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Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド
12cリリース3 (12.1.0.3)
B65085-09
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5 サイレント・モードでの追加のOracle Management Serviceのインストール

管理サービスの追加デプロイメント・プロシージャを使用して、追加のOracle Management Service (OMS)をインストールすることをお薦めします。管理サービスの追加デプロイメント・プロシージャでは、豊富なGUIを使用してインタラクティブに追加OMSをインストールできます。手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

ただし、環境にセキュリティ制限または監査要件がある場合、またはインストール用にネットワーク越しにOracle資格証明を使用してログインできない場合、次の手順に従って、サイレント(非インタラクティブ)モードで追加のOMSを手動でインストールします。


警告:

Enterprise Manager Cloud Control 12cを、SPARCシリーズのサーバー(T1000、T2000、T5xx0およびT3-*)にインストールしないでください。詳細は、My Oracle Supportのノート1590556.1を参照してください。


  1. Oracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)が、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで用意されているメインOMS上に構成されている場合、次のことを実行します。

    • Unixプラットフォームの場合: 追加OMSのインストールを予定しているリモート・ホストから、ソフトウェア・ライブラリの読取り/書込みアクセスが可能であることを確認します。

    • Microsoft Windowsプラットフォームの場合: ソフトウェア・ライブラリを共有またはマウントするオプションがない場合には、ソフトウェア・ライブラリをメインのソースOMSホストから追加のOMSをインストールする予定の宛先ホストにコピーします。

    この手順では、わかりやすいように、Enterprise Manager Cloud Controlとともに提供されるOMSを第1のOMSと呼び、インストールする追加のOMSを追加OMSと呼びます。

  2. リモート・ホストで、第4.4.1項の説明に従って、追加のOMSのソフトウェアのみのインストールを行います。


    注意:

    • 第1のOMSのインストールに使用したユーザーと同じユーザーとしてソフトウェア・バイナリをインストールしてください。ソフトウェア・ライブラリ・ファイルにアクセス可能である必要があります。

    • 必ず第1のOMSと同じミドルウェアの場所にソフトウェア・バイナリをインストールします。

    • ソフトウェアのみのインストールの最後に、インストーラでプロンプト表示されるようにConfigureGC.sh (Unixプラットフォームの場合)またはConfigureGC.batスクリプト(Microsoft Windows場合)を実行しないでください。そのファイルは、フレッシュ・インストールを行っている場合にのみ実行する必要があります。


  3. プラグインをデプロイします。

    • GUIモードの場合(インストーラ画面使用)

      次の場所からPluginInstall.shスクリプトを起動します。

      $<OMS_HOME>/sysman/install/PluginInstall.sh

      「プラグイン・デプロイメント」画面で、インストールするオプションのプラグインを選択します。

      画面には、前の手順(ソフトウェア・バイナリをインストールする手順)で使用したソフトウェア・キット(DVD、ダウンロード済ソフトウェア)に含まれるプラグインのみが表示されます。

      この画面で事前に選択されている行は、デフォルトでインストールされる必須プラグインです。インストールするオプションを選択します。

    • サイレント・モードの場合(コマンドライン):

      次の場所からPluginInstall.shスクリプトを起動します。

      $<OMS_HOME>/sysman/install/PluginInstall.sh -silent PLUGIN_SELECTION="{PLUGIN_ID1,PLUGIN_ID2}"

      次に例を示します。

      $<OMS_HOME>/sysman/install/PluginInstall.sh -silent PLUGIN_SELECTION="{oracle.sysman.emfa,oracle.sysman.vt}"


    注意:

    • Microsoft Windowsの場合は、PluginInstall.batを実行します。

    • 必ずソースOMS (または第1のOMS)と同じプラグイン・セットを選択してください。

      ソースOMS (または第1のOMS)にインストールされているプラグインを特定するには、次の手順を実行します。

      1. 管理リポジトリに接続し、次のSQL問合せを実行して、インストールされているプラグインのリストを取得します。

        SELECT epv.plugin_id, epv.version, epv.rev_version FROM em_plugin_version epv, em_current_deployed_plugin ecp WHERE epv.plugin_type NOT IN ('BUILT_IN_TARGET_TYPE', 'INSTALL_HOME') AND ecp.dest_type='2' AND epv.plugin_version_id = ecp.plugin_version_id

      2. インストールされている追加プラグインをメモします。

    • ソースOMS (または第1のOMS)にインストールされている追加プラグインをインストールするか、バイナリのインストールに使用したソフトウェア・キットにない追加プラグインをインストールするには、次の手順を実行します。

      1. OTNのEnterprise Managerダウンロード・ページからプラグインを手動でダウンロードして、アクセス可能な場所に格納します。

        http://www.oracle.com/technetwork/oem/grid-control/downloads/oem-upgrade-console-502238.html

      2. 次のオプションでスクリプトを起動して、インストールするプラグインを使用できる場所を渡します。

        GUIモードの場合(インストーラ画面使用):

