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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control Oracle Fusion Middlewareマネージメント・ガイド
リリース12.1.0.8
B66835-11
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10 Oracle BPEL Process Managerの検出および監視

この章では、Enterprise Manager Cloud Controlを使用したOracle BPEL Process Manager(BPEL Process Manager)の検出および監視について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

10.1 サポートされているバージョン

Enterprise Manager Cloud Controlでの監視がサポートされているBPEL Process Managerのバージョンは次のとおりです。

表10-1 サポートされているバージョン

サポートされているBPEL Process Managerのバージョン デプロイ先のアプリケーション・サーバー サポートされているEnterprise Manager

Oracle BPEL Process Manager 10.1.2

Oracle Application Server 10gリリース1(10.1.2)

Enterprise Manager 10gリリース4(10.2.0.4)以上

Enterprise Manager 11g

Enterprise Manager 12c

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1および10.1.3.3

(Oracle SOA Suite 10.1.3.1および10.1.3.3の構成要素)

Oracle Application Server 10gリリース1(10.1.3.1)および(10.1.3.3)

Enterprise Manager 10gリリース3(10.2.0.3)以上

Enterprise Manager 11g

Enterprise Manager 12c

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1および10.1.3.3

(Oracle SOA Suite 10.1.3.1および10.1.3.3の構成要素)

Oracle WebLogic Managed Server 9.2

Enterprise Manager 10gリリース5(10.2.0.5)以上

個別パッチ適用済のEnterprise Manager 10gリリース4(10.2.0.4)。詳細は、10.3項「検出プロセスの理解」を参照してください。

Enterprise Manager 11g

Enterprise Manager 12c

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1および10.1.3.3

(Oracle SOA Suite 10.1.3.1および10.1.3.3の構成要素)

IBM WebSphere Application Server 6.1

Enterprise Manager 10gリリース5(10.2.0.5)以上

個別パッチ適用済のEnterprise Manager 10gリリース4(10.2.0.4)。詳細は、10.3項「検出プロセスの理解」を参照してください。

Enterprise Manager 11g

Enterprise Manager 12c

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.4

(Oracle SOA Suite 10.1.3.4の構成要素)

Oracle Application Server 10gリリース1(10.1.3.1)および(10.1.3.3)

Enterprise Manager 10gリリース5(10.2.0.5)以上

Enterprise Manager 11gリリース1(11.1.0.1)

Enterprise Manager 12c

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.4

(Oracle SOA Suite 10.1.3.4の構成要素)

Oracle WebLogic Managed Server 9.2

Enterprise Manager 10gリリース5(10.2.0.5)以上

Enterprise Manager 11g

Enterprise Manager 12c

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.4

(Oracle SOA Suite 10.1.3.4の構成要素)

IBM WebSphere Application Server 6.1

Enterprise Manager 10gリリース5(10.2.0.5)以上

Enterprise Manager 11g

Enterprise Manager 12c


10.2 検出メカニズムの理解

ここでは、Enterprise Manager Cloud ControlでのBPEL Process Managerの検出で実行されるメカニズムについて説明します。

表10-2 BPEL Process Managerの検出メカニズム

BPEL Process Managerのバージョン デプロイ先のアプリケーション・サーバー 検出メカニズム プロセス

Oracle BPEL Process Manager 10.1.2

Oracle Application Server 10gリリース1(10.1.2)

手動/自動検出

  • Oracle Application ServerおよびBPEL Process Managerをインストールする前に管理エージェントをインストールする場合、Enterprise Manager Cloud ControlでそのOracle Application ServerおよびBPEL Process Managerを手動で検出する必要があります。

  • Oracle Application ServerおよびBPEL Process Managerをインストールしてから管理エージェントをインストールする場合、Enterprise Manager Cloud ControlではそのOracle Application ServerおよびBPEL Process Managerが自動で検出されます。

    管理エージェントは、Enterprise Manager Cloud Controlとともにインストールすることも、スタンドアロン製品として個別にインストールすることもできます。

検出手順については、10.5.1項「Oracle Application Serverにデプロイされている場合」を参照してください。

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1、10.1.3.3、10.1.3.4

(Oracle SOA Suite 10.1.3.1、10.1.3.3、10.1.3.4の構成要素)

Oracle Application Server 10gリリース1(10.1.3.1)および(10.1.3.3)

手動/自動検出

  • Oracle Application ServerおよびBPEL Process Managerをインストールする前に管理エージェントをインストールする場合、Enterprise Manager Cloud ControlでそのOracle Application ServerおよびBPEL Process Managerを手動で検出する必要があります。

  • Oracle Application ServerおよびBPEL Process Managerをインストールしてから管理エージェントをインストールする場合、Enterprise Manager Cloud ControlではそのOracle Application ServerおよびBPEL Process Managerが自動で検出されます。

    管理エージェントは、Enterprise Manager Cloud Controlとともにインストールすることも、スタンドアロン製品として個別にインストールすることもできます。

検出手順については、10.5.1項「Oracle Application Serverにデプロイされている場合」を参照してください。

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1、10.1.3.3、10.1.3.4

(Oracle SOA Suite 10.1.3.1、10.1.3.3、10.1.3.4の構成要素)

