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Oracle® Enterprise Managerフレームワーク、ホストおよびサービス・メトリック・リファレンス・マニュアル
12cリリース5 (12.1.0.5)
B69690-07
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8 Oracle VMゲスト

この章では、Oracle VMゲストのメトリックについて説明します。今回のリリースのEnterprise Managerは、パフォーマンス・メトリックを収集する新しい方法を採用しています。負荷を減らしてスケーラビリティを高めるために、Oracle VM ServerプールのOracle VM ServerターゲットとOracle VMゲスト・ターゲットのメトリックは、Oracle VM Serverプール・ターゲットの一部として収集されます。ただし、すべてのデータは正しいターゲットに提供されます。

Oracle VMゲストを管理する方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud管理ガイド』を参照してください。

8.1 Oracle VMゲストのDiskActivity

このメトリックは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VMゲスト・ターゲットのすべてのディスク関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。このメトリックはアップロードされず、アラート専用に使用されます。しきい値はこのメトリックに対して定義する必要があり、サーバー・プール内のすべてのOracle VMゲスト・ターゲットにしきい値が適用されます。

収集スケジュールは、スケジュールされたOracle VMゲストのDiskActivityメトリックのスケジュールによって制御されます。生成されるアラートは、関連するOracle VMゲスト・ターゲットに対して生成されます。

8.1.1 ディスク

このメトリックは、ディスクの名前を表します。

8.1.2 読取りスループット(KB/秒)

このメトリックは、ディスクの読取りスループットをKB/秒単位で表します。異常に高い値が観測された場合は、クラッシュしているアプリケーションがないかどうかを調べます。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速記憶域を使用することを検討してください。

8.1.3 合計スループット(KB/秒)

このメトリックは、ディスクの合計スループットをKB/秒単位で表します。異常に高い値が観測された場合は、クラッシュしているアプリケーションがないかどうかを調べます。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速記憶域を使用することを検討してください。

8.1.4 書込みスループット(KB/秒)

このメトリックは、ディスクの書込みスループットをKB/秒単位で表します。異常に高い値が観測された場合は、クラッシュしているアプリケーションがないかどうかを調べます。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速記憶域を使用することを検討してください。

8.2 スケジュールされたOracle VMゲストのDiskActivity

このメトリックは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VMゲスト・ターゲットのすべてのディスク関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。収集スケジュールの変更はこのメトリックに対して行う必要があり、このような変更は、プール内のすべてのOracle VMゲスト・ターゲットに対するこのメトリックの収集に影響します。このメトリックはアップロードされず、対応するアラート専用およびアップロード専用のメトリックのためにデータを収集します。

収集スケジュールは、スケジュールされたOracle VMゲストのDiskActivityメトリックのスケジュールによって制御されます。生成されるアラートは、関連するOracle VMゲスト・ターゲットに対して生成されます。

8.2.1 ディスク

このメトリックは、ディスクの名前を表します。

8.2.2 読取りスループット

このメトリックは、ディスクの読取りスループットをKB/秒単位で表します。異常に高い値が観測された場合は、クラッシュしているアプリケーションがないかどうかを調べます。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速記憶域を使用することを検討してください。

8.2.3 合計スループット

このメトリックは、ディスクの合計スループットをKB/秒単位で表します。異常に高い値が観測された場合は、クラッシュしているアプリケーションがないかどうかを調べます。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速記憶域を使用することを検討してください。

8.2.4 書込みスループット

このメトリックは、ディスクの書込みスループットをKB/秒単位で表します。異常に高い値が観測された場合は、クラッシュしているアプリケーションがないかどうかを調べます。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速記憶域を使用することを検討してください。

8.3 Oracle VMゲストのDiskActivityサマリー

このメトリックは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VMゲスト・ターゲットのすべてのディスク関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。これは、プール内のすべてのゲストの値を計算してアップロードするサマリー・メトリックです。収集スケジュールは、スケジュールされたOracle VMゲストのDiskActivityメトリックのスケジュールによって制御されます。

8.3.1 最高読取りスループット(KB/秒)

このメトリックは、Oracle VMゲスト・ターゲットのディスクで観測される最大読取りスループット(KB/秒)を表します。Oracle VMゲストのDiskActivityメトリックのしきい値を決定するために使用できます。

8.3.2 最高合計スループット(KB/秒)

このメトリックは、Oracle VMゲスト・ターゲットのディスクで観測される最大合計スループット(KB/秒)を表します。Oracle VMゲストのDiskActivityメトリックのしきい値を決定するために使用できます。

