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Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド
12cリリース3 (12.1.0.3)
B65085-09
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17 Enterprise Managerの削除(単一および複数OMS環境)

この章では、Enterprise Managerシステム全体を削除する方法、およびOracle Management Service (OMS)を実行していたホストが失われた場合に、Oracle Management Repository(管理リポジトリ)からOMSのエントリを削除する方法について説明します。

この章の具体的な内容は次のとおりです。

17.1 Enterprise Managerの削除

この項では、Enterprise Managerシステム全体(単一OMS環境または複数OMS環境と追加のOracle Management Service (OMS))を削除する方法について説明します。


注意:

ソフトウェアを削除する前に前提条件を満たしていることを確認してください。必ずこの章で説明するフローまたは手順に従ってください。たとえば、必ず前提条件の項に記載されたとおりにスキーマを削除してから、ソフトウェア・バイナリを削除してください。手順の順序は変えないでください。

17.1.1 OMSのみを削除し管理リポジトリを保持するための前提条件

Enterprise Managerを削除する前に、次の前提条件を満たしてください。

  1. (複数OMS環境の場合)それぞれのホームから次のコマンドを実行して、追加のOMSインスタンスをすべて構成解除し、削除します。

    $<OMS_HOME>/bin/omsca delete -OMSNAME <oms_name>


    注意:

    • 各追加OMSインスタンスでこのコマンドを実行します。

    • プロンプトが表示されたら、操作を確認し、AdminServer資格証明およびリポジトリ・データベースの詳細(データベース・ホスト名、リスナー・ポート、SIDおよびパスワードなど)を指定します。必要な詳細を指定すると、コマンドによりOMS、Oracle WebLogic ServerおよびOracle WebTierが自動的に停止されます。


    たとえば、EMGC_Addln_OMS2およびEMGC_Addln_OMS3という2つの追加OMSインスタンスが2つの異なるホストに存在する場合、最初の追加OMSで次のコマンドを実行します。

    /u01/app/Oracle/Middleware/oms/bin/omsca delete -OMSNAME EMGC_Addln_OMS2
    

    次に、2番目の追加OMSで次のコマンドを実行します。

    /u01/app/Oracle/Middleware/oms/bin/omsca delete -OMSNAME EMGC_Addln_OMS3
    
  2. (複数OMS環境の場合)削除されたOMSの次のWebLogicターゲットを手動で削除します。

    • /EMGC_GCDomain/GCDomain/EMGC_OMS2 (Oracle WebLogic Server)

    • /EMGC_GCDomain/instance2/ohs2 (Oracle HTTP Server)

  3. (複数OMS環境の場合)それぞれのホームから次のコマンドを実行して、追加OMSホストで実行中のすべてのOracle Management Agent (管理エージェント)を停止します。

    $<AGENT_HOME>/bin/emctl stop agent


    注意:

    追加OMSインスタンスで構成されている各管理エージェントでこのコマンドを実行します。

    たとえば、2つの追加OMSインスタンスとそのそれぞれに管理エージェントが存在する場合、最初の管理エージェントが実行されている最初の追加OMSホストで次のコマンドを実行します。

    /u01/app/Oracle/agent/core/12.1.0.3.0/bin/emctl stop agent
    

    次に、2番目の管理エージェントが実行されている2番目の追加OMSホストで次のコマンドを実行します。

    /u01/app/Oracle/agent/core/12.1.0.3.0/bin/emctl stop agent
    
  4. 管理サーバーが構成されている最初の(メイン) OMSを構成解除して削除します。

    $<OMS_HOME>/bin/omsca delete -full

    次に例を示します。

    /u01/app/Oracle/Middleware/oms/bin/omsca delete -full
    

    注意:

    プロンプトが表示されたら、操作を確認し、AdminServer資格証明およびリポジトリ・データベースの詳細(データベース・ホスト名、リスナー・ポート、SIDおよびパスワードなど)を指定します。必要な詳細を指定すると、コマンドによりOMS、Oracle WebLogic ServerおよびOracle WebTierが自動的に停止されます。

  5. そのホームから次のコマンドを実行して最初の(メイン) OMSで実行されている管理エージェントを停止します。

    $<AGENT_HOME>/bin/emctl stop agent

    次に例を示します。

    /u01/app/Oracle/agent/core/12.1.0.3.0/bin/emctl stop agent
    
  6. 次の手順で削除するスキーマにOracle WebLogic Serverがアクセスしないように、Oracle WebLogic Serverを停止します。手順は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middlewareコンポーネントの開始と停止に関する章を参照してください。

