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Oracle Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス) Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
パート II ネットワークファイルシステムへのアクセス (トピック)
6. ネットワークファイルシステムへのアクセス (リファレンス)
頻繁なパーティション分割に対する DA のハートビートの構成
頻繁なパーティション分割に対して DA のハートビートを構成する方法
経路指定されていない複数のネットワークインタフェースに対して構成を行う場合
経路指定されていない複数のネットワークインタフェースの構成 (作業マップ)
net.slp.interfaces プロパティーの構成方法
経路指定されていない複数のネットワークインタフェースを構成する場合の検討事項
SLP 構成プロパティーは、ネットワークの相互作用、SLP エージェントの特性、状態、およびログを制御します。ほとんどの場合、これらのプロパティーのデフォルトの構成は変更する必要がありません。ただし、ネットワークの媒体またはトポロジが変更されて、次のことを行うためには、この章の手順を使用します。
ネットワークの待ち時間を補正する
ネットワークの輻輳を軽減する
エージェントの追加、または IP アドレスの再割り当てを行う
SLP ログを起動する
SLP 構成ファイル /etc/inet/slp.conf を編集すると、次の表に示す処理を行うことができます。
表 9-1 SLP 構成の操作
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/etc/inet/slp.conf ファイルは、SLP デーモンを再起動するたびにすべての SLP 動作を定義して起動します。構成ファイルは次の要素から成ります。
構成プロパティー
コメント行と注釈
net.slp.isDA や net.slp.DAHeartBeat などのすべての基本的な SLP プロパティーは、次の書式で名前が付けられています。
net.slp.<keyword>
SLP の動作は、slp.conf ファイル内のプロパティーの値またはプロパティーの組み合わせによって定義されます。プロパティーは、SLP 構成ファイル内でキーと値の対で構成されています。次の例に示すように、キーと値の対は、プロパティー名とその設定値で構成されています。
<property name>=<value>
各プロパティーのキーはプロパティー名です。値はプロパティーに、数値 (間隔または時間)、真偽の状態、または文字列値のパラメータを設定します。プロパティーの値は次のデータ型の 1 つで構成されます。
真偽設定 (ブール型)
整数
整数のリスト
文字列
文字列のリスト
定義した値が許可されていない場合は、そのプロパティー名のデフォルト値が使用されます。さらに、syslog を使用してエラーメッセージが記録されます。
slp.conf ファイルに、その行の性質および機能を説明するコメントを追加できます。コメント行はファイルに任意に書き込めるので、管理する上で役立ちます。
注 - 構成ファイル内の設定には、大文字と小文字の区別がありません。詳細は、 Guttman、Erik、James Kempf、Charles Perkins 著、 Internet Engineering Task Force (IETF) 発行の『Service Templates and service: scheme RFC 2609』を参照してください。[ http://www.ietf.org/rfc/rfc2609.txt]
SLP 構成ファイルのプロパティー設定を変更するには、次の手順を実行します。SLP を使用できるクライアントまたはサービスソフトウェアは、SLP API を使用して、SLP 構成も変更できます。API については、Internet Engineering Task Force (IETF) 発行の『An API for Service Location, RFC 2614』を参照してください。[http://www.ietf.org/rfc/rfc2614.txt ]
詳細は、『Oracle Solaris の管理: セキュリティーサービス』の「管理権限を取得する方法」を参照してください。
# svcadm disable network/slp
SLP プロパティーの設定については、「設定プロパティー」を参照してください。slp.conf プロパティーを変更する可能性がある別のシナリオの例については、この手順のあとの各節を参照してください。slp.conf(4)のマニュアルページを参照してください。
# svcadm enable network/slp
注 - slpd を停止または起動するとき、SLP デーモンは構成ファイルから情報を取得します。
例 9-1 slpd が DA サーバーとして動作するように設定する
slpd.conf ファイルの net.slp.isDA プロパティーに Trueを設定して、slpd が DA サーバーとして動作するように SA サーバーのデフォルトを変更できます。
net.slp.isDA=True
各領域で、各種のプロパティーが構成の異なる場合を制御します。以降の各節では、SLP 構成で使用するデフォルトのプロパティー設定を変更するさまざまなシナリオについて説明します。