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Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド
12cリリース2 (12.1.0.2)
B65085-06
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4 Enterprise Managerソフトウェアを今すぐインストールして後で構成

この章では、Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみインストールして、後でインストールを構成する方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。


注意:

OCFS2やACFSを含むすべての汎用ファイル・システムに、Enterprise Manager Cloud Control 12cのソフトウェア・バイナリおよびOMSインスタンス・ホーム・ファイル(gc_inst内の構成ファイル)を格納できます。ただし、OCFSは汎用ファイル・システムとみなさないため、このような用途での使用は考慮されていません。

概要

Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみインストールして、既存の動作保証済Oracle Databaseで動作するよう後で構成できます。この方式では、インストール・プロセスを主にインストール・フェーズと構成フェーズの2つのフェーズに分割できます。当然のことながら、インストール・フェーズは、バイナリのコピーのみなので、構成フェーズに比べて時間はかかりません。この方式により、時間と優先度に従ってインストールを計画できます。

インストール・フェーズの実行中、インストーラを起動してOracleホームを作成し、ミドルウェア・ホームに次のコンポーネントをインストールします。

構成フェーズの実行中、構成スクリプトを起動して、次の手順を実行します。

開始前

開始する前に、次のことに注意してください。

前提条件

Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドのEnterprise Managerシステムのインストールに関する章に示されている前提条件を満たしてください。

インストール手順

この項の内容は次のとおりです。

グラフィック・モードのインストール

この項では、グラフィック・モードでEnterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみインストールして、後でインストールを構成する方法について説明します。この項の具体的な内容は次のとおりです。

ソフトウェアのインストール

グラフィック・モードでEnterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみをインストールするには、次の手順を実行します。


注意:

インストーラを起動する前にEM前提条件キットを実行し、リポジトリの前提条件をすべて満たしていることをあらかじめ確認することをお薦めします。手動で実行していない場合でも、製品のインストール中はインストーラによってバックグラウンドで実行されています。ただし、事前に手動で実行すると、インストールまたはアップグレード・プロセスを開始できる前に、管理リポジトリが設定されます。キットの詳細とその実行方法、キットで実行される前提条件チェックについては、『Oracle Enterprise Manager基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードの起動

    作成したoinstallグループに属するユーザーとしてインストーラを起動します。オペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成の詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドを参照してください。

    <Software_Location>/runInstaller [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]


    注意:

    • このコマンドの<Software_Location>は、DVDまたはソフトウェア・キットをダウンロードした場所を指しています。

    • UNIXプラットフォームでインストール・ウィザードを起動するには、runInstallerを起動します。Microsoft Windowsプラットフォームで起動するには、setup.exeを起動します。

    • インストーラの起動中に渡すことができる追加の拡張オプションの詳細は、「拡張インストーラ・オプションの使用」を参照してください。

    • 入力する中央インベントリの場所を共有ファイル・システム上に指定しないでください。

    • -invPtrLocパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。



    注意:

    runInstallerまたはsetup.exeを起動したときに、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードが表示されない場合は、ユーザーに/stageサブディレクトリ(Enterprise ManagerソフトウェアのDisk1ディレクトリにあるサブディレクトリ)への読取り/書込みアクセス権限がない可能性があります。

    インストール・ウィザードは、クラスパス変数をOPatch用に../stage/Components/として処理します。TEMP変数が/tmpに設定されているとき、インストール・ウィザードはopatchのJARファイルを/tmp/../stageディレクトリ(/stageと同様)で検索しようとします。しかし、ユーザーに/stageへの読取り/書込み権限がないと、インストール・ウィザードはハングします。このような場合、/stageディレクトリへの読取り/書込みアクセス権があるかどうかを確認します。ない場合、TEMP変数を、インストール・ユーザーがアクセス権を持つ場所に設定し、インストール・ウィザードを再起動します。


  2. My Oracle Supportの詳細の入力

    「My Oracle Supportの詳細」画面

    「My Oracle Supportの詳細」画面で、My Oracle Support資格証明を入力し、Oracle Configuration Managerを有効にします。Oracle Configuration Managerをここで有効にしない場合、手順(3)に進みます。

    インストール・ウィザードを実行しているホストがインターネットに接続されていない場合、電子メール・アドレスのみを入力し、他のフィールドは空白のままにしてください。インストールの完了後、構成情報を手動で収集し、My Oracle Supportにアップロードしてください。


    注意:

    手動で構成情報を収集およびMy Oracle Supportにアップロードする方法の詳細は、「手動による構成情報の収集およびアップロード」を参照してください。

  3. 「次へ」をクリックします。

  4. ソフトウェア更新のインストール

    「ソフトウェアの更新」画面

    「ソフトウェアの更新」画面で、Enterprise Managerシステムのインストールの進行中にインストールできるソフトウェア更新のソースを次のいずれかから選択します。ここで適用しない場合、「スキップ」を選択します。

    • (推奨)アクセス可能なローカルまたはリモートの場所にソフトウェア更新をすでに手動でダウンロードしている場合、「更新の検索」「ローカル・ディレクトリ」の順に選択します。


      注意:

      ソフトウェア更新の手動ダウンロードの手順は、「ソフトウェア更新のダウンロード方法」を参照してください。

      更新を利用できる場所を入力して、「更新の検索」をクリックします。コンピュータを検索して場所を選択するには、「参照」をクリックします。検索結果がパッチ番号とそれらの詳細とともに表示されたら、パッチ番号をクリックして、そのパッチに関連付けられたReadMeを表示します。

      • デフォルトの場所に更新をダウンロードした場合、スクラッチ・パスの場所のフルパスを選択または入力します。たとえば、スクラッチ・パスの場所が/scratch/OracleHomesで、ソフトウェアの更新が/scratch/OracleHomes/Updatesに存在する場合、/scratch/OracleHomes/Updatesを入力します。

      • カスタムの場所にソフトウェア更新をダウンロードした場合、カスタムの場所のフルパスを選択または入力します。たとえば、独自の場所が/scratch/johnで、ソフトウェアの更新が/scratch/john/Updatesに存在する場合、/scratch/john/Updatesを入力します。

    • インストーラによってMy Oracle Supportに接続され、更新が自動的にダウンロードされるようにするには、「更新の検索」「My Oracle Support」の順に選択します。

      My Oracle Supportのアカウント・ユーザー名とパスワードを入力し、「更新の検索」をクリックします。パッチ番号および詳細とともに検索結果が表示された後、パッチ番号をクリックして、そのパッチに関連付けられたREADMEを表示します。


    注意:

