この章では、Oracle Site Guardを構成するために従う必要のあるタスクについて説明します。
次のトピックが含まれます:
障害時リカバリの操作計画を作成する前に、最初にOracle Site Guardを構成する必要があります。Oracle Site Guardを構成したら、その作成した構成を使用する操作計画を作成できます。
図4-1は、Oracle Site Guardを構成するためのロードマップを示します。オプションとマークされている手順は、サイト・トポロジと操作計画で特定のタイプの構成が必要な場合に必要となります。ただし、ほとんどのエンタープライズ・デプロイメントは大規模で複雑なため、通常、図に示されているすべての構成手順が必要になります。
注意:
|
障害時リカバリ構成を設定する最初の手順として、サイトを構成し、構成済サイトにロールを指定する必要があります。構成済サイトは、プライマリ(本番)サイトまたはスタンバイ・サイトとして指定する必要があります。
次の方法のいずれかを使用して、サイトを構成します。
Oracle Site Guard構成を作成し、スタンバイ・システムをプライマリ・システムに関連付けるには、次の手順を完了します。
Enterprise ManagerにEM_SG_ADMINISTRATOR
ユーザーでログインします。
「ターゲット」メニューから、「システム」を選択します。
「システム」ページが表示されます。
第3.2.3項「プライマリ・サイトおよびスタンバイ・サイトの作成」の説明に従って作成したプライマリ・サイトに対応するシステムの名前(汎用システム)をクリックします。
プライマリ・サイトの「汎用システム」ページが表示されます。
システムのホームページで、「汎用システム」メニューから「サイト・ガード」、「構成」の順に選択します。
「サイト・ガード構成」ページが表示されます。
「一般」タブの「スタンバイ・システム」セクションで、「追加」をクリックします。
「検索と選択: スタンバイ・システム」ページが表示されます。
スタンバイ・システムを選択し、「選択」をクリックします。
「作成」をクリックします。また、Oracle Site Guard構成がすでに存在する場合は、「保存」をクリックします。
「OK」をクリックして、処理を確定します。
サイト・ガードにより、スタンバイ・システム構成が保存されます。
プライマリ・サイトおよびスタンバイ・サイトの構成を追加するには、コマンドライン・インタフェースで次のemcli
コマンドを実行する必要があります。
注意: emcli へのログインの詳細は、『Oracle Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース』の「コマンドライン・インタフェースの概要およびインストール」の章を参照してください。 |
emcli create_siteguard_configuration -primary_system_name="system_name1" -standby_system_name="system_name2"
パラメータ | 説明 |
---|---|
-primary_system_name |
プライマリ・サイトに関連付けられるシステムの名前を入力します。 |
-standby_system_name |
スタンバイ・サイトに関連付けられるシステムの名前を入力します。 |
既存のプライマリ・サイトおよびスタンバイ・サイトの間の関連付けを表示するには、コマンドライン・インタフェースで次のemcli
コマンドを実行する必要があります。
emcli get_siteguard_configuration [-primary_system_name="name_of_the_primary_system"] [-standby_system_name="name_of_the_standby_system"]
この項では、サイト・ガードにより管理されているターゲットと第3.2.4項「資格証明の作成」の手順に従って作成した資格証明を関連付ける方法を説明します。
注意:
|
次のターゲットに対して、名前付き資格証明アソシエーションまたは優先資格証明アソシエーションを設定する必要があります。
Oracle Fusion MiddlewareおよびOracle Databaseがインストールされ、構成されている各ホスト(通常ユーザーおよびroot権限を持つユーザーの場合)
Oracle WebLogic管理サーバー
Oracle Database
名前付き資格証明アソシエーションまたは優先資格証明アソシエーションは、次の方法のいずれかを使用して作成できます。
Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用して名前付き資格証明を作成するには、次の手順を実行します。
Enterprise ManagerにEM_SG_ADMINISTRATOR
ユーザーでログインします。
「ターゲット」メニューから、「システム」を選択します。
「システム」ページで、資格証明アソシエーションを作成するシステムの名前をクリックします。
システムのホームページで、「汎用システム」メニューから「サイト・ガード」、「構成」の順に選択します。
「資格証明」タブをクリックします。
説明に従って、異なるタイプの資格証明を関連付けます。
通常ホスト資格証明を関連付ける
通常ホスト資格証明を関連付けて、ターゲット・ホストの特定のコマンドまたはスクリプトを実行します。
通常ホスト資格証明を関連付けるには、次の手順に従います。
「資格証明」タブの「通常ホスト資格証明」セクションで、「追加」をクリックします。
通常ホスト資格証明の追加ダイアログが表示されます。
通常ホスト資格証明を関連付けるターゲットを選択します。「すべて」を選択して、リストのすべてのシステムを選択します。
ページの「優先資格証明の使用」オプションを選択して、デフォルトの資格証明セットを選択できます。「優先資格証明の使用」を選択すると、「名前付き資格証明」セクションは無効になります。名前付き資格証明を選択するには、「優先資格証明の使用」の選択を解除します。
「保存」をクリックします。
特権ホスト資格証明を関連付ける
特権ホスト資格証明を関連付けて、ターゲット・ホストのストレージをマウントまたはアンマウントします。
特権ホスト資格証明を関連付けるには、次の手順に従います。
「資格証明」タブの「特権ホスト資格証明」セクションで、「追加」をクリックします。
特権ホスト資格証明の追加ダイアログが表示されます。
特権ホスト資格証明を関連付けるターゲットを選択します。リスト内のすべてのターゲットを選択するには、「すべて」を選択します。
ページの「優先資格証明の使用」オプションを選択して、デフォルトの資格証明セットを選択できます。「優先資格証明の使用」を選択すると、「名前付き資格証明」セクションは無効になります。名前付き資格証明を選択するには、「優先資格証明の使用」の選択を解除します。
「保存」をクリックします。
Oracle Node Manager資格証明の関連付け
ノード・マネージャ・ターゲットを管理するために接続するOracle Node Manager資格証明を関連付けます。Oracle Node Manager資格証明をOracle Weblogic Serverターゲットを持つ各サイトに関連付ける必要もあります。ただし、Oracle Node Manager資格証明を構成する場合、タイプHostNormal
またはHostPrivileged
の資格証明を使用して構成する必要があります。
Oracle Node Manager資格証明を関連付けるには、次の手順に従います。
「資格証明」タブの「Oracle Node Manager資格証明」セクションで、「追加」をクリックします。
Oracle Node Manager資格証明の追加ダイアログが表示されます。
Oracle Node Manager資格証明を関連付けるターゲット・ホストを選択します。「すべて」を選択して、リストのすべてのターゲット・ホストを選択します。
ページの「優先資格証明の使用」オプションを選択して、デフォルトの資格証明セットを選択できます。「優先資格証明の使用」を選択すると、「名前付き資格証明」セクションは無効になります。名前付き資格証明を選択するには、「優先資格証明の使用」の選択を解除します。
「保存」をクリックします。
Oracle WebLogic管理資格証明を関連付ける
Oracle WebLogic管理資格証明を関連付けて、管理サーバーに接続するか、管理対象サーバーを起動または停止します。
