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Oracle® Site Guard管理者ガイド
リリース12.1.0.7
E57717-02
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4 Oracle Site Guardの構成

この章では、Oracle Site Guardを構成するために従う必要のあるタスクについて説明します。

次のトピックが含まれます:

4.1 概要

障害時リカバリの操作計画を作成する前に、最初にOracle Site Guardを構成する必要があります。Oracle Site Guardを構成したら、その作成した構成を使用する操作計画を作成できます。

図4-1は、Oracle Site Guardを構成するためのロードマップを示します。オプションとマークされている手順は、サイト・トポロジと操作計画で特定のタイプの構成が必要な場合に必要となります。ただし、ほとんどのエンタープライズ・デプロイメントは大規模で複雑なため、通常、図に示されているすべての構成手順が必要になります。

図4-1 Oracle Site Guard構成のワークフロー

図4-1については前後の文で説明しています。

注意:


4.2 サイトの構成

障害時リカバリ構成を設定する最初の手順として、サイトを構成し、構成済サイトにロールを指定する必要があります。構成済サイトは、プライマリ(本番)サイトまたはスタンバイ・サイトとして指定する必要があります。

次の方法のいずれかを使用して、サイトを構成します。

4.2.1 Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用したサイトの構成

Oracle Site Guard構成を作成し、スタンバイ・システムをプライマリ・システムに関連付けるには、次の手順を完了します。

  1. Enterprise ManagerにEM_SG_ADMINISTRATORユーザーでログインします。

  2. 「ターゲット」メニューから、「システム」を選択します。

    「システム」ページが表示されます。

  3. 第3.2.3項「プライマリ・サイトおよびスタンバイ・サイトの作成」の説明に従って作成したプライマリ・サイトに対応するシステムの名前(汎用システム)をクリックします。

    プライマリ・サイトの「汎用システム」ページが表示されます。

  4. システムのホームページで、「汎用システム」メニューから「サイト・ガード」「構成」の順に選択します。

    「サイト・ガード構成」ページが表示されます。

  5. 「一般」タブの「スタンバイ・システム」セクションで、「追加」をクリックします。

    「検索と選択: スタンバイ・システム」ページが表示されます。

  6. スタンバイ・システムを選択し、「選択」をクリックします。

  7. 「作成」をクリックします。また、Oracle Site Guard構成がすでに存在する場合は、「保存」をクリックします。

  8. 「OK」をクリックして、処理を確定します。

    サイト・ガードにより、スタンバイ・システム構成が保存されます。

4.2.2 EMCLIコマンドを使用したサイトの構成

プライマリ・サイトおよびスタンバイ・サイトの構成を追加するには、コマンドライン・インタフェースで次のemcliコマンドを実行する必要があります。


注意:

emcliへのログインの詳細は、『Oracle Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース』「コマンドライン・インタフェースの概要およびインストール」の章を参照してください。

emcli create_siteguard_configuration 
      -primary_system_name="system_name1"
      -standby_system_name="system_name2"
パラメータ 説明
-primary_system_name プライマリ・サイトに関連付けられるシステムの名前を入力します。
-standby_system_name スタンバイ・サイトに関連付けられるシステムの名前を入力します。

既存のプライマリ・サイトおよびスタンバイ・サイトの間の関連付けを表示するには、コマンドライン・インタフェースで次のemcliコマンドを実行する必要があります。

emcli get_siteguard_configuration
         [-primary_system_name="name_of_the_primary_system"]
         [-standby_system_name="name_of_the_standby_system"]

4.3 資格証明アソシエーションの作成

この項では、サイト・ガードにより管理されているターゲットと第3.2.4項「資格証明の作成」の手順に従って作成した資格証明を関連付ける方法を説明します。


注意:


次のターゲットに対して、名前付き資格証明アソシエーションまたは優先資格証明アソシエーションを設定する必要があります。

  • Oracle Fusion MiddlewareおよびOracle Databaseがインストールされ、構成されている各ホスト(通常ユーザーおよびroot権限を持つユーザーの場合)

  • Oracle WebLogic管理サーバー

  • Oracle Database

4.3.1 名前付き資格証明アソシエーションまたは優先資格証明アソシエーションの作成

名前付き資格証明アソシエーションまたは優先資格証明アソシエーションは、次の方法のいずれかを使用して作成できます。

4.3.1.1 Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用した名前付き資格証明アソシエーションまたは優先資格証明アソシエーションの作成

Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用して名前付き資格証明を作成するには、次の手順を実行します。

  1. Enterprise ManagerにEM_SG_ADMINISTRATORユーザーでログインします。

  2. 「ターゲット」メニューから、「システム」を選択します。

  3. 「システム」ページで、資格証明アソシエーションを作成するシステムの名前をクリックします。

  4. システムのホームページで、「汎用システム」メニューから「サイト・ガード」「構成」の順に選択します。

  5. 「資格証明」タブをクリックします。

    説明に従って、異なるタイプの資格証明を関連付けます。

    通常ホスト資格証明を関連付ける

    通常ホスト資格証明を関連付けて、ターゲット・ホストの特定のコマンドまたはスクリプトを実行します。

    通常ホスト資格証明を関連付けるには、次の手順に従います。

    1. 「資格証明」タブの「通常ホスト資格証明」セクションで、「追加」をクリックします。

      通常ホスト資格証明の追加ダイアログが表示されます。

    2. 通常ホスト資格証明を関連付けるターゲットを選択します。「すべて」を選択して、リストのすべてのシステムを選択します。

      ページの「優先資格証明の使用」オプションを選択して、デフォルトの資格証明セットを選択できます。「優先資格証明の使用」を選択すると、「名前付き資格証明」セクションは無効になります。名前付き資格証明を選択するには、「優先資格証明の使用」の選択を解除します。

    3. 「保存」をクリックします。

    特権ホスト資格証明を関連付ける

    特権ホスト資格証明を関連付けて、ターゲット・ホストのストレージをマウントまたはアンマウントします。

    特権ホスト資格証明を関連付けるには、次の手順に従います。

    1. 「資格証明」タブの「特権ホスト資格証明」セクションで、「追加」をクリックします。

      特権ホスト資格証明の追加ダイアログが表示されます。

    2. 特権ホスト資格証明を関連付けるターゲットを選択します。リスト内のすべてのターゲットを選択するには、「すべて」を選択します。

      ページの「優先資格証明の使用」オプションを選択して、デフォルトの資格証明セットを選択できます。「優先資格証明の使用」を選択すると、「名前付き資格証明」セクションは無効になります。名前付き資格証明を選択するには、「優先資格証明の使用」の選択を解除します。

    3. 「保存」をクリックします。

    Oracle Node Manager資格証明の関連付け

    ノード・マネージャ・ターゲットを管理するために接続するOracle Node Manager資格証明を関連付けます。Oracle Node Manager資格証明をOracle Weblogic Serverターゲットを持つ各サイトに関連付ける必要もあります。ただし、Oracle Node Manager資格証明を構成する場合、タイプHostNormalまたはHostPrivilegedの資格証明を使用して構成する必要があります。

    Oracle Node Manager資格証明を関連付けるには、次の手順に従います。

    1. 「資格証明」タブの「Oracle Node Manager資格証明」セクションで、「追加」をクリックします。

      Oracle Node Manager資格証明の追加ダイアログが表示されます。

    2. Oracle Node Manager資格証明を関連付けるターゲット・ホストを選択します。「すべて」を選択して、リストのすべてのターゲット・ホストを選択します。

      ページの「優先資格証明の使用」オプションを選択して、デフォルトの資格証明セットを選択できます。「優先資格証明の使用」を選択すると、「名前付き資格証明」セクションは無効になります。名前付き資格証明を選択するには、「優先資格証明の使用」の選択を解除します。

