Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド 11g リリース1(11.1.1) B63031-03 |
|
前 |
次 |
この章では、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionで分析の結果を有意義かつ直観的な方法で表示するために使用できるビューを説明します。ここでは、ダッシュボードの表示に対するビューの追加方法、ビューの値の変更(つまり、ライトバックの実行)方法、およびビューのマスター詳細リンクの設定方法を説明します。また、ビューの相互作用、ドリル、ソートおよび印刷も説明します。
この章の内容は次のとおりです。
ビューは、Oracle BI Enterprise Editionのプレゼンテーション機能を使用し、有意義かつ直観的な方法で分析の結果を表示します。詳細情報にドリルダウンできるグラフやピボット表、説明テキスト、結果の限定に使用されたフィルタのリストなどの様々なビューを結果に追加できます。
新規分析の結果を表示する場合、「分析」エディタ: 「結果」タブの複合レイアウトにデフォルトで次のビューが表示されます。
タイトル・ビュー。保存された分析の名前を表示します。
表またはピボット表。分析に含まれている列のタイプに応じていずれかに分析の結果を表示します。
分析に属性列のみ、メジャー列のみ、または両者の組合せが含まれている場合、表がデフォルトのビューです。
分析に1つ以上の階層列が含まれている場合、ピボット表がデフォルトのビューです。
分析の既存のビューのカスタマイズや削除、他のビューの追加、ビューの組合せやビューのペイン内への配置を行えます。
複数の結果のビューを用意することで、トレンドやデータの関係を確認できます。ダッシュボードに表示する結果をカスタマイズする場合、ダッシュボードに表示した際にビューの組合せや配置がどのように見えるかをプレビューできます。
その後、一連のビューとともに分析を保存できます。
表3-1で、使用可能なビューのタイプについて説明します。
注意: 権限によって、すべてのビューにアクセスできるか、特定のビューのみにアクセスできるかが制御されます。 |
表3-1 ビュー名と説明
ビュー名 | 説明 |
---|---|
タイトル |
タイトル、サブタイトル、ロゴ、カスタム・オンライン・ヘルプ・ページへのリンク、結果のタイムスタンプを表示します。 |
表 |
データを行と列に編成し、結果を視覚的に表示します。表はデータのサマリー・ビューで、ユーザーは行や列をドラッグ・アンド・ドロップし、データを異なるビューで表示できます。 |
ピボット表 |
結果をピボット表に表示します。ピボット表は、クロス集計表形式のデータのサマリー・ビューで、ユーザーは行や列をドラッグ・アンド・ドロップし、データを異なるビューで表示できます。ピボット表では、列グループを含む通常の表と同様にデータが編成されますが、行と列の両方で複数レベルの見出しを表示できます。通常の表とは異なり、ピボット表の各データ・セルには一意の値が含まれます。このようにデータが編成されるため、ピボット表は行ベースの表より効率的です。ピボット表は、大量のデータの表示、データの階層的な表示、トレンド分析に最適です。 |
グラフ |
数値情報を視覚的に表示します。これにより、大量のデータが理解しやすくなります。グラフを使用することで、テキスト・ベースの表示ではわからないパターンやトレンドが明らかになることが多々あります。ただし、厳密な値が必要な場合は、表などの他の表示方法でグラフを補完する必要があります。 グラフは、グラフ・キャンバスと呼ばれる背景に表示されます。 使用可能なグラフのタイプとサブタイプについては、表3-2を参照してください。 |
ファンネル |
ターゲット値と実際の値を数量、レベルおよび色を使用して表す3次元のグラフで結果を表示します。通常、ファンネル・グラフは、期間や段階に伴って変化するデータを図表で表示する場合に使用されます。たとえば、ファンネル・グラフは、四半期を通した売上数量の表示にしばしば使用されます。 ファンネル・グラフは、販売パイプラインなど、ターゲットがステージごとに著しく減る(または増える)ことがわかっている場合のデータの実際とターゲットとの比較の表示に非常に適しています。 ファンネル・グラフでは、しきい値は、ターゲット値のパーセンテージを示し、色は、各ステージに視覚的情報を与えます。色の付いた領域のいずれかをクリックすると、詳細情報にドリルダウンできます。 使用可能なファンネル・グラフのタイプについては、表3-3を参照してください。 |
ゲージ |
単一のデータ値を示します。サイズが小さいため、単一のデータ値を表示する場合、グラフよりゲージの方が通常効率的です。 ゲージはデータの問題点を示します。ゲージは通常、1つのデータ・ポイントをプロットし、そのポイントが許容範囲内か許容範囲外かを表します。このため、ゲージは、目標に対する成果を表す場合に便利です。 分析のデータによっては、ゲージ・ビューが複数のゲージのゲージ・セットで構成される場合があります。たとえば、過去12か月の売上データを表示するゲージ・ビューを作成する場合、各月1つずつ、12個のゲージでゲージ・ビューが構成されます。総売上高を表示するゲージ・ビューを作成する場合、ゲージ・ビューは1つのゲージで構成されます。 ゲージまたはゲージ・セットは、ゲージ・キャンバスと呼ばれる背景に表示されます。 使用可能なゲージのタイプについては、表3-4を参照してください。 |
Trellis |
多次元データが、グリッド内の一連のセルとして表示され、各セルは特定のグラフ・タイプを使用するデータのサブセットを表しています。データは、グラフ、マイクロチャートおよび数値で表されます。 トレリス・ビューには、単純トレリスと拡張トレリスの2つのサブタイプがあります。 単純トレリスのビューは、類似を比較できるように複数のグラフを表示するのに最適です。拡張トレリスのビューは、トレンドを表示するスパーク・グラフを表示するのに最適です。 単純トレリスには、1つの内部グラフ・タイプが表示されます(たとえば、複数の棒グラフのグリッド)。内部グラフには、共通の軸が常に使用されます。つまり、グラフのスケールが同期されます。 拡張トレリスには、メジャーごとに異なる内部グラフ・タイプが表示されます。たとえば、スパーク折れ線グラフとスパーク棒グラフが組み合されて、数値とともに表示されます。このような例では、スパーク折れ線グラフに一定期間の収益が表示され、スパーク棒グラフに販売数量が表示される場合があります。数値を表示するメジャー列をスパーク棒グラフの隣りに配置して、1年の合計値として収益メジャーを表示する場合もあります。 拡張トレリスでは、ドリル、軸スケールなどに対して、各メジャー列が独立に動作します。 マイクロチャートおよびスパーク・グラフの定義は、トレリスのビューで使用される用語を参照してください。 |
マップ・ビュー |
結果をマップに重ねて表示します。データに応じて、イメージ、色による塗りつぶし領域、棒グラフと円グラフ、可変サイズのマーカーなどの書式で、結果をマップに重ねることができます。 |
フィルタ |
分析に有効なフィルタを表示します。(選択ステップと同様に)フィルタを使用すると、分析を限定し、特定の質問への回答となる結果を得ることができます。フィルタは、問合せの集計前に適用されます。 |
選択ステップ |
分析に有効な選択ステップを表示します。(フィルタと同様に)選択ステップを使用すると、特定の質問への回答となる結果を得ることができます。選択ステップは、問合せの集計後に適用されます。 |
列セレクタ |
結果に列セレクタを追加します。列セレクタは、あらかじめ選択された列を含むドロップダウン・リストのセットです。ユーザーは列を動的に選択し、分析のビューに表示されているデータを変更できます。 |
ビュー・セレクタ |
結果にビュー・セレクタを追加します。ビュー・セレクタは、保存済ビューから特定の結果のビューを選択できるドロップダウン・リストです。 |
凡例 |
結果に凡例を追加します。凡例を使用すると、ゲージに適用されているカスタム色の意味など、結果に使用されている特別な形式の意味を記録できます。 |
ナレーティブ |
1段落以上のテキストで結果を表示します。結果の各列に対するプレースホルダを含む文を入力したり、行の区切りを指定できます。 |
ティッカ |
インターネット上の多くの金融サイトやニュース・サイトで使用されている株式ティッカと同様の形式のティッカやマーキーで結果を表示します。表示する情報とページでのスクロール方法を制御できます。 |
静的テキスト |
結果に静的テキストを追加します。HTMLを使用して、バナー、ティッカ、ActiveXオブジェクト、Javaアプレット、指示、説明、グラフなどを結果に追加できます。 |
論理SQL(Logical SQL) |
分析用に生成されたSQL文を表示します。このビューは、トレーナや管理者に有用で、標準的なユーザー向けの結果には通常含まれません。 コンテナの書式設定や削除以外の変更は、このビューに行えません。 |
セグメントの作成 |
結果に「セグメントの作成」リンクを表示します。ユーザーは、このリンクをクリックして、オラクル社のSiebel Marketing運用アプリケーションに、結果データに基づいてセグメントを作成できます。 このビューは、バージョン7.7(以上)のオラクルのSiebel Marketing運用アプリケーションのユーザー向けのものです。詳細は、Oracleマーケティング・セグメンテーション・ガイドを参照してください。 |
ターゲット・リストを作成 |
結果に「ターゲット・リストを作成」リンクを表示します。ユーザーは、このリンクをクリックして、オラクル社のSiebel運用アプリケーションに、結果データに基づいてターゲット・リストを作成できます。このターゲット・リストは、定義されている、このターゲット・セットに対するコール・アクティビティ情報の開始と記録のベースとして使用できます。 このビューは、オラクル社のSiebel Life Sciences Analyticsアプリケーションと統合されたSiebel Life Sciences運用アプリケーションのユーザー向けのものです。 |
表3-2に、使用可能なグラフのタイプと、その使用法を示します。ここでは、各タイプに使用できるスタイルも示します。散布図、レーダー・グラフおよびマイクロチャート以外のグラフ・タイプはすべて、2次元(2D)にも3次元(3D)にもできます。すべてのタイプのグラフが、すべてのタイプのデータに適切というわけではありません。
表3-2 グラフのタイプ
グラフのタイプ | 説明 | スタイル |
---|---|---|
棒グラフ 使用可能なサブタイプ: 縦 横 積上げ縦 積上げ横 |
カテゴリに関連付けられている数量を示します。棒グラフでは、数量が棒の長さで示され、カテゴリが棒または棒のグループで示されます。 棒グラフは、競合製品の売上、同一製品の異なる期間での売上、同一製品の異なる市場での売上など、類似項目間での違いを比較する場合に便利です。 横方向または縦方向に棒を表示することで、メジャー列の比較に使用できます。 |
四角形 三角形 円柱 ひし形 グラデーション パターン塗り |
折れ線グラフ |
数量を時間の経過とともに、あるいはカテゴリ別に示します。 折れ線グラフは、時間に伴うトレンドを表示する場合に便利です。 複数のメジャー列のプロットに使用できます。 |
標準線 段付きの線 曲線 |
面グラフ 使用可能なサブタイプ: 面 100%積上げ |
時間やカテゴリによる各値の割合のトレンドを示します。 これは、線の間の領域が塗りつぶされた折れ線グラフです。領域が積み重なり、各期間またはカテゴリの合計になります。 |
単色塗り グラデーション塗り パターン塗り |
円グラフ |
全体に対するパーセンテージでデータ・セットを示します。 円グラフは、地域や地区ごとの売上のように、全体に対する各部分を比較する場合に便利です。 |
単色塗り グラデーション塗り パターン塗り |
線-棒 使用可能なサブタイプ: 標準 積上げ |
異なる範囲の2つのデータのセットを、一方は棒グラフで、他方はその棒グラフに折れ線グラフを重ねてプロットします。 線-棒グラフは、データ・セット間のトレンド関係を示す場合に便利です。 |
四角形 三角形 円柱 ひし形 グラデーション パターン塗り |
時系列線 |
時系列データをプロットします。ここでは、データ・ポイント間を経過した時間に基づいて横軸を作成します。 |
標準線 段付きの線 曲線 |
パレート・グラフ |
基準を降順に表示する棒グラフと折れ線グラフの形式です。このグラフ・タイプでは、折れ線はパーセンテージの累計を示します。 パレート・グラフは、最良と最悪、最高と最低などの顕著な要素を特定する場合に便利です。 |
四角形 三角形 円柱 ひし形 グラデーション パターン塗り |
散布図 |
個別の点で各x-y値を示し、x-yグリッド内に点在させます。ここでは、依存関係のない2つの変数に基づいて、データ・ポイントをプロットします。多数のデータ・ポイントをプロットでき、データ・ポイントの分布を確認できます。 散布図は、大規模なデータ・セット内の関係とトレンドを把握する場合に便利です。 |
標準散布 散布と線 |
バブル・グラフ |
これは、散布図の一種で、データ要素を円(バブル)で示します。これは、3つの変数を2次元で表します。値の1つは円の横軸での位置で表されます。もう1つは円の縦軸での位置で表されます。3つ目の値は、円の大きさで表されます。 バブル・グラフは、3つの変数を持つデータをプロットする場合および時間の経過に伴う財務データを表示する場合に便利です。 |
なし |
レーダー |
棒グラフと同じ情報をプロットしますが、グラフの中心から放射状にデータを表示します。各データ要素には、それぞれの値軸があります。 レーダー・グラフは、重なりや分布を調べる場合に便利です。 |
なし |
マイクロチャート 使用可能なサブタイプ: スパーク折れ線 スパーク棒 スパーク面 |
トレリス・ビューのコンテキストでのみ表示され、トレンド情報の表示に適した(付近のテキスト部分と同等のサイズの)小さいグラフです。 マイクロチャートのグラフ・タイプは拡張トレリスで使用すると便利で、スパーク・グラフと数値を組み合せてデータが表示されます。 マイクロチャートには列や凡例はありません。より大きなグラフと同様に、マイクロチャートのメジャー値は相対的なサイズの棒(または折れ線または面)として表示されます。各メジャー名は、その列ヘッダーに表示されます。メジャーの詳細は、データ・セルにマウスを合せると、ツールチップ・テキストとして表示されます。 |
なし |
トレリス・ビューで使用できるグラフ・タイプのリストは、トレリス・ビューのサブタイプが単純トレリスか拡張トレリスかによって異なります。
単純トレリスでは、次のタイプのグラフを使用できます。
棒(サブタイプ縦)
棒(サブタイプ横)
折れ線グラフ
面グラフ
線-棒
円グラフ
散布図
バブル・グラフ
拡張トレリスには、次の可視化の選択肢があります。
数字
マイクロチャートまたは次のサブタイプ:
スパーク棒
スパーク折れ線
スパーク面
各グラフ・タイプの詳細は、表3-2を参照してください。
表3-4に使用可能なゲージのタイプをリストし、説明します。2次元(2D)にも3次元(3D)にもできる球ゲージ以外のゲージはすべて2次元です。サイズは、小、中、大、カスタム・サイズのいずれかです。
表3-4 ゲージのタイプ
タイプ | 説明 |
---|---|
ダイアル |
あらかじめ定義された限度内のデータを指す、1つ以上のインディケータを持つダイアル型の弧を使用してデータを表示します。 |
横棒 |
色が変化する横棒を使用してデータを表示し、あらかじめ定義された限度内にデータがあるかどうかを示します。横棒の内側の四角形は、外側の四角形に印された範囲に対するデータの現在のレベルを示します。 |
縦棒 |
色が変化する縦棒を使用してデータを表示し、あらかじめ定義された限度内にデータがあるかどうかを示します。縦棒の内側の四角形は、外側の四角形に印された範囲に対するデータの現在のレベルを示します。 |
球 |
色が変化する円を使用してデータを表示し、あらかじめ定義された限度内にデータがあるかどうかを示します。 球ゲージは、ステータスを知る必要があり、特定の値の表示や他のしきい値の範囲についての関連情報は必要ない場合に便利です。 |
以前のリリース(11gより前)で作成されたチャート(このリリースではグラフと呼ばれています)の動作がどのように変更されたかの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』のチャートのアップグレードに関する項を参照してください。
分析の結果にビューを追加する手順:
「分析」エディタ: 「結果」タブ(または「ビュー」ペイン)で、「新規ビュー」ツールバー・ボタン、作成するビューのタイプの順にクリックします。
