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Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド
12cリリース3 (12.1.0.3)
B65086-09
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C Enterprise Manager Cloud Controlのメトリック変更の概要

この付録では、次のターゲットのメトリックに対する変更について説明します。

C.1 Oracle SOAインフラストラクチャ

Oracle SOA Infrastructure関連のメトリックに対する変更は、次のとおりです。

  • 古いメトリック「SOAインフラストラクチャ - サービス・エンジン詳細メトリック」は、履歴データを表示するために「すべてのメトリック」ページに表示されます。ただし、このメトリックに対する新たな収集は行われません。

  • 現在は、新しいメトリック「SOAインフラストラクチャ - サービス・エンジン詳細メトリック」がターゲット・コンポーネント・タイプ「SOAインフラストラクチャ・エンジン」の下に移動しています。

  • また、次のメトリックが導入されました。

    • SOAの上位SQL問合せ

    • デハイドレーション・ストア表

  • アップグレード前コンソールでは、状態レポートの生成時に、新しいメトリックに対するメトリック収集エラーが表示される場合があります。それらのエラーを無視して続行して構いません。ただし、第12章の説明に従って、このターゲットのデータベース資格証明を必ず入力してください。

C.2 Oracle SOAコンポジット

Oracle SOAコンポジット関連のメトリックに対する変更は、次のとおりです。

  • 古いメトリック「SOAコンポジット - コンポーネント詳細メトリック」および「SOAコンポジット - サービス/参照詳細メトリック」は、履歴データを表示するために「すべてのメトリック」ページに表示されます。ただし、このメトリックに対する新たな収集は行われません。

  • 現在は、新しいメトリック「SOAコンポジット - コンポーネント詳細メトリック」がターゲット・コンポーネント・タイプ「SOAコンポジット・コンポーネント」の下に移動しています。

  • 新しいメトリック「SOAコンポジット - サービス/参照詳細メトリック」は現在、次のメトリックに分割されています。

    • ターゲット・コンポーネント・タイプ「SOAコンポジット・サービス」の下に表示される「SOAコンポジット・サービス・メトリック」

    • ターゲット・コンポーネント・タイプ「SOAコンポジット参照」の下に表示される「SOAコンポジット参照メトリック」

C.3 Oracle Service Bus

  • 古いメトリック「OSBサービス・メトリック」は、履歴データを表示するために「すべてのメトリック」ページに表示されます。ただし、このメトリックに対する新たな収集は行われません。

  • 新しいメトリック「OSBサービス・メトリック」は現在、次のメトリックに分割されています。

    • ターゲット・コンポーネント・タイプ「OSBプロキシ・サービス」の下に表示される「OSBプロキシ・サービス・メトリック」

    • ターゲット・コンポーネント・タイプ「OSBビジネス・サービス」の下に表示される「OSBビジネス・サービス・メトリック」

C.4 Oracle WebLogic Server

  • 次の構成メトリックは、Oracle WebLogic Serverターゲットではなく、J2EEアプリケーション・ターゲットに対して収集されます。

    • 一般

    • Webサービス

    • Webサービス・ポート

    • JRF Webサービス

    • JRF Webサービス・ポート

    • JRF Webサービス操作

    • JRF Webサービス・ポリシー参照

    • Webモジュール

    • EJBモジュール

  • 次の構成メトリックは、Oracle WebLogic Serverバージョン7、8および9以上で使用できます。

    • 一般

    • Webモジュール

    • EJBモジュール

  • 次の構成メトリックは、Oracle WebLogic Serverバージョン9以上で使用できます。

    • Webサービス

    • Webサービス・ポート

  • 構成メトリック「JDBCデータソース」は、現在、すべてのOracle WebLogic Serverターゲットで使用できます。

  • JDBCマルチ・データソースのデータは、これまでメトリック「JDBCデータソース」によって収集されていました。現在は、メトリック「JDBCマルチ・データソース」によって収集されます。

  • JDBC接続プールのデータは、これまでメトリック「JDBC接続プール」によって収集されていました。しかし、このメトリックは使用できなくなりました。このメトリックによって収集されたすべてのデータは、現在、メトリック「JDBCデータソース」に移動しています。

これらは構成メトリックであるため、「すべてのメトリック」ページには表示されません。かわりに、J2EEアプリケーションの「最新収集」ページに表示されます。

C.5 JBoss Application Server

旧リリースのEnterprise Managerでは、JBoss Application Serverの監視用に、エージェント・ホームの次のファイルにリストされている一部のJARファイルが必要でした。

$<AGENT_HOME>/sysman/config/classpath.lst

このファイルへの移入は検出時に実行され、JARファイルの場所を適用してそのクラスパスに追加するために、管理エージェントの再起動が必要でした。

Enterprise Manager Cloud Controlでは、動的クラスローダーによって検出後にターゲット固有のクラスパスがロードされるため、classpath.lstファイルは使用されません。そのため、管理エージェントの再起動は必要ありません。

このターゲット・メタデータには、新しいターゲット・インスタンス・プロパティ「ライブラリ・パス」が追加されています。このプロパティは、ローカルとリモートの監視(ローカルまたはリモートのエージェントによって監視されるターゲット)を区別するために、監視ロジックに必要です。

