポータ、コレクタおよび処理エンジン・システムには、Java Runtime Environment(JRE)をインストールする必要があります。Javaは、RUEIディストリビューション・パックにバンドルされています。
次のコマンドを発行します。
cd /usr/java tar xzf /root/RUEI/Java/jre-7u71-linux-x64.tar.gz
Javaの使用許諾契約に同意するように要求されます。同意しなければ、先に進めません。
これにより、必要なJavaソフトウェアが/usr/java/jre1.7.0_55
ディレクトリにインストールされます。インストール・ディレクトリをバージョンに依存しないものにするためには、次のコマンドを使用して、より一般的なsymlinkを作成します。
ln -s /usr/java/jre1.7.0_55 /usr/java/jre
この項で説明する手順は、リモート・タグ・ベース・データ・コレクタ・システムにのみ関連しています(2.1.1項「ソフトウェア・インストールの計画」および1.6項「シナリオのスケーリング」を参照)。
コレクタ・システムにroot
ユーザーとしてログオンし、次のようにします。
rsyncパッケージとlibpcapパッケージがインストールされていることを確認します。たとえば、次のコマンドを入力して、Yumを使用してパッケージをインストールします。
yum -y install rsync yum -y install libpcap
RedHat Enterprise/Oracle Linux 6.xを使用する場合は、次のコマンドを入力します。
ln -s /usr/lib64/libpcap.so.N.N.N /usr/lib64/libpcap.so.0.9.4
ここで、N.N.Nはインストールされているlibpcapのバージョンです。次に例を示します。
ln -s /usr/lib64/libpcap.so.1.0.0 /usr/lib64/libpcap.so.0.9.4
次のコマンドを使用して、Apacheをインストールします。
rpm -Uhv httpd-2.2.15-*..x86_64.rpm
次のコマンドを発行して、再起動後にWebサーバーが自動的に起動することを確認します。
/sbin/chkconfig httpd on
次のコマンドを使用して、RUEIアプリケーションのルート・ディレクトリを作成します。
mkdir -p /opt/ruei chmod 755 /opt/ruei
RUEIルート・ディレクトリに変更し、次のコマンドを使用してruei-install.sh
スクリプトを実行します。
cd /root/RUEI/121 chmod +x ruei-install.sh ruei-check.sh
2.1.1項「ソフトウェア・インストールの計画」の説明に従って、タグ・ベース・データ・コレクタをインストールします。
./ruei-install.sh tag-server
次のコマンドを使用して、Apache Webサーバーを再起動します。
/sbin/service httpd restart
rootユーザーとして、次の行をRUEI_USER (RUEI_DATA/.bash_profile)の.bash_profileファイルに追加します。
source /etc/ruei.conf source $RUEI_HOME/bin/env.sh
次のコマンドを発行して、RUEIソフトウェアが正しくインストールされたことを確認します。
./ruei-check.sh postinstall
レポータ・システムから新しく作成したコレクタ・システムへのパスワードなしのリモート・ログインを設定します。必要な構成手順は、2.13項「レポータ通信の構成(分割サーバー設定のみ)」で説明しています。
この項で説明する手順は、リモート・ネットワーク・データ・コレクタ・システムにのみ関連しています(2.1.1項「ソフトウェア・インストールの計画」および1.6項「シナリオのスケーリング」を参照)。
コレクタ・システムにroot
ユーザーとしてログオンし、次のようにします。
rsyncパッケージとlibpcapパッケージがインストールされていることを確認します。たとえば、次のコマンドを入力して、Yumを使用してパッケージをインストールします。
yum -y install rsync yum -y install libpcap
RedHat Enterprise/Oracle Linux 6.xを使用する場合は、次のコマンドを入力します。
ln -s /usr/lib64/libpcap.so.N.N.N /usr/lib64/libpcap.so.0.9.4
ここで、N.N.Nはインストールされているlibpcapのバージョンです。次に例を示します。
ln -s /usr/lib64/libpcap.so.1.0.0 /usr/lib64/libpcap.so.0.9.4