Oracle WebLogic Managed Server 9.2

手動検出

最初に、手動でOracle WebLogic Managed Serverを検出します。手順については、10.5.2.1項「Oracle WebLogic Managed Serverの検出」を参照してください。

次に、手動でBPEL Process Managerを検出します。手順については、10.5.2.2項「Oracle WebLogic Managed Serverにデプロイされている場合」を参照してください。

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1、10.1.3.3、10.1.3.4

(Oracle SOA Suite 10.1.3.1、10.1.3.3、10.1.3.4の構成要素)

IBM WebSphere Application Server 6.1

手動検出

最初に、手動でIBM WebSphere Application Serverを検出します。手順については、10.5.3.1項「IBM WebSphere Application Serverの検出」を参照してください。

次に、手動でBPEL Process Managerを検出します。手順については、10.5.3.2項「IBM WebSphere Application Serverにデプロイされている場合」を参照してください。

Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.5

Oracle WebLogic Managed Server 10.x

手動検出

最初に、手動でOracle WebLogic Managed Serverを検出します。手順については、10.5.2.1項「Oracle WebLogic Managed Serverの検出」を参照してください。

次に、手動でBPEL Process Managerを検出します。手順については、10.5.2.2項「Oracle WebLogic Managed Serverにデプロイされている場合」を参照してください。


10.3 検出プロセスの理解

ここでは、Enterprise Manager Cloud ControlでのBPEL Process Managerの検出および監視に伴う全体的なプロセスについて説明します。BPEL Process Managerの検出および監視を問題なく行うため、このプロセスの各手順で説明されている指示に従ってください。

表10-3 検出プロセス

手順 要件 説明

1

BPEL Process Manager

BPEL Process Managerソフトウェアを次のいずれかの方法でインストールします。

2

Enterprise Manager Cloud Control

BPEL Process Manager 10.xを監視するには、Enterprise Manager Cloud Control 12cをインストールします。Enterprise Manager Cloud Controlの基本のリリースのインストールについては、次の場所にあるEnterprise Manager Cloud Controlインストレーションおよび基本構成ガイドを参照してください。

https://docs.oracle.com/en/enterprise-manager/

Enterprise Manager Cloud Controlコンポーネントは、BPEL Process Managerがインストールされているホストとは別のホストにインストールすることをお薦めします。たとえば、BPEL Process Managerがhost1.xyz.comにインストールされている場合は、Oracle Management Service(OMS)および管理リポジトリをhost2.xyz.comにインストールして構成してください。

3

Oracle Management Agent

(管理エージェント)

BPEL Process ManagerがインストールされているすべてのホストにOracle Management Agent 12c以上をインストールします。

Oracle Application Server/BPEL Process ManagerおよびEnterprise Manager Cloud Controlがすべて同じホスト上にある場合は、別途管理エージェントをインストールする必要はありません。Enterprise Manager Cloud Controlに含まれている管理エージェントで十分です。ただし、ホストが異なる場合は、BPEL Process Managerがインストールされているすべてのホストに管理エージェントを個別にインストールする必要があります。

管理エージェントは次のいずれかの方法でインストールできます。

  • Enterprise Managerに付属しているインストーラを起動し、「その他の管理エージェント」インストール・タイプを選択します。

  • Cloud Controlコンソールでエージェント・デプロイ・アプリケーションを使用します。

  • 次の場所にある完全なエージェント・キットを使用します。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/oem/htdocs/agentsoft.html

管理エージェントのインストールについては、次の場所にあるEnterprise Manager Cloud Controlインストレーションおよび基本構成ガイドを参照してください。

https://docs.oracle.com/en/enterprise-manager/

4

Enterprise Manager Cloud Controlでの検出

Oracle Application ServerにデプロイされたBPEL Process ManagerはEnterprise Manager Cloud Controlで自動的に検出されます。

Oracle WebLogic Managed ServerおよびIBM WebSphere Application ServerにデプロイされたBPEL Process Managerは、Enterprise Manager Cloud Controlで手動で検出する必要があります。検出手順については、10.5項「BPEL Process Managerの検出」を参照してください。


10.4 Oracleソフトウェア・ライブラリの設定

Enterprise Manager 12cを使用して、Oracle WebLogic Managed Server 9.2およびIBM WebSphere Application Server 6.1にデプロイされているBPEL Process Managerを検出および監視する場合は、次の手順に従ってOracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)を設定する必要があります。

ソフトウェア・ライブラリを設定する手順:

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「ソフトウェア・ライブラリ」の順に選択します。

  2. 「アクション」メニューから「管理」を選択します。

  3. 「ソフトウェア・ライブラリ: 管理」ページで記憶域のタイプを選択し、「アクション」メニューから「追加」をクリックします。

  4. 「ソフトウェア・ライブラリの場所の追加」ウィンドウで、コンポーネントのRAWデータを保存する先の有効なディレクトリ・パスを指定して「OK」をクリックします。


注意:

ソフトウェア・ライブラリの設定の詳細は、次のURLにある『Enterprise Managerアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。

https://docs.oracle.com/en/enterprise-manager/


10.5 BPEL Process Managerの検出

ここでは、BPEL Process Managerの検出手順について説明します。この項の具体的な内容は次のとおりです。

10.5.1 Oracle Application Serverにデプロイされている場合

Oracle Application ServerにデプロイされたBPEL Process Managerは、管理エージェントがいつインストールされたかに応じて、手動または自動でEnterprise Manager Cloud Controlに検出されます。

  • Oracle Application ServerおよびBPEL Process Managerをインストールする前に管理エージェントをインストールする場合、Enterprise Manager Cloud ControlでそのOracle Application ServerおよびBPEL Process Managerを手動で検出する必要があります。

  • Oracle Application ServerおよびBPEL Process Managerをインストールしてから管理エージェントをインストールする場合、Enterprise Manager Cloud ControlではそのOracle Application ServerおよびBPEL Process Managerが自動で検出されます。


注意:

BPEL Process Managerがインストールされているすべてのホストに管理エージェントをインストールする必要があります。Oracle Application Server/BPEL Process ManagerとEnterprise Manager Cloud Controlがすべて同じホスト上にある場合は、管理エージェントを別途インストールする必要はありません。Enterprise Manager Cloud Controlに含まれている管理エージェントで十分です。ただし、ホストが異なる場合は、BPEL Process Managerがインストールされているすべてのホストに管理エージェントを個別にインストールする必要があります。管理エージェントは、Enterprise Manager Cloud Controlとともにインストールすることも、スタンドアロン製品として個別にインストールすることもできます。

また、Enterprise Manager Cloud Controlですでに検出および監視されているOracle Application ServerにBPEL Process Managerを新たに追加した場合は、そのOracle Application Serverを手動で再検出する必要があるので注意してください。

Oracle Application Serverを検出または再検出する手順:

  1. 「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。

    「ミドルウェア」ページに、監視中のすべてのミドルウェア・ターゲットが一覧で表示されます。Enterprise Manager 10g Cloud Controlリリース4(10.2.0.4)以下では、「ミドルウェア」タブは「アプリケーション・サーバー」です。

  2. (再検出の場合のみ)「ミドルウェア」ページで、再検出するOracle Application Serverを選択して「削除」をクリックします。

  3. 「ミドルウェア」ページで、「追加」リストから「Oracle Application Server」を選択して「実行」をクリックします。「Oracle Application Serverターゲットの追加: ホストの指定」ページが表示されます。

  4. Oracle Application Serverが稼働しているホストの名前を入力し、「続行」をクリックします。

    Enterprise Manager Cloud Controlで、Oracle Application Serverとそのコア・コンポーネント、および新しく追加されたBPEL Process Managerが再検出されます。

10.5.2 Oracle WebLogic Managed Serverにデプロイされている場合

Oracle WebLogic Managed ServerにデプロイされたBPEL Process Managerを検出するには、まずOracle WebLogic Managed Serverを検出してEnterprise Manager Cloud Controlに追加する必要があります。

ここでは、次の手順について説明します。

10.5.2.1 Oracle WebLogic Managed Serverの検出

Enterprise Manager Cloud ControlでOracle WebLogic Managed Serverを検出して追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。

    「ミドルウェア」ページが開き、監視中のすべてのミドルウェア・ターゲットが一覧で表示されます。Enterprise Manager 10g Cloud Controlリリース4(10.2.0.4)以下では、「ミドルウェア」タブは「アプリケーション・サーバー」です。

  2. 「ミドルウェア」ページで、「追加」リストから「Oracle Fusion Middleware / WebLogic Serverドメイン」を選択して「実行」をクリックします。

    Oracle Fusion Middleware / WebLogic Serverドメインの追加ウィザードが表示され、検出および監視するOracle WebLogic Serverドメインの詳細情報が集められます。

  3. ウィザードの各ページで、必要な詳細を指定して「次へ」をクリックし、ウィザードの最終ページまで進みます。

    ウィザードの各ページで指定する詳細は、各ページの「ヘルプ」をクリックします。

  4. ウィザードの最終ページで、「終了」をクリックして検出プロセスを完了し、監視対象のターゲットをCloud Controlに追加します。

    「ミドルウェア」ページが開き、Oracle WebLogic Manager ServerがCloud Controlに正常に追加されたことを示す確認メッセージが表示されます。監視中のすべてのミドルウェア・ターゲットを表示する「ミドルウェア」ページで、追加したばかりのOracle WebLogic Managed Serverを確認できます。

Fusion Middleware検出の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

10.5.2.2 Oracle WebLogic Managed Serverにデプロイされている場合

Oracle WebLogic Managed ServerにデプロイされたBPEL Process Managerを検出および追加する手順:

  1. 「設定」メニューから、「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」の順にクリックします。ここでは、「ターゲット監視プロパティを指定して非ホスト・ターゲットを追加」オプションを選択します。

