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Oracle® Enterprise Manager System Monitoring Plug-inユーザーズ・ガイド
リリース12.1.0.3.0 for Audit Vault and Database Firewall
E52972-03
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2 Enterprise Manager管理エージェントのインストール

この章では、Audit Vault ServerおよびDatabase Firewall ApplianceにEnterprise Manager (EM)管理エージェントをインストールする手順について説明します。

次の手順に従って、EM管理エージェントをインストールします。

2.1 Enterprise Manager管理エージェントの手動インストール

次の手順に従って、Enterprise Manager (EM)管理エージェントを手動でインストールします。

  1. Audit Vault ServerのEM管理エージェントの手動インストール

  2. Database Firewall ApplianceのEM管理エージェントの手動インストール

インストール後、AVDFエージェントが常駐している各サーバーでEM管理エージェントをインストールまたは構成します。

2.1.1 Audit Vault ServerのEM管理エージェントの手動インストール

EM管理エージェントをAudit Vault Serverにインストールする前に、ホスト名を設定してDNSを構成する必要があります。

  1. Audit Vault ServerコンソールにAV_ADMINロールを持つユーザーとしてログインします。

  2. ホスト名を完全修飾ホスト名として設定します(たとえば、location.mycompany.com)。Audit Vault Serverコンソールで「設定」をクリックしてから、「システム」グループ・ヘッダーの下の「ネットワーク」をクリックします。「ネットワーク」ページで、ホスト名を設定します。

  3. 監視対象の各アプライアンスで、OMSサーバーでのDNSと同じDNSを構成します。「設定」をクリックしてから、「システム」グループ・ヘッダーの下の「サービス」をクリックします。「サービス」ページで、DNSを構成します。

    デフォルトでは、Audit Vault ServerおよびDatabase FirewallへのSSHアクセスは無効です。次の手順にはSSHが必要です。そのため、同じ「サービス」ページで、「SSH」ボックスの中の「無効」を接続元マシンのIPアドレスに置き換えるか、ネットワーク上のすべてのマシンからSSH接続ができるように「all」に置き換えます。

下の手順に従って、EM管理エージェントをAudit Vault Serverにダウンロードしてインストールします。

  1. Audit Vault Serverのオペレーティング・システムにrootユーザーとしてログインします。

  2. EM管理エージェントおよびEnterprise Managerサーバーが通信を行うために使用するネットワーク・ポートをブロック解除します。


    注意:

    ここでtemplate-iptablesファイルに対して行った変更は、次回のOracle Audit Vault and Database Firewallパッチまたはアップグレードによりロールバックできる場合があります。次回のパッチまたはアップグレードの適用後に、Enterprise ManagerがAV Serverに関する情報を正確には収集していないことが判明した場合は、下の手順2aおよび2bを繰り返します。

    1. /usr/local/dbfw/templates/template-iptablesファイルを次のエントリで編集します。


      注意:

      デフォルトでは、このファイルの権限は読取り専用です。編集を許可するように権限を変更してからファイルを編集し、その後権限を読取り専用に戻す必要があります。
      1. rootとして、template-iptablesファイルの権限を変更します。

        # chmod 644 template-iptables
        
      2. 下の説明に従って行を編集します。

      3. template-iptablesファイルの権限を読取り専用に戻します。

        # chmod 444 template-iptables
        

      -A RH-Firewall-1-INPUT -p tcp -m state --state NEW --dport 3872 -j ACCEPT
      

      データベースのリスナー・ポートにすでに類似したエントリが存在している場合があります。そのエントリの下に使用するエントリを作成します。


      警告:

      template-iptablesファイルを変更する際には、細心の注意を払ってください。ここで誤りがあった場合、システムが動作不能になる可能性があります。

      この変更のみを行い、他の変更は行わないでください。


    2. 次のコマンドをrootとして実行します。

      # /usr/local/dbfw/bin/priv/configure-networking
      
    3. 変更内容をテストします。ポート3872を使用している場合(このポートは、oem-agent用にOracleがIANAで正式に登録しています)は、次のコマンドを実行します。

      iptables -L | grep oem
      

      別のポートを使用している場合は、次のコマンドを実行します。

      iptables -L -n | grep <port number>
      

      これで、管理エージェントに対してACCEPTルールが設定されています。

  3. Audit Vault Serverにrootユーザーとしてログインしている間に、次のコマンドを実行してoracleユーザーになります。

    # su - oracle
    
  4. 次のようにして、AgentPull.shスクリプトをダウンロードします。

    $ cd /tmp
    $ curl "https://<OMS_HOST>:<OMS_PORT>/em/install/getAgentImage" -k -o AgentPull.sh
    
  5. AgentPull.shスクリプトに対して、実行権限を付与します。

    $ chmod +x AgentPull.sh
    
  6. agent.rsp応答ファイルを作成します。

    LOGIN_USER=sysman
    PLATFORM="Linux x86-64"
    
  7. AgentPull.shスクリプトを実行し、管理エージェントをダウンロードしてインストールします。

    $ ./AgentPull.sh RSPFILE_LOC=/tmp/agent.rsp AGENT_BASE_DIR=/var/lib/oracle/emagent ORACLE_HOSTNAME=location.mycompany.com AGENT_PORT=3872
    