Oracle WebLogic管理資格証明を関連付けるには、次の手順に従います。
「資格証明」タブの「Oracle WebLogic管理資格証明」セクションで、「追加」をクリックします。
Oracle WebLogic管理資格証明の追加ダイアログが表示されます。
Oracle WebLogic管理資格証明を関連付けるターゲットを選択します。リスト内のすべてのターゲットを選択するには、「すべて」を選択します。
ページの「優先資格証明の使用」オプションを選択して、デフォルトの資格証明セットを選択できます。「優先資格証明の使用」を選択すると、「名前付き資格証明」セクションは無効になります。名前付き資格証明を選択するには、「優先資格証明の使用」の選択を解除します。
「保存」をクリックします。
SYSDBAデータベース資格証明を関連付ける
SYSDBAデータベース資格証明を関連付けて、Data Guard Brokerを介してスイッチオーバーまたはフェイルオーバー操作を実行します。
データベース資格証明を関連付けるには、次の手順に従います。
「資格証明」タブの「SYSDBAのデータベース資格証明」セクションで、「追加」をクリックします。
Oracle WebLogic管理資格証明の追加ダイアログが表示されます。
SYSDBAデータベース資格証明を関連付けるターゲットを選択します。リスト内のすべてのターゲットを選択するには、「すべて」を選択します。
ページの「優先資格証明の使用」オプションを選択して、デフォルトの資格証明セットを選択できます。「優先資格証明の使用」を選択すると、「名前付き資格証明」セクションは無効になります。名前付き資格証明を選択するには、「優先資格証明の使用」の選択を解除します。
「保存」をクリックします。
ターゲットに対する名前付き資格証明アソシエーションまたは優先資格証明アソシエーションを作成するには、コマンドライン・インタフェースで資格証明フレームワークEMCLIコマンドを実行します。
emcli create_siteguard_credential_association -system_name="name_of_the_system" [-target_name="name_of_the_target"] -credential_type="type_of_credential" [-credential_name="name"] [–use_preferred_credential="true_or_false"] -credential_owner="owner"
パラメータ | 説明 |
---|---|
-system_name |
システムの名前を指定します。 |
-target_name |
ターゲットの名前を指定します。このパラメータはオプションです。 |
-credential_type |
資格証明のタイプを指定します。例: HostNormal 、HostPrivileged 、NodeManager 、WLSAdmin またはDatabaseSysdba 。
注意: ノード・マネージャ資格証明の場合、 |
-credential_name |
資格証明の名前を指定します。
|
-credential_owner |
資格証明の所有者を指定します。 |
-use_preferred_credential |
優先資格証明を使用している場合は、true を指定します。デフォルト値はfalse です。デフォルト値を使用する場合は、名前付き資格証明を使用する-credential_name パラメータを指定する必要があります。 |
Oracle Site Guardには、障害時リカバリ操作を管理するための様々なタイプのスクリプトをユーザーが構成できるようにするメカニズムが用意されています。これらのスクリプトは、それらが提供する機能に応じて、Oracle Site Guardにバンドルされている場合や、ユーザーが用意できる場合があります。Oracle Site Guardの構成中にこれらのスクリプトを構成する必要があります。実行する必要があるホストに自動的にステージング(デプロイ)できるように、これらのスクリプトをEnterprise Managerソフトウェア・ライブラリに追加する必要があることに注意してください。ソフトウェア・ライブラリの一部でないスクリプトは、実行するために定義される各ホストで手動でステージング(デプロイ)する必要があります。
Oracle Site Guardを使用して、次のタイプのスクリプトを構成できます。
カスタム事前チェック・スクリプト
カスタム事前チェック・スクリプトを使用して、Oracle Site Guardが用意する事前チェックおよびヘルス・チェック機能を拡張します。Oracle Site Guardの事前チェックおよびヘルス・チェック機能の詳細は、第2.3.1項「拡張性」を参照してください。
前処理スクリプト、後処理スクリプト、グローバル前処理スクリプトおよびグローバル後処理スクリプト
前処理スクリプト、後処理スクリプト、グローバル前処理スクリプトおよびグローバル後処理スクリプトは、操作計画を実行する場合にOracle Site Guardの機能を拡張するために使用されます。詳細は、第2.3.1項「拡張性」を参照してください。
マウントおよびアンマウント・スクリプト
第2.3.3項「ストレージ統合」で説明されているマウントおよびアンマウント・スクリプトは、操作中に実行されるファイル・システムのマウントおよびアンマウント操作に必要です。Oracle Site Guardにバンドルされているスクリプトを使用するか、独自のスクリプトを用意できます。
ストレージ・スクリプト
第2.3.3項「ストレージ統合」で説明されているストレージ・スクリプトは、操作中に実行する必要があるストレージ管理に必要です。Oracle Site Guardでバンドルされているスクリプトを使用するか、独自のスクリプトを用意できます。
注意:
|
この項には次のトピックが含まれます:
前処理スクリプト、後処理スクリプト、グローバル前処理スクリプトおよびグローバル後処理スクリプトをカスタマイズするために、次の属性を利用できます。
パラメータ | 説明 |
---|---|
script path | スクリプトが存在するファイル・システム・パス。スクリプトは、target hosts パラメータで指定した各ホストと同じパスの場所に存在する必要があります。 |
コンポーネント | ソフトウェア・ライブラリのエンティティへのパス。コンポーネントが指定されている場合、パスに含められるのはファイル名とそのパラメータのみです。このパラメータはオプションです。 |
target hosts | スクリプトの実行先となるホストのリスト。 |
run on | スクリプトが、target hosts パラメータで指定したホストのいずれかで実行するか(Any )またはすべてで実行するか(All )を指定します。 |
operation type | スクリプトの構成対象となる操作タイプ(スイッチオーバー、フェイルオーバー、起動または停止)。 |
role | スクリプト実行時のサイトのロール(プライマリまたはスタンバイ)を指定します。たとえば、primary ロール用に構成されているスクリプトは、サイトがプライマリ・ロールの場合のみ実行します。 |
credential type | 指定したホストでスクリプトを実行するために使用される資格証明のタイプ(通常ホスト資格証明または特権ホスト資格証明)を指定します。
様々なタイプの資格証明の詳細は、第4.3項「資格証明アソシエーションの作成」を参照してください。 |
カスタム事前チェック・スクリプト、前処理スクリプト、後処理スクリプト、グローバル前処理スクリプトおよびグローバル後処理スクリプトを構成するには、次の方法のいずれかに従います。
プライマリ・サイトに対して前処理スクリプト、後処理スクリプト、グローバル前処理スクリプトおよびグローバル後処理スクリプトを構成するには、次の手順を完了します。
Enterprise ManagerにEM_SG_ADMINISTRATOR
ユーザーでログインします。
「ターゲット」メニューから、「システム」をクリックします。
「システム」ページが表示されます。
スクリプトを構成する必要のあるシステムの名前(汎用システム)を選択します。
そのサイトの「汎用システム」ページが表示されます。
「汎用システム」→「サイト・ガード」→「構成」をクリックします。
「サイト・ガード構成」ページが表示されます。
「前処理/後処理スクリプト」タブをクリックします。
「追加」をクリックします。
「前処理/後処理スクリプトの追加」ページが表示されます。
次の詳細を入力します。
