この章では、Oracle Management Service(OMS)、Oracle Management Agent(管理エージェント)、およびOracle Management Repository(管理リポジトリ)をインストールするために満たす必要のある最小ハードウェア要件について説明します。
この章の具体的な内容は次のとおりです。
注意: この章で説明されているハードウェア要件は、物理ハードウェアまたは仮想ハードウェアに関連します。仮想リソースを割り当てる場合、基礎となる物理ハードウェアが過剰サブスクライブになっておらず、割り当てられた仮想リソースをサポートできることを確認する必要があります。 |
表2-1に、OMS(一緒に提供される管理エージェントを含む)のインストールに必要な、最小のCPU、物理メモリー(RAM)、ヒープ・サイズ、およびハード・ディスク領域要件を示します。
注意: 表2-1に記載された要件は、インストール時に必要な最小構成を示しています。当然、時間の経過とともに、Enterprise Managerのリソースの使用状況に応じて、インストール時に維持した構成を上回る構成にアップグレードする必要がある場合があります。たとえば、インストール時に必要なハードディスク領域は18GBですが、Oracleソフトウェア・ライブラリの使用状況、ログ・ファイルの生成などに応じて、最終的にさらに多くの領域が必要になる場合があります。同時使用とバースティング使用パラメータを考慮して本番環境で実行する必要があるOracle BI Publisherインスタンスの正確な数を決定するには、My Oracle Supportノート948841.1を参照してください。 |
表2-1 各OMSの最小のCPU、RAM、ヒープ・サイズ、ハードディスク領域の要件
評価または簡易インストール | 拡張インストール(小) | 拡張インストール(中) | 拡張インストール(大) | ||
---|---|---|---|---|---|
デプロイメント・サイズ |
- |
小 |
中 |
大 |
|
構成 |
(1 OMS、100未満のターゲット、10未満のエージェント、3未満の同時ユーザー・セッション) |
(1 OMS、1000未満のターゲット、100未満のエージェント、10未満の同時ユーザー・セッション) |
(2 OMS、1000以上10,000未満のターゲット、100以上1000未満のエージェント、10以上25未満の同時ユーザー・セッション) |
(2つのOMS、10,000以上のターゲット、1000以上のエージェント、25以上50以下の同時ユーザー・セッション) |
(4つのOMS、10,000以上のターゲット、1000以上のエージェント、25以上50以下の同時ユーザー・セッション) |
CPUコア/ホスト (他のプロセスと共有できます) |
2 |
2 |
4 |
8 |
4 |
RAM |
4GB |
6GB |
8GB |
16GB |
8GB |
Oracle BI PublisherのみでのRAM |
5.5GB |
7.5GB |
9.5GB |
17.5GB |
9.5GB |
- |
8GB |
12GB |
20GB |
12GB |
|
Oracle BI Publisher、ADP、JVMDでのRAM |
5.5GB |
9.5GB |
13.5GB |
21.5GB |
13.5GB |
Oracle WebLogic Server JVMヒープ・サイズ |
800MB |
1.7GB |
4GB |
8GB |
4GB |
ハード・ディスク領域脚注 3 |
18GB |
18GB |
18GB |
18GB |
18GB |
ADP、JVMDのハード・ディスク容量 |
- |
21GB |
23GB |
25GB |
23GB |
脚注 1 ADPマネージャは、アプリケーションの依存性とパフォーマンスです。
脚注 2 JVMDはJVM Diagnosticsです。
Footnote 3 Oracleソフトウェア・ライブラリとOracle BI Publisherが構成済
管理エージェントをインストールする場合の最小のCPU、RAMおよびハード・ディスクの領域要件を次に示します。
注意: この項に記載された要件は、インストール時に必要な最小構成を示しています。当然、時間の経過とともに、Enterprise Managerのリソースの使用状況に応じて、インストール時に維持した構成を上回る構成にアップグレードする必要がある場合があります。たとえば、共有エージェントのインストール時に必要なハードディスク領域は15MBですが、使用状況、ログ・ファイルの生成などに応じて、最終的にさらに多くの領域が必要になる場合があります。 |
スタンドアロン管理エージェントの場合、各ホストに2 CPUコア、512MBのRAMおよび1GBの空きハード・ディスク領域があることを確認します。
マスター・エージェントの場合、各ホストに2CPUコア、512MBのRAMおよび1GBのハード・ディスク領域があることを確認します。
共有エージェントの場合は、各ホストに2 CPUコア、512MBのRAMおよび15MBの空きハード・ディスク領域があることを確認します。
注意: CPUコアは他のプロセスと共有できます。 |
表2-2に、管理リポジトリを構成するための最小のRAMおよびハード・ディスク領域要件を示します。
注意: 表2-2に記載された要件は、インストール時に必要な最小構成を示しています。当然、時間の経過とともに、Enterprise Managerのリソースの使用状況に応じて、インストール時に維持した構成を上回る構成にアップグレードする必要がある場合があります。たとえば、インストール時に必要なハードディスク領域は18GBですが、Oracleソフトウェア・ライブラリの使用状況、ログ・ファイルの生成などに応じて、最終的にさらに多くの領域が必要になる場合があります。 |
表2-2 管理リポジトリの最小のCPU、RAMおよびハード・ディスク領域要件
評価または簡易インストール | 拡張インストール(小) | 拡張インストール(中) | 拡張インストール(大) | |
---|---|---|---|---|
デプロイメント・サイズ |
- |
小 |
中 |
大 |
構成 |
(1 OMS、100未満のターゲット、10未満のエージェント、3未満の同時ユーザー・セッション) |
(1 OMS、1000未満のターゲット、100未満のエージェント、10未満の同時ユーザー・セッション) |
(2 OMS、1000以上10,000未満のターゲット、100以上1000未満のエージェント、10以上25未満の同時ユーザー・セッション) |
(3以上のOMS、10,000以上のターゲット、1000以上のエージェント、25以上50以下の同時ユーザー・セッション) |
CPUコア/ホスト脚注 1 |
- |
2 |
4 |
8 |
RAM |
- |
6GB |
8GB |
16GB |
ハード・ディスク容量 |
19GB (MGMT_TABLESPACE: 15GB、MGMT_ECM_DEPOT_TS: 1GB、TEMP 3GB) |
87GB (SYSTEM: 600MB、MGMT_TABLESPACE: 50GB、MGMT_ECM_DEPOT_TS: 1GB、MGMT_AD4J_TS: 100MB、TEMP 10 GB、ARCHIVE LOG AREA: 25GB) |
325GB (SYSTEM: 600MB、MGMT_TABLESPACE: 200GB、MGMT_ECM_DEPOT_TS: 4GB、MGMT_AD4J_TS: 200MB、TEMP 20GB、ARCHIVE LOG AREA: 100GB) |
499GB (SYSTEM: 600MB、MGMT_TABLESPACE: 300GB、MGMT_ECM_DEPOT_TS: 8GB、MGMT_AD4J_TS: 400MB、TEMP 40GB、ARCHIVE LOG AREA: 150GB) |
脚注 1 高可用性を実現するためには、Oracle Real Application Cluster(Oracle RAC)データベースのセットアップが必要です。