    3. 「保存」をクリックします。

    Oracle WebLogic管理資格証明を関連付ける

    Oracle WebLogic管理資格証明を関連付けて、管理サーバーに接続するか、管理対象サーバーを起動または停止します。

    Oracle WebLogic管理資格証明を関連付けるには、次の手順に従います。

    1. 「資格証明」タブの「Oracle WebLogic管理資格証明」セクションで、「追加」をクリックします。

      Oracle WebLogic管理資格証明の追加ダイアログが表示されます。

    2. Oracle WebLogic管理資格証明を関連付けるターゲットを選択します。リスト内のすべてのターゲットを選択するには、「すべて」を選択します。

      ページの「優先資格証明の使用」オプションを選択して、デフォルトの資格証明セットを選択できます。「優先資格証明の使用」を選択すると、「名前付き資格証明」セクションは無効になります。名前付き資格証明を選択するには、「優先資格証明の使用」の選択を解除します。

    3. 「保存」をクリックします。

    SYSDBAデータベース資格証明を関連付ける

    SYSDBAデータベース資格証明を関連付けて、Data Guard Brokerを介してスイッチオーバーまたはフェイルオーバー操作を実行します。

    データベース資格証明を関連付けるには、次の手順に従います。

    1. 「資格証明」タブの「SYSDBAのデータベース資格証明」セクションで、「追加」をクリックします。

      Oracle WebLogic管理資格証明の追加ダイアログが表示されます。

    2. SYSDBAデータベース資格証明を関連付けるターゲットを選択します。リスト内のすべてのターゲットを選択するには、「すべて」を選択します。

      ページの「優先資格証明の使用」オプションを選択して、デフォルトの資格証明セットを選択できます。「優先資格証明の使用」を選択すると、「名前付き資格証明」セクションは無効になります。名前付き資格証明を選択するには、「優先資格証明の使用」の選択を解除します。

    3. 「保存」をクリックします。

4.3.1.2 EMCLIコマンドを使用した名前付き資格証明アソシエーションまたは優先資格証明アソシエーションの作成

ターゲットに対する名前付き資格証明アソシエーションまたは優先資格証明アソシエーションを作成するには、コマンドライン・インタフェースで資格証明フレームワークEMCLIコマンドを実行します。

emcli create_siteguard_credential_association
         -system_name="name_of_the_system"
         [-target_name="name_of_the_target"]
         -credential_type="type_of_credential"
         [-credential_name="name"]
         [–use_preferred_credential="true_or_false"]
         -credential_owner="owner"
パラメータ 説明
-system_name システムの名前を指定します。
-target_name ターゲットの名前を指定します。このパラメータはオプションです。
-credential_type 資格証明のタイプを指定します。例: HostNormalHostPrivilegedNodeManagerWLSAdminまたはDatabaseSysdba

注意: ノード・マネージャ資格証明の場合、NodeManager credential_typeを指定し、target_nameの値を指定して、credential_nameHostNormal資格証明を使用します。

-credential_name 資格証明の名前を指定します。

credential_nameの値が指定されていない場合、use_preferred_credentialtrueに設定する必要があります。

-credential_owner 資格証明の所有者を指定します。
-use_preferred_credential 優先資格証明を使用している場合は、trueを指定します。デフォルト値はfalseです。デフォルト値を使用する場合は、名前付き資格証明を使用する-credential_nameパラメータを指定する必要があります。

4.4 スクリプトの構成

Oracle Site Guardには、障害時リカバリ操作を管理するための様々なタイプのスクリプトをユーザーが構成できるようにするメカニズムが用意されています。これらのスクリプトは、それらが提供する機能に応じて、Oracle Site Guardにバンドルされている場合や、ユーザーが用意できる場合があります。Oracle Site Guardの構成中にこれらのスクリプトを構成する必要があります。実行する必要があるホストに自動的にステージング(デプロイ)できるように、これらのスクリプトをEnterprise Managerソフトウェア・ライブラリに追加する必要があることに注意してください。ソフトウェア・ライブラリの一部でないスクリプトは、実行するために定義される各ホストで手動でステージング(デプロイ)する必要があります。

Oracle Site Guardを使用して、次のタイプのスクリプトを構成できます。

  • カスタム事前チェック・スクリプト

    カスタム事前チェック・スクリプトを使用して、Oracle Site Guardが用意する事前チェックおよびヘルス・チェック機能を拡張します。Oracle Site Guardの事前チェックおよびヘルス・チェック機能の詳細は、第2.3.1項「拡張性」を参照してください。

  • 前処理スクリプト、後処理スクリプト、グローバル前処理スクリプトおよびグローバル後処理スクリプト

    前処理スクリプト、後処理スクリプト、グローバル前処理スクリプトおよびグローバル後処理スクリプトは、操作計画を実行する場合にOracle Site Guardの機能を拡張するために使用されます。詳細は、第2.3.1項「拡張性」を参照してください。

  • マウントおよびアンマウント・スクリプト

    第2.3.3項「ストレージ統合」で説明されているマウントおよびアンマウント・スクリプトは、操作中に実行されるファイル・システムのマウントおよびアンマウント操作に必要です。Oracle Site Guardにバンドルされているスクリプトを使用するか、独自のスクリプトを用意できます。

  • ストレージ・スクリプト

    第2.3.3項「ストレージ統合」で説明されているストレージ・スクリプトは、操作中に実行する必要があるストレージ管理に必要です。Oracle Site Guardでバンドルされているスクリプトを使用するか、独自のスクリプトを用意できます。


注意:

  • ユーザー定義のスクリプトは実行可能スクリプトであり、リターン・コードが明確に定義されている必要があります。スクリプトは、成功した場合は0を戻し、失敗した場合は、ゼロ以外の値を戻す必要があります。

  • すべてのユーザー定義スクリプトを実行するために必要な権限を構成していることを確認します。


この項には次のトピックが含まれます:

4.4.1 カスタム事前チェック・スクリプト、前処理スクリプト、後処理スクリプト、グローバル前処理スクリプトおよびグローバル後処理スクリプトの構成

前処理スクリプト、後処理スクリプト、グローバル前処理スクリプトおよびグローバル後処理スクリプトをカスタマイズするために、次の属性を利用できます。

パラメータ 説明
script path スクリプトが存在するファイル・システム・パス。スクリプトは、target hostsパラメータで指定した各ホストと同じパスの場所に存在する必要があります。
コンポーネント ソフトウェア・ライブラリのエンティティへのパス。コンポーネントが指定されている場合、パスに含められるのはファイル名とそのパラメータのみです。このパラメータはオプションです。
target hosts スクリプトの実行先となるホストのリスト。
run on スクリプトが、target hostsパラメータで指定したホストのいずれかで実行するか(Any)またはすべてで実行するか(All)を指定します。
operation type スクリプトの構成対象となる操作タイプ(スイッチオーバー、フェイルオーバー、起動または停止)。
role スクリプト実行時のサイトのロール(プライマリまたはスタンバイ)を指定します。たとえば、primaryロール用に構成されているスクリプトは、サイトがプライマリ・ロールの場合のみ実行します。
credential type 指定したホストでスクリプトを実行するために使用される資格証明のタイプ(通常ホスト資格証明または特権ホスト資格証明)を指定します。

