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Oracle Solaris Studio 12.3: Fortran ユーザーズガイド Oracle Solaris Studio 12.3 Information Library (日本語) |
4. Solaris Studio Fortran の機能および拡張機能
5. FORTRAN 77 の互換性: Solaris Studio Fortran への移行
B.1 Oracle Solaris Studio 12.3 Fortran リリース
B.3 Sun Studio 12 Update 1 Fortran リリース
B.4 Sun Studio 12 Fortran リリース
Oracle Solaris Studio Fortran 95 コンパイラバージョン 8.5 は、Oracle Solaris Studio 12.2 リリースのコンポーネントです。
SPARC-V9 命令セットの SPARC VIS3 バージョンをサポートします。-xarch=sparcvis3 オプションを指定してコンパイルすると、コンパイラは、SPARC-V9 命令セットの命令に加えて、Visual Instruction Set (VIS) バージョン 1.0 を含む UltraSPARC 拡張機能、Visual Instruction Set (VIS) バージョン 2.0 の積和演算 (FMA) 命令を含む UltraSPARC-III 拡張機能、および Visual Instruction Set (VIS) バージョン 3.0 を使用できます。
x86 ベースのシステムに基づく -xvector オプションのデフォルト値が -xvector=simd に変更されました。最適化レベル 3 以上でメリットがある場合、x86 ベースのシステムではストリーミング拡張機能がデフォルトで使用されます。サブオプション no%simd を使用すると、この機能を無効にできます。SPARC ベースのシステムのデフォルトは -xvector=%none です。「3.4.169 -xvector[= a]」を参照してください。
AMD SSE4a 命令セットのサポートを使用できるようになりました。-xarch=amdsse4a オプションによりコンパイルします。
新しい -traceback オプションを使用すると、サーバーエラーが発生した場合に実行可能ファイルはスタックトレースを出力できます。このオプションを指定すると、実行可能ファイルは、一連のシグナルをトラップして、実行の前にスタックトレースとコアダンプを出力します。複数のスレッドがシグナルを生成する場合、最初のスレッドに対するスタックトレースだけが生成されます。追跡表示を使用するには、f95、cc、または CC でプログラムをリンクするときに、-traceback オプションを追加します。便宜上、このオプションはコンパイル時にも受け付けられますが、無視されます。-traceback オプションを -G オプションとともに使用して共有ライブラリを作成すると、エラーになります。「3.4.87 -traceback[ ={%none|common| signals_list}]」を参照してください。
-mt オプションが -mt=yes または -mt=no に変更されています。-mt=yes オプションにより、ライブラリが適切な順序でリンクされることが保証されます。「3.4.56 -mt[={ yes|no}]」 を参照してください。
-xprofile=tcov オプションが拡張されて、オプションのプロファイルディレクトリパス名がサポートされるようになりました。また、tcov 互換のフィードバックデータも生成できます。「3.4.156 -xprofile= p」を参照してください。
新しい -xkeepframe[=[%all,%none ] オプションでは、指定した機能のスタック関連の最適化を禁止できます。%all を指定すると、すべてのコードのスタック関連の最適化が禁止されます。%none は、すべてのコードに対するスタック関係の最適化を許可します。デフォルトは -xkeepframe=%none です。「3.4.128 -xkeepframe[ =[%all,%none,name, no%name]]」を参照してください。
追加の F2003 機能が実装されています。「4.6 Fortran 200x の機能」を参照してください。
IVDEP 指令は、最適化の目的でループ内で検出された一部またはすべての配列参照のループがもたらす依存関係を無視するように、コンパイラに指示します。これにより、コンパイラはほかの方法で実行できないさまざまなループの最適化を実行できます。-xivdep オプションを使用すると、IVDEP 指令を無効にしたり、指令の解釈方法を指定したりできます。「2.3.3 IVDEP 指令」を参照してください。