    My Oracle Support資格証明を指定せず、インストール時にソフトウェア更新のインストールをスキップすることを選択した場合、いつでもEnterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用して、後で資格証明を登録し、推奨されるセキュリティ・パッチを表示できます。これを行うには、Cloud Control,の「設定」メニューから「セキュリティ」を選択して、「優先資格証明」をクリックします。「優先資格証明」ページで、「MOS資格証明の設定」をクリックして、資格証明を登録します。

  5. 「次へ」をクリックします。

    Enterprise Manager Cloud Controlが、UNIXオペレーティング・システムで実行中のホストにインストールする最初のOracle製品である場合、「Oracleインベントリ」画面が表示されます。詳細は手順(6)を参照してください。最初の製品ではない場合、「前提条件の確認」画面が表示されます。詳細は手順(8)を参照してください。

    Enterprise Manager Cloud Controlが、Microsoft Windowsオペレーティング・システムで実行中のホストにインストールする最初のOracle製品である場合、「Oracleインベントリ」画面が表示されません。Microsoft Windowsでは、デフォルトのインベントリ・ディレクトリは次のようになります。

    <system drive>\Program Files\Oracle\Inventory
    
  6. Oracleインベントリの詳細の入力

    「Oracleインベントリ」画面で、次のようにします。このホストでの最初のOracle製品のインストールであると特定された場合のみ、この画面が表示されます。

    1. インベントリ・ファイルおよびディレクトリを配置するディレクトリへのフルパスを入力します。


      注意:

      • 入力する中央インベントリの場所を共有ファイル・システム上に指定しないでください。すでに共有ファイル・システム上にある場合、My Oracle Supportのノート1092645.1に示された手順に従って、非共有ファイル・システムにスイッチオーバーしてください。

      • 今回がホスト上の最初のOracle製品の場合、デフォルトの中央インベントリの場所は/home/<user_name>/oraInventoryになります。ただし、すでにOracle製品がホスト上にある場合、中央インベントリの場所は、oraInst.locファイルで参照できます。oraInst.locファイルは、LinuxおよびAIXの場合/etcディレクトリに、Solaris、HP-UXおよびTru64の場合/var/opt/oracleディレクトリにあります。


    2. Oracleインベントリ・ディレクトリを所有する適切なオペレーティング・システム・グループ名を選択します。選択するグループは、そのOracleインベントリ・ディレクトリに対する書込み権限を持っている必要があります。

  7. 「次へ」をクリックします。

  8. 前提条件の確認

    「前提条件チェック」画面

    「前提条件チェック」画面で、インストール・ウィザードで実行される前提条件チェックのステータスを確認し、インストールが成功するすべての最小要件を満たしている環境かどうかを確認します。

    インストール・ウィザードでは、この画面に達すると前提条件チェックが自動的に実行されます。必要なオペレーティング・システム・パッチ、オペレーティング・システム・パッケージなどがチェックされます。

    前提条件チェックのステータスは、「警告」「失敗」または「成功」のいずれかになります。

    • 一部のチェックで「警告」ステータスまたは「失敗」ステータスになった場合は、インストールを続行する前に、問題を調査して修正してください。前提条件を満たさなかった理由と解決方法の詳細が画面に表示されます。問題を修正した後、この画面に戻り、「再実行」をクリックして前提条件を再度チェックします。

    • ただし、先に進む前に、すべてのパッケージ要件を満たすか、修正する必要があります。そうしないと、インストールに失敗する場合があります。

  9. 「次へ」をクリックします。

  10. インストール・タイプの選択

    install_types_sw.gifについては前後の文で説明しています。

    「インストール・タイプ」画面で、「ソフトウェアのみインストール」を選択します。

  11. 「次へ」をクリックします。

  12. 「インストールの詳細」の入力

    「インストールの詳細」画面で、次のようにします。

    1. OMSおよび他のコア・コンポーネントをインストールするミドルウェア・ホームを入力するか、検証します。


      注意:

      • Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.5)およびJava Development Kit 1.6が使用環境にすでにインストールされている場合、インストーラが自動的に検出して、インストールされているミドルウェア・ホームの絶対パスを表示します。この場合、デフォルトで検出および表示されるミドルウェア・ホームの場所を検証します。場所が正しくない場合、正しい場所のパスを入力します。選択または入力するミドルウェア・ホームの場所が、Oracle Management ServiceおよびOracle Management AgentのOracleホームが存在しないミドルウェア・ホームの場所であることを確認してください。

      • Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.5)およびJava Development Kit 1.6が使用環境にインストールされていない場合、Enterprise Managerシステムのインストール中にインストーラが自動的にインストールします。この場合、それらをインストールするディレクトリの絶対パスを入力します。たとえば、/oracle/software/などです。入力するディレクトリにファイルまたはサブディレクトリが含まれていないことを確認してください。

      • (Microsoft Windowsのみ)ミドルウェア・ホームのパスの文字数が、25文字を超えていないことを確認してください。

        たとえば、15文字のみを含むミドルウェア・ホームのパスC:\Oracle\MW\EMは、使用できます。ただし、25を超える文字を含むC:\Oracle\MW\new\EM\dir\a123は、使用できません。


    2. 管理エージェントをインストールできるエージェント・ベース・ディレクトリ(Oracleミドルウェア・ホーム外の場所)への絶対パスを入力します。たとえば、/oracle/agentです。この場所が空で、書込み権限があることを確認してください。また、常に、Oracleミドルウェア・ホーム外で管理されるようにしてください。


      注意:

      (Microsoft Windowsのみ)エージェント・ベース・ディレクトリのパスの文字数が、25文字を超えていないことを確認してください。

      たとえば、16文字のみを含むエージェント・ベース・ディレクトリのパスC:\Oracle\Agent\は、使用できます。ただし、25を超える文字を含むC:\Oracle\ManagementAgent\12c\newは、使用できません。


    3. OMSを構成するホストの名前を確認します。

      ホスト名は完全修飾名で表示されます。また、ホストが仮想マシンを使用して構成されている場合は、ホスト名が、仮想ホスト名で表示されます。

      デフォルトのホスト名をそのまま使用し、インストールを続行することもできます。また、名前が正しくない場合は変更するか、このホストに別のホスト名を入力することも可能です。入力したホスト名がネットワーク内の他のホストからアクセス可能であることを確認してください(他のホストがこのホストをpingできる必要があります)。

  13. 「次へ」をクリックします。

  14. 確認およびインストール

    「確認」画面で、選択したインストール・タイプに指定した詳細を確認します。

    • 詳細を変更するには、変更する画面に到達するまで、「戻る」を繰返しクリックします。

    • 詳細を確認し問題がない場合、「インストール」をクリックしてインストール・プロセスを開始します。

  15. 進行状況の追跡

    「インストールの進行状況」画面で、インストール全体の進行状況(パーセント表示)を確認します。

  16. インストールの終了

    「終了」画面に、Enterprise Managerのインストールに関連する情報が表示されます。情報を確認し、「閉じる」をクリックして、インストール・ウィザードを終了します。

