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Oracle Solaris の管理: 一般的なタスク Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
1. Oracle Solaris のコマンドに関する情報の検索
4. Oracle Solarisシステムのブートとシャットダウン
5. Oracle Configuration Manager の操作
ディレクトリ、サブディレクトリ、およびファイルのサイズを表示する方法
16. システムコンソール、端末デバイス、および電源サービスの管理 (手順)
19. システムおよびソフトウェアのトラブルシューティング (手順)
負荷の大きいファイルシステムを整理する作業として、最近使用されていないファイルの特定と削除があります。使用されていないファイルは ls コマンドまたは find コマンドを使用して見つけることができます。詳細については、ls(1) および find(1) のマニュアルページを参照してください。
ディスク容量を節約するには、/var/tmp または /var/spool 内にある一時ディレクトリを空にしたり、コアファイルやクラッシュダンプファイルを削除したりするなどの方法もあります。クラッシュダンプファイルの詳細は、Chapter 17, システムクラッシュ情報の管理 (手順)を参照してください。
$ ls -t [directory]
最新タイムスタンプのファイルを最初にしてソートします。
検索するディレクトリを指定します。
例 13-9 最新ファイルのリストを表示する
次の例では、ls -tl コマンドを使用して、/var/adm ディレクトリ内でもっとも新しく作成または変更されたファイルを見つける方法を示します。sulog がもっとも新しく作成または変更されたファイルです。
$ ls -tl /var/adm -rw-r--r-- 1 root root 3227516 Jan 7 12:22 messages -rw-r--r-- 1 adm adm 12648 Jan 7 06:45 wtmpx -r--r--r-- 1 root root 3353420 Jan 7 06:45 lastlog drwxrwxr-x 9 root sys 15 Jan 4 03:10 . -rw-r--r-- 1 root root 56045 Jan 3 19:10 messages.0 drwxr-xr-x 41 root sys 42 Jan 3 19:03 .. lrwxrwxrwx 1 root root 27 Jan 3 17:36 utmpx -> ../../system/volatile/utmpx -rw------- 1 uucp bin 0 Jan 3 17:34 aculog drwxr-xr-x 2 root sys 2 Jan 3 17:26 streams drwxr-xr-x 2 root sys 2 Jan 3 17:26 sm.bin drwxrwxr-x 2 adm sys 2 Jan 3 17:26 sa drwxr-xr-x 2 root sys 2 Jan 3 17:26 pool drwxr-xr-x 2 adm adm 2 Jan 3 17:26 log drwxr-xr-x 2 adm adm 2 Jan 3 17:26 exacct drwxrwxr-x 5 adm adm 5 Jan 3 17:26 acct
詳細は、『Oracle Solaris の管理: セキュリティーサービス』の「管理権限を取得する方法」を参照してください。
# find directory -type f[-atime +nnn] [-mtime +nnn] -print > filename &
検索するディレクトリを指定します。このディレクトリの下にあるディレクトリも検索します。
指定した日数 (nnn) の間アクセスのないファイルを見つけます。
指定した日数 (nnn) の間変更のないファイルを見つけます。
使用されないファイルリストを書き込むファイルを指定します。
# rm `cat filename`
filename は、前の手順で作成したファイルです。このファイルには、使用されていないファイルのリストが入っています。
例 13-10 古いファイルまたは使用されていないファイルの検索と削除
次の例は、/var/adm ディレクトリ内とそのサブディレクトリ内で過去 60 日にわたってアクセスされていないファイルを示しています。/var/tmp/deadfiles ファイルには、使用されていないファイルのリストが含まれます。rm コマンドは、これらの使用されていないファイルを削除します。
# find /var/adm -type f -atime +60 -print > /var/tmp/deadfiles & # more /var/tmp/deadfiles /var/adm/aculog /var/adm/spellhist /var/adm/wtmpx /var/adm/sa/sa13 /var/adm/sa/sa27 /var/adm/sa/sa11 /var/adm/sa/sa23 /var/adm/sulog /var/adm/vold.log /var/adm/messages.1 /var/adm/messages.2 /var/adm/messages.3 # rm `cat /var/tmp/deadfiles` #
詳細は、『Oracle Solaris の管理: セキュリティーサービス』の「管理権限を取得する方法」を参照してください。
# cd directory
注意 - 手順 3 を実行する前に、正しいディレクトリにいることを確認してください。手順 3 はカレントディレクトリ内のすべてのファイルを削除します。 |
# rm -r *
例 13-11 一時ディレクトリを一度にクリアする
次の例は、mywork ディレクトリを空にする方法、およびすべてのファイルとサブディレクトリが削除されたことを確認する方法を示しています。
# cd mywork # ls filea.000 fileb.000 filec.001 # rm -r * # ls #
# find . -name core -exec rm {} \;
例 13-12 コアファイルを見つけて削除する
次の例は、find コマンドを使用して jones のユーザーアカウントからコアファイルを見つけて削除する方法を示します。
# cd /home/jones # find . -name core -exec rm {} \;
クラッシュダンプファイルは非常に大きくなる可能性があります。これらのファイルを保存するようシステムで設定している場合は、必要以上に長期間保存しないでください。
# cd /var/crash/
注意 - 手順 3 を実行する前に、正しいディレクトリにいることを確認してください。手順 3 はカレントディレクトリ内のすべてのファイルを削除します。 |
# rm *
# ls
例 13-13 クラッシュダンプファイルを削除する
次の例は、システム venus からクラッシュダンプファイルを削除する方法、およびクラッシュダンプファイルが削除されたことを確認する方法を示します。
# cd /var/crash # rm * # ls