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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B63033-03
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3 Oracle BI EE Webサービスで使用するサービスとメソッドについて

この章では、Oracle Business Intelligenceのセッション・ベースWebサービスで使用するサービスおよびメソッドについて説明します。

このドキュメントでは、JavaScriptに類似した構文を使用して構造体を表現します。正確な構文および実装は、アプリケーション開発環境で使用されるSOAPコード生成ツールおよびターゲット言語により異なります。

この章の内容は次のとおりです。

3.1 ConditionServiceサービス

このサービスは、Oracle BI EEの条件をプログラムで評価するために使用します。このサービスでは、条件で使用できるカスタマイズ可能なフィルタを取得することもできます。

表3-1は、サポートされるメソッドを示しています。

表3-1 ConditionServiceのメソッド

メソッド名 説明

第3.1.1項「evaluateCondition()メソッド」


カタログに保存されている条件を評価します。

第3.1.2項「evaluateInlineCondition()」メソッド


パラメータとして指定された条件を評価します。

第3.1.3項「getConditionCustomizableReportElements()メソッド」


カタログに保存されている条件のカスタマイズ可能なフィルタを取得します。


3.1.1 evaluateCondition()メソッド

このメソッドを使用して、カタログに保存されている条件を評価します。このメソッドは、条件の結果(trueまたはfalse)を含むXML文字列を戻します。

3.1.1.1 シグネチャ

boolean evaluateCondition(String path, String[] reportCustomizationParameters, String sessionID);

引数 説明

String path

カタログ内の条件のフルパスおよび名前を指定します。例: /users/jchan/Conditions/IsRegionUnderBudget

String [] reportCustomizationParameters

カスタマイズ・パラメータXMLを指定します。これは、条件にカスタマイズ可能なフィルタがある場合のみ使用されます。このXMLは、orahome/bifoundation/web/schemas/analysis_customization.xsdで使用できるカスタマイズ・スキーマに対して検証されます。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.1.2 evaluateInlineCondition()メソッド

このメソッドを使用して、Oracle BI EEプレゼンテーション・サービス外で定義された条件を評価します。条件XMLは、conditionXMLパラメータで指定されます。このメソッドは、条件評価の結果(trueまたはfalse)を含むXML文字列を戻します。

3.1.2.1 シグネチャ

boolean evaluateInlineCondition(String conditionXML, String[] reportCustomizationParameters, String sessionID);

引数 説明

String conditionXML

条件XMLを指定します。このXMLは、orahome/bifoundation/web/schemas/condition.xsdで使用可能な条件スキーマに対して検証されます。

String[] ListreportCustomizationParameters

カスタマイズ・パラメータXMLを指定します。これは、条件にカスタマイズ可能なフィルタがある場合のみ使用されます。このXMLは、orahome/bifoundation/web/schemas/analysis_customization.xsdで使用できるカスタマイズ・スキーマに対して検証されます。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.1.3 getConditionCustomizableReportElements()メソッド

このメソッドを使用して、カタログに格納されている条件で使用できるカスタマイズ可能なフィルタを判断します。このメソッドは、条件内で使用できるカスタマイズ可能なフィルタの定義を含むXML文字列を戻します。XMLは、orahome/bifoundation/web/schemas/analysis_customization.xsdで使用可能なカスタマイズ・スキーマに定義された形式です。

3.1.3.1 シグネチャ

String[] getConditionCustomizableReportElements(String path, String sessionID);

引数 説明

String path

カタログ内の条件のフルパスおよび名前を指定します。例: /users/jchan/Conditions/IsRegionUnderBudget

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.2 HtmlViewServiceサービス

このサービスを使用して、Oracle BI EE HTMLの結果をサード・パーティの動的Webページ(Active Server Pages (ASP)、JavaServer Pages (JSP)など)やポータル・フレームワークに埋め込みます。この埋込みプロセスにより、Oracle BI EEのWebサービス・コンテンツとサード・パーティのWebページのコンテンツがマージされます。

表3-2は、サポートされるメソッドを示しています。

表3-2 HtmlViewServiceのメソッド

メソッド名 説明

第3.2.2項「addReportToPage()メソッド」


結果をHTMLページに追加します。

第3.2.3項「endPage()メソッド」


サーバー・ページ・オブジェクトとそれに関連付けられたすべてのデータを破棄します。

第3.2.4項「getCommonBodyHTML()メソッド」


<BODY>セクションに含めるHTMLを取得します。

第3.2.5項「getHeadersHTML()メソッド」


<HEAD>セクションに含めるHTMLを取得します。

第3.2.6項「getHtmlforPageWithOneReport()メソッド」


1つの分析のみを含むページのHTMLを取得します。

第3.2.7項「getHTMLForReport()メソッド」


特定の結果セットを表示するHTMLを取得します。

第3.2.8項「setBridge()メソッド」


通信を受信するブリッジURLを指定します。Oracle Business Intelligence Webサービス・サーバーとユーザーがアクセスしているプレゼンテーション・サービスが異なるマシン上にある場合や、アプリケーション開発環境で結果を変更する場合に役立つことがあります。

第3.2.9項「startPage()メソッド」


新しいページ・オブジェクトを作成し、そのIDを戻します。


HTMLViewServiceサービスのメソッドは、サード・パーティのWebページに挿入できるHTMLコード・フラグメントを抽出します。表3-3では、HTMLコードの抜粋と適切なページ位置について説明します。

表3-3 HtmlViewServiceサービスのHTMLコード・フラグメントとページ位置

HTMLコード・フラグメント 適切なページ位置

ヘッダー

HTMLページの<HEAD>セクションに挿入します。このコードには、共通のJavaScriptファイルとスタイルシートへのリンクが含まれます。

レポート・オブジェクト

<BODY>セクションの任意の位置に挿入できます。

共通ボディ

<BODY>タグのすべての分析リンクの後に挿入します。このコードには、ドリルダウン・リンクの実装に使用する非表示のHTML要素が含まれます。


戻される分析オブジェクトごとに、HTMLコード・フラグメントには、ブラウザがWebページをロードする際に自動的に追跡するコールバック・リンクが含まれます。コード・フラグメントには、分析のすべてのユーザー・インタフェース定義は含まれません。分析がOracle BI EEプレゼンテーション・サービスにより構築されている間、そのインタフェースは、サード・パーティのWebページに埋め込まれたOracle BI EE Webサービスの「検索中...」のイメージを表示します。

円滑な分析の移行のため、Oracle BI EEプレゼンテーション・サービスでは、サード・パーティのWebページの構築時に内部論理ページ・オブジェクト内の情報を管理することにより、サード・パーティのWebページに追加されたOracle Business Intelligenceの分析を追跡します。HtmlViewServiceサービスのメソッドは、そのIDにより明示的に内部論理ページを参照します。

3.2.1 HtmlViewServiceブリッジおよびコールバックURLについて

アクティブなドリルダウン・リンクを持つ分析を埋め込むため、HtmlViewServiceサービスでは、埋め込まれた分析からOracle BI EEプレゼンテーション・サービス・サーバーへのコールバック・リクエストをWebブラウザが発行できます。リクエストを直接Oracle BI EEプレゼンテーション・サービス・サーバーにルーティングすることも可能ですが、多くの場合、当初サード・パーティのページを処理していたOracle BI EEインスタンスを介してリクエストをルーティングすることをお薦めします。また、Oracle BI EEプレゼンテーション・サービスとサード・パーティのWebサーバーが同じDomain Name Service (DNS)ドメインに属していない状況では、クロスドメイン・スクリプトに対するブラウザのセキュリティ制約に関連するJavaScriptエラーが生じる場合があります。

このような問題を回避するには、setBridge()メソッドを使用して、サード・パーティのWebサーバーを指すようにコールバックURLを変更します。リクエストをOracle BI EEプレゼンテーション・サービスにルーティングしなおすためにサード・パーティのWebサーバーによって実行されるWebコンポーネントは提供されていません。この機能は、サード・パーティのアプリケーションで実行する必要があります。setBridge()メソッドの詳細は、第3.2.8項「setBridge()メソッド」を参照してください。

3.2.2 addReportToPage()メソッド

このメソッドを使用して、結果をHTMLページに追加します。

3.2.2.1 シグネチャ

void addReportToPage(String pageID, String reportID, ReportRef report, String reportViewName, ReportParams reportParams, ReportHTMLOptions options, String sessionID);

引数 説明

String pageID

startPage()メソッドにより戻された文字列ページIDを指定します。startPage()メソッドの詳細は、第3.2.9項「startPage()メソッド」を参照してください。

String reportID

ページに追加する結果を含む分析を識別する文字列を指定します。これは、後続のメソッドの起動時にこの分析を参照する際に使用されます。たとえば、Oracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービス・サーバーで生成される、対応するユーザー・インタフェース要素は、同じIDを参照します。