  2. ドロップダウン・リストからターゲット・タイプを選択し、懐中電灯アイコンをクリックして、監視エージェントを選択します。「手動追加」をクリックします。BPEL Process Managerの追加ウィザードの「アプリケーション・サーバーの選択」ページが表示されます。

    1. 「アプリケーション・サーバーの選択」ページで、次の詳細を指定して「次へ」をクリックします。

      表10-4 「アプリケーション・サーバーの選択」ページ - 「要素の説明」

      UIページ要素 説明

      アプリケーション・サーバー・タイプ

      検出されるBPEL Process Managerが稼働しているアプリケーション・サーバーのタイプを選択します。

      アプリケーション・サーバー名

      検出されるBPEL Process Managerが稼働しているアプリケーション・サーバーの名前を指定します。名前が不明な場合は、個々のアイコン(たいまつアイコン)をクリックしてアプリケーション・サーバーのリストを表示し、適切なサーバーを選択します。アプリケーション・サーバー名の末尾はoracleBPELServerとなる必要があります。


    2. 「ターゲットの詳細」ページで、次の詳細を指定して「次へ」をクリックします。

      表10-5 「ターゲットの詳細」ページ - 「要素の説明」

      UIページ要素 説明

      Oracleホーム

      BPEL Process ManagerがインストールされているOracle Application Serverホーム・ディレクトリへのフルパスを指定します。たとえば、/opt/app/orabpel/product/10.1.3.1/OracleASと指定します。

      アプリケーション・サーバー・ホーム

      (BPELターゲットがデプロイされる対象である)Oracle WebLogic Managed Serverが稼働しているディレクトリへのフルパスを指定します。たとえば、/opt/wls9.2/weblogic9.2と指定します。



      注意:

      • 関連付けられたアプリケーション・サーバーの構成設定がチェックされ、「BPEL Process Manager名」、「表示名」、「コンテキスト・プロバイダURL」および「Oracle BPEL PMコンソールURL」などのフィールドに値が事前入力されます。

      • この時点で検出失敗エラーが発生した場合は、表10-9に示されている回避手順に従って問題を解決してください。


    3. 「ホスト資格証明」ページで、BPEL Process Managerが稼働しているホストのオペレーティング・システム資格証明を指定します。デフォルトでは、選択したホストの管理リポジトリに格納されている優先資格証明がこのフィールドに事前入力されています。この事前入力された値を使用するか、もしくはこの値を編集して新規の資格証明で優先資格証明を上書きすることができます。

    4. 「確認」ページで詳細を確認し、「終了」をクリックして検出プロセスを完了し、Enterprise Manager Cloud Controlにターゲットを追加します。

      エージェントのホームページに、監視対象のBPEL Process Managerが正常に追加されたことを示す確認メッセージが表示されます。

  3. BPEL Process Managerが追加されたかどうかを検証するには、「ターゲット」、続いて「ミドルウェア」をクリックします。

    「ミドルウェア」ページが開き、追加したOracle WebLogic Managed ServerおよびBPEL Process Managerを含むすべての監視対象のミドルウェア・ターゲットが表示されます。

10.5.3 IBM WebSphere Application Serverにデプロイされている場合

IBM WebSphere Application ServerにデプロイされたBPEL Process Managerを検出するには、まずIBM WebSphere Application Serverを検出してEnterprise Manager Cloud Controlに追加する必要があります。

ここでは、次の手順について説明します。

10.5.3.1 IBM WebSphere Application Serverの検出

Enterprise Manager Cloud ControlでIBM WebSphere Application Serverを検出して追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。

    「ミドルウェア」ページが開き、監視中のすべてのミドルウェア・ターゲットが一覧で表示されます。

  2. 「ミドルウェア」ページで、「追加」ドロップダウン・リストから「IBM WebSphere Application Server」を選択し、「実行」をクリックします。

    IBM WebSphere Application Serverの追加ウィザードが表示され、検出および監視するIBM WebSphere Application Serverの詳細情報が集められます。

  3. IBM WebSphere Application Serverの追加ウィザードの各ページで、必要な詳細を指定して「次へ」をクリックし、ウィザードの最終ページまで進みます。

    ウィザードの各ページで指定する詳細は、各ページの「ヘルプ」をクリックします。

  4. IBM WebSphere Application Serverの追加ウィザードの最終ページで、「終了」をクリックして検出プロセスを完了し、監視対象のターゲットをEnterprise Manager Cloud Controlに追加します。

    「ミドルウェア」ページが開き、監視対象のIBM WebSphere Application Serverが正常に追加されたことを示す確認メッセージが表示されます。監視中のすべてのアプリケーション・サーバーを表示する「ミドルウェア」ページで、追加したばかりのIBM WebSphere Application Serverを確認できます。

10.5.3.2 IBM WebSphere Application Serverにデプロイされている場合

IBM WebSphere Application ServerにデプロイされたBPEL Process Managerを検出および追加する手順:

  1. 「設定」メニューから、「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」の順にクリックします。ここでは、「ターゲット監視プロパティを指定して非ホスト・ターゲットを追加」オプションを選択します。