様々なタイプの資格証明の詳細は、第4.3項「資格証明アソシエーションの作成」を参照してください。


カスタム事前チェック・スクリプト、前処理スクリプト、後処理スクリプト、グローバル前処理スクリプトおよびグローバル後処理スクリプトを構成するには、次の方法のいずれかに従います。

4.4.1.1 Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用したカスタム事前チェック・スクリプト、前処理スクリプト、後処理スクリプト、グローバル前処理スクリプトおよびグローバル後処理スクリプトの構成

プライマリ・サイトに対して前処理スクリプト、後処理スクリプト、グローバル前処理スクリプトおよびグローバル後処理スクリプトを構成するには、次の手順を完了します。

  1. Enterprise ManagerにEM_SG_ADMINISTRATORユーザーでログインします。

  2. 「ターゲット」メニューから、「システム」をクリックします。

    「システム」ページが表示されます。

  3. スクリプトを構成する必要のあるシステムの名前(汎用システム)を選択します。

    そのサイトの「汎用システム」ページが表示されます。

  4. 「汎用システム」「サイト・ガード」「構成」をクリックします。

    「サイト・ガード構成」ページが表示されます。

  5. 「前処理/後処理スクリプト」タブをクリックします。

  6. 「追加」をクリックします。

    「前処理/後処理スクリプトの追加」ページが表示されます。

  7. 次の詳細を入力します。

    • ソフトウェア・ライブラリ・パス: スクリプトを含むソフトウェア・ライブラリ・エンティティへのパスを入力します。または、アイコンをクリックしてソフトウェア・ライブラリのエンティティを参照します。これは、スクリプトがEnterprise Managerソフトウェア・ライブラリにすでに追加されている場合のみ適用されます。

      ソフトウェア・ライブラリのエンティティは、ロックされていないフォルダに存在する必要があります。記号ソフトウェア・ライブラリがロックされていることを示す記号は、フォルダがロックされていることを示します。

    • スクリプト・パス: スクリプトへのパスを入力するか、または検索アイコンをクリックしてファイル・システムを参照し、スクリプトを見つけます。ログイン資格証明を指定して、リモート・ホストのファイル・システムを参照することもできます。

    • ターゲット・ホスト: 1つ以上のターゲット・ホストを選択するか、スクリプトをすべてのホストで実行する場合は「すべて」を選択します。

    • スクリプト・タイプ: 構成されているスクリプトのタイプに応じて次のオプションのいずれかを選択します。

      • カスタム事前チェック・スクリプト

      • 前処理スクリプト

      • 後処理スクリプト

      • Global Pre Script

      • Global Post Script

    • 実行場所: すべての選択したホストでスクリプトを実行する場合は「すべてのホスト」を選択し、選択したターゲット・ホストのいずれか1つでスクリプトを実行する場合は「任意のホスト」を選択します。

    • 操作タイプ: このスクリプトが実行する操作を指定します。「スイッチオーバー」「フェイルオーバー」「起動」または「停止」のオプションから選択します。

    • ロール: システム・ロールに基づいて、「プライマリ」または「スタンバイ」を選択します。スクリプトはシステムに特定のロールが割り当てられている場合のみ実行します。


      注意:

      「グローバル前処理スクリプト」および「グローバル後処理スクリプト」のスクリプト・タイプには、操作タイプが「起動」または「停止」である場合のみ、サイト・ロールを選択できます。スイッチオーバーおよびフェイルオーバー操作では、ロール・パラメータはOracle Site Guardによって選択され、変更できません。

    • 資格証明タイプ: スクリプトを実行する次の資格証明タイプのいずれかを選択します。

      • 通常ホスト資格証明

        スクリプト・ホストに構成された通常(非ルート)権限を選択します

      • 特権ホスト資格証明

        スクリプト・ホストに構成された特権(ルート)権限を選択します

      • カスタム・ホスト資格証明

        代替セットの名前付き資格証明を選択します。このオプションを選択する場合、「名前付き資格証明」ドロップダウン・メニューから名前付き資格証明を選択します。

    • 名前付き資格証明: スクリプトを実行する場合に使用する名前付き資格証明を選択します。資格証明タイプカスタム・ホスト資格証明に設定されている場合のみ、この選択を適用できます。

    • ランタイム・スクリプト: これが操作実行中にのみ使用できるランタイム・スクリプトであるかどうかを選択します。通常、ソフトウェア・ライブラリの一部であるスクリプトはランタイム・スクリプトとして指定する必要がありますが、ユーザー・スクリプトがランタイム・スクリプトとして指定される場合があります。


      注意:

      事前チェック中またはヘルス・チェック中に、Oracle Site Guardは、ソフトウェア・ライブラリに追加されたランタイム・スクリプトの有無をチェックします。ただし、スクリプトがソフトウェア・ライブラリの一部でない場合、Oracle Site Guardは操作計画を実行する前に有無をチェックしません。

    • 資格証明パラメータ: 1つ以上の構成済の資格証明を選択して、このスクリプトへのパラメータとして渡します。スクリプトに渡す資格証明を選択するには、「使用可能な値」列から「選択した値」列にそれらの資格証明を移動します。

  8. 「保存」をクリックします。

4.4.1.2 EMCLIコマンドを使用したカスタム事前チェック・スクリプト、前処理スクリプト、後処理スクリプト、グローバル前処理スクリプトおよびグローバル後処理スクリプトの構成

プライマリ・サイトに対して前処理スクリプト、後処理スクリプト、グローバル前処理スクリプトおよびグローバル後処理スクリプトをOracle Site Guardで構成するには、コマンドライン・インタフェースで次のemcliコマンドを実行します。

emcli create_siteguard_script
         -system_name=name_of_the_system
         -operation=name_of_the_operation
         -script_type=type_of_the_script
         [-host_name=name_of_the_host_where_the_scripts_are_run]
         -path=path_of_the_script
         [-component="path_of_the_entity_in_software_library"] 
         [-runtime_script="flag_to_specify_if_prechecks_to_check_availability_of_this_script"]
         [-run_on=flag_specifying_the_host]
         [-all_hosts=flag_to_run_script_on_all_the_hosts_in_the_system]
         [-role=role_associated_with_the_system]
         [-credential_type=type_of_the_credential]
         [-credential_name="name_of_the_credential"] 
         [-target_storage_credential_name=target_storage_credential]
         [-source_storage_credential_name=source_storage_credential] 
         [-credential_owner=credential_owner]

注意:

  • [ ]で囲まれているパラメータは、オプションであることを示します。

  • -host_nameパラメータはいくつでも指定できます。

  • パラメータ-all_hostsに値trueを指定すると、-host_nameオプションはオーバーライドされてシステム内のすべてのホストが選択されます。


パラメータ 説明
-system_name システムの名前を指定します。
-operation 操作の名前を指定します。次の操作名のいずれかです。

SwitchoverFailoverStartまたはStop

-script_type スクリプトのタイプを指定します。MountUnMountGlobal-Pre-ScriptGlobal-Post-ScriptPre ScriptPost-ScriptStorage-FailoverまたはStorage-Switchoverを指定できます。
-host_name このスクリプトが実行されるホストの名前を指定します。

このパラメータはオプションで、2回以上指定できます。

-path スクリプトのパスを指定します。
-component ソフトウェア・ライブラリのエンティティへのパスを指定します。コンポーネントが指定されている場合、パスに含められるのはファイル名とそのパラメータのみです。

このパラメータはオプションです。

-runtime_script trueまたはfalseとして値を指定します。スクリプトがランタイム・スクリプトとして指定される場合、事前チェックはスクリプトの有無を確認しません。スクリプトが動的にマウントされるか、操作計画の実行の一部として生成される場合、このパラメータが使用されます。

