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Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド
12cリリース1 (12.1.0.1)
B65085-03
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17 Enterprise Manager Cloud Controlの削除

この章では、サイレント・モードでEnterprise Manager Cloud Control (Enterprise Managerシステム全体または1つ以上のOracle Management Service)を削除する方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。

前提条件

Enterprise Manager Cloud Controlを削除する前に、次の手順を実行します。

  1. Oracle Management Service (OMS)を構成解除し、削除します。

    $<OMS_HOME>/bin/omsca delete -full


    注意:

    プロンプトが表示されたら、操作を確認し、AdminServer資格証明およびリポジトリ・データベースの詳細(データベース・ホスト名、リスナー・ポート、SIDおよびパスワードなど)を指定します。必要な詳細を指定すると、コマンドによりOMS、Oracle WebLogic ServerおよびOracle WebTierが自動的に停止されます。

  2. 管理エージェント・ホームから次のコマンドを実行して、Oracle Management Agent (管理エージェント)を停止します。

    $<AGENT_HOME>/bin/emctl stop agent

  3. データベース内に構成されているOracle Management Repository (管理リポジトリ)を含め、Enterprise Managerシステム全体を削除する場合は、次の手順を実行します。

    1. ログインしているSYSMANユーザーがいないことを確認します。

    2. OMSホームから次のコマンドを実行して、管理リポジトリからEnterprise Manager Cloud Controlスキーマ(SYSMANスキーマ)およびメタデータ・スキーマ(MDSスキーマ)を削除します。

      $<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager <database_host> <repository_database_port> <repository_database_sid> -action dropall -dbUser <repository_database_user> -dbPassword <repository_database_password> -dbRole <repository_database_user_role> -reposName <repository_name> -reposPassword <repository_password> -mwHome <middleware_home> -mwOraHome <middleware_ora_home> -oracleHome <OMS_HOME>


      注意:

      • Microsoft Windowsの場合は、RepManager.batを起動してください。

      • RepManager 12cおよび11.1では、-action dropall(SYSMANとSYSMAN_MDSの両方を削除)および-action drop(SYSMANのみを削除)をサポートしています。ただし、RepManager 10.2.0.5では-action drop(SYSMANのみを削除)をサポートしています。

      • アクションdropallですべてのリポジトリ・オブジェクトが削除されない場合があります。この問題と使用する回避策の詳細は、My Oracle Supportのノート1365820.1を参照してください。

      • Enterprise Managerスキーマを完全に削除する場合は、OMSホームにあるRepManagerを使用します。データベース・ホーム内のものは、Enterprise Managerスキーマを完全には削除できないため、使用しないでください。


    3. データベース・ホームから、データ・ファイルmgmt.dbfおよびmgmt_ecm_depot1.dbfを手動で削除します。


    警告:

    一度削除した管理リポジトリを取り戻すことはできません。このため、管理リポジトリを削除するのは、Enterprise Manager Cloud Controlシステム全体(すべてのOMS、管理エージェントおよび管理リポジトリ)を削除する場合のみにしてください。OMS (追加のOMSインストール)のみを削除する場合は、管理リポジトリを削除しないでください。


削除手順

この項の内容は次のとおりです。

グラフィック・モードでの削除

グラフィック・モードでEnterprise Manager Cloud Controlを削除するには、次の手順を実行します。


注意:

この手順に示されている順序でコンポーネントを削除してください。そうでない場合、インストール・ウィザードにエラーが表示されます。

  1. Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の指示に従って、Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.5)を削除します。ソフトウェアの削除方法が説明されている章を参照してください。

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』は、次からアクセスできるOracle WebLogic Serverドキュメント・ライブラリで入手できます。

    http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html


    注意:

    Enterprise Managerシステムのインストール時にインストール・ウィザードによってOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.5)がインストールされた場合のみ、これを削除します。

  2. 次のコマンドを実行して、OMSホームからインストーラを起動します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> [-removeallfiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]


    注意:

    • ソフトウェアをダウンロードしたディレクトリからインストーラを起動することもできます。たとえば、<software_location>/となります。

    • -invPtrLocパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

    • runInstaller -helpを実行すると、オプション-nowarningonremovefilesがリストに表示されます。このオプションは現在サポートされていないため、使用しても無効になります。