次のコマンドを使用して、RUEIアプリケーションのルート・ディレクトリを作成します。
mkdir -p /opt/ruei chmod 755 /opt/ruei
RUEIルート・ディレクトリに変更し、次のコマンドを使用してruei-install.sh
スクリプトを実行します。
cd /root/RUEI/121 chmod +x ruei-install.sh ruei-check.sh
2.1.1項「ソフトウェア・インストールの計画」の説明に従って、ネットワーク・ベース・コレクタをインストールします。
./ruei-install.sh collector
rootユーザーとして、次の行をRUEI_USER (RUEI_DATA/.bash_profile)の.bash_profileファイルに追加します。
source /etc/ruei.conf source $RUEI_HOME/bin/env.sh
2.8項「ネットワーク・インタフェースの構成」の説明に従って、ネットワーク・インタフェースを構成します。
次のコマンドを発行して、RUEIソフトウェアが正しくインストールされたことを確認します。
./ruei-check.sh postinstall
レポータ・システムから新しく作成したコレクタ・システムへのパスワードなしのリモート・ログインを設定します。必要な構成手順は、2.13項「レポータ通信の構成(分割サーバー設定のみ)」で説明しています。
この項では、レポータ・システムの必須コンポーネントをインストールする手順について説明します。これらにはApache Webサーバー、OracleデータベースのInstant ClientおよびZend Optimizer (またはZend Guard Loader)が含まれます。
この項では、Apache Webサーバーとそれを使用するコンポーネントのインストールと構成について説明します。
次のコマンドを発行して、再起動後にWebサーバーが自動的に起動することを確認します。
/sbin/chkconfig httpd on
/etc/sysconfig/httpd
ファイルを編集して、次の行をファイルの最後に追加します。
source /etc/ruei.conf
/etc/php.d/ruei.ini
ファイルで次の設定を作成します。
session.gc_maxlifetime = 14400 memory_limit = 192M upload_max_filesize = 128M post_max_size = 128M
RUEIでは、グラフ生成にRSVGを使用します。欠落しているディレクトリについての警告を回避するために、次のコマンドを使用して、空の.gnome2
ディレクトリを作成します。
mkdir -p /var/www/.gnome2
RUEIの機密データを保護するには、レポータ・インタフェースのアクセスをHTTPSに制限することを強くお薦めします。root
ユーザーとして次のコマンドを使用します。
sed -i -e 's/^Listen 80/#Listen 80/' /etc/httpd/conf/httpd.conf
すでに無効になっているSSLv2に加えて、root
ユーザーとして次のコマンドを使用して、SSLv3のサポートも無効にします。
sed -i -e 's/^SSLProtocol all -SSLv2/SSLProtocol all -SSLv2 -SSLv3/' /etc/httpd/conf.d/ssl.conf
この項は、RedHat Enterprise/Oracle Linux 6.xにのみ適用されます。オペレーティング・システムに適したディストリビューション・セットにphp-mbstring
RPMバージョンをインストールする必要があります。次に例を示します。
cd /root/RUEI/PHP/OL6
rpm -Uhv php-mbstring-5.3.3-version
.x86_64.rpm
php-mbstringの更新およびパッチは次の場所にあります。
http://public-yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL6/
root
ユーザーとして次のコマンドを発行して、OracleデータベースのInstant ClientおよびSQLplus拡張機能をインストールします。
cd /root/RUEI/IC rpm -Uhv oracle-instantclient11.2-basic-11.2.0.4.0-1.x86_64.rpm rpm -Uhv oracle-instantclient11.2-sqlplus-11.2.0.4.0-1.x86_64.rpm
php-oci8
モジュール(RUEIディストリビューション・セットの一部)をインストールします。RedHat Enterprise/Oracle Linux 5.xと6.xのどちらを使用しているかによって手順が異なることに注意してください。
