表A-1は、サイレント・モードでOMSおよび管理リポジトリをアップグレードする際に、更新が必要な変数およびupgrade.rsp
レスポンス・ファイルでの更新方法を示しています。
表A-1 サイレント・モードでのOMSアップグレードのためのupgrade.rspファイルのパラメータの編集
パラメータ名 | 適用可能なアップグレード方式 | データ型 | 値に二重引用符が必要か? | 説明 |
---|---|---|---|---|
UNIX_GROUP_NAME |
通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードのすべてのアップグレード方式に適用できます。 |
String |
はい |
(中央インベントリが存在しない場合にのみ必須)所属するUNIXグループの名前を入力します。 たとえば、 |
INVENTORY_LOCATION |
通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードのすべてのアップグレード方式に適用できます。 |
String |
はい |
(中央インベントリが存在しない場合にのみ必須)中央インベントリへの絶対パスを入力します。 たとえば、 |
SECURITY_UPDATES_VIA_MYORACLESUPPORT |
通常アップグレードのすべてのアップグレード方式に適用できます。 ソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。そのため、このアップグレード方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
Boolean |
はい |
|
DECLINE_SECURITY_UPDATES |
通常アップグレードのすべてのアップグレード方式に適用できます。 ソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。そのため、このアップグレード方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
Boolean |
いいえ |
|
INSTALL_UPDATES_SELECTION |
通常アップグレードのすべてのアップグレード方式に適用できます。 ソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。そのため、このアップグレード方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
String |
はい |
この変数はデフォルトで、インストール中にソフトウェア更新がインストールされないことを示す
|
ORACLE_MIDDLEWARE_HOME_LOCATION |
通常アップグレードのすべてのアップグレード方式に適用できます。 ソフトウェアのみのアップグレードには適用できません。そのため、このアップグレード方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
String |
はい |
12cリリース5 (12.1.0.5)へのアップグレードはアウトオブプレース・アップグレードであるため、次のいずれかを実行する必要があります。
ミドルウェアの場所に書込み権限があることを確認します。 注意: ここで入力するミドルウェア・ホームは、Enterprise Manager Cloud Controlのためにのみ使用するようにしてください。他のOracle Fusion Middleware製品またはコンポーネントは、同じミドルウェア・ホームにインストールしないでください。 |
ORACLE_INSTANCE_HOME_LOCATION |
通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードのすべてのアップグレード方式に適用できます。 |
String |
はい |
デフォルトでは、
重要: NFSマウントされたドライブにインストール中で、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)をこのNFSマウントされたドライブに作成している場合、インストール後に、ロック・ファイルをNFSマウントされたドライブからローカルのファイル・システムの場所に移動します。httpd.confファイルのロック・ファイルの場所を変更し、ローカルのファイル・システムの場所にマップします。手順については、第5.1.4項を参照してください。 |
OLD_BASE_DIR |
通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式のみに適用できます。 2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式には適用できません。そのため、これらのアップグレード方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
String |
はい |
アップグレードするOMSのベース・ディレクトリを入力します。10gリリース5 (10.2.0.5)からのアップグレード中の場合、これは古いOMSベース・ディレクトリとなります。11gリリース1 (11.1.0.1)からのアップグレード中または12cシリーズ内でのアップグレード中の場合、これはミドルウェア・ホームとなります。 |
ORACLE_HOSTNAME |
通常アップグレードの2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式のみに適用できます。 通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式には適用できません。ソフトウェアのみのアップグレードの2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式には適用できません。そのため、これらのアップグレード方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
String |
はい |
デフォルトでは、インストーラを起動しているホストの完全修飾名が想定されます。
|
ONE_SYSTEM |
通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードのすべてのアップグレード方式に適用できます。 |
Boolean |
いいえ |
デフォルトでは、この変数は
|
AGENT_BASE_DIR |
通常アップグレードの2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式のみに適用できます。 通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式には適用できません。ソフトウェアのみのアップグレードの2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式には適用できません。追加OMSのアップグレードにも適用できません。そのため、これらのアップグレード方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
