Oracleハードウェア・システム・ターゲットに関して使用可能なメトリック
この項では、各Oracleハードウェア・システム・ターゲットから収集されるメトリックの概要を示します。Oracleハードウェア・システム・ターゲットのホームページに移動して、ページの下部の「関連リンク」セクションの「すべてのメトリック」を選択すると、メトリックの現在の値が表示されます。Oracleハードウェア・システム・ターゲットのホームページの詳細は、「Oracleハードウェア・システム・ターゲット・ホームページの表示」を参照してください。
以降の項で、各メトリックとその収集頻度について説明します。
レスポンス・メトリック
レスポンス・メトリックは、Oracleハードウェア・システム・ターゲットから10分間隔で収集されます。メトリック列「ステータス」に、Oracle ILOMサービス・プロセッサからデータが取得可能かどうかが表示されます。通信に問題がある場合、Oracle Enterprise Managerによってターゲットの可用性が「停止中」とマークされます。
システム情報メトリック
システム情報メトリックは、Oracleハードウェア・システム・ターゲットから1時間間隔で収集されます。このメトリックでは、Oracleハードウェア・システム・ターゲットのハードウェアの概要が示されます。次の表で、各メトリックについて説明します。
表1 - Oracleハードウェア・システム・ターゲットによって提供されるシステム情報メトリック | |
モデル
| サーバー・モデル識別子
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システム・タイプ
| ラック・マウントまたはブレード
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シャーシ・モデル
| ブレードが格納されているシャーシ。関連するブレードについてのみ表示されます。
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シリアル番号
| システムのシリアル番号
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システム識別子
| ILOMサービス・プロセッサで構成されているカスタム・サーバー識別子
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プロセッサ・アーキテクチャ
| 取り付けられているCPUのアーキテクチャ(x86 64-bitなど)
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プロセッサ・サマリー
| 取り付けられているCPUモデルのサマリー
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システム・ファームウェア・バージョン
| インストールされているシステム・ファームウェアのサマリー(BIOS、ILOMなど)
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システム構成メトリック
システム構成メトリックは、Oracleハードウェア・システム・ターゲットから1時間間隔で収集されます。このメトリックでは、Oracleハードウェア・システム・ターゲットの構成パラメータが示されます。次の表で、各メトリックについて説明します。
表2 - Oracleハードウェア・システム・ターゲットによって提供されるメトリック | |
ILOMアドレス
| ILOMサービス・プロセッサのIPアドレス(ネットワークに接続されている場合)
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ILOM MACアドレス
| ILOMサービス・プロセッサのMACアドレス
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シャーシ・アドレス
| シャーシのIPアドレス(ブレード・サーバー・モジュールの場合のみ該当)
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ホスト・プライマリMACアドレス
| サーバーのプライマリ・ネットワーク・インタフェースのMACアドレス
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許容電力消費量
| ILOMサービス・プロセッサで構成されている、サーバーの最大許容電力消費量の実際の値
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システム状態メトリック
システム状態メトリックは、Oracleハードウェア・システム・ターゲットから10分間隔で収集されます。このメトリックでは、Oracleハードウェア・システム・ターゲットの状態と検出された問題の概要が示されます。次の表で、各メトリックについて説明します。
表3 - Oracleハードウェア・システム・ターゲットによって提供されるシステム状態メトリック | |
状態
| システム全体の総合的な状態ステータス使用される値は、OK、警告、確認が必要です。
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状態の詳細
| 現在の全体的な状態ステータスの説明
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未解決の問題
| システムで診断されたハードウェア関連の問題の数
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冷却の状態
| 冷却サブシステム(ファン・モジュール、ファン、温度)の状態ステータス。使用される値は、OK、警告、確認が必要です。
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冷却の状態の詳細
| 現在の冷却の状態ステータスの説明
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プロセッサの状態
| CPUの状態ステータス。使用される値は、OK、警告、確認が必要です。
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プロセッサの状態の詳細
| 現在のプロセッサの状態ステータスの説明
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メモリーの状態
| メモリー・サブシステム(DIMM)の状態ステータス。使用される値は、OK、警告、確認が必要です。
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メモリーの状態の詳細
| 現在のメモリーの状態ステータスの説明
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電力の状態
| 電力サブシステム(電源装置、入力電力)の状態ステータス。使用される値は、OK、警告、確認が必要です。
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電力の状態の詳細
| 現在の電力の状態ステータスの説明
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ストレージの状態
| ストレージ・サブシステム(ディスク、コントローラ、論理ボリューム、フラッシュ・モジュール)の状態ステータス。使用される値は、OK、警告、確認が必要です。
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ストレージの状態の詳細