8.3.3 最高書込みスループット(KB/秒)

このメトリックは、Oracle VMゲスト・ターゲットのディスクで観測される最大書込みスループット(KB/秒)を表します。Oracle VMゲストのDiskActivityメトリックのしきい値を決定するために使用できます。

8.3.4 合計スループット(KB/秒)

このメトリックは、Oracle VMゲスト・ターゲットのすべてのディスクで観測される合計スループット(KB/秒)を表します。このメトリックは、ターゲット・ホームページでグラフをレンダリングするために使用できます。

8.4 Oracle VMゲストのファイルシステム

このメトリックは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VMゲスト・ターゲットのすべてのファイルシステム関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。このメトリックはアップロードされず、アラート専用に使用されます。しきい値はこのメトリックに対して定義する必要があり、サーバー・プール内のすべてのOracle VMゲスト・ターゲットにしきい値が適用されます。

収集スケジュールは、スケジュールされたOracle VMゲストのファイルシステムメトリックのスケジュールによって制御されます。生成されるアラートは、関連するOracle VMゲスト・ターゲットに対して生成されます。

8.4.1 ディスク

このメトリックは、ディスクの名前を表します。

8.4.2 空き領域(MB)

このメトリックは、ディスク上の空き領域をMB単位で表します。このメトリックを構成して、空き領域が特定の値を下回った場合にアラートを発生させることができます。アラートが生成された場合、ディスク領域の解放または記憶域の追加を検討してください。

8.4.3 使用済領域(%)

このメトリックは、ディスク上の使用済領域の割合(%)を表します。このメトリックを構成して、ファイル領域の使用率が特定の値を超えた場合にアラートを発生させることができます。アラートが生成された場合、ディスク領域の解放または記憶域の追加を検討してください。

8.5 スケジュールされたOracle VMゲストのファイルシステム

このメトリックは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VMゲスト・ターゲットのすべてのファイルシステム関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。収集スケジュールの変更はこのメトリックに対して行う必要があり、このような変更は、プール内のすべてのOracle VMゲスト・ターゲットに対するこのメトリックの収集に影響します。このメトリックはアップロードされず、対応するアラート専用およびアップロード専用のメトリックのためにデータを収集します。

8.5.1 ディスク

このメトリックは、ディスクの名前を表します。

8.5.2 空きMB

このメトリックは、ディスク上の空き領域をMB単位で表します。

8.5.3 使用済

このメトリックは、ディスク上の使用済領域の割合(%)を表します

8.6 Oracle VMゲストのファイルシステム・サマリー

このメトリックは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VMゲスト・ターゲットのすべてのファイルシステム関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。これは、プール内のすべてのゲストの値を計算してアップロードするサマリー・メトリックです。収集スケジュールは、スケジュールされたOracle VMゲストのファイルシステムメトリックのスケジュールによって制御されます。

8.6.1 合計使用率

このメトリックは、Oracle VMゲスト・ターゲットのすべてのディスクについて使用済領域の合計を表します。このメトリックは、ターゲット・ホームページでグラフをレンダリングするために使用できます。

8.7 Oracle VMゲストの負荷

このメトリックは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VMゲスト・ターゲットのすべての負荷関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。収集スケジュールの変更はこのメトリックに対して行う必要があり、このような変更は、プール内のすべてのOracle VMゲスト・ターゲットに対するこのメトリックの収集に影響します。

このメトリックはアップロードされ、メトリック列に対してしきい値を定義できます。生成されるアラートは、関連するOracle VMゲスト・ターゲットに対して生成されます。


注意:

Oracle VMゲストの負荷メトリックの収集スケジュールは、Oracle VM Manager統計の収集間隔よりも長くする必要があります。

オラクル社は、Oracle VMゲストの負荷メトリックの収集スケジュールを、Oracle VM Manager統計の収集間隔の5倍以上にすることをお薦めします。

たとえば、Oracle VM Manager統計の収集間隔を100秒に定義している場合、Oracle VMゲストの負荷メトリックの収集スケジュールを、500秒以上に設定します。

Oracle VM Managerの統計収集間隔の詳細は、Oracle VMユーザーズガイド リリース3.2.1を参照してください。


8.7.1 関連CPU使用率(%)

このメトリックは、Oracle VMサーバー・ターゲットで動作しているOracle VMゲストの物理CPU使用率を表します。このメトリックに対してしきい値を定義できます(値はOracle VMサーバーで動作しているOracle VMゲストの数に依存します)。アラートが定期的に生成される場合、Oracle VMサーバー・ターゲットの負荷を減らし、Oracle VMゲスト・ターゲットにより多くの処理能力を割り当てることを検討してください。