RedHat Enterprise/Oracleバージョン5.x
次のコマンドを発行します。
cd /root/RUEI/PHP/OL5 rpm -Uhv php-oci8-11gR2-5.1.6-27.el5_7.4.x86_64.rpm
5.7以前のバージョンのRedHat Enterprise/Oracle Linuxを使用している場合は、php-oci8-11gR2-5.1.6-27.el5.x86_64.rpm
を使用する必要があることに注意してください。これはRUEIディストリビューション・セットにも含まれます。
RedHat Enterprise/Oracle Version 6.x
次のコマンドを発行します。
cd /root/RUEI/PHP/OL6 rpm -Uhv php-oci8-11gR2-5.3.3-4.el6.x86_64.rpm
RedHat Enterprise/Oracle Linuxバージョン5.xにインストールする場合は、Zend Optimizerをインストールする必要があります。バージョン6.xにインストールする場合は、Zend Guard Loaderをインストールする必要があります。次の各項では、この手順について説明します。
Zend Optimizerコードが格納されているディレクトリに移動し、tarファイルを解凍して、Zend Optimizerインストーラを実行します。使用許諾契約を確認します。使用許諾の条件に同意しなければ、先に進めません。デフォルトの設定をすべて使用し、インストーラがApache Webサーバーを再起動できるようにします。次のコマンドを発行します。
cd /root/RUEI/ZendOptimizer tar zxvf ZendOptimizer-3.3.3-linux-glibc23-x86_64.tar.gz cd ZendOptimizer-3.3.3-linux-glibc23-x86_64 ./install
注意: (Yumを使用するなどして)システム・パッケージをアップグレードする場合、以前に/etc/php.ini ファイルに加えた変更が上書きされる可能性があります。したがって、Zend Optimizerの再インストールの準備ができている必要があります。そうする場合は、Zend Optimizerインストーラでphp.ini ファイルの場所が、/usr/local/Zend/etc/php.ini ではなく、/etc/php.ini となっていることを確認します。 |
重要: /etc/php.ini
ファイルで作成されたZend構成の行を、RUEI固有のPHP構成ファイル/etc/php.d/ruei.ini
に移し、PHPのアップグレードの問題が起こらないようにすることをお薦めします。Zend Optimizerのデフォルトのインストールを実行した場合、これには次の行の移動が必要になります。
[Zend] zend_extension_manager.optimizer=/usr/local/Zend/lib/Optimizer-3.3.3 zend_extension_manager.optimizer_ts=/usr/local/Zend/lib/Optimizer_TS-3.3.3 zend_optimizer.version=3.3.3 zend_extension=/usr/local/Zend/lib/ZendExtensionManager.so zend_extension_ts=/usr/local/Zend/lib/ZendExtensionManager_TS.so
Zend Guard Loaderコードを含むディレクトリに移動し、tarファイルを解凍して必要なモジュールをレポータ・システムにコピーした後、権限を設定します。次のコマンドを発行します。
cd /root/RUEI/ZendGuardLoader tar xvf ZendGuardLoader-php-5.3-linux-glibc23-x86_64.tar.gz cp ZendGuardLoader-php-5.3-linux-glibc23-x86_64/php-5.3.x/ZendGuardLoader.so \ /usr/lib64/php/modules/ chown root.root /usr/lib64/php/modules/ZendGuardLoader.so chmod 755 /usr/lib64/php/modules/ZendGuardLoader.so
/etc/php.d/ruei.ini
ファイルに次の行を追加します。
