Oracle ソフトウェアのインストール

このセクションでは、Oracle ソフトウェアのインストールに必要な手順を説明します。

Oracle ソフトウェアのインストール方法

1. クラスタメンバーでスーパーユーザーになります。
2. クラスタファイルシステムへの Oracle ソフトウェアのインストールを計画している場合は、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアを起動し、デバイスグループの所有者になります。

   Oracle ソフトウェアを別の場所にインストールする計画の場合は、この手順を省略します。

   インストールロケーションの詳細については、「ノードとディスクの準備」を参照してください。

3. Oracle ソフトウェアをインストールします。

   Oracle のインストールを開始する前に、Oracle に必要なシステムリソースが構成されていることを確認します。Oracle としてログインし、この手順を実行する前に、ディレクトリ全体の所有権を確認します。Oracle ソフトウェアのインストール方法に関する説明については、該当する Oracle のインストールおよび構成ガイドを参照してください。

   Oracle Solaris Resource Management (SRM) を使用して、カーネルパラメータが少なくとも Oracle の必要最小値に設定されていることを確認する必要があります。Oracle カーネルパラメータの設定の詳細については、「Oracle カーネルパラメータの設定方法」を参照してください。システムリソースを Oracle 用に構成したあと、インストール自体を開始できます。

Oracle カーネルパラメータの設定方法

RGM はデータサービスを実行するために default プロジェクトを使用するため、Oracle に必要なリソースが含まれるように default プロジェクトを変更します。Oracle を実行するために特定の SRM プロジェクトを使用したい場合は、そのプロジェクトを作成し、同じ手順を使用してそのプロジェクトのシステムリソースを構成する必要があります。default の代わりにプロジェクト名を指定します。リソースグループまたは Oracle サーバーのリソースを構成する場合は、リソースグループまたはリソースの対応するプロパティーにそのプロジェクト名を指定します。

1. default プロジェクトの設定を表示します。

   phys-X# prctl -i project default

2. カーネルパラメータが設定されていない場合、またはカーネルパラメータが次の表に示されている Oracle に必要な最小値に設定されていない場合は、パラメータを設定します。

   phys-X# projmod -s -K "parameter=(priv,value,deny)" default

   
   

   Oracle カーネルパラメータ 必要な最小値 process.max-sem-nsems 256 project.max-sem-ids 100 project.max-shm-ids 100 project.max-shm-memory 4294967295

   これらのパラメータの詳細については、『Oracle Database インストレーション・ガイド 11g リリース 2 (11.2) for Oracle Solaris』を参照してください。

3. 新しい設定を確認します。

   phys-X# prctl -i project default