複合レイアウトのコンテナにビューが表示されます。(このビューの生成には、デフォルト(デフォルトのビュー・タイプ、デフォルトの書式設定など)が使用されることに注意してください。)
ビューのコンテナを書式設定するには、ビューのコンテナの「コンテナのフォーマット」ツールバー・ボタンをクリックし、書式設定ダイアログを表示します。
詳細は、第7章「分析、ビューおよびダッシュボード・ページの書式設定」を参照してください。
ビューを編集するには、ビューのコンテナの「ビューの編集」ツールバー・ボタンをクリックします。
詳細は、「ビューの編集」を参照してください。
ビューを保存します。詳細は、「ビューの保存」を参照してください。
注意
結果に適さないグラフ・タイプやゲージ・タイプを選択すると、結果は表示されません。
負の値を含むデータの表示に円グラフを使用しないでください。分析をフィルタしてすべての値が0より大きいようにするか、別のグラフ・タイプを使用します。
グラフ、ファンネル・グラフおよびゲージを設計する際には、グラフまたはゲージがデスクトップまたはモバイル・デバイスのどちらに表示されるかによって、グラフまたはゲージの凡例の表示が異なることに注意してください。
デスクトップ(グラフまたはゲージの形式はFlash)では、凡例リストはスクロール可能になり、凡例テキストは折り返されません。
モバイル・デバイス(グラフまたはゲージの形式はPNG)では、凡例リストはスクロール不可になり、凡例テキストは折り返される場合があります。
論理SQLビュー以外の各ビュー・タイプには、編集用のエディタがそれぞれ用意されています。(論理SQLビューは編集できません。コンテナの書式設定または削除のみ行えます。)
各ビュー・エディタには、そのビュー・タイプに特有の機能が備わっています。他のビュー・タイプと共通の機能が含まれている場合もあります。
ビューを編集する手順:
編集対象のビューを含む分析を開きます。
「分析」エディタ: 「結果」タブをクリックします。
ビューの 「ビューの編集」 ボタンをクリックします(あるいは、「ビュー」ペインでビューを選択して「ビューの編集」 ツールバー・ボタンをクリックします)。
次のいずれかのエディタが表示されます。
ビューのエディタを使用して、適切な編集を行います。
詳細は、次のものを参照してください。
「完了しました。」をクリックします。
ビューを保存します。詳細は、「ビューの保存」を参照してください。
データの分析と表示によく使用される2つのビューは、表とピボット表です。図3-1に、ダッシュボード・ページで表示される表とピボット表のサンプルを示します。
これらのビューは同種のエディタを使用し、ドラッグ・アンド・ドロップ、ソート、ドリル、条件付き書式設定など、多くの機能を共有します。次のリストに、2つの違いを示します。
デフォルト・ビュー: 分析を作成して結果を表示する際、分析内のデータによってデフォルトのビューが異なります。
表: 分析に属性列のみ、メジャー列のみ、または両者の組合せが含まれている場合、表がデフォルトのビューです。
ピボット表: 分析に1つ以上の階層列が含まれている場合、ピボット表がデフォルトのビューです。
ドロップ・ターゲット: 列のレイアウトの変更に使用するドロップ・ターゲットは、2つのビューで多少異なります。両方のビューに、「<view-type>」プロンプト、「セクション」および「除外」ドロップ・ターゲットがあります。図3-1に、複数のカラムを「<view-type>」プロンプト・ターゲット(ページ・エッジ)に置くと、各カラムが個別のドロップ・ダウン・リストでそれぞれの値を表示することを示します。
表: 表は、同じドロップ・ターゲットに列とメジャーを持ちます。行は持ちません。
ピボット表: ピボット表は、行、列およびメジャーを別個のドロップ・ターゲットとして持ちます。
メジャー列のドラッグ・アンド・ドロップ: メジャー列の動作は、表にドラッグ・アンド・ドロップされた場合とピボット表にドラッグ・アンド・ドロップされた場合で多少異なります。
表: 表では、メジャー列を表の中央にドラッグ・アンド・ドロップすると、メジャー列が列として機能します。
ピボット表: ピボット表では、メジャー列を中央にドラッグ・アンド・ドロップし、そのラベルを様々な場所に配置できます。
列名と見出し: 表とピボット表の両方で列見出しの表示をオフにできます。ただし、列名については次の違いがあります:
表: 表では、列の名前が常に表示されます。
ピボット表: ピボット表では、列名の表示をオフにできます。
プロパティ: 2つのビューのプロパティは、ページ・コントロールや緑の塗りつぶし書式設定などの点で多少異なります。
表およびピボット表のエディタを使用して、ビューの外観と機能をカスタマイズできます。エディタでは、多くの機能が共有されます。
表またはピボット表を編集する手順:
「結果」タブ: 「表」エディタまたは「結果」タブ: 「ピボット表」エディタを表示します。詳細は、「ビューの編集」を参照してください。
表またはピボット表のプロパティを設定するには、ツールバーの「表ビューのプロパティ」または「ピボット表ビューのプロパティ」 ボタンをクリックします。「表のプロパティ」ダイアログまたは「ピボット表のプロパティ」ダイアログが表示されます。ここでは、次のことができます。
表およびピボット表の書式設定プリファレンスを指定します。
ユーザーが表の列の値を変更できるように設定します。これは、ライトバックと呼ばれます。
エディタのツールバーのボタンを使用して、次のような操作を実行します。
書式を変更するには、「表とピボット表への書式の適用」を参照してください。
ビューにグループまたは計算項目を追加するには、「グループと計算項目の使用」を参照してください。
すべてのビューに共通のボタンの詳細は、「すべてのビューに共通のツールバー・ボタン」を参照してください。特定のデータ・ビュー・ボタンの詳細は、「データ・ビュー・エディタのツールバー」を参照してください。
ビューのコンテンツを操作するには、次のペインを使用します。
ビューの列のソート順を指定するには、ビューでのデータのソートを参照してください。
ビューのデータをドリルするには、「ビューでのドリル」を参照してください。
右クリックして基本的なビューの相互作用を実行します。詳細は、「表、ピボット表およびトレリスの右クリック・メニュー」を参照してください。
表のライトバック機能を有効にします。適切な権限がある場合、これによって、ユーザーは、バックエンド・データベースの更新や書込みが可能になります。たとえば、ユーザーは、「売上」ダッシュボードに現在の四半期の売上目標を入力できます。ライトバック機能の詳細は、「値の変更およびライトバックの実行」を参照してください。
緑の塗りつぶしスタイルでは、行または列が1行おきに薄緑色で表示されます。装飾的な書式設定はビューの外観全体に作用し、緑の塗りつぶしのデフォルトの色を変更できます。図3-2に、緑の塗りつぶしスタイルが適用されたダッシュボード・ページで表示される表を示します。
表またはピボット表へ緑の塗りつぶしスタイルと装飾的書式を追加する手順:
エディタのツールバーで、「ビューのプロパティ」ボタンをクリックします。
「表のプロパティ」ダイアログまたは「ピボット表のプロパティ」ダイアログが表示されます。
緑の塗りつぶしスタイルを追加するには、緑の塗りつぶしスタイル・ボックスをクリックします。
スタイルの適用方法を変更するには、リストからスタイルを選択します。
装飾的な書式を追加するには、もう1つの書式設定ボタンをクリックします。
「書式の編集」ダイアログが表示されます。
緑の塗りつぶしのデフォルトの色を変更するには、セル書式の新しい背景色を選択します。他に必要な変更を行い、「OK」をクリックします。
「プロパティ」ダイアログで他に必要な変更を行い、「OK」をクリックします。
装飾的な書式の詳細は、「装飾的な書式とは」を参照してください。
様々なグラフの種類を使用してデータを分析または表示することができます。図3-3に、ダッシュボード・ページで表示される棒グラフのサンプルを示します。
グラフ・ビューを編集する手順:
「結果」タブ: 「グラフ」エディタを表示します。詳細は、「ビューの編集」を参照してください。
グラフのプロパティを設定するには、ツールバーの「グラフ・プロパティの編集」ボタンをクリックします。「グラフのプロパティ」ダイアログが表示され、次のプロパティを設定できます。
グラフ・キャンバスに関連するもの(凡例の位置など)
グラフの外観を制御するもの(スタイルなど)
軸の上下限と目盛マークに関するもの
グラフのタイトルとラベルの表示を制御するもの
エディタのツールバーのボタンを使用して、ビューの印刷やビューのエクスポートなどの操作を実行します。
すべてのビューに共通のボタンの詳細は、「すべてのビューに共通のツールバー・ボタン」を参照してください。特定のデータ・ビュー・ボタンの詳細は、「データ・ビュー・エディタのツールバー」を参照してください。
ビューのコンテンツを操作するには、次のペインを使用します。
(ファンネル・グラフおよびゲージのみ)しきい値を設定する「設定」ペイン
ビューのデータをドリルするには、「ビューでのドリル」を参照してください。
2つの設定に基づいて、グラフの外観を書式設定できます。
グラフ要素の位置(線-棒グラフの線や棒、または円グラフのスライスなど)。
「位置に基づいたグラフの書式設定」を参照してください。
列に適用されている条件。「列に基づいたグラフの書式設定」を参照してください。
位置の書式設定では、グラフ要素の位置(つまり、棒などのグラフ要素が表示されるグループ内での番号順)に基づいてグラフの外観をカスタマイズできます。グループは、「グループ化」ドロップ・ターゲット領域に表示される属性列によって決まります。(ドロップ・ターゲットの詳細は、「ドロップ・ターゲットの理解」を参照してください。
たとえば、基準にRegion、DollarsおよびUnitsの列を含む棒グラフがあるとします。「メジャー」ドロップ・ターゲット領域でDollarsが最初に、次にUnitsが表示されています。Regionは「グループ化」ドロップ・ターゲットに表示されています。このグラフでは、図3-4に示すとおり、Dollarsが各地域グループの位置1に、Unitsが位置2に配置されます。
色、線の幅、線記号に関するグラフの外観を、位置に基づいて書式設定できます。
条件付き書式設定では、列に適用されている条件に基づいてグラフの外観をカスタマイズできます。書式は、条件を満たす列値に適用されます。
列に指定された条件を満たす特定の列値または列値の範囲に基づいて、グラフ・データが表示される色を指定できます。
例:
特定の列値に基づいた、グラフの色の条件付き変更。
ユーザーが、レモネードとコーラという2つの飲料の売上を比較する棒グラフを作成します。棒グラフの作成時、レモネードの売上を表す棒は黄色、コーラの売上を表す棒は青色という2つの条件を指定します。
列値の範囲に基づいた、グラフの色の条件付き変更。
営業部長が、2つの営業部隊の営業担当者全員の売上を比較する棒グラフを作成します。棒グラフの作成時、営業部長は、売上が$250,000より少ないすべての担当者の棒を赤にし、売上が$250,000より多いすべての担当者の棒を緑にするという2つの条件を指定します。
グラフに条件付き書式設定を指定する方法は、他のビューに使用される方法とは異なります。詳細は、「表、ピボット表およびトレリスへの条件付き書式の適用」を参照してください。
グラフの外観を書式設定する手順:
グラフ・エディタのツールバーで「グラフ・プロパティの編集」をクリックします。
「グラフのプロパティ」ダイアログが表示されます。
「グラフのプロパティ」ダイアログ: 「スタイル」タブをクリックします。
「スタイルと条件付き書式設定」ボタンをクリックします。
「スタイルと条件付き書式設定」ダイアログが表示されます。
「スタイルと条件付き書式設定」ダイアログ: 「スタイルの書式設定」タブをクリックし、グラフ要素の位置に基づいてグラフの外観を書式設定します。
カスタム書式設定位置を追加する手順:
カスタム書式設定位置の追加先のグラフ要素(棒など)のタブを選択します。
新規位置の追加ボタンをクリックします。新規位置のエントリが「カスタム書式設定位置」表に表示されます。
書式設定を指定します。たとえば、位置に適用する色を選択するには、「色」ボックスの隣にある下向きの矢印をクリックし、「カラーの選択」ダイアログにアクセスします。(書式設定オプションは、要素によって異なることに注意してください。)
「スタイルと条件付き書式設定」ダイアログ: 「条件付き書式設定」タブをクリックし、列に適用されている条件に基づいてグラフの外観を書式設定します。
列に条件を追加する手順:
「条件付き書式の追加」をクリックし、条件を適用する列を選択します。
「新規条件」ダイアログが表示されます。
この条件に対する演算子と列値、または列値の範囲を入力します。
作業を終了後、「OK」をクリックします。
新規条件が「条件付き書式設定」タブに表示されます。
条件を満たす場合に列値に適用される色を選択するには、「色」ボックスの隣にある下向きの矢印をクリックし、「カラーの選択」ダイアログにアクセスします。
「OK」をクリックします。
グラフで条件を作成または使用する場合、次のルールが適用されます。
グラフで使用される列からのみ、条件を作成できます。
書式条件が互いに競合する場合、競合する条件は次の順序で優先されます。
属性に対する条件付き書式設定
メジャーに対する条件付き書式設定
グラフ要素の位置に基づいたスタイル書式設定
条件付き書式が適用されているグラフでユーザーがドリルする場合、次のルールが適用されます。
メジャーに基づいた条件付き書式は、次のレベルに繰り越されません。(条件付き書式を異なるレベル(地理的階層の地域から市など)へ繰り越しても意味がありません。
属性に基づいた条件付き書式は、ドリルされていない場合、次のグラフに繰り越されます。
たとえば、"Lemonade = Blue"という条件付き書式があり、年でのみドリルした場合、"Lemonade = Blue"はそのままになります。
トレリス・ビューは、各データ・セルに1つずつの複数グラフのグリッドが表示されるようなグラフ・ビューです。
図3-5に、サンプル・トレリス・ビューを示します。
トレリス・ビューは、次の2つのサブタイプに分類できます。
単純トレリス。単純トレリスには、中核の内部グラフが行セットと列セット全体に複数表示されるので、多数の小さなグラフを複数表示して比較対照するのに最適です。図3-5は単純トレリスです。
拡張トレリス。拡張トレリスには、小さなスパーク・グラフのグリッドが表示されるので、データ・セットのトレンドを監視して、パターンを見つけるのに最適です。
トレリス・ビューを編集するには:
「結果」タブ: トレリス・エディタを表示します。詳細は、「ビューの編集」を参照してください。
トレリスのプロパティを設定するには、ツールバーの「トレリスのプロパティ」ボタンをクリックします。「トレリスのプロパティ」ダイアログが表示され、次のプロパティを設定できます。
凡例の場所など、グリッド・キャンバス関連(単純トレリス・ビューのみ)
トレリスに含まれる可視化のグラフ・サイズ関連
トレリスがマスター詳細イベントをリスニングするかどうかの制御
様々なスタイルの選択肢および凡例の表示方法など、トレリスのグリッドおよび可視化の外観の制御
トレリスの可視化ごとのスケールのタイプとスケール・マーカーの外観の制御(単純トレリス・ビューのみ)
タイトルとラベルの表示制御(単純トレリス・ビューのみ)
エディタのツールバーのボタンを使用して、ビューの印刷やビューのエクスポートなどの操作を実行します。
すべてのビューに共通のボタンの詳細は、「すべてのビューに共通のツールバー・ボタン」を参照してください。特定のデータ・ビュー・ボタンの詳細は、「データ・ビュー・エディタのツールバー」を参照してください。
ビューのコンテンツを操作するには、次のペインを使用します。
ビューの列のソート順を指定するには、ビューでのデータのソートを参照してください。
右クリックして基本的なビューの相互作用を実行します。詳細は、「表、ピボット表およびトレリスの右クリック・メニュー」を参照してください。
表3-6に、トレリス・ビューで使用される用語を定義します。
表3-6 トレリス・ビューの用語
用語 | 定義 |
---|---|
可視化 |
Oracle BI EEの場合、可視化とは、トレリス・ビューのデータ・セル内に表示されるグラフの選択肢のことです。棒グラフ、散布図、スパーク・グラフなど、トレリス・ビューを作成する際には、多数の可視化の中から選択できます。 |
内部グラフ |
トレリス・グラフのグリッド内のネストされたグラフ。各内部グラフには、「レイアウト」ペインの「可視化」領域に指定された独自のディメンションがあります。 |
外部エッジ |
外部エッジは、内部グラフの境界に使用されるトレリス・ビューの部品です。これには、列および行のヘッダー、セクション・ヘッダーなどが含まれます。 |