ソフトウェア・ライブラリ・パス: スクリプトを含むソフトウェア・ライブラリ・エンティティへのパスを入力します。または、アイコンをクリックしてソフトウェア・ライブラリのエンティティを参照します。これは、スクリプトがEnterprise Managerソフトウェア・ライブラリにすでに追加されている場合のみ適用されます。
ソフトウェア・ライブラリのエンティティは、ロックされていないフォルダに存在する必要があります。記号は、フォルダがロックされていることを示します。
スクリプト・パス: スクリプトへのパスを入力するか、または検索アイコンをクリックしてファイル・システムを参照し、スクリプトを見つけます。ログイン資格証明を指定して、リモート・ホストのファイル・システムを参照することもできます。
ターゲット・ホスト: 1つ以上のターゲット・ホストを選択するか、スクリプトをすべてのホストで実行する場合は「すべて」を選択します。
スクリプト・タイプ: 構成されているスクリプトのタイプに応じて次のオプションのいずれかを選択します。
カスタム事前チェック・スクリプト
前処理スクリプト
後処理スクリプト
Global Pre Script
Global Post Script
実行場所: すべての選択したホストでスクリプトを実行する場合は「すべてのホスト」を選択し、選択したターゲット・ホストのいずれか1つでスクリプトを実行する場合は「任意のホスト」を選択します。
操作タイプ: このスクリプトが実行する操作を指定します。「スイッチオーバー」、「フェイルオーバー」、「起動」または「停止」のオプションから選択します。
ロール: システム・ロールに基づいて、「プライマリ」または「スタンバイ」を選択します。スクリプトはシステムに特定のロールが割り当てられている場合のみ実行します。
注意: 「グローバル前処理スクリプト」および「グローバル後処理スクリプト」のスクリプト・タイプには、操作タイプが「起動」または「停止」である場合のみ、サイト・ロールを選択できます。スイッチオーバーおよびフェイルオーバー操作では、ロール・パラメータはOracle Site Guardによって選択され、変更できません。 |
資格証明タイプ: スクリプトを実行する次の資格証明タイプのいずれかを選択します。
通常ホスト資格証明
スクリプト・ホストに構成された通常(非ルート)権限を選択します
特権ホスト資格証明
スクリプト・ホストに構成された特権(ルート)権限を選択します
カスタム・ホスト資格証明
代替セットの名前付き資格証明を選択します。このオプションを選択する場合、「名前付き資格証明」ドロップダウン・メニューから名前付き資格証明を選択します。
名前付き資格証明: スクリプトを実行する場合に使用する名前付き資格証明を選択します。資格証明タイプがカスタム・ホスト資格証明に設定されている場合のみ、この選択を適用できます。
ランタイム・スクリプト: これが操作実行中にのみ使用できるランタイム・スクリプトであるかどうかを選択します。通常、ソフトウェア・ライブラリの一部であるスクリプトはランタイム・スクリプトとして指定する必要がありますが、ユーザー・スクリプトがランタイム・スクリプトとして指定される場合があります。
注意: 事前チェック中またはヘルス・チェック中に、Oracle Site Guardは、ソフトウェア・ライブラリに追加されたランタイム・スクリプトの有無をチェックします。ただし、スクリプトがソフトウェア・ライブラリの一部でない場合、Oracle Site Guardは操作計画を実行する前に有無をチェックしません。 |
資格証明パラメータ: 1つ以上の構成済の資格証明を選択して、このスクリプトへのパラメータとして渡します。スクリプトに渡す資格証明を選択するには、「使用可能な値」列から「選択した値」列にそれらの資格証明を移動します。
「保存」をクリックします。
プライマリ・サイトに対して前処理スクリプト、後処理スクリプト、グローバル前処理スクリプトおよびグローバル後処理スクリプトをOracle Site Guardで構成するには、コマンドライン・インタフェースで次のemcli
コマンドを実行します。
emcli create_siteguard_script -system_name=name_of_the_system -operation=name_of_the_operation -script_type=type_of_the_script [-host_name=name_of_the_host_where_the_scripts_are_run] -path=path_of_the_script [-component="path_of_the_entity_in_software_library"] [-runtime_script="flag_to_specify_if_prechecks_to_check_availability_of_this_script"] [-run_on=flag_specifying_the_host] [-all_hosts=flag_to_run_script_on_all_the_hosts_in_the_system] [-role=role_associated_with_the_system] [-credential_type=type_of_the_credential] [-credential_name="name_of_the_credential"] [-target_storage_credential_name=target_storage_credential] [-source_storage_credential_name=source_storage_credential] [-credential_owner=credential_owner]
注意:
|
パラメータ | 説明 |
---|---|
-system_name |
システムの名前を指定します。 |
-operation |
操作の名前を指定します。次の操作名のいずれかです。
|
-script_type |
スクリプトのタイプを指定します。Mount 、UnMount 、Global-Pre-Script 、Global-Post-Script 、Pre Script 、Post-Script 、Storage-Failover またはStorage-Switchover を指定できます。 |
-host_name |
このスクリプトが実行されるホストの名前を指定します。
このパラメータはオプションで、2回以上指定できます。 |
-path |
スクリプトのパスを指定します。 |
-component |
ソフトウェア・ライブラリのエンティティへのパスを指定します。コンポーネントが指定されている場合、パスに含められるのはファイル名とそのパラメータのみです。
このパラメータはオプションです。 |
-runtime_script |
true またはfalse として値を指定します。スクリプトがランタイム・スクリプトとして指定される場合、事前チェックはスクリプトの有無を確認しません。スクリプトが動的にマウントされるか、操作計画の実行の一部として生成される場合、このパラメータが使用されます。
デフォルトでは、ソフトウェア・ライブラリからステージングされたすべてのスクリプトがランタイム・スクリプトとして指定されます。ソフトウェア・ライブラリからステージングされないスクリプトのデフォルト値は、 このパラメータはオプションです。 |
-run_on |
使用可能なホストの1つのみでスクリプトを実行する(any と入力)か、すべてのホストで実行する(all と入力)かを指定します。
このパラメータはオプションで、デフォルト値はallです。 |
-all_hosts |
スクリプトを、システム内のすべてのホストで実行できるようにするためのオプション・フラグ。このパラメータは、host_name を無視します。true またはfalse を入力します。 |
-role |
システム・ロールに基づいたスクリプトを構成するためのオプション・フラグ。デフォルトでは、スクリプトは、特定のシステムのプライマリ・ロールおよびスタンバイ・ロールの両方に対して構成されます。例: Primary またはStandby 。 |
–credential_type |
HostNormal またはHostPrivileged (root 権限がある場合)を指定します。 |
-credential_name |
このスクリプトを実行するために使用される資格証明の名前を指定します。
パラメータ |
-target_storage_credential_name |