ReportRef report

ReportRef構造体で提供される分析定義を指定します。

String reportViewName

表示するビューを指定します。このパラメータがnullの場合、分析のデフォルトのビューが使用されます。ビュー名は、分析XML定義でビューの識別に使用するビュー名と一致している必要があります。

ReportParams reportParams

オプション。実行前に分析に適用するフィルタまたは変数を指定します。これはReportParams共通構造体で提供されます。

詳細は、第3章「Oracle BI EE Webサービスにおけるサービスとメソッドについて」を参照してください。

ReportHTMLOptions options

オプション。実行後に分析に適用する表示オプションを指定します。これはReportHTMLOptions構造体で提供されます。詳細は、第2.15項「QueryResults構造体」を参照してください。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.2.3 endPage()メソッド

このメソッドを使用して、Oracle BI EEプレゼンテーション・サービスのサーバー・ページ・オブジェクトとそれに関連付けられたすべてのデータを破棄します。

3.2.3.1 シグネチャ

void endpage(String pageID, String sessionID);

引数 説明

String pageID

ページ・オブジェクトのIDを指定します。このIDはstartPage()メソッドにより戻されます(詳細は、第3.2.9項「startPage()メソッド」を参照してください)。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.2.4 getCommonBodyHTML()メソッド

このメソッドを使用して、<BODY>セクションに含めるHTMLを取得します。

3.2.4.1 シグネチャ

String getCommonBodyHTML(String pageID, String sessionID);

引数 説明

String pageID

ページ・オブジェクトのIDを指定します。このIDはstartPage()メソッドにより戻されます(詳細は、第3.2.9項「startPage()メソッド」を参照してください)。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.2.4.2 戻り値

<BODY>セクションに含めるHTMLを含む文字列を戻します。

3.2.5 getHeadersHTML()メソッド

このメソッドを使用して、<HEAD>セクションに含めるHTMLを取得します。

3.2.5.1 シグネチャ

String getHeadersHTML(String pageID, String sessionID);

引数 説明

String pageID

ページ・オブジェクトのIDを指定します。このIDはstartPage()メソッドにより戻されます(詳細は、第3.2.9項「startPage()メソッド」を参照してください)。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.2.5.2 戻り値

<HEAD>セクションに含めるHTMLを含む文字列を戻します。

3.2.6 getHtmlforPageWithOneReport()メソッド

このメソッドを使用して、1つの分析のみを含むページのHTMLを取得します。1つの分析のみを含むページには、<BODY>セクションおよび<HEAD>セクションはありません。

3.2.6.1 シグネチャ

String getHtmlForPageWithOneReport(String reportID, ReportRef report, String reportViewName, ReportParams reportParams, ReportHTMLOptions reportOptions, StartPageParams pageParams, String sessionID);

引数 説明

String pageReportID

getHtmlForPageWithOneReport()メソッドによって戻された分析IDを指定します。

addReportToPageメソッドの詳細は、第3.2.2項「addReportToPage()メソッド」を参照してください。

ReportRef report

ReportRef構造体で提供される分析定義を指定します。

String reportViewName

表示するビューを指定します。このパラメータがnullの場合、分析のデフォルトのビューが使用されます。ビュー名は、分析XML定義でビューの識別に使用するビュー名と一致している必要があります。

ReportParams reportParams

オプション。実行前に分析に適用するフィルタまたは変数を指定します。これはReportParams共通構造体で提供されます。

詳細は、第3章「Oracle BI EE Webサービスにおけるサービスとメソッドについて」を参照してください。

ReportHTMLOptions reportOptions

オプション。実行後に分析に適用する表示オプションを指定します。これはReportHTMLOptions構造体で提供されます。詳細は、第2.15項「QueryResults構造体」を参照してください。

StartPageParams pageParams

ページを開始する際に使用するオプションを指定します。これはStartPageParams構造体で提供されます。StartPageParams構造体の詳細は、第2.26項「StartPageParams構造体」を参照してください。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.2.7 getHTMLForReport()メソッド

このメソッドを使用して、特定の分析の結果を表示するHTMLの抜粋を取得します。このメソッドを起動する前に、addReportToPageメソッドを使用してHTMLページに結果を追加してください。

3.2.7.1 シグネチャ

String getHTMLForReport(String pageID, String pageReportID, String sessionID);

引数 説明

String pageID

ページ・オブジェクトのIDを指定します。このIDはstartPage()メソッドにより戻されます(詳細は、第3.2.9項「startPage()メソッド」を参照してください)。

String pageReportID

addReportToPage()メソッドによって戻された分析IDを指定します。

addReportToPageメソッドの詳細は、第3.2.2項「addReportToPage()メソッド」を参照してください。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.2.7.2 戻り値

指定した分析を表示するHTMLの抜粋を含む文字列を戻します。

3.2.8 setBridge()メソッド

このメソッドを使用して、通信を受信するブリッジURLを指定します。ブリッジURLを指定すると、Oracle BI EE Webサービス・サーバーとユーザーのWebサーバーが異なるマシンにある場合や、アプリケーション開発環境で結果を変更する場合に役立つことがあります。

setBridge()メソッドをコールすると、クライアント・ブラウザからOracle BI EEプレゼンテーション・サービス・サーバーへのすべてのリクエストは、ブリッジURLに送信され、そこからOracle BI EEプレゼンテーション・サービス・サーバーに転送されます。

3.2.8.1 シグネチャ

setBridge(String bridge, String sessionID);

引数 説明

String bridge

ブリッジURLを指定します。たとえば、次のようになります。

http://myserver/myapplication/sawbridge

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.2.8.2 使用方法

クライアント・ブラウザが、Javaサーブレット、Active Server Pages (ASP)ページ、Common Gateway Interface (CGI)、Internet Server application programming interface (ISAPI)、または同等のアプリケーションの形式で、ブリッジURLにハンドラを提供していることを確認する必要があります。

また、次のタスクも実行する必要があります。

  • リクエスト文字列のRedirectURL引数にあるリクエストされたOracle BI EE Webサービス・リソースのパスをデコードします。RedirectURL引数の詳細は、第3.2.8.3項「コールバックURLを置換する方法」を参照してください。

  • その他すべてのリクエスト引数を、すべてのヘッダーとリクエスト・ボディとともに、ブリッジURLに転送します。

  • レスポンスをOracle BI EEプレゼンテーション・サービス・サーバーからレスポンス・ストリームにコピーします。

3.2.8.3 コールバックURLを置換する方法

新しいコールバックURLは、ブリッジURLに基づき、RedirectURL引数が追加されたものです。RedirectURL引数の値は、標準のURLエンコーディング・ルールを使用してエンコードされたURLの元の値である必要があります。

通常Oracle BI EE Webサービスでは、内部的にコールバック・リンクの相対URLが使用されます。たとえば、元のコールバック・リンクがsaw.dll?Goであり、ブリッジURLが次のとおりだとします。

http://myserver/myapplication/sawbridge

この場合、新しいコールバックURLは次のようになります。

http://myserver/myapplication/sawbridge?RedirectURL=saw.dll%3fGo

3.2.9 startPage()メソッド

このメソッドを使用して、新しいページ・オブジェクトを作成し、そのIDを戻します。

3.2.9.1 シグネチャ

String startPage(StartPageParams options, String sessionID);

引数 説明

StartPageParams options

ページを開始する際に使用するオプションを指定します。これはStartPageParams構造体で提供されます。StartPageParams構造体の詳細は、第2.26項「StartPageParams構造体」を参照してください。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.2.9.2 戻り値

Oracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービスのページIDを含む文字列を戻します。

3.3 iBotServiceサービス

このサービスを使用して、Oracle BI EEエージェントの保存、編集、削除、登録、登録解除、カスタマイズ、および実行を行います。Oracle Business Intelligence 11g (11.1.1) リリース以降、iBotsという名前はエージェントに変更されました。

表3-4は、サポートされるメソッドを示しています。

表3-4 iBotServiceのメソッド

メソッド名 説明

第3.3.1項「writeIBot()メソッド」


新しいエージェントをカタログに書き込み、これをOracle BIスケジューラに登録します。

第3.3.2項「deleteIBot()メソッド」


エージェントをカタログから削除し、Oracle BIスケジューラから登録解除します。

第3.3.3項「executeIBotNow()メソッド」


カタログに保存されているエージェントを実行します。

第3.3.4項「moveIBot()メソッド」


エージェントをカタログ・フォルダから別のカタログ・フォルダに移動します。

第3.3.5項「sendMessage()メソッド」


Oracle BI EEのユーザー、グループ、またはその両方に、メッセージを送信します。

第3.3.6項「subscribe()メソッド」


公開されているエージェントに登録します。登録のカスタマイズも行います。

第3.3.7項「unsubscribe()メソッド」


エージェントから登録解除します。


3.3.1 writeIBot()メソッド

このメソッドを使用して、新しいエージェントをカタログに書き込み、これをOracle BIスケジューラに登録します。このメソッドは、カタログへの書込みのみを行う、WebCatalogServiceサービスの「writeObjects()メソッド」とは異なります。

