Oracle® Enterprise Managerフレームワーク、ホストおよびサービス・メトリック・リファレンス・マニュアル 12cリリース5 (12.1.0.5) B69690-07 |
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OMSとリポジトリ、Oracle Management Service、OMSコンソールおよびOMSプラットフォーム・ターゲットは、Oracle Enterprise Manager Management Service(OMS)およびManagement Repositoryの監視に便利なメトリックを提供します。
このメトリック・カテゴリには、アクティブ・エージェントに関する情報が含まれます。
リポジトリ内のアクティブなエージェントの数。この数が0の場合、Enterprise Managerではどの外部ターゲットも監視していません。予期しない状況である場合は、問題が発生している可能性があります。
データ・ソース
mgmt_current_availability表でステータスが稼働中となっているエージェントの数。
ユーザーの処理
エージェントが1つも実行されていない場合、エージェントが停止した原因を特定し、必要に応じて修正した後に再起動します。エージェントの停止原因に関連する可能性のある情報は、エージェントの$ORACLE_HOME/sysman/logディレクトリ内のログ・ファイルに含まれます。
このカテゴリは、スループットや過去1時間に処理された行数など、ローダーの使用状況とパフォーマンスに関する情報を提供します。
これは、処理された行数です。
データ・ソース
管理リポジトリ内のmgmt_system_performance_log表。
ユーザーの処理
この数値が長期にわたって増加し続けている場合は、ユーザーは管理サービスを追加するか、この管理サービスに対するローダー・スレッド数を増やすことを検討します。ローダー・スレッド数を増やすには、emoms.propertiesファイルのem.loader.threadPoolSizeエントリを追加または変更します。スレッド数のデフォルトは2です。2から10の間の値が一般的です。
このメトリックは、最近1時間のローダー・スレッドの実行時間を秒単位で表します。
データ・ソース
管理リポジトリ内のmgmt_system_performance_log表。
ユーザーの処理
この数値が「ローダー・スループット(行/時間)」メトリックとともに継続して増加している場合、 「ローダー・スループット(行/時間)」 メトリックに関するヘルプ項目の「ユーザー処理」に示されている処理を実行します。この数値は増加しているがローダー・スループットは増加していない場合は、プロセスによる高いCPU使用率、管理リポジトリ・データベースでのデッドロック、プロセッサ・メモリーの問題など、リソースの制約を調べます。
このメトリック・カテゴリには、アクティブな管理サーブレットのカテゴリに関する情報が含まれます。
このメトリック・カテゴリには、エージェント・ステータスに関する情報が含まれます。
エージェントが過去24時間以内に再起動された回数。
データ・ソース
次のように導出されます。
(SELECT t.target_name, COUNT(*) down_count FROM mgmt_availability a, mgmt_targets t WHERE a.start_collection_timestamp = a.end_collection_timestamp AND a.target_guid = t.target_guid AND t.target_type = MGMT_GLOBAL.G_AGENT_TARGET_TYPE AND a.start_collection_timestamp > SYSDATE-1 GROUP BY t.target_name)
ユーザーの処理
この回数が多い場合、エージェント・ログを調べて、再起動を引き起こすシステム状態が存在しているかどうかを確認します。エージェントが再起動を繰り返す場合、再起動問題が発生しているエージェントのターゲットに「データをアップロードしないターゲット」メトリックも設定できます。再起動問題は、システムのリソース制約や構成上の問題に原因がある可能性があります。
このメトリック・カテゴリには、構成に関する情報が含まれます。
Enterprise Managerに対して定義されているグループの数。
データ・ソース
管理リポジトリ内のmgmt_targets表。
ユーザーの処理
「すべてのターゲット」ページの表示に問題がある場合は、ロール数およびグループ数を確認します。
Enterprise Managerに対して定義されているロールの数。
データ・ソース
管理リポジトリ内のmgmt_roles表。
ユーザーの処理
「すべてのターゲット」ページの表示に問題がある場合は、ロール数およびグループ数を確認します。
Enterprise Managerに対して定義されているターゲットの数。
データ・ソース
管理リポジトリ内のmgmt_targets表。
ユーザーの処理
このメトリックは情報を表示するのみです。
これは、現在管理リポジトリ表領域が使用している合計MB数です。
データ・ソース
管理リポジトリ内のdba_data_files表。
ユーザーの処理
このメトリックは情報を表示するのみです。