17.1.2 Enterprise Managerシステム全体を削除するための前提条件

Enterprise Managerを削除する前に、次の前提条件を満たしてください。

  1. 第17.1.1項に示す次の手順を実行します。

  2. Oracle Management Repository (管理リポジトリ)を削除します。


    警告:

    一度削除した管理リポジトリを取り戻すことはできません。このため、管理リポジトリを削除するのは、Enterprise Managerシステム全体(すべてのOMSインスタンス、管理エージェントおよび管理リポジトリ)を削除する場合のみにしてください。OMS (または任意の追加OMS)のみを削除する場合は、管理リポジトリを削除しないでください。



    警告:

    削除モードのRepManagerは、"ALTER SYSTEM QUIESCE RESTRICTED;"コマンドによりデータベースを静止モードにします。


    1. ログインしているSYSMANユーザーがいないことを確認します。

    2. OMSホームから次のコマンドを実行して、管理リポジトリからEnterprise Manager Cloud Controlスキーマ(SYSMANスキーマ)およびメタデータ・スキーマ(MDSスキーマ)を削除します。

      $<OMS_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager <database_host> <repository_database_port> <repository_database_sid> -action dropall -dbUser <repository_database_user> -dbPassword <repository_database_password> -dbRole <repository_database_user_role> -reposName <repository_name> -mwHome <middleware_home> -mwOraHome <middleware_ora_home> -oracleHome <OMS_HOME>

      次に例を示します。

      /u01/app/Oracle/Middleware/oms/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager example.com 1234 sid_em -action dropall -dbUser sys -dbPassword letmein -dbRole sysdba -reposName SYSMAN -mwHome /u01/app/Oracle/Middleware/ -mwOraHome /u01/app/Oracle/Middleware/ -oracleHome /u01/app/Oracle/Middleware/oms/ 
      

      注意:

      • Microsoft Windowsの場合は、RepManager.batを起動してください。

      • OMSホームまたは$<OMS_HOME>は、管理サーバーが構成されている最初の(メイン) OMSを示します。

      • -mwHomeおよび-mwOraHomeは、最初の(メイン) OMSが構成されているミドルウェア・ホームを示します。最初の(メイン) OMSは、管理サーバーが構成されているOMSです。

      • -oracleHomeは、管理サーバーが構成されている最初の(メイン) OMSのOracleホームを示します。

      • 10gリリース2(10.2.x.x)管理リポジトリに属するスキーマを削除する場合、次の引数を指定せずにコマンドを実行します。-mwHome <middleware_home> -mwOraHome <middleware_ora_home> -oracleHome <oracle_home>

        次に例を示します。

        /u01/app/Oracle/Middleware/oms/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager example.com 1234 sid_em -action dropall -dbUser sys -dbPassword letmein -dbRole sysdba -reposName SYSMAN

      • RepManagerでのサポート

        • RepManager 12.1では、SYSMAN、SYSMAN_MDS、SYSMAN_APM、SYSMAN_OPSSおよびSYSMAN_ROを削除する、-action dropallおよび-action dropをサポートしています。

        • RepManager 11.1では、SYSMANおよびSYSMAN_MDSのみを削除する-action dropall、ならびにSYSMANのみを削除する-action dropをサポートしています。

        • RepManager 10.2.0.5では、SYSMANのみを削除する-action dropをサポートしています。

      • -action dropallコマンドでは、すべてのスキーマが削除され確認メッセージが表示されます。アクションが成功しなかった場合、クリーンアップまたは削除できなかったすべてのエンティティが一覧されます。たとえば、Xスキーマがクリーンアップされないと、シノニムはクリーンアップされず、表領域もクリーンアップされません。この場合には、コマンドを再度実行します。

        RepManagerがない、または残りのエンティティを手動でクリーンアップする場合には、My Oracle Supportノート1365820.1を参照してください。

      • Enterprise Managerスキーマを完全に削除する場合は、OMSホームにあるRepManagerを使用します。データベース・ホーム内のものは、Enterprise Managerスキーマを完全には削除できないため、使用しないでください。


    3. データベース・ホームから、データ・ファイルmgmt.dbfおよびmgmt_ecm_depot1.dbfを手動で削除します。

17.1.3 削除手順

この項の内容は次のとおりです。

17.1.3.1 グラフィック・モードでの削除

グラフィック・モードでEnterprise Manager (単一OMS環境または複数OMS環境と追加OMSインスタンス)を削除するには、次の手順を実行します。


注意:

  • この手順に示されている順序でコンポーネントを削除してください。そうでない場合、インストール・ウィザードにエラーが表示されます。

  • 複数OMS環境の場合、各追加OMSインスタンスでこの項に説明されている手順を実行します。


  1. 次のコマンドを実行して、OMSホームからインストーラを起動します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> -jreLoc <path> [-removeallfiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]

    次に例を示します。

    /u01/app/Oracle/Middleware/oms/oui/bin/runInstaller -deinstall ORACLE_HOME=/u01/app/Oracle/Middleware/oms/ -jreLoc /u01/app/Oracle/Middleware/jdk16/jdk -removeallfiles -invPtrLoc /u01/oraInst.loc
    

    注意:

    • ソフトウェアをダウンロードしたディレクトリからインストーラを起動することもできます。たとえば、<software_location>/となります。

    • -invPtrLocパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

    • runInstaller -helpを実行すると、オプション-nowarningonremovefilesがリストに表示されます。このオプションは現在サポートされていないため、使用しても無効になります。


  2. 「インベントリ」画面でプラグイン・ホームを選択し、「削除」をクリックします。

  3. 「インベントリ」画面でsbinホームを選択し、「削除」をクリックします。

  4. 「インベントリ」画面でJava Development Kit (JDK)ホームを選択し、「削除」をクリックします。


    注意:

    Enterprise Managerシステムのインストール時にインストール・ウィザードによってJDKがインストールされた場合のみ、JDKを削除します。そのようなリポジトリがない場合は、この手順をスキップできます。


    注意:

    JDKの削除後、インストーラを終了しないでください。間違ってインストーラを終了した場合は、次の手順を実行してください。
    1. JDK 1.6.0.43.0を手動でダウンロードし、OMSホストにインストールします。このサポートされているバージョンをすでに所有している場合、それを再利用できます。

    2. インストーラを再度起動し、JDKが存在する場所への絶対パスを渡します。

      $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -jreLoc <JDK_HOME> [-removeallfiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]


  5. 「インベントリ」画面でOracle WebTierホームを選択し、「削除」をクリックします。

  6. 「インベントリ」画面で、次のものを選択して「削除」をクリックします。

    • Oracle共通ディレクトリ

    • OMSホーム

    • 管理エージェント・ホーム


      注意:

      追加OMSを削除するには、次のいずれかを実行します。
      • 後で、別の追加のOMSをホストにインストールすることを計画している場合は、今は管理エージェント・ホームを選択して削除しないでください。この管理エージェント・ホームは、追加のOMSインストールの前提条件としてインストールされたスタンドアロンの管理エージェントに属しています。この管理エージェントは、新しい追加のOMSをインストールするときに必要となります。今、この管理エージェントを削除する場合は、後で、新しい追加のOMSのインストールを計画するときに再インストールする必要があります。

      • 別の追加のOMSをホストにインストールすることを計画していない場合は、スタンドアロンの管理エージェントを選択して削除してください。


  7. 「インベントリ」画面で「閉じる」をクリックして、ウィザードを終了します。

  8. ミドルウェア・ホームを手動で削除します。

    UNIXプラットフォームの場合:

    rm -rf <absolute_path_to_middleware_home>

    Microsoft Windowsプラットフォームの場合:

    del <absolute_path_to_middleware_home>


    注意:

    パスが長すぎてミドルウェア・ホームを削除できなかったことを示すエラー・メッセージが表示されたら、次のいずれかの方法でミドルウェア・ホーム名を短くします。
    • ミドルウェア・ホーム名を短い名前に変更する。

      たとえば、C:\Oracle\MiddlewareC:\OR\MWのように変更します。

    • ドライブをミドルウェア・ホームのパスにマウントする。

      たとえば、C:\Oracle\Middleware\oms\binが問題の発生しているディレクトリだとすると、パス長が妥当な長さまで短縮されるようにパスを短くします(ファイル・パスの制限はオペレーティング・システムごとに異なります)

      C:\Oracle\Middleware\omsをドライブZにマウントします。

      • ドライブZに移動し、ファイルを削除します。

        prompt>Z:

        prompt>del bin

      • ミドルウェア・ホームに移動し、残存ファイルを削除します。

        prompt:>C:

        prompt>del C:\Oracle\Middleware\


17.1.3.2 サイレント・モードでの削除

サイレント・モードでEnterprise Manager (単一OMS環境または複数OMS環境と追加OMSインスタンス)を削除するには、次の手順を実行します。


注意:

  • この手順に示されている順序でコンポーネントを削除してください。そうでない場合、インストール・ウィザードにエラーが表示されます。

  • 複数OMS環境の場合、各追加OMSインスタンスでこの項に説明されている手順を実行します。


  1. 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の指示に従って、Oracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)を削除します。ソフトウェアの削除方法が説明されている章を参照してください。

    『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』は、次からアクセスできるOracle WebLogic Serverドキュメント・ライブラリで入手できます。

    http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html


    注意:

    Enterprise Managerシステムのインストール時にインストール・ウィザードによってOracle WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)がインストールされた場合のみ、これを削除します。

  2. プラグイン・ホームを削除します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_plug-in_home}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> -jreLoc <JDK_HOME> [-removeallfiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]

    次に例を示します。

    /u01/app/Oracle/Middleware/oms/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/u01/app/Oracle/Middleware/plugins/oracle.sysman.db.oms.plugin_12.1.0.2.0,/u01/app/Oracle/agent/plugins/oracle.sysman.db.discovery.plugin_12.1.0.2.0}" ORACLE_HOME=/u01/app/Oracle/Middleware/oms -jreLoc /u01/app/Oracle/Middleware/jdk16/jdk -removeAllFiles -invPtrLoc /u01/oraInst.loc 
    

    注意:

    • ソフトウェアをダウンロードしたディレクトリからインストーラを起動することもできます。その場合、-removeallfilesは渡さないでください。

      たとえば、ソフトウェアを/u01/app/Oracle/Downloadsにダウンロードした場合、-removeallfiles引数を省略して次のコマンドを実行します。

      /u01/app/Oracle/Downloads/Disk1/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/u01/app/Oracle/Middleware/plugins/oracle.sysman.db.oms.plugin_12.1.0.2.0,/u01/app/Oracle/agent/plugins/oracle.sysman.db.discovery.plugin_12.1.0.2.0}" ORACLE_HOME=/u01/app/Oracle/Middleware/oms -jreLoc /u01/app/Oracle/Middleware/jdk16 -invPtrLoc /u01/oraInst.loc 
      
    • runInstaller -helpを実行すると、オプション-nowarningonremovefilesがリストに表示されます。このオプションは現在サポートされていないため、使用しても無効になります。

    • 複数のプラグインを削除する場合は、プラグイン・ホームをカンマで区切って入力してください。

    • -invPtrLocパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。


  3. sbinホームを削除します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_sbin_home}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> -jreLoc <JDK_HOME> [-removeAllFiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]

    次に例を示します。

    /u01/app/Oracle/Middleware/oms/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/u01/app/Oracle/agent/sbin}" ORACLE_HOME=/u01/app/Oracle/Middleware/oms -jreLoc /u01/app/Oracle/Middleware/jdk16 -removeAllFiles -invPtrLoc /u01/oraInst.loc
    
  4. Java Development Kit (JDK)ホームを削除します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_jdk_home}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> -jreLoc <JDK_HOME> [-removeAllFiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]

    次に例を示します。

    /u01/app/Oracle/Middleware/oms/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/u01/app/Oracle/Middleware/jdk16}" ORACLE_HOME=/u01/app/Oracle/Middleware/oms -jreLoc /u01/app/Oracle/Middleware/jdk16 -removeAllFiles -invPtrLoc /u01/oraInst.loc
    

    注意:

    Enterprise Managerシステムのインストール時にインストール・ウィザードによってJDKがインストールされた場合のみ、JDKを削除します。そのようなリポジトリがない場合は、この手順をスキップできます。

  5. JDK 1.6.0.43.0を手動でダウンロードし、OMSホストにインストールします。このサポートされているバージョンをすでに所有している場合、それを再利用できます。

    インストーラはJDKに依存しているため、JDKを再インストールする必要があります。新しいJDKは、OMSホスト上であれば任意の場所にインストールできるので、前と同じ場所にインストールする必要はありません。ただし、インストーラの起動時に-jreLocパラメータを渡して(以降の手順で説明)、JDKがインストールされている場所を必ず示してください。

  6. Oracle WebTierホームを削除します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_web_tier}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> -jreLoc <JDK_HOME> [-removeAllFiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]

    次に例を示します。

    /u01/app/Oracle/Middleware/oms/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/u01/app/Oracle/Middleware/Oracle_WT}" ORACLE_HOME=/u01/app/Oracle/Middleware/oms -jreLoc /u01/app/Oracle/Middleware/jdk16 -removeAllFiles -invPtrLoc /u01/oraInst.loc
    