3.3.1.1 シグネチャ

int writeIBot (CatalogObject obj, String path, boolean resolveLinks, boolean allowOverwrite, String sessionID);

引数 説明

CatalogObject obj

カタログに書き込まれるオブジェクトを指定します。このオブジェクトのXMLは、orahome/bifoundation/web/schemasディレクトリにあるanalysis_ibot.xsdに対して検証されます。

String path

カタログ内のエージェントのフルパスおよび名前を指定します。例: /users/jchan/iBots/BrandDollars

boolean resolveLinks

TRUEに設定され、カタログ内のパスがリンクを参照する場合、オブジェクトはリンクが指す場所に書き込まれます。

boolean allowOverwrite

既存のオブジェクトをオーバーライドするかどうかを指定します。パスによって指定された場所にすでに存在するオブジェクトをオーバーライドするには、TRUEに設定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.3.2 deleteIBot()メソッド

このメソッドを使用して、保存されているエージェントを削除します。エージェントを削除すると、カタログからこれ(オブジェクト)が削除されるだけでなく、Oracle BIスケジューラからエージェントが登録解除されます。このメソッドは、「WebCatalogServiceサービス」のdeleteitemメソッドとは異なります。deleteitemメソッドの場合、エージェントはOracle BIスケジューラから登録解除されません。

3.3.2.1 シグネチャ

void deleteIBot (String path, String sessionID);

引数 説明

String path

カタログ内のエージェントのフルパスおよび名前を指定します。例: /users/jchan/iBots/BrandDollars

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.3.3 executeIBotNow()メソッド

このメソッドを使用して、カタログに保存されているエージェントを実行します。このメソッドでは、エージェントの元のスケジュールは変更されません。

3.3.3.1 シグネチャ

void executeIBotNow(String path, String sessionID);

引数 説明

String path

カタログ内のエージェントのフルパスおよび名前を指定します。例: /users/jchan/iBots/BrandDollars

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.3.4 moveIBot()メソッド

このメソッドを使用して、エージェントをカタログ・フォルダから別のカタログ・フォルダに移動します。このメソッドは、「WebCatalogServiceサービス」のmoveItemメソッドとは異なります。moveItemメソッドの場合、カタログ・オブジェクトを移動し、さらにOracle BIスケジューラにオブジェクトが移動されたことを通知します。

3.3.4.1 シグネチャ

void moveIBot(String fromPath, String toPath, boolean resolveLinks, boolean allowOverwrite, String sessionID);

引数 説明

String fromPath

移動するエージェントのフル・カタログ・パスを指定します。

String toPath

エージェントの移動先のフル・カタログ・パスを指定します。

boolean resolveLinks

子オブジェクトを移動するかどうかを指定します。この引数をTRUEに設定し、fromPath引数に指定したバスがリンクである場合、このリンクが指す子オブジェクトは移動されます。

boolean allowOverwrite

既存のオブジェクトをオーバーライドするかどうかを指定します。この引数をTRUEに設定し、toPathによって指定されたパスに別のカタログ・オブジェクトが存在する場合、このオブジェクトはオーバーライドされます。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.3.5 sendMessage()メソッド

このメソッドを使用して、Oracle BI EEのユーザー、グループ、またはその両方にメッセージを送信します。メッセージは、対応する受信者の配信プロファイルに従って配信されます。このプロファイルは、Oracle BIプレゼンテーション・サービスの「マイ・アカウント」ダイアログで設定されたものです。

3.3.5.1 シグネチャ

String sendMessage(String[] recipient, String[] group, String subject, String body, String priority, String sessionID);

引数 説明

String[] recipient

メッセージを送信するOracle BI EEユーザーのGUIDを指定します。この引数には、1つ以上のユーザーを含めることができます。

String[] group

メッセージを送信するOracle BI EEグループのGUIDを指定します。この引数には、1つ以上のグループを含めることができます。

String subject

メッセージの件名の行を指定します。

String body

メッセージの本文に含めるテキストを指定します。

String priority

メッセージの優先度を指定します。High、Normal、またはLowを指定できます。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.3.6 subscribe()メソッド

このメソッドを使用して、公開されたエージェントに登録します。エージェントでカスタマイズが可能な場合、カスタマイズXMLも指定できます。

3.3.6.1 シグネチャ

void subscribe(String path, String customizationXml, String sessionID);

引数 説明

String path

カタログ内のエージェントのフルパスおよび名前を指定します。例: /users/jchan/iBots/BrandDollars

String customizationXml

カスタマイズXMLを指定します(エージェントがカスタマイズを許可している場合のみ)。このXMLは、orahome/bifoundation/web/schemas/analysis_customizationで使用可能なカスタマイズ・スキーマに対して検証されます。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.3.7 unsubscribe()メソッド

このメソッドを使用して、エージェントから登録解除します。このメソッドでは、ユーザーのカスタマイズの削除も行います。

3.3.7.1 シグネチャ

void unsubscribe(String path, String sessionID);

引数 説明

String path

カタログ内のエージェントのフルパスおよび名前を指定します。例: /users/jchan/iBots/BrandDollars

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.4 JobManagementServiceサービス

このサービスを使用して、マーケティング・セグメンテーションを実行し、生成機能をリストします。

表3-5は、サポートされるメソッドを示しています。

表3-5 JobManagementServiceのメソッド

メソッド名 説明

第3.4.1項「cancelJob()メソッド」


マーケティング・ジョブの実行を取り消します。

第3.4.2項「deleteResultSet()メソッド」


保存されている結果セットを削除します。

第3.4.3項「getCounts()メソッド」


セグメントまたはセグメント・ツリーのカウント数値を生成します。

第3.4.4項「getJobInfo()メソッド」


マーケティング・ジョブのステータスと詳細情報を取得します。

第3.4.5項「getPromptedColumns()メソッド」


セグメントまたはセグメント・ツリーのプロンプト列を戻します。

第3.4.6項「prepareCache()メソッド」


リスト・エクスポートのためのセグメントまたはセグメント・ツリーをキャッシュします。

第3.4.7項「purgeCache()メソッド」


キャッシュ全体、セグメントのエントリ、またはセグメント・ツリーのエントリをパージします。

第3.4.8項「saveResultSet()メソッド」


最近更新されたカウントに基づいてメンバーのリストを保存します。

第3.4.9項「writeListFiles()メソッド」


リスト・エクスポート、セグメント・キャンペーン・ロード、またはセグメント・ツリー・キャンペーン・ロードのリストを生成します。


3.4.1 cancelJob()メソッド

このメソッドを使用して、マーケット・ジョブの実行を取り消します。

3.4.1.1 シグネチャ

JobInfo cancelJob(BigInteger jobID, String sessionID);

引数 説明

BiInteger jobID

マーケティング・ジョブIDを指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.4.2 deleteResultSet()メソッド

このメソッドを使用して、指定のセグメントに属するGUID値のリストによって識別されるターゲットレベルのオブジェクトの保存されている結果セットを、1つ以上削除します。

3.4.2.1 シグネチャ

JobInfo deleteResultSet(String targetLevel, ArrayOfGUIDs guiDs, String segmentPath, String sessionID);

引数 説明

String targetLevel

保存された結果セットのターゲット・レベルを指定します。

ArrayOfGUIDs guiDs

保存された結果セットを表すGUIDのリストを指定します。ArrayOfGUIDs構造体の詳細は、第2.4項「ArrayofGUIDS構造体」を参照してください。

String segmentPath

セグメントへのパスを指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.4.3 getCounts()メソッド

このメソッドを使用して、セグメントまたはセグメント・ツリーのカウント数値を生成します。

3.4.3.1 シグネチャ

JobInfo getCounts(String segmentPath, String treePath, SegmentationOptions segmentationOptions, String sessionID);

引数 説明

String segmentPath

セグメントへのパスを指定します。getCountsがセグメントで実行される際に使用されます。

String treePath

セグメント・ツリーへのパスを指定します。getCountsがセグメント・ツリーで実行される際に使用されます。

Segmentation
Options

SegmentationOptions構造体で提供される、セグメントおよびセグメント・ツリーのオーバーライド・オプションを指定します。これらのオプションは、Oracle Marketing Analyticsのユーザー・インタフェースで指定したとおり、セグメントまたはセグメント・ツリーのデフォルトのかわりに使用されます。SegmentationOptions構造体の詳細は、第2.24項「SegmentationOptions構造体」を参照してください。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.4.4 getJobInfo()メソッド