zend_extension=/usr/lib64/php/modules/ZendGuardLoader.so zend_loader.enable=1 ; Disable license checks (for performance reasons) zend_loader.disable_licensing=0 ; The Obfuscation level supported by Zend Guard Loader. The levels are detailed in ; the official Zend Guard Documentation. 0 - no obfuscation is enabled zend_loader.obfuscation_level_support=3 ; For more information on how to create a license file, see the Zend Guard User ; Guide zend_loader.license_path=
重要: Zend Guard Loaderではガベージ・コレクションが十分に処理されないため、/etc/php.d/ruei.ini
ファイルに次の行を含めることで無効にする必要があります。
zend.enable_gc = Off
これにより、レポータ・システムで実行されているすべてのPHPベース・アプリケーションのガベージ・コレクションが無効になることに注意してください。
セカンダリ(フェイルオーバー)・レポータをインストールしている場合は、この項で説明している手順をスキップして(第9章「フェイルオーバー・レポータ・システムの構成」を参照)、第2.7.6項「レポータ・ソフトウェアのインストール」から続行してください。
レポータ・データベースは、ローカル(つまり、レポータ・システム上)に置くことも、リモート・データベース・サーバーに置くこともできます。この項では、RUEIに必要なデータベース・インスタンスを作成し、レポータからこのデータベース・インスタンスに接続するために必要な接続データを生成します。この章で説明しているデータベース設定方法のかわりに、付録B「汎用データベース・インスタンスの設定」に記載された手順に従うこともできます。
データベース・インスタンス(RUEI_DB_INST
)が作成されるシステムに入るには、次のスクリプトが必要になります。
ruei-prepare-db.sh
: データベース・インスタンス、Oracleウォレットおよびデータベース接続ファイルを作成します。このスクリプトはLinux上でのみ実行されるので注意してください。異なるオペレーティング・システムにOracleデータベースをインストールする場合、詳細は付録B「汎用データベース・インスタンスの設定」を参照してください。
sql_scripts
: このディレクトリは、ruei-prepare-db.sh
スクリプトで呼び出される多くのSQLスクリプトを含みます。
db_templates
: このディレクトリには、ruei-prepare-db.sh
スクリプトにより作成されたRUEIデータベース・インスタンス用のテンプレートが含まれています。
ruei-check.sh
: これはハードウェアおよび環境のチェック・ユーティリティで、ruei-prepare-db.sh
によって自動的に起動されます。このスクリプトは、スタンドアロンのトラブルシューティング・ユーティリティとしても使用できます。 スクリプトの詳細は、付録E「ruei-check.shスクリプト」参照してください。
この項で説明する手順で作成される4つの接続データファイルは、次のとおりです。
cwallet.sso
ewallet.p12
sqlnet.ora
tnsnames.ora
RUEI構成ファイル(/etc/ruei.conf
)も、データベース上に存在し、第2.4.1項「RUEI構成ファイル」で説明されているように構成する必要があります。
次を実行します。
ruei-prepare-db.sh
スクリプトとruei-check.sh
スクリプト、およびsql_scripts
ディレクトリとdb_templates
ディレクトリを、データベース・インスタンスを実行するサーバーにコピーして、oracle
ユーザーがそれらを実行できるようにします。これらのスクリプトおよびディレクトリは、RUEIディストリビューションzipファイル(/root/RUEI/121
)にあります。
第2.4.1項「RUEI構成ファイル」
で説明しているように、ニーズにあわせて/etc/ruei.confファイルの設定を確認します。構成表領域および統計表領域に異なる名前を使用する場合は、続行する前にこれらを設定してください。リモート・データベースやプロセッサなど、RUEI環境のすべてのコンポーネントには、同じ表領域名を使用する必要があります。
データベース・サーバー上のoracle
ユーザーとしてデータベースにログオンし、ORACLE_HOME
環境変数を設定します。oracle
ユーザーとして、ruei-prepare-db.sh