String |
はい |
管理エージェントをインストールできるエージェント・ベース・ディレクトリ(Oracleミドルウェア・ホーム外の場所)への絶対パスを入力します。 たとえば、 |
OLD_DATABASE_CONNECTION_DESCRIPTION |
通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式のみに適用できます。 通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式には適用できません。追加OMSのアップグレードにも適用できません。そのため、このアップグレード方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
String |
はい |
デフォルトでは、アップグレード前コンソールで入力した旧管理リポジトリの接続文字列が想定されます。ただし、まだ入力していない場合は、次の形式でここに入力できます。
この接続文字列は、古い管理リポジトリへの接続、発生データのチェック、アップグレード後の管理リポジトリへの発生データの転送に使用されます。発生データとは、古い管理リポジトリのバックアップ作成時からアップグレードまでに、古い管理リポジトリにアップロードされたデータです。 重要: 両方のデータベースでGLOBAL_NAMESパラメータに設定されている値を確認してください。
|
OLD_DATABASE_SYSMAN_PASSWORD |
通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式のみに適用できます。 通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式には適用できません。追加OMSのアップグレードにも適用できません。そのため、このアップグレード方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
String |
はい |
古い管理リポジトリのSYSMANパスワードを入力します。 このパスワードは、アップグレード前コンソールまたは以前の変数に入力された接続文字列の使用による古い管理リポジトリへの接続や、発生データのチェック、アップグレード後の管理リポジトリへの発生データの転送に使用されます。発生データとは、古い管理リポジトリのバックアップ作成時からアップグレードまでに、古い管理リポジトリにアップロードされたデータです。 |
WLS_ADMIN_SERVER_USERNAME |
10.2.0.5の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式に適用できます。10.2.0.5および11.1.0.1の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式に適用できます。 12.1.0.4、12.1.0.3、12.1.0.2および11.1.0.1の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式には適用できません。追加OMSのアップグレードには適用できません。そのため、これらのアップグレード方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
String |
はい |
デフォルトでは、
|
WLS_ADMIN_SERVER_PASSWORD |
10.2.0.5の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式に適用できます。10.2.0.5および11.1.0.1の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式に適用できます。 12.1.0.4、12.1.0.3、12.1.0.2および11.1.0.1の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式には適用できません。追加OMSのアップグレードには適用できません。そのため、これらのアップグレード方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
String |
はい |
WebLogicユーザー・アカウントのパスワードを入力します。 パスワードはスペースを含めず8文字以上とします。先頭は文字とし、数字を1つ以上含めるようにしてください。 |
WLS_ADMIN_SERVER_CONFIRM_PASSWORD |
10.2.0.5の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式に適用できます。10.2.0.5および11.1.0.1の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式に適用できます。 12.1.0.4、12.1.0.3、12.1.0.2および11.1.0.1の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式には適用できません。追加OMSのアップグレードには適用できません。そのため、これらのアップグレード方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
String |
はい |
WebLogicユーザー・アカウントのパスワードを確認します。 |
NODE_MANAGER_PASSWORD |
10.2.0.5の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式に適用できます。10.2.0.5および11.1.0.1の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式に適用できます。 12.1.0.4、12.1.0.3、12.1.0.2および11.1.0.1の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式には適用できません。追加OMSのアップグレードには適用できません。そのため、これらのアップグレード方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
String |
はい |
デフォルトでは、 パスワードはスペースを含めず8文字以上とします。先頭は文字とし、数字を1つ以上含めるようにしてください。 |
NODE_MANAGER_CONFIRM_PASSWORD |
10.2.0.5の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式に適用できます。10.2.0.5および11.1.0.1の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式に適用できます。 12.1.0.4、12.1.0.3、12.1.0.2および11.1.0.1の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式には適用できません。追加OMSのアップグレードには適用できません。そのため、これらのアップグレード方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