このメソッドを使用して、マーケティング・ジョブのステータスと詳細なジョブ情報を取得します。

3.4.4.1 シグネチャ

JobInfo getJobInfo(BigInteger jobID, String sessionID);

引数 説明

BigInteger jobID

マーケティング・ジョブIDを指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.4.5 getPromptedColumns()メソッド

このメソッドを使用して、セグメントまたはセグメント・ツリーのプロンプト列を戻します。

3.4.5.1 シグネチャ

PromptedColumnInfo getPromptedColumns(String segmentPath, String treePath, String sessionID);

引数 説明

String segmentPath

セグメントへのパスを指定します。getPromptedColumnsがセグメントで実行される際に使用されます。

String treePath

セグメント・ツリーへのパスを指定します。gePromptedColumnsがセグメント・ツリーで実行される際に使用されます。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.4.6 prepareCache()メソッド

このメソッドを使用して、リスト・エクスポートのためのセグメントまたはセグメント・ツリーをキャッシュします。

3.4.6.1 シグネチャ

JobInfo prepareCache(String segmentPath, String treePath, Boolean refresh, String sessionID);

引数 説明

String segmentPath

セグメントへのパスを指定します。prepareCacheがセグメントで実行される際に使用されます。

String treePath

セグメント・ツリーへのパスを指定します。prepareCacheがセグメント・ツリーで実行される際に使用されます。

Boolean refresh

TRUEに設定されている場合、システムは、キャッシュ・ヒット時にキャッシュ・エントリにデータを移入し、さらにキャッシュ・ミス時にキャッシュ・エントリにデータを移入します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.4.7 purgeCache()メソッド

このメソッドを使用して、キャッシュ全体のパージ、キャッシュからのセグメントのエントリのパージ、またはキャッシュからのセグメント・ツリーのエントリのパージを行います。

3.4.7.1 シグネチャ

JobInfo purgeCache(String segmentPath, String treePath, Boolean ignoreCacheRef, String sessionID);

引数 説明

String segmentPath

セグメントへのパスを指定します。 purgeCacheがセグメントで実行される際に使用されます。

String treePath

セグメント・ツリーへのパスを指定します。purgeCacheがセグメント・ツリーで実行される際に使用されます。

Boolean ignoreCacheRef

TRUEに設定されている場合、システムは、現在使用され、セグメント、セグメント・ツリー、期限切れキャッシュ・エントリ、および存在しないキャッシュ・エントリにより参照されているキャッシュ・エントリをパージします。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.4.8 saveResultSet()メソッド

このメソッドを使用して、最近更新されたカウントに基づき、セグメントまたはセグメント・ツリーに対して修飾するメンバーのリストを保存します。システムでは、メンバーを抽出し、指定のセグメント・パスに保存します。

3.4.8.1 シグネチャ

JobInfo saveResultSet(String segmentPath, TreeNodePath treeNodePath, String savedSegmentPath, SegmentationOptions segmentationOptions, String srCustomLabel, Boolean appendStaticSegment, String sessionID);

引数 説明

String segmentPath

セグメントへのパスを指定します。

TreeNodePath treeNodePath

セグメント・ツリー・パスおよびブランチID番号を指定します。

String savedSegmentPath

システムが生成されたメンバーを抽出し、保存する新しいセグメントのパスと名前を指定します。

Segmentation
Options segmentation
Options

SegmentationOptions構造体で提供される、セグメントおよびセグメント・ツリーのオーバーライド・オプションを指定します。これらのオプションは、Oracle Marketing Analyticsのユーザー・インタフェースで指定したとおり、セグメントまたはセグメント・ツリーのデフォルトのかわりに使用されます。SegmentationOptions構造体の詳細は、第2.24項「SegmentationOptions構造体」を参照してください。

String srCustomLabel

静的セグメント作成のためのカスタム・ラベルを指定します。

Boolean appendStaticSegment

保存された同じセグメント・パスの下に静的セグメント・エントリを作成するためのフラグを指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.4.9 writeListFiles()メソッド

このメソッドを使用して、リスト・エクスポート、セグメント・キャンペーン・ロード、またはセグメント・ツリー・キャンペーン・ロードのリストを生成します。

3.4.9.1 シグネチャ

JobInfo writeListFiles(ReportRef report, ReportParams reportParams, String segmentPath, TreeNodePath treeNodePath, SegmentationOptions segmentationOptions, String filesystem, BigInteger timeout, String sessionID);

引数 説明

ReportRef report

ReportRef構造体で提供される、分析の参照定義を指定します。ReportRef構造体の詳細は、第2.18項「ReportRef構造体」を参照してください。

ReportParams reportParams

実行前に分析に適用するフィルタまたは変数を指定します。この情報は、ReportParams共通構造体で提供されます。ReportParams構造体の詳細は、第2.17項「ReportParams構造体」を参照してください。

String segmentPath

セグメントへのパスを指定します。

TreeNodePath treeNodePath

セグメント・ツリー・パスおよびブランチIDを指定します。

SegmentationOptions segmentationOptions

SegmentationOptions構造体で提供される、セグメントおよびセグメント・ツリーのオーバーライド・オプションを指定します。これらのオプションは、Oracle Marketing Analyticsのユーザー・インタフェースで指定したとおり、セグメントまたはセグメント・ツリーのデフォルトのかわりに使用されます。SegmentationOptions構造体の詳細は、第2.24項「SegmentationOptions構造体」を参照してください。

String filesystem

リスト・ファイルを含む共有ディレクトリへのパスを指定します。

BigInteger timeout

タイムアウト値を指定します。これは常に0に設定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.5 MetadataServiceサービス

このサービスを使用して、Oracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービスのスキーマ・オブジェクト(列、表、サブジェクト・エリアなど)の説明を取得します。

表3-6は、サポートされるメソッドを示しています。

表3-6 MetadataServiceのメソッド

メソッド名 説明

第3.5.1項「clearQueryCache()メソッド」


問合せキャッシュを消去します。

第3.5.2項「describeColumn()メソッド」


指定したサブジェクト・エリアおよび表内の指定した列の列情報を取得します。

第3.5.3項「describeSubjectArea()メソッド」


指定したサブジェクト・エリアのサブジェクト・エリア情報を取得します。

第3.5.4項「describeTable()メソッド」


指定したサブジェクト・エリア内の指定した表の表情報を取得します。

第3.5.5項「getSubjectAreas()メソッド」


使用可能なサブジェクト・エリアのリストを取得します。


3.5.1 clearQueryCache()メソッド

このメソッドを使用して、問合せキャッシュを消去します。

3.5.1.1 シグネチャ

boolean clearQueryCache(String sessionID);

引数 説明

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.5.2 describeColumn()メソッド

このメソッドを使用して、指定したサブジェクト・エリアおよび表内の指定した列の列情報を取得します。

3.5.2.1 シグネチャ

SAColumn describeColumn(String subjectAreaName, String tableName, String columnName, String sessionID);

引数 説明

String subjectAreaName

問い合せるサブジェクト・エリアを指定します。

String tableName

問い合せる表を指定します。

String columnName

問い合せる列の名前を指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.5.2.2 戻り値

SAColumnオブジェクトを戻します。SAColumn構造体の詳細は、第2.19項「SAColumn構造体」を参照してください。

3.5.3 describeSubjectArea()メソッド

このメソッドを使用して、指定したサブジェクト・エリアのサブジェクト・エリア情報を取得します。

3.5.3.1 シグネチャ

SASubjectArea describeSubjectArea (String subjectAreaName, SASubjectAreaDetails detailsLevel, String sessionID);

引数 説明

String subjectAreaName

問い合せるサブジェクト・エリアを指定します。

SASubjectAreaDetails detailsLevel

取得するサブジェクト・エリアについての情報を指定します。SASubjectAreaDetails構造体の詳細は、第3.5.3.2項「SASubjectAreaDetailsの値」を参照してください。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.5.3.2 SASubjectAreaDetailsの値

このメソッドを使用して、サブジェクト・エリアについてどのような情報を取得するのかを指定します。表3-7に、使用可能な値をリストします。

表3-7 SASubjectAreaDetailsの値

説明

IncludeTables

各表についての最小限の情報を記載した表リストを含めます。

IncludeTablesAndColumns

表および列の全情報を含めます。

Minimum

表および列の情報を含めません。


3.5.3.3 戻り値

SASubjectAreaオブジェクトを戻します(詳細は、第2.20項「SASubjectArea構造体」を参照してください)。

3.5.3.4 使用方法

detailsLevelパラメータの値に応じて、戻されるオブジェクトには、表3-8に示される情報が含まれます。

表3-8 detailsLevelの値

detailsLevelの値 説明

IncludeTables

表フィールドがnullではなく、このサブジェクト・エリアの表のコレクションを含むことを指定します。各表オブジェクトはnullに設定された列フィールドを含みます。

InludeTablesAndColumns

表フィールドがnullではなく、このサブジェクト・エリアの表のコレクションを含むことを指定します。各表オブジェクトに対し、列フィールドには対応する列のコレクションが含まれます。

