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Oracle® Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド
12cリリース5 (12.1.0.5)
B65086-18
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K 古いOMSホームの削除

この章では、12cリリース4 (12.1.0.4)、12cリリース3 (12.1.0.3)または12cリリース2 (12.1.0.2)から12cリリース5 (12.1.0.5)にアップグレードした後に、古いOMSホームを削除する方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。

K.1 グラフィック・モードでの古いOMSホームの削除

グラフィック・モードで古いOMSホームを削除するには、次の手順を実行します。


重要:

  1. この手順に示されている順序でコンポーネントを削除してください。そうでない場合、インストール・ウィザードにエラーが表示されます。

  2. 古いミドルウェア・ホームにある管理エージェントは削除しないでください。

    この管理エージェント(つまり中央エージェント)のエージェント・ベース・ディレクトリの古いOracleミドルウェア・ホーム外への移動については、My Oracle Supportノート1520010.1を参照してください。


  1. 次のコマンドを実行して、OMSホームからインストーラを起動します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall [-removeAllFiles -invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]


    注意:

    • ソフトウェアをダウンロードしたディレクトリからインストーラを起動することもできます。たとえば、<software_location>/となります。

    • -invPtrLocパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。

    • runInstaller -helpを実行すると、オプション-nowarningonremovefilesがリストに表示されます。このオプションは現在サポートされていないため、使用しても無効になります。



    注意:

    runInstallerまたはsetup.exeを起動する際、Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードが表示されない場合は、/stage(Enterprise ManagerソフトウェアのDisk1ディレクトリ内のサブディレクトリ)への、読取りおよび書込みアクセス権がない可能性があります。

    インストール・ウィザードは、クラスパス変数をOPatch用に../stage/Components/として処理します。TEMP変数が/tmpに設定されているとき、インストール・ウィザードはopatchのJARファイルを/tmp/../stageディレクトリ(/stageと同様)で検索しようとします。しかし、ユーザーに/stageへの読取りおよび書込み権限がないと、インストール・ウィザードはハングします。このような場合、/stageディレクトリへの読取りおよび書込みアクセス権があるかどうかを確認します。アクセス権がない場合は、TEMP変数を、インストール・ユーザーがアクセス権を持つ場所に設定し、インストール・ウィザードを再起動します。


  2. 「インベントリ」画面でOMS関連のプラグイン・ホームのみを選択し、「削除」をクリックします。


    注意:

    OMS関連プラグインのホームのみを選択し、他のエージェント関連プラグインは選択しないでください。

  3. 「インベントリ」画面でJava Development Kit (JDK)ホームを選択し、「削除」をクリックします。


    注意:

    Enterprise Managerシステムのインストール時にインストール・ウィザードによってJDKがインストールされた場合のみ、JDKを削除します。そのようなリポジトリがない場合は、この手順をスキップできます。


    注意:

    JDKの削除後、インストーラを終了しないでください。間違ってインストーラを終了した場合は、次の手順を実行してください。
    1. JDK 1.6.0.43.0を手動でダウンロードし、OMSホストにインストールします。このサポートされているバージョンをすでに所有している場合、それを再利用できます。

    2. インストーラを再度起動し、JDKが存在する場所への絶対パスを渡します。

      $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -jreLoc <JDK_HOME> [-removeAllFiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]


  4. 「インベントリ」画面でOracle WebTierホームを選択し、「削除」をクリックします。

  5. 「インベントリ」画面で、次のものを選択して「削除」をクリックします。

    • OMSホーム

    • Oracle共通ディレクトリ


      注意:

      BI Publisherが以前のバージョンのEnterprise Managerにインストールされている場合は、BI Publisher Oracleホーム(Oracle_BI1)も選択します。

  6. 「インベントリ」画面で「閉じる」をクリックして、ウィザードを終了します。

K.2 サイレント・モードでの古いOMSホームの削除

サイレント・モードで古いOMSホームを削除するには、次の手順を実行します。


重要:

  1. この手順に示されている順序でコンポーネントを削除してください。そうでない場合、インストール・ウィザードにエラーが表示されます。

  2. 古いミドルウェア・ホームにある管理エージェントは削除しないでください。

    この管理エージェント(つまり中央エージェント)のエージェント・ベース・ディレクトリの古いOracleミドルウェア・ホーム外への移動については、My Oracle Supportノート1520010.1を参照してください。


  1. プラグイン・ホームを削除します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_oms_plug-in_home}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> [-removeAllFiles -invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]


    注意:

    • ソフトウェアをダウンロードしたディレクトリからインストーラを起動することもできます。たとえば、<software_location>/となります。

      ここからインストーラを起動した場合、-removeAllFilesを渡さないでください。

    • runInstaller -helpを実行すると、オプション-nowarningonremovefilesがリストに表示されます。このオプションは現在サポートされていないため、使用しても無効になります。

    • 複数のプラグインを削除する場合は、プラグイン・ホームをカンマで区切って入力してください。

    • -invPtrLocパラメータはUNIXプラットフォームでのみサポートされ、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされません。


    次に例を示します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/home/oracle/middleware/plugins/oracle.sysman.ssa.oms.plugin_12.1.0.2.0}" ORACLE_HOME=/home/oracle/middleware/oms -removeAllFiles -invPtrLoc /home/oracle/oraInst.loc

  2. Java Development Kit (JDK)ホームを削除します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_jdk_home}" ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> [-removeAllFiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]

    次に例を示します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/home/oracle/middleware/jdk16}" ORACLE_HOME=/home/oracle/middleware/oms -removeAllFiles -invPtrLoc /home/oracle/oraInst.loc


    注意:

    Enterprise Managerシステムのインストール時にインストール・ウィザードによってJDKがインストールされた場合のみ、JDKを削除します。そのようなリポジトリがない場合は、この手順をスキップできます。

  3. JDK 1.6.0.43.0を手動でダウンロードし、OMSホストにインストールします。このサポートされているバージョンをすでに所有している場合、それを再利用できます。

    インストーラにはJDKへの依存性があるため、JDKを再インストールする必要があります。新しいJDKは、以前あった場所と必ずしも同じでなくても、OMSホスト上の任意の場所にインストールできます。ただし、インストーラを起動してJDKをインストールした場所を示す際に、-jreLocパラメータ(次の手順で説明します)を必ず渡してください。

  4. Oracle WebTierホームを削除します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_web_tier}" -jreLoc <JDK_HOME> ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> [-removeAllFiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]

    次に例を示します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/home/oracle/middleware/Oracle_WT}" -jreLoc </home/oracle/jdk> ORACLE_HOME=/home/oracle/middleware/oms -removeAllFiles -invPtrLoc /home/oracle/oraInst.loc

  5. OMSおよびOracle共通ディレクトリを削除します。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={absolute_path_to_oms_oracle_home_and_common_directory_and_bip_home_to_be_deinstalled}" -jreLoc <JDK_HOME> ORACLE_HOME=<absolute_path_to_oms_home> [-removeAllFiles] [-invPtrLoc <absolute_path_to_oraInst.loc>]


    注意:

    引数REMOVE_HOMESでは、カンマで区切られた複数のパスを指定できます。

    たとえばこのシナリオでは、BI Publisherがインストールされていて、これを今から削除しようとしています。

    $<OMS_HOME>/oui/bin/runInstaller -deinstall -silent "REMOVE_HOMES={/home/oracle/middleware/oms,/home/oracle/middleware/oracle_common,/home/oracle/middleware/Oracle_BI1}" -jreLoc </home/oracle/jdk> ORACLE_HOME=/home/oracle/middleware/oms -removeAllFiles -invPtrLoc /home/oracle/oraInst.loc