  2. ドロップダウン・リストからターゲット・タイプを選択し、懐中電灯アイコンをクリックして、監視エージェントを選択します。「手動追加」をクリックします。BPEL Process Managerの追加ウィザードの「アプリケーション・サーバーの選択」ページが表示されます。

    1. 「アプリケーション・サーバーの選択」ページで、次の詳細を指定して「次へ」をクリックします。

      表10-6 「アプリケーション・サーバーの選択」ページ - 「要素の説明」

      UIページ要素 説明

      アプリケーション・サーバー・タイプ

      リストから「IBM WebSphere Application Server」を選択します。

      アプリケーション・サーバー名

      検出されるBPEL Process Managerが稼働しているIBM WebSphere Application Serverの名前を指定します。名前が不明な場合は、個々のアイコン(たいまつアイコン)をクリックしてアプリケーション・サーバーのリストを表示し、適切なサーバーを選択します。アプリケーション・サーバー名の末尾はoracleBPELServerとなる必要があります。


    2. 「ターゲットの詳細」ページで、次の詳細を指定して「次へ」をクリックします。

      表10-7 「ターゲットの詳細」ページ - 「要素の説明」

      UIページ要素 説明

      Oracleホーム

      BPEL Process ManagerがインストールされているOracle Application Serverホーム・ディレクトリへのフルパスを指定します。たとえば、/opt/app/orabpel/product/10.1.3.1/OracleASと指定します。

      アプリケーション・サーバー・ホーム

      (BPELターゲットのデプロイ先である)IBM WebSphere Application Serverが稼働しているディレクトリへのフルパスを指定します。

      BPELアプリケーションのインストール場所

      BPELアプリケーションがインストールされているインストール・ディレクトリへのフルパスを指定します。たとえば、BPELアプリケーションが<$WEBSPHERE_HOME>/profiles/AppSrv01/installedApps/sta00114Cell01/CollaxaWebApplications-sta00114Node01.earにインストールされている場合、パスには<$WEBSPHERE_HOME>/profiles/AppSrv01/installedAppsを指定します。ここで、$WEBSPHERE_HOMEをアプリケーション・ホームの場所のフルパスに置換します。



      注意:

      関連付けられたアプリケーション・サーバーの構成設定がチェックされ、「BPEL Process Manager名」、「表示名」、「コンテキスト・プロバイダURL」および「Oracle BPEL PMコンソールURL」などのフィールドに値が事前入力されます。

    3. 「ホスト資格証明」ページで、BPEL Process Managerが稼働しているホストのオペレーティング・システム資格証明を指定します。デフォルトでは、選択したホストの管理リポジトリに格納されている優先資格証明がこのフィールドに事前入力されています。この事前入力された値を使用するか、もしくはこの値を編集して新規の資格証明で優先資格証明を上書きすることができます。

    4. 「確認」ページで詳細を確認し、「終了」をクリックして検出プロセスを完了し、Enterprise Manager Cloud Controlにターゲットを追加します。

      エージェントのホームページに、監視対象のBPEL Process Managerが正常に追加されたことを示す確認メッセージが表示されます。


      注意:

      この時点で検出失敗エラーが発生した場合は、表10-10に示されている回避手順に従って問題を解決してください。

  3. BPEL Process Managerが追加されているかどうかを確認するには、「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。 /

    「ミドルウェア」ページが開き、追加したIBM WebSphere Application ServerおよびBPEL Process Managerを含むすべての監視対象のミドルウェア・ターゲットが表示されます。

10.6 BPEL Process Managerの構成

BPEL Process Managerの検出が終了したら、次の構成手順を実行します。

10.6.1 BPEL Process Managerの監視の詳細の指定

次の手順に従って、BPEL Process Managerの監視に必要な詳細を指定します。値が事前入力されている場合は、その値を確認します。

  1. BPEL Process Managerのホームページで、「BPEL Process Manager」メニューから「ターゲット設定」「監視構成」の順に選択します。

  2. 「監視構成」ページで、次の詳細を指定します。値が事前入力されている場合は、その値を確認します。

    • BPEL管理ユーザー名 - BPEL管理者のユーザーIDを指定します。

    • BPELパスワード - BPEL管理者のパスワードを指定します。

      資格証明を追加する際は、次の2つの基準を検証します。

      • BPEL管理者ユーザーIDおよびパスワードにBPEL管理者ロールがあること

      • 同じ資格証明でBPELコンソールのログイン操作が成功すること

    • 初期コンテキスト・ファクトリ - 初期コンテキスト・ファクトリを指定します。次の文字列値をコピーできます。

      com.evermind.server.rmi.RMIInitialContextFactory

    • コンテキスト・プロバイダURL - コンテキスト・プロバイダURLを指定します。次の文字列値をコピーできます。

      opmn:ormi://<host>:<opmn_port>:home/orabpel


      注意:

      <host>、<opmn port>は、BPEL Process ManagerがデプロイされたOracle Application Serverの正確なホスト・アドレスとopmnポート番号で置き換えます。