| 現在のストレージの状態ステータスの説明
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メーター・メトリック
メーター・メトリックは、Oracleハードウェア・システム・ターゲットから10分間隔で収集されます。このメトリックでは、Oracleハードウェア・システム・ターゲットで検出された実際の値の概要が示されます。次の表で、各メトリックについて説明します。
表 - Oracleハードウェア・システム・ターゲットによって提供されるメーター・メトリック | |
実際の電力消費量
| サーバー全体の電力消費量の実際の値(ワット)
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排気温度
| サーバー・シャーシの排気温度の実際の値(摂氏)
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吸気温度
| サーバー・シャーシの吸気温度の実際の値(摂氏)
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システム・インベントリ・メトリック
システム・インベントリ・メトリックは、Oracleハードウェア・システム・ターゲットから4時間間隔で収集されます。このメトリックでは、Oracleハードウェア・システム・ターゲットのハードウェアの概要が示されます。次の表で、各メトリックについて説明します。
表5 - Oracleハードウェア・システム・ターゲットによって提供されるシステム・インベントリ・メトリック | |
ディスク・コントローラ
| 検出されたディスク・コントローラの数。
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イーサネットNIC
| 検出されたイーサネットNICの数。
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取り付けられているアドオン・カード
| 検出されたアドオン・カードの数。
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取り付けられているシャーシ・ファン
| 検出されたシャーシ・ファンの数。
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取り付けられているCPU
| 検出された中央演算処理装置の数。
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取り付けられているDIMM
| 検出されたデュアル・インライン・メモリー・モジュールの数。
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取り付けられているディスク
| 検出されたディスク・ドライブの数。
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取り付けられているディスクのサイズ
| 検出されたディスク・ドライブのサイズ。
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取り付けられているFMOD
| 検出されたフラッシュ・モジュールの数。
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インストール済メモリー
| 検出されたメモリーの合計サイズ。
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取り付けられている電源装置
| 検出された電源装置の数。
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取り付けられている電源ファン
| 検出された電源ファンの数。
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論理ボリューム
| 存在する論理ボリュームの数。
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システム・インベントリの上限
システム・インベントリの上限は、Oracleハードウェア・システム・ターゲットから24時間間隔で収集されます。上限では、Oracleハードウェア・システム・ターゲットに取り付け可能なハードウェアの最大数の概要が示されます。次の表で、各上限について説明します。
表6 - Oracleハードウェア・システム・ターゲットによって提供されるシステム・インベントリの上限 | |
最大シャーシ・ファン数
| シャーシに取り付け可能なサーバー・シャーシ・ファンの最大数
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最大電源ファン数
| シャーシに取り付け可能な電源ファンの最大数
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最大CPU数
| シャーシに取り付け可能なプロセッサの最大数
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最大DIMM数
| シャーシに取り付け可能なメモリー・モジュールの最大数
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最大電源装置数
| シャーシに取り付け可能な電源装置の最大数
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最大ディスク数
| シャーシに取り付け可能なハード・ドライブの最大数
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最大FMOD数
| シャーシに取り付け可能なフラッシュ・ストレージ・モジュールの最大数
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未解決の問題の詳細
未解決の問題の詳細は、Oracle ILOM 3.1以上を実行しているOracleハードウェア・システム・ターゲットから10分間隔で収集されます。未解決の問題の詳細は、サービス・プロセッサにより診断された問題を示し、原因を識別するのに役立つ情報を提供します。次の表で、オープンな問題の様々なプロパティについて説明します。
表7 - Oracleハードウェア・システム・ターゲットによって提供される未解決の問題の詳細 | |
コンポーネント
| 問題が検出されたハードウェア・コンポーネント
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部品番号
| 部品番号についてのオプション情報
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確率
| 未解決の問題の詳細で識別されたコンポーネントが、実際に問題のソースである確率
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問題の説明
| 検出された問題についての詳細
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参照ドキュメント
| サービス・ドキュメントへのリンク(利用できる場合)
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サブシステム
| コンポーネントを含むサブシステム
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