| Oracle® Real User Experience Insightインストレーション・ガイド 12cリリース6 (12.1.0.7) for Linux x86-64 E61774-01 |
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この付録は、Oracleデータベース・ソフトウェアをインストールする手順の概要を示します。完全なインストール手順は、製品ドキュメントで説明しています。
この付録の情報は、『Oracle Databaseクイック・インストレーション・ガイド12c for Linux x86-64』および『Oracle Databaseクイック・インストレーション・ガイド11g for Linux x86-64』に基づいています。ダウンロードして参照することをお薦めします。次の場所のOracle Databaseドキュメント・ライブラリから入手できます。
http://www.oracle.com/pls/db121/portal.portal_db?selected=11
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注意: RUEIはOracle Databaseリリース11gR2以上でサポートされていますが、RUEI 12.1.0.7のベスト・パフォーマンスはOracle Database 12cリリース1で実現されます。「ORA-12805: パラレル問合せサーバーが突然停止しました。」というエラーが発生した場合は、適切な回避策についてG.2項を参照してください。 |
次の場所にあるOracle DatabaseのホームページからOracle Database (12cリリース1または11gリリース2) Standard Edition、Standard Edition OneまたはEnterprise Editionをダウンロードします。
http://www.oracle.com/technetwork/database/enterprise-edition/downloads
有効なYumリポジトリの使用を想定する場合、次のコマンドを使用して、データベース・ソフトウェアの必要なオペレーティング・システムの依存関係をインストールできます。
yum install gcc gcc-c++ compat-libstdc++-33 glibc-devel libstdc++-devel \ elfutils-libelf-devel glibc-devel libaio-devel sysstat perl-URI \ bitstream-vera-fonts xorg-x11-xinit unixODBC unixODBC-devel xorg-x11-xinit rsync \ ksh
Oracleインストーラの要件を満たすために、次の行を追加して/etc/sysctl.confファイルを変更します。
kernel.sem = 250 32000 100 128 net.ipv4.ip_local_port_range = 9000 65500 net.core.rmem_default = 4194304 net.core.rmem_max = 4194304 net.core.wmem_default = 262144 net.core.wmem_max = 1048576 fs.aio-max-nr = 1048576 fs.file-max = 6815744
これらの変更を、次のコマンドでただちに有効にします。
/sbin/sysctl -p
ソフトウェアのパフォーマンスを高めるには、oracleユーザーのシェル制限を増やす必要があります。/etc/security/limits.confファイルに次の行を追加します。
oracle soft nproc 2047 oracle hard nproc 16384 oracle soft nofile 1024 oracle hard nofile 65536
まだ存在していない場合は、次の行を/etc/pam.d/loginファイルに追加します。
session required /lib64/security/pam_limits.so session required pam_limits.so
oracleユーザーのデフォルト・シェルによっては、変更を加える必要があります。Bourne、BashまたはKornシェルの場合、次の行を/etc/profileファイルの一番下に追加します。
if [ $USER = "oracle" ]; then
if [ $SHELL = "/bin/ksh" ]; then
ulimit -p 16384
ulimit -n 65536
else
ulimit -u 16384 -n 65536
fi
fi
他のシェルの詳細は、次の場所で入手可能な『Oracle Databaseクイック・インストレーション・ガイド12c for Linux x86-64』または『Oracle Databaseクイック・インストレーション・ガイド11gリリース2 for Linux x86-64』を参照してください。
http://download.oracle.com/docs/cd/B28359_01/install.111/b32285/toc.htm
このマニュアルでは、/u01/appディレクトリをOracleインストールのルートと想定しています。これは、ORACLE_BASE環境変数で指定します。
次のコマンドを入力して、マウントされたすべてのファイル・システムの情報を表示します。
df -k
このコマンドにより、次のものも含め、システムにマウントされたすべてのファイル・システムの情報が表示されます。
物理デバイス名。
ディスク領域の合計量、使用量および使用可能な量。
そのファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリ。
識別したマウント・ポイント・ディレクトリ内に必要なサブディレクトリを作成し、次のようなコマンドを使用して、適切な所有者、グループおよびそれらの権限を設定します。
mkdir -p /u01/app chown -R oracle:oinstall /u01 chmod -R 775 /u01/app