  7. OMS、管理エージェントおよびOracle共通ディレクトリを削除します。


    注意:

    追加OMSを削除するには、次のいずれかを実行します。
    • 後で、別の追加のOMSをホストにインストールすることを計画している場合は、今は管理エージェント・ホームを選択して削除しないでください。この管理エージェント・ホームは、追加のOMSインストールの前提条件としてインストールされたスタンドアロンの管理エージェントに属しています。この管理エージェントは、新しい追加のOMSをインストールするときに必要となります。今、この管理エージェントを削除する場合は、後で、新しい追加のOMSのインストールを計画するときに再インストールする必要があります。

    • 別の追加のOMSをホストにインストールすることを計画していない場合は、スタンドアロンの管理エージェントを選択して削除してください。


    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_oracle_homes_and_directories_to_be_deinstalled}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> -jreLoc <JDK_HOME> [-removeAllFiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]


    注意:

    引数REMOVE_HOMESでは、カンマで区切られた複数のパスを指定できます。

    次に例を示します。

    /u01/app/Oracle/Middleware/oms/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/u01/app/Oracle/Middleware/oms,/u01/app/Oracle/agent/core/12.1.0.3.0,/u01/app/Oracle/Middleware/oracle_common}" ORACLE_HOME=/u01/app/Oracle/Middleware/oms -jreLoc /u01/app/Oracle/Middleware/jdk16 -removeAllFiles -invPtrLoc /u01/oraInst.loc
    
  8. ミドルウェア・ホームを手動で削除します。

    UNIXプラットフォームの場合:

    rm -rf <absolute_path_to_middleware_home>

    Microsoft Windowsプラットフォームの場合:

    del <absolute_path_to_middleware_home>

17.1.4 削除後

削除後に、次の手順を実行します。

  1. 削除したOracleホームが、中央インベントリから登録解除されます。ただし、一部のファイルがこれらのOracleホームに残ることもあります。また、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリおよびWeb TierのOracleホームが表示されることもあります。これらのファイルおよびディレクトリは、手動で削除できます。

  2. 削除処理により、/etc/oragchomelistファイルから自動開始スクリプトであるS98gcstartupスクリプトのエントリが削除されますが、スクリプト自体は削除されません。このスクリプトとこのスクリプトに関連付けられたソフト・リンクは、Enterprise Managerを同じホストに再度インストールする際に、インストーラがスクリプトを自動的に上書きし、ソフト・リンクを再作成するため、そのまま残しておくことができます。

    ただし、Oracle製品のホストをクリアする場合には、このスクリプトとスクリプトに関連付けられたソフト・リンクを手動で削除することをお薦めします。これを行うには、/etc/rc.d/ディレクトリに移動し、S98gcstartupスクリプトを検索します。このスクリプトは通常、/etc/rc.d/ディレクトリ内のサブディレクトリにあります。スクリプトが存在するサブディレクトリに移動し、スクリプトを削除します。たとえば、/etc/rc.d/rc3.d/S98gcstartupまたは/etc/rc.d/init.d/gcstartup/S98gcstartupなどにあります。

  3. Enterprise Managerシステムを完全に削除するために第17.1.3.2項の手順(5)の一部としてインストールされたJDKは、他の目的で必要なくなった場合、およびシステム登録のJDKと置き換えられなかった場合、ここで手動で(インストール・ディレクトリを削除することにより)削除できます。

17.2 OMSからのプラグインのみの削除またはアンデプロイ

OMSからEnterprise Managerシステム全体ではなく、プラグインのみを削除またはアンデプロイするには、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールのプラグインページを使用します。手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。プラグインのみのアンデプロイには、runInstallerを使用しないでください。

17.3 管理リポジトリからのOMSエントリの削除

追加のOMSが稼働しているホストを失った場合、必ず管理リポジトリからOMS用のエントリを手動で削除します。次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを実行して、WebLogic DomainからOracle WebLogic Serverやアプリケーションなどを再構成し、管理リポジトリからすべてのOMS関連のエントリを削除し、OMSのターゲットoracle_oms、oracle_oms_pbs、oracle_oms_consoleを削除します。

    $ORACLE_HOME/bin/omsca delete

  2. OMSの次のWebLogicターゲットを手動で削除します。

    • /EMGC_GCDomain/GCDomain/EMGC_OMS2 (weblogic_j2eeserver)

    • /EMGC_GCDomain/instance2/ohs2 (oracle_apache)

これで、削除された追加OMSの参照がEnterprise Managerからなくなりました。OMSを削除するには、第17.1項で説明されている手順に従います。