拡張インストーラ・オプションの使用

インストーラの起動中に渡すことができる追加の拡張オプションの一部は、次のとおりです。

  • WebLogicドメインの作成に使用されるデフォルト名は、GCDomainです。これをオーバーライドしてカスタムのWebLogicドメイン名を使用するには、WLS_DOMAIN_NAMEオプションでインストール・ウィザードを呼び出し、一意のカスタム名を入力します。


    注意:

    「ソフトウェアの構成」の説明に従って、ソフトウェア・バイナリを構成するためにConfigureGC.shを起動する場合でも、必ずWLS_DOMAIN_NAMEオプションを使用してください。

    たとえば、カスタム名EMDomainを使用する場合、次のコマンドを実行します。

    $<MIDDLEWARE_HOME>/oms/sysman/install/ConfigureGC.sh WLS_DOMAIN_NAME=EMDomain

  • 中央インベントリを設定する場合、-invPtrLocパラメータを渡します。このパラメータでは、インベントリ・ポインタ・ファイル(oraInst.loc)のある場所のパスが考慮されます。ただし、このパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

    次に例を示します。

    ./runInstaller -invPtrLoc /scratch/OracleHomes/oraInst.loc -silent -responseFile <absolute_path_response_file>

  • ソフトウェア・バイナリをインストールした後、バイナリを構成します。構成が正常に終了すると、デフォルトで、OMSおよび管理エージェントが自動的に起動されます。自動的に起動しないようにするには、START_OMSおよびb_startAgentオプションを使用し、制御する内容に応じてtrueまたはfalseに設定して、インストール・ウィザードを起動します。


    注意:

    「ソフトウェアの構成」の説明に従って、ソフトウェア・バイナリを構成するためにConfigureGC.shを起動する場合でも、必ずSTART_OMSおよびb_startAgentオプションを使用してください。

    たとえば、管理エージェントを自動的に起動しない場合、次のコマンドを実行します。

    $<MIDDLEWARE_HOME>/oms/sysman/install/ConfigureGC.sh START_OMS=true b_startAgent=false

    この拡張オプションに含まれる制限事項を理解するには、「制限事項の理解」を参照してください。

ルート・スクリプトの実行

(UNIXのみ) Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリをインストールした後、新しい端末でrootユーザーとしてログインし、次のスクリプトを実行します。

  • これがホストにインストールした最初のOracle製品である場合、oraInstroot.shスクリプトを、管理エージェントのホームで使用可能なoraInst.locファイルで指定されたインベントリの場所から実行します。

    たとえば、oraInst.locファイルで指定されたインベントリの場所が$HOME/oraInventoryである場合、次のコマンドを実行します。

    $HOME/oraInventory/oraInstRoot.sh


    注意:

    自身がrootユーザーではない場合、SUDOを使用して、rootユーザーに変更してください。たとえば、次のようなコマンドを実行します。

    /usr/local/bin/sudo $HOME/oraInventory/oraInstRoot.sh


  • OMSホームからallroot.shスクリプトを実行します。

    $<OMS_HOME>/allroot.sh


    注意:

    自身がrootユーザーではない場合、SUDOを使用して、rootユーザーに変更してください。たとえば、次のようなコマンドを実行します。

    /usr/local/bin/sudo $<OMS_HOME>/allroot.sh


ソフトウェアの構成

Enterprise Manager Cloud Controlを構成するには、次の手順に従います。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードの起動

    作成したoinstallグループに属するユーザーとしてインストール・ウィザードを起動します。オペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成の詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドを参照してください。

    $<MIDDLEWARE_HOME>/oms/sysman/install/ConfigureGC.sh[-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]


    注意:

    • 「ソフトウェアのインストール」の説明に従ってソフトウェア・バイナリをインストールし、引数-invPtrLocを渡した場合、ここでも同じ引数を渡します。

    • -invPtrLocパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

    • スクリプトの起動中に渡すことができる追加の拡張オプションの詳細は、「拡張スクリプト・オプションの使用」を参照してください。

    • ソフトウェアのみのインストールを構成する唯一の方法は、ConfigureGC.sh (Microsoft Windowsの場合はConfigureGC.bat)スクリプトを実行することです。コンフィギュレーション・アシスタントを個々に実行して、ソフトウェアのみのインストールを構成しないでください。なんらかの理由で個々のコンフィギュレーション・アシスタントを実行してインストールを構成する必要がある場合、Oracleサポートにご連絡ください。

    • ConfigureGC.sh (Microsoft Windowsの場合はConfigureGC.bat)スクリプトを使用してソフトウェアのみのインストール(Oracleホーム)を構成済の場合、スクリプトまたは各コンフィギュレーション・アシスタントを使用して再構成しないでください。


  2. インストール・タイプの選択

    「インストール・タイプ」画面

    インストール・ウィザードの「インストール・タイプ」画面で、「Enterprise Managerシステムの新規作成」を選択します。

  3. 「次へ」をクリックします。

  4. プラグインのデプロイ

    plugin_select.GIFについては前後の文で説明しています。

    「プラグイン・デプロイメント」画面で、Enterprise Managerシステムのインストール中にソフトウェア・キット(DVD、ダウンロード済ソフトウェア)からインストールするオプションのプラグインを選択します。

    事前に選択されている行は、デフォルトでインストールされる必須プラグインです。インストールするオプションを選択します。


    注意:

    インストール中にソフトウェア・キットで利用できないプラグインをインストールする場合、「拡張インストーラ・オプションの使用」の追加プラグインのインストールに関する点を参照してください。

  5. 「次へ」をクリックします。

  6. WebLogic Server構成の詳細の入力

    「WebLogic Server構成の詳細」画面

    「WebLogic Server構成の詳細」画面で、WebLogic Serverのユーザー・アカウントおよびノード・マネージャのユーザー・アカウントの資格証明を入力して、Oracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所のパスを検証します。


    注意:

    パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。

    デフォルトでは、WebLogicドメイン名がGCDomain、ノード・マネージャ名がnodemanagerです。これらは編集できないフィールドです。インストーラは、Oracle WebLogicドメインおよびその他の関連コンポーネント(管理サーバー、管理対象サーバー、ノード・マネージャなど)を作成するためにこの情報を使用します。

    ノード・マネージャを使用すると、Oracle WebLogic Serverインスタンスのリモートでの起動、停止または再起動が可能になるため、ノード・マネージャは高可用性の要件を持つアプリケーションに推奨されます。