        $<OMS_HOME>/sysman/install/PluginInstall.sh -pluginLocation <absolute_path_to_plugin_software_location>

        「プラグイン・デプロイメント」画面には、ソフトウェア・キットに含まれていたプラグインおよびこのカスタムの場所にあるダウンロード済のプラグインのリストが表示されます。インストールするものを選択できます。

        サイレント・モードの場合(コマンドライン):

        $<OMS_HOME>/sysman/install/PluginInstall.sh -silent PLUGIN_SELECTION="{PLUGIN_ID1,PLUGIN_ID2}"-pluginLocation <absolute_path_to_plugin_software_location>


  4. 追加OMSに対し、第1のOMSに適用したパッチをすべて適用し、2つのOMSインスタンスが同一で同期が保たれるようにします。パッチには、Enterprise Managerシステム、ソフトウェア・ライブラリ、OMSファイルおよび管理リポジトリなどを変更したパッチも含まれます。

    第1のOMSに対して適用したパッチを特定するには、Oracleホームから次のコマンドを実行します。

    $<OMS_HOME>/OPatch/opatch lsinventory

  5. 第1のOMSから構成の詳細をエクスポートします。これを行うには、第1のOMSのOracleホームから次のコマンドを実行し、構成の詳細をファイルとしてエクスポートできる場所を渡します。

    $<OMS_HOME>/bin/emctl exportconfig oms -dir <absolute_path_to_directory>

  6. エクスポートされた構成の詳細ファイルを第1のOMSのホストから追加OMSのホストにコピーします。

  7. 追加OMSに構成の詳細をコピーします。これを行うには、追加OMSのOracleホームから次のコマンドを実行します。

    $<OMS_HOME>/bin/omsca recover -ms -backup_file <absolute_path_to_the_file_copied_in_step4> [-AS_HTTPS_PORT <port> -MSPORT <port> -MS_HTTPS_PORT <port> -EM_NODEMGR_PORT <port> -EM_UPLOAD_PORT <port> -EM_UPLOAD_HTTPS_PORT <port> -EM_CONSOLE_PORT <port> -EM_CONSOLE_HTTPS_PORT <port> -config_home <absolute_path_to_instance_dir> -EM_INSTANCE_HOST <second_oms_host_name>]

    次に例を示します。

    $<OMS_HOME>/bin/omsca recover -ms -backup_file /opt/oracle/product/backup/opf_ADMIN_20120504_031016.bka -AS_HTTPS_PORT 7101 -MSPORT 7202 -MS_HTTPS_PORT 7301 -EM_NODEMGR_PORT 7403 -EM_UPLOAD_PORT 4889 -EM_UPLOAD_HTTPS_PORT 4900 -EM_CONSOLE_PORT 7788 -EM_CONSOLE_HTTPS_PORT 7799 -config_home /opt/oracle/product/omsmdw/gc_inst -EM_INSTANCE_HOST example.com

  8. (管理エージェントがまだホストにない場合にのみ適用) OMSホームから次のコマンドを実行し、追加OMSホスト上で管理エージェントを構成します。

    $<AGENT_HOME>/sysman/install/agentDeploy.sh AGENT_BASE_DIR=<middleware_home>/agent OMS_HOST=<second_oms_host_name> EM_UPLOAD_PORT=<second_oms_port> AGENT_REGISTRATION_PASSWORD=<password> -configOnly


    注意:

    サーバー・ロード・バランサ(SLB)が構成済の場合は、SLBのホスト名およびポート番号を直接入力します。SLBが構成されていない場合は、第1のOMSのセキュアなアップロード・ポートを入力します。

  9. 必要なプラグインを管理エージェントにデプロイします。

    プラグインのデプロイの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』「Cloud Controlの更新」プラグインのデプロイと更新に関する項を参照してください。

  10. 手順7に従って管理エージェントを構成した追加OMSホストで、信頼できる証明書をインポートします。パスワードを要求されたら、welcomeと入力します。

    $<AGENT_HOME>/bin/emctl secure add_trust_cert_to_jks

  11. Oracle WebLogic Serverターゲットを手動で検出します。

    1. 第1のOMSと追加OMSの両方のインスタンスが稼働していることを確認します。

    2. Cloud Controlコンソールで「ターゲット」メニューから「すべてのターゲット」を選択します。

    3. 「すべてのターゲット」ページで/EMGC_GCDomain/GCDomain/を検索しクリックします。

    4. EMGC_GCDomainホームページで「WebLogicドメイン」メニューから「WebLogicドメインのリフレッシュ」を選択します。

    5. 「WebLogicドメインのリフレッシュ」ページで、「ターゲットの追加/更新」をクリックし、ウィザードの指示する手順に従います。

      Enterprise Manager Cloud ControlでWebLogicドメインがリフレッシュされ、追加OMSホスト上の2つ目の管理対象サーバーが検出されます。

    他のターゲットの検出の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』「ターゲットの追加」を参照してください。

    共有Oracleソフトウェア・ライブラリとサーバー・ロード・バランサの構成の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。