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Oracle Solaris の管理: 一般的なタスク     Oracle Solaris 11 Information Library (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  Oracle Solaris のコマンドに関する情報の検索

2.  ユーザーアカウントとグループの管理 (概要)

3.  ユーザーアカウントとグループの管理 (手順)

4.  Oracle Solarisシステムのブートとシャットダウン

5.  Oracle Configuration Manager の操作

6.  サービスの管理 (概要)

7.  サービスの管理 (手順)

8.  障害管理の使用

9.  システム情報の管理 (手順)

10.  システムプロセスの管理 (手順)

11.  システムパフォーマンスの監視 (手順)

12.  ソフトウェアパッケージの管理 (手順)

ソフトウェアパッケージの管理 (作業マップ)

Image Packaging System

パッケージに関する情報の取得

パッケージのインストールおよび更新

新しいパッケージのインストール

すべてのインストール済みパッケージの更新

13.  ディスク使用の管理 (手順)

14.  システムタスクのスケジュール設定 (手順)

15.  CUPS を使用したプリンタの設定と管理 (手順)

16.  システムコンソール、端末デバイス、および電源サービスの管理 (手順)

17.  システムクラッシュ情報の管理 (手順)

18.  コアファイルの管理 (手順)

19.  システムおよびソフトウェアのトラブルシューティング (手順)

20.  その他各種のシステムおよびソフトウェアの トラブルシューティング (手順)

索引

パッケージに関する情報の取得

パッケージに関する情報を取得するには、次のコマンドを使用します。以下のコマンドを実行するために特別な権限は必要ありません。

pkg list

pkg list コマンドは、現在のイメージにパッケージがインストールされているかどうか、および更新が使用可能かどうかを示します。オプションやオペランドを指定せずにこのコマンドを使用すると、現在のイメージにインストールされているすべてのパッケージが一覧表示されます。結果を絞り込むには、パッケージ名を 1 つ以上指定します。パッケージ名にはワイルドカードを使用できます。

pkg info

pkg info コマンドは、パッケージに関する情報を表示します。これには、名前、インストール状態、バージョン、パッケージ化の日付、パッケージのサイズ、および完全な FMRI が含まれます。オプションやオペランドを指定せずにこのコマンドを使用すると、現在のイメージにインストールされているすべてのパッケージに関する情報が表示されます。結果を絞り込むには、パッケージ名を 1 つ以上指定します。パッケージ名にはワイルドカードを使用できます。

pkg contents

pkg contents コマンドは、パッケージのファイルシステムの内容を表示します。オプションやオペランドを指定せずにこのコマンドを使用すると、現在のイメージにインストールされているすべてのパッケージのパス情報が表示されます。表示するパッケージの内容を指定するには、コマンドオプションを使用します。pkg contents コマンドのオプションについては、pkg(1) のマニュアルページおよび『Oracle Solaris 11 ソフトウェアパッケージの追加および更新』を参照してください。結果を絞り込むには、パッケージ名を 1 つ以上指定します。パッケージ名にはワイルドカードを使用できます。

pkg search

pkg search コマンドは、pkg contents コマンドと同じようにパッケージの内容を調べます。pkg contents コマンドが内容を返すのに対して、pkg search コマンドはクエリーに一致するパッケージの名前を返します。デフォルトでは、pkg search のクエリー語句は完全に一致し、AND で結合されます。クエリー作成用の追加オプションについては、pkg(1) のマニュアルページおよび『Oracle Solaris 11 ソフトウェアパッケージの追加および更新』を参照してください。

この節の残りの部分では、これらのコマンドを使用してパッケージに関する情報を表示する具体例を示します。

$ pkg list amp
pkg list: no packages matching 'amp' installed

このイメージにインストールされているパッケージと、インストールされていないがインストールできるパッケージの最新バージョンを一覧表示するには、-a オプションを使用します。I 列の「-」は、そのパッケージがインストールされていないことを示します。O 列の「r」は、web/amp パッケージの名前が変更されていることを示します。web/amp パッケージをインストールするコマンドを実行すると、group/feature/amp パッケージがインストールされます。

