Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド 12c リリース5 (12.1.0.5) B65085-18 |
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この章では、Oracle Management Agent (管理エージェント)を削除する方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。
注意: クラスタで、管理エージェントをすべてのノードから1つずつ確実に削除するようにしてください。そのためには、この章で説明されている手順に従ってください。 |
注意: 古い管理エージェントを削除して同じホストに新しい管理エージェントをインストールすると、管理リポジトリからターゲットのすべての履歴情報が失われます。履歴情報がすべて消失することを回避するには、最初に新しい管理エージェントをインストールし、
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この項では、様々な削除方法を使用してOracle Management Agentを削除する方法について説明します。内容は次のとおりです。
管理エージェントを削除する前に、次の作業を実行します。
そのホームから次のコマンドを実行して管理エージェントを停止します。すでに停止している場合、この手順はスキップしてください。
$<AGENT_HOME>/bin/emctl stop agent
Cloud Controlコンソールで管理エージェントが「停止中」または「使用不可」状態になるまで待機します。すでに「停止中」または「使用不可」状態の場合、次の手順に進んでください。
EM CLIがインストールされている任意のホストから、管理エージェントのターゲットおよび監視対象ターゲットを削除します。
emcli delete_target
-name="example.com:1836"
-type="oracle_emd"
-delete_monitored_targets
注意: EM CLIの詳細および設定の手順は、『Oracle Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース』ガイドを参照してください。 |
この項の内容は次のとおりです。
管理エージェントを削除するための最も簡単な方法として、AgentDeinstall.plスクリプトを使用することをお薦めします。スクリプトでは、管理エージェントのホームだけでなく、プラグイン・ホームやsbin
ホームなどの依存するホームの削除も編成できます。この章で説明する他の方法とは異なり、手動で明示的に各コンポーネントを決まった順に選択して削除する必要がないため、時間と労力を節約できます。スクリプトによって、削除操作全体が自動化されます。
AgentDeinstall.plスクリプトを使用して管理エージェントを削除するには、次の手順を実行します。
警告: デフォルトでは、AgentDeinstall.plスクリプトによって管理エージェントが削除され、インベントリの依存エントリと、エージェント・ベース・ディレクトリ全体が削除されます。なんらかの理由でエージェント・ベース・ディレクトリを保持する場合、スクリプトに |
AgentDeinstall.pl
スクリプトを起動します。
$<AGENT_HOME>/perl/bin/perl <AGENT_HOME>/sysman/install/AgentDeinstall.pl -agentHome <AGENT_HOME>
たとえば、管理エージェントとともにエージェント・ベース・ディレクトリを削除する場合、次のコマンドを実行します。
$/u01/app/Oracle/core/12.1.0.5.0/perl/bin/perl /u01/app/Oracle/core/12.1.0.5.0/sysman/install/AgentDeinstall.pl -agentHome /u01/app/Oracle/core/12.1.0.5.0/
たとえば、管理エージェントを削除するが、エージェント・ベース・ディレクトリは削除しない場合、次のコマンドを実行します。
$/u01/app/Oracle/core/12.1.0.5.0/perl/bin/perl /u01/app/Oracle/core/12.1.0.5.0/sysman/install/AgentDeinstall.pl -agentHome /u01/app/Oracle/core/12.1.0.5.0/ -skipRemoval
削除した管理エージェントによって監視されていたターゲットをEnterprise Manager Cloud Controlコンソールから手動で削除します。
エージェント・ベース・ディレクトリを手動で削除します。エージェント・ベース・ディレクトリの詳細は、第2.3.5項を参照してください。
UNIXプラットフォームの場合:
rm -rf <absolute_path_to_install_base_dir>
Microsoft Windowsプラットフォームの場合:
del <absolute_path_to_install_base_dir>
注意: 管理エージェントの削除プロセスで管理エージェント・サービスが自動的に削除されることはありません。次のコマンドを実行して、削除後に手動で削除する必要があります。
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Enterprise Manager Cloud Controlウィザードをグラフィカル・モードで使用して管理エージェントを削除するには、次の手順を実行します。
注意: この手順に示されている順序でコンポーネントを削除してください。そうでない場合、インストール・ウィザードにエラーが表示されます。 |
次のコマンドを実行して、管理エージェント・ホームからインストーラを起動します。