ターゲットが作成される割合。通常、ターゲットの追加率は、EMがインストールされた直後に最大となり、新規エージェントが追加されるたびに一時的に増加します。この割合が不自然に増加している場合、異常なエージェントまたは管理者アクティビティが存在しないかどうかを調べ、ターゲットが適切に稼働していることを確認します。また、不要なグループが作成されていないかどうかを調べます。
データ・ソース
このメトリックは、mgmt_target表の現在のターゲット数(最新のサンプリングで取得されたターゲット数)から導出されます。
ユーザーの処理
このメトリックは情報を表示するのみです。
このメトリック・カテゴリには、DBMSジョブ・ステータスに関する情報が含まれます。
このメトリックは、スケジュールが無効なDBMSジョブにフラグを立てます。1時間より前または1年より後にスケジュールされると、スケジュールは無効とマークされます。スケジュールが無効な場合、そのジョブは深刻な状況になります。
データ・ソース
管理リポジトリ内のuser_schedule_jobs表。
ユーザーの処理
なし。
最近1時間にジョブが実行中だった割合です。
データ・ソース
管理リポジトリ内のmgmt_system_performance_log表。
ユーザーの処理
このメトリックの値が50%より大きい場合は、ジョブに問題がある可能性があります。「システム・エラー」ページで、ジョブによってエラーがレポートされていないかを調べます。アラート・ログで、ジョブ関連のアラートを調べます。
停止状態は、dbms_jobの中断状態と同じです。上矢印の場合は、中断していません。
データ・ソース
「中断」列は、管理リポジトリ内のall_users表から取得されます。
ユーザーの処理
DBMSジョブの失敗の原因を特定します。失敗の原因を特定し、修正したら、dbms_job.runコマンドを使用して、ジョブを再起動します。
DBMSジョブの失敗の原因を特定するには、次の手順を実行します(myjobを表示された停止ジョブの名前に置き換えます)。
表内の行から停止中のDBMSジョブ名をコピーします。次の例では、停止中のDBMSジョブ名はyourDBMSjobnameです。
リポジトリ所有者としてデータベースにログインします。
次のSQL文を発行します。
select dbms_jobname from mgmt_performance_names where display_name='yourDBMSjobname';
dbms_jobnameがmyjobの場合、次のSQL文を発行します。
select job from all_jobs where what='myjob';
戻されたジョブIDを使用して、アラート・ログおよびトレース・ファイルでこのジョブIDに対するORA-12012メッセージを探し、問題の特定および修正を試みます。
次のデータベース・コマンドを使用すると、ジョブを手動で再起動できます。
execute dbms_job.run (jobid);
このメトリック・カテゴリは、イベント・システムの状態を追跡するリポジトリ・メトリックに関する情報を提供します。
注意: イベント・システムは、イベントを処理するためにデータベース・キュー表(em_event_bus_table)内にキューを維持し、その対応するデータベース・ビューはaq$em_event_bus_tableです。 |
このメトリックは、イベント・キューからメッセージをデキューするために費やした時間の平均を表します。
データ・ソース
このメトリックのデータは、mgmt_system_performance_log where name= 'DequeueTime'のエントリから取得されます。
ユーザーの処理
平均イベント・デキュー時間が1時間を超える期間で定常的に大きい場合、その値はデータベース・キュー表(em_event_bus_table)のメンテナンスが必要であることを示している可能性があります。
このメトリックは、インシデント・ルールをイベント、インシデントまたは問題に適用するために費やした時間の平均を表します。
データ・ソース
このメトリックのデータは、mgmt_system_performance_log where name= 'ProcessingTime'のエントリから取得されます。
ユーザーの処理
平均イベント処理時間が、1時間を超える期間で継続して増加している場合は、必要ないまたは最新ではないインシデント・ルールを削除します。管理リポジトリ・データベースに存在するすべての操作の問題を修正します。管理サービスを追加して、イベント・システムの能力を増強する必要があります。
このメトリックは、イベント・バス(aq$em_event_bus_table)を問い合せるために費やした時間の平均を表します。
データ・ソース
このメトリックのデータは、mgmt_system_performance_log where name= 'QueryTime'のエントリから取得されます。
ユーザーの処理
平均イベント・キュー問合せ時間が1時間を超える期間で定常的に大きい場合、その値はデータベース・キュー表(em_event_bus_table)のメンテナンスが必要であることを示している可能性があります。
このメトリックは、イベント、インシデントまたは問題が、インシデント・ルールを適用するためにキューから取り出されるまでイベント・キューで待機した時間の平均を表します。
データ・ソース
このメトリックのデータは、mgmt_system_performance_log where name= 'Latency'のエントリから取得されます