スクリプトを実行する必要があります。このスクリプトにより$RUEI_DB_INSTデータベースが作成されますが、それはいくつかのハードウェアおよびソフトウェア環境チェックが実行された後です。実行される実際のチェックは、インストール中のシステム・タイプによって異なります。
スクリプトによりレポータ・データベース・ユーザー・パスワードの入力を要求されます脚注1 。この結果、RUEIアプリケーションでデータベースに自動的にログインできるようになります。このスクリプトにより、ここで自分用の接続データも作成されます。
このスクリプトによって、このインストールに使用するデフォルトの表領域名の入力を求められ、接続データ・ファイルが作成されます。
次のコマンドを発行します。
chmod +x ruei-prepare-db.sh ruei-check.sh chmod -R +r /home/oracle/sql_scripts/ chmod -R +r /home/oracle/db_templates/ export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1Foot 2 ./ruei-prepare-db.sh create
インストール・スクリプトでシステムをチェックするかどうかを要求されることに注意してください。実行することをお薦めします。実行されるチェックの詳細は、付録E「ruei-check.shスクリプト」を参照してください。
前述のコマンドをレポータとデータベース・サーバーの組合せで実行した場合、手順4を省略して、手順5に進んでかまいません。
この手順は、リモート・データベースを使用する場合にのみ当てはまります。
リモート・データベースを使用するレポータの場合、手順3で生成された/tmp/ruei-database-configuration.tar
ファイルを、データベース・サーバーからレポータ・システムにコピーする必要があります。/tmp/ruei-database-configuration.tar
ファイルは、レポータ・サーバーの/var/opt/ruei
ディレクトリ(RUEI_DATA
)で解凍する必要があります。ファイルの権限は、指定したRUEI_USER
(moniforce
)がそれらのファイルを使用できるように設定する必要があります。
生成された.tar
ファイルをレポータ・システムにコピーします。このファイルには接続データ・ファイルが入っています。レポータ・サーバーにログオンし、次のコマンドを使用して.tar
ファイルを解凍します。
cd /var/opt/ruei
tar xvf path-to-tar-file
/ruei/database-configuration.tar
chown moniforce:moniforce cwallet.sso ewallet.p12 sqlnet.ora tnsnames.ora
データベースのロギングには大量のディスク領域が使用される可能性があるため、不要なディスク領域の使用を避けるために、クリーンアップ・スクリプトをインストールすることをお薦めします。スクリプト(例)をoracle
ユーザー・ディレクトリにコピーし、次のコマンドを使用して、cron
によりアクティブ化します。
mkdir -p /home/oracle/bin cp /root/RUEI/extra/ruei-clean.sh /home/oracle/bin chmod +x /home/oracle/bin/ruei-clean.sh su - oracle -c 'echo "10 0 * * * /home/oracle/bin/ruei-clean.sh" | crontab'
この項で説明する手順は、1.6項「シナリオのスケーリング」および2.1.1項「ソフトウェア・インストールの計画」で説明されているすべての構成に関連しています。レポータ・ソフトウェアをインストールすると、コレクタおよびプロセッサ・ソフトウェアもインストールされます。
RUEIディレクトリの場所はフレキシブルですが、/etc/ruei.conf
ファイルで構成されているとおりの正確なディレクトリ名を使用する必要があります。次のコマンドを使用して、RUEIアプリケーションのルート・ディレクトリを作成します。
mkdir -p /opt/ruei chmod 755 /opt/ruei
次のコマンドを使用して、2つの追加グループのapache
およびmoniforce
メンバーを作成します。
/usr/sbin/usermod -aG moniforce apache /usr/sbin/usermod -aG uucp apache /usr/sbin/usermod -aG uucp moniforce
RUEIソフトウェアが含まれているディレクトリに移動し、次のコマンドを入力します。
cd /root/RUEI/121 chmod +x ruei-install.sh
次のいずれかのオプションを使用して、レポータ・ソフトウェアをインストールします。