単純トレリス |
すべてが散布図の場合のように、トレリス・ビューはすべて同じタイプで内部の可視化を表示します。内部の可視化には、共通の軸が常に使用され、同期されたスケールとも呼ばれます。 |
拡張トレリス |
たとえばスパーク折れ線グラフ、スパーク棒グラフ、数字など、トレリス・ビューは複数の可視化タイプをグリッド内に表示できます。各可視化タイプには異なるメジャーが表示されます。 拡張トレリスはピボット表と見なすことができますが、ピボット表に追加する各メジャーに対して、オプションでディメンションを関連付けて、そのディメンションをスパーク・グラフの可視化として表示できる点が異なります。 |
同期されたスケール |
(単純トレリス・サブタイプのみに該当) 同期されたスケールとは、トレリス内のすべての可視化が同じスケールで表示される、つまり共通の軸を共有することです。共通の軸があれば、すべてのグラフ・マーカーを行と列で簡単に比較できます。 |
マイクロチャート |
他の小さなグラフおよび数値とともにグリッドに表示される小さなグラフで、拡張トレリス・ビューのセル内容を構成します。Oracle BI EEでは、マイクロチャートは常にスパーク・グラフになります。 |
スパーク・グラフ |
他のミニグラフおよび数値と組み合せて、1つのトレンドを表す埋込みミニグラフ。スパーク・グラフはスパークとも呼ばれます。 スパークには軸またはラベルは含まれず、周囲のコンテンツからコンテキストが取得されます。スパーク・グラフの各タイプには、1つのメジャーのみが存在します。このメジャーは非表示で、自分のみに対して相対的なスケールになります。 スパーク・グラフには、スパーク折れ線、スパーク棒、スパーク面のいずれかのグラフ・サブタイプを指定できます。 |
トレリス・グラフとも呼ばれるトレリス・ビューは、ピボット表と同じですが、トレリス内のデータ・セルにグラフが含まれている点が大きく異なります。単一の棒グラフや単一の散布図のようなスタンドアロン・グラフ・タイプが独立して動作するのに対して、トレリス・グラフは、内部グラフと呼ばれるネストされたグラフのグリッドを必ず表示して動作します。そのため、棒グラフのトレリス・ビューは、実際には複数の棒グラフで構成されています。
ビジネス分析の分野の一般的な意味では、可視化とは、グラフ、ゲージ、マップなどでデータを表示することです。トレリス・エディタの「レイアウト」ペインには、「可視化」というドロップ・ターゲットがあります。ここには、作成しようとしているトレリスを構成する内部グラフの列をドラッグします。
単純トレリス・ビューを構成する可視化にはすべてのグラフが含まれており、使用可能なグラフのタイプに説明されている多くのタイプの既存のスタンドアロン・グラフを使用できます。拡張トレリスを構成する可視化は常に、スパーク折れ線、スパーク棒またはスパーク面グラフ・サブタイプのマイクロチャートになります。理想的な状況では、拡張トレリス内のマイクロチャートは(同じメジャーを表す)数値の横に配置されます。詳細は、「マイクロチャートとは」を参照してください。
トレリス・ビューはほとんどピボット表のように動作しますが、トレリスとピボット表の主な違いはデータ・セルの表示方法です。
トレリスの行と列のラベル・セルでは、次のことを行えます:
右クリックして、グループや計算項目の作成などを行う
右クリックして、メジャー・ラベルの非表示や移動を行う
右クリックして、データをソートする
ドラッグして、行と列を再配置する
トレリスのデータ・セルでは、マウス・ポインタを合せると、関連するコンテキスト情報を表示できます。
トレリスの数値データ・セルは、ピボット表の数値データ・セルと同様に動作します。
トレリス・ビューの動作がピボット表の動作と異なるのは、次の点です:
グラフ・データ・セル: 単純トレリスのデータ・セルには右クリック機能がなく、トレリス・グラフ・データ・セルにはドリルもありません(左クリック機能)。
マイクロチャート・データ・セル: スパーク・グラフのデータ・セルにカーソルを合せると、ピボット表ビューでは表示されないコンテキスト情報(最初、最後、最小および最大の値など)が表示されます。
図3-6には、拡張トレリスが2回表示されており、2回目はマイクロチャートのデータ・セルにカーソルが合せてあるので、ツールチップが表示されています。マイクロチャートには、通常のチャートの場合のように軸ラベルが表示されないので、内部グラフのディメンションがすぐにはわかりません。マイクロチャートのツールチップを使用して、グラフ内に表されているデータ(個々の値のサンプリングおよび全体のディメンション)を把握しください。
マイクロチャートは、その名前が示すとおり小さいチャートです。マイクロチャートは、拡張トレリス・サブタイプのトレリス・ビューに表示されます。マイクロチャートは、独立したスタンドアロン・グラフになることはないという点でユニークなグラフ・タイプです。これは、トレリス・ビューのコンテキスト内のみで使用可能で、単に多数の小さな部分の1つであるという意味で、このように呼ばれています。
マイクロチャートには、スパーク折れ線、スパーク棒、スパーク面など、いくつかのグラフ・サブタイプのいずれかを使用できます。
図3-7に、スパーク折れ線サブタイプと数値で構成されるサンプル・トレリスを示します。
スパークとも呼ばれるスパーク・グラフは、Oracle BI EEで使用できる折れ線グラフ、棒グラフおよび他のスタンドアロン・グラフとは異なるユニークなものです。スパーク・グラフは、1つのトレンドを表す埋込みのミニグラフです。外観は簡単で軸またはラベルは含まれず、周囲のコンテンツからコンテキストが取得されます。スパーク・グラフの各タイプには、1つのメジャーのみが存在します。このメジャーは非表示で、自分のみに対して相対的なスケールになります。
Oracle BI EEでは、スパーク・グラフの外観は、トレンドおよびトレンド内の最高値と最低値を強調するものになっています。スパークではトレンドが凝縮して表示されるので、1ページで多くのトレンドを(数値とともに)比較できます。
図3-7の拡張トレリスでは、同じメジャー(Revenue)が2回可視化されていることに注意してください。最初のインスタンスを「数値」に設定し、時間ディメンションを2番目のインスタンス(Revenue Trendの月)に関連付けて、2番目のインスタンスをスパークとして表示しています。この拡張トレリスには年の合計値が示され、その隣りに年の合計値のトレンドが示されています。
トレンドの概要の把握してパターンを見つける場合など、特定のタイプの分析にはスパークが便利ですが、より十分な機能を備えた大きなグラフと同じほど明確には表示できないことに注意する必要があります。
スパークは小さく、非常に限られたスペースに多くの情報を表示できる特徴があります。Oracle BI EEのスパーク・グラフは、マイクロチャートとしてトレリス・ビュー内のみで使用できるという点でも、スタンドアロン・グラフとは異なります。
スパークのサイズは、完全な機能を備えたグラフの場合と同様に「グラフのプロパティ」ダイアログで変更できます。
図 3-8は、1年間の収益データの最高値と最低値にマーカーを付けたスパーク・グラフのサンプルを3年間分示しています。
スパークを含むトレリス・ビューの作成の詳細は、「トレリス・ビューおよびマイクロチャートの設計上の考慮事項」を参照してください。
トレリス・ビューを作成する際には、まず単純トレリスと拡張トレリスの2つのサブタイプから選択します。単純トレリス・サブタイプには、1つのタイプの内部可視化、たとえば、すべての棒グラフが表示されます。内部の可視化では、常に共通の軸を使用して、すべての内部グラフが同じスケールで表示されます。(共通の軸を使用するこの概念は同期されたスケールとも呼ばれます。)共通の軸があれば、すべてのグラフ・マーカーを行と列で簡単に比較できます。
拡張トレリス・サブタイプでは、グリッド内に複数の可視化タイプを表示できます。販売トレンドを表す拡張トレリスでは、1つの列(たとえば、収益)のセルの数値を含むグリッドを表示し、数値列の横の別の列のセルにはスパーク折れ線グラフを表示し、数値で表されるのと同じメジャー(これも収益ですが、一定期間の収益)を、それらのスパーク折れ線グラフに可視化することができます。その列の隣りに、合計ユニット数などの別のメジャーを可視化するスパーク棒グラフの列など、別のマイクロチャートを表示することもできます。
可視化される各メジャーには、別の内部グラフ・タイプが割り当てられます。グリッドの各セルには独立したスケールが設定されます。
拡張トレリスは、データ・セルにスパーク・グラフがあるピボット表と考えてください。しかし、追加する各メジャーに対して、オプションでディメンションを関連付けて、マイクロチャートとして可視化表示できます。この点が、拡張トレリスと単純トレリスでは大きく異なります。単純トレリスでは、追加のディメンションとともに、すべてのメジャーが同じ可視化で表示されます。
トレリス・ビューに表示されるコンテンツを設計する際には、次のような点を考慮してください。
比較する場合は、単純トレリス・サブタイプを選択します。
トレンドを分析する場合は、拡張トレリス・サブタイプを選択します。
トレリスを構成する内部グラフは、読みやすく密集しすぎないようにしないと、トレリス・ビューで複数の系列また複数のグループを表示しても、あまり役に立ちません。(ツールチップを表示するために)データ・ポイントをマウスで簡単に指せない場合は、内部グラフが密集しすぎていて読みにくい可能性が高いといえます。
単純トレリス・サブタイプを使用する場合は、次の点に注意してください。
単純トレリスの設計はピボット表の設計に似ていますが、トレリスの場合は、表示できるセルの合計数がずっと少なくなります。
単純トレリスとピボット表の設計の主な違いは、トレリスの場合、可視化に関連付けることができるディメンションは1つか2つなので、外部エッジに追加する必要があるディメンションがずっと少なくなることです。
トレリスは、少数の外部エッジ・ディメンションで設計するのが最善です。(類似と類似を簡単に比較できるようにするために)スクロールしなくてもグラフ系列全体を一度に表示できるようにする必要があります。追加のディメンションを表示する必要がある場合は、グラフのプロンプトにディメンションを追加することを検討してください。
列ヘッダーおよび行ヘッダーにどのデータを表示するかを決定する際には、列ヘッダーに1つか2つのディメンションを表示するようにします(各ディメンションのメンバーは少数にします)。多くの場合、列ヘッダーに表示されるディメンションは時間です。残りのディメンションは行ヘッダーまたはグラフのプロンプトに配置します。
拡張トレリス・サブタイプを使用する場合、次の点に注意してください。
拡張トレリスの主なユース・ケースは、数値の横にトレンド・グラフを圧縮形式で表示する場合です。そのため、一般的な拡張トレリスでは、同じメジャーの数値表記の横にスパーク・グラフを組み合せます。
列ヘッダーにはディメンションを配置せず、メジャーのみを配置するのが理想的です。
スパーク・グラフに一般的に関連付けられるディメンションは時間です。スパーク・グラフにはラベルを表示できないので、可視化されるデータが本質的な順序で並んでいることが重要です。たとえば、(スパーク棒グラフの特定の棒になる)地域の順序は直感的には理解できないので、地域をスパーク・グラフに可視化しても無意味です。
ピボット表を設計する場合と同様に、一般に時間を横軸に表示し、もう1つのディメンションを縦軸に表示します。そうすれば、目を左から右に動かして、一定期間にディメンションがどのように変化したかを見ることができます。
様々なゲージ・ビューの種類を使用してデータを分析または表示することができます。図3-9に、ダッシュボード・ページで表示されるゲージ・ビューのサンプルを示します。
ゲージ・ビューを編集する手順:
「結果」タブ: 「ゲージ」エディタを表示します。詳細は、「ビューの編集」を参照してください。
ゲージ・ビューのプロパティを設定するには、ツールバーの「ゲージ・プロパティの編集」ボタンをクリックします。「ゲージのプロパティ」ダイアログが表示され、次のプロパティを設定できます。
ゲージ・キャンバスに関連するもの(凡例の位置など)。
ゲージの外観を制御するもの(ゲージの幅や高さなど)。
ゲージの上下限と目盛マークに関するもの。
ゲージ・セット内のゲージのタイトル、フッターおよびラベルの表示を制御するもの。
エディタのツールバーのボタンを使用して、ビューの印刷やビューのエクスポートなどの操作を実行します。
すべてのビューに共通のボタンの詳細は、「すべてのビューに共通のツールバー・ボタン」を参照してください。特定のデータ・ビュー・ボタンの詳細は、「データ・ビュー・エディタのツールバー」を参照してください。
ビューのコンテンツを操作するには、次のペインを使用します。
しきい値を設定する「設定」ペイン
ビューのデータをドリルするには、「ビューでのドリル」を参照してください。
ビジネス・データをユーザーに提示するためのマップ・ビューを作成できます。図3-10に、ダッシュボード・ページで表示されるマップ・ビューのサンプルを示します。
表、ピボット表、グラフなどのビューと同様に、マップ・ビューでは、ユーザーは様々な書式でマップ上にデータを表示し、データと対話できます。データをマップ上に表示すると、それ以前には明確でなかったデータ値間の関係を直観的に表すことができます。たとえば、郵便番号が売上高によって色分けされた市のマップをマップ・ビューに表示し、イメージ・マーカーに注文ごとの平均割引額を表示できます。
データへの変更はマップ・ビューに反映され、ユーザーは次のタスクを行うことができます。
空間属性を持つデータをマップに表示します。
色分けされた地域をテーマ・マップとして表示します。
担当区域内の販売箇所などのポイント・ベースの情報を表示します。
ズーム、パンおよびその他のマップ詳細へのドリルを行います。
マップ・ビューを使用して、ダッシュボードの他の要素と対話します。
ダッシュボードは、ドライブ・マップのコンテンツを要求します。
マスター詳細と他のビューとの対話など、マップ・ビューとの対話によって、ダッシュボードの他のコンテンツを更新します。
マップの領域にマウス・ポインタを合せ、コンテキストに応じた追加関連情報を表示します。
アクションを使用して、追加のタスクを完了します。
注意: コンテンツ・デザイナが分析のマップ・ビューを作成する前に、管理者は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のマッピングと空間情報の構成に関する項に記載のとおり、構成オプションを設定し、メタデータを管理する必要があります。 |
マップ・ビューには次の機能があります。
複数の属性列とメジャー列をマップ・ビューに表示できます。マップ・ビューでは、階層列はサポートされません。
色、棒グラフ、円グラフ、可変サイズのバブル、イメージ、線またはビニング機能やその他の書式設定オプションを備えた色付き形状を使用して、マップ・ビューを書式設定できます。
情報ウィンドウにドリルできます。値にカーソルを合せると、地理的地域(市、州、国)、列名と列値および書式設定メトリックの形式のメジャー、年などの地理以外のデータなどの情報を含むポップアップが表示されます。値をクリックして、情報ウィンドウでのドリル用のアクショナブル・リンクを表示し、適切なリンクをクリックします。
表3-7に、マップ・ビューで使用される用語を定義します。
表3-7 マップ・ビューの用語
用語 | 定義 |
---|---|
機能 |
市、河川、幹線道路などの空間属性と非空間属性を持つエンティティ。地物は、多角形、線または点で表されます。 |
フォーマット |
地物のレンダリング・プロパティを定義します。たとえば、地物が郡を表す多角形の場合、書式で郡の塗りつぶしの色を定義したり、郡に重ねて表示する円グラフを定義できます。書式は、大陸、国、地域、州、市などの特定の地理レベルと関連付けられます。 |
レイヤー |
共通の属性と位置のセットを持つ機能と書式のコレクション。たとえば、米国の州を示すレイヤーには、売上別の色分けや、その州のブランドごとの売上を示す円グラフを含めることができます。米国の州のレイヤー以外に、州内の店舗を、各店舗の売上を示すポップアップの注釈付きの点で示すレイヤーを使用できます。 レイヤーは、背景またはテンプレート・マップに表示できます。マップでズーム・インやズーム・アウトを行うと、様々なレイヤーが非表示になったり、表示されたりします。一部のレイヤーはデータと対応しており、マップに表示できます。その他のレイヤー(道路を表示するレイヤーなど)は、データと関連付けられていません。 |
マップ |
ウィンドウ内に重ねてレンダリングされる背景またはテンプレート・マップおよびレイヤーのスタックで構成されます。マップには、そのマップのすべてのレイヤーが共有する座標系が関連付けられています。マップは、イメージ・ファイル、イメージ・ファイルのオブジェクト表現、またはイメージ・ファイルを指すURLです。 |
