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Oracle® Enterprise Manager System Monitoring Plug-inユーザーズ・ガイド
リリース12.1.0.3.0 for Audit Vault and Database Firewall
E52972-03
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3 Oracle AVDFターゲットの検出

Oracle Audit Vault and Database Firewallの監視を開始する前に、まずOracle Enterprise Manager Cloud Control 12c検出する必要があります。この章では、Oracle AVDFターゲットの検出に必要な手順を説明します。

  1. プラグインのデプロイ

  2. ターゲットの検出

    1. Audit Vault Server 12.1ターゲットの検出

    2. Database Firewall 12.1ターゲットの検出

    3. Audit Vault Agentターゲットの検出

3.1 プラグインのデプロイ

Enterprise Manager Cloud ControlインタフェースまたはEM Command Line Interface (EMCLI)を使用して、OMSインスタンスにプラグインをデプロイできます。グラフィカル・インタフェース・モードでは一度に1つのプラグインをデプロイできますが、コマンドライン・インタフェース・モードでは一度に複数のプラグインをデプロイでき、デプロイメント時間と、該当する場合は停止時間が短くなります。

プラグインをデプロイする手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』プラグインの管理に関する章で説明されています。

http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/plugin_mngr.htm

次の項に示す手順を完了して、AVDFプラグインをデプロイします。

完了したら、戻って「ターゲットの検出」に示す手順に進みます。

3.2 ターゲットの検出

正常に管理エージェントをインストールしてプラグインをデプロイしたら、下の手順に従って、集中監視および管理用に次のターゲットをEnterprise Manager Cloud Controlに追加します。

3.2.1 Audit Vault Server 12.1ターゲットの検出

下の手順に従って、Oracle Audit Vault Server 12.1ターゲットを追加します。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlにログインします。

  2. 「設定」「ターゲットの追加」、最後に「自動検出の構成」の順にクリックします。

  3. 次のページで、図3-1に示すように、「すべての検出モジュール」を選択してハイライト表示します(「Audit Vault and Database Firewallエンティティの検出」は選択しないでください)。

    図3-1 自動検出の構成

    図3-1については周囲のテキストで説明しています。
  4. レンチ・アイコンレンチ・アイコンをクリックし、ホストでの検出を構成します。

  5. 次のページで、AV Serverのホスト名を含む行をハイライト表示し、「検出モジュールの構成」をクリックします。

  6. 「Audit Vault and Database Firewallエンティティの検出」および「Oracleデータベース、リスナーおよび自動ストレージ管理」が有効であることを確認します。

    「OK」をクリックします。

  7. 前のページへ戻って、Oracle Audit Vault Serverのホスト名をハイライト表示し、「検出を今すぐ実行」をクリックします。検出の進行中にポップアップ・ウィンドウが表示されます。

  8. Audit Vault ServerインスタンスおよびDatabase Firewallインスタンスの名前を変更します。

    1. 「設定」「ターゲットの追加」、最後に「自動検出の結果」の順にクリックします。

    2. エージェントベース・ターゲット・タブをクリックします。

    3. 「ターゲット・タイプ」列から「Oracle Audit Vault and Database Firewall」 (これがAudit Vault Server)を検索します。行をハイライト表示し「名前変更」をクリックして、AVServer_Legal_and_HRのような意味のある名前に変更します。

    4. 次に、データベース・インスタンスのある行をターゲット・タイプとしてハイライト表示します。「名前変更」をクリックして、AVS_Repositoryのような意味のある名前に変更します。

  9. Audit Vault Server (AV Server)を昇格させます。

    1. Audit Vault Serverの行をハイライト表示し、「昇格」をクリックします。

    2. 次のページで、AV_ADMIN権限のあるAV Serverユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。「優先接続文字列」がすでに移入されている必要があります。ただし、移入されていない場合は、AV Server Web管理コンソールへ移動し、AV_ADMIN権限のあるユーザーでログインします。「設定」をクリックしてから、「ステータス」をクリックし、優先接続文字列をコピーします。ORACLE_HOMEは次のとおりです。

      /var/lib/oracle/dbfw
      
    3. 「昇格」をクリックします。

  10. AVリポジトリ・データベース・インスタンスを昇格させます。

    1. AVS_Repositoryデータベース・インスタンスの行をハイライト表示します。「昇格」をクリックします。

    2. 次のページで、AVS_Repositoryを確認し、「構成」をクリックします。

    3. 「モニター・パスワード」を入力し(ユーザーはdbsnmp、AVSリポジトリ・データベースのアカウントはロック解除)、ポートを1522から1521へ変更し、「リスナー・マシン名」をAV Serverの完全修飾ホスト名に変更します。

    4. 「接続のテスト」をクリックし、成功したら「保存」をクリックします。

  11. 前のページへ戻り、「次」をクリックします。次のページで、「保存」をクリックします。

  12. Enterprise Manager Cloud Controlの新しいAV Serverのホームページへ移動するには、次の手順を実行します。

    1. 「ターゲット」メニューから、「すべてのターゲット」をクリックします。

    2. 「その他」のリスト項目を展開します。

    3. 「Oracle Audit Vault and Database Firewall」を選択します。AVリポジトリ・データベースは、「ターゲット」「データベース」の下にリストされています。

3.2.2 Database Firewall 12.1ターゲットの検出

下の手順に従って、Oracle Database Firewall 12.1ターゲットを追加します。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlにログインします。

  2. 「設定」「ターゲットの追加」、最後に「自動検出の構成」の順にクリックします。

  3. 次のページで、図3-1に示すように、「すべての検出モジュール」を選択してハイライト表示します(「Audit Vault and Database Firewallエンティティの検出」は選択しないでください)。