$ pkg list -a amp
NAME (PUBLISHER)       VERSION                      IFO
group/feature/amp      0.5.11-0.174.0.0.0.0.2559    ---
web/amp                0.5.11-0.174.0.0.0.0.0       --r

O 列の「o」は、そのパッケージが廃止されていることを示します。廃止マークの付いたパッケージはインストールできません。F 列の「f」は、そのパッケージが凍結されていることを示します。パッケージが凍結されている場合は、凍結されたバージョンと一致するパッケージのみをインストールまたは更新できます。

詳細情報を表示するには、pkg info コマンドを使用します。このイメージにパッケージがインストールされていないことがすでにわかっているため、-r オプションを使用してパッケージリポジトリを照会します。

$ pkg info -r amp
          Name: group/feature/amp
       Summary: AMP (Apache, MySQL, PHP) Deployment Kit for Oracle Solaris
   Description: Provides a set of components for deployment of an AMP (Apache,
                MySQL, PHP) stack on Oracle Solaris
      Category: Meta Packages/Group Packages (org.opensolaris.category.2008)
                Web Services/Application and Web Servers (org.opensolaris.category.2008)
         State: Not installed
     Publisher: solaris
       Version: 0.5.11
 Build Release: 5.11
        Branch: 0.174.0.0.0.0.2559
Packaging Date: Wed Sep 21 19:12:55 2011
          Size: 5.45 kB
          FMRI: pkg://solaris/group/feature/amp@0.5.11,5.11-0.174.0.0.0.0.2559:20110921T191255Z

          Name: web/amp
       Summary:
         State: Not installed (Renamed)
    Renamed to: group/feature/amp@0.5.11-0.174.0.0.0.0.0
                consolidation/ips/ips-incorporation
     Publisher: solaris
       Version: 0.5.11
 Build Release: 5.11
        Branch: 0.174.0.0.0.0.0
Packaging Date: Wed Sep 21 19:15:02 2011
          Size: 5.45 kB
          FMRI: pkg://solaris/web/amp@0.5.11,5.11-0.174.0.0.0.0.0:20110921T191502Z

このパッケージの内容に関する詳細情報を表示するには、pkg contents コマンドを使用します。

$ pkg contents -r group/feature/amp
pkg: This package delivers no file system content, but may contain metadata. Use
the -o option to specify fields other than 'path', or use the -m option to show
the raw package manifests.

group/feature/amp パッケージはグループパッケージであるため、group/feature/amp パッケージにはファイルに関する情報は含まれていません。グループパッケージは、ファイルの代わりに他のパッケージをインストールします。group/feature/amp グループパッケージによってどのパッケージがインストールされるかを確認するには、次のオプションを使用します。-t depend オプションを使用すると、depend アクションである内容のみを一覧表示します。-a オプションを使用すると、depend アクションの type 属性として group という値が必要であることが指定されます。-o fmri オプションを使用すると、一致するタイプ groupdepend アクションそれぞれからのパッケージ FMRI のみが出力されます。-H オプションを使用すると、ヘッダーが省略されます。

$ pkg contents -rt depend -a type=group -o fmri -H group/feature/amp
database/mysql-51
web/php-52
web/php-52/extension/php-apc
web/php-52/extension/php-mysql
web/server/apache-22
web/server/apache-22/module/apache-dtrace
web/server/apache-22/module/apache-fcgid
web/server/apache-22/module/apache-php5

インストールするツールの名前はわかっているが、パッケージの名前がわかっていない場合は、search サブコマンドを使用します。pkg search は、デフォルトではクエリーと一致するアクションとそのアクションを含むパッケージを返します。次の例は、emacs ツールを取得するためには editor/gnu-emacs パッケージをインストールする必要があることを search を使用して確認する 2 つの方法を示しています。

$ pkg search /usr/bin/emacs
INDEX    ACTION VALUE                   PACKAGE
path     file   usr/bin/emacs           pkg:/editor/gnu-emacs@23.1-0.173.0.0.0.0.487
$ pkg search file::emacs
INDEX    ACTION VALUE                   PACKAGE
basename file   usr/bin/emacs           pkg:/editor/gnu-emacs@23.1-0.173.0.0.0.0.487
basename file   usr/share/info/emacs    pkg:/editor/gnu-emacs@23.1-0.173.0.0.0.0.487