マップ・ビューには、次のコンポーネントが含まれています。
メイン・コンテンツ: メイン・コンテンツは背景またはテンプレート・マップで、背景の地理データとズーム・レベルを提供します。メイン・コンテンツは、オフィス・ビルのフロアー・マップや国、市、道路などの外観やプレゼンスなど、MapViewerを使用して構成できるイメージです。
レイヤー: 1つ以上のインタラクティブ・レイヤーまたはカスタム・レイヤーをメイン・コンテンツにオーバーレイします。詳細は、「レイヤーとは」を参照してください。
ツールバー: マップのコンテンツを直接操作できるボタンが用意されています。マップ・ビュー自体にツールバーがあります。コンテンツ設計者は、ダッシュボード・ページのマップ・ビューにツールバーを表示するかどうかを指定します。ダッシュボード・ページでは、ツールバーはマップの上に直接表示され、「パン」、「ズーム・アウト」および「ズーム・イン」ボタンのみが含まれています。ツールバーはデフォルトで表示され、その表示は、「プロパティのマップ」ダイアログ: 「ツール」タブで制御されます。
各ボタンは、マップのコンテンツを操作するための相互排他的なモードを表します。デフォルトのモードは「パン」です。ボタンをクリックしてモードをアクティブにすると、そのボタンが強調表示され、マウス・ポインタが、ボタンのイメージに合せて変わります。
「マップ」エディタのツールバーには、マップ・ビューを変更するためのその他のオプションが含まれています。
ズーム・コントロール: マップ・ビューに表示される地理データの詳細を調整します。たとえば、国からズーム・インすると、州や市の詳細が表示されます。
管理ページで、管理者は、どのズーム・レベルで各レイヤーを表示するかを指定します。1つのレイヤーに複数のズーム・レベルを持たせたり、複数のレイヤーが関連付けられている1つのズーム・レベルを持つことができます。ズームすると、そのズーム・レベルにマップ情報が変更されますが、そのレベルのOracle BIデータは影響を受けません。Oracle BIデータの表示はドリルによって操作します。
ズーム・コントロールは、パン・ボタンとズーム・スライダで構成され、マップ・ビューの左上隅に表示されます。ズーム・コントロールが最大限にズーム・アウトされると、ズーム・レベルは0に設定され、マップ・ビュー全体が表示されます。
「プロパティのマップ」ダイアログ: 「ツール」ボタンによって、ズーム・コントロールの表示モードが決まります。デフォルトでは、マップは、最上位レイヤーのコンテンツ全体が収まる最上位ズーム・レベルに最初にズーム・インされます。たとえば、最上位のレイヤーにカリフォルニア州のデータのみが含まれている場合、マップはすべてのカリフォルニアを引き続き表示する最上位ズーム・レベルにズームします。
パン・ボタン: ズーム・コントロールの上部にあるボタン(北、南、東、西、北東、北西、南東、南西を指す矢印)で構成されます。これらのボタンを使用して、マップ全体を特定の方向に移動できます。中心にパンするボタンをクリックすると、マップが最初に表示されたズーム・レベルと中心に戻ります。
ズーム・スライダ: 広域のズーム用のサムと1レベルのズーム用のボタンで構成されます。プラスのボタンを使用すると、一度に1レベルずつズーム・インし、マイナスのボタンを使用すると、一度に1レベルずつズーム・アウトできます。サムがスライダの下部にある場合、ズーム・レベルはゼロです。
スケール・ツール: 距離インディケータとも呼ばれます。マップの距離を判断する手段で、マップ・ビューの左下隅、情報パネルと著作権表示の間に表示される2つの横棒で構成されます。上のバーはマイル(mi)を表し、下のバーはキロメートル(km)を表します。ラベルは、マイル・バーの上およびキロメートル・バーの下に[distance] [unit of measure]の形式で表示されます。ズーム・レベルの変更やマップのパンに応じて、バーの長さと距離の値が変わります。
凡例: 凡例はマップ・ビューの右上隅にある半透明の領域で、表示/非表示を切り替えることができます。凡例には、現在のズーム・レベルに関連する情報が表示されます。凡例は、マップの記号、レイヤーおよび書式設定を視覚化した読取り専用の記号表で、次のものが表示されます。
マップに適用されているすべての表示可能な書式。書式が無効な場合、対応する凡例項目も表示されません。書式は有効であるが、ビューからズーム・アウトしている場合、凡例に表示されません。現在表示しているズーム・レベルに書式が定義されていない場合、凡例に「現行ズーム・レベルでのフォーマットが定義されていません。」というテキストが表示されます。
スクロール・バー(必要に応じて)。
右上隅の「マップ凡例の表示」および「マップ凡例の非表示」ボタンを使用して、凡例の表示を制御します。
概要マップ: メイン・マップの縮小ビューで構成され、メイン・マップの右下隅に表示されます。概要マップによって地域コンテキストが提供され、パン・ボタンを使用せずに、メイン・マップの表示可能領域を変更できます。
次のアイテムが、概要マップに含まれています。
網線: メイン・マップの縮小マップ全体を移動可能な小さいウィンドウとして表示します。縮小マップ内の網線の位置によって、メイン・マップの表示可能領域が決まります。網線を移動すると、メイン・マップが自動的に更新されます。網線を使用せずに概要マップでパンすることもできます。
網線が表示できない場合、概要マップは自動的に非表示になります。この非表示は、通常、連続するズーム・レベル間の差が小さすぎて、概要マップに縮小ビューを表示できない場合に起こります。
「表示」/「非表示」ボタン: 概要マップが表示されている場合、左上隅に表示されます。「表示」/「非表示」ボタンをクリックすると、概要マップが非表示になり、ボタンのみがメイン・マップの右下隅に表示されます。
インタラクティブ・パネル: ダッシュボードおよび「複合レイアウト」のビューに付属します。インタラクティブ・パネルの上部のセクションを使用すると、「分析」エディタでBIデータの書式を作成および編集できます。書式に編集可能なしきい値がある場合、マップ・エディタにスライダが表示され、スライダをドラッグしてしきい値を編集できます。インタラクティブ・パネルでは、地理レイヤー内の書式を再配置できます。たとえば、州レイヤーに3つの書式がある場合、書式が表示される順序を選択できます。
コンテンツ・デザイナから許可されている場合、ダッシュボード・ユーザーは、書式の表示モードを制御(オン/オフ)したり、書式のしきい値を調整できます。
パネルの下部のセクションには「機能レイヤー」エリアが含まれます。このエリアでは、マップに追加するBI以外のレイヤーを選択できます。BI以外のレイヤーとは、BI列に関連付けられていないレイヤーです。典型的な例として、幹線道路、公園、現金自動支払機などがあります。BI以外のレイヤーに書式を適用することはできません。
レイヤーは、共通の属性を共有するジオメトリのコレクションです。レイヤーはあらかじめ定義されている場合もカスタムの場合もあります。
事前定義レイヤーは、ジオメトリがOracle Databaseの空間表に定義されているレイヤーです。管理者は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のマップの管理に関する項に記載のとおり、「管理」ページを使用して事前定義レイヤーを使用可能にします。
カスタム・ポイント・レイヤーは、次の項に記載のとおり、マップ・ビューの編集時に定義するレイヤーです。
レイヤーのタイプは様々です。多角形レイヤーは、州などの地域を表します。コネチカット、メイン、マサチューセッツ、ニュー・ハンプシャー、ロード・アイランドおよびバーモントで構成される米国のニュー・イングランド・レイヤーがこの例です。
ポイント・レイヤーは、座標系に基づいて、マップに特定のポイントを示します。たとえば、ポイント・レイヤーで、マップに倉庫の場所を示すことができます。このレイヤーでは、倉庫の商品構成のタイプ(電子機器、家庭用品、園芸用品)によって異なるイメージを使用し、倉庫を区別することができます。
経度と緯度の座標を使用して、マップにポイントを配置するカスタム・ポイント・レイヤーを作成できます。たとえば、会社の本社がニュー・ヨーク市にあるとします。会社のアイコンをニュー・ヨーク市の上に表示し、ニュー・ヨーク市を含むマップが表示される場合は常にアイコンが表示されるカスタム・ポイント・レイヤーを作成できます。カスタム・ポイント・レイヤーは常に、他のレイヤーより上に置かれ、ズーム・レベルの影響を受けません。カスタム・ポイント・レイヤーは、現在の分析の現在のマップ・ビューでのみ使用され、同じ分析であっても他のマップ・ビューで使用されません。
レイヤーをマップに表示するかどうかは選択できますが、事前定義レイヤーは変更できません。色付きの地域、バブル、ポイント、折れ線、棒グラフや円グラフなどの、レイヤーに適用する書式を作成することもできます。すべての書式がすべてのレイヤー・タイプに使用できるわけではありません。たとえば、ポイント・レイヤーは、色の塗りつぶし書式を持つことはできません。
管理者がマップを構成してある場合、コンテンツ・デザイナは、データがマップ・ビューに表示される分析を作成できます。
そのビューに表示する列を選択した後、マップ・ビューを作成します。管理者が複数の背景マップを指定してある場合、選択した列に関連付けられたレイヤーを1つ以上含む、管理者によって指定された最初の背景マップを使用して、マップ・ビューはまず表示されます。マップ・ビューの編集時、別の背景マップを選択できます。背景マップにレイヤーを適用したり、書式をレイヤーに適用できます。
分析のマップ・ビューを作成する手順:
マップ・ビューに表示する属性列とメジャー列を選択して分析を作成します。通常、市、州、地域などの地理に関連する属性列を選択します。
管理者が「管理」ページを使用してレイヤーにマップした地理列のみを選択します。「管理」ページに関しては、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のマップの管理に関する項に記載されています。
「結果」タブを選択します。
ツールバーで「新規ビュー」ボタンをクリックして、「マップ」を選択します。
マップのレンダリングに背景マップが必要なことを示すメッセージが表示される場合、マップに移入するメタデータがありません。管理ページを使用したマップ用のメタデータの構成について、管理者に問い合せてください。
そうでない場合は、管理ページで指定された背景マップを使用したマップが表示されます。
「ビューの編集」ボタンをクリックして、「結果」タブ: 「マップ」エディタにビューを表示します。
メジャーが適切なビンに分けられ、色分けが適用されたデフォルト・マップ・ビューが表示されます。必要に応じてマップ・ビューとレイヤーを調整できます。デフォルト書式が作成されていない場合、書式を作成する必要があります。
「プロパティのマップ」ダイアログを使用して、該当するマップ・ビューのプロパティを指定します。
「レイヤーへの書式の適用」に記載のとおり、レイヤーに書式を適用します。
マップ・ビューは、Oracle BI EEデータの列を使用します。各列は、書式設定や相互作用などの特性を定義するプロパティのセットを持ちます。列に適用されている書式設定は、相互作用の設定以外、マップに適用されません。マップに含まれるしきい値が基となっている書式設定は適用されます。
様々な種類の書式をマップ・ビューに適用できます。次のリストに、BIレイヤーに適用する書式を定義するオプションを示します。BI以外のレイヤーに書式を適用することはできません。
色の塗りつぶし: 「色の塗りつぶし」(レイヤー)」ダイアログが表示されます。これを使用して、塗りつぶし色で領域をレンダリングし、領域が特定の条件を満たすことを示します。
色の塗りつぶし書式は、地域や多角形に適用します。たとえば、色の塗りつぶし書式で、ある地域の州の人口やある地域の州での製品の人気を表す様々な色を指定します。マップ・ビューは、異なるズーム・レベルで表示可能な複数の色書式を持つことができます。たとえば、1から5のズーム・レベルのレイヤーの色の塗りつぶし書式は州の人口を表し、6から10のズーム・レベルのレイヤーでは、国の平均収入を表します。様々なデータ値を表す異なる色を指定することもできます。
棒グラフ: 「棒グラフ(レイヤー)」ダイアログが表示されます。これを使用して、一連のデータを領域内に棒グラフとしてレンダリングします。グラフ書式では、州や国などの特定の地域に関連付けられた統計を示すことができます。たとえば、グラフ書式で、様々な製品の州での売上値を表すことができます。
特定のレイヤーに複数のグラフ書式を作成できますが、書式がレイヤーで重なり合い、好ましくない表示結果になるため、お薦めできません。
円グラフ: 「円グラフ(レイヤー)」ダイアログが表示されます。これを使用して、一連のデータを領域内に円グラフとしてレンダリングします。
形状: 「可変形状(レイヤー)」ダイアログが表示されます。これを使用して、領域内にマーカーや形状を描画し、領域に関連付けられているメジャー列をレンダリングします。様々なデータ値を表す異なる色を形状に指定することもできます。
バブル: 「バブル(レイヤー)」ダイアログが表示されます。これを使用して、形状書式と同様に、領域内にバブルをレンダリングします。
イメージ: 「イメージ(レイヤー)」ダイアログが表示されます。これを使用して、形状書式と同様に、領域内にイメージをレンダリングします。様々なデータ値を表す異なるイメージを指定することができます。管理者が指定しているイメージを選択します。
線: 「線(レイヤー)」ダイアログが表示され、マップに線をレンダリングするために使用できます。
マップに線を含めて、ハイウェイ、鉄道、出荷ルートなどのパスを表示できます。線の幅を指定し、「マップ・プロパティ」ダイアログ: 「キャンバス」タブの「マップ・ラップアラウンド」機能を使用すれば、サン・フランシスコから東京への航空会社の航空路を表示する場合のように、連続した線にすることができます。
カスタム・ポイント: カスタム・ポイントの書式設定(レイヤー)ダイアログが表示され、バブル、イメージ、形状などのポイント書式をレイヤーにレンダリングするために使用できます。カスタム・ポイントは、すべてのズーム・レベルで表示され、他のすべてのマップ書式設定の上に表示されます。カスタム・ポイント書式を作成する場合、経度と緯度を指定する列を選択します。
書式の表示モードは、次のものに依存します。
マップのズーム・レベルと書式のズーム範囲。たとえば、州の境界が表示され、州に対する色の塗りつぶし書式が有効な場合、この書式は表示されますが、マップが大陸レベルにズーム・アウトされると、書式は表示されません。
データ・ポイント制限。通常、ビューにズーム・インされて書式が有効な場合、書式は表示されますが、特定のレイヤーがデータ・ポイントの最大数を超えている場合、書式が表示されない場合があります。
カスタム・ポイント書式は独特で、すべてのズーム・レベルで常にマップに表示されます。
書式データが有効で、ビューにズーム・インされている場合にのみ、書式データが凡例に表示されます。「マップ・フォーマット」領域で名前の横にあるボックスが選択されている場合、書式は有効です。
マップでは、一度に(1つのズーム・レベルで)複数の非ポイント書式は表示できませんが、ポイント書式で同じ経度と緯度の位置を共有していない場合、複数のポイント書式を同時に表示できます。複数のグラフ書式が同じ地理レイヤーで指定された場合、重なり合ってレンダリングされます。
該当する各レイヤーに書式を適用するには、次のいずれかの方法を使用します。
「マップ・フォーマット」リストにレイヤーが指定されていない場合、「新規マップ書式の作成」リンクをクリックします。
「マップ・フォーマット」タイトルバーまたはレイヤー名の隣で「新しいマップ・フォーマットの追加」ボタンをクリックします。
詳細は、「マップ・ビューでの書式の表示/非表示」を参照してください。
「マップ・プロパティ」ダイアログ: 「相互作用」タブのオプションを使用して、マップ・ビューがブラウザに最初にロードされるかリフレッシュされる際のビュー・ポート(マップの中心の初期位置とズーム・レベル)を指定します。この指定では、ユーザーに対するマップの初期表示を変更できます。
マップ・ビューには、マップ・ビューの編集でも、ダッシュボード・ページでの表示でも使用できる機能が多くあります。次のリストに示すとおり、一部の機能は、マップ・ビューの編集時にのみ使用できます。
マップ・ビューを編集し、レイヤーを使用する場合、BIレイヤーに書式を作成します。書式の追加および編集用のダイアログを表示できます。レイヤーごとに書式の順序を指定することもできます。順序によって、レイヤーの書式の表示が左右されます。リストの上位に表示されている書式は、リストの下位の書式の上にオーバーレイされます。マップ・ビューを表示する際、書式の表示をオン/オフできますが、マップ・ビューに追加したり、削除することはできません。