  4. レンチ・アイコンレンチ・アイコンをクリックし、ホストでの検出を構成します。

  5. 次のページで、DBFW Serverのホスト名を含む行をハイライト表示し、「検出モジュールの構成」をクリックします。

  6. 「Audit Vault and Database Firewallエンティティの検出」および「Oracleデータベース、リスナーおよび自動ストレージ管理」が有効であることを確認します。

    「OK」をクリックします。

  7. 前のページへ戻って、Oracle Database Firewall Serverのホスト名をハイライト表示し、「検出を今すぐ実行」をクリックします。検出の進行中にポップアップ・ウィンドウが表示されます。

  8. Audit Vault ServerインスタンスおよびDatabase Firewallインスタンスの名前を変更します。

    1. 「設定」「ターゲットの追加」、最後に「自動検出の結果」の順にクリックします。

    2. 「ターゲット・タイプ」列から「Database Firewall」 (これがDatabase Firewall Server)を検索します。行をハイライト表示し、「名前変更」をクリックしてDBFW_Legal_and_HRのような意味のある名前に変更します。

    3. 次に、データベース・インスタンスのある行をターゲット・タイプとしてハイライト表示します。「名前変更」をクリックして、DBFW_Repositoryのような意味のある名前に変更します。

  9. Database Firewall Server (DBFW Server)を昇格させます。

    1. DBFW Serverの行をハイライト表示し、「昇格」をクリックします。

    2. 次のページで、AV_ADMIN権限のあるAV Serverユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。「優先接続文字列」がすでに移入されている必要があります。ただし、移入されていない場合は、AV Server Web管理コンソールへ移動し、AV_ADMIN権限のあるユーザーでログインします。「設定」をクリックしてから、「ステータス」をクリックし、優先接続文字列をコピーします。IPアドレスをAV Serverのホスト名に置き換え、ポートが1521に設定されていることを確認します。


      注意:

      DBFW ServerはAV Serverを介して管理されます。DBFW Serverを昇格させたら、AV Serverのすべての資格証明も入力します。

    3. 「昇格」をクリックします。「昇格」をクリックした後、コンソールが再度資格証明を求めます。AVDFサーバーのav_admin権限資格証明を使用します。


    注意:

    Database Firewallリポジトリ・インスタンスを昇格させる必要はありません。

  10. 前のページへ戻り、「次」をクリックします。次のページで、「保存」をクリックします。

  11. Enterprise Manager Cloud Controlの新しいAV Serverのホームページへ移動するには、次の手順を実行します。

    1. 「ターゲット」メニューから、「すべてのターゲット」をクリックします。

    2. 「その他」のリスト項目を展開します。

    3. 「Database Firewall」を選択します。DBFWリポジトリ・データベースは、「ターゲット」「データベース」の下にリストされています。

3.2.3 Audit Vault Agentターゲットの検出

自動検出を使用して、Audit Vault (AV) Agentの検出も実行できます。他のAVDFターゲットと同様に、AV Agentがインストールされるホストで検出を実行できます。検出スクリプトには、AVエージェントを識別して検出されるターゲットとともに含め、AVエージェントのOracleホームおよびAVDFサーバーAV_Admin資格証明を指定することで昇格させることができます。


注意:

Enterprise Manager Cloud ControlでAudit Vault Agentを管理するには、Audit Vault Agentがデプロイされる予定のマシン上に管理エージェントが存在している必要があります。

下の手順に従って、Oracle Audit Vault Agentターゲットを追加します。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlにログインします。

  2. 「設定」「ターゲットの追加」、最後に「ターゲットの手動追加」の順にクリックします。

  3. 「ターゲット監視プロパティを指定してターゲットを宣言的に追加」を選択します。

  4. 「ターゲット・タイプ」ドロップダウンから、「Audit Vault Agent」ターゲット・タイプを選択します。次に、モニタリング・エージェントに対して、AVエージェントがインストールされているホストにインストールされたEnterprise Managerエージェントを選択します。

    たとえば、AVエージェントがhost1.mycompany.comにインストールされる場合、host1.mycompany.comでEnterprise Managerエージェント(モニタリング・エージェント)を検索する必要があります。モニタリング・エージェントを検索するには、検索アイコンをクリックして、すべてのEnterprise ManagerエージェントがEnterprise Managerのこのインスタンスに関連付けられているポップアップ・ウィンドウを開きます。

  5. 「手動追加」をクリックします。

  6. 「ターゲットの追加」ウィザードのプロンプトに従って、次のプロパティ設定を含む、プロセスを完了します。

    • AVエージェント名 - AVDFコンソールに表示されるホスト・エージェント名。

    • AVエージェント・ホーム - AVエージェントがインストールされている場所。

    • AVDFモニター・ユーザー名 - AVDFリポジトリでAV_ADMINロールを持つユーザー。

    • 「AVDFモニター・パスワード」。

    • AVDFサーバー接続文字列

      AVDFサーバー・ユーザー・インタフェースから接続文字列情報を取得できます:

      1. AV_ADMIN資格証明を使用して、AVDFサーバーにログインします。

      2. 「設定」を選択します。左側のリストで、「システム」の下にある「ステータス」をクリックして選択します。

      3. ステータスブロックで、AVDFサーバー接続文字列がリストされます。次のようになります。

        Connect String (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=<host IP>)(PORT=1521))(CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=DBFWDB.DBFWDB)))
        
    • 関連付けられたOracle AVDFターゲット - オプション。対応するAVDFのEnterprise Managerターゲットの名前。