Minimum

表リストが使用できないことを指定します。結果のサブジェクト・エリア・オブジェクトの表フィールドはnullです。


3.5.4 describeTable()メソッド

このメソッドを使用して、指定したサブジェクト・エリアの指定した表の表情報を取得します。

3.5.4.1 シグネチャ

SATable describeTable (String subjectAreaName, String tableName, SATableDetails detailsLevel, String sessionID);

引数 説明

String subjectAreaName

問い合せるサブジェクト・エリアを指定します。

String tableName

問い合せる表を指定します。

SATableDetails detailsLevel

取得する表の情報を指定します。SATableDetails構造体の詳細は、第3.5.4.2項「SATablesDetailsの値」を参照してください。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.5.4.2 SATablesDetailsの値

これを使用して、取得する表の情報を指定します。表3-9に、使用できる値をリストします。

表3-9 SATableDetailsの値

説明

IncludeColumns

SATableオブジェクトの列フィールドにデータを移入します。

Minimum

列情報は含まれません。SATableオブジェクトの列フィールドはnullに設定されます。


3.5.4.3 戻り値

SATableオブジェクトを戻します。SATable構造体の詳細は、第2.21項「SATable構造体」を参照してください。

3.5.5 getSubjectAreas()メソッド

このメソッドを使用して、使用可能なサブジェクト・エリアのリストを取得します。

3.5.5.1 シグネチャ

List[]getSubjectAreas(String sessionID);

引数 説明

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.5.5.2 戻り値

SASubjectAreaオブジェクトの配列を戻します。SASubjectArea構造体の詳細は、第2.22項「SAWLocale構造体」を参照してください。

3.5.5.3 使用方法

このメソッドで戻されるSASubjectAreaには、使用できる表情報がありません。表フィールドはnullです。すべてのレベルで問合せを行うアプローチは、getSubjectAreas()を使用してサブジェクト・エリアのリストを取得した後、describeSubjectArea()を使用して表のリストを取得するものです。そして、describeTable()を使用して指定の表の列のリストを取得し、最後にdescribeColumn()を使用して指定の列の情報を取得します。

3.6 ReplicationServiceサービス

このサービスを使用して、カタログ・レプリケーション・メソッドを提供します。

表3-10は、サポートされるメソッドを示しています。

表3-10 ReplicationServiceのメソッド

メソッド名 説明

第3.6.3項「Import()メソッド」

ログ・ファイルから変更内容をインポートします。

第3.6.4項「export()メソッド」


指定されたログ・ファイルにカタログの変更内容をエクスポートします。

第3.6.5項「markForReplication()メソッド」


指定されたフォルダとその子フォルダにおいて、レプリケーション可能フラグを変更します。

第3.6.6項「purgeLog()メソッド」


指定したログを消去します。


3.6.1 ExportFlagsの列挙

この列挙では、エクスポート・メソッドでエクスポートする変更内容を指定します。表3-11に、この列挙の値をリストします。


注意:

ExportFlagsの1つのフィールドのみにデータを移入します。


表3-11 ExportFlagsの列挙値

メソッド名 説明

String processAllChanges

最初にレプリケーション・ログを参照してどのような変更が行われたのかを調べた後で、ローカル・コンピュータおよびリモート・コンピュータの指定のディレクトリで変更されたフラグをエクスポートすることを指定します(processLocalChangesとprocessRemoteChangesを組み合せます)。

String processAll_ForMerge

すでに存在する項目で競合を管理する方法を指定します。

項目が存在し、エクスポート項目の最後に変更されたタイム・スタンプが既存の項目のタイムスタンプより大きい場合、既存の項目は置換されます。

項目が存在し、エクスポート項目の最後に変更されたタイム・スタンプが既存の項目のタイムスタンプより小さい場合、既存の項目は置換されません

String processAll_ForReplace

エクスポート項目と既存の項目の両方のタイムスタンプに関係なく、エクスポート項目を使用することを指定します。

String processAll_ForWriteIfNotExists

エクスポートに含まれる項目が存在する場合、これらは置換されないことを指定します。

String processLocalChanges

最初にレプリケーション・ログを参照してどのような変更が行われたのかを調べた後で、ローカル・コンピュータの指定のディレクトリで変更されたフラグをエクスポートすることを指定します。

String processRemoteChanges

最初にレプリケーション・ログを参照してどのような変更が行われたのかを調べた後で、リモート・コンピュータの指定のディレクトリで変更されたフラグをエクスポートすることを指定します。


3.6.2 ImportFlagsの列挙

この列挙では、インポート・メソッドでインポートする変更内容を指定します。表3-12に、この列挙の値をリストします。

表3-12 ImportFlagsの列挙値

メソッド名 説明

String processAllChanges

最初にレプリケーション・ログを参照してどのような変更が行われたのかを調べた後で、ローカル・コンピュータおよびリモート・コンピュータの指定のディレクトリで変更されたフラグをインポートすることを指定します(processLocalChangesとprocessRemoteChangesを組み合せます)。

String processLocalChanges

最初にレプリケーション・ログを参照してどのような変更が行われたのかを調べた後で、ローカル・コンピュータの指定のディレクトリで変更されたフラグをインポートすることを指定します。

String processRemoteChanges

最初にレプリケーション・ログを参照してどのような変更が行われたのかを調べた後で、リモート・コンピュータの指定のディレクトリで変更されたフラグをインポートすることを指定します。


3.6.3 Import()メソッド

このメソッドを使用して、ログ・ファイルから変更内容をインポートします。


注意:

Java環境では、インポート・メソッドを_import()として指定する必要があります。これにより、予約語importとの競合が回避されます。


3.6.3.1 シグネチャ

List[] (String filename, ImportFlags flag, Calendar lastPurgedLog, boolean updateReplicationLog, boolean returnErrors, CatalogItemsFilter filter, PathMap pathMap, String sessionID);

引数 説明

String filename

ログ・ファイルの名前を指定します。

ImportFlags flag

インポートする変更内容のサブセット(ローカル、リモートなど)を指定します。詳細は、「ImportFlagsの列挙」を参照してください。

Calendar lastPurgedLog

ログが最後に消去された日付と時間を指定します。この時間の後にエクスポート・ファイル内で変更が行われた場合、インポートではローカル・ログを使用して、これをリプレイするかどうかを判断します。変更が行われていない場合、インポートでは最後のアクセス時間を使用します。

boolean updateReplicationLog

TRUEに設定されている場合、レプリケーション・ログは更新されます。FALSEに設定されている場合、レプリケーション・ログは更新されません。

boolean returnErrors

TRUEに設定されている場合、この関数はImportErrorオブジェクトの配列を戻します。この配列には、フィルタ条件を満たすインポート・ファイルに記録された変更内容がリプレイされなかった場合について記述されます。

CatalogItemsFilter filter

特定の期間内に行われた変更と、指定されたフォルダのカタログ項目に対して行われた変更をフィルタすることを指定します。nullに設定することができます。

PathMap pathMap

インポートした変更内容のコピー先のディレクトリを指定します。この引数を使用して、あるディレクトリの項目を別のディレクトリにコピーします。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.6.3.2 戻り値

発生したエラーのリストを含むImportError構造体を戻します。詳細は、第2.10項「ImportError構造体」を参照してください。

3.6.4 export()メソッド

このメソッドを使用して、指定されたログ・ファイルにカタログの変更内容をエクスポートします。

3.6.4.1 シグネチャ

void export (String filename, CatalogItemsFilter filter, ExportFlags flag, boolean exportSecurity, String sessionID);

引数 説明

String filename

ログ・ファイルの名前を指定します。

CatalogItemsFilter filter

エクスポートする変更内容のサブセットを指定します。filter.itemsフィールドをnullに設定することはできません。

ExportImportFlags flag

エクスポートする変更内容(ローカル、リモートなど)を指定します。詳細は、「ExportFlagsの列挙」を参照してください。

exportSecurity

対応するオブジェクトのセキュリティ情報を指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.6.5 markForReplication()メソッド

このメソッドを使用して、指定されたフォルダとその子フォルダにおいて、レプリケーション可能フラグを変更します。

3.6.5.1 シグネチャ

void markForReplication (String item, boolean replicate, String sessionID);

引数 説明

String item

フォルダのパスを指定します。

boolean replicate

TRUEに設定されている場合、フォルダをレプリケーション可能にマークします。FALSEに設定されている場合、レプリケーション可能フラグを削除します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.6.6 purgeLog()メソッド

指定したログを消去します。

3.6.6.1 シグネチャ

void purgeLog(List[] items, Calendar timestamp, String sessionID);

