システム情報の表示と変更に関する新機能

管理者が提供する driver.conf ファイルのサポート

システムに用意されている driver.conf ファイルを、管理者が提供する driver.conf ファイルで補足できます。ベンダーから提供された (システムに用意されている) ドライバデータはルートファイルシステムに保持されますが、管理者が提供するドライバ設定は新しい /etc/driver/drv ディレクトリに別個に格納されます。管理者が提供する driver.conf ファイルの形式は、システムに用意されている driver.conf ファイルと同一です。

ブート時、およびドライバの driver.conf ファイルが検索およびロードされるたびに、システムは /etc/driver/drv ディレクトリに含まれる driver.conf ファイルにそのドライバがあるかどうかをチェックします。見つかった場合、システムはベンダーから提供された driver.conf ファイルを管理者が提供するローカルの driver.conf ファイルにマージします。ドライバのシステムプロパティーの表示は、これらのマージされたプロパティーで構成されます。したがって、ドライバの変更は必要ありません。

/kernel ディレクトリと /platform ディレクトリにある、ベンダーから提供された driver.conf ファイルは編集できなくなります。ドライバの設定を補足する必要がある場合は、ベンダーから提供された driver.conf ファイルを編集する代わりに、対応する driver.conf ファイルをローカルの /etc/driver/drv ディレクトリに追加し、そのファイルをカスタマイズします。

マージされたプロパティーを表示するには、prtconf コマンドを使用します。prtconf コマンドには新しい -u オプションが用意されています。このオプションを使用すると、ドライバの元のプロパティー値と更新されたプロパティー値の両方が表示されます。手順については、「デバイスのデフォルトのプロパティー値とカスタマイズされたプロパティー値を表示する方法」を参照してください。

詳細は、driver(4) および driver.conf(4) のマニュアルページを参照してください。