この章では、Oracle Enterprise Gateway 11.1.1.6へのオブザーバ・ライブラリのインストールおよびアンインストールの手順を説明します。
Business Transaction Managementオブザーバは、ZIPファイルで配布されます。各ZIPファイルには、特定のアプリケーション・サーバーへのインストールに適した1種類のオブザーバが含まれています。Enterprise Gatewayサーバーにインストールするオブザーバ用のZIPファイルは、BTMObserver_OEG_11.1.1.6_OEG_*.zipです。
注意: 実際のZIPファイルでは、アスタリスク(*)はオブザーバのバージョン番号で置換されています。このオブザーバがサポートしているプラットフォームおよびアプリケーション・サーバーのバージョンの正確なリストは、Business Transaction Management (BTM)動作保証マトリックスを参照してください。このドキュメントは、 特定のオブザーバの互換性および機能の詳細は、オブザーバZIPファイルを展開した後、オブザーバのnanoagentディレクトリにあるREADME.txtファイルを参照してください。 |
Enterprise Gatewayサーバーを停止します。
オブザーバZIPファイル(BTMObserver_OEG_11.1.1.6_OEG_*.zip)を一時ディレクトリ(以降、observer_tempと表記します)に解凍します。
ZIPファイルを解凍すると、config、libおよびscriptsという名前の3つのディレクトリが作成されます。
libディレクトリ内のすべてのJARファイルをOEG_HOME/ext/libにコピーします。OEG_HOMEはEnterprise Gatewayサーバーのホーム・ディレクトリ(最上位のインストール・ディレクトリ)です。
注意: ライブラリを探すために、オブザーバはデフォルトでlibディレクトリを検索します。デフォルトの場所のオーバーライドの詳細は、第9.3項「オブザーバ・ライブラリのデフォルトの場所のオーバーライド」を参照してください。 |
Enterprise Gatewayを実行しているユーザー・アカウントが、最低でも以下の権限を持っていることを確認します。
nanoagent/configおよびnanoagent/libディレクトリの読取り権限(UNIX系システムでは、トラバース権限も必要)
libディレクトリ内のすべてのJARファイルの読取り権限
テキスト・エディタで、OEG_HOME/system/conf/jvm.xmlを開き、<JVMSettings>要素内を次のように変更します。
<JVMSettings>要素の最初の子要素に次の行を追加して、オブザーバをモニターと関連付けます。
<SystemProperty name="AP_NANO_CONFIG_URL" value="http://Host_Name:Port_Number/btmmonitor/agent/agent/"/>
Host_Name:Port_Numberは、オブザーバと関連付けるモニターのホスト名およびポート番号で置換します。
続けて、<JVMSettings>要素の2番目、3番目および4番目の子要素として、次の行を追加します。
<SystemProperty name="AP_NANO_HOME" value="$VDISTDIR/NanoAgent"/> <SystemProperty name="AP_NANO_LOG_BASEDIR" value="$VDISTDIR/NanoAgent"/> <SystemProperty name="AP_NANO_CLASSLOADER_BASEDIR" value="$VDISTDIR/ext/lib"/>
省略可能 – オブザーバ構成ラベルでオブザーバのターゲットを指定する場合は、<JVMSettings>要素の5番目の子要素として次の行を追加します。
<SystemProperty name="ap.nano.config.label" value="My_Label_String"/>
My_Label_Stringは、このオブザーバで使用するラベルの文字列で置換します。オブザーバのターゲット指定の詳細は、第8.5項「オブザーバ通信ポリシーの適用」を参照してください。
次の行を探します。
<ClassPath name="$VDISTDIR/system/lib/system/iaik_jce.jar"/>
この行の直前に次の行を追加します。
<ClassPath name="$VDISTDIR/ext/lib/orawsdl_1.0.0.jar"/>
Enterprise Gatewayサーバーを再起動します。
次の手順に従ってインターセプタ・モジュールを公開し、オブザーバのインストールを終了します。
テキスト・エディタで、observer_temp/scripts/publishLoadableModule.pyスクリプト・ファイルを開きます。