    ここで、ORACLE_HOSTNAMEは、EM管理エージェントがインストールされているAudit Vault Serverの完全修飾ホスト名です。


    注意:

    このコマンドの実行直後に2つのパスワードを要求されます。

    ダウンロードが終了すると同時に、EM管理エージェントのインストールが自動的に開始されます。インストールの最後で、スクリプトをrootとして実行するように要求されます。

    スクリプトを実行したら、Oracle AVDFターゲットの検出に進みます。

2.1.2 Database Firewall ApplianceのEM管理エージェントの手動インストール

Enterprise Manager (EM)管理エージェントをDatabase Firewallアプライアンスにインストールする前に、ホスト名を設定してDNSを構成する必要があります。

  1. Database Firewallアプライアンス・コンソールにFirewallの管理権限を持つユーザーとしてログインします。

  2. ホスト名を完全修飾ホスト名として設定します(たとえば、location.mycompany.com)。Database Firewallコンソールで、「システム」ヘッダーの下の「ネットワーク」をクリックしてから、ページの右下隅にある「変更」ボタンをクリックします。

  3. OMSサーバーでのDNSと同じDNSを構成します。「システム」をクリックしてから、「サービス」をクリックします。「サービス」ページで、DNSを構成します。

    デフォルトでは、Database FirewallへのSSHアクセスは無効です。次の手順にはSSHが必要です。そのため、同じ「サービス」ページで、「SSH」ボックスの中の「無効」を接続元マシンのIPアドレスに置き換えるか、ネットワーク上のすべてのマシンからSSH接続ができるように「all」に置き換えます。

下の手順に従って、EM管理エージェントをDatabase Firewallアプライアンスにダウンロードしてインストールします。

  1. Database Firewallアプライアンスのオペレーティング・システムにrootユーザーとしてログインします。

  2. EM管理エージェントおよびEnterprise Managerサーバーが通信を行うために使用するネットワーク・ポートをブロック解除します。


    注意:

    ここでtemplate-iptablesファイルに対して行った変更は、次回のOracle Audit Vault and Database Firewallパッチまたはアップグレードによりロールバックできる場合があります。次回のパッチまたはアップグレードの適用後に、Enterprise ManagerがDatabase Firewallに関する情報を正確には収集していないことが判明した場合は、下の手順2aおよび2bを繰り返します。

    1. /usr/local/dbfw/templates/template-iptablesファイルを次のエントリで編集します。


      注意:

      デフォルトでは、このファイルの権限は読取り専用です。編集を許可するように権限を変更してからファイルを編集し、その後権限を読取り専用に戻す必要があります。
      1. rootとして、template-iptablesファイルの権限を変更します。

        # chmod 640 template-iptables
        
      2. 下の説明に従って行を編集します。

      3. template-iptablesファイルの権限を読取り専用に戻します。

        # chmod 440 template-iptables
        

      -A RH-Firewall-1-INPUT -p tcp -m state --state NEW --dport 3872 -j ACCEPT
      

      データベースのリスナー・ポートにすでに類似したエントリが存在している場合があります。そのエントリの下に使用するエントリを作成します。


      警告:

      template-iptablesファイルを変更する際には、細心の注意を払ってください。ここで誤りがあった場合、システムが動作不能になる可能性があります。

      この変更のみを行い、他の変更は行わないでください。


    2. 次のコマンドを実行します。

      # /usr/local/dbfw/bin/priv/configure-networking
      
    3. 変更内容をテストします。ポート3872を使用している場合(このポートは、oem-agent用にOracleがIANAで正式に登録しています)は、次のコマンドを実行します。

      iptables -L | grep oem
      

      別のポートを使用している場合は、次のコマンドを実行します。

      iptables -L -n | grep <port number>
      

      これで、管理エージェントに対してACCEPTルールが設定されています。

  3. Audit Vault Serverにrootユーザーとしてログインしている間に、次のコマンドを実行してoracleユーザーになります。

    # su - oracle
    
  4. 次のようにして、AgentPull.shスクリプトをダウンロードします。

    $ cd /tmp
    $ curl "https://<OMS_HOST>:<OMS_PORT>/em/install/getAgentImage" -k -o AgentPull.sh
    
  5. AgentPull.shスクリプトに対して、実行権限を付与します。

    $ chmod +x AgentPull.sh
    
  6. agent.rsp応答ファイルを作成します。

    LOGIN_USER=sysman
    PLATFORM="Linux x86-64"
    
  7. AgentPull.shスクリプトを実行し、管理エージェントをダウンロードしてインストールします。

    $ ./AgentPull.sh RSPFILE_LOC=/tmp/agent.rsp AGENT_BASE_DIR=/var/lib/oracle/emagent ORACLE_HOSTNAME=location.mycompany.com AGENT_PORT=3872
    

    ここで、ORACLE_HOSTNAMEは、EM管理エージェントがインストールされているDatabase Firewallの完全修飾ホスト名です。


    注意:

    このコマンドの実行直後に2つのパスワードを要求されます。

    ダウンロードが終了すると同時に、EM管理エージェントのインストールが自動的に開始されます。インストールの最後で、スクリプトをrootとして実行するように要求されます。

    スクリプトを実行したら、Oracle AVDFターゲットの検出に進みます。