デフォルトでは、ソフトウェア・ライブラリからステージングされたすべてのスクリプトがランタイム・スクリプトとして指定されます。ソフトウェア・ライブラリからステージングされないスクリプトのデフォルト値は、falseです。

このパラメータはオプションです。

-run_on 使用可能なホストの1つのみでスクリプトを実行する(anyと入力)か、すべてのホストで実行する(allと入力)かを指定します。

このパラメータはオプションで、デフォルト値はallです。

-all_hosts スクリプトを、システム内のすべてのホストで実行できるようにするためのオプション・フラグ。このパラメータは、host_nameを無視します。trueまたはfalseを入力します。
-role システム・ロールに基づいたスクリプトを構成するためのオプション・フラグ。デフォルトでは、スクリプトは、特定のシステムのプライマリ・ロールおよびスタンバイ・ロールの両方に対して構成されます。例: PrimaryまたはStandby
–credential_type HostNormalまたはHostPrivileged (root権限がある場合)を指定します。
-credential_name このスクリプトを実行するために使用される資格証明の名前を指定します。

パラメータcredential_nameの値が指定されない場合、パラメータcredential_typeの値を指定する必要があります。

-target_storage_credential_name ターゲット・ストレージの名前付き資格証明を指定します。target_storage_credential_nameを指定した場合は、source_storage_credential_nameおよびcredential_ownerを指定する必要があります。
-source_storage_credential_name ソース・ストレージの名前付き資格証明を指定します。source_storage_credential_nameを指定した場合は、target_storage_credential_nameおよびcredential_ownerを指定する必要があります。
-credential_owner 資格証明の所有者を指定します。target_storage_credential_nameおよびsource_storage_credential_nameを指定した場合は、属性credential_ownerを指定する必要があります。


注意:

  • []は、オプションのパラメータであることを示します。

  • オプション-host_nameはいくつでも指定できます。

  • -all_hosts=trueを指定すると、-host_nameオプションはオーバーライドされてシステム内のすべてのホストが選択されます。

  • -roleオプションは、前処理スクリプトまたは後処理スクリプトに対してのみ適用できます。


4.4.2 マウントおよびアンマウントのスクリプトの構成

マウントおよびアンマウントのスクリプトは、次の2つの方法で提供されるストレージ・スクリプトです。

  • バンドル

    Oracle Site Guardには、ファイル・システムのマウントおよびアンマウントの操作を処理するためのスクリプトがバンドルされています。スクリプトmount_umount.shは、Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリに含まれています。Oracle Site Guardでは、バンドルされているスクリプトが、実行するために定義されているすべてのホストに自動でデプロイされます。

  • ユーザー定義

    ファイル・システムのマウントおよびアンマウントの操作用に独自のカスタム・スクリプトを定義できます。

    独自のスクリプトをEnterprise Managerソフトウェア・ライブラリに追加できます。これを実行する場合、Oracle Site Guardは実行時にスクリプトをすべての構成済ホストにデプロイします。これは、Oracle Site Guardがmount_umount.shなどのバンドルされたスクリプトを自動的にデプロイする方法と似ています。ただし、スクリプトがソフトウェア・ライブラリの一部でない場合、実行する必要があるすべてのホストにこれらのスクリプトをデプロイする必要があります。

4.4.2.1 mount_umount.sh

この項では、mount_umount.shスクリプトの構文と使用方法を説明します。

ファイル・システムをマウントまたはアンマウントする操作のために、バンドルされているmount_umount.shスクリプトを例4-1で示されるように構成します。

例4-1 mount_umount.shスクリプトの使用方法

sh mount_umount.sh [-o operation_type ][-f directories_to_mount_or_unmount]

注意:

  • マウントまたはアンマウントするディレクトリが複数ある場合は、カンマを使用してディレクトリを区切ります。ディレクトリ名の間にスペースがないことを確認します。

  • /etc/fstabファイルが、マウントまたはアンマウントするエントリで更新されていることを確認します。

  • ファイル・システムをマウントまたはアンマウントするために必要な権限を所有していることを確認します。


複数のディレクトリをマウントするには、次のコマンドを実行します。

sh mount_umount.sh -o mount -f /u02/oracle/config,/u02/oracle/product,/u02/oracle/stage

単一のディレクトリをマウントするには、次のコマンドを実行します。

sh mount_umount.sh -o mount -f /u01/app/oracle/product/test

複数のディレクトリをアンマウントするには、次のコマンドを実行します。

sh mount_umount.sh -o umount -f /u02/oracle/config,/u02/oracle/product,/u02/oracle/stage

単一のディレクトリをアンマウントするには、次のコマンドを実行します。

sh mount_umount.sh -o umount -f /u01/app/oracle/product/test

次のオプションのいずれかを使用して、マウントまたはアンマウントのスクリプトを構成します。

4.4.2.1.1 Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用したマウント・スクリプトまたはアンマウント・スクリプトの構成

Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用してマウント・スクリプトまたはアンマウント・スクリプトを構成するには、次の手順に従います。

  1. Enterprise ManagerにEM_SG_ADMINISTRATORユーザーでログインします。

  2. 「ターゲット」メニューから、「システム」をクリックします。

    「システム」ページが表示されます。

  3. スクリプトを構成する必要のあるシステムの名前(汎用システム)を選択します。

    そのサイトの「汎用システム」ページが表示されます。

  4. 「汎用システム」「サイト・ガード」「構成」をクリックします。

    「サイト・ガード構成」ページが表示されます。

  5. 「ストレージ・スクリプト」タブをクリックします。

  6. 「追加」をクリックします。

    「ストレージ・スクリプトの追加」ページが表示されます。

  7. 次の詳細を入力します。

    • ソフトウェア・ライブラリ・パス: スクリプトを含むソフトウェア・ライブラリ・エンティティへのパスを入力します。または、検索アイコンをクリックして、ソフトウェア・ライブラリのエンティティを参照します。これは、スクリプトがEnterprise Managerソフトウェア・ライブラリにすでに追加されている場合のみ適用されます。

    • スクリプト・パス: バンドルされているmount_umount.shスクリプトと該当するオプション(第4.4.2.1項「mount_umount.sh」を参照)を指定するか、または独自のユーザー定義スクリプトへのパスを入力します。

      ユーザー定義のスクリプトを入力するには、検索アイコンをクリックしてファイル・システムを参照します。ログイン資格証明を指定して、リモート・ホストのファイル・システムを参照することもできます。

    • ターゲット・ホスト: 1つ以上のターゲット・ホストを選択するか、スクリプトをすべてのホストで実行する場合は「すべて」を選択します。

    • スクリプト・タイプ: 次のオプションのいずれかを選択します。

      • マウント

      • アンマウント

    • 実行場所: このオプションは無効です。値は、「すべてのホスト」に設定されます。

    • 操作タイプ: このスクリプトが実行する操作を指定します。「スイッチオーバー」または「フェイルオーバー」のオプションから選択します。

    • ランタイム・スクリプト: これが操作実行中にのみ使用できるランタイム・スクリプトであるかどうかを選択します。通常、ソフトウェア・ライブラリの一部であるスクリプトはランタイム・スクリプトとして指定する必要がありますが、ユーザー・スクリプトがランタイム・スクリプトとして指定される場合があります。


      注意:

      事前チェック中またはヘルス・チェック中に、Oracle Site Guardは、ソフトウェア・ライブラリに追加されたランタイム・スクリプトの有無をチェックします。ただし、スクリプトがソフトウェア・ライブラリの一部でない場合、Oracle Site Guardは操作計画を実行する前に有無をチェックしません。