次の手順を実行して、Oracleユーザーの環境を作成し、ソフトウェアをインストールします。
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注意: スクリーンショットは11gインストールを示していますが、12cにも同様の画面が適用されます。 |
oracleユーザーとしてシステムにログオンします。
~/.bash_profileファイルでumask設定を次のように追加または編集します。
umask 022
次のコマンドを発行して、現行シェルに対して設定をアクティブにします。
. ./.bash_profile
ORACLE_BASE環境変数を設定して、Oracleディレクトリ・ツリーのルートの場所を定義します。
export ORACLE_BASE=/u01/app/oracle
Oracleデータベースのインストールzipファイルを解凍します。その結果、databaseディレクトリが作成されます。次に、グラフィカル・インストーラを実行します(これはユーザーrootの下では実行されないので注意してください)。X Window環境が正しく設定されていることを確認します。さらに、SSHを使用してリモートでログインする場合は、X転送が有効であることを確認します。次のコマンドを使用します。
cd <location of the zip file> unzip linux_11gR2_database.zip ./database/runInstaller
インストール・ウィザードを使用し、図A-1に示されている値を指定します。次に、「次へ」をクリックします。
図A-2に示されている値を指定します。次に、「次へ」をクリックします。
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重要: データベースのインストール中に警告またはエラー(特に前提条件の欠落)が報告された場合は、先に進む前に解決する必要があります。必要なコンポーネントの詳細は、第2.1.6項「RUEIの前提条件のインストール」および付録G「トラブルシューティング」を参照してください。 |
すべての依存関係を指定したら、「次へ」をクリックします。
インストールがほぼ完了すると、orainstRoot.shとroot.shの2つのスクリプトをrootとして実行するように要求されます。これを図A-3に示します。
図A-3で示されている2つのスクリプトを実行します。スクリプトは、ターミナル・ウィンドウでrootとして実行する必要があります。次のような出力を受け取ります。
/u01/app/oraInventory/orainstRoot.sh Changing permissions of /u01/app/oraInventory. Adding read,write permissions for group. Removing read,write,execute permissions for world. Changing groupname of /u01/app/oraInventory to oinstall. The execution of the script is complete.
2番目のスクリプトでは、次の出力が生成されます。
/u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1
/root.sh
Running Oracle 11g root.sh script...
The following environment variables are set as:
ORACLE_OWNER= oracle
ORACLE_HOME= /u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1
Enter the full pathname of the local bin directory: [/usr/local/bin]:
Copying dbhome to /usr/local/bin ...
Copying oraenv to /usr/local/bin ...
Copying coraenv to /usr/local/bin ...
Creating /etc/oratab file...
Entries will be added to the /etc/oratab file as needed by
Database Configuration Assistant when a database is created
Finished running generic part of root.sh script.
Now product-specific root actions will be performed.
Finished product-specific root actions.
各スクリプトが完了したら、図A-3のダイアログに戻り、「OK」をクリックします。インストーラのメイン画面で、「Oracle Database 11gは正常にインストールされました」というメッセージが表示されていることを確認します。「終了」をクリックし、「はい」をクリックして確認します。
rootユーザーとしてログオンします。
Oracleデータベースを起動および停止するための/etc/init.d/oracledbスクリプト・ファイルを作成します。この初期化スクリプトの例は、第2章「RUEIソフトウェアのインストール」で説明しているRUEIインストールzipファイル(/root/RUEI/extra/oracledb)で使用できます。Oracleデータベースに異なるインストール・ディレクトリを選択した場合は、前述のORACLE_BASEおよびORACLE_HOME環境変数の設定を変更する必要があります。
スクリプト・ファイルを実行可能にし、次のコマンドを使用して、Oracleデータベースを起動するために使用します。
chmod +x /etc/init.d/oracledb /sbin/chkconfig --add oracledb /sbin/service oracledb start
これでOracleデータベースがインストールされ、データベースのリスナーが起動して実行されます。