    デフォルトでは、Oracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所は、OMSに関連するすべての構成の詳細を格納するためにミドルウェア・ホームに作成されるgc_instです。

  7. 「次へ」をクリックします。

  8. データベース接続の詳細の入力

    db_config_dtls.gifについては前後の文で説明しています。

    「データベース接続の詳細」画面で、次のようにします。

    1. 管理リポジトリの作成が必要な、既存の動作保証済データベースの詳細を指定します。オラクル社提供のdデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスをすでに作成している場合は、そのデータベース・インスタンスの詳細を指定します。

      インストーラは、この情報を使用して既存のデータベースに接続し、SYSMANスキーマおよびプラグイン・スキーマを作成します。事前構成済の管理リポジトリをすでに持つデータベースの詳細を指定する場合、インストーラはプラグイン・スキーマのみを作成します。


      注意:

      • オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスを作成する詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

      • オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成されたデータベース・インスタンスに接続する場合は、ユーザー・アカウントSYSMAN_MDS、SYSMAN_APMおよびSYSMAN_OPSS (管理リポジトリの事前構成中に作成されたもの)に割り当てられているパスワードが、「リポジトリ構成の詳細」画面で入力したSYSMANパスワード(手順10で説明)で自動的にリセットされます。

      • データベースが、動作保証マトリックスにリストされている動作保証済データベースであることを確認するには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』の説明に従って、動作保証マトリックスにアクセスしてください。

      • リポジトリ関連の前提条件チェックに失敗した場合、手動でチェックを実行してください。手順は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドのEM前提条件キットに関する付録を参照してください。

      • Oracle Real Application Cluster(Oracle RAC)のノードは仮想IP(vip)名で参照されます。service_nameパラメータは、connect_dataモードでシステム識別子(SID)のかわりに使用され、フェイルオーバーが有効になります。詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。


    2. 「デプロイメント・サイズ」・リストからデプロイメント・サイズを選択し、監視予定のターゲットの数と予定している管理エージェントおよび同時ユーザー・セッションの数を指定します。

      前提条件チェックは選択内容に関係なく実行されますが、様々なパラメータに設定される値は、選択内容に応じてチェックされます。

      デプロイメント・サイズ、実行する前提条件チェック、設定するデータベース・パラメータ、およびインストール後にデプロイメント・サイズを変更する方法の詳細は、「デプロイメント・サイズについて」を参照してください。

      表4-1は、各デプロイメント・サイズを示しています。

      表4-1 デプロイメント・サイズ

      デプロイメント・サイズ ターゲット数 管理エージェント数 同時ユーザー・セッション数

      最大999

      最大99

      最大10

      1000から9999

      100から999

      10から24

      10,000以上

      1000以上

      25から50


  9. 「次へ」をクリックします。


    注意:

    オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成されたデータベース・インスタンスに接続する場合、選択したデプロイメント・サイズに合せるにはデータベース・パラメータを変更する必要があることを示すメッセージが表示されます。これは、テンプレートは基本的に簡易インストール用に設計され、データベース・パラメータは簡易インストールの要件に応じて設定されているためです。詳細インストールに使用する場合は、パラメータを別の値に設定する必要があります。メッセージを確認して続行します。インストール・ウィザードによって、自動的にパラメータが必要な値に設定されます。

    Oracle RACデータベースに接続していて、そのノードのいずれかの仮想ホスト名を入力している場合、インストール・ウィザードで「接続文字列」ダイアログが表示され、クラスタの一部であるその他のノードの情報で接続文字列を更新するように求められます。接続文字列を更新して「OK」をクリックします。接続をテストする場合は、「接続テスト」をクリックします。

    単一クライアント・アクセス名(SCAN)リスナーを使用するようOracle RACデータベースが構成されている場合、SCANリスナーを使用した接続文字列を入力できます。

    Oracle Real Application Cluster(Oracle RAC)のノードは仮想IP(vip)名で参照されます。service_nameパラメータは、connect_dataモードでシステム識別子(SID)のかわりに使用され、フェイルオーバーが有効になります。詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。


  10. リポジトリ構成の詳細の入力

    「リポジトリ構成の詳細」画面

    「リポジトリ構成の詳細」画面で、次のようにします。

    1. 「SYSMANパスワード」で、SYSMANユーザー・アカウントを作成するためのパスワードを入力します。SYSMANユーザー・アカウントは、Enterprise Manager Cloud Controlの管理に使用されるほとんどのリレーショナル・データを保持するSYSMANスキーマを作成するために使用されます。また、SYSMANは、Enterprise Manager Cloud Controlのスーパー管理者です。


      注意:

      • パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。

      • オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成されたデータベース・インスタンスに接続する場合は、ユーザー・アカウントSYSMAN_MDS、SYSMAN_APMおよびSYSMAN_OPSS (管理リポジトリの事前構成中に作成されたもの)に割り当てられているパスワードが、この画面に入力したSYSMANパスワードで自動的にリセットされます。


    2. 「登録パスワード」で、Enterprise Managerシステムを結合する新しい管理エージェントを登録するパスワードを入力します。


      注意:

      パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。

    3. 「管理表領域」には、管理表領域のデータ・ファイル(mgmt.dbf)を格納できる場所の絶対パスを入力します。インストーラはこの情報を使用して、監視対象のターゲットのデータ、メトリックなどを格納します。指定したパスには、ファイル名までを含めます。

      たとえば、/u01/oracle/prod/oradata/mgmt.dbfなどです。

    4. 「構成データ表領域」には、構成データ表領域のデータ・ファイル(mgmt_ecm_depot1_.dbf)を格納できる場所の絶対パスを入力します。これは、監視対象ターゲットから収集される構成情報の格納に必要です。指定したパスには、ファイル名までを含めます。

      たとえば、/u01/oracle/prod/oradata/mgmt_ecm_depot1.dbfのようになります。

    5. 「JVM診断データ表領域」には、JVM診断データ表領域のデータ・ファイル(mgmt_ad4j.dbf)を格納できる場所の絶対パスを入力します。指定したパスには、ファイル名までを含めます。Enterprise Manager Cloud Controlでは、JVM診断およびアプリケーション依存性とパフォーマンス(ADP)に関連する監視データを格納するために、このデータ・ファイルが必要です。

      たとえば、u01/oracle/prod/oradata/mgmt_ad4j.dbfのようになります。


    注意:

    ストレージにOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を使用するデータベースで管理リポジトリを構成している場合、データ・ファイルの場所を入力する際、表領域の作成にはディスク・グループのみが使用されます。たとえば、+DATA/a.dbfを指定すると、Oracle ASMでの表領域の作成には+DATAのみが使用され、ディスク・グループ上のデータ・ファイルの正確な場所が、Oracle Managed Filesによって特定されます。