$<AGENT_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall ORACLE_HOME=<absolute_path_to_agent_home> [-removeallfiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]
次に例を示します。
/u01/app/oracle/agent/core/12.1.0.5.0/oui/bin/runInstaller -deinstall ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/agent/core/12.1.0.5.0/ -removeallfiles
注意:
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注意: runInstaller またはsetup.exe を起動したとき、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードが表示されない場合、/stage ディレクトリへのアクセス権がない可能性があります。
インストール・ウィザードは、クラスパス変数をOPatch用に |
インストール・ウィザードで、「インストールされた製品」をクリックします。
「インベントリ」画面で必要な管理エージェント・ホームの下でプラグイン・ホームを選択し、「削除」をクリックします。
「インベントリ」画面でsbin
ホームを選択し、「削除」をクリックします。
「インベントリ」画面で管理エージェントを選択し、「削除」をクリックします。
エージェント・ベース・ディレクトリを手動で削除します。インストール・ベース・ディレクトリの詳細は、第2.3.5項を参照してください。
UNIXプラットフォームの場合:
rm -rf <absolute_path_to_agent_base_dir>
Microsoft Windowsプラットフォームの場合:
del <absolute_path_to_agent_base_dir>
Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードをサイレント・モードで使用して管理エージェントを削除するには、次の手順を実行します。
注意: この手順に示されている順序でコンポーネントを削除してください。そうでない場合、インストール・ウィザードにエラーが表示されます。 |
プラグイン・ホームを削除します。
$<AGENT_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_plug-in_home}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_agent_home> [-removeallfiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]
注意:
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次に例を示します。
/home/oracle/agent/core/12.1.0.5.0/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/home/oracle/agent/plugins/oracle.sysman.emas.oms.plugin_12.1.0.2.0,/home/oracle/agent/plugins/oracle.sysman.emct.oms.plugin_12.1.0.2.0}" ORACLE_HOME=/home/oracle/agent/core/12.1.0.5.0 -removeAllFiles -invPtrLoc /home/oracle/agent/core/12.1.0.5.0/oraInst.loc
sbin
ホームを削除します。
$<AGENT_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_sbin_directory}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_agent_home> [-removeAllFiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]
次に例を示します。
/home/oracle/agent/core/12.1.0.5.0/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/home/oracle/agent/sbin}"
ORACLE_HOME=/home/oracle/agent/core/12.1.0.5.0 -removeAllFiles
-invPtrLoc /home/oracle/agent/core/12.1.0.5.0/oraInst.loc
管理エージェントを削除します。
$<AGENT_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_agent_oracle_home}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_agent_home> -removeAllFiles -invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>
次に例を示します。
/home/oracle/agent/core/12.1.0.5.0/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/home/oracle/agent/core/12.1.0.5.0}" ORACLE_HOME=/home/oracle/agent/core/12.1.0.5.0 -removeAllFiles -invPtrLoc /home/oracle/agent/core/12.1.0.5.0/oraInst.loc
エージェント・ベース・ディレクトリを手動で削除します。エージェント・ベース・ディレクトリの詳細は、第2.3.5項を参照してください。