ターゲット・ストレージの名前付き資格証明を指定します。target_storage_credential_name を指定した場合は、source_storage_credential_name およびcredential_owner を指定する必要があります。 |
-source_storage_credential_name |
ソース・ストレージの名前付き資格証明を指定します。source_storage_credential_name を指定した場合は、target_storage_credential_name およびcredential_owner を指定する必要があります。 |
-credential_owner |
資格証明の所有者を指定します。target_storage_credential_name およびsource_storage_credential_name を指定した場合は、属性credential_owner を指定する必要があります。 |
注意:
|
マウントおよびアンマウントのスクリプトは、次の2つの方法で提供されるストレージ・スクリプトです。
バンドル
Oracle Site Guardには、ファイル・システムのマウントおよびアンマウントの操作を処理するためのスクリプトがバンドルされています。スクリプトmount_umount.sh
は、Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリに含まれています。Oracle Site Guardでは、バンドルされているスクリプトが、実行するために定義されているすべてのホストに自動でデプロイされます。
ユーザー定義
ファイル・システムのマウントおよびアンマウントの操作用に独自のカスタム・スクリプトを定義できます。
独自のスクリプトをEnterprise Managerソフトウェア・ライブラリに追加できます。これを実行する場合、Oracle Site Guardは実行時にスクリプトをすべての構成済ホストにデプロイします。これは、Oracle Site Guardがmount_umount.sh
などのバンドルされたスクリプトを自動的にデプロイする方法と似ています。ただし、スクリプトがソフトウェア・ライブラリの一部でない場合、実行する必要があるすべてのホストにこれらのスクリプトをデプロイする必要があります。
この項では、mount_umount.sh
スクリプトの構文と使用方法を説明します。
ファイル・システムをマウントまたはアンマウントする操作のために、バンドルされているmount_umount.sh
スクリプトを例4-1で示されるように構成します。
例4-1 mount_umount.shスクリプトの使用方法
sh mount_umount.sh [-o operation_type ][-f directories_to_mount_or_unmount]
注意:
|
複数のディレクトリをマウントするには、次のコマンドを実行します。
sh mount_umount.sh -o mount -f /u02/oracle/config,/u02/oracle/product,/u02/oracle/stage
単一のディレクトリをマウントするには、次のコマンドを実行します。
sh mount_umount.sh -o mount -f /u01/app/oracle/product/test
複数のディレクトリをアンマウントするには、次のコマンドを実行します。
sh mount_umount.sh -o umount -f /u02/oracle/config,/u02/oracle/product,/u02/oracle/stage
単一のディレクトリをアンマウントするには、次のコマンドを実行します。
sh mount_umount.sh -o umount -f /u01/app/oracle/product/test
次のオプションのいずれかを使用して、マウントまたはアンマウントのスクリプトを構成します。
Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用してマウント・スクリプトまたはアンマウント・スクリプトを構成するには、次の手順に従います。
Enterprise ManagerにEM_SG_ADMINISTRATOR
ユーザーでログインします。
「ターゲット」メニューから、「システム」をクリックします。
「システム」ページが表示されます。
スクリプトを構成する必要のあるシステムの名前(汎用システム)を選択します。
そのサイトの「汎用システム」ページが表示されます。
「汎用システム」→「サイト・ガード」→「構成」をクリックします。
「サイト・ガード構成」ページが表示されます。
「ストレージ・スクリプト」タブをクリックします。
「追加」をクリックします。
「ストレージ・スクリプトの追加」ページが表示されます。
次の詳細を入力します。
ソフトウェア・ライブラリ・パス: スクリプトを含むソフトウェア・ライブラリ・エンティティへのパスを入力します。または、検索アイコンをクリックして、ソフトウェア・ライブラリのエンティティを参照します。これは、スクリプトがEnterprise Managerソフトウェア・ライブラリにすでに追加されている場合のみ適用されます。
スクリプト・パス: バンドルされているmount_umount.sh
スクリプトと該当するオプション(第4.4.2.1項「mount_umount.sh」を参照)を指定するか、または独自のユーザー定義スクリプトへのパスを入力します。
ユーザー定義のスクリプトを入力するには、検索アイコンをクリックしてファイル・システムを参照します。ログイン資格証明を指定して、リモート・ホストのファイル・システムを参照することもできます。
ターゲット・ホスト: 1つ以上のターゲット・ホストを選択するか、スクリプトをすべてのホストで実行する場合は「すべて」を選択します。
スクリプト・タイプ: 次のオプションのいずれかを選択します。
マウント
アンマウント
実行場所: このオプションは無効です。値は、「すべてのホスト」に設定されます。
操作タイプ: このスクリプトが実行する操作を指定します。「スイッチオーバー」または「フェイルオーバー」のオプションから選択します。
ランタイム・スクリプト: これが操作実行中にのみ使用できるランタイム・スクリプトであるかどうかを選択します。通常、ソフトウェア・ライブラリの一部であるスクリプトはランタイム・スクリプトとして指定する必要がありますが、ユーザー・スクリプトがランタイム・スクリプトとして指定される場合があります。
注意: 事前チェック中またはヘルス・チェック中に、Oracle Site Guardは、ソフトウェア・ライブラリに追加されたランタイム・スクリプトの有無をチェックします。ただし、スクリプトがソフトウェア・ライブラリの一部でない場合、Oracle Site Guardは操作計画を実行する前に有無をチェックしません。 |
資格証明タイプ: スクリプトの実行中に次の資格証明タイプのいずれかを選択します。
通常ホスト資格証明: スクリプト・ホストに構成された通常(非ルート)権限を使用するには、これらの資格証明を選択します。
特権ホスト資格証明: スクリプト・ホストに構成された特権(ルート
)権限を使用するには、これらの資格証明を選択します。
カスタム・ホスト資格証明: 代替セットの名前付き資格証明を使用するには、これらの資格証明を選択します。このオプションを選択する場合、「名前付き資格証明」ドロップダウン・メニューから名前付き資格証明を選択します。
名前付き資格証明: スクリプトを実行する場合に使用する名前付き資格証明を指定します。資格証明タイプがカスタム・ホスト資格証明に設定されている場合のみ、この選択を適用できます。
資格証明パラメータ: このスクリプトのパラメータとして渡す1つ以上の構成済の資格証明を選択します。スクリプトに渡す資格証明を選択するには、「使用可能な値」列から「選択した値」列にそれらの資格証明を移動します。
「保存」をクリックします。
マウント・スクリプトまたはアンマウント・スクリプトを構成するには、コマンドライン・インタフェースを使用して次のemcli
コマンドを実行します。
