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Oracle® Enterprise Manager System Monitoring Plug-inユーザーズ・ガイドfor Oracle TimesTen In-Memory Database
リリース12.1.0.2.0
B71925-03
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5 キャッシュ同期メトリックの操作

この章では「キャッシュ同期メトリック」ページについて説明します。

内容は次のとおりです。

キャッシュ同期メトリックの表示

キャッシュ同期メトリックはキャッシュ固有のパフォーマンス情報を表示します。メトリックを表示するためには、ご使用のTimesTenターゲットにキャッシュ環境が構成されており、キャッシュ・エージェントが稼働していることを確認します。

キャッシュ同期メトリックを表示するには、TimesTenターゲット・ページを開いていることを確認します。TimesTenターゲット・ページへの移動については、「TimesTenターゲット・ページへの移動」を参照してください。

「TimesTen IMDB」メニューから「その他のリンク」を選択し、次に「キャッシュ同期メトリック」を選択します。

キャッシュ同期メトリックの分析

TimesTenキャッシュ同期メトリック・ページは2つのペインで構成されており、それぞれがTimesTenキャッシュ環境用にカスタマイズされています。左側のペインには、SYS.SYSTEMSTATSシステム表の値から導出されるパフォーマンス・データに関連したキャッシュが表示されます。ロックとトランザクションの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseシステム表およびビュー・リファレンス』のSYS.SYSTEMSTATSに関する説明を参照してください。右側のペインには、グラフィック形式で表されるパフォーマンス・データに関連したキャッシュが表示されます。

左側のペインは次の要素で構成されています。

右側のペインは次のグラフで構成されています。

キャッシュの自動リフレッシュ

Figure 5-1 キャッシュの自動リフレッシュ

図5-1の説明が続きます
「図5-1 キャッシュの自動リフレッシュ」の説明

キャッシュの自動リフレッシュのリージョンには、Oracle DBから削除された行数、Oracle DBからTimesTenに挿入された行数およびTimesTenで更新された行数が表示されます。TimesTenで正常に完了したサイクル数および失敗したサイクル数も表示されます。

AWTキャッシュ

「AWTキャッシュ」の左側にある矢印をクリックして「AWTキャッシュ」リージョンを展開します。

図5-2 AWTキャッシュ

図5-2の説明が続きます
「図5-2 AWTキャッシュ」の説明

「AWTキャッシュ」リージョンには、Oracle Databaseでコミットしたトランザクション数およびOracle Databaseでロールバックされたトランザクション数が表示されます。AWTキャッシュのメソッド0およびメソッド1で、Oracle Databaseで送信されたバッチ数、送信された行数、削除された行数、挿入された行数および更新された行数も表示されます。

このメソッドにより、Oracle Databaseサーバーへの変更を適用し、非同期ライトスルー伝播を行うために使用するのはPL/SQL実行メソッドか、またはSQL配列実行メソッドかが決定されます。メソッド0ではSQL配列実行が使用されます。メソッド1ではPL/SQL収集と非同期ブロックが使用されます。

AWTキャッシュ・メソッドの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のTimesTen Cacheの初期接続属性に関する説明を参照してください。

SWTキャッシュ

「SWTキャッシュ」の左側にある矢印をクリックして「SWTキャッシュ」リージョンを展開します。

図 5-3 SWTキャッシュ

図5-3の説明が続きます
「図5-3 SWTキャッシュ」の説明

「SWTキャッシュ」リージョンには、SWTキャッシュのためにOracle Databaseで送信されたバイト数、削除された行数、挿入された行数、および更新された行数が表示されます。

キャッシュ・フラッシュ

「キャッシュ・フラッシュ」の左側にある矢印をクリックして「キャッシュ・フラッシュ」リージョンを展開します。

図5-4 キャッシュ・フラッシュ

図5-4の説明が続きます
「図5-4 キャッシュ・フラッシュ」の説明

「キャッシュ・フラッシュ」リージョンには、Oracle Databaseのキャッシュ・グループのフラッシュ実行回数と、フラッシュされたバイト数および行数が表示されます。

Oracle DBに伝播されたAWTトランザクションの数

図5-5 Oracle DBに伝播されたAWTトランザクションの数

図5-5の説明は次にあります。
「図5-5 Oracle DBに伝播されたAWTトランザクションの数」の説明

「Oracle DBに伝播されたAWTトランザクションの数」リージョンでは、1秒間にOracle DBに伝播されたAWTトランザクション数が、折れ線グラフを使用して表示されます。

X軸は時間を表します。Y軸は1秒間にOracle DBに伝播されたAWTトランザクション数を表します。

Oracle DBでコミットされたAWTトランザクションの数

図5-6 Oracle DBでコミットされたAWTトランザクションの数

図5-6の説明が続きます
「図5-6 Oracle DBでコミットされたAWTトランザクションの数」の説明

「Oracle DBでコミットされたAWTトランザクションの数」リージョンでは、Oracle DBでコミットされたAWTトランザクションの数が、折れ線グラフを使用して表示されます。このリージョンは、Oracle DBとTimesTenの両方のトランザクション・アクティビティを比較できるように、「TimesTenでコミットされたトランザクションの数」と同じページに表示されます。

X軸は時間を表します。Y軸は1秒間にOracle DBでコミットされたAWTトランザクションの数を表します。

TimesTenでコミットされたトランザクションの数

図5-7 TimesTenでコミットされたトランザクションの数

図5-7の説明が続きます
「図5-7 TimesTenでコミットされたトランザクションの数」の説明

「TimesTenでコミットされたトランザクションの数」リージョンでは、TimesTenでコミットされたトランザクション数の合計が、折れ線グラフを使用して表示されます。このリージョンは、Oracle DBとTimesTenの両方のトランザクション・アクティビティを比較できるように、「Oracle DBでコミットされたAWTトランザクションの数」と同じページに表示されます。

X軸は時間を表します。Y軸は1秒間にTimesTenで永続的にコミットされたAWTトランザクション、コミットされたAWTトランザクションおよびAWTトランザクションのロールバックの数を表します。

AWTバッチ・パフォーマンス

図5-8 AWTバッチ・パフォーマンス

図5-8の説明が続きます
「図5-8 AWTバッチ・パフォーマンス」の説明

「AWTバッチ・パフォーマンス」リージョンでは折れ線グラフを使用して、AWTバッチ・パフォーマンスが1バッチ当たりの行数の率として表示されます。

X軸は時間を表します。Y軸はSQLモード(CacheAWTMethod=0)またはPL/SQLモード(CacheAWTMethod=1)でのバッチ当たり行数の率を表します。

1秒当たりのAWT量(mb)

図5-9 1秒当たりのAWT量

図5-9の説明が続きます
「図5-9 1秒当たりのAWT量」の説明

「1秒当たりのAWT量」リージョンでは、1秒当たりのAWT量(メガバイト単位)が折れ線グラフを使用して表示されます。

X軸は時間を表します。Y軸は1秒当たりのAWT量の合計(メガバイト単位)を表します。