引数 説明

List[] items

消去するフォルダ・パスのリスト。

Calendar timestamp

最後に変更された時間がタイムスタンプより早いログ項目のみ消去します。

String sessionID

SOAPセッションからログオフするセッションIDを含む文字列値。セッションIDは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.7 ReportEditingServiceサービス

このサービスを使用して、引数とOracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービス・データをマージし、結果を作成して戻します。

表3-13は、サポートされるメソッドを示しています。

表3-13 ReportEditingServiceのメソッド

メソッド名 説明

第3.7.1項「applyReportDefaults()メソッド」


分析のデフォルトの引数を分析に適用し、結果を戻します。

第3.7.2項「applyReportParams()メソッド」


レポートの引数を分析オブジェクトに適用し、結果を戻します。

第3.7.3項「generateReportSQL()メソッド」


指定された分析に対するSQL問合せを取得します。


3.7.1 applyReportDefaults()メソッド

このメソッドを使用して、分析のデフォルトの引数を分析に適用し、結果を戻します。

3.7.1.1 シグネチャ

String applyReportDefaults(ReportRef reportRefs, String sessionID);

引数 説明

ReportRef object

ReportRef共通構造体で提供される、分析定義へのパスを指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.7.1.2 戻り値

デフォルトの分析引数を指定した分析オブジェクトに適用した結果を戻します。

3.7.2 applyReportParams()メソッド

このメソッドを使用して、分析引数を分析に適用し、結果を戻します。

3.7.2.1 シグネチャ

Object applyReportParams(ReportRef reportRef, ReportParams reportParams, boolean encodeInString, String sessionID);

引数 説明

ReportRef reportRef

ReportRef共通構造体で提供される、分析定義へのパスを指定します。

ReportParams reportParams

オプション。実行前に分析に適用するフィルタまたは変数を指定します。これはReportParams共通構造体で提供されます。詳細は、第3章「Oracle BI EE Webサービスにおけるサービスとメソッドについて」を参照してください。

boolean encodeInString

TRUEに設定されている場合、戻される分析オブジェクトは、文字列としてエンコードされます。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.7.2.2 戻り値

分析引数を指定した分析オブジェクトに適用した結果を戻します。encodeInStringをtrueに設定した場合、結果は文字列としてエンコードされます。

3.7.3 generateReportSQL()メソッド

このメソッドを使用して、指定した分析に対する論理SQL問合せを取得します。

3.7.3.1 シグネチャ

String generateReportSQL(ReportRef reportRef, ReportParams reportParams, String sessionID);

引数 説明

ReportRef reportRef

ReportRef共通構造体で提供される、分析定義へのパスを指定します。

ReportParams reportParams

オプション。実行前に分析に適用するフィルタまたは変数へのパスを指定します。これはReportParams共通構造体で提供されます。詳細は、第3章「Oracle BI EE Webサービスにおけるサービスとメソッドについて」を参照してください。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.7.3.2 戻り値

指定した分析のSQL問合せを含む文字列。

3.8 SAWSessionServiceサービス

このサービスを使用して、ログオンやログオフなどの認証メソッド、およびその他のセッション関連のメソッドを提供します。

表3-14は、サポートされるメソッドを示しています。

表3-14 SAWSessionServiceのメソッド

メソッド名 説明

第3.8.1項「getCurUser()メソッド」


セッションの現行ユーザーIDを取得します。

第3.8.2項「GetSessionEnvironment()メソッド」


現行セッションの環境オブジェクトを取得します。

第3.8.3項「getSessionVariable()メソッド」


セッション変数のリストを取得します。

第3.8.4項「impersonate()メソッド」


ログオンしてユーザーを偽装します。

第3.8.5項「impersonateex()メソッド」


ログオンしてユーザーを偽装します。impersonateメソッドと類似していますが、impersonateexではオプションのセッション・パラメータを指定できます。

第3.8.6項「keepAlive()メソッド」


Oracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービスに、特定のセッションが非アクティブであっても終了させないよう指示します。

第3.8.7項「logoff()メソッド」


ユーザーをOracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービスからログオフさせます。

第3.8.8項「logon()メソッド」


ユーザーを認証します。

第3.8.9項「logonex()メソッド」


ユーザーを認証します。logonメソッドと類似していますが、logonexではオプションのセッション・パラメータを指定できます。


3.8.1 getCurUser()メソッド

このメソッドを使用して、セッションの現行ユーザー名を取得します。

3.8.1.1 シグネチャ

String getCurUser(String sessionID);

引数 説明

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.8.1.2 戻り値

セッションの現行ユーザー名を示す文字列を戻します。

3.8.2 GetSessionEnvironment()メソッド

このメソッドを使用して、現行セッションの環境オブジェクトを取得します。

3.8.2.1 シグネチャ

SessionEnvironment getSessionEnvironment (String sessionID);

引数 説明

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.8.2.2 戻り値

このメソッドは、セッション環境オブジェクトを戻します(詳細は、第2.25項「SessionEnvironment構造体」を参照してください)。

3.8.3 getSessionVariable()メソッド

このメソッドを使用して、セッション変数のリストを取得します。

3.8.3.1 シグネチャ

List[] getSessionVariables(List[] names, String sessionID);

引数 説明

List[] names

セッション変数の名前を指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.8.3.2 戻り値

このメソッドは、現行セッションに関連付けられたOracle BI EE変数の値を戻します。

3.8.4 impersonate()メソッド

このメソッドを使用し、SAWSessionServiceサービス中にログオンしてユーザーを偽装します。このメソッドは、管理者の名前とパスワードのみを持っていて、複数のユーザーのセッションを作成する必要がある場合に便利です。impersonate()メソッドを使用する場合、logonメソッドを使用する必要はありません。

ユーザー認証または偽装に失敗した場合、例外がスローされます。

3.8.4.1 シグネチャ

String impersonate(String name, String password, String impersonateID);

引数 説明

String name

ログオンし、認証を行うユーザー名を指定します。

String password

ユーザーのパスワードを指定します。ユーザーにパスワードがない場合、このフィールドは空(void)にします。

String impersonateID

認証対象となるユーザーを偽装するユーザー名を指定します。


3.8.4.2 戻り値

このメソッドは、セッションIDを戻し、HTTPセッションのCookieを設定します。セッションIDは、別のメソッドでOracle Business Intelligence Webサービスのセッションの識別に使用されます。

3.8.5 impersonateex()メソッド

このメソッドを使用し、SAWSessionServiceサービス中にログオンしてユーザーを偽装します。impersonateメソッドに類似していますが、impersonateexではオプションのセッション・パラメータを指定できます。このメソッドは、管理者の名前とパスワードのみを持っていて、複数のユーザーのセッションを作成する必要がある場合に便利です。impersonateex()メソッドを使用する場合、logonメソッドを使用する必要はありません。

ユーザー認証または偽装に失敗した場合、例外がスローされます。

3.8.5.1 シグネチャ

AuthResults impersonateex(String name, String password, String impersonateID, SAWSessionParameters sessionparams);

引数 説明

String name

ログオンし、認証を行うユーザー名を指定します。

String password

ユーザーのパスワードを指定します。ユーザーにパスワードがない場合、このフィールドは空(void)にします。

String impersonateID

認証対象となるユーザーを偽装するユーザー名を指定します。

SAWSessionParameters sessionparams

オプション。使用するセッション・パラメータを指定します。これはSAWSessionParameters構造体で提供されます。SAWSessionParameters構造体の詳細は、第2.23項「SAWSessionParameters構造体」を参照してください。


3.8.5.2 戻り値

このメソッドは、セッションIDを含むAuthResult構造体を戻し、HTTPセッションのCookieを設定します。セッションIDは、別のメソッドでOracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービス・セッションの識別に使用されます。詳細は、第2.5項「AuthResult構造体」を参照してください。

3.8.6 keepAlive()メソッド

このメソッドを使用して、Oracle BI EEプレゼンテーション・サービスに、特定のWebユーザーが非アクティブであっても終了しないよう指示します。セッション存続期間におけるこのメソッドの効果は、ユーザーがブラウザでアクティビティを実行した(分析のクリック、メソッドの起動など)場合と同様です。

3.8.6.1 シグネチャ

void keepAlive(String[] sessionID);

引数 説明

String[] sessionID

ログオン状態のままにするセッションIDを指定します。


3.8.7 logoff()メソッド

このメソッドを使用して、ユーザーをOracle BI EEプレゼンテーション・サービスからログオフさせます。

3.8.7.1 シグネチャ

void logoff(String sessionID);

引数 説明

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.8.8 logon()メソッド

このメソッドを使用して、ユーザーを認証します。認証に失敗した場合、例外がスローされます。

3.8.8.1 シグネチャ

String logon(String name, String password);