emcli create_siteguard_script -system_name="system_name" -operation="operation_name" -script_type="type_of_script" [-host_name="name_of_the_host"] -path="path_of_the_script" [-component="path_of_the_entity_in_software_library"] [-runtime_script="flag_to_specify_if_prechecks_should_check_availability_of_this_script"] [-run_on="flag_specifying_hosts_that_will_run_the_script"] [-all_hosts="flag_to_run_the_script_on_all_the_hosts_on_the_system"] [-role="role_associated_with_the_system"] [-credential_type="type_of_credential"] [-credential_name="name_of_the_credential"] [-target_storage_credential_name="target_storage_credential"] [-source_storage_credential_name="source_storage_credential"] [-credential_owner="credential_owner"]
パラメータ | 説明 |
---|---|
-system_name |
スクリプトの構成対象となるシステムを指定します。 |
-operation |
操作の機能を指定します。例: 「スイッチオーバー」 または「フェイルオーバー」 。 |
-script_type |
スクリプトのタイプ。実行する機能に応じて、次のオプションのいずれかを入力します。
|
-host_name |
スクリプトの実行先となるホストの名前を指定します。
ホストのリストを指定するには、セミコロンでホスト名を区切るか、 注意: すべてのホストは |
-path |
スクリプトへのパスを入力します。
バンドルされている 例:
Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリに追加したユーザー定義のスクリプトを構成する場合、スクリプトの名前およびスクリプトに必要な追加の引数のみを指定してください。 例:
すべての構成されたホストにデプロイするユーザー定義のスクリプトを構成する場合、スクリプトの場所へのフル・パスおよびスクリプトが必要とするすべての引数を入力します。 注意: スクリプトは、各ホストの同じパスの場所に存在する必要があります。 例:
|
-component |
ソフトウェア・ライブラリのエンティティへのパスを指定します。コンポーネントが指定されている場合、-path オプションに含められるのはスクリプト名とそのパラメータのみです。 |
-runtime |
スクリプトがランタイム・スクリプトであるかどうかを指定します。スクリプトがランタイム・スクリプトである場合、事前チェックではスクリプトの有無を確認しません。スクリプトが動的にマウントされるか、操作計画の実行の一部として生成される場合、このオプションを使用できます。デフォルトでは、ソフトウェア・ライブラリからステージングされたすべてのスクリプトがランタイム・スクリプトとして指定されます。ソフトウェア・ライブラリからステージングされていないスクリプトでは、デフォルト値はfalse です。 |
-run-on |
使用可能なホストの1つのみでスクリプトを実行する(any と入力)か、すべてのホストで実行する(all と入力)かを指定します。 |
-all_hosts |
スクリプトがシステムのすべてのホストで実行されるようにするには、このオプション・フラグを指定します。このパラメータは、-host_name パラメータをオーバーライドします。 |
-role |
このオプションは、タイプMount およびUnMount のスクリプトに適用できません。 |
-credential type |
root 権限のあるユーザーについて、HostNormal 資格証明またはHostPrivileged 資格証明を指定します。credential_type の値が指定されていない場合、credential_name の値を指定する必要があります。 |
-credential_name |
このスクリプトを実行する場合に使用する代替の名前付き資格証明を指定します。credential_name の値が指定されていない場合、credential_type の値を指定する必要があります。 |
-target_storage_credential_name |
このオプションは、タイプMountおよびUnMountのスクリプトに適用できません。 |
-source_storage_credential_name |
このオプションは、タイプMountおよびUnMountのスクリプトに適用できません。 |
-credential_owner |
このオプションは、タイプMountおよびUnMountのスクリプトに適用できません。 |
ストレージ・スクリプトは、ストレージ・スイッチオーバーおよびストレージ・フェイルオーバーの操作用に使用されます。ストレージ・スクリプトには次の2つのタイプがあります。
バンドル
Oracle Site Guardには、ファイル・システムのマウントおよびアンマウントの操作を処理するためのスクリプトがバンドルされています。スクリプトzfs_storage_role_reversal.sh
は、Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリに含まれています。Oracle Site Guardでは、バンドルされているスクリプトが、実行するために定義されているすべてのホストに自動でデプロイされます。
ユーザー定義
ファイル・システムのマウントおよびアンマウントの操作用に独自のカスタム・スクリプトを定義できます。
独自のスクリプトをEnterprise Managerソフトウェア・ライブラリに追加できます。これを実行する場合、Oracle Site Guardは実行時にスクリプトをすべての構成済ホストにデプロイします。これは、Oracle Site Guardがzfs_storage_role_reversal.sh
などのバンドルされたスクリプトを自動的にデプロイする方法と似ています。ただし、スクリプトがソフトウェア・ライブラリの一部でない場合、実行する必要があるすべてのホストにデプロイする必要があります。
この項では、zfs_storage_role_reversal.sh
スクリプトの構文と使用方法を説明します。このスクリプトはOracle Site Guardにバンドルされ、スイッチオーバーまたはフェイルオーバー操作計画の一部としてストレージ・ロール・リバーサル操作を実行するために使用できます。
スイッチオーバーとフェイルオーバーの操作のために、バンドルされているzfs_storage_role_reversal.sh
スクリプトを例4-2と次の表で示されるように構成します。
オプション | 説明 | 必須かどうか |
---|---|---|
--target_applianceまたは-t |
ターゲットZFSアプライアンスのホスト名を指定します。
例:
|
はい |
--target_userまたは-w |
スクリプトを実行するための権限を持つ、ターゲットZFSアプライアンス上のユーザー名を指定します。指定されない場合、スクリプトを実行するユーザーのユーザー名が使用されます。
例: |
いいえ |
--source_applianceまたは-h |
ソースZFSアプライアンスのホスト名を指定します。
例:
|
はい |
--source_userまたは-u |
スクリプトを実行するための権限を持つ、ソースZFSアプライアンス上のユーザー名を指定します。指定されない場合、スクリプトを実行するユーザーのユーザー名が使用されます。
例: |
いいえ |
--project_nameまたは-j |
レプリケートされたZFSプロジェクトの名前を指定します。
たとえば、 |
はい |
--target_pool_nameまたは-p |
ターゲットZFSアプライアンス上のストレージ・プールの名前を指定します。
例: |
はい |
--source_pool_name または-q |
ソースZFSアプライアンス上のストレージ・プールの名前を指定します。
例: |
はい |
--operation_typeまたは-o |
このスクリプトの構成先となる操作。
例: |
はい |
--is_sync_neededまたは-c |