  11. 「次へ」をクリックします。

  12. ポートのカスタマイズ

    「ポート構成の詳細」画面

    「ポート構成の詳細」画面で、様々なコンポーネントに使用されるポートをカスタマイズします。

    Oracleによって推奨されるポート範囲の内部または外部にある空きカスタム・ポートを入力できます。

    ポートが空いているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

    • UNIXの場合:

      netstat -anp | grep <port no>

    • Microsoft Windowsの場合:

      netstat -an|findstr <port_no>

    ただし、カスタム・ポートは、1024より大きく、65535未満である必要があります。または、ポートがstaticports.iniファイルに事前に定義されていて、それらのポートを使用する場合、「staticports.iniファイルのインポート」をクリックして、ファイルを選択します。


    注意:

    staticports.iniファイルがインストール中に渡される場合、staticports.iniファイルで定義されたポートがデフォルトで表示されます。ファイルが渡されない場合、推奨範囲から使用可能な最初のポートが表示されます。

    staticports.iniファイルは次の場所にあります。

    <Software_Extracted_Location>/response


  13. 「次へ」をクリックします。

  14. 確認および構成

    「確認」画面で、選択したインストール・タイプに指定した詳細を確認します。

    • 詳細を変更するには、変更する画面に到達するまで、「戻る」を繰返しクリックします。

    • 詳細を確認し問題がない場合、「構成」をクリックしてインストール・プロセスを開始します。

  15. 進行状況の追跡

    「インストールの進行状況」画面で、インストール全体の進行状況(パーセント表示)を確認します。


    注意:

    • コンフィギュレーション・アシスタントに失敗した場合、インストーラが停止し、後続のコンフィギュレーション・アシスタントは実行されません。問題を解決して、コンフィギュレーション・アシスタントを再試行してください。詳細は、付録Hを参照してください。

    • 「再試行」をクリックする前に誤ってインストーラを終了した場合、同じ画面を表示するためにインストーラを再起動するのではなく、OMSホームからrunConfig.shスクリプトを呼び出して、サイレント・モードでコンフィギュレーション・アシスタントを再実行してください。Microsoft Windowsプラットフォームの場合、runConfig.batスクリプトを起動します。

      $<OMS_HOME>/oui/bin/runConfig.sh ORACLE_HOME=<absolute_path_to_OMS_home> MODE=perform ACTION=configure COMPONENT_XML={encap_oms.1_0_0_0_0.xml}

      runConfig.shスクリプトが失敗する場合は、使用環境をクリーンアップしてインストールを再実行してください。


  16. インストールの終了

    「終了」画面に、Enterprise Managerのインストールに関連する情報が表示されます。情報を確認し、「閉じる」をクリックして、インストール・ウィザードを終了します。

拡張スクリプト・オプションの使用

configureGC.sh (Microsoft Windowsの場合はconfigureGC.bat)スクリプトの起動中に渡すことができる、追加の拡張オプションを次に示します。

  • WebLogicドメインの作成に使用されるデフォルト名は、GCDomainです。これをオーバーライドしてカスタムWebLogicドメイン名を使用するには、WLS_DOMAIN_NAMEオプションを使用してスクリプトを起動して、一意のカスタム名を入力します。


    注意:

    「ソフトウェアのインストール」の説明に従って、ソフトウェア・バイナリをインストールするためにインストール・ウィザードを起動した場合でも、必ずWLS_DOMAIN_NAMEオプションを使用してください。

    たとえば、カスタム名EMDomainを使用する場合、次のコマンドを実行します。

    $<MIDDLEWARE_HOME>/oms/sysman/install/ConfigureGC.sh WLS_DOMAIN_NAME=EMDomain

  • ソフトウェア・キットに含まれていない一部のプラグインをインストールする場合は、次の手順に従います。

    1. OTNのEnterprise Managerダウンロード・ページからプラグインを手動でダウンロードして、アクセス可能な場所に格納します。

      http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/downloads/oem-upgrade-console-502238.html

    2. 次のオプションを指定してConfigureGC.sh (Microsoft Windowsの場合はConfigureGC.bat)スクリプトを起動し、インストールするプラグインがある場所を渡します。

      ./ConfigureGC.sh -pluginLocation <absolute_path_to_plugin_software_location>

      インストール・ウィザードの「プラグイン・デプロイメント」画面には、ソフトウェア・キットで使用できるプラグインおよびこのカスタムの場所で使用できるプラグインのリストが表示されます。インストールするものを選択できます。

  • 構成が正常に終了すると、OMSおよび管理エージェントが自動的に起動されます。自動的に起動しないようにするには、START_OMSおよびb_startAgentオプションを使用し、制御する内容に応じてtrueまたはfalseに設定して、スクリプトを起動します。


    注意:

    「ソフトウェアのインストール」の説明に従って、ソフトウェア・バイナリをインストールするためにインストール・ウィザードを起動した場合でも、必ずSTART_OMSおよびb_startAgentオプションを使用してください。

    たとえば、管理エージェントを自動的に起動しない場合、次のコマンドを実行します。

    $<MIDDLEWARE_HOME>/oms/sysman/install/ConfigureGC.sh START_OMS=true b_startAgent=false

    この拡張オプションに含まれる制限事項を理解するには、「制限事項の理解」を参照してください。

構成後タスクの実行

Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドのEnterprise Managerシステムのインストールに関する章に示されているインストール後の手順を実行します。

サイレント・モードのインストール

この項では、サイレント・モードでEnterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみインストールして、後でインストールを構成する方法について説明します。この項の具体的な内容は次のとおりです。

ソフトウェアのインストール

サイレント・モードでEnterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリのみをインストールするには、次の手順を実行します。


注意:

インストーラを起動する前にEM前提条件キットを実行し、リポジトリの前提条件をすべて満たしていることをあらかじめ確認することをお薦めします。手動で実行していない場合でも、製品のインストール中はインストーラによってバックグラウンドで実行されています。ただし、事前に手動で実行すると、インストールまたはアップグレード・プロセスを開始できる前に、管理リポジトリが設定されます。キットの詳細とその実行方法、キットで実行される前提条件チェックについては、『Oracle Enterprise Manager基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

  1. 次のレスポンス・ファイルをローカル・ホスト上のアクセス可能な場所にコピーします。

    <Software_Location>/response/software_only.rsp

    このコマンドの<Software_Location>は、DVDまたはソフトウェア・キットをダウンロードした場所を指しています。

  2. レスポンス・ファイルを編集し、表4-2に示された変数に適切な値を指定します。

  3. 作成したoinstallグループに属するユーザーとしてインストーラを起動します。オペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成の詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドを参照してください。

