Oracle® Enterprise Manager Application Management Pack for Siebelスタート・ガイド 12cリリース3 (12.1.0.3) B70513-03 |
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この章では、次の項目の手順について説明します。
Siebelトランザクションは、Siebelアプリケーション上の一連のユーザー・アクションです。Enterprise Managerでは、各ユーザー・アクションはステップと呼ばれます。各ステップは、関連する複数のステップを含むことができます。
一般的なSiebelトランザクションは、次のステップから構成できます。
ブラウザを開き、アクセスするサービスのURLを入力します。
「サインイン」リンクをクリックします。「サインイン」ページが表示されます。
ユーザー名およびパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
このとき、アプリケーションにより資格証明の認証から権限の検証まで一連のアクションが実行されます。
使用可能な機能が表示されます。
ログアウトします。
注意: Enterprise Manager Cloud Controlでは、サービス検出が完了すると、"Login Test"という名前のテストが作成されます。デフォルトでは、このデフォルト・テストは、オペレーティング・システムのユーザー名としてsiebelを、パスワードとしてsiebelを使用するように設計されています。資格証明としてこのようにsiebelが設定されたアカウントがビーコン・ホスト上にない場合は、このアカウントを作成します。あるいは、デフォルト・テストを編集して、ビーコン・ホスト上の既存のアカウントと一致する資格証明を設定します。指定したオペレーティング・システム資格証明に誤りがあると、テストは保留状態になります。 |
特定のトランザクションのステップを記録して、リポジトリに格納できます。このようなステップを実行すると、Siebelアプリケーションの可用性とパフォーマンスをテストできます。
たとえば、前述のステップを使用してトランザクションを作成し、Typical Login
という名前にします。次に、トランザクションを自動的に実行する適切なコンポーネントをプログラムします。エージェントのコンポーネントであるビーコンは、クライアント・ロボットして動作し、記録されたトランザクションを広域ネットワーク(WAN)内の戦略的な場所から事前に定義された時間間隔で実行するために使用されます。
ビーコンは管理エージェントに自動的にインストールされないため作成する必要があります。Siebelの高レベル双方向性アプリケーションを監視するために、管理者はOracle Windows Agentにビーコンを作成する必要があります。
サービス・テスト中にビーコンによって収集された可用性およびパフォーマンスのデータには、指定されたサービス・テスト中にテストが成功したかどうか、アプリケーションが使用可能かどうかおよびアプリケーション画面のレスポンス時間が含まれます。
作業を進める前に、4.2項の手順を使用してSiebelサービスを追加しておいてください。
トランザクションのステップを記録する他に、ステップをグループ化して別個の論理エンティティを作成することもできます。ステップをグループ化しない場合、ステップは「汎用」カテゴリに自動的にグループ化されます。
グループ化してトランザクションを記録するには、次の手順を実行します。
Enterprise Manager Cloud Controlで、「ターゲット」、「Siebel」の順にクリックします。
「Siebel」ページの「表示」リストから、「アプリケーション・サービス」を選択します。監視されているすべてのSiebelサービスが表示されます。
Siebel Call Centerサービス、Siebel SalesサービスまたはSiebel Marketingサービスの名前をクリックします。選択したサービスの「ホーム」ページが表示されます。
「監視構成」タブをクリックします。
「監視構成」ページで、「サービス・テストとビーコン」をクリックします。
図5–1に示すように、「サービス・テストとビーコン」ページが表示されます。
「サービス・テストとビーコン」ページの「サービス・テスト」セクションにある「テスト・タイプ」リストから、「Siebelトランザクション」を選択して「追加」をクリックします。
「サービス・テストの作成」ページでサービス・テストの名前を指定し、ビーコン・ホストのオペレーティング・システムのユーザー名とパスワードを指定し、「実行」をクリックします。
記録するトランザクションの名前を指定します。
「テスト・パラメータ」セクションで、ビーコン・ホストのオペレーティング・システムのユーザー名とパスワードを指定し、「実行」をクリックします。
次のページで、「開始」をクリックしてトランザクションの記録を開始します。Enterprise Managerに2つのウィンドウが表示されます。1つはアクションを実行できるSiebelアプリケーションにアクセスするためのウィンドウ、もう1つはグループを作成するためのウィンドウです。
大きい方のメインのウィンドウで、アクションを記録するSiebelアプリケーションにアクセスします。
資格証明を使用してSiebelアプリケーションにログインします。
ログイン後、小さい方のウィンドウでグループの名前を指定して「作成」をクリックします。実行したログイン・アクションは、ここで指定したグループ名で記録されます。
同様に、大きい方のウィンドウで、Siebelアプリケーションの他のアクションを実行し、小さい方のウィンドウで、それらのアクションに対してグループを作成します。
大きいウィンドウからログアウトします。
記録が完了したら、「Siebelトランザクション」ページに戻り、「停止」をクリックしてこのトランザクションの記録を停止し、「続行」をクリックします。トランザクションを記録するために開かれた2つのウィンドウが閉じます。
次のページに、記録されたトランザクションが、Siebelアプリケーションで実行されたアクションのグループとともに表示されます。「続行」をクリックします。
「サービス・テストの作成」ページの「テスト・パラメータ」セクションに移動します。「収集の粒度」リストから、使用する粒度を選択して「OK」をクリックします。
ATSロード・テスト・スクリプトの作成方法の詳細は、Oracle® Functional Testing OpenScriptユーザー・ガイドを参照してください。ATSテスト・タイプの作成方法の詳細は、Enterprise Managerオンライン・ヘルプを参照してください。