分離されたサーバー構成にレポータをインストールする場合、または2.1.1項「ソフトウェア・インストールの計画」の説明に従ってネットワーク・ベースのデータ収集のみを使用する場合は、次のオプションを使用します。
./ruei-install.sh reporter
単一のサーバーにインストールする場合、または2.1.1項「ソフトウェア・インストールの計画」の説明に従ってタグ・ベースのデータ収集を使用する場合は、次のオプションを使用します(このオプションでは、ネットワーク・ベースのデータ収集もサポートされます)。
./ruei-install.sh reporter-tag
タグ付けに基づくアプリケーションの監視の詳細は、RUEIユーザーズ・ガイドの「Webページの識別とレポート作成」のアプリケーションの定義に関する項を参照してください。
次のコマンドを使用して、Apache Webサーバーを再起動します。
/sbin/service httpd restart
root
ユーザーとして、RUEI_USER
の.bash_profile
ファイル(RUEI_DATA
/.bash_profile
)に次の行を追加します。
source /etc/ruei.conf source $RUEI_HOME/bin/env.sh
次のコマンドを発行して、RUEIソフトウェアが正しくインストールされたことを確認します。
./ruei-check.sh postinstall
セカンダリ(フェイルオーバー)・レポータ・システムをインストールしている場合は(第9章「フェイルオーバー・レポータ・システムの構成」を参照)、この手順を実行しないでください。第2.8項「ネットワーク・インタフェースの構成」から続行してください。
次のコマンドを使用して、moniforce
ユーザーとして、RUEI admin
ユーザー・パスワードを設定し、RUEIインタフェースにログインできるようにします。
su - moniforce set-admin-password
パスワードの入力と確認を求められます。
パスワードの要件
admin
ユーザー・パスワードを定義する際は、次のことに留意してください。
パスワードは、8文字以上で、英数字以外の文字($、@、&および!など)を少なくとも1文字含める必要があります。
最初のパスワードは、7日以内に変更する必要があります。
ユーザー名とパスワードは、大文字と小文字が区別されます。
この項は、ネットワーク・データ・コレクタ・システムのみに関連しています。
インタフェース構成ファイル内の、取得インタフェースのONBOOT
パラメータをyes
に設定して、監視ネットワーク・インタフェースが常に(再起動後)up
ステータスになるようにします。ネットワーク・インタフェースの構成は、/etc/sysconfig/network-scripts/devices/ifcfg-eth
X
ファイル(X
は必要なネットワーク・インタフェースを表す)にあります。または、グラフィカル・ユーティリティsystem-config-networkを使用して、該当するインタフェースをコンピュータ起動時にデバイスをアクティブ化に設定します。
この項は、レポータ・システムにのみ関係があります。
国際文字コンテンツを使用したPDFを生成するには、追加フォントを有効にする必要があります。これらのフォントはJavaで使用できるようにする必要があります。次のコマンドを使用して、RUEIでインストールされたフォントを、適切なJavaディレクトリにコピー(または移動)します。
cp RUEI_HOME
/bi-publisher/fonts/* \
/usr/java/jre/lib/fonts/
この項は、レポータ・システムにのみ関係があります。
RUEIでは、PDFレポートおよび電子メール・アラートの送信に、稼働しているローカルMTAの使用を想定しています。デフォルトでは、LinuxでSendmail MTAが使用されます。デフォルトでは、Sendmailにより電子メールが宛先のMTAに直接配信されます。この動作が必要性や方針に合致しない場合は、かわりの手段として、SmartHost (リレー)経由でメールを送信できます。SendmailでSmartHostを構成するには、次のようにします。
アップロードされたRPMがあるティレクトリに移動し、RedHat Enterprise/Oracle Linux 5.xに対して次のコマンドを発行して、Sendmail構成ユーティリティをインストールします。
rpm -Uhv sendmail-cf-8.13.8-*.el5.x86_64.rpm
RedHat Enterprise/Oracle Linux 6.xで、次のコマンドを発行します。
rpm -Uhv sendmail-cf-8.14.4-*.el6.x86_64.rpm
/etc/mail/sendmail.mc
でSmart Host設定を含む行を検索します。SMART_HOST
設定を必要に合せて変更します。次に例を示します。
