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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B63029-03
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1 Oracle Business Intelligenceのシステム管理の概要

ここでは、Oracle Business Intelligenceのシステム管理について、システム管理者の作業内容、一般的なシステム管理タスクの手順、およびOracle Business Intelligenceのアーキテクチャについて説明するとともに、システム管理タスクの完了に役立つツールのリスト、およびシステム要件と認証情報に関するリンクを示します。

この章には、次の項が含まれます。

1.1 Oracle Business Intelligenceのシステム管理タスク

Oracle Business Intelligenceシステムを管理するためのタスクは、次のとおりです。

これらのタスクの詳細は、第1.2項「Oracle Business Intelligenceの管理について」を参照してください。

1.2 Oracle Business Intelligenceの管理について

この項の情報を参照して完了すべきタスクを特定し、該当するリンクをクリックして、目的の内容を表示してください。

表1-1は、Oracle Business Intelligenceで実行する一般的なシステム管理タスクと、その関連情報の記載先を示しています。

表1-1 Oracle Business Intelligenceのシステム管理タスク

システム管理タスク 詳細

Oracle Business Intelligenceのシステム管理の概要

詳細は、この項のトピックを参照してください。

システム・アーキテクチャ、コンポーネント、ツール、他の関連トピックへのリンク、および動作保証に関する情報が記載されています。

Oracle Business Intelligenceのステータスの表示

第2.2.3項「Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを管理するためのFusion Middleware Controlの使用」

Fusion Middleware ControlおよびWebLogic Server管理コンソールの使用法も記載されています。

Oracle Business Intelligenceの構成

第3章「Oracle Business Intelligenceシステムの構成」

構成設定の更新に使用できる方法と、構成ファイルの格納場所に関する情報が記載されています。

Oracle Business Intelligenceの起動と停止

第4章「Oracle Business Intelligenceの起動と停止」

コンポーネントの起動と停止、およびトラブルシューティング情報に関する様々なトピックが記載されています。

可用性および容量の管理

第III部「高可用性とパフォーマンスのためのスケーリングおよびデプロイ」

環境のスケーリング、高可用性を実現するためのデプロイ、パフォーマンス・チューニング、および問合せキャッシュに関する章が含まれています。

問題の診断および解決

第IV部「問題の解決」

問題の診断と解決、および使用状況の追跡に関する章が含まれています。

Oracle Business Intelligenceの構成

第V部「Oracle Business Intelligenceの構成」

リポジトリや外部システムへの接続の構成など、必要な構成に関する章が含まれています。

構成の拡張設定の変更

第VI部「詳細な構成設定」

分析、ダッシュボード、マップなどの機能の構成について、その拡張設定とオプション設定に関する章が含まれています。

Oracle BIスケジューラの構成

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイドを参照してください。

Oracle Business Intelligenceシステムの管理の自動化

第VII部「Oracle Business Intelligenceの管理の自動化」

Oracle BIシステムの管理APIについて説明しています。

ライフサイクルの管理

第VIII部「ライフサイクルの管理」

パッチの適用、環境間の移動、バックアップおよびリカバリなど、ライフサイクル管理タスクに関する章が含まれています。

システムの保護

  • 管理ロールのメンバーシップの定義

    Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド

  • 中間層での通信の保護

    このガイドでは、Secure Sockets Layer(SSL)およびSingle Sign-On(SSO)については記載していません。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』を参照してください。


1.3 Oracle Business Intelligenceシステムの論理アーキテクチャ

Oracle Business Intelligenceシステムの論理アーキテクチャは、Oracle BIドメインと呼ばれる複数の管理可能なコンポーネントを統合した単一のセットで構成されています。この一連のOracle BIドメインは、単一のホスト上にインストールして連携して機能するように構成することも、パフォーマンスや可用性を考慮して複数のホストにクラスタ化することも可能です。


注意:

Oracle HTTP ServerやApache HTTP ServerなどのWebサーバーをOracle Business Intelligenceとともに使用することで、本番システムのパフォーマンスを強化できます。WebサーバーはデフォルトでOracle Business Intelligenceインストーラに含まれておらず、Oracle Business Intelligenceシステムの論理アーキテクチャの一部でもありません。Webサーバーは個別にインストールして構成する必要があります。