ロール・リバーサルを開始する前にレプリケーション・パッケージを更新または同期する必要があるかどうかを指定します。適用できる値はY またはN です。
指定されない場合、デフォルト値はスイッチオーバーに |
いいえ |
--continue_on_sync_failureまたは-f |
更新または同期が失敗した場合にロール・リバーサルを続行するかどうかを指定します。適用できる値はY またはN です。
このオプションは、パラメータ |
いいえ |
--sync_timeoutまたは-e |
タイムアウト値(秒単位)を指定し、この時間が経過しても更新または同期が完了しない場合は、これらの操作は失敗したと宣言されます。このオプションは、-is_sync_needed が有効な場合のみ適用されます。
例: |
いいえ |
--keep_log_file または-l |
スクリプトが出力をログ・ファイルに送信するかどうかを指定します。適用できる値はY またはN です。
指定されない場合、デフォルトはN(ログ出力はログ・ファイルに送信されません)です。 |
いいえ |
--zfs_lag_in_seconds または-z |
ZFSレプリケーション・ラグしきい値(秒単位)を指定します。レプリケーション・ラグがこの値を超えた場合、ストレージ・ロールをリバースしないでください。例: 300 (5分) |
いいえ |
--is_source_reachable または-x |
Site Guardがソース・アプライアンスに接続可能かどうかをチェックするかどうかを指定します。このオプションはフェイルオーバーの場合にのみ適用され、スクリプトによるソース・アプライアンスの使用可能性のチェックを防ぐために使用する必要があります。適用できる値はY またはN です。
指定されない場合、デフォルト値は |
いいえ |
--source_user_equivalence または-m |
ソース・アプライアンスへのSSH接続を確立する場合に使用するSSHユーザー名を指定します。これが指定されない場合、スクリプトは代替のユーザー名を指定せずにSSH接続を試行します。
例:
|
いいえ |
--target_user_equivalence または-n |
ターゲット・アプライアンスへのSSH接続を確立する場合に使用するSSHユーザー名を指定します。これが指定されない場合、スクリプトは代替のユーザー名を指定せずにSSH接続を試行します。
例:
|
いいえ |
次のオプションのいずれかを使用して、ストレージ・スクリプトを構成します。
Enterprise ManagerにEM_SG_ADMINISTRATOR
ユーザーでログインします。
「ターゲット」メニューから、「システム」をクリックします。
「システム」ページが表示されます。
スクリプトを構成する必要のあるシステムの名前(汎用システム)を選択します。
そのサイトの「汎用システム」ページが表示されます。
「汎用システム」→「サイト・ガード」→「構成」をクリックします。
「サイト・ガード構成」ページが表示されます。
「ストレージ・スクリプト」タブをクリックします。
「追加」をクリックします。
「ストレージ・スクリプトの追加」ページが表示されます。
次の詳細を入力します。
ソフトウェア・ライブラリ・パス: スクリプトを含むソフトウェア・ライブラリ・エンティティへのパスを入力します。または、検索アイコンをクリックして、ソフトウェア・ライブラリのエンティティを参照します。これは、スクリプトがEnterprise Managerソフトウェア・ライブラリにすでに追加されている場合のみ適用されます。
スクリプト・パス: バンドルされているzfs_storage_role_reversal.sh
スクリプトと該当するオプション(第4.4.3.1項「zfs_storage_role_reversal.sh」を参照)を指定するか、または独自のユーザー定義スクリプトへのパスを入力します。ユーザー定義のスクリプトを参照するには、検索アイコンをクリックしてファイル・システムを参照します。ログイン資格証明を指定して、リモート・ホストのファイル・システムを参照することもできます。
例:
sh zfs_storage_role_reversal.sh -t zfssite1.mycompany.com -h zfssite2.mycompany.com -j ZFS-DR-Project -p zfssite1-pool-0 -q zfssite2-pool-0 -c N -f Y -z 300 -l Y switchover
ターゲット・ホスト: 1つ以上のターゲット・ホストを選択するか、スクリプトをすべてのホストで実行する場合は「すべて」を選択します。
スクリプト・タイプ: Oracle Site Guardが実行する必要がある機能に応じて、次のオプションのいずれかを選択します。
ストレージ・スイッチオーバー
ストレージ・フェイルオーバー
スクリプト・タイプのストレージ・スイッチオーバーまたはストレージ・フェイルオーバーを選択すると、ダイアログの使用可能なオプションが変更されます。「ターゲット記憶域の資格証明」と「ソース記憶域の資格証明」の2つのオプションが追加で表示されます。
実行場所: すべての選択されたホストでスクリプトを実行するには、「すべてのホスト」を選択します。選択したターゲット・ホストのいずれか1つでスクリプトを実行するには、「任意のホスト」を選択します。
操作タイプ: このスクリプトが実行する操作を指定します。「スイッチオーバー」または「フェイルオーバー」のオプションから選択します。
ランタイム・スクリプト: これが操作実行中にのみ使用できるランタイム・スクリプトであるかどうかを選択します。通常、ソフトウェア・ライブラリの一部であるスクリプトはランタイム・スクリプトとして指定する必要があります。ただし、ユーザー・スクリプトはランタイム・スクリプトとして指定される場合があります。
注意: 事前チェック中またはヘルス・チェック中に、Oracle Site Guardは、ソフトウェア・ライブラリに追加されたランタイム・スクリプトの有無をチェックします。ただし、スクリプトがソフトウェア・ライブラリの一部でない場合、Oracle Site Guardは操作計画を実行する前に有無をチェックしません。 |
資格証明のタイプ: スクリプトを実行するために使用する次の資格証明のタイプのいずれかを選択します。
スクリプト・ホストに構成された通常(非ルート)権限を使用する通常ホスト資格証明。
スクリプト・ホストに構成された特権(ルート)権限を使用する特権ホスト資格証明。
代替セットの名前付き資格証明を使用するカスタム・ホスト資格証明。このオプションを選択する場合、「名前付き資格証明」ドロップダウン・メニューから使用する名前付き資格証明を選択します。
名前付き資格証明: スクリプトを実行する場合に使用する名前付き資格証明を選択します。資格証明タイプがカスタム・ホスト資格証明に設定されている場合のみ、この選択を適用できます。
ターゲット記憶域の資格証明: ターゲット・ストレージ・アプライアンスにアクセスするために使用する名前付き資格証明を選択します。
ソース記憶域の資格証明: ソース・ストレージ・アプライアンスにアクセスするために使用する名前付き資格証明を選択します。
資格証明パラメータ: 1つ以上の構成済の資格証明を選択して、このスクリプトへのパラメータとして渡します。スクリプトに渡す資格証明を選択するには、「使用可能な値」列から「選択した値」列にそれらの資格証明を移動します。
「保存」をクリックします。
ストレージ・スクリプトを構成するには、コマンドライン・インタフェースを使用して次のemcli
コマンドを実行します。
emcli create_siteguard_script -system_name="name_of_the_system" -operation="name_of_the_operation" -script_type="type_of_the_script" [-host_name="name_of_the_host_where_the_script_will_be_run"] -path="path_of_the_script" [-component="path_of_the_entity_in_software_library"] [-runtime_script="flag_to_specify_if_prechecks_should_check_availability_of_this_script"] [-run_on="flag_specifying_which_hosts_will_run_the_script"] [-all_hosts="flag_to_run_the_script_on_all_the_hosts_in_the_system"] [-role="role_associated_with_the_system"] [-credential_type="type_of_the_credential"] [-credential_name="name_of_the_credential"] [-target_storage_credential_name="target_storage_credential"] [-source_storage_credential_name="source_storage_credential"] [-credential_owner="credential_owner"]