    • これがホストにインストールする最初のOracle製品である場合は、次のコマンドを実行します。

      ./runInstaller -silent -responseFile <absolute_path>/software_only.rsp [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]

    • 最初のOracle製品でない場合は、次のコマンドを実行します。

      ./runInstaller -silent -responseFile <absolute_path>/software_only.rsp


    注意:

    • UNIXプラットフォームでインストール・ウィザードを起動するには、runInstallerを起動します。Microsoft Windowsプラットフォームで起動するには、setup.exeを起動します。

    • 入力する中央インベントリの場所を共有ファイル・システム上に指定しないでください。-invPtrLocパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

    • インストーラの起動中に渡すことができる追加の拡張オプションの詳細は、「拡張インストーラ・オプションの使用」を参照してください。入力する中央インベントリの場所を共有ファイル・システム上に指定しないでください。



    注意:

    runInstallerまたはsetup.exeを起動したときに、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードが表示されない場合は、ユーザーに/stageサブディレクトリ(Enterprise ManagerソフトウェアのDisk1ディレクトリにあるサブディレクトリ)への読取り/書込みアクセス権限がない可能性があります。

    インストール・ウィザードは、クラスパス変数をOPatch用に../stage/Components/として処理します。TEMP変数が/tmpに設定されているとき、インストール・ウィザードはopatchのJARファイルを/tmp/../stageディレクトリ(/stageと同様)で検索しようとします。しかし、ユーザーに/stageへの読取り/書込み権限がないと、インストール・ウィザードはハングします。このような場合、/stageディレクトリへの読取り/書込みアクセス権があるかどうかを確認します。ない場合、TEMP変数を、インストール・ユーザーがアクセス権を持つ場所に設定し、インストール・ウィザードを再起動します。


ソフトウェアをインストールするためのレスポンス・ファイルの編集

表4-2は、編集する必要がある変数およびソフトウェア・バイナリをインストールするためのsoftware_only.rspレスポンス・ファイルでの編集方法を示しています。

表4-2 Enterprise Managerソフトウェアをインストールするためのレスポンス・ファイルの編集

パラメータ 説明

UNIX_GROUP_NAME

(中央インベントリが存在しない場合にのみ必須)所属するUNIXグループの名前を入力します。

たとえば、"dba"などです。

注意: このパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

INVENTORY_LOCATION

(中央インベントリが存在しない場合にのみ必須)中央インベントリへの絶対パスを入力します。

たとえば、/scratch/oracle/oraInventoryなどです。

注意: このパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORT

  • セキュリティ更新をダウンロードしてインストールする場合は、TRUEを入力します。次に、次の変数の資格証明を入力します。

    MYORACLESUPPORT_USERNAME

    MYORACLESUPPORT_PASSWORD

  • セキュリティ更新をダウンロードしてインストールする場合は、FALSEを入力します。

DECLINE_SECURITY_UPDATES

  • セキュリティ更新を拒否する場合は、TRUEを入力します。この場合、SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORTFalseを入力する必要があります。

  • セキュリティ更新を拒否しない場合は、FALSEを入力します。この場合、SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORTTRUEを入力する必要があります。

INSTALL_UPDATES_SELECTION

この変数はデフォルトで、インストール中にソフトウェア更新がインストールされないことを示す"skip"に設定されています。

  • My Oracle Supportからソフトウェア更新をインストールする場合、この変数を"download"に設定します。続いて、次のパラメータの資格証明を入力します。

    MYORACLESUPPORT_USERNAME_FOR_SOFTWAREUPDATES

    MYORACLESUPPORT_PASSWORD_FOR_SOFTWAREUPDATES

  • ステージングされた場所からソフトウェア更新をインストールする場合、この変数を"staged"に設定します。続いてSTAGE_LOCATIONパラメータには、ソフトウェア更新が含まれるUpdatesディレクトリまで含めた絶対パスを入力します。

ORACLE_MIDDLEWARE_HOME_LOCATION

インストーラでOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.5)およびJava Development Kit 1.6 v24をインストールする場所を入力します。

たとえば、/u01/app/Oracle/Middlewareです。

ミドルウェアの場所に書込み権限があり、OMSホームを作成できることを確認します。

すでに手動でインストールしている場合、インストールした場所を入力します。

この場所の詳細は、「Oracleミドルウェア・ホームとは」を参照してください。

注意: ここで入力するミドルウェア・ホームは、Enterprise Manager Cloud Controlのためにのみ使用するようにしてください。他のOracle Fusion Middleware製品またはコンポーネントは、同じミドルウェア・ホームにインストールしないでください。

注意: (Microsoft Windowsのみ)ミドルウェア・ホームのパスの文字数が、25文字を超えていないことを確認してください。たとえば、15文字のみを含むミドルウェア・ホームのパスC:\Oracle\MW\EMは、使用できます。ただし、25を超える文字を含むC:\Oracle\MW\new\EM\dir\a123は、使用できません。

AGENT_BASE_DIR

管理エージェントをインストールできるエージェント・ベース・ディレクトリ(Oracleミドルウェア・ホーム外の場所)への絶対パスを入力します。

たとえば、/oracle/agentです。

この場所が空で、書込み権限があることを確認してください。また、常に、Oracleミドルウェア・ホーム外で管理されるようにしてください。

注意: (Microsoft Windowsのみ)エージェント・ベース・ディレクトリのパスの文字数が、25文字を超えていないことを確認してください。たとえば、16文字のみを含むエージェント・ベース・ディレクトリのパスC:\Oracle\Agent\は、使用できます。ただし、25を超える文字を含むC:\Oracle\ManagementAgent\12c\newは、使用できません。

ORACLE_HOSTNAME

OMSを構成するホストの完全修飾名を入力します。また、ホストが仮想マシンを使用して構成されている場合は、ホスト名も仮想ホスト名になります。入力したホスト名がネットワーク内の他のホストからアクセス可能であることを確認してください(他のホストがこのホストをpingできる必要があります)。

ホスト名を指定しない場合、インストール・ウィザードは自動的に検出したホスト名をそのホストの名前として使用して続行します。


ルート・スクリプトの実行

(UNIXのみ) Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリをインストールした後、新しい端末でrootユーザーとしてログインし、次のスクリプトを実行します。

  • これがホストにインストールした最初のOracle製品である場合、oraInstroot.shスクリプトを、管理エージェントのホームで使用可能なoraInst.locファイルで指定されたインベントリの場所から実行します。

    たとえば、oraInst.locファイルで指定されたインベントリの場所が$HOME/oraInventoryである場合、次のコマンドを実行します。

    $HOME/oraInventory/oraInstRoot.sh


    注意:

    自身がrootユーザーではない場合、SUDOを使用して、rootユーザーに変更してください。たとえば、次のようなコマンドを実行します。

    /usr/local/bin/sudo $HOME/oraInventory/oraInstRoot.sh


  • OMSホームからallroot.shスクリプトを実行します。

    $<OMS_HOME>/allroot.sh


    注意:

    自身がrootユーザーではない場合、SUDOを使用して、rootユーザーに変更してください。たとえば、次のようなコマンドを実行します。

    /usr/local/bin/sudo $<OMS_HOME>/allroot.sh


ソフトウェアの構成

Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリを構成するには、次の手順に従います。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlのソフトウェア・バイナリをコピーしたホストのアクセス可能な場所に次のレスポンス・ファイルをコピーします。

    <Software_Location>/response/new_install.rsp

    このコマンドの<Software_Location>は、DVDまたはソフトウェア・キットをダウンロードした場所を指しています。

  2. レスポンス・ファイルを編集し、表4-3に示された変数に適切な値を指定します。

  3. ConfigureGC.sh (Microsoft Windowsの場合はConfigureGC.bat)スクリプトを起動し、前の手順で編集したレスポンス・ファイルを渡して、ソフトウェア・バイナリを構成します。

    $<MIDDLEWARE_HOME>/oms/sysman/install/ConfigureGC.sh -silent -responseFile <absolute_path>/new_install.rsp [-invPtrLoc <absolute_path_to_inventory_directory>]


    注意:

    • 「ソフトウェアのインストール」の説明に従ってソフトウェア・バイナリをインストールし、引数-invPtrLocを渡した場合、ここでも同じ引数を渡します。

    • -invPtrLocパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

    • スクリプトの起動中に渡すことができる追加の拡張オプションの詳細は、「拡張スクリプト・オプションの使用」を参照してください。

    • ソフトウェアのみのインストールを構成する唯一の方法は、ConfigureGC.sh (Microsoft Windowsの場合はConfigureGC.bat)スクリプトを実行することです。コンフィギュレーション・アシスタントを個々に実行して、ソフトウェアのみのインストールを構成しないでください。なんらかの理由で個々のコンフィギュレーション・アシスタントを実行してインストールを構成する必要がある場合、Oracleサポートにご連絡ください。

    • ConfigureGC.sh (Microsoft Windowsの場合はConfigureGC.bat)スクリプトを使用してソフトウェアのみのインストール(Oracleホーム)を構成済の場合、スクリプトまたは各コンフィギュレーション・アシスタントを使用して再構成しないでください。

    • オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成されたデータベース・インスタンスに接続する場合、選択したデプロイメント・サイズに合せるにはデータベース・パラメータを変更する必要があることを示すメッセージが表示されます。これは、テンプレートは基本的に簡易インストール用に設計され、データベース・パラメータは簡易インストールの要件に応じて設定されているためです。詳細インストールに使用する場合は、パラメータを別の値に設定する必要があります。メッセージを確認して続行します。インストール・ウィザードによって、自動的にパラメータが必要な値に設定されます。



注意:

  • リポジトリ関連の前提条件チェックに失敗した場合、手動でチェックを実行してください。手順は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドのEM前提条件キットに関する付録を参照してください。

  • コンフィギュレーション・アシスタントに失敗した場合、インストーラが停止し、後続のコンフィギュレーション・アシスタントは実行されません。問題を解決してコンフィギュレーション・アシスタントを再実行してください。詳細は、付録Hを参照してください。


ソフトウェアを構成するためのレスポンス・ファイルの編集

表4-3は、編集する必要がある変数およびソフトウェア・バイナリを構成するためのnew_install.rspファイルでの編集方法を示しています。

表4-3 Enterprise Managerソフトウェアを構成するためのレスポンス・ファイルの編集

パラメータ 説明

PLUGIN_SELECTION

デフォルトでは、Oracle Database Management Plug-In、Oracle Fusion Middleware Management Plug-In、Oracle My Oracle Support Management Plug-In、Oracle Exadata Management Plug-Inなどの必須プラグインは、Enterprise Managerシステムとともに自動的にインストールされます。

ただし、ソフトウェア・キット(DVDまたはダウンロードされたソフトウェア)で利用できる他のオプションのプラグインをインストールする場合、この変数にそれらのプラグインの名前を入力します。

次に例を示します。

PLUGIN_SELECTION={"oracle.sysman.empa","oracle.sysman.vt"}

ソフトウェア・キットで利用できないプラグインをインストールする場合、次の手順を実行します。

  1. OTNのEnterprise Managerダウンロード・ページからプラグインを手動でダウンロードして、アクセス可能な場所に格納します。

    http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/downloads/oem-upgrade-console-502238.html

  2. ダウンロードしたプラグインの名前でこの変数(PLUGIN_SELECTION)を更新します。

  3. 次のオプションでインストーラを起動して、プラグインをダウンロードした場所を渡します。

    ./runInstaller -pluginLocation <absolute_path_to_plugin_software_location>

WLS_ADMIN_SERVER_USERNAME

デフォルトでは、weblogicは、Oracle WebLogicドメインに作成されているデフォルトのユーザー・アカウントに割り当てられた名前です。デフォルトの名前を受け入れる場合は、空白のままにしておきます。ただし、カスタム名を使用する場合は、任意の名前を入力します。

WLS_ADMIN_SERVER_PASSWORD

WebLogicユーザー・アカウントのパスワードを入力します。

パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。

WLS_ADMIN_SERVER_CONFIRM_PASSWORD

WebLogicユーザー・アカウントのパスワードを確認します。

NODE_MANAGER_PASSWORD

デフォルトでは、nodemanagerは、ノード・マネージャに作成されているデフォルトのユーザー・アカウントに割り当てられた名前です。このノード・マネージャのユーザー・アカウントのパスワードを入力します。

パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。

NODE_MANAGER_CONFIRM_PASSWORD

ノード・マネージャのユーザー・アカウントのパスワードを確認します。

ORACLE_INSTANCE_HOME_LOCATION

デフォルトでは、gc_instがすべてのOMS関連構成ファイルを格納するためのOMSインスタンス・ベース・ディレクトリとしてみなされます。デフォルトのディレクトリを受け入れる場合は、空白のままにしておきます。しかし、カスタム・ディレクトリが必要であれば、カスタム・ディレクトリの名前を入力します。

デフォルトのディレクトリを受け入れるかカスタム・ディレクトリを入力するかにかかわらず、ディレクトリはデフォルトでミドルウェア・ホームの親ディレクトリの下に作成されます。

たとえば、ミドルウェア・ホームが/u01/app/Oracle/Middlewareの場合、ディレクトリは/u01/app/Oracle/gc_instとなります。