引数 説明

String name

認証を行うユーザー名を指定します。

String password

ユーザーのパスワードを指定します。パスワードがない場合、このフィールドは空(void)にします。


3.8.8.2 戻り値

このメソッドは、セッションIDを戻し、HTTPセッションのCookieを設定します。セッションIDは、別のメソッドでOracle BI EEプレゼンテーション・サービスのセッションの識別に使用されます。

3.8.9 logonex()メソッド

このメソッドを使用して、ユーザーを認証します。logonメソッドと類似していますが、logonexではオプションのセッション・パラメータを指定できます。認証に失敗した場合、例外がスローされます。

3.8.9.1 シグネチャ

AuthResult logonex(String name, String password, SAWSessionParameters sessionparams);

引数 説明

String name

認証を行うユーザー名を指定します。

String password

ユーザーのパスワードを指定します。パスワードがない場合、このフィールドは空(void)にします。

SAWSessionParameters sessionparams

オプション。使用するセッション・パラメータを指定します。これはSAWSessionParameters構造体で提供されます。SAWSessionParameters構造体の詳細は、第2.23項「SAWSessionParameters構造体」を参照してください。


3.8.9.2 戻り値

このメソッドは、セッションIDを含むAuthResult構造体を戻し、HTTPセッションのCookieを設定します。セッションIDは、別のメソッドでOracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービスのセッションの識別に使用されます。

3.9 SecurityServiceサービス

このサービスを使用して、アカウントと権限を識別するメソッドを提供します。表3-15に、サポートされるメソッドを示します。

表3-15 SecurityServiceのメソッド

メソッド名 説明

第3.9.1項「forgetAccounts()メソッド」


アカウント名マッピングに対するOracle BI EEプレゼンテーション・サービスの内部IDを削除します。

第3.9.2項「getAccounts()メソッド」


Oracle BI EEのユーザー・アカウントを検索します。

第3.9.3項「getGlobalPrivilegeACL()メソッド」


グローバル権限のアクセス制御リストを取得します。

第3.9.4項「getGlobalPrivileges()メソッド」


すべてのグローバル権限のリストを取得します。

第3.9.5項「getGroups()メソッド」


ユーザーやグループなど、アカウントのメンバーであるカタログ・グループのリストを取得します。

第3.9.6項「getMembers()メソッド」


カタログ・グループの直接のメンバーを取得します。

第3.9.7項「getPermissions()メソッド」


指定したユーザーの権限のリストを取得します。

第3.9.8項「getPrivilegesStatus()メソッド」


すべての権限とそのステータスをリストします。

第3.9.9項「isMember()メソッド」


カタログ・グループがユーザーまたはグループのメンバーであるかどうかを確認します。

第3.9.10項「joinGroups()メソッド」


カタログ・グループにメンバーとしてユーザーを追加します。

第3.9.11項「leaveGroups()メソッド」


グループからメンバーを削除します。

第3.9.12項「renameAccounts()メソッド」


ユーザー・アカウントの名前を変更します。

第3.9.13項「updateGlobalPrivilegeACL()メソッド」


グローバル権限のアクセス制御リストを更新します。


3.9.1 forgetAccounts()メソッド

このメソッドを使用して、アカウント名マッピングに対するOracle BI EEプレゼンテーション・サービスの内部IDを削除します。このアクションは、アカウント・マッピングが誤って作成された場合(updateGlobalSAWPrivilegeACLメソッドでアカウント名のスペルを間違えた場合など)に便利です。

3.9.1.1 シグネチャ

void forgetAccounts(List[], int cleanuplevel, String sessionID);

引数 説明

List[]

削除するアカウントを指定します。これはAccount構造体で提供されます。Account構造体の詳細は、第2.3項「ACL構造体」を参照してください。

int cleanuplevel

削除するマッピング情報の量を指定します。0に設定した場合、内部アカウントIDおよび、ユーザーまたはグループの名前からマッピングを削除します。1に設定した場合、アカウントがユーザーを参照していれば、ユーザー・ディレクトリを削除します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.9.2 getAccounts()メソッド

このメソッドを使用して、Oracle BI EEのユーザー・アカウント(LDAPユーザー、カタログ・グループ、アプリケーション・ロールなど)を検索します。

3.9.2.1 シグネチャ

List[] getAccounts(List[], String sessionID);

引数 説明

List[]

ユーザー名、カタログ・グループ名、およびアプリケーション・ロール名を指定します。フラグは、その名前がユーザー、グループ、またはアプリケーション・ロールであるかどうかを示します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.9.3 getGlobalPrivilegeACL()メソッド

このメソッドを使用して、グローバル権限のアクセス制御リストを取得します。

3.9.3.1 シグネチャ

ACL getGlobalPrivilegeACL(String privilegeName, String sessionID);

引数 説明

String privilegeName

取得する権限の名前を指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.9.4 getGlobalPrivileges()メソッド

このメソッドを使用して、グローバル権限のリストを取得します。

3.9.4.1 シグネチャ

List[] getGlobalPrivileges(String sessionID);

引数 説明

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.9.5 getGroups()メソッド

このメソッドを使用して、ユーザーやグループなど、アカウントのメンバーであるカタログ・グループのリストを取得します。

3.9.5.1 シグネチャ

List[] getGroups(List[], Boolean expandGroups, String sessionID);

引数 説明

List[]

ユーザーまたはグループを指定します。

Boolean expandGroups

メンバーが所属するグループを開くことを指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.9.6 getMembers()メソッド

このメソッドを使用して、カタログ・グループの直接のメンバーを取得します。

3.9.6.1 シグネチャ

List[] getMembers(List[] group, Boolean expandGroups, String sessionID);

引数 説明

List[]

メンバーのリストが必要なカタログ・グループを指定します。

Boolean expandGroups

メンバーが所属するグループを開くことを指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.9.7 getPermissions()メソッド

このメソッドを使用して、指定のアクセス制御リストに基づき、指定したユーザーの権限のリストを取得します。


注意:

また、このメソッドは、アクセス制御リストでグループの権限が指定されていない場合でも、ユーザーのセキュリティ・グループにより継承されるすべての権限を戻します。


3.9.7.1 シグネチャ

List[] getPermissions(List[], Account account, String sessionID);

引数 説明

List[]

Account accountで指定するユーザーのアクセス制御リストを指定します。

Account account

ACLの権限を検索する対象となるユーザーの名前を指定します。ユーザーの名前またはGUIDを指定できます。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.9.7.2 戻り値

AccessControlToken構造体のpermissionMaskフィールドにある権限情報を戻します(詳細は、第2.1項「AccessControlToken構造体」を参照してください)。

3.9.8 getPrivilegesStatus()メソッド

このメソッドを使用して、すべての権限とそのステータスをリストします。

3.9.8.1 シグネチャ

List[] getPrivilegesStatus(List[] privileges, String sessionID);

引数 説明

List[] privileges

権限のリストを指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.9.9 isMember()メソッド

このメソッドを使用して、カタログ・グループがユーザーまたはグループのメンバーであるかを確認します。

3.9.9.1 シグネチャ

boolean isMember(List[] group, List[] member, Boolean expandGroups, String sessionID);

引数 説明

List[] group

ユーザー名、カタログ・グループ、またはアプリケーション・ロール名を指定します。

List[] member

検証するメンバーの名前を指定します。たとえば、isMember(BIAdministrator, Administrator, false)という例を考えます。この例は、ユーザーAdministratorがBIAdministratorアプリケーション・ロールのメンバーであるかどうかを確認します。

Boolean expandGroups

指定 ....

