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Oracle Solaris 11 ブート環境の作成と管理 Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
beadm コマンドで作成したスナップショット、ブート環境、およびデータセットに関する情報は、beadm list サブコマンドを使用して表示できます。beadm list コマンドの出力には、pkg コマンドで作成されたブート環境も表示されます。
注 - スナップショットとブート環境は、beadm コマンド以外のユーティリティーでも作成できます。pkg コマンドを使用してパッケージのインストールまたは更新を行うときに、ブート環境のクローンが自動的に作成される場合があります。
beadm list コマンドの構文は次のとおりです。
構文: beadm list [-a | [-ds] [-H] [BeName]
このコマンドは、既存のブート環境に関する情報を表示します。特定のブート環境の情報を表示するには、BeName をブート環境名で置き換えます。特定のブート環境が指定されていない場合、このコマンドはすべてのブート環境に関する情報を表示します。デフォルトでは、追加情報なしでブート環境の一覧が表示されます。
-a – ブート環境に関する利用可能なすべての情報を表示します。この情報には、従属データセットおよびスナップショットが含まれます。
-d – ブート環境に属しているすべての従属データセットに関する情報を表示します。
-s – ブート環境のスナップショットに関する情報を表示します。
-H – ヘッダー情報を表示しないようにします。出力の各フィールドは、セミコロンで区切られます。
次の例のように、出力がヘッダー情報なしで表示されます。
BE2:no:yes:mounted:/pool1/BE/BE2:6.2G;;;
ヘッダー情報がない場合は、次の区切り文字で表示情報が識別されます。
; – ブート環境、データセット、ゾーン、およびスナップショットを区切ります。
: – ブート環境、データセット、ゾーン、およびスナップショットの属性を区切ります。
, – 複数のデータセット、ゾーン、およびスナップショットを区切ります。
複数のブート環境は、空行で区切ります。
-a オプションは、指定されたブート環境またはすべてのブート環境に関するすべての情報を、すべてのデータセットおよびスナップショットの情報も含めて表示します。
Active 列の値は次のとおりです。
R – リブート時にアクティブになります。
N – 現在アクティブになっています。
NR – 現在アクティブになっており、リブート時にアクティブになります。
“-” – アクティブではありません。
“!” – 非大域ゾーンのブート不可能なブート環境は感嘆符で表されます。
次の例では、BE5 ブート環境のすべての情報を表示します。
# beadm list -a BE5 BE/Dataset/Snapshot Active Mountpoint Space Policy Created ------------------- ------ ---------- ----- ------ ------- BE5 p/ROOT/BE5 NR / 6.10G static 2011-09-09 16:53 p/ROOT/BE5/var - /var 24.55M static 2011-09-09 16:53 p/ROOT/BE5/var@boo - - 18.38M static 2011-09-10 00:59 p/ROOT/BE5/var@foo - - 18.38M static 2011-06-10 16:37 p/ROOT/BE5@boo - - 139.44M static 2011-09-10 00:59 p/ROOT/BE5@foo - - 912.85M static 2011-06-10 16:37
-H オプションは、ヘッダータイトルを抑制し、結果をセミコロンで区切って表示します。次の例では、すべてのブート環境の情報を表示します。
# beadm list -H BE2;4659d6ee-76a0-c90f-e2e9-a3fcb570ccd5;;;55296;static;1211397974 BE3;ff748564-096c-449a-87e4-8679221d37b5;;;339968;static;1219771706 BE4;1efe3365-02c5-6064-82f5-a530148b3734;;;16541696;static;1220664051 BE5;215b8387-4968-627c-d2d0-f4a011414bab;NR;/;7786206208;static;1221004384
各フィールドは、セミコロンで区切られます。この例では、コマンドにブート環境が指定されていないため、すべてのブート環境が表示されます。コマンドにほかのオプションが使用されていない場合は、2 番目のフィールドにブート環境の汎用一意識別子 (UUID) が表示されます。この例では、BE5 の UUID は 215b8387-4968-627c-d2d0-f4a011414bab です。BE2、BE3、および BE4 に関する 2 番目のフィールドは空で、これらのブート環境には UUID がないことを示しています。非大域ゾーンのブート環境の場合、UUID フィールドは、そのブート環境が関連付けられている親の ID を表します。
-s オプションは、存在するすべてのスナップショットに関する情報を表示します。
次の出力例では、各スナップショットのタイトルに、そのスナップショットがいつ作成されたかを示すタイムスタンプが含まれています。
# beadm list -s test-2 BE/Snapshot Space Policy Created ----------- ----- ------ ------- test-2 test-2@2010-04-12-22:29:27 264.02M static 2010-04-12 16:29 test-2@2010-06-02-20:28:51 32.50M static 2010-06-02 14:28 test-2@2010-06-03-16:51:01 16.66M static 2010-06-03 10:51 test-2@2010-07-13-22:01:56 25.93M static 2010-07-13 16:01 test-2@2010-07-21-17:15:15 26.00M static 2010-07-21 11:15 test-2@2010-07-25-19:07:03 13.75M static 2010-07-25 13:07 test-2@2010-07-25-20:33:41 12.32M static 2010-07-25 14:33 test-2@2010-07-25-20:41:23 30.60M static 2010-07-25 14:41 test-2@2010-08-06-15:53:15 8.92M static 2010-08-06 09:53 test-2@2010-08-06-16:00:37 8.92M static 2010-08-06 10:00 test-2@2010-08-09-16:06:11 193.72M static 2010-08-09 10:06 test-2@2010-08-09-20:28:59 102.69M static 2010-08-09 14:28 test-2@install 205.10M static 2010-03-16 19:04