    • 資格証明タイプ: スクリプトの実行中に次の資格証明タイプのいずれかを選択します。

      • 通常ホスト資格証明: スクリプト・ホストに構成された通常(非ルート)権限を使用するには、これらの資格証明を選択します。

      • 特権ホスト資格証明: スクリプト・ホストに構成された特権(ルート)権限を使用するには、これらの資格証明を選択します。

      • カスタム・ホスト資格証明: 代替セットの名前付き資格証明を使用するには、これらの資格証明を選択します。このオプションを選択する場合、「名前付き資格証明」ドロップダウン・メニューから名前付き資格証明を選択します。

    • 名前付き資格証明: スクリプトを実行する場合に使用する名前付き資格証明を指定します。資格証明タイプカスタム・ホスト資格証明に設定されている場合のみ、この選択を適用できます。

    • 資格証明パラメータ: このスクリプトのパラメータとして渡す1つ以上の構成済の資格証明を選択します。スクリプトに渡す資格証明を選択するには、「使用可能な値」列から「選択した値」列にそれらの資格証明を移動します。

  8. 「保存」をクリックします。

4.4.2.1.2 EMCLIコマンドを使用したマウント・スクリプトまたはアンマウント・スクリプトの構成

マウント・スクリプトまたはアンマウント・スクリプトを構成するには、コマンドライン・インタフェースを使用して次のemcliコマンドを実行します。

emcli create_siteguard_script
        -system_name="system_name"
        -operation="operation_name"
        -script_type="type_of_script"
        [-host_name="name_of_the_host"]
        -path="path_of_the_script"
        [-component="path_of_the_entity_in_software_library"]
        [-runtime_script="flag_to_specify_if_prechecks_should_check_availability_of_this_script"]
        [-run_on="flag_specifying_hosts_that_will_run_the_script"]
        [-all_hosts="flag_to_run_the_script_on_all_the_hosts_on_the_system"]
        [-role="role_associated_with_the_system"]
        [-credential_type="type_of_credential"]
        [-credential_name="name_of_the_credential"]
        [-target_storage_credential_name="target_storage_credential"]
        [-source_storage_credential_name="source_storage_credential"]
        [-credential_owner="credential_owner"]
パラメータ 説明
-system_name スクリプトの構成対象となるシステムを指定します。
-operation 操作の機能を指定します。例: 「スイッチオーバー」または「フェイルオーバー」
-script_type スクリプトのタイプ。実行する機能に応じて、次のオプションのいずれかを入力します。
  • マウント

  • アンマウント

-host_name スクリプトの実行先となるホストの名前を指定します。

ホストのリストを指定するには、セミコロンでホスト名を区切るか、-host_nameオプションを複数回指定します。

注意: すべてのホストはsystem_nameで指定したシステムの一部であることを確認します。

-path スクリプトへのパスを入力します。

バンドルされているmount_umount.shスクリプトを構成する場合、mount_umount.shに記述されているパスを指定します。

例:

sh mount_umount.sh -o mount -f /u02/oracle/config,/u02/oracle/product,/u02/oracle/stage

Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリに追加したユーザー定義のスクリプトを構成する場合、スクリプトの名前およびスクリプトに必要な追加の引数のみを指定してください。

例:

sh example_script.sh -a value1 -b value2 -c value3

すべての構成されたホストにデプロイするユーザー定義のスクリプトを構成する場合、スクリプトの場所へのフル・パスおよびスクリプトが必要とするすべての引数を入力します。

注意: スクリプトは、各ホストの同じパスの場所に存在する必要があります。

例:

/path_to_the_script/example_script.sh -a value1 -b value2 -c value3

-component ソフトウェア・ライブラリのエンティティへのパスを指定します。コンポーネントが指定されている場合、-pathオプションに含められるのはスクリプト名とそのパラメータのみです。
-runtime スクリプトがランタイム・スクリプトであるかどうかを指定します。スクリプトがランタイム・スクリプトである場合、事前チェックではスクリプトの有無を確認しません。スクリプトが動的にマウントされるか、操作計画の実行の一部として生成される場合、このオプションを使用できます。デフォルトでは、ソフトウェア・ライブラリからステージングされたすべてのスクリプトがランタイム・スクリプトとして指定されます。ソフトウェア・ライブラリからステージングされていないスクリプトでは、デフォルト値はfalseです。
-run-on 使用可能なホストの1つのみでスクリプトを実行する(anyと入力)か、すべてのホストで実行する(allと入力)かを指定します。
-all_hosts スクリプトがシステムのすべてのホストで実行されるようにするには、このオプション・フラグを指定します。このパラメータは、-host_nameパラメータをオーバーライドします。
-role このオプションは、タイプMountおよびUnMountのスクリプトに適用できません。
-credential type root権限のあるユーザーについて、HostNormal資格証明またはHostPrivileged資格証明を指定します。credential_typeの値が指定されていない場合、credential_nameの値を指定する必要があります。
-credential_name このスクリプトを実行する場合に使用する代替の名前付き資格証明を指定します。credential_nameの値が指定されていない場合、credential_typeの値を指定する必要があります。
-target_storage_credential_name このオプションは、タイプMountおよびUnMountのスクリプトに適用できません。
-source_storage_credential_name このオプションは、タイプMountおよびUnMountのスクリプトに適用できません。
-credential_owner このオプションは、タイプMountおよびUnMountのスクリプトに適用できません。

4.4.3 ストレージ・スクリプトの構成

ストレージ・スクリプトは、ストレージ・スイッチオーバーおよびストレージ・フェイルオーバーの操作用に使用されます。ストレージ・スクリプトには次の2つのタイプがあります。

  • バンドル

    Oracle Site Guardには、ファイル・システムのマウントおよびアンマウントの操作を処理するためのスクリプトがバンドルされています。スクリプトzfs_storage_role_reversal.shは、Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリに含まれています。Oracle Site Guardでは、バンドルされているスクリプトが、実行するために定義されているすべてのホストに自動でデプロイされます。

  • ユーザー定義

    ファイル・システムのマウントおよびアンマウントの操作用に独自のカスタム・スクリプトを定義できます。

    独自のスクリプトをEnterprise Managerソフトウェア・ライブラリに追加できます。これを実行する場合、Oracle Site Guardは実行時にスクリプトをすべての構成済ホストにデプロイします。これは、Oracle Site Guardがzfs_storage_role_reversal.shなどのバンドルされたスクリプトを自動的にデプロイする方法と似ています。ただし、スクリプトがソフトウェア・ライブラリの一部でない場合、実行する必要があるすべてのホストにデプロイする必要があります。

4.4.3.1 zfs_storage_role_reversal.sh

この項では、zfs_storage_role_reversal.shスクリプトの構文と使用方法を説明します。このスクリプトはOracle Site Guardにバンドルされ、スイッチオーバーまたはフェイルオーバー操作計画の一部としてストレージ・ロール・リバーサル操作を実行するために使用できます。

スイッチオーバーとフェイルオーバーの操作のために、バンドルされているzfs_storage_role_reversal.shスクリプトを例4-2と次の表で示されるように構成します。

例4-2 zfs_storage_role_reversal.shスクリプトの使用方法

zfs_storage_role_reversal.sh  [options]

オプション 説明 必須かどうか
--target_applianceまたは-t ターゲットZFSアプライアンスのホスト名を指定します。

例:

zfssite1.example.com

はい
--target_userまたは-w スクリプトを実行するための権限を持つ、ターゲットZFSアプライアンス上のユーザー名を指定します。指定されない場合、スクリプトを実行するユーザーのユーザー名が使用されます。