    注意:

    runInstallerまたはsetup.exeを起動したとき、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードが表示されない場合、/stageディレクトリにアクセスしていない可能性があります。

    インストール・ウィザードは、クラスパス変数をOPatch用に../stage/Components/として処理します。TEMP変数が/tmpに設定されているとき、インストール・ウィザードはopatchのJARファイルを/tmp/../stageディレクトリ(/stageと同様)で検索しようとします。しかし、ユーザーに/stageへの権限がないと、インストール・ウィザードはハングします。このような場合、/stageディレクトリへのアクセス権があるかどうかを確認します。アクセス権がない場合、TEMP変数を、インストール・ユーザーがアクセス権を持つ場所に設定し、インストール・ウィザードを再起動します。


  3. インストール・ウィザードで、「My Oracle Supportの詳細」画面から「インストールされた製品」をクリックします。

  4. 「インベントリ」画面でプラグイン・ホームを選択し、「削除」をクリックします。

  5. 「インベントリ」画面でsbinホームを選択し、「削除」をクリックします。

  6. 「インベントリ」画面でJava Development Kit (JDK)ホームを選択し、「削除」をクリックします。


    注意:

    Enterprise Managerシステムのインストール時にインストール・ウィザードによってJDKがインストールされた場合のみ、JDKを削除します。そのようなリポジトリがない場合は、この手順をスキップできます。


    注意:

    JDKの削除後、インストーラを終了しないでください。間違ってインストーラを終了した場合は、次の手順を実行してください。
    1. JDK 1.6 v24+を手動でダウンロードし、OMSホストにインストールします。このサポートされているバージョンをすでに所有している場合、それを再利用できます。

    2. インストーラを再度起動し、JDKが存在する場所への絶対パスを渡します。

      $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -jreLoc <JDK_HOME> [-removeallfiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]


  7. 「インベントリ」画面でOracle WebTierホームを選択し、「削除」をクリックします。

  8. 「インベントリ」画面で、次のものを選択して「削除」をクリックします。

    • OMSホーム

    • 管理エージェント・ホーム

    • Oracle共通ディレクトリ

  9. 「インベントリ」画面で「閉じる」をクリックして、ウィザードを終了します。

  10. ミドルウェア・ホームを手動で削除します。

    UNIXプラットフォームの場合:

    rm -rf <absolute_path_to_middleware_home>

    Microsoft Windowsプラットフォームの場合:

    del <absolute_path_to_middleware_home>


注意:

パスが長すぎてミドルウェア・ホームを削除できなかったことを示すエラー・メッセージが表示されたら、次のいずれかの方法でミドルウェア・ホーム名を短くします。
  • ミドルウェア・ホーム名を短い名前に変更する。

    たとえば、C:\Oracle\MiddlewareC:\OR\MWのように変更します。

  • ドライブをミドルウェア・ホームのパスにマウントする。

    たとえば、C:\Oracle\Middleware\oms\binが問題の発生しているディレクトリだとすると、パス長が妥当な長さまで短縮されるようにパスを短くします(ファイル・パスの制限はオペレーティング・システムごとに異なります)

    C:\Oracle\Middleware\omsをドライブZにマウントします。

    • ドライブZに移動し、ファイルを削除します。

      prompt>Z:

      prompt>del bin

    • ミドルウェア・ホームに移動し、残存ファイルを削除します。

      prompt:>C:

      prompt>del C:\Oracle\Middleware\


サイレント・モードでの削除

サイレント・モードでEnterprise Manager Cloud Controlを削除するには、次の手順を実行します。


注意:

この手順に示されている順序でコンポーネントを削除してください。そうでない場合、インストール・ウィザードにエラーが表示されます。

  1. Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の指示に従って、Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.5)を削除します。ソフトウェアの削除方法が説明されている章を参照してください。

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』は、次からアクセスできるOracle WebLogic Serverドキュメント・ライブラリで入手できます。

    http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html


    注意:

    Enterprise Managerシステムのインストール時にインストール・ウィザードによってOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.5)がインストールされた場合のみ、これを削除します。

  2. プラグイン・ホームを削除します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_plug-in_home}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> [-removeallfiles -invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]


