Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド 12cリリース3 (12.1.0.3) B65085-09 |
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この付録では、すでにOracle Management Service (OMS)と通信しているOracle Management Agent (管理エージェント)を、異なるEnterprise Manager Cloud Control (Cloud Control)のデプロイメントの一部である別のOMSにデータを通信またはアップロードするために、リダイレクトまたは再指定する方法を説明します。
注意: 異なるCloud Controlデプロイメントの一部である別のOMSに管理エージェントを再指定すると、ユーザー定義のメトリック収集やemd.properties ファイルに加えられた変更などのエージェント・インスタンス・ホームへのすべての変更が失われます。 |
特に、次の内容について説明します。
管理エージェントをリダイレクトまたは再指定する前に、次の前提条件を満たしていることを確認してください。
管理エージェントを指定する新しいOMSが管理エージェントと同じまたはそれ以上のバージョンであることを確認します。
再指定する管理エージェントのバージョンを確認するには、「設定」メニューから「Cloud Controlの管理」を選択し、「エージェント」を選択します。管理エージェントの名前をクリックします。管理エージェントのバージョンが「サマリー」セクションに表示されます。
新しいOMSのバージョンを確認するには、「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」、「管理サービス」の順に選択します。新しいOMSの名前をクリックします。OMSのバージョンが「サマリー」セクションに表示されます。
新しいOMSが管理エージェントと互換性のある場合にのみ、管理エージェントを再指定できます。Enterprise Managerの動作保証マトリックスを使用すると、OMSのバージョンと管理エージェントのバージョンとの互換性を確認できます。このマトリックスのアクセス方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。
管理エージェントで指定していた以前のOMSと、管理エージェントで指定しようとしている新しいOMSには、同じセットのプラグインがデプロイされており、管理エージェントに設定されているすべてのプラグインが新しいOMSにデプロイされていることを確認します。また、新しいOMSにデプロイされたこれらすべてのプラグインが同じバージョン(管理エージェントまたは以前のOMSで設定されたバージョン)か、それ以上のバージョンであることも確認します。
特定のOMSにデプロイされたプラグインの一覧を確認するには、Enterprise Managerシステムにログインし、「設定」メニューから「拡張性」、「プラグイン」の順に選択します。
特定の管理エージェント上で設定されたプラグインの一覧を表示するには、次のコマンドを実行します。
$<AGENT_INSTANCE_HOME>/bin/emctl listplugins agent -type all
<AGENT_BASE_DIR>/plugins.txt.
の内容を確認します。plugins.txt
に記載のあるプラグインのみが、新しいOMSへの再指定後に管理エージェント上で設定されます。
ターゲット・タイプまたはコレクション・メタデータを変更する、管理エージェントに適用されたすべてのパッチも、管理エージェントで指定する新しいOMSに適用されます。
管理エージェントに適用されているすべてのパッチを確認するには、「ターゲット」メニューから「すべてのターゲット」を選択します。管理エージェントのOracleホーム・ターゲットの名前をクリックします。管理エージェントに適用されたすべてのパッチが「適用済パッチ」セクションに表示されます。
表示されたパッチの一覧から必要なパッチ(ターゲット・タイプまたはコレクション・メタデータを変更するパッチ)を新しいOMSに適用します。OMSへのパッチ適用方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』の「Enterprise Managerのパッチ適用」の章を参照してください。
再指定する管理エージェントに個別パッチを適用している場合には、必ず管理エージェントおよび新しいOMSにバグ15904425の修正を適用してください。
管理エージェントをリダイレクトまたは再指定するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを実行し、管理エージェントを停止します。
$<AGENT_INSTANCE_HOME>/bin/emctl stop agent
次のEMCLIコマンドを実行し、古いOMS上の管理エージェント・ターゲットを削除します。
$<OMS_HOME>/bin/emcli delete_target -delete_monitored_targets -name=<name_of_agent_target> -type="oracle_emd"
delete_target
EMCLIコマンドの詳細は、『Oracle Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース・ガイド』を参照してください。
次のコマンドを実行し、管理エージェントのインスタンス・ホームを削除します。
rm -rf <absolute_path_to_agent_instance_home>
エージェント・ベース・ディレクトリおよびエージェント・インスタンス・ホームが同じ物理的場所を指している場合には、このコマンドは実行しないでください。かわりに、<AGENT_INSTANCE_HOME>/bin, <AGENT_INSTANCE_HOME>/sysman, <AGENT_INSTANCE_HOME>/diag,
および<AGENT_INSTANCE_HOME>/install
ディレクトリを削除してください。
管理エージェントに対する新しいインスタンス・ホームを作成し、それを新しいOMSにリダイレクトするには、-configOnly
オプションとともにagentDeploy.sh
(Microsoft WindowsホストではagentDeploy.bat
)スクリプトを実行します。
$<AGENT_BASE_DIR>/core/12.1.0.2.0/sysman/install/agentDeploy.sh AGENT_BASE_DIR=<absolute_path_to_agent_base_dir> RESPONSE_FILE=<absolute_path_to_responsefile> -configOnly
agentDeploy.sh
またはagentDeploy.bat
スクリプトを実行する際は、レスポンス・ファイルを必ず渡してください。レスポンス・ファイルには、OMS_HOST、EM_UPLOAD_PORT
およびAGENT_REGISTRATION_PASSWORD
パラメータが含まれている必要があります。OMS_HOST
パラメータは新しいOMSホスト名を指定し、EM_UPLOAD_PORT
パラメータは新しいOMSへの接続に使用されるアップロード・ポートを指定し、AGENT_REGISTRATION_PASSWORD
パラメータはEnterprise Managerシステムに参加する新しい管理エージェントの登録に使用されるパスワードを指定する必要があります。
レスポンス・ファイルに指定できるパラメータの詳細は、表 6-3を参照してください。-configOnly
オプションの詳細は、表 6-6を参照してください。
注意: 指定したエージェント・ベース・ディレクトリ位置および新しいエージェント・インスタンス・ホーム位置は、管理エージェントがすでに構成されているホストと同じホスト上にマップされます。当然、OMSホスト名は、新しいOMS(今回通信する管理エージェント)が構成されている他のホストにマップされます。 |