1.3.1 単一ホスト上のOracle Business Intelligence

Oracle Business Intelligenceは、エンタープライズ・インストール・タイプまたは簡易インストール・タイプのいずれかを使用して単一ホスト上にインストールできます。次の各項で説明するように、このインストール・タイプに応じてアーキテクチャはわずかに異なります。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』の「インストール・タイプ」を参照してください。

1.3.1.1 単一ホストとエンタープライズ・インストール

エンタープライズ・インストール・タイプでは、次のコンポーネントが単一ホスト上のOracle BIドメインにインストールされます。BIドメインは、単一のWebLogic Serverドメイン内の1つ以上のJava EE(JEE)コンテナにデプロイされるJavaコンポーネント、(非JEE)システム・コンポーネントとプロセス、および必要な構成ファイル、メタデータ・リポジトリおよびインフラストラクチャで構成されます。

  • Javaコンポーネント: JEEアプリケーションとして、SOAP、HTTPおよびその他の形式のリクエストを処理するためにデプロイされます。

    詳細は、第1.3.3項「Oracle Business IntelligenceのJavaコンポーネントとシステム・コンポーネントについて」を参照してください。

  • 管理サーバー: システムを管理するためのJavaコンポーネントが含まれる、専用のJava仮想マシンで実行されるJEEコンテナとしてデプロイされます。これらのコンポーネントには、Oracle WebLogic Server管理コンソール、Oracle Fusion Middleware ControlおよびJMX MBeanがあります。

    詳細は、第1.3.4項「管理サーバーとは」を参照してください。

  • 管理対象サーバー: システム内でJavaベースのサービスおよびアプリケーションに実行時環境を提供する、専用のJava仮想マシンで実行されるJEEコンテナとしてデプロイされます。これらのサービスおよびアプリケーションには、BI PublisherおよびOracle Real-Time Decisionsがあります。

    Oracle BIドメインには、1つ以上のホスト・コンピュータにわたって配信される1つ以上の管理対象サーバーが含まれます。

  • ノード・マネージャ: 管理サーバーおよび管理対象サーバーのプロセスに対するプロセス管理サービスを提供します。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャ管理者ガイド』を参照してください。

  • システム・コンポーネント: サーバー・プロセスとしてデプロイされ、OPMNなどのOracle Business Intelligenceを有効にするコア・サービスを提供します。OPMN (Oracle Process Manager and Notification Server)は、Oracle Business Intelligenceのシステム・コンポーネント・プロセスを管理します。

    詳細は、第1.3.3項「Oracle Business IntelligenceのJavaコンポーネントとシステム・コンポーネントについて」を参照してください。OPMNに関する詳細は、第1.4.3項「Oracle Process Manager and Notification Server (OPMN)ツール」を参照してください。

  • その他のドメイン・コンテンツ: 必要なすべてのソフトウェア、メタデータ、構成ファイル、RPDファイル、Oracle BIプレゼンテーション・カタログ、およびOracle Business Intelligenceシステムを実行するために必要な接続およびデータベース構成情報が含まれます。

図1-1は、単一ホスト上にインストールされたエンタープライズ・インストール・タイプのOracle Business Intelligenceのシステム・アーキテクチャを示しています。

図1-1 エンタープライズ・インストールのシステム論理アーキテクチャ(単一ホスト)

単一ホスト上のBIアーキテクチャ。
「図1-1 エンタープライズ・インストールのシステム論理アーキテクチャ(単一ホスト)」の説明

1.3.1.2 単一ホストと簡易インストール

簡易インストール・タイプのアーキテクチャはエンタープライズ・インストール・タイプと似ていますが、次のような違いがあります。

  • ノード・マネージャはインストールされません。

  • エンタープライズ・インストール・タイプの管理対象サーバー部分のすべてのコンポーネントについては、管理サーバーがかわって機能します。管理対象サーバーはインストールされません。

図1-2は、単一ホスト上にインストールされた簡易インストール・タイプのOracle Business Intelligenceのシステム・アーキテクチャを示しています。

図1-2 簡易インストールのシステム論理アーキテクチャ(単一ホスト)

図1-2の説明が続きます
「図1-2 簡易インストールのシステム論理アーキテクチャ(単一ホスト)」の説明

1.3.2 複数ホスト上のOracle Business Intelligence

エンタープライズ・インストールでは、Oracle Business Intelligenceを複数のホスト上にインストールして構成できます。図1-3は、2つのホストにおけるシステム・アーキテクチャを示しています。