ユーザーの処理
平均待機時間が、継続して増加している場合は、必要ないまたは最新ではないインシデント・ルールを削除します。管理リポジトリ・データベースに存在するすべての操作の問題を修正します。管理サービスを追加して、イベント・システムの能力を増強する必要があります。
このメトリックは、イベント・システムのステータスを表します。イベント・キューに処理待ちのイベントが存在するにもかかわらず、5分を超える期間でイベントが処理されない場合、イベント・システムは停止しています。そうでない場合、イベント・システムは稼働しています。
データ・ソース
このメトリックのデータは、aq$em_event_bus_tableビューおよびem_event_bus_queues表のエントリから取得されます。
ユーザーの処理
管理サービスを再起動します。これにより、問題が解決することがあります。
存在しない管理サービスに割り当てられているイベント・キューがある場合、このメトリックは正の数を表します。それ以外の場合、値は0です。
データ・ソース
このメトリックのデータは、em_event_bus_queues、em_event_coordinatorsおよびmgmt_failover_tableのエントリから取得されます。
ユーザーの処理
値が30分を超える期間で継続して正である場合、Oracle Management Serviceを再起動すると、問題が解決することがあります。
管理サービスに割り当てられていないイベント・キューがある場合、このメトリックは正の値を表します。それ以外の場合、値は0です。
データ・ソース
このメトリックのデータは、em_event_bus_queues、em_event_coordinatorsおよびmgmt_failover_tableのエントリから取得されます。
ユーザーの処理
値が30分以上の期間で継続して正である場合、Oracle Management Serviceを再起動すると、問題が解決することがあります。
このメトリックは、イベント・キューで処理待ちとなっているイベントの数を表します。
データ・ソース
このメトリックのデータは、aq$em_event_bus_tableのエントリで、consumer_nameがADMで始まらず、msg_stateがREADYであるものから取得されます。
ユーザーの処理
値が30分以上の期間で継続して高い場合、イベントが大量に発生しており、問題は一時的である可能性があります。管理リポジトリ・データベースに存在するすべての操作の問題を修正します。Oracle Management Serviceを追加して、イベント・システムの能力を増強する必要があります。
このメトリック・カテゴリは、各キュー・タイプのイベント・システムのパフォーマンスを追跡するリポジトリ・メトリックに関する情報を提供します。
キュー・タイプHは、高い優先度のキューを表します。高い優先度のキューは、ターゲットの可用性イベントを処理するために使用されます。
キュー・タイプMは、中程度の優先度のキューを表します。中程度の優先度のキューは、CRITICALまたはWARNINGなど、喚起を必要とする重大度を持つメトリック・アラートなどのイベントを処理するために使用されます。
キュー・タイプLは、低い優先度のキューを表します。低い優先度のキューは、単に情報を提供することを目的とするイベントを処理するために使用されます。
このメトリックは、特定のキュー・タイプのキューからの負荷を処理するために経過したCPU時間の割合を表します。
データ・ソース
このメトリックのデータは、mgmt_system_performance_log where name= 'ProcessingTime'のエントリから取得されます。
ユーザーの処理
値が継続して高止まりしている場合、イベントが大量に発生した可能性があります。Oracle Management Serviceを追加して、イベント・システムの能力を増強する必要があります。
このメトリック・カテゴリは、Enterprise Managerコマンドライン・ユーティリティ(emctl
)により開始された期限切れブラックアウトに関する情報を提供します。
このメトリック・カテゴリには、インシデント・ターゲットの情報が含まれます。
アラート・ログ・エラーのトレース・ファイルは、このインシデントを生成する問題が発生した場合に生成される関連付けられたサーバー・トレース・ファイルの名前です。追加のトレース・ファイルが生成されなかった場合、このフィールドは空です。
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
ターゲットのリリース | 収集頻度 |
---|---|
すべてのリリース | 5分ごと |
データ・ソース
アラート・ログ・エラーのトレース・ファイル名は、データベース・アラート・ログから抽出されます。
ユーザーの処理
ユーザーが発生した問題の詳細情報をこのファイルで参照するため、アラート・ログ・エラーのトレース・ファイル名が提供されます。
現在のXMLアラート・ログ・ファイルの完全指定された(ディレクトリ・パスを含む)名前。
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
ターゲットのリリース | 収集頻度 |
---|---|
すべてのリリース | 15分ごと |
データ・ソース
最新(現在)のログ・ファイルに対してOMS ADR_HOME/alertディレクトリを検索して、この名前を取得します。