Enterprise Gateway管理者アカウントの資格証明を使用して、defUsernameおよびdefPassword変数を設定します(デフォルトの管理者アカウントのユーザー名はadminです)。次に例を示します。
defUserName = "admin" defPassword = "mypassword"
defServer変数に、Enterprise GatewayサーバーのベースURLを設定します。次に例を示します。
defServer = "http://myOegHost:8090"
このURLには、末尾のスラッシュ(/)を追加しないでください。
スクリプト・ファイルを保存して閉じます。
スクリプトを実行します。次に例を示します。
Windowsシステムでは、次を実行します。
%OEG_HOME%/Win32/bin/jython.bat publishLoadableModule.py
UNIX系システムでは、次を実行します。
$OEG_HOME/posix/bin/jython publishLoadableModule.py
Enterprise Gatewayサーバーを実行しているユーザーがオブザーバのエラー・ログ・ディレクトリへの書込み権限を持っていることを確認します。
デフォルトでは、オブザーバのエラー・ログ・ディレクトリはOEG_HOMEです。エラー・ロギングの構成の詳細は、第14章「オブザーバ・エラーおよびデバッグ情報のロギング」を参照してください。
オブザーバがメッセージを転送するモニターに、オブザーバ通信ポリシーが適用されていることを確認します。
オブザーバ通信ポリシーの適用の詳細は、第8.5項「オブザーバ通信ポリシーの適用」を参照してください。
この項では、Enterprise Gateway 11.1.1.6サーバーからオブザーバ・ライブラリをアンインストールする方法について説明します。
次の手順に従って、Enterprise Gatewayサーバーからオブザーバ・インターセプタ・モジュールを削除します。
テキスト・エディタで、observer_temp/scripts/removeLoadableModule.pyスクリプト・ファイルを開きます。
注意: observer_tempが存在しない場合は、再作成の方法について第12.2項「Enterprise Gateway 11.1.1.6へのオブザーバ・ライブラリのインストール」を参照してください。 |
Enterprise Gateway管理者アカウントの資格証明を使用して、defUsernameおよびdefPassword変数を設定します(デフォルトの管理者アカウントのユーザー名はadminです)。次に例を示します。
defUserName = "admin" defPassword = "mypassword"
defServer変数に、Enterprise GatewayサーバーのベースURLを設定します。次に例を示します。
defServer = "http://myOegHost:8090"
このURLには、末尾のスラッシュ(/)を追加しないでください。
スクリプト・ファイルを保存して閉じます。
スクリプトを実行します。次に例を示します。
Windowsシステムでは、次を実行します。
%OEG_HOME%/Win32/bin/jython.bat removeLoadableModule.py
UNIX系システムでは、次を実行します。
$OEG_HOME/posix/bin/jython removeLoadableModule.py
Enterprise Gatewayサーバーを停止します。
OEG_HOME/ext/libにあるすべてのオブザーバ関連のJARファイルを削除します。
オブザーバ関連のJARファイルは、「ap-」から始まるファイルと、次のファイルです。
orahttp_client_1.0.0.jar orawsdl_1.0.0.jar xstream-1.2.2.jar
注意: 他のモジュールと共有されているJARファイルを削除しないように注意してください。 |
テキスト・エディタで、OEG_HOME/system/conf/jvm.xmlを開き、<JVMSettings>要素の中から以下を含むすべてのオブザーバ関連要素を削除します。
<SystemProperty name="AP_NANO_CONFIG_URL" value="http://host-name:port-number/btmmonitor/agent/agent/"/>
<ClassPath name="$VDISTDIR/ext/lib/orawsdl_1.0.0.jar"/>
また、name属性が以下の文字列で始まるすべての<VMArg>要素を削除します。
-Dcom.amberpoint
jvm.xmlファイルを保存して閉じます。
Enterprise Gatewayサーバーを再起動します。