図1-3 Oracle Business Intelligenceのシステム論理アーキテクチャ(2つのホスト)

2つのホスト上のBIアーキテクチャ。
「図1-3 Oracle Business Intelligenceのシステム論理アーキテクチャ(2つのホスト)」の説明

図1-3では、Javaコンポーネント(WebLogic Serverドメイン)とシステム・コンポーネント(BIインスタンス)が、単一のBIドメインの一部として2つのホストにクラスタ化されています。どちらのホストにも管理サーバーが存在しますが、有効なのは1つのホスト上のサーバー(この例では、ホスト1)のみです。

1.3.3 Oracle Business IntelligenceのJavaコンポーネントとシステム・コンポーネントについて

Oracle Business IntelligenceのJavaコンポーネントとシステム・コンポーネントについて、次の各項で説明します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。

1.3.3.1 Javaコンポーネントについて

Javaコンポーネントは、1つ以上のJava EEアプリケーションとしてデプロイされます。詳細は次のとおりです。

  • 管理コンポーネント: Oracle WebLogic Server管理コンソール、Fusion Middleware Control、およびOracle Business Intelligenceのすべての構成と実行時設定を管理するJMX MBean。

  • Oracle BI Publisher: 従業員、顧客および仕入先に向けてあらゆるタイプの高度にフォーマットされたドキュメントを作成、管理および配布するエンタープライズ・レポート・ソリューションを提供します。

  • Oracle BI for Microsoft Office: Oracle Business IntelligenceとMicrosoft Office製品を統合します。

  • Oracle BI Action Services: Action Frameworkに必要な専用のWebサービスを提供します。これにより、管理者は、ユーザーがアクションを作成する際に参照するWebサービス・ディレクトリを手動で構成できるようになります。

  • Oracle Real-Time Decisions (Oracle RTD): エンタープライズ分析ソフトウェア・ソリューションを提供します。これにより、ビジネス運用プロセスにおける重要な局面で、より適切な付加価値の高い意思決定を企業がリアルタイムにできるようになります。

  • Oracle BI Security Services: Oracle BIサーバーとOracle Fusion Middlewareセキュリティ・プラットフォームの統合を実現する専用のWebサービスを提供します。

  • Oracle BI SOA Services: 分析、エージェントおよび条件を起動するための、Oracle BIプレゼンテーション・カタログのオブジェクト専用のWebサービスを提供します。これらのサービスにより、Oracle Business Intelligenceの機能をBusiness Process Execution Language (BPEL)プロセスから簡単に起動できるようになります。

  • Oracle BIプレゼンテーション・サービスPlug-in: HTTPリクエストおよびSOAPリクエストをOracle BIプレゼンテーション・サービスにルーティングするJEEアプリケーションです。

1.3.3.2 システム・コンポーネントについて

システム・コンポーネントは、C++やJ2SEで記述されたプロセスおよびサービスなどの非JEEコンポーネントとしてデプロイされます。詳細は次のとおりです。

  • Oracle BIサーバー: Oracle Business Intelligenceの中核となる問合せ機能およびデータ・アクセス機能を提供するとともに、エンタープライズ・セマンティック・モデル(.RPDファイルに格納される)にアクセスして管理するサービスを提供します。

  • Oracle BIプレゼンテーション・サービス: ビジネス・インテリジェンス・データのWebクライアントへのプレゼンテーション用のフレームワークとインタフェースを提供します。このプレゼンテーション・フレームワークのカスタマイズ用に、ファイル・システム上にOracle BIプレゼンテーション・カタログ・サービスが保持されています。

  • Oracle BIスケジューラ: 指定された時間に分析をユーザーへ配信するための拡張可能なスケジューリング機能を提供します(Oracle BI Publisherには独自のスケジューラが搭載されています)。

  • Oracle BI JavaHost: Oracle BIスケジューラ、Oracle BI Publisherおよびグラフ生成におけるJavaタスクなど、様々なコンポーネントのOracle BIプレゼンテーション・サービスでのサポートを可能にするコンポーネント・サービスを提供します。また、Oracle BIサーバーからHyperion Financial ManagementおよびOracle OLAPデータ・ソースへの問合せアクセスを可能にします。

  • Oracle BIクラスタ・コントローラ: リクエストがBIドメイン内のBIサーバー・プロセス・インスタンス全体で均等に分散されていることを確認しながら、リクエストをBIサーバーに配信します。