ユーザーの処理
ユーザーが発生した問題の詳細情報をこのファイルで参照するため、アラート・ログ・ファイル名が提供されます。
診断インシデントは、Enterprise Managerの使用中にOMSプロセスで発生した問題(クリティカル・エラー)の1回の発生です。
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
ターゲットのリリース | 収集頻度 |
---|---|
すべてのリリース | 15分ごと |
データ・ソース
診断インシデントを説明するテキストは、データベース・メッセージおよびエラーの発生順のリストを格納する自動診断リポジトリ(ADR)に格納されるXMLファイルのデータベース・アラート・ログから抽出されます。
ユーザーの処理
診断インシデントは通常ソフトウェア・エラーを示し、Enterprise Managerサポート・ワークベンチを使用してOracleに報告する必要があります。
実行コンテキストID(ECID)は、アプリケーション・サーバーを介して移動する場合のリクエストを追跡します。この情報は、単一のタスクを実行する単一のユーザーに検出された関連する問題の関連付けに使用できるため、診断目的に役立ちます。
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
ターゲットのリリース | 収集頻度 |
---|---|
すべてのリリース | 15分ごと |
データ・ソース
ECIDは、データベース・アラート・ログから抽出されます。
ユーザーの処理
診断インシデントは通常ソフトウェア・エラーを示し、Enterprise Managerサポート・ワークベンチを使用してOracleに報告する必要があります。サポート・ワークベンチを使用して問題をパッケージ化する場合、追加の問題をパッケージに関連付けて含めるため、サポート・ワークベンチでECIDを使用します。
発生した問題の影響を査定するオプションのフィールド(空の場合があります)。
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
ターゲットのリリース | 収集頻度 |
---|---|
すべてのリリース | 15分ごと |
データ・ソース
影響は、データベース・アラート・ログから抽出されます。
ユーザーの処理
このフィールドは、情報を表示するのみです。診断インシデントは通常ソフトウェア・エラーを示し、Enterprise Managerサポート・ワークベンチを使用してOracleに報告する必要があります。
インシデントIDは、診断インシデント(問題の1回の発生)を一意に識別する数値です。
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
ターゲットのリリース | 収集頻度 |
---|---|
すべてのリリース | 15分ごと |
データ・ソース
インシデントIDは、データベース・アラート・ログから抽出されます。
ユーザーの処理
診断インシデントは通常ソフトウェア・エラーを示し、Enterprise Managerサポート・ワークベンチを使用してOracleに報告する必要があります。問題は、同じインシデントの1回以上の発生です。サポート・ワークベンチを使用する場合、インシデントIDを使用して、パッケージ化してOracleに送信する正しい問題を選択できます。コマンドライン・ツールADRCIを使用する場合も、インシデントの表示コマンドとともにインシデントIDを使用して、インシデントの詳細を取得できます。
このメトリック・カテゴリには、ジョブ・ディスパッチャのパフォーマンスに関する情報が含まれます。
このメトリック・カテゴリは、使用中の通知方法の様々なパフォーマンス測定値をレポートするリポジトリ・メトリックに関する情報を提供します。サポートされる通知方法を、次に示します。
OSCMD
PLSQL
SNMP
SNMPV3 (リリース12c (12.1.0.4以上))
JAVA
TICKET
このメトリックは、この問題がEnterprise Managerに発行されたときから通知が配信されるまでに費やされた時間の平均を秒単位で表します。
データ・ソース
このメトリックのデータは、em_notify_requests表およびem_notify_deliveries表から取得されます(リリース12c (12.1.0.4以上))。
このメトリックのデータは、name=method_name||_OMS_SECONDSであるmgmt_system_performance_logのエントリから取得されます
ユーザー・アクション
平均通知時間が徐々に長くなっている場合は、指定した通知方法が期待どおりに動作していることを確認します。必要ないまたは最新ではないすべてのインシデント・ルールを削除します。
このメトリックは、通知システムが通知を送信する処理でアクティブであったCPU (経過時間)の割合を表します。
ユーザー・アクション
このメトリックのデータは、em_notify_requests表およびem_notify_deliveries表から取得されます(リリース12c (12.1.0.4以上))。
このメトリックのデータは、name=method_name||DELIVERY_MILLISであるmgmt_system_performance_logのエントリから取得されます(12c (12.1.0.4)より前のすべてのリリース)。
ユーザー・アクション