define('SMART_HOST', 'my.example')dnl
次のコマンドを実行することにより、新しい構成を新しいsendmail.cf
で生成します。
make -C /etc/mail
Sendmailを再起動します。次に例を示します。
/etc/init.d/sendmail restart
RUEI MIB定義ファイルは、レポータ・インタフェースを介してダウンロードできます。この定義ファイルは、SNMPマネージャに追加できます。MIBファイルのダウンロードの手順は、『Oracle Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド』で説明されています。
RUEI_USERがSNMPユーティリティを使用できるようにするには、次の手順を実行します(OL6に適用され、OEL5には適用されません)。
root
ユーザーとして、/etc/sysconfig/snmpd
のsnmpd構成ファイルを編集し、行の先頭にある#を削除することで、OPTIONS行がコメント・アウトされないようにします。
行に次のオプションを追加します。
-u RUEI_USER
rootユーザーとしてsnmpdデーモンを起動および停止し、次のコマンドを発行することですべての関連ファイルで正しい権限が設定されるようにします。
service snmpd start service snmpd stop
この項は、レポータ・システムにのみ関係があります。
ブラウザを正しいRUEIパスに自動的にリダイレクトするには、/var/www/html/index.html
ファイルを次の内容で作成します。
<head> <meta http-equiv="REFRESH" content="0;URL=/ruei/"> </head>
この項は、リモート・コレクタを使用するレポータ・システムにのみ関係があります。
パスワードなしのSSH接続は、レポータ・システムから各コレクタ・システムまで、Moniforce
ユーザー間で設定する必要があります。次を実行します。
レポータ・サーバーにroot
としてログオンします。次のコマンドを発行します。
su - moniforce ssh-keygen -P ""
[Enter]を押して、デフォルトを使用します。
各コレクタ・システムにroot
としてログオンし、次のコマンドを発行してmoniforce
ユーザーになります。
su - moniforce
次のコマンドを発行して、各コレクタ・システム上にmoniforce
ユーザー用の.ssh
ディレクトリ(まだ存在していない場合)を作成します。
mkdir ~/.ssh chmod 700 ~/.ssh
次のコマンドを発行して、レポータ・システム上のSSHキーを、コレクタ・システム上の必要な場所にコピーします。
cd ~/.ssh
ssh root@Reporter
cat /var/opt/ruei/.ssh/id_rsa.pub >> authorized_keys
(レポータ・システムのroot
パスワードを指定する必要があります。)
chmod 600 authorized_keys
レポータ・システムで、パスワードを使用せずにリモート・コマンドを実行(moniforce
ユーザーとして)できるようになったことを確認します。次に例を示します。
root
としてレポータ・サーバーにログオンします。
moniforce
ユーザー(su - moniforce
)としてログオンします。
リモートのpwdコマンド(ssh
Collector
pwd
)を実行します。
「Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?」という質問に対して「yes」と入力します。
コマンドから/var/opt/ruei
が返されます。
これらの手順をコレクタごとに実行する必要があります。
注意: レポータとコレクタ間の接続が正しく構成されていない場合、リモートのコレクタを登録しようとすると、認可エラーを受け取ります。 |
初期設定ウィザード(第6.2項「初期RUEI構成の実行」で説明)での作業が完了すると、「システム」、「ステータス」を選択することで、インストールを検証できます。すべてのシステム・インジケータが「OK」になっているはずです。システム・アラートがまだ構成されていないため、「ステータス」の通知は「不明」と表示されます。これについては、『Oracle Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド』で詳細に説明されています。
脚注の説明
脚注1: データベース・パスワードは、Oracleウォレット・パスワードとしても使用できます。どちらのパスワードも8から30文字で、数字と文字の両方を含める必要があります。Oracleウォレット・パスワードの変更については、該当するOracleドキュメントを参照してください。