1.3.4 管理サーバーとは

管理サーバーの管理コンポーネントによって、単一ノードおよび複数ノード(分散型)のBIドメインの管理が可能になります。詳細は、次のとおりです。

  • エンタープライズ・インストール・タイプおよび簡易インストール・タイプでは、管理サーバーには次のコンポーネントが含まれます。

    • JMX MBean: BIドメインの管理用にプログラム的なアクセスを提供するJavaコンポーネントです。

    • Fusion Middleware Control: BIドメインの管理に使用する管理ユーザー・インタフェースです。

    • WebLogic Server管理コンソール: WebLogic、JEEコンポーネントおよびセキュリティをより詳細に管理するための管理ユーザー・インタフェースです。

  • エンタープライズ・インストール・タイプで管理対象サーバーを構成するAction ServicesやOracle BI Publisherなどのコンポーネントも、簡易インストール・タイプでは管理サーバーに含まれます。

1.4 Oracle Business Intelligenceを管理するシステム管理ツール

次の各項では、Oracle Business Intelligenceの管理に使用できるシステム管理ツールについて説明しています。表1-2は、ツールとその用途の概要です。

表1-2 Oracle Business Intelligenceのシステム管理ツール

参照先 ツール 用途

第1.4.1項


Fusion Middleware Control


Oracle Business Intelligenceのシステム・コンポーネントの監視、管理および構成。

第1.4.2項


Oracle WebLogic Server管理コンソール

Oracle Business IntelligenceのJEE Javaコンポーネントの監視および管理。

第1.4.3項


Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)

Oracle Business Intelligenceのシステム・コンポーネントの管理(上級ユーザー向け)。

第1.4.4項


Oracle WebLogic Scripting Tool(WLST)

Oracle Business Intelligenceのプログラム的な管理機能。

第1.4.5項


Oracle BI管理ツール


Oracle Business Intelligenceのメタデータ・リポジトリの管理。

第1.4.6項


ジョブ・マネージャ

Oracle BIスケジューラの管理。


1.4.1 Fusion Middleware Control

Fusion Middleware Controlはブラウザベースのツールであり、Oracle Business Intelligenceコンポーネントの監視、管理および構成に使用することをお薦めします。

Fusion Middleware Controlは、主にBIドメインのシステム・コンポーネントの管理に使用され、次の機能を備えています。

  • すべてのシステム・コンポーネントと管理対象サーバーの起動、停止および再起動

  • プリファレンスとデフォルトの構成

  • システム・コンポーネントのスケールアウト

  • 高可用性構成の実現とシステム・コンポーネントのステータスの提供

  • パフォーマンスの管理とシステム・メトリックの監視

  • 診断とロギングの実行

Fusion Middleware Controlでは、Oracle WebLogic Server管理コンソールにアクセスして、Oracle Business IntelligenceのJavaコンポーネントを監視および管理することもできます。

Fusion Middleware Controlは、第4.2項「Oracle Business Intelligenceシステムの起動」で説明しているように、管理サーバーが稼動している場合にのみ使用できます。

詳細は、第2章「Oracle Business Intelligenceの管理」を参照してください。

1.4.2 Oracle WebLogic Server管理コンソール

Oracle WebLogic Serverは、堅牢性、安全性、高可用性およびスケーラビリティに優れた環境へのOracle Business Intelligence JavaコンポーネントのデプロイをサポートするJava EEアプリケーション・サーバーです。

詳細は、第2章「Oracle Business Intelligenceの管理」を参照してください。

Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、WebLogic Serverドメインを監視および管理できます。その機能は次のとおりです。

  • JEEサーバーの稼動状況とパフォーマンスの監視

  • WebLogic Serverドメインの構成

  • JEEサーバーの停止と起動

  • JEEサーバーのログの表示

  • Oracle WebLogic ServerのLDAPサーバーにおけるユーザー移入の管理

詳細は、次のOracle Technology Networkを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/index.html.