UNIXプラットフォームの場合:
rm -rf <absolute_path_to_install_base_dir>
Microsoft Windowsプラットフォームの場合:
del <absolute_path_to_install_base_dir>
共有エージェントを削除するには、共有エージェントがインストールされているホストで認識可能なマスター・エージェント・ホームから次のコマンドを実行します。
$<AGENT_HOME>/perl/bin/perl <AGENT_HOME>/sysman/install/NFSAgentDeInstall.pl AGENT_INSTANCE_HOME=<absolute_path_to_agent_instance_home> ORACLE_HOME=<absolute_path_to_agent_home>
次に例を示します。
/home/john/software/oracle/agent/core/12.1.0.5.0/perl/bin/perl /home/john/software/oracle/agent/core/12.1.0.5.0/sysman/install/NFSAgentDeInstall.pl AGENT_INSTANCE_HOME=/home/john/software/oracle/agent/agent_inst ORACLE_HOME=/home/john/software/oracle/agent/core/12.1.0.5.0
.rpm
ファイルを使用してインストールされた管理エージェントを削除するには、Resource Package Manager (RPM)が管理エージェント・ホストにインストールされていることを確認し、次の手順を実行します。
管理エージェントで次のコマンドを実行し、RPM名を取得します。
rpm -qa | grep oracle-agt
rootユーザーとして次のコマンドを実行し、管理エージェントを削除します。
rpm -e <rpm_name>
ここで、<rpm_name>
は手順1で実行したコマンドの出力に表示されるRPM名を表します。
管理エージェントを削除した後は、次の手順を実行します。
(グラフィック・モードのみ)Oracleホームおよびその他のディレクトリが正常に削除されているかどうかを確認します。次の手順を実行します。
管理エージェントのホームから次のコマンドを実行して、インストール・ウィザードを起動します。
<DVD>/runInstaller
注意: Microsoft Windowsの場合は、setup.exe ファイルを起動してください。 |
インストール・ウィザードで、「My Oracle Supportの詳細」画面から「インストールされた製品」をクリックします。
「インベントリ」画面で、削除したOracleホームおよびその他のディレクトリが表示されるかどうかを確認します。正常に削除された場合、これらのOracleホームおよびディレクトリは表示されません。
削除したOracleホームが、中央インベントリから登録解除されます。ただし、一部のファイルがこれらのOracleホームに残ることもあります。その場合は、手動でファイルを削除できます。
また、/etc/init.d
ディレクトリにあるgcstartupという名前の自動起動スクリプトを手動で削除する必要があります。
注意: この自動開始スクリプトは、Microsoft Windowsでは提供されていません。 |
Microsoft Windowsプラットフォームで削除した場合は、次の手順を実行します。そのホストに対する管理者権限を持つユーザーとしてログインしていることを確認してください。
Microsoft Windowsレジストリからのエントリの削除
「スタート」→「ファイル名を指定して実行」を選択して、レジストリ・エディタを起動します。「regedit」
と入力し、「OK」をクリックします。
レジストリ・エディタ・ウィンドウの左ペインで、「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SOFTWARE」→「Oracle」を展開します。「Oracle」ディレクトリで、次の項目を削除します。
(a)KEY_agent12gn
(b)KEY_sbin12gn
注意: ここでのnは、エージェント・インスタンスを示す数値を表しています。たとえば、最初のエージェント・インストールの場合KEY_sbin12g9 となります。 |
「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SOFTWARE」→「Oracle」→「Sysman」を展開します。「Sysman」ディレクトリで、管理エージェント・サービスを削除します。たとえば、Oracleagent12g9Agent
となります。
「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SYSTEM」→「CurrentControlSet」→「Services」を展開します。「Services」ディレクトリで、管理エージェント・キーを削除します。
「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SYSTEM」→「ControlSet002」→「Services」を展開します。「Services」ディレクトリで、管理エージェント・サービスを削除します。
レジストリ・エディタを閉じます。
環境設定のクリーンアップ
「環境変数」ウィンドウを開きます。
Microsoft Windows NTの場合、「スタート」→「設定」→「コントロール パネル」→「システム」→「環境」を選択します。
Microsoft Windows XPまたは2000の場合、「スタート」→「設定」→「コントロール パネル」→「システム」→「詳細設定」→「環境変数」を選択します。
「システム環境変数」セクションで、変数PATHをクリックし、値を変更します。
管理エージェント・ホームを削除します。
「適用」をクリックし、「OK」をクリックします。
「コントロール パネル」ウィンドウを閉じます。
ホストを再起動します。