この場所の詳細は、「Oracle Management Serviceインスタンス・ベースの場所とは」を参照してください。

DATABASE_HOSTNAME

既存のデータベースが常駐するホストの完全修飾名を入力します。ホスト名にアンダースコアがないことを確認します。

たとえば、example.comです。

オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して、事前構成済の管理リポジトリでデータベース・インスタンスを作成している場合は、そのデータベース・インスタンスの詳細を指定します。

Oracle RAC Databaseに接続する場合、ノードに仮想ホスト名が含まれていれば、ノードの1つの仮想ホスト名を指定します。

この仮想ホスト名のみで構成された接続文字列を使用してデータベースへの接続が確立され、インストールは正常に終了します。

ただし、クラスタの他のノードの接続文字列を更新する場合、インストール後に次のコマンドを実行します。

$<OMS_HOME>/bin/emctl config oms -store_repos_details -repos_conndesc "(DESCRIPTION= (ADDRESS_LIST=(FAILOVER=ON) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=node1-vip.example.com)(PORT=1521)) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=node2-vip.example.com)(PORT=1521))) (CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=EMREP)))" -repos_user sysman

単一クライアント・アクセス名(SCAN)リスナーを使用するようOracle RACデータベースが構成されている場合、SCANリスナーを使用した接続文字列を入力できます。

注意: オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成されたデータベース・インスタンスに接続する場合は、ユーザー・アカウントSYSMAN_MDS、SYSMAN_APMおよびSYSMAN_OPSS (管理リポジトリの事前構成中に作成されたもの)に割り当てられているパスワードが、SYSMAN_PASSWORDパラメータに入力したSYSMANパスワードで自動的にリセットされます。

LISTENER_PORT

既存のデータベースに接続するためのリスナー・ポートを入力します。

たとえば、1521です。

SERVICENAME_OR_SID

既存のデータベースのサービス名またはシステムID (SID)を入力します。

たとえば、orclと入力します。

SYS_PASSWORD

SYSユーザー・アカウントのパスワードを入力します。

DEPLOYMENT_SIZE

次のいずれかの値を設定して、監視予定のターゲットの数と予定している管理エージェントおよび同時ユーザー・セッションの数を示します。

  • 「小」 監視対象ターゲット数: 最大999、管理エージェント数: 最大99、同時ユーザー・セッション数: 最大10

  • 「中」 監視対象ターゲット数: 約1000から9999、管理エージェント数: 約100から999、同時ユーザー・セッション数: 約10から24

  • 「大」 監視対象ターゲット数: 10,000以上、管理エージェント数: 1000以上、同時ユーザー・セッション数: 約25から50

前提条件チェックは選択内容に関係なく実行されますが、様々なパラメータに設定される値は、選択内容に応じてチェックされます。

デプロイメント・サイズ、実行する前提条件チェック、設定するデータベース・パラメータ、およびインストール後にデプロイメント・サイズを変更する方法の詳細は、「デプロイメント・サイズについて」を参照してください。

SYSMAN_PASSWORD

SYSMANユーザー・アカウントを作成するパスワードを入力します。このパスワードは、SYSMANユーザー(管理リポジトリ・スキーマのプライマリ所有者)を作成する場合に使用します。

パスワードはスペースを含めず8文字以上で、先頭は文字とし、1つ以上の数字を含めるようにしてください。

注意: オラクル社提供のデータベース・テンプレートを使用して作成されたデータベース・インスタンスに接続する場合は、ユーザー・アカウントSYSMAN_MDS、SYSMAN_APMおよびSYSMAN_OPSS (管理リポジトリの事前構成中に作成されたもの)に割り当てられているパスワードが、この画面に入力したSYSMANパスワードで自動的にリセットされます。

SYSMAN_CONFIRM_PASSWORD

SYSMANユーザー・アカウントのパスワードを確認します。

MANAGEMENT_TABLESPACE_LOCATION

管理表領域用のデータ・ファイル(mgmt.dbf)を格納できる場所の絶対パスを入力します。指定したパスには、ファイル名までを含めます。

次に例を示します。

  • データベースがファイル・システム上にある場合、パスは/u01/oracle/prod/oradata/mgmt.dbfのようになります。

  • データベースが自動ストレージ管理(ASM)上にある場合、パスは+<disk_group1>/prod/oradata/mgmt.dbfのようになります。ここで、disk_group1はASM上に作成されるディスクグループで、prodはサービスID (SID)です。

  • データベースがRAWデバイス上にある場合、パスは</dev/raw1>/prod/oradata/mgmt.dbfのようになります。ここで、/dev/raw1はRAWデバイスで、prodはSIDです。

Enterprise Manager Cloud Controlでは、監視対象ターゲットやそのメトリックなどに関する情報を格納するためにこのデータ・ファイルが必要です。基本的に、構成データ、ソフトウェア・ライブラリ・データおよび監査データ以外の情報はすべてこのデータ・ファイルに格納されます。

CONFIGURATION_DATA_TABLESPACE_LOCATION

構成データ表領域用のデータ・ファイル(mgmt_ecm_depot1.dbf)を格納できる場所の絶対パスを入力します。指定したパスには、ファイル名までを含めます。

たとえば、/home/john/oradata/mgmt_ecm_depot1.dbfのように指定します。

Enterprise Manager Cloud Controlでは、監視対象ターゲットから収集された構成情報を格納するためにこのデータ・ファイルが必要です。

JVM_DIAGNOSTICS_TABLESPACE_LOCATION

JVM診断データ表領域用のデータ・ファイル(mgmt_ad4j.dbf)を格納できる場所の絶対パスを入力します。指定したパスには、ファイル名までを含めます。

たとえば、/home/john/oradata/mgmt_ad4j.dbfのようになります。

Enterprise Manager Cloud Controlでは、JVM診断およびアプリケーション依存性とパフォーマンス(ADP)に関連する監視データを格納するために、このデータ・ファイルが必要です。

AGENT_REGISTRATION_PASSWORD

OMSと管理エージェントの間の通信を保護するには、パスワードを入力します。管理エージェントを保護するためのパスワードと同じ登録パスワードを入力する必要があります。

AGENT_REGISTRATION_CONFIRM_PASSWORD

エージェント登録パスワードを確認します。

STATIC_PORTS_FILE

デフォルトでは、「インストールに使用されるポート」に示されているポートが適用されます。デフォルトのポートを受け入れる場合は、このフィールドを空白のままにしておきます。

カスタム・ポートを使用する場合、インストールに使用されるカスタム・ポートをリストしているstaticports.iniファイルの絶対パスを入力します。


構成後タスクの実行

Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドのEnterprise Managerシステムのインストールに関する章に示されているインストール後の手順を実行します。