パラメータ | 説明 |
---|---|
-system_name |
スクリプトの構成対象となるシステムを指定します。 |
-operation |
操作の機能を指定します。例: Switchover 、Failover 、Start またはStop 。 |
-script_type |
実行する操作に応じて、スクリプトのタイプを指定します。
例: |
-host_name |
スクリプトの実行先となるホストの名前を指定します。
このオプションは、複数のホストを構成するために、必要な数だけ指定できます。 各ホストは、パラメータ |
-path |
スクリプトへのパスを入力します。
バンドルされている 例:
Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリに追加したユーザー定義のスクリプトを構成する場合、スクリプトの名前およびスクリプトに必要な追加の引数のみを指定してください。 例:
すべての構成されたホストにデプロイするユーザー定義のスクリプトを構成する場合、スクリプトの場所へのフル・パスおよびスクリプトが必要とするすべての引数を入力します。 注意: スクリプトは、各ホストの同じパスの場所に存在する必要があります。 例:
|
-component |
ソフトウェア・ライブラリのエンティティへのパスを指定します。コンポーネントが指定されている場合、-path オプションに含められるのはスクリプト名とそのパラメータのみです。 |
-runtime_script |
スクリプトがランタイム・スクリプトであるかどうかを指定します。スクリプトがランタイム・スクリプトとして指定される場合、事前チェックはスクリプトの有無を確認しません。スクリプトが動的にマウントされるか、操作計画の実行の一部として生成される場合、このオプションを使用できます。デフォルトでは、ソフトウェア・ライブラリからステージングされたすべてのスクリプトがランタイム・スクリプトとして指定されます。ソフトウェア・ライブラリからステージングされないスクリプトのデフォルト値は、false です。 |
-run_on |
使用可能なホストの1つのみでスクリプトを実行する(any と入力)か、すべてのホストで実行する(all と入力)かを指定します。
このパラメータはオプションで、デフォルト値は |
-all_hosts |
スクリプトがシステムのすべてのホストで実行されるようにするには、このオプション・フラグを指定します。このパラメータは、host_name を無視します。 |
-role |
このオプションは、ストレージ・スイッチオーバーおよびストレージ・フェイルオーバー・タイプのスクリプトに適用できません。 |
–credential_type |
root 権限のあるユーザーについて、HostNormal 資格証明またはHostPrivileged 資格証明を指定します。パラメータcredential_type の値が指定されない場合、credential_name の値を指定する必要があります。 |
-credential_name |
このスクリプトを実行する場合に使用する代替の名前付き資格証明を指定します。パラメータcredential_type の値が指定されない場合、パラメータcredential_type の値を指定する必要があります。 |
-target_storage_credential_name |
ターゲット・ストレージ・アプライアンスにアクセスするために使用する名前付き資格証明を指定します。このオプションは、ストレージ・スイッチオーバー およびストレージ・フェイルオーバー ・タイプのスクリプトにのみ適用できます。パラメータtarget_storage_credential_name の値が指定される場合、source_storage_credential_name およびcredential_owner の値を指定する必要があります。 |
-source_storage_credential_name |
ソース・ストレージ・アプライアンスにアクセスするために使用する名前付き資格証明を指定します。このオプションは、ストレージ・スイッチオーバー およびストレージ・フェイルオーバー ・タイプのスクリプトにのみ適用できます。パラメータtarget_storage_credential_name の値を指定した場合は、target_storage_credential_name およびcredential_owner を指定する必要があります。 |
-credential_owner |
target_storage_credential およびsource_storage_credential の名前付き資格証明の所有者を指定します。 |
Oracle Site Guardは、スクリプトへのパラメータとして資格証明を追加、削除および取得するためのEM CLIコマンドを提供します。スクリプトを構成してパラメータとして資格証明を受け取る前に、第3.2.4項「資格証明の作成」の説明に従ってこれらの資格証明を作成していることを確認してください。また、資格証明パラメータを構成するスクリプトが第4.4項「スクリプトの構成」の説明に従ってすでに構成されていることを確認してください。
スクリプト・パラメータとして資格証明を構成するために次のアクションを実行できます。
資格証明パラメータを構成されたスクリプトに追加するには、コマンドライン・インタフェースを使用して次のEM CLIコマンドを実行します。スクリプトへのパラメータとして構成する必要がある各セットの資格証明に一度このコマンドを実行する必要があります。
emcli add_siteguard_script_credential_params -script_id="id_associated_with_the_script" -credential_name="name_of_the_credential" [-credential_owner="credential_owner"]
パラメータ | 説明 |
---|---|
-script_id |
スクリプトIDを指定します。 |
-credential_name |
資格証明の名前を指定します。 |
-credential_owner |
資格証明の所有者の詳細を指定します。資格証明の所有者がログインしているユーザーと同じである場合、このパラメータの値を指定する必要はありません。 |
スクリプトにすでに構成されている1つ以上の資格証明パラメータを削除するには、コマンドライン・インタフェースを使用して次のEM CLIコマンドを実行します。
emcli delete_siteguard_script_credential_params -script_id="Id associated with the script" [-credential_name="name of the credential"] [-credential_owner="credential owner"]
パラメータ | 説明 |
---|---|
-script_id |
スクリプトに関連付けられるIDを指定します。 |
-credential_name |
資格証明の名前を指定します。この引数が指定されない場合、スクリプトに関連付けられているすべての資格証明が削除されます。
このパラメータはオプションです。 |
-credential_owner |
資格証明の所有者を指定します。資格証明の所有者がログインしているユーザーと同じである場合、このパラメータを指定する必要はありません。 |
スクリプトに構成された1つ以上の資格証明パラメータのリストを取得するには、コマンドライン・インタフェースを使用して次のEM CLIコマンドを実行します。