例: root

いいえ
--source_applianceまたは-h ソースZFSアプライアンスのホスト名を指定します。

例:

zfsite2.example.com

はい
--source_userまたは-u スクリプトを実行するための権限を持つ、ソースZFSアプライアンス上のユーザー名を指定します。指定されない場合、スクリプトを実行するユーザーのユーザー名が使用されます。

例: root

いいえ
--project_nameまたは-j レプリケートされたZFSプロジェクトの名前を指定します。

たとえば、ZFS-DR-Projectです。

はい
--target_pool_nameまたは-p ターゲットZFSアプライアンス上のストレージ・プールの名前を指定します。

例: zfssite1-pool-0

はい
--source_pool_nameまたは-q ソースZFSアプライアンス上のストレージ・プールの名前を指定します。

例: zfssite2-pool-0

はい
--operation_typeまたは-o このスクリプトの構成先となる操作。

例: switchoverfailoverswitchover_prechecksまたはfailover_prechecks

はい
--is_sync_neededまたは-c ロール・リバーサルを開始する前にレプリケーション・パッケージを更新または同期する必要があるかどうかを指定します。適用できる値はYまたはNです。

指定されない場合、デフォルト値はスイッチオーバーにY、フェイルオーバー操作にNです。

いいえ
--continue_on_sync_failureまたは-f 更新または同期が失敗した場合にロール・リバーサルを続行するかどうかを指定します。適用できる値はYまたはNです。

このオプションは、パラメータ-is_sync_neededが有効な場合にのみ適用されます。このパラメータのデフォルト値はNです。

いいえ
--sync_timeoutまたは-e タイムアウト値(秒単位)を指定し、この時間が経過しても更新または同期が完了しない場合は、これらの操作は失敗したと宣言されます。このオプションは、-is_sync_neededが有効な場合のみ適用されます。

例: 600 (10分)

いいえ
--keep_log_fileまたは-l スクリプトが出力をログ・ファイルに送信するかどうかを指定します。適用できる値はYまたはNです。

指定されない場合、デフォルトはN(ログ出力はログ・ファイルに送信されません)です。

いいえ
--zfs_lag_in_secondsまたは-z ZFSレプリケーション・ラグしきい値(秒単位)を指定します。レプリケーション・ラグがこの値を超えた場合、ストレージ・ロールをリバースしないでください。例: 300 (5分) いいえ
--is_source_reachableまたは-x Site Guardがソース・アプライアンスに接続可能かどうかをチェックするかどうかを指定します。このオプションはフェイルオーバーの場合にのみ適用され、スクリプトによるソース・アプライアンスの使用可能性のチェックを防ぐために使用する必要があります。適用できる値はYまたはNです。

指定されない場合、デフォルト値はYです。

いいえ
--source_user_equivalenceまたは-m ソース・アプライアンスへのSSH接続を確立する場合に使用するSSHユーザー名を指定します。これが指定されない場合、スクリプトは代替のユーザー名を指定せずにSSH接続を試行します。

例:

--source_user_equivalence user1

いいえ
--target_user_equivalenceまたは-n ターゲット・アプライアンスへのSSH接続を確立する場合に使用するSSHユーザー名を指定します。これが指定されない場合、スクリプトは代替のユーザー名を指定せずにSSH接続を試行します。

例:

--target_user_equivalence user2

いいえ

次のオプションのいずれかを使用して、ストレージ・スクリプトを構成します。

4.4.3.2 Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用したストレージ・スクリプトの構成

  1. Enterprise ManagerにEM_SG_ADMINISTRATORユーザーでログインします。

  2. 「ターゲット」メニューから、「システム」をクリックします。

    「システム」ページが表示されます。

  3. スクリプトを構成する必要のあるシステムの名前(汎用システム)を選択します。

    そのサイトの「汎用システム」ページが表示されます。

  4. 「汎用システム」「サイト・ガード」「構成」をクリックします。

    「サイト・ガード構成」ページが表示されます。

  5. 「ストレージ・スクリプト」タブをクリックします。

  6. 「追加」をクリックします。

    「ストレージ・スクリプトの追加」ページが表示されます。

  7. 次の詳細を入力します。

    • ソフトウェア・ライブラリ・パス: スクリプトを含むソフトウェア・ライブラリ・エンティティへのパスを入力します。または、検索アイコンをクリックして、ソフトウェア・ライブラリのエンティティを参照します。これは、スクリプトがEnterprise Managerソフトウェア・ライブラリにすでに追加されている場合のみ適用されます。

    • スクリプト・パス: バンドルされているzfs_storage_role_reversal.shスクリプトと該当するオプション(第4.4.3.1項「zfs_storage_role_reversal.sh」を参照)を指定するか、または独自のユーザー定義スクリプトへのパスを入力します。ユーザー定義のスクリプトを参照するには、検索アイコンをクリックしてファイル・システムを参照します。ログイン資格証明を指定して、リモート・ホストのファイル・システムを参照することもできます。

      例:

      sh zfs_storage_role_reversal.sh -t zfssite1.mycompany.com -h zfssite2.mycompany.com -j ZFS-DR-Project -p zfssite1-pool-0 -q zfssite2-pool-0 -c N -f Y -z 300 -l Y switchover
      
    • ターゲット・ホスト: 1つ以上のターゲット・ホストを選択するか、スクリプトをすべてのホストで実行する場合は「すべて」を選択します。

    • スクリプト・タイプ: Oracle Site Guardが実行する必要がある機能に応じて、次のオプションのいずれかを選択します。

      • ストレージ・スイッチオーバー

      • ストレージ・フェイルオーバー

      スクリプト・タイプストレージ・スイッチオーバーまたはストレージ・フェイルオーバーを選択すると、ダイアログの使用可能なオプションが変更されます。「ターゲット記憶域の資格証明」「ソース記憶域の資格証明」の2つのオプションが追加で表示されます。

    • 実行場所: すべての選択されたホストでスクリプトを実行するには、「すべてのホスト」を選択します。選択したターゲット・ホストのいずれか1つでスクリプトを実行するには、「任意のホスト」を選択します。

    • 操作タイプ: このスクリプトが実行する操作を指定します。「スイッチオーバー」または「フェイルオーバー」のオプションから選択します。

    • ランタイム・スクリプト: これが操作実行中にのみ使用できるランタイム・スクリプトであるかどうかを選択します。通常、ソフトウェア・ライブラリの一部であるスクリプトはランタイム・スクリプトとして指定する必要があります。ただし、ユーザー・スクリプトはランタイム・スクリプトとして指定される場合があります。


      注意:

      事前チェック中またはヘルス・チェック中に、Oracle Site Guardは、ソフトウェア・ライブラリに追加されたランタイム・スクリプトの有無をチェックします。ただし、スクリプトがソフトウェア・ライブラリの一部でない場合、Oracle Site Guardは操作計画を実行する前に有無をチェックしません。

    • 資格証明のタイプ: スクリプトを実行するために使用する次の資格証明のタイプのいずれかを選択します。

      • スクリプト・ホストに構成された通常(非ルート)権限を使用する通常ホスト資格証明

      • スクリプト・ホストに構成された特権(ルート)権限を使用する特権ホスト資格証明

      • 代替セットの名前付き資格証明を使用するカスタム・ホスト資格証明。このオプションを選択する場合、「名前付き資格証明」ドロップダウン・メニューから使用する名前付き資格証明を選択します。

    • 名前付き資格証明: スクリプトを実行する場合に使用する名前付き資格証明を選択します。資格証明タイプカスタム・ホスト資格証明に設定されている場合のみ、この選択を適用できます。