    注意:

    • ソフトウェアをダウンロードしたディレクトリからインストーラを起動することもできます。たとえば、<software_location>/となります。

      ここからインストーラを起動した場合、-removeallfilesを渡さないでください。

    • runInstaller -helpを実行すると、オプション-nowarningonremovefilesがリストに表示されます。このオプションは現在サポートされていないため、使用しても無効になります。

    • 複数のプラグインを削除する場合は、プラグイン・ホームをカンマで区切って入力してください。

    • -invPtrLocパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。


    次に例を示します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/home/oracle/middleware/agent/plugins/oracle.sysman.ssa.oms.plugin_12.1.0.1.0,/home/oracle/middleware/agent/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.1.0}" ORACLE_HOME=/home/oracle/middleware/oms -removeAllFiles -invPtrLoc /home/oracle/oraInst.loc

  3. sbinホームを削除します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_sbin_home}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> [-removeAllFiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]

    次に例を示します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/home/oracle/middleware/agent/sbin}" ORACLE_HOME=/home/oracle/middleware/oms -removeAllFiles -invPtrLoc /home/oracle/oraInst.loc

  4. Java Development Kit (JDK)ホームを削除します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_jdk_home}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> [-removeAllFiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]

    次に例を示します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/home/oracle/middleware/jdk16}" ORACLE_HOME=/home/oracle/middleware/oms -removeAllFiles -invPtrLoc /home/oracle/oraInst.loc


    注意:

    Enterprise Managerシステムのインストール時にインストール・ウィザードによってJDKがインストールされた場合のみ、JDKを削除します。そのようなリポジトリがない場合は、この手順をスキップできます。

  5. JDK 1.6 v24+を手動でダウンロードし、OMSホストにインストールします。このサポートされているバージョンをすでに所有している場合、それを再利用できます。

    インストーラはJDKに依存しているため、JDKを再インストールする必要があります。新しいJDKは、OMSホスト上であれば任意の場所にインストールできるので、前と同じ場所にインストールする必要はありません。ただし、インストーラの起動時に-jreLocパラメータを渡して(以降の手順で説明)、JDKがインストールされている場所を必ず示してください。

  6. Oracle WebTierホームを削除します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_web_tier}" -jreLoc <JDK_HOME> ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> [-removeAllFiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]

    次に例を示します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/home/oracle/middleware/Oracle_WT}" -jreLoc </home/oracle/jdk> ORACLE_HOME=/home/oracle/middleware/oms -removeAllFiles -invPtrLoc /home/oracle/oraInst.loc

  7. OMS、管理エージェントおよびOracle共通ディレクトリを削除します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_oracle_homes_and_directories_to_be_deinstalled}" -jreLoc <JDK_HOME> ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> [-removeAllFiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]


    注意:

    引数REMOVE_HOMESでは、カンマで区切られた複数のパスを指定できます。

    次に例を示します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/home/oracle/middleware/oms,/home/oracle/middleware/agent/core/12.1.0.1.0,/home/oracle/middleware/oracle_common}" -jreLoc </home/oracle/jdk> ORACLE_HOME=/home/oracle/middleware/oms -removeAllFiles -invPtrLoc /home/oracle/oraInst.loc

  8. ミドルウェア・ホームを手動で削除します。

    UNIXプラットフォームの場合:

    rm -rf <absolute_path_to_middleware_home>

    Microsoft Windowsプラットフォームの場合:

    del <absolute_path_to_middleware_home>

削除後

削除したOracleホームが、中央インベントリから登録解除されます。ただし、一部のファイルがこれらのOracleホームに残ることもあります。また、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリおよびWeb TierのOracleホームが表示されることもあります。これらのファイルおよびディレクトリは、手動で削除できます。

S98gcstartupという名前の自動開始スクリプトも手動で削除する必要があります。これを行うには、/etc/rc.d/ディレクトリに移動し、自動開始スクリプトS98gcstartupを検索します。通常、このスクリプトは/etc/rc.d/ディレクトリ内のサブディレクトリにあります。スクリプトが存在するサブディレクトリに移動し、スクリプトを削除します。たとえば、/etc/rc.d/rc3.d/S98gcstartupとなります。