通知の処理時間が徐々に長くなっている場合は、通知方法が期待どおりに動作していることを確認します。必要ないまたは最新ではないすべてのインシデント・ルールを削除します。
このメトリックは、過去1時間に管理サービスによって配信された通知の合計数を表します。
データ・ソース
このメトリックのデータは、em_notify_requests表およびem_notify_deliveries表から取得されます(リリース12c (12.1.0.4以上))。
このメトリックのデータは、name=method_name||DELIVERY_MILLISであるmgmt_system_performance_logのエントリから取得されます(12c (12.1.0.4)より前のすべてのリリース)。
ユーザー・アクション
処理された通知の数が数日間増加し続けている場合は、管理サービスを追加することを検討します。
このメトリックは、配信が保留されている通知の合計数を表します。
データ・ソース
このメトリックのデータは、em_notify_requests表およびem_notify_deliveries表から取得されます(リリース12c (12.1.0.4以上))。
このメトリックのデータは、consumer_nameがmethod_name%であるようなaq$em_notify_qtableから取得されます(12c (12.1.0.4)より前のすべてのリリース)。
ユーザー・アクション
保留されている通知の数が増加し続けている場合は、操作の問題を修正します。管理サービスを追加して、通知システムの能力を増強する必要があります。
これは、通知システムがクリティカル状態と判断すると、範囲外通知を送信しようとする管理エージェント・メトリックです。通知システムは、その配信ワークロードを管理するためにデータベース・キュー表(em_notify_qtable)を使用し、対応するデータベース・ビューはAQ$EM_NOTIFY_QTABLEであることに注意してください。
次の条件のいずれかが存在すると、メトリックの値は、停止中です。それ以外の場合は稼働中です。
500を超える通知が1時間を超えて完了待ちとなっている
高度な通知デバイスが1時間を超えて通知を処理しておらず、後で通知を再試行する要求を行っている
表3-3 メトリック・サマリー表
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 | デフォルトの警告のしきい値 | デフォルトのクリティカルのしきい値 | アラート・テキスト |
---|---|---|---|---|
すべてのリリース |
5分ごと |
定義なし |
停止中 |
%Message% |
データ・ソース
500を超える通知が1時間を超えて完了待ちとなっている場合、データはaq$em_notify_qtableから取得されます。
SELECT count(1) FROM aq$em_notify_qtable WHERE msg_state='READY' AND consumer_name not like 'ADM%' AND consumer_name not like 'RCA1' AND enq_time <= sysdate - (1/24);
高度な通知デバイスが1時間を超えて通知を処理しておらず、後で通知を再試行する要求を行っている場合、データはem_notify_requeue表から取得されます。
SELECT count(1) FROM (SELECT device_id, min(insertion_timestamp) as first_ts FROM EM_NOTIFY_REQUEUE GROUP BY device_id) a WHERE a.first_ts > sysdate - (1/24);
ユーザー・アクション
保留通知数が大きい場合、通知方法が期待どおりに稼働していることを確認します。必要ないまたは最新ではないすべてのインシデント・ルールを削除します。管理サービスを追加して、通知システムの能力を増強する必要があります。
高度な通知方法が後での通知の再試行を要求している場合、原因となった問題を解決して、再試行が要求されないようにします。
このメトリック・カテゴリは、管理リポジトリの全体的なステータスに関する情報を提供します。
このメトリック・カテゴリは、保留中の監視ジョブに関する情報を提供します。
このメトリックは、ターゲットへの適用が保留されているテンプレートの数を表します。
監視テンプレートの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。
このメトリック・カテゴリには、リポジトリ収集のパフォーマンスに関する情報が含まれます。各データは、収集ワーカーと呼ばれるリポジトリ・データベース内のバックグラウンドDBMSジョブによって収集されます。リポジトリのメトリックは、長期実行と短期実行のメトリックに分類されます。これらはタスク・クラス(短期タスク・クラスと長期タスク・クラス)と呼ばれます。いくつかの収集ワーカー(デフォルトは1)は短期タスク・クラスを処理し、別のいくつかの収集ワーカー(デフォルトは1)は長期タスク・クラスを処理します。「リポジトリ収集パフォーマンス」メトリックは、各タスク・クラスのリポジトリ・メトリック収集のパフォーマンス・データを測定します。このメトリックは、リポジトリ・メトリックの1つであるため、収集ワーカーによって収集されます。
