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Oracle Solaris 10 から Oracle Solaris 11 への移行 Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
1. Oracle Solaris 10 から Oracle Solaris 11 への移行 (概要)
2. Oracle Solaris 11 インストール方法への移行
10. 仮想環境での Oracle Solaris リリースの管理
Oracle Solaris 10 リリースの UFS ルート環境では、スワップデバイスおよびダンプデバイスに対して 1 つのディスクスライスが提供されます。Oracle Solaris 11 システムがインストールされたあとに、スワップデバイスおよびダンプデバイスとして 2 つの別個のボリュームが作成されます。
# dumpadm Dump content: kernel pages Dump device: /dev/zvol/dsk/rpool/dump (dedicated) Savecore directory: /var/crash Savecore enabled: yes Save compressed: on
# swap -l swapfile dev swaplo blocks free /dev/zvol/dsk/rpool/swap 182,2 8 4061176 4061176
スワップとダンプのボリューム名およびサイズの情報を表示します。例:
# zfs list -t volume -r rpool NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT rpool/dump 4.13G 51.6G 4.00G - rpool/swap 4.13G 51.6G 4.00G -
ZFS のスワップボリュームおよびダンプボリュームの管理は、UFS のスワップデバイスおよびダンプデバイスの単一スライスの管理と次の点で異なります。
ZFS ルート環境では、スワップデバイスおよびダンプデバイスの両方のために単一ボリュームを使用することはできません。
ZFS ルート環境では、ファイルをスワップデバイスとして使用することはできません。
ダンプデバイスのサイズは、物理メモリーのおよそ 1/2 から 3/4 であることがシステムによって要求されます。ダンプデバイスが小さすぎる場合、次のようなエラーが表示されます。
# dumpadm -d /dev/zvol/dsk/rpool/dump dumpadm: dump device /dev/zvol/dsk/rpool/dump is too small to hold a system dump dump size 36255432704 bytes, device size 34359738368 bytes
ダンプデバイスのサイズは、ボリュームの volsize プロパティーを増やすことにより簡単に大きくできますが、ボリュームの再初期化に時間がかかることがあります。例:
# zfs get volsize rpool/dump NAME PROPERTY VALUE SOURCE rpool/dump volsize 1.94G local # zfs set volsize=3g rpool/dump # zfs get volsize rpool/dump NAME PROPERTY VALUE SOURCE rpool/dump volsize 3G local
スワップデバイスが使用中の場合は、スワップボリュームのサイズを変更することは困難です。2 つ目のスワップボリュームを作成して、スワップデバイスとして追加することを検討してください。例:
# zfs create -V 3G rpool/swap2 # swap -a /dev/zvol/dsk/rpool/swap2 # swap -l swapfile dev swaplo blocks free /dev/zvol/dsk/rpool/swap 182,2 8 4061176 4061176 /dev/zvol/dsk/rpool/swap2 182,4 8 6291448 6291448
次に、新しいスワップデバイスのエントリを /etc/vfstab ファイルに追加します。例:
/dev/zvol/dsk/rpool/swap2 - - swap - no -