    • ターゲット記憶域の資格証明: ターゲット・ストレージ・アプライアンスにアクセスするために使用する名前付き資格証明を選択します。

    • ソース記憶域の資格証明: ソース・ストレージ・アプライアンスにアクセスするために使用する名前付き資格証明を選択します。

    • 資格証明パラメータ: 1つ以上の構成済の資格証明を選択して、このスクリプトへのパラメータとして渡します。スクリプトに渡す資格証明を選択するには、「使用可能な値」列から「選択した値」列にそれらの資格証明を移動します。

  8. 「保存」をクリックします。

4.4.3.3 Enterprise Managerコマンドライン・インタフェースを使用したストレージ・スクリプトの構成

ストレージ・スクリプトを構成するには、コマンドライン・インタフェースを使用して次のemcliコマンドを実行します。

emcli create_siteguard_script        -system_name="name_of_the_system"        -operation="name_of_the_operation"        -script_type="type_of_the_script"        [-host_name="name_of_the_host_where_the_script_will_be_run"]        -path="path_of_the_script"        [-component="path_of_the_entity_in_software_library"]        [-runtime_script="flag_to_specify_if_prechecks_should_check_availability_of_this_script"]        [-run_on="flag_specifying_which_hosts_will_run_the_script"]        [-all_hosts="flag_to_run_the_script_on_all_the_hosts_in_the_system"]        [-role="role_associated_with_the_system"]        [-credential_type="type_of_the_credential"]        [-credential_name="name_of_the_credential"]        [-target_storage_credential_name="target_storage_credential"]        [-source_storage_credential_name="source_storage_credential"]        [-credential_owner="credential_owner"]
パラメータ 説明
-system_name スクリプトの構成対象となるシステムを指定します。
-operation 操作の機能を指定します。例: SwitchoverFailoverStartまたはStop
-script_type 実行する操作に応じて、スクリプトのタイプを指定します。

例: Storage SwitchoverまたはStorage Failover

-host_name スクリプトの実行先となるホストの名前を指定します。

このオプションは、複数のホストを構成するために、必要な数だけ指定できます。

各ホストは、パラメータsystem_nameで指定したシステムの一部であることを確認します。

-path スクリプトへのパスを入力します。

バンドルされているzfs_storage_role.shスクリプトを構成する場合、"zfs_storage_role_reversal.sh"に記述されているパスを指定します。

例:

sh zfs_storage_role_reversal.sh -t zfssite1.mycompany.com -h zfssite2.mycompany.com -j ZFS-DR-Project -p zfssite1-pool-0 -q zfssite2-pool-0 -c N -f Y -z 300 -o switchover

Enterprise Managerソフトウェア・ライブラリに追加したユーザー定義のスクリプトを構成する場合、スクリプトの名前およびスクリプトに必要な追加の引数のみを指定してください。

例:

sh example_script.sh -a value1 -b value2 -c value3

すべての構成されたホストにデプロイするユーザー定義のスクリプトを構成する場合、スクリプトの場所へのフル・パスおよびスクリプトが必要とするすべての引数を入力します。

注意: スクリプトは、各ホストの同じパスの場所に存在する必要があります。

例:

/path_to_the_script/example_script.sh -a value1 -b value2 -c value3

-component ソフトウェア・ライブラリのエンティティへのパスを指定します。コンポーネントが指定されている場合、-pathオプションに含められるのはスクリプト名とそのパラメータのみです。
-runtime_script スクリプトがランタイム・スクリプトであるかどうかを指定します。スクリプトがランタイム・スクリプトとして指定される場合、事前チェックはスクリプトの有無を確認しません。スクリプトが動的にマウントされるか、操作計画の実行の一部として生成される場合、このオプションを使用できます。デフォルトでは、ソフトウェア・ライブラリからステージングされたすべてのスクリプトがランタイム・スクリプトとして指定されます。ソフトウェア・ライブラリからステージングされないスクリプトのデフォルト値は、falseです。
-run_on 使用可能なホストの1つのみでスクリプトを実行する(anyと入力)か、すべてのホストで実行する(allと入力)かを指定します。

このパラメータはオプションで、デフォルト値はallです。

-all_hosts スクリプトがシステムのすべてのホストで実行されるようにするには、このオプション・フラグを指定します。このパラメータは、host_nameを無視します。
-role このオプションは、ストレージ・スイッチオーバーおよびストレージ・フェイルオーバー・タイプのスクリプトに適用できません。
–credential_type root権限のあるユーザーについて、HostNormal資格証明またはHostPrivileged資格証明を指定します。パラメータcredential_typeの値が指定されない場合、credential_nameの値を指定する必要があります。
-credential_name このスクリプトを実行する場合に使用する代替の名前付き資格証明を指定します。パラメータcredential_typeの値が指定されない場合、パラメータcredential_typeの値を指定する必要があります。
-target_storage_credential_name ターゲット・ストレージ・アプライアンスにアクセスするために使用する名前付き資格証明を指定します。このオプションは、ストレージ・スイッチオーバーおよびストレージ・フェイルオーバー・タイプのスクリプトにのみ適用できます。パラメータtarget_storage_credential_nameの値が指定される場合、source_storage_credential_nameおよびcredential_ownerの値を指定する必要があります。
-source_storage_credential_name ソース・ストレージ・アプライアンスにアクセスするために使用する名前付き資格証明を指定します。このオプションは、ストレージ・スイッチオーバーおよびストレージ・フェイルオーバー・タイプのスクリプトにのみ適用できます。パラメータtarget_storage_credential_nameの値を指定した場合は、target_storage_credential_nameおよびcredential_ownerを指定する必要があります。
-credential_owner target_storage_credentialおよびsource_storage_credentialの名前付き資格証明の所有者を指定します。

4.4.4 スクリプトのパラメータとしての資格証明の構成

Oracle Site Guardは、スクリプトへのパラメータとして資格証明を追加、削除および取得するためのEM CLIコマンドを提供します。スクリプトを構成してパラメータとして資格証明を受け取る前に、第3.2.4項「資格証明の作成」の説明に従ってこれらの資格証明を作成していることを確認してください。また、資格証明パラメータを構成するスクリプトが第4.4項「スクリプトの構成」の説明に従ってすでに構成されていることを確認してください。

スクリプト・パラメータとして資格証明を構成するために次のアクションを実行できます。

4.4.4.1 スクリプトへの資格証明パラメータの追加

資格証明パラメータを構成されたスクリプトに追加するには、コマンドライン・インタフェースを使用して次のEM CLIコマンドを実行します。スクリプトへのパラメータとして構成する必要がある各セットの資格証明に一度このコマンドを実行する必要があります。

emcli add_siteguard_script_credential_params
        -script_id="id_associated_with_the_script" 
        -credential_name="name_of_the_credential" 
        [-credential_owner="credential_owner"]
パラメータ 説明
-script_id スクリプトIDを指定します。
-credential_name 資格証明の名前を指定します。
-credential_owner 資格証明の所有者の詳細を指定します。資格証明の所有者がログインしているユーザーと同じである場合、このパラメータの値を指定する必要はありません。

4.4.4.2 スクリプトからの資格証明パラメータの削除

スクリプトにすでに構成されている1つ以上の資格証明パラメータを削除するには、コマンドライン・インタフェースを使用して次のEM CLIコマンドを実行します。

emcli delete_siteguard_script_credential_params
        -script_id="Id associated with the script" 
        [-credential_name="name of the credential"] 
        [-credential_owner="credential owner"]
パラメータ 説明
-script_id スクリプトに関連付けられるIDを指定します。
-credential_name 資格証明の名前を指定します。この引数が指定されない場合、スクリプトに関連付けられているすべての資格証明が削除されます。