8.7.2 稼働開始

このメトリックは、Oracle VMゲストが稼働している時間の長さを表します。

8.8 Oracle VMゲストのネットワーク・アクティビティ

このメトリックは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VMゲスト・ターゲットのすべてのネットワーク・アクティビティ関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。このメトリックはアップロードされず、アラート専用に使用されます。しきい値はこのメトリックに対して定義する必要があり、サーバー・プール内のすべてのOracle VMゲスト・ターゲットにしきい値が適用されます。

収集スケジュールは、スケジュールされたOracle VMゲストのネットワーク・アクティビティメトリックのスケジュールによって制御されます。生成されるアラートは、関連するOracle VMゲスト・ターゲットに対して生成されます。

8.8.1 インタフェース

このメトリックは、インタフェースの名前を表します。

8.8.2 読取りスループット(KB/秒)

このメトリックは、インタフェースの読取りスループットをKB/秒単位で表します。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速ネットワークの使用またはボンディングによるネットワーク・インタフェースの追加を検討してください。

8.8.3 合計スループット(KB/秒)

このメトリックは、インタフェースの合計スループットをKB/秒単位で表します。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速ネットワークの使用またはボンディングによるネットワーク・インタフェースの追加を検討してください。

8.8.4 書込みスループット(KB/秒)

このメトリックは、インタフェースの書込みスループットをKB/秒単位で表します。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速ネットワークの使用またはボンディングによるネットワーク・インタフェースの追加を検討してください。

8.9 スケジュールされたOracle VMゲストのネットワーク・アクティビティ

このメトリックは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VMゲスト・ターゲットのすべてのネットワーク・アクティビティ関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。収集スケジュールの変更はこのメトリックに対して行う必要があり、このような変更は、プール内のすべてのOracle VMゲスト・ターゲットに対するこのメトリックの収集に影響します。このメトリックはアップロードされず、対応するアラート専用およびアップロード専用のメトリックのためにデータを収集します。

8.9.1 インタフェース

このメトリックは、インタフェースの名前を表します。

8.9.2 読取りスループット

このメトリックは、インタフェースの読取りスループットをKB/秒単位で表します。

8.9.3 合計スループット

このメトリックは、インタフェースの合計スループットをKB/秒単位で表します。

8.9.4 書込みスループット

このメトリックは、インタフェースの書込みスループットをKB/秒単位で表します。

8.10 Oracle VMゲストのネットワーク・アクティビティ・サマリー

このメトリックは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VMゲスト・ターゲットのすべてのネットワーク・アクティビティ関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。これは、プール内のすべてのゲストの値を計算してアップロードするサマリー・メトリックです。収集スケジュールは、スケジュールされたOracle VMゲストのネットワーク・アクティビティメトリックのスケジュールによって制御されます。

8.10.1 最高読取りスループット(KB/秒)

このメトリックは、Oracle VMゲスト・ターゲットのインタフェースで観測される最大読取りスループットを表します。Oracle VMゲストのネットワーク・アクティビティメトリックのしきい値を決定するために使用できます。

8.10.2 最高合計スループット(KB/秒)

このメトリックは、Oracle VMゲスト・ターゲットのインタフェースで観測される最大合計スループットを表します。このメトリックは、Oracle VMゲストのネットワーク・アクティビティメトリックのしきい値を決定するために使用できます。

8.10.3 最高書込みスループット(KB/秒)

このメトリックは、Oracle VMゲスト・ターゲットのインタフェースで観測される最大書込みスループットを表します。このメトリックは、Oracle VMゲストのネットワーク・アクティビティメトリックのしきい値を決定するために使用できます。

8.10.4 合計スループット(KB/秒)

このメトリックは、Oracle VMゲスト・ターゲットのすべてのインタフェースで観測される合計スループットを表します。このメトリックは、ターゲット・ホームページでグラフをレンダリングするために使用できます。

8.11 Oracle VMの状態

このメトリック・カテゴリは、Oracle VMゲストの状態に関する情報を提供します。

8.11.1 状態

このメトリックは、Oracle VMゲストの状態(実行中、停止済、停止中、起動中など)を表します。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 6時間ごと

8.12 レスポンス

次の項では、レスポンス・メトリックについて説明します

8.12.1 ステータス

このメトリックは、Oracle VMゲスト・ターゲットのステータスを収集するために使用されます。

ターゲットのリリース 収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト
すべてのバージョン 1分ごと 定義なし 0 Oracle VMゲスト%target%は停止しています