マップ・ビューを編集するコンテンツ・デザイナは、レイヤーの表示を制御できますが、管理者がこの背景マップに関連付けてあるレイヤーのみ制御できます。管理者は、BIレイヤーがBI以外のレイヤーよりも上位にあることを確認する必要があります。非BIレイヤーがBIレイヤーより上位の順序になっていると、マップでは、下位のBIレイヤーの上に非BIレイヤーが表示されるので、BIレイヤーがインタラクティブでなくなります。
マップ・ビューを編集する際、ダッシュボード・ページのユーザーが、スライダを使用して「色の塗りつぶし」フォーマットのしきい値を変更できるかどうかを指定します。マップ・ビューの表示時、「色の塗りつぶし」フォーマットのしきい値を変更できます(変更が許可されている場合)。マップ・ビューを閉じて再度開くと、終了したときと同じ状態でしきい値が表示されます。ダッシュボードの終了時にしきい値を保存するには、まずダッシュボードのカスタマイズを保存します。
マップ・ビューの編集または表示時、凡例コンテンツには、アクティブで表示可能なすべての書式が表示されます。
マップの表示時に使用できる機能の詳細は、「ダッシュボード・ページでのマップ・ビューの使用」を参照してください。
ナレーティブ・ビューを使用して、コンテキスト、説明テキスト、詳細説明などの情報を列値に付加します。図3-11に、緑の塗りつぶしスタイルの表と、その左側にナレーティブ・ビューのサンプルを示します。
ナレーティブ・ビューでは、属性列、階層列およびメジャー列からの値を含めることができます。階層列の場合、選択ステップを使用して、階層列とともに階層レベルを表示できます。たとえば、階層に基づいてメンバーを選択するステップを作成し、指定されたレベルのメンバーを追加します。ナレーティブ・ビューはドリルできません。
ナレーティブ・ビューを編集する手順:
「結果」タブ: 「ナレーティブ」エディタを表示します。詳細は、「ビューの編集」を参照してください。
「ナレーティブ」ボックスで、ビューに含める列を指定します。これを行うには、アット・マーク(@)を使用します。オプションで、数字を続けます。たとえば、列基準の各順序の2番目の列を示すには、@2を含めます。
必要に応じて他のフィールドに入力します。
列セレクタは、あらかじめ選択された列を含むドロップダウン・リストのセットです。ユーザーは列を動的に選択し、分析のビューに表示されているデータを変更できます。図3-12に、列セレクタ・ビューのサンプルを示します。
分析の各列に、1つのドロップダウン・リストをアタッチできます。また、各ドロップダウン・リストに複数の列をアタッチできます。ドロップダウン・リストは、属性列およびメジャー列に対して作成できます。列セレクタ・ビューで行った更新は、分析のすべてのデータ・ビューに作用します。
「サブジェクト・エリア」ペインからドロップダウン・リストに列を追加できます。この方法で列を追加した場合、列は分析の「基準」タブには追加されません。かわりに、「基準」タブを表示すると、列は列グループと呼ばれ、リストのデフォルト列も指定されています。デフォルト列は、ドロップダウン・リストの作成のベースになった列です。
列セレクタ・ビューを編集する手順:
「結果」タブ: 「列セレクタ」エディタを表示します。詳細は、「ビューの編集」を参照してください。
列のドロップダウン・リストに含める列ごとに、「セレクタを含む」を選択します。エディタで列が強調表示されていることを確認します。
新しい列をドロップダウン・リストに追加するには、「サブジェクト・エリア」ペインで追加する列をダブルクリックします。
必要に応じて他のフィールドに入力します。
ビュー・セレクタ・ビューを使用すると、ユーザーは、保存されている分析のビューの中から、特定の結果のビューを選択できます。ダッシュボードに配置した場合、ビュー・セレクタはリストとして表示され、セレクタの下に表示されるビューをここからユーザーが選択できます。図3-13に、ナレーティブ・ビューが直前に選択されたビューであるビュー・セレクタ・ビューのサンプルを示します。
通常、複合レイアウト・ビューに表示されないビューをビュー・セレクタに含めます。たとえば、分析に対し、表、グラフ、ゲージおよびビュー・セレクタの各ビューを作成し、複合レイアウト・ビューには、表ビューとビュー・セレクタ・ビューのみ含めます。分析をダッシュボード・ページに表示する際、ユーザーは、ビュー・セレクタ・ビューからグラフ・ビューまたはゲージ・ビューを選択できます。
ビュー・セレクタ・ビューを編集する手順:
「結果」タブ: 「ビュー・セレクタ」エディタを表示します。詳細は、「ビューの編集」を参照してください。
「使用可能なビュー」リストでビュー・セレクタに含めるビューを選択し、「含めるビュー」リストに移動します。
必要に応じて他のフィールドに入力します。
凡例ビューを使用し、分析に使用する特別な書式設定の意味(ゲージに適用するカスタムの色の意味など)を記録します。図3-14に、キャプションが色づけされたデータの意味を説明している凡例ビューのサンプルを示します。
凡例ビューを編集する手順:
「結果」タブ: 「凡例」エディタを表示します。詳細は、「ビューの編集」を参照してください。
ツールバーの「キャプション」ボックスで、凡例記号に関するキャプションの位置を選択します。
ツールバーの「行ごとの凡例項目数」ボックスで、1行に表示する凡例項目の数を選択します。
凡例項目ごとに、次のようにします。
「キャプション」ボックスに、凡例記号の意味を入力します。
「サンプル・テキスト」ボックスに、凡例記号内に表示されるテキストを入力します。
その他の凡例項目を追加するには、「キャプションの追加」をクリックします。
必要に応じて他のフィールドに入力します。
マップ・エディタ以外のデータ・ビューの各エディタには、「レイアウト」ペインが含まれています。「レイアウト」ペインの表示は、グラフとピボット表などの各ビュー・タイプによって多少異なります。「レイアウト」ペインでは、ドロップ・ターゲットを使用してビューのデータの配置を示します。ドロップ・ターゲットの詳細は、「ドロップ・ターゲットの理解」を参照してください。
「レイアウト」ペインを使用して、ビューでのデータの配置を変更します。具体的には、次のことができます。
「ビューでの列の追加と再配置」に記載のとおり、ビューのデータを変更します
「ビュー本体とドロップ・ターゲットのプロパティの設定」に記載のとおり、プロパティを設定します
「表とピボット表への合計の追加」に記載のとおり、合計を追加します
「ピボット表でのメジャー列の累計と相対値の表示」に記載のとおり、累計と相対値を表示します
「グラフとゲージのセクション・スライダの定義」に記載のとおり、グラフおよびゲージにセクション・スライダを定義します
「レイアウト」ペインで「凡例で表示」ボックスを選択して、グラフに凡例を追加します
「レイアウト」ペインで、データ・ビューの列はドロップ・ターゲットに表示されます。ドロップ・ターゲットは、列を挿入、移動またはドロップできる場所を示します。列の有効な位置を表します。
ドロップ・ターゲットを使用(ビュー内の別のターゲットに列をドラッグ・アンド・ドロップ)して、データ・ビュー内のデータの配置を変更できます。
注意: トレリス・ビューの「レイアウト」ペインは、別のデータ・ビューに表示される「レイアウト」ペインとは大きく異なります。ドロップ・ターゲットに関してここに説明されている情報に対する例外の詳細は、「トレリスのドロップ・ターゲットのガイドライン」を参照してください。 |
各データ・ビューには、次のドロップ・ターゲットが含まれています。
「<view-type>プロンプト」: 表示するデータをユーザーが選択できるインタラクティブな結果セットを提供します。このドロップ・ターゲットに表示される列からの値は、初期基準として使用されます。ビューで、これらの値は、選択用のドロップダウン・リスト(ページ・エッジとも呼ばれる)に表示されます。
「セクション」: ビューをセクションに分ける領域を挿入します。このドロップ・ターゲットで「スライダとして表示」オプションを選択した場合、このセクション・ドロップ・ターゲットにドロップされる列の値は、一意のビューとしてではなく、セクション・スライダとして表示されます。
「<view-type>」領域: 描画領域またはビュー本体自体をシミュレートし、ビューがどのように表示されるかの確認に役立ちます。
表の場合、この領域には「列とメジャー」ドロップ・ターゲットが含まれ、ビューの列がすべて含まれます。表では、メジャーはすべて列として処理されます。
その他のすべてのビューの場合、この領域には、次のドロップ・ターゲットが含まれます。
「メジャー」ドロップ・ターゲット: ビューのサマリー・データを含む部分が挿入されます。ビューのタイプに応じて、この領域には、1つのメジャー・ドロップ・ターゲット(ピボット表など)が含まれたり、サブ・ドロップ・ターゲット(線-棒グラフの棒(Y1軸)、線(Y2軸)など)が含まれたりします。これらのドロップ・ターゲットにメジャー列をドラッグ・アンド・ドロップします。
その他のドロップ・ターゲット: メジャー・ドロップ・ターゲットの列のサマライズに使用されます。通常、これらのドロップ・ターゲットに属性列および階層列をドラッグ・アンド・ドロップします。
表3-8のとおり、ビューに表示されるその他のドロップ・ターゲットは、ビューのタイプによって異なります。
表3-8 データ・ビュー内のその他のドロップ・ターゲット
表示 | ドロップ・ターゲット |
---|---|
ピボット表 |
次のドロップ・ターゲットが含まれます。
|
ゲージ |
行: ゲージに表示される列を示します。 |
棒グラフ、折れ線グラフ、面グラフ、線-棒グラフ、時系列線グラフ、パレート・グラフ、散布図、バブル・グラフ |
メイン・ドロップ・ターゲット(棒、線、面、棒と線、点またはバブル)内に次のサブ・ドロップ・ターゲットが含まれます。ターゲット名は、グラフ・タイプによって異なります。たとえば、グループ化は、バブル・グラフの場合はバブルで、散布図の場合は点です。
|
レーダー・グラフ |
レーダー・セクション: 円の半径に沿った各線上の点で列値を表示します。 |
円グラフ |
次のドロップ・ターゲットが含まれます。
|
ファンネル・グラフ |
ステージ: 各列値をファンネルのステージで表します。 |
Trellis |
次のドロップ・ターゲットが含まれます。
単純トレリス・ビューのメイン・ドロップ・ターゲットである「可視化」内には、次のサブドロップ・ターゲットが含まれます。
拡張トレリス・ビューのメイン・ドロップ・ターゲットである「可視化」内には、次のサブドロップ・ターゲットが含まれます。
|
除外: ビュー結果から列を除外しますが、列が分析の一部であることに変わりありません。詳細は、「「除外」ドロップ・ターゲットの列」を参照してください。
また、「表」エリアと「トレリス」エリア以外の各<view-type>エリアには、「メジャー・ラベル」要素が含まれます。「メジャー・ラベル」要素は、メジャー領域のドロップ・ターゲットのすべてのメジャー列のラベルを表します。ビューでのメジャー・ラベルの表示方法は、あるドロップ・ターゲットから別のターゲットへドラッグ・アンド・ドロップすることで変更できます。たとえば、縦棒グラフでは、「メジャー・ラベル」要素を「色変更方法」ドロップ・ターゲットへドラッグ・アンド・ドロップすることで、各メジャー・ラベルを異なる色で表示できます。
ピボット表では、メジャー・ラベルの書式を編集したり、非表示にできます。
「除外」ドロップ・ターゲットの列はビュー結果には含まれませんが、分析の一部であることに変わりありません。分析のビューを様々な方法で作成した後、列を「除外」ドロップ・ターゲットに置くことができます。一般に、1つのビューまたはすべてのビューに明示的に追加されていない場合、列は「除外」ドロップ・ターゲットに置かれます。
列を「除外」ドロップ・ターゲットに置くには、いくつかの方法があります:
表またはピボット表ビューの右クリック・メニューから「列の除外」オプションを選択します。
次に示すように、「サブジェクト・エリア」ペインから列を選択して分析のビューに追加します:
「基準」タブ: 分析結果を表示した後で「サブジェクト・エリア」ペインから「選択された列」ペインに列を追加したときに、「分析プロパティ」ダイアログ: 「データ」タブの「基準タブに追加された列の表示」プロパティに対して「既存のビューから除外するが、新規ビューで表示」オプションが選択されている場合、その列は既存のビューの「レイアウト」ペインの「除外」ドロップ・ターゲットに置かれますが、追加した新規ビューには表示されます。
「結果」タブ: 列をビュー・エディタに追加するか、複合レイアウトに追加するかで動作が異なります。
「ビュー」エディタ: 「サブジェクト・エリア」ペインからビューに列を追加すると、そのビューに列が配置されます。列は、分析のその他のすべてのビューの「除外」ドロップ・ターゲットに置かれます。
複合レイアウト: 「サブジェクト・エリア」ペインで列をダブルクリックすると、現在の複合レイアウト内のすべての既存のビューの「レイアウト」ペインのデフォルト・ドロップ・ターゲットに列が配置されます。列は、分析のその他のすべてのビューの「除外」ドロップ・ターゲットに置かれます。
「サブジェクト・エリア」ペインから表形式のビューに列をドラッグ・アンド・ドロップすると、そのビューのドロップ・ターゲットに列が配置されます。列は、分析のその他のすべてのビューの「除外」ドロップ・ターゲットに置かれます。
「除外」ドロップ・ターゲットにある列をビューに表示する必要がある場合は、その列を簡単に移動できます。ビューの「レイアウト」ペインを表示し、「除外」ドロップ・ターゲットから、希望する場所に列をドラッグ・アンド・ドロップするだけです。
列の除外は、列の削除とは異なります。分析から列を完全に削除するには、ビューの「レイアウト」ペインの「詳細オプション」ボタンから「列の削除」オプションを使用します。
「除外」ドロップ・ターゲットに列を含むピボット表またはグラフでは、集計ルールが適用され、ビューのデータ本体のメジャーが1つの値に集計されます。たとえば、「選択された列」ペインに次の列があるとします。
Region City Dollars East NY 1000 East Boston 500
City列が「除外」ドロップ・ターゲットに置かれると、ビューは通常次のように表示されます。
East 1500
集計ルールが適用され、1,000と500が1,500に集計されます。ピボット表またはグラフでは、「列式の編集」ダイアログで指定された集計ルールが適用されます。ピボット表の場合、「レイアウト」ペインの「詳細オプション」メニューを使用して特定の集計ルールを選択できます。
次の値を表示する表、ピボット表またはグラフが必要だとします。
East 1000 East 500
この集計を実現するには、ビューのレイアウトに「地域」と「市」の両方の列を含め、「列のプロパティ」ダイアログ: 「列書式」タブを使用して「市」列を非表示にします。
グラフおよびファンネル・グラフで、あるドロップ・ターゲットから別のターゲットへ列をドラッグ・アンド・ドロップする場合、次の制限とガイドラインが適用されます。
バブル・グラフには、3つ以上のメジャーが必要です。1つのメジャーを横軸にプロットし、別のメジャーを縦軸に、3つ目のメジャーをバブル・サイズ軸にプロットします。
バブル・グラフ、線-棒グラフ、散布図またはファンネル・グラフでは、メジャー・ラベルをドラッグ・アンド・ドロップできません。
パレート・グラフは、メジャーを1つのみ持つことができます。
別のメジャーを「メジャー」ドロップ・ターゲットにドロップすると、メジャーが入れ替わります。つまり、既存のメジャーが、新たにドロップしたメジャーに置き換えられ、自動的に「除外」ドロップ・ターゲットに移動されます。
時系列線グラフは、横軸に1つの日付または日時データ列が選択されている必要があります。これは、1つの縦軸を持ちますが、複数のデータ系列がサポートされます。
散布図には、2つ以上のメジャーが必要です。たとえば、1つのメジャー列を横軸にプロットし、別のメジャー列を縦軸にプロットします。これらのメジャーは、「グループ化」軸の値としてプロットされます。
ファンネル・グラフでは2つのメジャーが使用されますが、1つのみ必須です。2つ目のメジャーを選択しない場合、1つ目のメジャーが2つ目のメジャーとして使用されます。2つのメジャーが選択されている状況で新たにメジャーを選択すると、実際のメジャーのドロップ・ターゲットにある現在のメジャーが新規メジャーで置き換えられます。
トレリスのドロップ・ターゲットを操作する際には、次のガイドラインが適用されます。