このパラメータはオプションです。

-credential_owner 資格証明の所有者を指定します。資格証明の所有者がログインしているユーザーと同じである場合、このパラメータを指定する必要はありません。

4.4.4.3 スクリプトの資格証明パラメータの取得

スクリプトに構成された1つ以上の資格証明パラメータのリストを取得するには、コマンドライン・インタフェースを使用して次のEM CLIコマンドを実行します。

emcli get_siteguard_script_credential_params
        -script_id="Id_associated_with_the_script"         [-credential_name="name_of_the_credential"]         [-credential_owner="credential_owner"]
パラメータ 説明
-script_id スクリプトに関連付けられるIDを指定します。
-credential_name 資格証明の名前を指定します。この引数が指定されない場合、スクリプトに関連付けられているすべての資格証明が削除されます。

このパラメータはオプションです。

-credential_owner 資格証明の所有者を指定します。資格証明の所有者がログインしているユーザーと同じである場合、このパラメータを指定する必要はありません。

4.4.5 既存のスクリプトを使用したスクリプトのクローニング

既存のスクリプトをクローニング(コピー)して、新しいスクリプトを作成および構成できます。これは、すべてのタイプのスクリプトに適用されます。

Enterprise Manager Cloud Controlコンソールを使用してスクリプトをクローニングするには、次の手順を実行します。

  1. Enterprise ManagerにEM_SG_ADMINISTRATORユーザーでログインします。

  2. 「ターゲット」メニューから、「システム」を選択します。

    「システム」ページが表示されます。

  3. スクリプトを構成する必要のあるシステムの名前(汎用システム)を選択します。そのサイトの「汎用システム」ページが表示されます。

  4. 「汎用システム」「サイト・ガード」「構成」をクリックします。

    「サイト・ガード構成」ページが表示されます。

  5. 「前処理/後処理スクリプト」タブまたは「ストレージ・スクリプト」タブをクリックします。

    「前処理/後処理スクリプト」ページまたは「ストレージ・スクリプト」ページが表示されます。

  6. 「スクリプト」表から構成されたスクリプトを選択して、「類似追加」をクリックします。

  7. 変更する事前構成済の値を変更します。

  8. 「保存」をクリックします。

4.5 補助ホストの構成

Enterprise Managerによって管理される1つ以上のホストを、サイトの補助ホストとして構成できます。補助ホストは、Enterprise Managerによって管理されている必要があります。補助ホストは、1つ以上のサイトの一部となることができます。これらのホストは、サイトで前処理スクリプト、後処理スクリプトまたはストレージ・スクリプトを実行するために使用できます。

次のアクションが実行できます。

4.5.1 EMCLIコマンドを使用した補助ホストの追加

サイトに補助ホストを追加するには、コマンドライン・インタフェースで次のEMCLIコマンドを実行します。

emcli add_siteguard_aux_hosts 
          -system_name="system_name" 
          -host_name="host_name" 
パラメータ 説明
-system_name 操作を実行しているシステムを指定します。
-host_name スクリプトを実行するホストの名前。

注意: ホスト名がsystem_nameで指定したシステムの一部であることを確認します。


4.5.2 EMCLIコマンドを使用した補助ホストの削除

サイトの補助ホストを削除するには、コマンドライン・インタフェースで次のEMCLIコマンドを実行します。

emcli delete_siteguard_aux_host
        -system_name="system_name"
        [-host_name="name_of_the_host"]
パラメータ 説明
-system_name 操作を実行しているシステムを指定します。
-host_name スクリプトを実行するホストの名前。

注意: ホスト名がsystem_nameで指定したシステムの一部であることを確認します。


4.5.3 EMCLIコマンドを使用した補助ホストのリスティング

システムのすべての補助ターゲットのリストを表示するには、次のコマンドを実行します。

emcli get_siteguard_aux_hosts
          -system_name="system_name"
パラメータ 説明
-system_name 操作を実行しているシステムを指定します。

4.6 データベース・ラグ・チェックの構成

この項では、Data Guardが有効になっている1つ以上のデータベースで適用ラグおよびトランスポート・ラグの値を構成する方法を説明します。

次のトピックが含まれます:

4.6.1 EMCLIコマンドを使用したデータベース・ラグ・チェックの構成

次のコマンドを実行することによって、Data Guardが有効になっている1つ以上のデータベースで適用ラグおよびトランスポート・ラグの値を構成できます。

emcli configure_siteguard_lag
        -system_name="system_name"
        [-target_name="database_target_name"]
        -property_name="lag_type"
        -value="max_limit"

注意:

[]は、オプションのパラメータであることを示します。

パラメータ 説明
-system_name しきい値の制限を構成するシステムを指定します。
-target_name しきい値の制限を構成するデータベース・ターゲット名を指定します。このパラメータが指定されない場合、しきい値はシステムのすべてのデータベースに適用されます。
-property_name プロパティ名を指定します。有効な値はApplyLagおよびTransportLagです。
-value 構成するしきい値を(秒単位で)指定します。

4.6.2 EMCLIコマンドを使用したデータベース・ラグのしきい値の更新

1つ以上のData Guardが有効になっているデータベースで適用ラグおよびトランスポート・ラグのしきい値を更新するには、次のコマンドを実行します。

emcli update_siteguard_lag
        -system_name="system_name"
        [-target_name="database_target_name"]
        -property_name="lag_type"
        -value="max_limit"

注意:

[]は、オプションのパラメータであることを示します。

パラメータ 説明
-system_name しきい値の制限を構成するシステムを指定します。
-target_name しきい値の制限を構成するデータベース・ターゲット名を指定します。このパラメータが指定されない場合、しきい値はシステムのすべてのデータベースに適用されます。
-property_name プロパティ名を指定します。有効な値はApplyLagおよびTransportLagです。
-value 更新するしきい値を(秒単位で)指定します。

4.6.3 EMCLIコマンドを使用したデータベース・ラグのしきい値の削除

1つ以上のData Guardが有効になっているデータベースで構成済の適用ラグおよびトランスポート・ラグのしきい値を削除するには、次のEMCLIコマンドを実行します。

emcli delete_siteguard_lag
         -system_name="system_name"
         [-target_name="database_target_name"]
         -property_name="lag_type"

注意:

[]は、オプションのパラメータであることを示します。

パラメータ 説明
-system_name しきい値の制限を構成するシステムを指定します。
-target_name しきい値の制限を構成するデータベース・ターゲット名を指定します。このパラメータが指定されない場合、しきい値はシステムのすべてのデータベースに適用されます。
-property_name プロパティ名を指定します。有効な値はApplyLagおよびTransportLagです。

4.6.4 EMCLIコマンドを使用したデータベース・ラグしきい値のリスティング

システムの構成済のデータベースの適用ラグおよびトランスポート・ラグのしきい値の制限を表示するには、次のコマンドを実行します。

emcli get_siteguard_lag
        -system_name="system name"
        [-target_name="database_target_name"]
        -property_name="lag_type"

注意:

[]は、オプションのパラメータであることを示します。

パラメータ 説明
-system_name しきい値の制限を取得するシステムを指定します。
-target_name しきい値の制限を取得するデータベース・ターゲット名を指定します。このパラメータが指定されない場合、システムのすべてのデータベースのしきい値が表示されます。
-property_name プロパティ名を指定します。有効な値はApplyLagおよびTransportLagです。