      SOAアプリケーション・サーバーのOPMN PORTの詳細を取得するには、次の手順を実行します。

      1. 構成ファイル$SOA_ORACLE_HOME/opmn/conf/opmn.xmlを開きます。$SOA_ORACLE_HOMEはSOAアプリケーション・サーバーのホームの場所に相当します。

      2. 構成ファイルのリクエスト・ポート属性の値を確認します。


    • BPELリポジトリ・ホスト名 - BPELデハイドレーション・ストア(データベース)のホスト名を指定します。

    • BPELリポジトリ・ポート - BPELデハイドレーション・ストア(データベース)のポートを指定します。

    • BPELリポジトリSID - BPELデハイドレーション・ストア(データベース)のSIDを指定します。

    • BPELリポジトリ・ホスト名 - BPELデハイドレーション・ストア(データベース)のホスト名を指定します。デフォルトのユーザー名はorabpelです。

    • BPELリポジトリ・パスワード - BPELデハイドレーション・ストア(データベース)のパスワードを指定します。デフォルトのパスワードはwelcome1です。

    • リカバリ可能なインスタンス時間しきい値(日): 再試行可能なインスタンスを表示する日数を指定します。

    • プロセスの集計状態 - BPELターゲットの定常状態を表す数値である5を指定します。

  3. 「OK」をクリックして設定を保存します。

10.6.2 BPEL Process Managerの資格証明およびホスト資格証明の登録

次の手順に従って、BPEL Process Managerの資格証明と、BPEL Process Managerが稼働しているホストの資格証明を登録します。

  1. 「設定」メニューから、「セキュリティ」「優先資格証明」の順に選択します。

  2. 「ホスト」ターゲット・タイプを選択して、「優先資格証明の管理」をクリックします。

  3. 「デフォルトの優先資格証明」セクションの「資格証明セット」列で「通常ホスト資格証明」を選択し、「設定」をクリックします。

  4. 「名前付き資格証明の選択」ウィンドウにユーザー名とパスワードを入力し、「保存」をクリックして、「優先資格証明」ページに戻ります。

  5. 「Oracle BPEL Process Manager」ターゲット・タイプを選択して、「優先資格証明の管理」をクリックします。

  6. 「デフォルトの優先資格証明」セクションの「資格証明セット」列で「監視管理者の資格証明」を選択し、「設定」をクリックします。

  7. 「名前付き資格証明の選択」ウィンドウにユーザー名とパスワードを入力し、「保存」をクリックします。

10.7 BPEL Process Managerのトラブルシューティング

ここでは、BPEL Process Managerの検出時に発生する可能性のあるエラーと、そのエラーを解決するための手順について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

10.7.1 「ターゲットの詳細」ページの検出エラー

次のエラーは、BPEL Process Managerの追加ウィザードの「ターゲットの詳細」ページで、Oracle WebLogic Managed ServerにインストールされたBPEL Process Managerの詳細を指定するときに発生します。

表10-8 Oracle WebLogic Managed ServerにデプロイされたBPEL Process Managerの追加時における「ターゲットの詳細」ページのエラー

エラー・メッセージ 回避手順
Oracle BPEL Process Manager not found 
in the selected Application Server. 
Select another Application Server.

このエラーは、選択したアプリケーション・サーバーにBPELがデプロイされていない場合、または構成データが収集されていない場合に発生する可能性があります。

この問題を解決する手順:

  1. 別のアプリケーション・サーバーを選択します。

  2. アプリケーション・サーバーのホームページに移動し、「Application Serverターゲット」メニューから「構成」「最新収集」の順に選択します。


10.7.2 「確認」ページの検出エラー

BPEL Process Managerの追加ウィザードの「確認」ページで、Oracle WebLogic Managed ServerにインストールされたBPEL Process Managerを監視対象としてEnterprise Manager Cloud Controlに追加しようとすると、次のエラーが発生します。

表10-9 Oracle WebLogic Managed ServerにデプロイされたBPEL Process Managerの追加時における「確認」ページのエラー

エラー・メッセージ 回避手順
Discovery Failure - Oracle BPEL
Process Manager target discovery
failed due to incorrect host
credentials.
  1. このエラー・メッセージが表示されたBPEL Process Managerの追加ウィザードの最後のページで、「戻る」をクリックして「ホスト資格証明」ページに移動します。

  2. 「ホスト資格証明」ページで、正しいホスト資格証明を指定するか、特定のホストの優先資格証明を設定します。これらがエージェント・ユーザー資格証明であることを確認します。

Oracle BPEL Process Manager Discovery
Failed - Unable to connect to Oracle
BPEL Process Manager. The possible
reasons can be incorrect path or
insufficient permission to access
Oracle BPEL Process Manager home
location or inaccessible Oracle BPEL
Process Manager home location. Review
the specified value.
  1. BPEL Process Managerの追加ウィザードの最後のページで、「戻る」を数回クリックして「ターゲットの詳細」ページに移動します。

  2. 「ターゲットの詳細」ページで、BPEL Process ManagerのOracleホームの場所を確認します。

  3. 「ターゲットの詳細」ページで、関連付けられているアプリケーション・サーバーのインストール場所を確認します。

Oracle BPEL Process Manager Discovery
Failed - Unable to connect to Oracle
BPEL Process Manager. The possible
reasons can be incorrect path or
insufficient permission to access
Oracle BPEL Process Manager home
location or inaccessible Oracle BPEL
Process Manager home location. Review
the specified value.