1.4.3 Oracle Process Manager and Notification Server (OPMN)ツール

OPMNは、Oracle Business Intelligenceのシステム・コンポーネントを管理するプロセス管理ツールです。ローカルおよび分散環境でのプロセス管理、自動プロセス・リサイクリング、およびプロセスの状態(稼働、停止、起動中、停止中)の伝達をサポートします。OPMNは、プロセスの使用不可の状態を検知し、プロセスを自動的に再起動します。


注意:

Fusion Middleware Controlは、コンポーネントの起動と停止、およびそのステータスの表示に推奨される方法です。ただし、Linux上の再起動では、opmnctl startコマンドまたはstartallコマンドを使用する必要があります。OPMNは上級ユーザー向けです。


OPMNには、Oracle Business Intelligenceのシステム・コンポーネントを管理するための次の機能が備わっています。

1.4.4 Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)

Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)は、Oracle Business Intelligenceのプログラム的な管理を可能にする上級管理者向けのコマンドライン・スクリプト環境です。WLSTスクリプト環境は、Javaのスクリプト・インタプリタであるJythonに基づいています。このツールは、ファイルで提供されるバッチ・スクリプト(ユーザーの入力なしでスクリプトが一連のWLSTコマンドを呼び出すスクリプト・モード)において、コマンドラインで対話的に実行できます。また、Javaコードに組み込むことも可能です。Jython言語構文に従って、WebLogicスクリプト言語を拡張できます。

詳細は、次を参照してください:

1.4.5 Oracle BI管理ツール

Oracle BI管理ツールにより、メタデータ・リポジトリを管理できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』を参照してください。

1.4.6 ジョブ・マネージャ

ジョブ・マネージャは、Oracle BIスケジューラのインタフェースとして機能するWindowsのツールです。ジョブ・マネージャを使用して、Oracle BIスケジューラへの接続、Oracle BIスケジューラの起動と停止、ジョブの追加と管理、およびジョブ・インスタンスの管理を実行できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイドを参照してください。

1.5 サンプル・アプリケーションでの作業

デフォルトでは、Oracle Business Intelligenceは簡易化された「サンプル・アプリケーション」で構成されます。このアプリケーションは、通常、「SampleApp Lite」と呼ばれています。

サンプル・アプリケーションをダウンロードして、さらに強固に構成することもできます。この構成に関する手順は、次の場所で入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/bi-enterprise-edition/overview/index.html

Oracle Business Intelligenceで提供されるサンプル・リポジトリの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』の「SampleApp.rpdデモンストレーション・リポジトリについて」を参照してください。

1.6 Oracle BI Publisherの統合

このガイドでは、Oracle BI EEおよびBI Publisherがインストールされ、組織に完全に統合されたコンポーネントとして実行されるよう構成されていることが前提となっています。そうではない場合は、このガイドのBI Publisherに関する記述が該当しない可能性があります。BI Publisherの実行の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイドを参照してください。

1.7 その他のガイド内の関連トピック

システム管理者に関連するトピックが、他のガイドでもいくつか取り上げられています。表1-3に、これらのトピックとその詳細の参照先を示します。

表1-3 他のガイドで取り上げられているトピック

トピック 詳細の参照先

サード・パーティ・ツールとリレーショナル・データソース・アダプタ

第1.8項「システム要件と動作保証」


Oracle BIスケジューラの構成タスク

Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイド


データソースの構成

Oracle Fusion Middleware Metadata Oracle Business Intelligence Enterprise Editionリポジトリ作成者ガイド


SSOやSSLの構成を含むセキュリティの設定

Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド


インストールとアップグレード

Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド

Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド


Oracle Scorecardと戦略管理におけるコメントとステータスのオーバーライドの構成

Oracle Fusion Middleware Metadata Oracle Business Intelligence Enterprise Editionリポジトリ作成者ガイド


Oracle Business Intelligence専用メタデータのXMLファイルへの変換とメタデータのOracleまたはIBM DB2データベースへのインポート

Oracle Fusion Middleware Metadata Oracle Business Intelligence Enterprise Editionリポジトリ作成者ガイド


UIヒント(ラベルとツールチップ)をADFデータソースからOracle BI Answersに表示するための伝播

Oracle Fusion Middleware Metadata Oracle Business Intelligence Enterprise Editionリポジトリ作成者ガイド



1.8 システム要件と動作保証

ハードウェアとソフトウェアの要件、プラットフォーム、データベースおよびその他の情報の詳細は、システム要件と動作要件のドキュメントを参照してください。いずれのドキュメントもOracle Technology Network(OTN)から入手できます。

システム要件のドキュメントには、ハードウェアとソフトウェアの要件、ディスク領域とメモリーの最小要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチなどの情報が記載されています。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-requirements-100147.html

動作要件のドキュメントには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサードパーティ製品が記載されています。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html