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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle Hardwareユーザーズ・ガイド
リリース2.4 for Linux x86-64

E57716-01
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サーバーの監視用の準備

Oracle Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle Hardwareは、ターゲット・サーバーのOracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)サービス・プロセッサと通信してハードウェア・インベントリ、状態および構成データを取得します。ホスト・オペレーティング・システムとサーバーのサービス・プロセッサの間にIPMIインタフェースが必要です。このインタフェースは、次のオペレーティング・システムではデフォルトで構成されています。

Linuxベースのオペレーティング・システムでは、IPMIインタフェースを手動で構成する必要があります。以降の項で、Oracle ILOMサービス・プロセッサとの通信を有効にして監視する各サーバーで行う構成手順を示します。

IPMIインタフェースの構成(Linux)

監視対象のサーバーごとに、稼働しているオペレーティング・システムでIPMIインタフェースを有効にする必要があります。IPMIインタフェースへの読み書きを行うプロセスは、管理者権限を付与して実行される必要があります。セキュリティ上の理由から、Oracle Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle Hardwareを実行する各サーバーでsudoコマンドの構成が必要です。

IPMIインタフェースの有効化

始める前に

次の構成手順を実行するには、サーバーで管理者権限を持っている必要があります。

管理者権限の構成(UNIX)

Oracle Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle Hardwareには、Oracle ILOMサービス・プロセッサからの情報の取得を行うhwmgmtcliと呼ばれるユーティリティが含まれています。次のオペレーティング・システムでhwmgmtcliユーティリティを実行するには、sudoの構成が必要です。

これらのオペレーティング・システムが稼働するサーバーで、Oracle Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle HardwareがIPMIインタフェースを使用してOracle ILOMサービス・プロセッサと正常に通信するには、Enterprise Managementエージェントに管理者権限が付与される必要があります。


注意 - 次の手順は、サーバーでのsudoの使用に影響します。


管理者権限の付与

  1. sudoersファイルを編集用に開きます。sudoersファイルは通常/etc/sudoersにあります。
  2. 次の行をsudoersファイルに追加します。

    oracle ALL=(root) SETENV:AGENT_HOME/sbin/nmosudo *oracle ALL=(root) SETENV:AGENT_HOME/core/AGENT_VERSION/perl/bin/perlAGENT_HOME/core/AGENT_VERSION/../../plugins/oracle.sun.ossb.agent.plugin_12.1.0.5.0/scripts/emx/oracle_hardware/collect.pl *

    ここで、AGENT_VERSIONは、使用するOracle Enterprise Managerエージェントのバージョン(12.1.0.5.0など)で、AGENT_HOMEは、Oracle Enterprise Managerエージェント・インストールのルート・ディレクトリです。


    注意: sudoが正しく構成されていない場合、または間違ったパスワードが指定されている場合、メトリックの収集が正しく行われません。

Enterprise Managerへのプラグインのデプロイ

サーバーを監視用に構成したら、Oracle Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle Hardwareをダウンロードし、Oracle Enterprise Manager管理サーバーにインポートします。その後、Oracle Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle Hardwareを監視対象のサーバーにデプロイします。

Oracle Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle Hardwareの最新バージョンは次の場所から入手できます。

http://www.oracle.com/goto/em-hw-plugin

以降の項で、Oracle Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle Hardwareのインポート方法とデプロイ方法について説明します。このプロセスの詳細は、Oracle Enterprise ManagerのドキュメントでEnterprise Managerへの外部アーカイブのインポートについて確認してください。


注意: 以前のバージョンのOracle Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle Hardwareからアップグレードする場合、以前のバージョンをアンインストールする必要があります。これにより、すべての関連ターゲットが削除されます。この後に、新しいバージョンのOracle Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle Hardwareをインストールして、ターゲットを追加します。

管理サーバーへのプラグインのインポート

始める前に

  1. ダウンロードしたファイルをOracle Enterprise Manager管理サーバーにコピーします。
  2. emcliコマンドを使用して、Oracle Enterprise Manager管理サーバーにsysmanユーザーとしてログインします。

    emcli login -username="sysman"