BPELディレクトリにエージェント・ユーザーの読取り権限があることを確認します。


10.7.3 「確認」ページの検出エラー

BPEL Process Managerの追加ウィザードの「確認」ページで、IBM WebSphere Application ServerにインストールされたBPEL Process Managerを監視対象としてEnterprise Manager Cloud Controlに追加しようとすると、次のエラーが発生します。

表10-10 IBM WebSphere Application ServerにデプロイされたBPEL Process Managerの追加時における「確認」ページのエラー

エラー・メッセージ 回避手順
Discovery Failure - Oracle BPEL
Process Manager target discovery
failed due to incorrect host
credentials.
  1. このエラー・メッセージが表示されたBPEL Process Managerの追加ウィザードの最後のページで、「戻る」をクリックして「ホスト資格証明」ページに移動します。

  2. 「ホスト資格証明」ページで、正しいホスト資格証明を指定するか、特定のホストの優先資格証明を設定します。これらがエージェント・ユーザー資格証明であることを確認します。

Oracle BPEL Process Manager Discovery
Failed - Unable to connect to Oracle
BPEL Process Manager. The possible
reasons can be incorrect path or
insufficient permission to access
Oracle BPEL Process Manager home
location or inaccessible Oracle BPEL
Process Manager home location. Review
the specified value.
  1. このエラー・メッセージが表示されたBPEL Process Managerの追加ウィザードの最後のページで、「戻る」を数回クリックして「ターゲットの詳細」ページに移動します。

  2. 「ターゲットの詳細」ページで、BPELアプリケーションのインストール場所を確認します。

    たとえば、BPELアプリケーションが次の場所にインストールされている場合があります。

    <$WEBSPHERE_HOME>/profiles/AppSrv01/installedApps/sta00114Cell01/CollaxaWebApplications-sta00114Node01.ear

    このケースでは、指定するパスは次のようになります。

    <$WEBSPHERE_HOME>/profiles/AppSrv01/installedApps

    注意: $WEBSPHERE_HOMEはアプリケーション・ホームの絶対位置で置き換えます。

  3. 「ターゲットの詳細」ページで、関連付けられているアプリケーション・サーバーのアプリケーション・サーバー・ホームの場所を確認します。

  4. 「ターゲットの詳細」ページで、BPEL Process ManagerのOracleホームの場所を確認します。


10.7.4 「プロセス」ページの表示エラー

BPEL Process Managerの検出後に、Enterprise Manager Cloud ControlのBPEL Process Managerプロセス・ページにBPELプロセスが表示されないことがあります。

このエラーには2つの原因があり、「プロセス」ページへの表示には2つの方法があります。次の項で、これらの原因とそれを解決するための回避手順について説明します。

10.7.4.1 BPEL Process Managerを監視するための資格証明が指定されていない

BPEL Process Managerの監視に必要な資格証明を指定していない可能性があります。これを解決するには次の手順を実行します。

  1. BPEL Process Managerのホームページで、「BPEL Process Manager」メニューから「ターゲット設定」「監視構成」の順に選択します。

  2. 「監視構成」ページで、次のフィールドを確認します。

    • BPEL管理ユーザー名 - BPEL管理者のユーザーIDを指定します。

    • BPELパスワード - BPEL管理者のパスワードを指定します。

      資格証明を追加する際は、次の2つの基準を検証します。

      • BPEL管理者ユーザーIDおよびパスワードにBPEL管理者ロールがあること

      • 同じ資格証明でBPELコンソールのログイン操作が成功すること

    • 初期コンテキスト・ファクトリ - このフィールドが空の場合は、次の文字列値をコピーします。

      com.evermind.server.rmi.RMIInitialContextFactory

    • コンテキスト・プロバイダURL - このフィールドが空の場合は、次のハイライト表示された文字列値をコピーします。

      opmn:ormi://<host>:<opmn_port>:home/orabpel


      注意:

      <host>、<opmn port>は、BPEL Process ManagerがデプロイされたOracle Application Serverの正確なホスト・アドレスとopmnポート番号で置き換えます。

  3. 「OK」をクリックして設定を保存します。

10.7.5 OPMNポートの取得

SOAアプリケーション・サーバーのOPMN PORTの詳細を取得するには、次の手順を実行します。

  1. 構成ファイル$SOA_ORACLE_HOME/opmn/conf/opmn.xmlを開きます。$SOA_ORACLE_HOMEはSOAアプリケーション・サーバーのホームの場所に相当します。

  2. 構成ファイルのリクエスト・ポート属性の値を確認します。

10.7.6 javax.naming.NameNotFoundExceptionエラー

次のエラーは、不正確なプロバイダURLが指定されるとエラーの詳細ページで発生します。

表10-11 javax.naming.NameNotFoundExceptionエラー - 回避手順

エラー・メッセージ 回避手順
oracle.sysman.emSDK.emd.fetchlet.Fetchl
etException: java.lang.Exception:
Failed to create
"ejb/collaxa/system/ServerBean" bean;
exception reported is:
"javax.naming.NameNotFoundException:...