トレリスのドロップ・ターゲットの拡張: トレリス・エディタの「レイアウト」ペインは、横方向ではなく縦方向なので、かなり異なります。この幅の狭い「レイアウト」ペインに表示できる数より多くのデータがドロップ・ターゲットに含まれている場合は、マウスを合せるとドロップ・ターゲットのコンテナが拡張されます。つまり、満杯を超えたドロップ・ターゲットにマウスを合せると、メジャーと列の完全な選択内容が表示され、マウスを合せる前には表示できなかったメジャーと列も移動および順序変更できるようになります。選択したアイテムをドラッグすると少し透明に表示されます。
メジャーの配置: トレリス・ビューのメジャー列を操作する際には、次の点に注意してください。
メジャーを左または右にドラッグすれば、メジャー・ドロップ・ターゲット内で順序変更できます。
単純トレリス・ビューでは、「色の基準」または「グループ化」のメジャー・エッジのみにメジャー列を配置できます。
一部の単純トレリスの可視化(散布図、バブル・グラフおよび折れ線-棒グラフ)では、メジャーを入れ替えることができます。既存のメジャーを1つの軸からドラッグして別の軸のターゲットにドロップすると、ビューの2つのメジャーの位置が入れ替われます。
散布図、バブル・グラフおよび折れ線-棒グラフでは、軸ごとに1つのメジャーが許可されます。次に例を示します。
散布図のドロップ・ターゲット: 横軸、縦軸
バブル・グラフのドロップ・ターゲット: 横軸、縦軸、サイズ
折れ線-棒グラフのドロップ・ターゲット: 棒軸、折れ線軸
拡張トレリス・ビューでは、トレリスの一番内部の列ヘッダーでメジャーが構成されています。
「色の基準」ドロップ・ターゲットおよび「グループ化」ドロップ・ターゲットからメジャーを双方向に移動する際には、次のようになります。
1つのメジャーをドラッグすると、それとともにすべてのメジャーが移動されます。(これをスティッキーな動作といいます。)
例外: アップグレードされた分析では、メジャー(「列式の編集」ダイアログ: 「列式」タブ)の「属性列として処理」ボックスが自動的に選択されるので、このスティッキーなメジャーの動作が発生するのは、既存のメジャーに対して「属性列として処理」ボックスを選択解除した場合のみです。
新しいメジャーをビューにドラッグすると、新しいメジャーを配置した場所にすべての既存のメジャーが移動されます。
可視化の非メジャー・エッジ、「行」ターゲットまたは「列」ターゲットにメジャーを配置するには、メジャーを属性列にまず変換する必要があります。これは、「列式の編集」ダイアログ: 「列式」タブで行います。
属性列を「メジャー」ドロップ・ターゲットからドラッグしても、ドロップ・ターゲットまたはその中のメジャーが属性ととも移動されることはありません。
ビュー・エディタおよび「レイアウト」ペインを使用して、次の方法で列の順序を簡単に変更できます。
ハンドルとドロップ・ターゲットを使用して、エディタ内の希望の位置に表およびピボット表の列をドラッグ・アンド・ドロップします。たとえば、ピボット表の「行」セクションに2つの列がある場合、最初の列を2番目の列の後にドラッグ・アンド・ドロップすることで、列の順序を逆にします。表では、列をドラッグ・アンド・ドロップできますが、ピボット表のように列を積み上げることはできません。
複合レイアウトでも、この方法で列をドラッグ・アンド・ドロップできます。
「レイアウト」ペインで列をドラッグ・アンド・ドロップします。ターゲットが強調表示されている場合、ターゲットはアクティブで、ドロップ可能です。「レイアウト」ペインで列にマウス・ポインタを合せると、列をつかんでドロップ・ターゲットに移動できる場合、カーソルの状態がポインタから移動カーソルに変わります。たとえば、ピボット表の列を「行」ドロップ・ターゲットから「セクション」ドロップ・ターゲットに移動し、列の値ごとに一意のピボット表を簡単に作成できます。トレリス・エディタの「レイアウト」ペインで列をドラッグおよびドロップする方法の詳細は、「トレリスのドロップ・ターゲットのガイドライン」を参照してください。
ドロップ・ターゲットの詳細は、「「レイアウト」ペイン」を参照してください。
グラフまたはゲージに列を追加します。これを行うには、ビュー・エディタの適切な場所または「レイアウト」ペインのドロップ・ターゲットに、「サブジェクト・エリア」タブから列をドラッグします。
「レイアウト」ペインで列を削除します。たとえば、「詳細オプション」ボタンから、「列の削除」を選択して、列を簡単に削除できます。列の削除は、「ドロップ・ターゲットの理解」に記載されている列の除外とは異なります。
このリストは、ドラッグ・アンド・ドロップが使用できる場所のサマリーの一部にすぎません。「サブジェクト・エリア」ペインおよび「カタログ」ペインが表示されている場所では、列とカタログ・オブジェクトをドラッグ・アンド・ドロップできます。ダッシュボードでビューのアイテムをドラッグ・アンド・ドロップすることもできます。詳細は、「「除外」ドロップ・ターゲットの列」を参照してください。
「レイアウト」ペインで「プロパティ」ボタンをクリックし、ビュー本体(ピボット表など)またはドロップ・ターゲット(セクションなど)のプロパティを指定するダイアログを表示します。たとえば、見出しを表示するかどうか、背景色を設定するかどうか、また改ページを挿入するかどうかを指定できます。
ビュー本体またはドロップ・ターゲットのプロパティを変更する手順:
ビュー・エディタで、「レイアウト」ペインを表示し、ビュー本体(表およびピボット表)またはドロップ・ターゲットの名前の横にある「プロパティ」ボタンをクリックします。
ビュー本体またはドロップ・ターゲットの「プロパティ」ダイアログが表示されます。
該当するフィールドに入力し、「OK」をクリックします。
「レイアウト」ペインで、表およびピボット表に列の合計を追加できます。合計は、ビュー内の様々な位置に配置できます。様々なエッジに表示される列の合計を追加できます。各メジャーの集計ルールが合計に使用されます。メジャー列のデフォルト集計ルールは、Oracle BIリポジトリで指定されているか、分析の元々の作成者によって指定されています。
ピボット表の「行」または「列」ドロップ・ターゲットに合計を指定すると、「メジャー」ドロップ・ターゲットに指定された列の結果が合計として表示されます。合計値は、ピボット表の「列」または「行」エッジではなく、ピボット表の中心のデータに表示されます。
ビューに合計を追加する手順:
ビューの「レイアウト」ペインを表示します。
ビュー全体に合計を追加するには、次のようにします。
表の場合、「列とメジャー」ドロップ・ターゲットで「合計」ボタンをクリックし、「前」などの位置をクリックします。
ピボット表の場合、「行」または「列」ドロップ・ターゲットで「合計」ボタンをクリックし、「後」などの位置をクリックします。
ドロップ・ターゲット内のすべての値に適用される合計の有効/無効を切り替えるには、「セクション」などのドロップ・ターゲット名の横にある「合計」ボタンをクリックします。その後、データ項目の「前」などの合計の位置を選択します。合計領域がビューに追加されます。
以前のリリース(11gより前のリリース)には、表ビューでレポートを基準にした合計を作成する機能がありました。このリリースでは、レポートを基準にした合計の処理がこれまでとは多少異なるため、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』のレポートを基準にした合計のアップグレードに関する項を参照してください。
次の項に記載のとおり、「レイアウト」ペインを使用して、ピボット表にメジャー列の累計や相対値を表示できます。
ピボット表で、数値メジャーを累計で表示できます。累計では、メジャーの連続する各列は、そのメジャーのそれより前のすべてのセルの合計を表示します。このオプションは単なる表示機能で、実際のピボット表の結果には影響しません。
通常、累計は、複製された属性列または、データを列のパーセンテージで表示するオプションが選択されているメジャー列に対して表示され、最後の値が100パーセントになります。累計はすべての合計に適用されます。各詳細レベルの累計は別々に計算されます。
累計オプションが選択されている場合、列見出しは影響を受けません。累計オプションが有効であることを示す必要がある場合、列見出しを書式設定できます。
次の使用上のルールが累計に適用されます。
累計は、SQL RSUM関数と相容れません(結果は、累計の累計になります)。
すべての累計は、新規セクションごとにリセットされます。累計は、セクション内の区切りでリセットされません。セクションをまたがって続くこともありません。
メジャーが1つの列または1つの行に表示されない場合、メジャーは、左から右、上から下の順に合計されます。(右下のセルに合計が含まれます。)累計は、行ごとまたは列ごとにリセットされません。
「レイアウト」ペインで移動最小、最大、平均は指定できません。管理者がメタデータ・リポジトリにこれらの式を作成してある場合、これらを含めることができます。
メジャーを累計で表示する手順:
ピボット表の「レイアウト」ペインの「メジャー」領域で、合計する行または列の「詳細オプション」ボタンをクリックし、「累計として表示」を選択します。
ピボット表で、格納済または計算済のメジャーをパーセントまたは指数に動的に変換できます。これによって、項目の合計に対する相対値が表示されます。明示的に計算項目を作成する必要はありません。0.00から100.00までのパーセンテージ、または0から1までの指数でメジャーを表示できます。
たとえば、ピボット表を使用して製品別の売上を調べる場合、売上メジャーを複製し、合計に対するパーセンテージで表示できます。これによって、各製品の実際の売上と、売上に占めるパーセンテージを表示できます。
項目を相対値で表示する手順:
ピボット表の「レイアウト」ペインで、相対値で表示する項目の「詳細オプション」ボタンをクリックします。
注意: 次のステップはオプションです。ピボット表でメジャー列を複製すると、メジャーの合計と、その相対値の両方を表示できます。これによって、ピボット表に合計と相対値を表示するために、「基準」タブで列を2回追加する必要がなくなります。 |
メジャー列を複製するには、「レイヤーの複製」を選択します。
メジャーが、ピボット表に同じ名前で2回表示されます。
「詳細オプション」ボタンをクリックして、「データを次として表示」を選択します。「パーセント」または「索引」を選択して、適切なオプションを選択します。
注意: 「データを次として表示」オプションは、格納済または計算済のメジャーにのみ使用できます。 |
新しい列の名前を変更するには、「詳細オプション」ボタンをクリックして、「見出しの書式設定」を選択し、「書式の編集」ダイアログで「キャプション」フィールドに値を入力します。
セクション・スライダは、1つ以上の属性列または階層列のメンバーを長方形の棒上の値として表示し、値を選択するメカニズムを提供します。セクション・スライダを使用して、グラフまたはゲージに表示されるデータを限定します。
図3-15に、セクション・スライダの例を示します。ここでは、Product Type列のメンバーが表示されます。たとえば、このスライダを使用して、グラフまたはゲージに表示されるデータを、Cell Phonesなどの特定の製品タイプに限定できます。
セクション・スライダは、次のコンポーネントで構成されます。
スライダ・バー: 1つ以上の属性列または階層列のメンバーを、長方形の棒上の値として表示します。
注意: 管理者は、スライダ・バーに表示できる値の最大数を構成します。ただし、「セクションのプロパティ」ダイアログで「セクション・スライダ値の最大数」フィールドを設定し、最大値をシステムの最大値より小さい値に設定できます。 |
スライダ・サム: セクション・スライダの現在の値を示します。図3-15のサムは、現在の値がCell Phonesであることを示しています。希望の値にサムをドラッグできます。
減少ボタン: 現在の値の左の値にスライダ・サムを移動します。たとえば、図3-15で、減少ボタン(スライダの左から2番目のボタン)をクリックすると、スライダ・サムが値Cameraに移動します。
増加ボタン: 現在の値の右にスライダ・サムを移動します。たとえば、図3-15で、増加ボタン(スライダの一番右のボタン)をクリックすると、スライダ・サムが値Fixedに移動します。
実行ボタン: スライダの値全体をサムが続けて移動します。たとえば、図3-15で、実行ボタン(スライダの一番左のボタン)をクリックすると、スライダ・サムが値Fixed、Installと続けて移動します。クリック後、実行ボタンは一時停止ボタンに変わり、特定の値で停止できます。
グラフまたはゲージにセクション・スライダを定義する手順:
セクション・スライダを定義するグラフまたはゲージを含む分析を開きます。
「分析」エディタ: 「結果」タブをクリックします。
グラフ、ファンネル、またはゲージ・ビューで「ビューの編集」ツールバー・ボタンをクリックします。
「結果」タブ: 「グラフ」エディタ、「結果」タブ: 「ファンネル」エディタまたは「結果」タブ: 「ゲージ」エディタが表示されます。
セクション・スライダに表示する列ごとに、「グラフ」エディタまたは「ゲージ」エディタの「レイアウト」ペインで、「セクション」ドロップ・ターゲットに列をドラッグ・アンド・ドロップします。
「スライダとして表示」を選択します。
「完了」をクリックしてエディタを閉じ、「結果」タブに戻ります。
「分析の保存」ツールバー・ボタンをクリックして変更を保存します。
ダッシュボード・ページまたは分析のユーザーは、表に表示されているデータを変更する機能を使用できる場合があります。この機能は、通常ライトバックと呼ばれます。ユーザーは、ビュー内の値を更新でき、これが、データ・ソース内のレコードにライトバックされたり、分析の他のビューで使用されます。
たとえば、販売ノルマがライトバック・フィールドとして、売上高がデータ・ウェアハウスからのフィールドとして、ノルマのパーセンテージが計算フィールド(売上高/販売ノルマ)として定義される分析を作成します。ユーザーは、分析を確認しているときに、販売ノルマを変更できます。ノルマのパーセンテージのフィールドは、適切に再計算されます。
値の変更機能によって、次のタイプのユーザーが影響を受けます。
リポジトリの管理者は、ライトバックを考慮に入れてリポジトリの列を構成します。
管理者は、ライトバック用の権限を設定し、ライトバックのテンプレートを用意します。管理者とコンテンツ・デザイナは、ダッシュボードと分析の表ビューからのライトバック用に構成を行います。
エンド・ユーザーは、表ビューのレコードを変更します。
次のリストに、ライトバック・プロセスのステップを示します。
コンテンツ・デザイナは、リポジトリの管理者と協力して組織でのレポートのニーズを評価し、必要なライトバック列とそれを表示する分析のリストを作成します。
階層列では、ライトバック機能はサポートされませんが、属性列、メジャー列および二重列では、ライトバック機能はサポートされます。二重列では、表示列にライトバックできます。コード列は自動的には解釈されません。
リポジトリの管理者は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』に記載のとおり、Oracle BIサーバーと列をライトバックに使用できるよう構成します。
管理者は、次のタスクを行います。
ライトバックのテンプレートとして使用するSQLコードのファイルを準備します。
ライトバックの設定および使用のための適切な権限を付与します。たとえば、管理者は、ユーザーが値を変更できるビューを設定するための権限を付与します。
ライトバック・テンプレートと権限の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』の分析とダッシュボードでのライトバックの構成を参照してください。
コンテンツ・デザイナは、「列へのライトバック機能の追加」に記載のとおり、1つ以上の列をライトバックに対して有効にします。
コンテンツ・デザイナは、「表ビューへのライトバック機能の追加」に記載のとおり、表ビューをライトバックに対して有効にします。
コンテンツ・デザイナは、「ダッシュボード・ページまたは分析の表ビューのデータの変更」に記載のとおり、ライトバックの使用に関する情報をユーザーに提供します。
ユーザーは、必要に応じてビューの値を変更します。
列に対してライトバック機能を有効にするために、管理者とコンテンツ・デザイナは「列のプロパティ」ダイアログの「ライトバック」タブを使用します。適切な権限を設定し、属性列、メジャー列または二重列を、リポジトリで書込み可能として設定する必要があります。列と、管理者が用意したライトバック・テンプレートを必ず関連付けます。その列を含むすべての表ビューで、ライトバック可能として列を表示できます。
列に対してライトバック機能を有効にする手順:
「基準」タブで、編集する分析を開きます。
ライトバック機能を有効にする列の横の「オプション」ボタンをクリックし、「列のプロパティ」を選択します。
「列のプロパティ」ダイアログが表示されます。
「ライトバック」タブをクリックします。
リポジトリで、列に対してライトバックが有効になっている場合、「ライトバックの有効化」ボックスが使用可能です。
「ライトバックの有効化」ボックスをクリックします。
ライトバックの他のオプションが表示されます。
「テキスト・フィールドの幅」ボックスで、列の幅を指定します。
「OK」をクリックして「列のプロパティ」ダイアログを閉じます。
表ビューに対してライトバック機能を有効にするには、「表のプロパティ」ダイアログの「ライトバック」タブを使用します。
表ビューに対してライトバック機能を有効にする手順:
「分析」エディタで、編集する表ビューを開きます。
「表ビューのプロパティ」ツールバー・ボタンをクリックします。
「表のプロパティ」ダイアログが表示されます。
「ライトバック」タブをクリックします。
「ライトバックの有効化」ボックスが選択されていることを確認します。
「テンプレート名」ボックスを選択し、値のライトバックに使用するテンプレートの名前を入力します。
テンプレート名が適切かどうかを管理者とともに確認します。
「OK」をクリックします。
ビューでライトバックを有効にし、システム・デフォルトを受け入れた場合、ユーザーが値を操作できるモードは2つあります。
表示モード: このモードでは、ユーザーは値を表示するだけです。「更新」ボタンをクリックして編集モードに入るまで、ユーザーは値を変更できません。
編集モード: このモードでは、ユーザーは実際に値を変更します。編集モードに入るには、ユーザーは、ビューで「更新」ボタン(使用可能な場合)をクリックします。編集モードでは、ユーザーは列にデータを入力し、次のボタンをクリックできます。
元に戻す: ユーザーがまだデータ・ソースにライトバックしていない変更を元の値に戻します。ユーザーは編集モードのままです。
適用: ユーザーが行った変更をデータ・ソースにライトバックし、ビューをリフレッシュして、これらの変更に基づいた最新のデータを表示します。ユーザーは編集モードのままです。
完了: ユーザーが行った変更をデータ・ソースにライトバックし、ビューをリフレッシュして、これらの変更に基づいた最新のデータを表示します。ユーザーを表示モードに戻します。
これらのボタンのラベルは、ビューの「プロパティ」ダイアログの「ライトバック」タブのオプションを使用して変更できます。「表モードの切替え」ボックスを使用して、ユーザーが表示モードと編集モードを切り替えられないようにすることもできます。かわりに、常に編集モードのままになります。切替えが無効な場合、「更新」ボタンはビューに表示されません。
ユーザーが次の操作を実行したときに発生する相互作用のタイプを指定できます。
データ・ビューのクリック。ビューでのクリックの相互作用を参照してください。
表、ピボット表ビューまたはトレリスを実行時に右クリックします。「ビューの右クリック相互作用」を参照してください。
ユーザーがデータ・ビュー内をクリック(つまり左クリック)したときに発生する相互作用のタイプを指定できます。次のタイプの相互作用を使用できます。
なし: ユーザーが列見出しまたは値をクリックしたときに、何も起こらないことを指定します。このオプションによって、属性列のドリルが無効になります。階層列のドリルは無効になりません。
ドリル: ユーザーは詳細情報にドリルダウンできます。「ビューでのドリル」を参照してください。
アクション・リンク: ユーザーは、データ・ビュー内のホット・スポットをクリックし、保存済分析への移動やEnterprise Java Bean(EJB)の起動などのアクションを実行するアクション・リンクを選択できます。第10章「アクションの使用」を参照してください。
マスター詳細イベントの送信: マスター詳細関係のマスター詳細イベントを送信します。「ビューのマスター詳細リンクとは」および「マスター詳細関係でのビューのリンク」を参照してください。
相互作用は、「列のプロパティ」ダイアログ: 「相互作用」タブを使用して基準レベルで作成します。ユーザーが作成する相互作用は、すべてのデータ・ビュー(つまり表、ピボット表、グラフ、ファンネル・グラフ、トレリス、ゲージおよびマップ)で有効になります。
Oracle BI EEの以前のリリース(11gより前)では、ビュー・レベルで相互作用を設定していました。このリリースでは、すべての左クリック相互作用を基準レベルで作成します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』のビューでの相互作用のアップグレードに関する項を参照してください。
ユーザーが実行時に表ビュー、ピボット表ビューまたはトレリスを右クリックしたときに分析に対して発生する相互作用のタイプを指定できます。次の右クリック相互作用を使用できます。
ドリル(プライマリ相互作用でない場合)
列の移動
列のソート
値の追加/削除
グループの作成/編集/削除
計算項目の作成/編集/削除
小計の表示/非表示
累計の表示/非表示
列を含める/除外
「分析プロパティ」ダイアログ: 「相互作用」タブを使用して分析の右クリック相互作用を有効にします。ユーザーが有効にする右クリックの相互作用は、グラフ、ゲージおよびマップを除くすべてのデータ・ビューで有効になります。
注意: トレリス・ビューのグラフでは、右クリック操作は使用できませんが、トレリス・ビューのテキストはピボット表の場合と同じように右クリックすることができます。これには、「可視化」を「テキスト」に設定した詳細トレリスのデータ・セルも含まれます。 |
管理者が、サブジェクト・エリアのドリル用に列を構成してある場合、ユーザーは、表、ピボット表、グラフ、トレリス、ゲージおよびマップでデータをドリルできます。ドリルは、ビュー内のデータ間を素早く簡単に移動する方法です。この項では、ドリルに関する次の情報を提供します。
属性列および階層列をドリルできます。列のドリルの詳細は、「結果でのドリル」を参照してください。
コンテンツ・デザイナは、ユーザーが、ダッシュボードのビューの特定の列をドリルできるかどうかを指定します。特定の列をドリルできるかどうかは、「列のプロパティ」ダイアログ: 「相互作用」タブでオプションを指定して制御します。
ドリルが特定の列のプライマリ相互作用ではない場合(「列のプロパティ」ダイアログ: 「相互作用」タブで設定したように)、実行時に表ビューおよびピボット表ビューの右クリック相互作用としてドリルを許可できます。この場合、「分析プロパティ」ダイアログ: 「相互作用」タブの「ドリル(プライマリ相互作用でない場合)」オプションを選択します。
列のドリルは、次のリストに示すようにフィルタと選択ステップに影響します。詳細は、第5章「分析用データのフィルタリングと選択」を参照してください。
階層列: 階層列のメンバーを展開または縮小しても、選択内容にステップは追加されません。つまり、展開と縮小によって、列のデータの選択内容は変更されません。
たとえば、時間ディメンションの唯一のメンバーとして2008を選択したピボット表を作成し、この唯一の時間メンバーがピボット表の列ヘッダーとなるようデータを配置するとします。2008を展開して四半期を表示し、第4四半期を展開して月を表示します。この時点で、ピボット表には、2008、2008 Q1、2008 Q2、2008 Q3、2008 Q4、2008年10月、2008年11月および2008年12月の子メンバーがあります。しかし、「選択ステップ」ペインを表示すると、時間ディメンションの選択内容には、依然としてメンバー2008のみが含まれています。
階層列の展開および縮小は、その特定のビューのみに作用します。他のビューは影響を受けません。
属性列: 行見出しまたは列見出しから、あるいは属性列のメンバーからドリルダウンできます。見出しをドリルすると、ビューに下位レベルが追加されます。メンバーをドリルすると、下位レベルが追加され、フィルタと選択ステップの両方に作用します。
メンバーのドリルは現在のメンバーにフィルタを追加し、それによって結果を制限します。たとえば、P1 Product列を含む表のGame Stationメンバーをドリルした場合、E1 Sales Rep Name列が追加され、これによってP1 ProductがGame Stationと等しいことを指定するフィルタが追加されます。
メンバーのドリルによって分析に下位レベルの列が追加され、設計時のステップの更新を提供せずに、「選択ステップ」ペインの列が更新されます。
ドリルに関連する次のトピックを参照してください。
マップでのドリルの詳細は、「マップでのドリル」を参照してください。
ダッシュボードのビューでのドリル用の構成の詳細は、「ダッシュボードへのコンテンツの追加」を参照してください。
階層列のドリル用の構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』を参照してください。
分析を作成する際、グラフ、ピボット表、表およびトレリスに表示される結果のソートを指定できます。
一部のソート機能は、グラフ、ピボット表、表およびトレリスに共通ですが、グラフでは、対話形式で値をソートすることはできません。
グラフ、ピボット表、表およびトレリスには、属性列および階層列の「基準」タブの「選択された列」ペインで指定されたソートが反映されます。列の「オプション」ボタンから使用できるソート・メニュー・オプションを使用します。これらのソート・オプションでは、1つの列または複数の列で昇順または降順にソートする機能が提供されます。複数の列に対するソートを作成することによって、データの第2レベルのソートおよび第3レベルのソートなど、複数レベルのソートを指定できます。「基準」タブで、これらのソート・レベルは、数字と列に対するソート・アイコンで示されます。
「基準」タブで指定したオプションは、分析の初期ソート状態として機能します。後で分析を表、ピボット表またはトレリスで使用する際、ソートを変更できます。
階層列の項目をソートする場合、常に親の内部でソートします。つまり、子は、親の外部でソートされません。子は、親の下に適切なソート順で表示されます。親は子と一緒にソートされません。
ビューに合計が含まれる場合、それらの値はソートされません。ソートに関係なく、配置した場所のまま、場所は変わりません。
グループを含む属性列または階層列をソートすると、そのグループは、常にリストの最下部に表示されます。複数のグループがある場合、グループは、対応するステップが「選択ステップ」ペインで指定された順序でリストされます。
ソートによって、最小のデータ値から最大のデータ値へ、または最大から最小へ、ビューの行や列を簡単にソートできます。すべてのソートをクリアすることで、データ・ソースの順序に戻すこともできます。ピボット表ビュー、表ビューおよびトレリス・ビューの行エッジおよび列エッジでは、英数字のソートを指定できます。
次に記載したソートも含め、ソートの仕様は様々な方法で設定できます:
「基準」タブの「選択された列」ペインで、列の横の「オプション」ボタンをクリックし、メニューから適切なソート・オプションを選択します。ソート・オプション・メニューの詳細は、ソート・オプション・メニューを参照してください。
ピボット表、表またはトレリスで右クリックし、「ソート」または「列のソート」(いずれか使用可能なもの)を選択して、メニューから適切なソート・オプションを選択します。ソート・オプション・メニューの詳細は、ソート・オプション・メニューを参照してください。
ピボット表、表またはトレリスの見出しに含まれる列名の右の領域にマウス・ポインタを合せて、列の上向き三角形(「昇順ソート」)または下向き三角形(「降順ソート」)をクリックします。これらのソート指定は、右クリック・メニューで行ったソート指定をオーバーライドします。
列見出しまたは行見出しのソート・ボタンが影付きで表示されている場合、その列にはプライマリ・ソートが含まれています。別の最下層の列見出しまたは行見出しにマウスを合せて、該当するソート・ボタンまたはマウスの右ボタンをクリックすると、第2または第3レベルのソートを追加できます。
ビューで指定したソート・オプションは、「選択された列」ペインでの指定をオーバーライドします。
ソートのクリアには様々な方法を使用できます:
「選択された列」ペインで適用したソートには、「すべての列におけるすべてのソートのクリア」をクリックします。「選択された列」ペインで適用したソート指定が削除されます。ビューで指定したソートは維持されます。
ピボット表、表またはトレリスで直接適用したソートは、次のようにしてクリアします:
未ソートの列でソート・ボタンをクリックし、現在プライマリ・ソートが適用されている列からプライマリ・ソートを削除し、ボタンをクリックした列に適用します。
右マウス・メニューから「ビュー内のすべてのソートのクリア」オプションを選択します。
列エッジに時間階層、行エッジにH2 Officesが配置されたピボット表があるとします。つまり、両方とも階層列です。1-Revenue(ドル単位での収益)はメジャーで、ピボット表に表示されています。特定の年について、H2 Officesを最高収益から最低収益の順または最低収益から最高収益の順にソートすることも、ソートしないこともできます。
図3-16に、H2 Officesを2008年の収益で昇順にソートした例を示します。親Offices Totalは、常に子の上に表示されます。2008年のみが選択されたため、他の年の値は数値でソートされていない場合があります。
図3-17に、Offices Totalの収益で時間階層をソートした例を示します。年が、2009、2008の順に並び替えられています。Offices Totalの値は、2009年が最も低く、2008年が最も高いものでした。
列エッジに時間階層が、行エッジに製品階層とH2 Officesの両方(H2 Officesの外側に製品)が配置されたピボット表があるとします。1-Revenue(ドル単位での収益)はメジャーで、ピボット表に表示されています。行エッジは、2008年の収益で降順にソートできます。H2 Officesは例1と同様にソートされていますが、製品は一番外側のレイヤーのためソートされていません。図3-18を参照してください。
列エッジに時間階層があり、行エッジにH2 Officesがあるピボット表があるとします。1-Revenueと2-Billed Quantityの2つが、ピボット表に表示されているメジャーです。GenMind Corpのリーフ・ノードで上向き三角形(昇順ソート)を使用して年をソートしようとすると、列エッジの(左から右に数えて)1つ目のメジャーが、ソート対象として選択されます。エッジの1つ目のメジャーが収益の場合、ピボット表は図3-19に示すようにソートされます。
メジャーが行エッジにあり、年でソートする場合、最も上にあるメジャーがソートに使用されます。
ソートの右クリック相互作用を使用してソートする場合は、ソートに使用するメジャーを選択できるオプションが表示されます。
以前のリリース(11gより前のリリース)のOracle BI EEでは、ビューの列にソートを作成できました。以前のリリース(11gより前)からアップグレードする場合、ビューでの列のソートが多少異なる場合があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』のソートのアップグレードに関する項を参照してください。
使用しているビューはいつでも保存できます。ビューを保存するには、分析を保存する必要があります。
ビューを保存する手順:
次のようにビューを保存します。
新規分析または既存の分析の場合、「分析」エディタの「分析の保存」ツールバー・ボタンをクリックします。
既存の分析を別の名前で保存する場合、「分析」エディタの「名前を付けて保存」ツールバー・ボタンをクリックします。
分析を初めて保存する場合、または既存の分析を別の名前で保存する場合、「名前を付けて保存」ダイアログが表示され、分析の保存に関する情報を指定します。
ビューまたは複合レイアウトの名前は変更できます。
ビューまたは複合レイアウトの名前を変更するには:
名前変更を行う場合:
ビューの場合は、ビューのエディタのツールバーで「ビューの名前変更」ボタンをクリックします。
複合レイアウトの場合は、「分析」エディタ: 「結果」タブのツールバーで「複合レイアウトの名前変更」ボタンをクリックします。
「ビューの名前変更」ダイアログが表示されます。
ビューまたは複合レイアウトの新しい名前を入力します。
「OK」をクリックします。
マウスを使用して、複合レイアウト内でビュー(タイトル、凡例、表、グラフなど)を再配置できます
ビューを再配置する手順:
再配置するビューの上端の少し内側にカーソルを置きます。
ビューで左マウス・ボタンをクリックしたままにします(構成されている場合)。