String |
はい |
ノード・マネージャのユーザー・アカウントのパスワードを確認します。 |
WLS_ADMIN_SERVER_PASSWORD |
12.1.0.4、12.1.0.3、12.1.0.2および11.1.0.1の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式に適用できます。12.1.0.4、12.1.0.3、12.1.0.2、11.1.0.1および10.2.0.5の追加OMSのアップグレードに適用できます。 10.2.0.5の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式には適用できません。10.2.0.5および11.1.0.1の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式には適用できません。そのため、これらのアップグレード方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
String |
はい |
Enterprise Managerの旧システム用に作成したWebLogicユーザー・アカウントのパスワードを入力します。 |
JVM_DIAGNOSTICS_TABLESPACE_LOCATION |
10.2.0.5の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードのすべてのアップグレード方式に適用できます。 12.1.0.4、12.1.0.2、12.1.0.3および11.1.0.1の通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードのどのアップグレード方式にも適用できません。そのため、これらのアップグレード方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
String |
はい |
アップグレード中に、JVM関連の監視データをすべて格納するためのJVM診断データ表領域という追加の表領域が作成されます。この表領域のデータ・ファイル たとえば、 |
DATABASE_HOSTNAME |
通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式のみに適用できます。 通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式には適用できません。そのため、この方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
String |
はい |
既存のデータベースが常駐するホストの完全修飾名を入力します。 たとえば、 Oracle RAC Databaseに接続する場合、ノードに仮想ホスト名が含まれていれば、ノードの1つの仮想ホスト名を入力します。 この仮想ホスト名のみで構成された接続文字列を使用してデータベースへの接続が確立され、インストールは正常に終了します。 ただし、クラスタ内の他のノードを使用して接続文字列を更新する場合は、インストールの終了後に、次の手順を実行します。
|
LISTENER_PORT |
通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式のみに適用できます。 通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式には適用できません。そのため、この方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
String |
はい |
既存のデータベースに接続するためのリスナー・ポートを入力します。 たとえば、 |
SERVICENAME_OR_SID |
通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式のみに適用できます。 通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式には適用できません。そのため、この方式では、このパラメータはコメント・アウトします。 |
String |
はい |
既存のデータベースのサービス名またはシステムID (SID)を入力します。 たとえば、 |
SYS_PASSWORD |
通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードのすべてのアップグレード方式に適用できます。 |
String |
はい |
SYSユーザー・アカウントのパスワードを入力します。 |
SYSMAN_PASSWORD |
通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードのすべてのアップグレード方式に適用できます。 |
String |
はい |
SYSMANユーザー・アカウントのパスワードを入力します。 |
REPOSITORY_BACKUP_DONE |
通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの1システム・アップグレード方式に適用できます。 通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードの2システム・アップグレード方式および異なるホストでの1システム・アップグレード方式のみには適用できません。 |
Boolean |
いいえ |
前提条件として、Enterprise Managerシステムのアップグレードを開始する前に、管理リポジトリをバックアップする必要があります。すでにバックアップを作成済の場合はこのパラメータを |
PLUGIN_SELECTION |
通常アップグレードおよびソフトウェアのみのアップグレードのすべてのアップグレード方式に適用できます。 |
Stringリスト |
はい (二重引用符で囲ったプラグイン名のカンマ区切りリスト) |
デフォルトでは、Oracle Database Management Plug-In、Oracle Fusion Middleware Management Plug-In、Oracle My Oracle Support Management Plug-In、Oracle Exadata Management Plug-In、Oracle Cloud Framework Plug-Inなどの必須プラグインは、Enterprise Managerをアップグレードするときに自動的にインストールされます。 ただし、ソフトウェア・キット(DVDまたはダウンロードされたソフトウェア)で利用できる他のオプションのプラグインをインストールする場合、この変数にそれらのプラグインの名前を入力します。プラグインは、 次に例を示します。
ソフトウェア・キットで利用できないプラグインをインストールする場合、次の手順を実行します。
Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース5 (12.1.0.5)でサポートされていない、旧リリースのEnterprise Managerにデプロイされたプラグイン・バージョンを保有している場合があります。この場合は、インストーラを |