最近10分間に収集ワーカーが稼働していた合計時間を秒単位で表します。これは、リポジトリ収集サブシステムに対する負荷を示します。負荷が高い場合、収集の数が増加しているか、一部のメトリックで処理を完了するのに長い時間を要していると考えられます。このメトリックを「処理された収集」メトリックと関連付けて把握し、収集の数が増加しているか、メトリックの処理に長い時間を要しているかを判断する必要があります。
データ・ソース
このメトリックのデータは、job_name=MGMT_COLLECTION.Collection Subsystemという条件を満たすmgmt_system_performanceログのエントリから取得されます。
最近10分間に処理された収集の合計数。
データ・ソース
このメトリックのデータは、job_name=MGMT_COLLECTION.Collection Subsystemという条件を満たすmgmt_system_performanceログのエントリから取得されます。
このメトリックの収集時点で実行を待機していた収集の合計数。この値が増加している場合、収集ワーカーが不足しているため、その数を増やす必要があります。実行待機中の収集は、システム起動時の初期段階では多く存在する可能性がありますが、その後は0(ゼロ)に近づいていくのが普通です。
データ・ソース
このメトリックのデータは、収集のすべてのリストを保持するmgmt_collection_tasks表のエントリから取得されます。
ユーザー・アクション
このメトリックは情報を表示するのみです。
このメトリック・カテゴリには、リポジトリ・ジョブ・ディスパッチャに関する情報が含まれます。
すべてのディスパッチャがビジーだったために、スケジュールの準備はできているがスケジュールできなかったジョブ・ステップの数。
この数が徐々に増加している場合は、ジョブ・スケジューラがワークロードに対応できていないことを示します。
ユーザー・アクション
このメトリックは、予定されているスケジュール時間がすでに経過してしまったジョブ・ステップ(実行準備は整っているがまだ実行されていないジョブ・ステップ)の合計数を示します。この数値のグラフが長期にわたって徐々に増加している場合は、次のいずれかの処理を行う必要があります。
web.xmlファイルのem.jobs.shortPoolSize
、em.jobs.longPoolSize
およびem.jobs.systemPoolSize
プロパティを大きくします。web.xmlファイルは、様々なタイプのジョブ・ステップを処理するために割り当てるスレッド数を指定します。ショート・プール・サイズは、ロング・プール・サイズより大きくします。
プロパティ | デフォルト値 | 推奨値 | 説明 |
---|---|---|---|
em.jobs.shortPoolSize | 10 | 10 50 | 実行時間が15分未満のステップ |
em.jobs.longPoolSize | 8 | 8 - 30 | 実行時間が15分を超えるステップ |
em.jobs.systemPoolSize | 8 | 8 - 20 | 内部ジョブ(エージェントのpingなど) |
別のホスト上で新しい管理アービスを追加します。
ジョブ・ステップの内容を調べ、効率が上がるかどうかを確認します。
このメトリック・カテゴリは、管理リポジトリの操作ステータスに関する情報を提供します。リポジトリのメトリックは、長期実行と短期実行のメトリックに分類されます。
このページは、Enterprise Managerが稼働中か停止しているかを示します。停止していた期間の履歴情報も含まれます。
このメトリックは、Enterprise Managerが稼働中かまたは停止中かを表示します。有効な電子メール・アドレスでoracle_emrepターゲットを監視するエージェントを構成している場合、Enterprise Managerが停止したときに電子メール通知を受信できます。
次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。
表3-16 メトリック・サマリー表
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 | アップロード頻度 | 演算子 | デフォルトの警告のしきい値 | デフォルトのクリティカルのしきい値 | 通知前の発生の連続回数 | アラート・テキスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
すべてのリリース |
5分ごと |
アップロードなし |
= |
定義なし |
0 |
1 |
%Message% |
データ・ソース
sysman/admin/scripts/emrepresp.pl
ユーザー・アクション
このメトリックは、次の項目を確認します。
管理リポジトリ・データベースが稼働していてアクセス可能かどうか。
管理リポジトリ・データベースが停止している場合は、起動します。「ユーザー名またはパスワードが無効です」というエラーが表示された場合、oracle_emrepターゲットの名前およびパスワードが、リポジトリ所有者の名前およびパスワードと同じであることを確認します。
1つ以上の管理サービスが実行中かどうか。
管理サービスが実行中でない場合は、開始します。
「リポジトリ・メトリック」のDBMSジョブが実行中かどうか。
DBMSジョブが停止中であるか、無効なスケジュールが割り当てられている場合、「DBMSジョブの無効なスケジュール」メトリックの「ユーザーの処理」で説明している処理を実行し、ジョブを再起動します。