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Oracle Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス) Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
パート II ネットワークファイルシステムへのアクセス (トピック)
6. ネットワークファイルシステムへのアクセス (リファレンス)
サービスプロバイダ会社の場合、DSL 接続を介してサイトに到達するクライアントに対してインターネットサービスやその他のサービスを提供できます。作業としては、サーバー上のどのインタフェースを PPPoE トンネルに使用するかを決定するとともに、ユーザーに許可するサービスを決定します。
この作業は、PPPoE トンネルで使用する Ethernet インタフェースを定義し、アクセスサーバーが提供するサービスを設定する場合に行なってください。
詳細は、『Oracle Solaris の管理: セキュリティーサービス』の「管理権限を取得する方法」を参照してください。
たとえば、次の /etc/ppp/pppoe.if ファイルを 「PPPoE トンネルの構成例」で示したアクセスサーバー dslserve に使用します。
# cat /etc/ppp/pppoe.if hme1 hme2
次の /etc/ppp/pppoe ファイルは、図 16-5 で示したアクセスサーバー dslserve によって提供されるサービスを一覧表示しています。
device hme1,hme2 service internet pppd "proxyarp 192.168.1.1:" service debugging pppd "debug proxyarp 192.168.1.1:"
このファイルの例では、dslserve の Ethernet インタフェース hme1 および hme2 でインターネットサービスが宣言されています。また、Ethernet インタフェース上の PPP リンクでデバッグがオンに設定されています。
詳細は、「呼び出し元の IP アドレス指定スキームの作成」を参照してください。
# /etc/init.d/pppd start
pppd もまた、/etc/ppp/pppoe.if に一覧表示されるインタフェースを plumb します。
# /usr/sbin/sppptun query hme1:pppoe hme1:pppoed hme2:pppoe hme2:pppoed
この例は、インタフェース hme1 および hme2 が現在 PPPoE に plumb されていることを示しています。/usr/sbin/sppptun コマンドを使ってインタフェースを手動で PPPoE に plumb することもできます。手順については、「/usr/sbin/sppptun コマンド」を参照してください。
詳細は、『Oracle Solaris の管理: セキュリティーサービス』の「管理権限を取得する方法」を参照してください。
# pkill -HUP pppoed
次に、インタフェースを PPPoE クライアントのグループに限定する手順を説明します。この作業を実行する前に、インタフェースに割り当てているクライアントの実 Ethernet MAC アドレスを取得する必要があります。
注 - システムによっては、Ethernet インタフェース上で MAC アドレスを変更できます。この機能は便利ですが、セキュリティー対策としては考えないでください。
次の手順では、「PPPoE トンネルの構成例」で示した例を使用して、dslserve のインタフェースの 1 つである hme1 を MiddleCo のクライアント用に予約する方法を示しています。
次は、Red、Blue、および Yellow というクライアントのエントリの例です。
8:0:20:1:40:30 redether 8:0:20:1:40:10 yellowether 8:0:20:1:40:25 blueether
この例では、クライアントの Red、Yellow、および Blue の Ethernet アドレスに redether、yellowether、および blueether という記号名を割り当てています。MAC アドレスへの記号名の割り当ては任意です。
このファイル名で、device は定義するデバイスの名前です。
# cat /etc/ppp/pppoe.hme1 service internet pppd "name dslserve-hme1" clients redether,yellowether,blueether
dslserve-hme1 はアクセスサーバーの名前で、pap-secrets ファイル内の同じエントリで使用されます。clients オプションは、インタフェース hme1 の使用を Ethernet 記号名が redether、yellowether、および blueether であるクライアントに限定します。
/etc/ethers でクライアントの MAC アドレスに記号名を定義していない場合は、clients オプションの引数として数値アドレスを使用できます。このとき、ワイルドカードも使用できます。
たとえば、clients 8:0:20:*:*:* のような数値アドレスを指定できます。ワイルドカードを使用することで、/etc/ethers 内の一致するアドレスすべてにアクセスが許可されます。
Red dslserve-hme1 redpasswd * Blue dslserve-hme1 bluepasswd * Yellow dslserve-hme1 yellowpassd *
エントリは、dslserve の hme1 インタフェース上で PPP を実行することを許可されたクライアントの PAP 名およびパスワードです。
PAP 認証の詳細は、「PAP 認証の設定」を参照してください。
参照
関連情報の参照先は次のとおりです。
PPPoE の詳細については、「DSL サポート用の PPPoE トンネルの作成」を参照してください。
PPPoE と PPP のトラブルシューティングについては、「PPP および PPPoE 関連の問題の解決」を参照してください。
PPPoE クライアントの構成については、「PPPoE クライアントの設定」を参照してください。
クライアントの PAP 認証の構成については、「信頼できる呼び出し元の PAP 認証の設定 (ダイアルアウトマシン)」を参照してください。
サーバー上の PAP 認証の構成については、「ダイアルインサーバーに PAP 認証を構成する」を参照してください。