Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド 12cリリース3 (12.1.0.3) B65085-09 |
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この章では、Oracle Management Agent (管理エージェント)のソフトウェア・バイナリのみインストールして、後でインストールを構成する方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。
管理エージェントのソフトウェア・バイナリのみインストールして、関連付けられたOracle Management Service (OMS)で動作するよう後で構成できます。この方式では、インストール・プロセスを主にインストール・フェーズと構成フェーズの2つのフェーズに分割できます。
インストール・フェーズの実行中に、-softwareOnly
引数を渡すagentDeploy.sh
スクリプトを起動して、ソフトウェア・バイナリをコピーして管理エージェントのOracleホームを作成します。構成フェーズの実行中に、-configOnly
を渡す同じスクリプトを起動して、ソフトウェア・バイナリを構成します。
当然、インストール・フェーズはバイナリのコピーだけなので、インストール・フェーズは構成フェーズと比較して実行時間が大幅に少なくなります。このため、時間と優先度に従ってインストールを計画できます。
注意: このインストール・タイプは、サイレント・モードでのみ使用できます。 |
注意: 既存の管理エージェントを新しいOracle Management Service (OMS)に対して再指定する場合、まず、管理エージェントとプラグインを削除し、新しいOMSを使用して管理エージェントとプラグインを再デプロイします。これは通常、テスト環境のEnterprise Manager Cloud Controlシステムから本番環境のEnterprise Manager Cloud Controlシステムに移行する場合に行われます。既存の管理エージェントを新しいOMSに対して再指定する場合、管理エージェントの監視対象ターゲット、ターゲットの履歴および管理エージェントの履歴は移行できません。監視対象ターゲットおよび履歴データは失われます。 |
管理エージェントをインストールする前に、第6.2項に示されている点を確認してください。
管理エージェントをインストールする前に、第6.3項で説明されている前提条件を満たしていることを確認してください。
サイレント・モードで管理エージェントのソフトウェア・バイナリのみをインストールするには、第6.4.2項に記載されている手順のいずれかに従います。デプロイメント・スクリプトを起動する場合、必ず-softwareOnly
オプションを渡します。
<Software_Extracted_Location>/agentDeploy.sh AGENT_BASE_DIR=<absolute_path_to_agentbasedir> RESPONSE_FILE=<absolute_path_to_responsefile> -softwareOnly
たとえば、/tmp/agtImg/agentDeploy.sh AGENT_BASE_DIR=/scratch/agent12c RESPONSE_FILE=/tmp/agtImg/agent.rsp -softwareOnly
などです。
管理エージェントが正常にインストールされると、それを伝えるメッセージがコマンドラインに表示されます。
注意: -forceConfigure オプションを渡さないでください。 |
サイレント・モードで管理エージェントのソフトウェア・バイナリを構成するには、管理エージェント・ホームから次のオプションを使用して、デプロイメント・スクリプトを起動します。
$<AGENT_HOME>/sysman/install/agentDeploy.sh AGENT_BASE_DIR=<absolute_path_to_agentbasedir> RESPONSE_FILE=<absolute_path_to_responsefile> -configOnly
たとえば、/tmp/agtImg/agentDeploy.sh AGENT_BASE_DIR=/scratch/agent12c RESPONSE_FILE=/tmp/agtImg/agent.rsp -configOnly
などです。
管理エージェントが正常にインストールされると、それを伝えるメッセージがコマンドラインに表示されます。
管理エージェントのインストール後は、第6.5項に示されている手順に従ってください。