ローカル監視の場合、このプロパティはnullです。

リモート監視の場合、このプロパティは、検出時に指定した(JBossの検出および監視に必要なJARファイルが含まれている)ライブラリ・パスの場所に設定されます。

アップグレード時には、このエラーを無視してください。

アップグレード後、監視対象ターゲットのステータスは停止中と表示され、メトリックは収集されません。そのため、ターゲットの「監視構成」ページで「ライブラリ・パス」インスタンス・プロパティを設定します。これは、JARファイルの場所に設定してください。

C.6 Siebel Enterprise

Siebel Enterpriseターゲットに使用できるすべてのメトリックは、Enterprise Manager Cloud Controlの「Siebelゲートウェイ」ターゲットに移動しました。そのため、ECMメトリックを表示するには、「Siebelゲートウェイ」ターゲットにアクセスしてください。

C.7 Siebelサーバー

旧リリースのEnterprise Managerでは、SARMレポート、イベント・ログ、サーバー・プロセス制御およびワークフロー・プロセスに対して、SiebelサーバーおよびSiebelゲートウェイ・サーバーが実行されているホストの優先資格証明の設定のみが必要でした。一方、Enterprise Manager Cloud Controlでは、これらの機能に対して、ホスト資格証明以外の複数の資格証明も設定する必要があります。この項では、それぞれのSiebelターゲット・タイプについて設定する必要がある、様々な資格証明について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

C.7.1 Siebelサーバーの優先資格証明の設定

Siebelサーバーに対して、次の資格証明を設定します。

ホスト: 優先資格証明 設定方法: Cloud Controlで、「設定」メニューから「セキュリティ」 を選択して「優先資格証明」をクリックします。「優先資格証明」ページで、「ホスト」を選択して「優先資格証明の管理」をクリックします。「ホストの優先資格証明」ページで、Siebelサーバーが実行されるホストのオペレーティング・システム資格証明を設定します。
Siebelサーバーのホスト資格証明 設定方法: Cloud Controlで、「設定」メニューから「セキュリティ」 を選択して「優先資格証明」をクリックします。「優先資格証明」ページで、「Siebelサーバー」を選択して「優先資格証明の管理」をクリックします。「Siebelサーバーの優先資格証明」ページの「ターゲット優先資格証明」セクションで、資格証明セット「ホスト資格証明」を選択し、「設定」をクリックして、Siebelサーバーが実行されるホストのオペレーティング・システム資格証明を設定します。
Siebelサーバーのサーバー・マネージャ資格証明 設定方法: Cloud Controlで、「設定」メニューから「セキュリティ」 を選択して「優先資格証明」をクリックします。「優先資格証明」ページで、「Siebelサーバー」を選択して「優先資格証明の管理」をクリックします。「Siebelサーバーの優先資格証明」ページの「ターゲット優先資格証明」セクションで、資格証明セット「サーバー・マネージャ資格証明」を選択し、「設定」をクリックしてサーバー・マネージャ資格証明を設定します。

C.7.2 Siebelゲートウェイ・サーバーの優先資格証明の設定

Siebelゲートウェイ・サーバーに対して、次の資格証明を設定します。

ホスト: 優先資格証明 設定方法: Cloud Controlで、「設定」メニューから「セキュリティ」 を選択して「優先資格証明」をクリックします。「優先資格証明」ページで、「ホスト」を選択して「優先資格証明の管理」をクリックします。「ホストの優先資格証明」ページで、Siebelゲートウェイ・サーバーが実行されるホストのオペレーティング・システム資格証明を設定します。
Siebelゲートウェイ・サーバーのホスト資格証明 設定方法: Cloud Controlで、「設定」メニューから「セキュリティ」 を選択して「優先資格証明」をクリックします。「優先資格証明」ページで、「Siebelゲートウェイ・サーバー」を選択して「優先資格証明の管理」をクリックします。「Siebelゲートウェイ・サーバーの優先資格証明」ページの「ターゲット優先資格証明」セクションで、資格証明セット「ホスト資格証明」を選択し、「設定」をクリックして、Siebelゲートウェイ・サーバーが実行されるホストのオペレーティング・システム資格証明を設定します。
Siebelゲートウェイ・サーバーのサーバー・マネージャ資格証明 設定方法: Cloud Controlで、「設定」メニューから「セキュリティ」 を選択して「優先資格証明」をクリックします。「優先資格証明」ページで、「Siebelゲートウェイ・サーバー」を選択して「優先資格証明の管理」をクリックします。「Siebelゲートウェイ・サーバーの優先資格証明」ページの「ターゲット優先資格証明」セクションで、資格証明セット「優先資格証明の管理」を選択し、「設定」をクリックしてサーバー・マネージャ資格証明を設定します。

C.7.3 Siebelデータベース・リポジトリの優先資格証明の設定

Siebelデータベース・リポジトリに対して、Siebel DBStoreの資格証明を設定します。

設定方法: Cloud Controlで、「設定」メニューから「セキュリティ」 を選択して「優先資格証明」をクリックします。「優先資格証明」ページで、「Siebelデータベース・リポジトリ」を選択して「優先資格証明の管理」をクリックします。「Siebelデータベース・リポジトリの優先資格証明」ページの「ターゲット優先資格証明」セクションで、資格証明セット「Siebel DBStoreの資格証明」を選択し、「設定」をクリックして資格証明を設定します。