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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control Oracle Fusion Middlewareマネージメント・ガイド
リリース12.1.0.8
B66835-11
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9 Oracle SOA Managementの概要

Oracle SOA Management Pack Enterprise Editionは、サービス指向アーキテクチャ(SOA)をベースにした環境のための包括的な管理機能を提供します。SOAランタイム・ガバナンス、ビジネスとITの連携およびSOAインフラストラクチャ管理をOracleの包括的かつ優れたシステム管理ソリューションと組み合せることで、Enterprise Manager Cloud ControlでSOAベース環境を管理する場合のコストと複雑さを大幅に軽減することができます。

表9-1 Oracle SOA Management Pack Enterprise Editionの主な機能

機能 特長

集中管理コンソール

エンタープライズ全体を示す統合的なブラウザベースのビューによって管理者がSOA環境を管理できるため、中央からすべてのコンポーネントを監視および管理することが可能です。

検出およびサービスのモデリング

次の要素の検出を可能にします。

  • WebLogic ServerにデプロイされたOracle SOAインフラストラクチャ。

  • SOAインフラストラクチャにデプロイされたOracle SOA Compositeアプリケーション。

  • Oracle BPEL Process Manager(BPEL Process Manager)サーバーにデプロイされたOracle BPELプロセスおよび依存するパートナ・リンク。

  • Oracle Service Busに基づくビジネス・サービスおよびプロキシ・サービス。

  • サービス・モデリングにより、SOAインフラストラクチャの自動システム・モデリング機能をすぐに利用できます。

ランタイム・ガバナンス

履歴傾向分析、トラブルシューティングおよび根本原因分析を目的とする、パートナ・リンク(または任意のWebサービス)およびビジネス/プロキシ・サービスの可用性とパフォーマンスを測定し、記録するためのSOAPテストを定義します。また、インスタンス詳細のドリルダウンによる、プロセス・インスタンスのエラー・リストも提供します。

インフラストラクチャ管理

SOAインフラストラクチャ・コンポーネントの可用性およびパフォーマンスを監視します。トラブルシューティングと根本原因分析のため、ターゲット(BPEL Process ManagerまたはOracle Service Busなど)の現在および過去の両方の可用性が記録されます。

構成管理

BPEL Process Managerサーバー/ドメイン/プロセスおよびOracle Service Busのための構成情報を収集します。パラメータはリフレッシュや保存、または別のターゲットとの比較ができます。同じターゲットの異なるバージョンを比較することもできます。

デプロイの自動化

次の要素のデプロイを自動化します。

  • SOAアーティファクトのプロビジョニング: SOAコンポジット、Oracle WebLogic Serverポリシー、アサーション・テンプレート、JPSポリシーおよび資格証明ストアのプロビジョニングが含まれます。

  • BPEL Process Manager上のBPELプロセス

  • ソースOSBドメインからターゲットOSBドメインへのOracle Service Busリソース。

プロビジョニング手順の詳細は、ソフトウェアおよびサーバーのプロビジョニングとパッチ処理に関するEnterprise Manager管理者ガイドを参照してください。

ビジネスとITの協調

ITおよびビジネスの管理ツールを一体的なシステムに統合できます。BAMとEMの統合によって、相関関係および傾向分析のため、ビジネスKPIとシステム・メトリックが1つのシステムに一体化されます。

サービス・レベル管理

サービス・テストまたは合成トランザクションを使用してエンドユーザーの視点からサービスを監視したり、サービスと基礎となるITコンポーネントの関係をモデル化したり、達成したサービス・レベルについてレポートすることができます。

アプリケーションの依存性とパフォーマンス

開発、品質保証(QA)、ステージングおよび本稼働の環境においてモデルドリブンのトップダウン・アプローチを利用することで、SOAソリューションを管理できます。ビジネス・アプリケーション所有者と業務スタッフは、BPELワークフローを自動的に検出し、詳細なモデリングとコンポーネント・レベルのパフォーマンス・メトリックへの直接的なドリルダウンによって、その検出したワークフローを基礎となるWebサービス、Enterprise Service Bus(ESB)およびバックエンドのJava 2 Platform, Enterprise Edition(Java EE)リソースと相関させることができます。

詳細は、第38章「Application Dependency and Performanceの概要」を参照してください。

履歴分析およびレポート

収集したメトリックと構成データを中央リポジトリに格納し、管理者が様々な履歴ビューを使用してメトリックを分析し、戦略的な傾向分析やレポートを簡単に行えるようにします。

インスタンスのトレース

Enterprise Manager Cloud Controlによって監視されているSOAコンポジットおよびSOAインフラストラクチャ・インスタンス全体の、メッセージ・フローをトレースできます。

ビジネス・トランザクション管理

複数の層にわたるビジネス・トランザクションを監視し、コンポーネント、トランザクション・フロー、サービスの依存性および関係を継続的に検出できます。

デハイドレーション・ストア

SOAインフラストラクチャが使用するデータベースのパフォーマンスを示します。このデータを使用して、SOA管理者はパフォーマンスのボトルネックの原因となる問題を識別できます。

エラー・ホスピタル

SOAインフラストラクチャにデプロイされたすべてのSOAコンポジットで発生したエラーの集計カウントを表示できます。SOA管理者は、このレポートを使用して、選択した類似フォルトのグループに対して一括リカバリを実行できます。