    プロンプトが表示されたら、sysmanユーザーのパスワードを入力します。

  3. emcliコマンドを使用して、Oracle Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle Hardwareをインポートします。

    emcli import_update -file="path/plug-in_version_oracle.sun.ossb_2000_0.opar" -omslocal

    ここで、pathは、ステップ1で保存したファイルのパスで、plug-in_versionは、プラグインのバージョン番号(12.1.0.5.0など)です。

    Oracle Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle HardwareがOracle Enterprise Manager管理サーバーにインポートされます。

Oracle Enterprise Manager管理サーバーへのプラグインのデプロイ

始める前に

  1. Oracle Enterprise Manager管理サーバーに管理者としてログインします。「設定」メニューで「拡張性」、「プラグイン」の順にクリックします。
  2. プラグインのリストで、「サーバー、ストレージおよびネットワーク」セクションを開き、「Oracle Hardware Plug-in」をクリックします。

    「デプロイ先」ボタンがアクティブになります。

  3. 「デプロイ先」ボタンのドロップダウン・メニューで「管理サーバー」をクリックします。

    「管理サーバー上のプラグインをデプロイします」ダイアログ・ボックスが開きます。

  4. 「追加」をクリックします。

    「検索と選択: ターゲット」ウィンドウが開きます。

  5. 次のオプションのいずれか1つを選択します。
    • デプロイ先のサーバーが「検索と選択: ターゲット」ウィンドウにリストされている場合、サーバーの行をクリックして「選択」をクリックします。
    • デプロイ先のサーバーが「検索と選択: ターゲット」ウィンドウにリストされない場合、ウィンドウの上部の検索を使用します。サーバーがリストされている場合、サーバーの行をクリックして「選択」をクリックします。
  6. リポジトリSYSパスワードを入力して「続行」をクリックします。

    Oracle Hardware Plug-inが管理サーバーにインストールされます。

サーバーへのプラグインのデプロイ

プラグインをEM管理サーバーにデプロイしたら、各ターゲット・サーバーで稼働しているEM管理エージェントにプラグインをデプロイします。また、次のUNIXベースのオペレーティング・システムが稼働している各ターゲット・サーバーで権限委任を構成する必要があります。

権限委任の構成(UNIX)

次の手順は、UNIXベースのオペレーティング・システムが稼働しているターゲット・サーバーにのみ必要です。

  1. Oracle Enterprise Manager管理サーバーに管理者としてログインします。「設定」で、「セキュリティ」、「権限委任」の順に選択します。
  2. 監視対象のターゲットごとに鉛筆をクリックし、構成を編集します。

    ターゲットの構成設定が開きます。

  3. 「sudo」ラジオ・ボタンを選択します。「sudoコマンド」フィールドを次のように設定します。

    path/sudo -E -u %RUNAS% %COMMAND%

    ここで、pathは、ターゲットのsudoバイナリのパスです。

  4. 「更新」ボタンをクリックします。

    ターゲットの構成への変更が保存されます。

  5. 監視対象のターゲットごとにこのプロセスを繰り返します。

プラグインのデプロイ

始める前に

  1. Oracle Enterprise Manager管理サーバーに管理者としてログインします。「設定」メニューで「拡張性」、「プラグイン」の順にクリックします。

    「プラグイン・アップグレード」画面が開きます。

  2. 「デプロイ先」ボタンのドロップダウン・メニューで「管理エージェント」をクリックします。

    「管理エージェント上のプラグインをデプロイします」ウィンドウが開きます。

  3. 「追加」をクリックします。

    「検索と選択: ターゲット」ウィンドウが開きます。

  4. 次のオプションのいずれか1つを選択します。
    • デプロイ先のサーバーが「検索と選択: ターゲット」ウィンドウにリストされている場合、サーバーの行をクリックして「選択」をクリックします。
    • デプロイ先のサーバーが「検索と選択: ターゲット」ウィンドウにリストされない場合、「ターゲット名」および「対象ホスト」テキスト・ボックスを使用してターゲット・サーバーを検索します。サーバーがリストされている場合、サーバーの行をクリックして「選択」をクリックします。
  5. 「続行」をクリックします。

    Oracle Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle Hardwareが、選択したサーバーにデプロイされます。

