スナップショットの作成とコピー

自分の参照用として、既存のブート環境のスナップショットを手動で作成できます。このスナップショットは、特定の時点でのデータセットまたはブート環境の読み取り専用イメージです。スナップショットには、スナップショットの作成日時や内容を示すカスタム名を作成できます。その後、そのスナップショットをコピーすることができます。

ブート環境のスナップショットの作成

次のコマンドは、BeName という既存のブート環境のスナップショットを作成します。

構文: beadm create BeName@snapshotdescription

スナップショット名には BeName@snapshotdescription という形式を使用する必要があります。この BeName は、スナップショットを作成する既存のブート環境の名前です。カスタムのスナップショットの説明を入力して、スナップショットの日付または目的を特定します。

スナップショット名の例を次に示します。

• BE1@0312200.12:15pm

• BE2@backup

• BE1@march132008

beadm create コマンドを使用してスナップショットにカスタムタイトルを割り当てた場合を除き、スナップショットのタイトルには、スナップショットがいつ作成されたかを示すタイムスタンプが自動的に含まれます。

既存のスナップショットからのブート環境の作成

ブート環境のスナップショットはブート可能ではありません。ただし、既存のスナップショットから新しいブート環境を作成することができます。その後、この新しいブート環境をアクティブにしてブートできます。

スナップショットからブート環境を作成する方法

1. root の役割になります。
2. スナップショットから新しいブート環境を作成します。

   # beadm create -e BEname@snapshotdescription BeName

   変数 BEname@snapshotdescription を既存のスナップショットの名前で置き換えます。変数 BEname を新しいブート環境のカスタム名で置き換えます。

   例:

   # beadm create -e BE1@now BE2

   このコマンドは、BE1@now という既存のスナップショットから、BE2 という新しいブート環境を作成します。

   次の手順として、この新しいブート環境をアクティブにすることもできます。「デフォルトのブート環境の変更」を参照してください。