(図10-1を参照)

  1. 文字列の書式を確認します。

  2. OPMNポートが正しいことを検証します。

  3. <oc4j_instance>の名前が正しい値(OC4J名の値)で適切に置き換えられていることを検証します。書式は次のようになります。

    opmn:ormi://<host>:<opmn_port>:home/orabpel


図10-1 javax.naming.NameNotFoundExceptionエラー

javax.naming.NameNotFoundExceptionエラー

10.7.7 javax.naming.NamingExceptionエラー

次のエラーは、不正確なパスワードが指定されるとエラーの詳細ページで発生します。

表10-12 javax.naming.NamingExceptionエラー - 回避手順

エラー・メッセージ 回避手順
oracle.sysman.emSDK.emd.fetchlet.Fetch
letException: java.lang.Exception: Failed
to create "ejb/collaxa/system/ServerBean" bean;
exception reported is:
"javax.naming.NamingException: Lookup
error:...

(図10-2を参照)

  1. 「監視構成」ページの「BPEL管理ユーザー名」および「BPELパスワード」フィールドに指定された値を検証します。(同じ資格証明を使用してBPELコンソールへログインし、資格証明の有効性を確認します。)


図10-2 javax.naming.NamingExceptionエラー

javax.naming.NamingExceptionエラー

10.7.8 javax.naming.NoInitialContextExceptionエラー

次のエラーは、不正確な「初期コンテキスト・ファクトリ」値が指定されるとエラーの詳細ページで発生します。

表10-13 javax.naming.NoInitialContextExceptionエラー - 回避手順

エラー・メッセージ 回避手順
oracle.sysman.emSDK.emd.fetchlet.Fetchl
etException: java.lang.Exception:
Failed to create
"ejb/collaxa/system/ServerBean" bean;
exception reported is:
"javax.naming.NoInitialContextException
: Cannot instantiate class:...

(図10-3を参照)

  1. 「監視構成」ページの「初期コンテキスト・ファクトリ」フィールドに次の値を指定します。

    com.evermind.server.rmi.RMIInitialContextFactory


図10-3 javax.naming.NoInitialContextExceptionエラー

javax.naming.NoInitialContextExceptionエラー

10.7.9 BPELインフラストラクチャ・サービスの作成中のエラー

次のエラーは、新規のBPELインフラストラクチャ・サービスの作成中に発生します。

表10-14 javax.naming.NoInitialContextExceptionエラー - 回避手順

エラー・メッセージ 回避手順
An error encountered while 
discovering the dependencies. Please 
try again.
  1. OMSでパッチ10849036を適用して、BPELインフラストラクチャ・サービスの作成を再試行します。

    com.evermind.server.rmi.RMIInitialContextFactory


10.7.10 BPEL Process Managerのパートナ・リンク・メトリックに対するメトリック収集エラー

Oracle Management Agent 12cを使用してBPEL 10.1.3.3または10.1.3.4を監視すると、ホームページに次のメトリック収集エラーが表示されます。

表10-15 BPEL Process Managerのパートナ・リンク・メトリックに対するメトリック収集エラー - 回避手順

エラー・メッセージ 回避手順
java.rmi.UnmarshalException: Error deserializing 
return-value: java.io.InvalidClassException: 
javax.xml.namespace.QName; local class incompatible: 
stream classdesc serialVersionUID = 
-916876369326528164, local class serialVersionUID = 
-9120448754896609940 at 
com.oracle.bpel.client.util.ExceptionUtils.handleServer
Exception(ExceptionUtils.java:82) at
com.oracle.bpel.client.BPELProcessHandle.getDescriptor
(BPELProcessHandle.java:207) at
oracle.sysman.emd.fetchlets.BPELPMFetchlet.getPartner
LinkMetrics(BPELPMFetchlet.java:873) at
oracle.sysman.emd.fetchlets.BPELPMFetchlet.getMetric
(BELPMFetchlet.java:235) at
oracle.sysman.emd.fetchlets.FetchletWrapper.getMetric
(FetchletWrapper.java:382) 

My Oracle Supportのノート735128.1で説明している回避策に従います。My Oracle Supportには、次のURLでアクセスできます。

https://support.oracle.com/CSP/ui/flash.html


10.7.11 エージェント監視メトリック・エラー

このエラーは、同じエージェントを使用して、BPEL 10gとOSBのターゲットおよびBPEL 10gとSOA 11gのターゲットを監視する場合に発生します。

表10-16 エージェント監視中のメトリック・エラー

エラー・メッセージ 回避策

次の例外が発生しました。

getPartnerLinkMetrics: java.lang.NoClassDefFoundErrorで例外が発生しました: クラスjavax.rmi.PortableRemoteObjectを初期化できませんでした

BPEL 10gとOSBのターゲットおよびBPEL 10gとSOA 11gのターゲットを監視する場合、同じ管理エージェントは使用しないでください。