ビューが移動可能なオブジェクトとして透明に表示されます。
マウスを使用して、希望の位置までビューをドラッグします。
ビューは、次のように再配置できます。
ビューの境界。
各ビューには4つの境界(上、下、左、右)があり、分析の他のビューの境界に沿って再配置できます。ビューをドラッグ・アンド・ドロップして、別のビューの境界に沿って表示できます。
複合レイアウトの外側の境界。
各複合レイアウトには、正方形または長方形に配置された1つ以上のビューが含まれています。複合レイアウトには、4つの境界(上、下、左、右)があります。複合レイアウトの外側の境界に、ビューをドラッグ・アンド・ドロップできます。このアクションによって、複合レイアウトの縦横いっぱいにビューが表示されます。
マウス・ボタンを放します。
複合レイアウト内の青の棒で示された位置に、ビューが再配置されます。
ビューの再配置をさらに行うには、前述の手順を繰り返します。
HTMLまたはAdobe PDF(Portable Document Format)を使用してビューを印刷できます。Adobe PDFを使用して印刷する場合、Adobe Reader 6.0以上が必要です。
PDFと、ヘッダーやフッターの追加などの印刷オプション指定することもできます。印刷の詳細は、「ビューの印刷オプションの変更」を参照してください。
注意: HTMLでの印刷方法は、ブラウザの印刷処理機能に依存します。希望する結果が得られない場合、PDFを選択して開き、分析を印刷してください。 |
次のものを印刷できます。
ビューのエディタから1つのビュー
複合レイアウトに表示されているビューの組合せ
1つのビューまたはビューの組合せを印刷する手順:
次のように印刷します。
1つのビューの場合、ビューのエディタのツールバーで「この分析を印刷します」ボタンをクリックします。
複合レイアウトに表示されているビューの組合せの場合、「分析」エディタ: 「結果」タブのツールバーで「この分析を印刷します」をクリックします。
「印刷可能HTML」または「印刷可能PDF」を選択します。
HTMLの場合、新しいウィンドウに、印刷するビューが表示されます。
「ファイル」メニューから「印刷」を選択します。
PDFの場合、Adobe PDFウィンドウに、印刷するビューが表示されます。
Adobe PDFウィンドウで使用できるオプションを使用して、ファイルを保存または印刷します。
印刷オプションを変更する手順:
「分析」エディタ: 「結果」タブのツールバーで、「印刷オプション」ボタンをクリックします。
「印刷オプション」ダイアログが表示されます。
ダイアログで適切なオプションを指定し、「OK」をクリックします。
ビューがダッシュボードでどのように表示されるかをプレビューできます。次のものをプレビューできます。
ビューのエディタから1つのビュー
複合レイアウトに表示されているビューの組合せ
ビューをプレビューする手順:
次のようにプレビューします。
1つのビューの場合、ビューのエディタのツールバーで「ダッシュボードでの結果の表示方法を示します」ボタンをクリックします。
複合レイアウトに表示されているビューの組合せの場合、「分析」エディタ: 「結果」タブのツールバーで「ダッシュボードでの結果の表示方法を示します」ボタンをクリックします。
注意: 「ダッシュボードでの結果の表示方法を示します」ボタンが使用できない場合、管理者によって表示されないよう設定されています。 |
ダッシュボードのプレビューは、新しいウィンドウに表示されます。プレビューには任意のプロンプトが表示され、適用されます。
次のものからビューを削除できます。
複合レイアウト。
複合レイアウトからビューを削除すると、ビューは複合レイアウトからのみ削除され、分析からは削除されません。
分析。
分析からビューを削除すると、ビューが含まれていた複合レイアウトからも、分析からも、ビューが削除されます。
ビューを削除する手順:
表やピボット表などの結果データを表示するビューの使用時、現在の分析の結果をリフレッシュできます。結果のリフレッシュは、結果を限定するフィルタの追加などの変更を行い、変更の効果を確認する場合に便利です。
現在の分析の結果をリフレッシュする手順:
「分析」エディタ: 「結果」タブのツールバーで、「現在の分析の結果をリフレッシュします」ボタンをクリックします。
配信コンテンツは、「エージェント」エディタ: 「送信先」タブで指定した送信先に基づいて自動的に書式設定されます。特定の送信先に送信するビューは、複合レイアウトにビューを含めることにより、手動で制御できます。たとえば、携帯電話に配信する場合、大部分がテキストのビューを作成し、そのビューを複合レイアウトに追加します。以前のリリース(11gより前のリリース)では、この機能は、カスタマイズされたビューと呼ばれていました。
特定の送信先に送信する複合レイアウトを制御する手順:
適切な分析に対し、配信されるコンテンツに使用するビューを作成し、保存します。
「分析」エディタ: 「結果」タブのツールバーで、「複合レイアウトの作成」ボタンをクリックします。
新たに作成した複合レイアウトに、作成したビューを追加します。
「分析」エディタ: 「結果」タブのツールバーで、「分析プロパティの編集」ボタンをクリックします。
「テキスト配信用のビュー」ボックスで、ビューを追加した複合レイアウトを選択します。
「OK」をクリックします。
ビューのマスター詳細リンクでは、複数のビューの間に関係が確立され、マスター・ビューと呼ばれる1つのビューによって、詳細ビューと呼ばれる1つ以上の他のビューでデータの変更が誘発されます。
たとえば、次の2つのビューがあるとします。
地域ごとの売上金額を示す表
セクション・スライダに地域を表示し、ブランドごとの売上金額を示すグラフ
マスター詳細リンク機能を使用すると、2つのビューがリンクされ、表で特定の地域をクリックすると、グラフのセクション・スライダの地域とグラフのデータの両方が、表でクリックされた地域を反映して変更されます。図3-20の例の場合、表で「CENTRAL REGION」をクリックすると、セクション・スライダのサムが「CENTRAL REGION」に置かれ、グラフのデータが「CENTRAL REGION」のデータに更新されます。
注意: グラフの描画領域をクリックした場合、マスター詳細リンクはサポートされません。 |
マスター・ビューによって、1つ以上の詳細ビューでデータの変更が誘発されます。指定したチャネルでマスター詳細イベントを送信するようビューの列の相互作用を設定すると、ビューはマスターになります。この列は、マスター列と呼ばれます。
マスター列の列では、値がクリックされると、マスター詳細イベントを送信し、詳細ビューのデータを更新する情報を渡します。
次のタイプのビューをマスター・ビューにできます。
グラフ
ファンネル・グラフ
ゲージ
マップ
ピボット表
表
トレリス(内部の可視化ではなく外部エッジのみ)
マスター・ビューは、詳細ビューと同じ分析内にあっても、別の分析内にあってもかまいません。マスター・ビューによって、1つ以上の詳細ビューでデータが更新されます。
任意のタイプの列(階層、属性またはメジャー)をマスター列にできます。ただし、マスター列は、マスター・ビューのページ・エッジまたはセクション・スライダに表示できません。これは、ビューの本体に表示される必要があります。
注意: 階層列はマスター列としてサポートされますが、ユーザーが階層レベルをクリックすると、レベルが詳細ビューでも展開されている場合にのみ、変更が詳細ビューで有効になります。 |
マスター詳細イベントが発生すると、クリックされたマスター・ビューのセル(項目)の定義が渡されます。渡される特定の情報は、列のタイプによって異なります。
属性列の場合、クリックされた値と、軸メンバーの左と上のコンテキスト情報が渡されます。
たとえば、図3-21で、属性列「District」がマスター列で、「CHICAGO DISTRICT」(青で強調表示されている)をクリックした場合、渡されるマスター詳細イベント情報は、「Region = CENTRAL REGION」および「District = CHICAGO DISTRICT」です。
メジャー列の場合、データ値のすべてのコンテキスト情報が渡されます。
たとえば、図3-22で、メジャー列「Dollars」がマスター列で、「4724882.00」(青で強調表示されている)をクリックした場合、渡されるマスター詳細イベント情報は、「Region = CENTRAL REGION」、「District = CHICAGO DISTRICT」および「Year = 2000」です。
マスター詳細イベント情報によって、詳細ビューでのページ・エッジまたはセクション・スライダの位置が定義されます。
詳細ビューは、指定されたチャネルでマスター・ビューによって送信されたマスター詳細イベントをリスニングし、これに応答するビューです。マスター詳細イベントをリスニングするよう設定すると、ビューは詳細ビューになります。
詳細ビューには、マスター詳細イベントで渡された情報によって値が直接変更される1つ以上の列が含まれます。これらの列は、詳細列と呼ばれます。詳細列の要件は次のとおりです。
詳細ビューのページ・エッジまたはセクション・スライダにあります。詳細列がページ・エッジに表示されるかセクション・スライダに表示されるかは、ビューのタイプによって異なります。
ピボット表および表の場合、ページ・エッジにある必要があります。
グラフおよびゲージの場合、ページ・エッジにあっても、セクション・スライダにあってもかまいません。
注意: 詳細列がセクション・スライダにあり、ページ・エッジが存在する場合、詳細列は、マスター詳細イベントの情報で更新されません。たとえば、イベントの情報がRegion=CENTRALおよびYear=2009で、詳細ビューのページ・エッジにRegionが含まれ、セクション・スライダにYearsが含まれる場合、Regionのみ更新されます。 |
マスター・ビューの列と一致します
詳細ビューに複数の詳細列が含まれる場合、複数のチャネルでマスター詳細イベントをリスニングし、応答します。
次のタイプのビューを詳細ビューにできます。
グラフ
ファンネル・グラフ
ゲージ
表
ピボット表
トレリス(内部の可視化ではなく外部エッジのみ)
詳細ビューは次のようになります。
複数のマスター・ビューからのマスター詳細イベントをリスニングできます
マスター・ビューと同じ分析内にあっても、別の分析内にあってもかまいません
別のビューのマスターとして機能しません
マスター・ビューと詳細ビューがリンクされている場合、ユーザーがマスター列のセル(項目)をクリックすると、指定されたチャネルでマスター詳細イベントが生成され、マスター詳細イベント情報が詳細ビューに渡されます。
詳細ビュー(指定されたチャネルでマスター詳細イベントをリスニングしている)は、イベントとマスター詳細イベント情報を受け取ります。これは、マスター詳細イベント情報を確認し、この情報内のどの列が詳細列と一致するかを判断します。一致が見つかると、マスター詳細イベント情報の列値を使用して詳細列を更新し、詳細ビュー全体をリフレッシュします。
注意: マスター列がセクション・スライダにある場合、ブラウザに当初表示されていない詳細ビューは、スクロール・ダウンしてビューを表示するまで更新もリフレッシュもされません。セクション・スライダの詳細は、「グラフとゲージのセクション・スライダの定義」を参照してください。 |
ビューのマスター詳細リンクの作用の例は、「マスター詳細関係でリンクされた表とグラフの例」を参照してください。
マスター詳細関係でビューをリンクするには、マスター・ビューと詳細ビューを定義する必要があります。
マスター詳細リンクの詳細は、「ビューのマスター詳細リンクとは」を参照してください。
マスター・ビューとしてビューを定義するには:
マスター・ビューとして定義するビューの分析を作成または編集します。
マスター列となる列に対し、「分析」エディタ: 「基準」タブで「オプション」ボタンをクリックし、「列のプロパティ」を選択します。「列のプロパティ」ダイアログが表示されます。
「列のプロパティ」ダイアログ: 「相互作用」タブをクリックします。
「値」領域の「プライマリ相互作用」ボックスで、「マスター詳細イベントの送信」を選択します。「チャネルの指定」フィールドが表示されます。
「チャネルの指定」フィールドに、マスター・ビューがマスター詳細イベントを送信するチャネルの名前を入力します。「Sales Analysis Channel」、「Channel 1」、「channel 1」など、適切な名前を使用できます。
マスター・ビューとして使用するビューを追加します。追加したビューはマスター列を含み、マスター・ビューとして使用されることに注意してください。
「OK」をクリックします。
詳細ビューとしてビューを定義するには:
詳細ビューとして定義するビューの分析を作成または編集します。
詳細ビューとなるビュー(グラフなどの)を作成します。
ビューを編集します。
ビューのエディタのツールバーにあるビューの「プロパティ」ボタンをクリックします。たとえば、グラフの場合、「グラフ」エディタで「グラフのプロパティ」ツールバー・ボタンをクリックします。ビューのプロパティ・ダイアログが表示されます。たとえば、グラフの場合、「グラフのプロパティ」ダイアログが表示されます。
「グラフのプロパティ」ダイアログ: 「一般」タブ(グラフまたはファンネル・グラフの場合)、「ゲージのプロパティ」ダイアログ: 「一般」タブ(ゲージの場合)、「表のプロパティ」ダイアログ: 「スタイル」タブ(表の場合)または「ピボット表のプロパティ」ダイアログ(ピボット表の場合)で、「マスター詳細イベントのリスニング」ボックスを選択します。
「イベント・チャネル」フィールドに、詳細ビューがマスター詳細イベントをリスニングするチャネルの名前を入力します。名前では、大文字と小文字が区別され、マスター・ビューがマスター詳細イベントを送信するチャネルの名前と一致する必要があります。マスター・ビューのチャネルの詳細は、「マスター・ビューの定義」を参照してください。
「OK」をクリックします。
「レイアウト」ペインで、次のとおり、「プロンプト」ドロップ・ターゲットまたは「セクション」ドロップ・ターゲットのいずれかに詳細列とする列をドラッグします。
詳細ビューがピボット表または表の場合、「プロンプト」ドロップ・ターゲットに列をドラッグします。
詳細ビューがグラフまたはゲージの場合、グラフまたはゲージが「プロンプト」ドロップ・ターゲットに列を含んでいないかぎり、「プロンプト」ドロップ・ターゲットまたは「セクション」ドロップ・ターゲットのいずれかに列をドラッグします。その後、「プロンプト」ドロップ・ターゲットに列をドラッグする必要があります。
注意: すべての詳細列を同じドロップ・ターゲットにドラッグ・アンド・ドロップする必要があります。一部を「プロンプト」ドロップ・ターゲットに含め、残りを「セクション」ドロップ・ターゲットに含めるということはできません。 |
ドロップ・ターゲットの詳細は、「ドロップ・ターゲットの理解」を参照してください。
1つ以上の列を「セクション」ドロップ・ターゲッにドラッグ・アンド・ドロップした場合、「スライダとして表示」ボックスを選択します。
この例では、表Regional Sales Master ViewはグラフRegional Sales View Detail Viewとマスター詳細関係でリンクされています。
マスター・ビューの分析には、Region列とDollars列が含まれています。図3-23に示すとおり、Dollars列はマスター列として設定されています。マスター・ビューに追加されたビューは表です。
詳細ビューの分析には、Region列、Brand列とDollars列が含まれています。詳細ビューに追加されたビューは横棒グラフで、図3-24に示すとおり、Channel1でマスター詳細イベントをリスニングするよう設定されています。
Region列は詳細列として設定されています。これは、図3-25に示すとおり、「レイアウト」ペインの「グラフのプロンプト」ドロップ・ターゲットにRegion列をドラッグ・アンド・ドロップすることで行われました。(Region列が表のページ・エッジに表示されていることに注意してください。)
ユーザーが、Regional Sales Master Viewで東部地域の売上金額を含むセルをクリックすると、ビューは、Channel1を使用してマスター詳細イベントを送信し、Region = EASTERN REGIONというマスター詳細イベント情報を渡します。
Channel1でリスニングしているRegional Sales Detail Viewは、マスター詳細イベント情報を受け取り、確認します。これが、Region列がページ・エッジの列に一致すると判断し、図3-26に示すとおり、ページ・エッジをEASTERN REGIONに更新して、ビュー全体をリフレッシュします。