emcli get_siteguard_script_credential_params -script_id="Id_associated_with_the_script" [-credential_name="name_of_the_credential"] [-credential_owner="credential_owner"]
パラメータ | 説明 |
---|---|
-script_id |
スクリプトに関連付けられるIDを指定します。 |
-credential_name |
資格証明の名前を指定します。この引数が指定されない場合、スクリプトに関連付けられているすべての資格証明が削除されます。
このパラメータはオプションです。 |
-credential_owner |
資格証明の所有者を指定します。資格証明の所有者がログインしているユーザーと同じである場合、このパラメータを指定する必要はありません。 |
既存のスクリプトをクローニング(コピー)して、新しいスクリプトを作成および構成できます。これは、すべてのタイプのスクリプトに適用されます。
Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用してスクリプトをクローニングするには、次の手順を実行します。
Enterprise ManagerにEM_SG_ADMINISTRATOR
ユーザーでログインします。
「ターゲット」メニューから、「システム」を選択します。
「システム」ページが表示されます。
スクリプトを構成する必要のあるシステムの名前(汎用システム)を選択します。そのサイトの「汎用システム」ページが表示されます。
「汎用システム」→「サイト・ガード」→「構成」をクリックします。
「サイト・ガード構成」ページが表示されます。
「前処理/後処理スクリプト」タブまたは「ストレージ・スクリプト」タブをクリックします。
「前処理/後処理スクリプト」ページまたは「ストレージ・スクリプト」ページが表示されます。
「スクリプト」表から構成されたスクリプトを選択して、「類似追加」をクリックします。
変更する事前構成済の値を変更します。
「保存」をクリックします。
Enterprise Managerによって管理される1つ以上のホストを、サイトの補助ホストとして構成できます。補助ホストは、Enterprise Managerによって管理されている必要があります。補助ホストは、1つ以上のサイトの一部となることができます。これらのホストは、サイトで前処理スクリプト、後処理スクリプトまたはストレージ・スクリプトを実行するために使用できます。
次のアクションが実行できます。
サイトに補助ホストを追加するには、コマンドライン・インタフェースで次のEMCLIコマンドを実行します。
emcli add_siteguard_aux_hosts -system_name="system_name" -host_name="host_name"
パラメータ | 説明 |
---|---|
-system_name |
操作を実行しているシステムを指定します。 |
-host_name |
スクリプトを実行するホストの名前。
注意: ホスト名が |
サイトの補助ホストを削除するには、コマンドライン・インタフェースで次のEMCLIコマンドを実行します。
emcli delete_siteguard_aux_host -system_name="system_name" [-host_name="name_of_the_host"]
パラメータ | 説明 |
---|---|
-system_name |
操作を実行しているシステムを指定します。 |
-host_name |
スクリプトを実行するホストの名前。
注意: ホスト名が |
システムのすべての補助ターゲットのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。
emcli get_siteguard_aux_hosts
-system_name="system_name"
パラメータ | 説明 |
---|---|
-system_name |
操作を実行しているシステムを指定します。 |
この項では、Data Guardが有効になっている1つ以上のデータベースで適用ラグおよびトランスポート・ラグの値を構成する方法を説明します。
次のトピックが含まれます:
次のコマンドを実行することによって、Data Guardが有効になっている1つ以上のデータベースで適用ラグおよびトランスポート・ラグの値を構成できます。
emcli configure_siteguard_lag -system_name="system_name" [-target_name="database_target_name"] -property_name="lag_type" -value="max_limit"
注意: [] は、オプションのパラメータであることを示します。 |
パラメータ | 説明 |
---|---|
-system_name |
しきい値の制限を構成するシステムを指定します。 |
-target_name |
しきい値の制限を構成するデータベース・ターゲット名を指定します。このパラメータが指定されない場合、しきい値はシステムのすべてのデータベースに適用されます。 |
-property_name |
プロパティ名を指定します。有効な値はApplyLag およびTransportLag です。 |
-value |
構成するしきい値を(秒単位で)指定します。 |
1つ以上のData Guardが有効になっているデータベースで適用ラグおよびトランスポート・ラグのしきい値を更新するには、次のコマンドを実行します。
emcli update_siteguard_lag -system_name="system_name" [-target_name="database_target_name"] -property_name="lag_type" -value="max_limit"
注意: [] は、オプションのパラメータであることを示します。 |
パラメータ | 説明 |
---|---|
-system_name |
しきい値の制限を構成するシステムを指定します。 |
-target_name |
しきい値の制限を構成するデータベース・ターゲット名を指定します。このパラメータが指定されない場合、しきい値はシステムのすべてのデータベースに適用されます。 |
-property_name |
プロパティ名を指定します。有効な値はApplyLag およびTransportLag です。 |
-value |
更新するしきい値を(秒単位で)指定します。 |
1つ以上のData Guardが有効になっているデータベースで構成済の適用ラグおよびトランスポート・ラグのしきい値を削除するには、次のEMCLIコマンドを実行します。
emcli delete_siteguard_lag -system_name="system_name" [-target_name="database_target_name"] -property_name="lag_type"
注意: [] は、オプションのパラメータであることを示します。 |
パラメータ | 説明 |
---|---|
-system_name |
しきい値の制限を構成するシステムを指定します。 |
-target_name |
しきい値の制限を構成するデータベース・ターゲット名を指定します。このパラメータが指定されない場合、しきい値はシステムのすべてのデータベースに適用されます。 |
-property_name |
プロパティ名を指定します。有効な値はApplyLag およびTransportLag です。 |
システムの構成済のデータベースの適用ラグおよびトランスポート・ラグのしきい値の制限を表示するには、次のコマンドを実行します。
emcli get_siteguard_lag -system_name="system name" [-target_name="database_target_name"] -property_name="lag_type"
注意: [] は、オプションのパラメータであることを示します。 |
パラメータ | 説明 |
---|---|
-system_name |
しきい値の制限を取得するシステムを指定します。 |
-target_name |
しきい値の制限を取得するデータベース・ターゲット名を指定します。このパラメータが指定されない場合、システムのすべてのデータベースのしきい値が表示されます。 |
-property_name |
プロパティ名を指定します。有効な値はApplyLag およびTransportLag です。 |