  6. Oracle Enterprise Managerで監視するターゲットごとにこの手順を繰り返します。

監視対象サーバーに対するOracleハードウェア・システム・ターゲットの作成

Oracle Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle Hardwareをサーバーにデプロイしたら、サーバーに対するOracleハードウェア・システム・ターゲットを作成します。監視対象のターゲット・サーバーごとにOracleハードウェア・システム・ターゲットを作成する次の手順を繰り返します。

  1. Oracle Enterprise Manager管理サーバーに管理者としてログインします。
  2. 「設定」をクリックして「ターゲットの追加」を選択し、「ターゲットの手動追加」をクリックします。
  3. 「ターゲットの手動追加」で「ターゲット監視プロパティを指定して非ホスト・ターゲットを追加」(3つ目のオプション)を選択します。
  4. 「ターゲット・タイプ」ドロップダウン・メニューで「Oracleハードウェア・システム」を選択します。
  5. 「監視エージェント」セクションで拡大鏡をクリックします。

    「検索と選択: ターゲット」ウィンドウが開きます。

  6. 次のオプションのいずれか1つを選択します。
    • 監視対象のターゲット・サーバーが「検索と選択: ターゲット」ウィンドウにリストされている場合、サーバーの行をクリックして「選択」をクリックします。
    • 監視対象のターゲット・サーバーが「検索と選択: ターゲット」ウィンドウにリストされない場合、ウィンドウの上部の検索を使用します。サーバーがリストされている場合、サーバーの行をクリックして「選択」をクリックします。
  7. 追加するターゲット・サーバーが「監視エージェント」テキスト・ボックスにリストされた状態で、「手動追加」をクリックします。.

    Oracleハードウェア・システムの追加ページが開きます。

  8. 追加するハードウェア・システムのEnterprise Managerエージェントの名前と監視資格情報を入力します。
  9. UNIXベースのオペレーティング・システムでは、「実行権限」ドロップダウン・メニューから「Sudo」を選択します。適切な権限を持つユーザー(たとえば、root)を、「別名実行」フィールドに入力します。

    注意: 権限委任プロバイダに関して問題が発生した場合は、「権限委任の構成(UNIX)」を参照してください。
  10. 「OK」をクリックします。

プラグインのアンデプロイ

Oracle Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle Hardwareのアンデプロイのプロセスは、インストール時に行った手順を逆に実行することとOracle Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle HardwareをOracle Enterprise Manager管理サーバーと監視対象サーバーから削除することです。

Oracle Enterprise Manager Cloud Control Plug-In for Oracle Hardwareの削除

始める前に

  1. Oracle Enterprise Manager管理サーバーにログインします。
  2. 「設定」メニューで「拡張性」を選択し、「プラグイン」をクリックします。

    「プラグイン」ページが開きます。

  3. プラグインのリストで「Oracle Hardware Plug-in」をクリックします。

    Oracle Hardware Plug-in行が選択されます。

  4. 「アンデプロイ元」ドロップダウン・メニューで「管理エージェント」をクリックします。

    「管理エージェントからのプラグインのアンデプロイ」ページが開きます。

  5. 「追加」をクリックします。

    「検索と選択: ターゲット」ウィンドウが開きます。

  6. 次のオプションのいずれか1つを選択します。
    • アンデプロイ元のサーバーが「検索と選択: ターゲット」ウィンドウにリストされている場合、サーバーの行をクリックして「選択」をクリックします。
    • アンデプロイ元のサーバーが「検索と選択: ターゲット」ウィンドウにリストされない場合、ウィンドウの上部の検索を使用します。サーバーがリストされている場合、サーバーの行をクリックして「選択」をクリックします。
  7. 「選択」をクリックします。

    選択したターゲットが、「管理エージェントからのプラグインのアンデプロイ」ページにリストされます。

  8. 「続行」、「次へ」の順にクリックし、最後に「アンデプロイ」をクリックします。

    Oracle Hardware Plug-inがターゲット・サーバーからアンデプロイされます。

  9. Oracle Hardware Plug-inがデプロイされている管理エージェント・サーバーごとにステップ4から8までを繰り返します。
  10. Oracle Hardware Plug-inがデプロイされているOracle Enterprise Manager管理サーバーに対してステップ4から8までを繰り返します。