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.9.10 joinGroups()メソッド

このメソッドを使用して、カタログ・グループにメンバーとして参加します。

3.9.10.1 シグネチャ

void joinGroups(List[] group, List[] member, String sessionID);

引数 説明

List[] group

参加する、またはメンバーとなるグループ名を指定します。たとえば、join(Marketing, UserA)という例を考えます。この例は、UserAがMarketingカタログ・グループに参加することを示しています。

List[] member

ベースとなるメンバーの名前を指定します。詳細は、この前の引数の例を参照してください。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.9.11 leaveGroups()メソッド

このメソッドを使用して、グループからメンバーを削除します。

3.9.11.1 シグネチャ

void leaveGroups(List[] group, List[] member, String sessionID);

引数 説明

List[] group

メンバーを削除するグループを指定します。

List[] member

グループから削除するメンバーを指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.9.12 renameAccounts()メソッド

このメソッドを使用して、カタログ内のユーザー・アカウントの名前を変更します。

3.9.12.1 シグネチャ

void renameAccounts(List[] from, List[] to, String sessionID);

引数 説明

List[] from

アカウントの変更前の名前を指定します。

List[] to

アカウントの新しい名前を指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.9.12.2 戻り値

アカウントの配列を戻します。accountsFilterがnull値を戻す場合、このメソッドは、現行のプレゼンテーション・サービス・インスタンスによりキャッシュされているすべてのアカウントを戻します。

3.9.13 updateGlobalPrivilegeACL()メソッド

このメソッドを使用して、グローバル権限のアクセス制御リストを更新します。

3.9.13.1 シグネチャ

void updateGlobalPrivilegeACL(String privilegeName, ACL acl, UpdateACLParams updateACLParams, String sessionID);

引数 説明

String privilegeName

更新する権限の名前を指定します。

ACL acl

更新するアクセス制御リストを指定します。これはACL構造体で提供されます。ACL構造体の詳細は、第2.3項「ACL構造体」を参照してください。

UpdateACLParams updateACLParams

更新するアクセス制御リストのパラメータを指定します。これはUpdateACLParams構造体で提供されます。UpdateACLParams構造体の詳細は、第2.28項「UpdateACLParams構造体」を参照してください。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10 WebCatalogServiceサービス

このサービスを使用して、カタログのナビゲートおよび管理を行うメソッドを提供し、XML形式でカタログ・オブジェクトを読み書きします。表3-16 に、サポートされるメソッドを示します。

表3-16 WebCatalogServiceのメソッド

メソッド名 説明

第3.10.3項「copyItem()メソッド」


カタログ内のある場所から別の場所へオブジェクトをコピーします。

第3.10.4項「copyItem2()メソッド」


カタログからアーカイブ・ファイルを生成します。

第3.10.5項「createFolder()メソッド」


カタログに新しいフォルダを作成します。

第3.10.6項「createLink()メソッド」


カタログへのリンクを作成します。

第3.10.7項「deleteItem()メソッド」


カタログからオブジェクトを削除します。

第3.10.8項「getItemInfo()メソッド」


オブジェクトのカタログ情報を取得します。

第3.10.9項「getSubItems()メソッド」


カタログ内のオブジェクトの子サブ項目のコレクションを取得します。

第3.10.10項「maintenanceMode()メソッド」


メンテナンスの間、カタログをロックします。

第3.10.11項「moveItem()メソッド」


カタログ内のオブジェクトをそのカタログ内の別の場所に移動します。

第3.10.12項「pasteItem2()メソッド」


コピーした項目を貼り付けます。

第3.10.13項「readObjects()メソッド」


カタログからオブジェクトを読み取ります。

第3.10.14項「removeFolder()メソッド」


カタログからフォルダを削除します。

第3.10.15項「setItemAttributes()メソッド」


指定したカタログ項目の属性フラグを設定します。

第3.10.16項「setItemProperty()メソッド」


カタログ内のオブジェクトのプロパティを設定します。

第3.10.17項「setOwnership()メソッド」


指定した項目の所有権を取得します。

第3.10.18項「updateCatalogItemACL()メソッド」


カタログ内の項目のアクセス制御リストを更新します。

第3.10.19項「writeObjects()メソッド」


オブジェクトのリストをカタログに書き込みます。


3.10.1 ErrorDetailsLevelの列挙

この列挙では、「WebCatalogServiceサービス」内のメソッドの有効な値のリストを指定します。表3-17に、この列挙の値をリストします。


注意:

ErrorDetailsLevelの1つの値のみが選択されます。


表3-17 ErrorDetailsLevelの列挙値

説明

String ErrorCode

ErrorInfo.errorCodeフィールドにデータを移入することを指定します。

String ErrorCodeAndText

ErrorInfo.errorCodeフィールドおよびErrorInfo.messageフィールドにデータを移入することを指定します。

String FullDetails

すべてのErrorInfoフィールドにデータを移入することを指定します。


3.10.2 ReadObjectsReturnOptionsの列挙

この列挙では、「WebCatalogServiceサービス」内のメソッドの有効な値のリストを指定します。表3-18に、この列挙の値をリストします。

表3-18 ReadObjectsReturnOptionsの列挙値

説明

String NoObject

catalogObjectフィールドおよびcatalogObjectBytesフィールドにデータを移入しないことを指定します。

String ObjectAsString

catalogObjectフィールドにはデータを移入し、catalogObjectBytesフィールドにはデータを移入しないことを指定します。

String ObjectAsBinary

catalogObjectフィールドにはデータを移入せず、catalogObjectBytesフィールドにはデータを移入することを指定します。

String ObjectAsBinaryUseMtom

catalogObjectフィールドにはデータを移入せず、catalogObjectBytesにはデータを移入し、SOAPメッセージが戻すコンテンツをMTOMを使用してエンコードすることを指定します。


3.10.3 copyItem()メソッド

このメソッドを使用して、カタログ内のある場所からそのカタログ内の別の場所にオブジェクトをコピーします。

3.10.3.1 シグネチャ

void copyItem(String pathSrc, String pathDest, int flagACL, String sessionID);

引数 説明

String pathSrc

カタログ内のオブジェクトへの現在のパスを指定します。

String pathDest

カタログ内のオブジェクトをコピーする場所を指定します。

int flagACL

セキュリティとともに項目をコピーするかどうかを指定します。0は、セキュリティなしで項目をコピーすることを示します。1は、セキュリティとともに項目をコピーすることを示します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10.4 copyItem2()メソッド

このメソッドを使用して、カタログからアーカイブ・ファイルを生成します。

3.10.4.1 シグネチャ

DataHandler copyItem2(List[] path, boolean recursive, boolean permissions, boolean timestamps, boolean useMtom, String sessionID);

引数 説明

List[] path

カタログ内のアーカイブの作成元の場所を指定します。

boolean recursive

子レベルのフォルダをアーカイブに含めるかどうかを指定します。

boolean permissions

項目をセキュリティとともにコピーするかどうかを指定します。

boolean timestamps

項目のタイムスタンプを保存するかどうかを指定します。

boolean useMtom

SOAPメッセージにより戻されたコンテンツのエンコードにMTOMを使用するかどうかを指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10.5 createFolder()メソッド

このメソッドを使用して、カタログに新しいフォルダを作成します。

3.10.5.1 シグネチャ

void createFolder(String path, boolean createIfNotExists, boolean createIntermediateDirs, String sessionID);

引数 説明

String path

カタログ内のフォルダを作成する場所を、新しいフォルダ名を含めて指定します。

boolean createIfNotExists

TRUEに設定されている場合、カタログ内にフォルダ・オブジェクトが存在しなければ、これを作成します。FALSEに設定されている場合、フォルダ・オブジェクトがすでに存在するならば、これを再作成しません。

boolean createIntermediateDirs

TRUEに設定されている場合、中間ディレクトリが作成されます。FALSEに設定されている場合、中間ディレクトリは作成されません。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10.6 createLink()メソッド

このメソッドを使用して、カタログへのリンクを作成します。

3.10.6.1 シグネチャ

void createLink(String path, String pathTarget, boolean overwriteIfExists, String sessionID);

引数 説明

String Path

カタログ内の親オブジェクトへのパスを指定します。

String TargetPath

カタログ内で、作成するリンクが参照する場所を指定します。

boolean overwriteIfExists

TRUEに設定されている場合、カタログ内にリンクがすでに存在するならば、これをオーバーライドします。FALSEに設定されている場合、カタログ内にリンクがすでに存在するならば、これをオーバーライドしません。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10.7 deleteItem()メソッド

このメソッドを使用して、カタログからオブジェクトを削除します。フォルダを削除するには、第3.10.14項「removeFolder()メソッド」を参照してください。

3.10.7.1 シグネチャ

void deleteItem(String path, String sessionID);

引数 説明

String path

カタログ内のオブジェクトへのパスを指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10.8 getItemInfo()メソッド

このメソッドを使用して、オブジェクトのカタログ情報を取得します。

3.10.8.1 シグネチャ

ItemInfo getItemInfo(String path, boolean resolveLinks, String sessionID);

引数 説明

String path

カタログ内のオブジェクトへのパスを指定します。

boolean resolveLinks

TRUEに設定され、カタログ内のパスがリンクを参照する場合、Oracle Business Intelligenceは、リンクが指すオブジェクトの情報を取得します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10.8.2 戻り値

ItemInfo構造体のオブジェクトのカタログ情報を戻します。詳細は、第2.11項「ItemInfo構造体」を参照してください。

3.10.9 getSubItems()メソッド

このメソッドを使用して、カタログ内のオブジェクトの子サブ項目のコレクションを取得します。

3.10.9.1 シグネチャ

List[] getSubItems(String path, String mask, boolean resolveLinks, GetSubItemsParams options, String sessionID);

引数 説明

String path

カタログ内の親オブジェクトへのパスを指定します。

String mask

取得する子サブ項目を示すマスクを指定します。マスク文字はアスタリスク(*)です。すべての子サブ項目を取得するには、アスタリスク1つを使用します。

boolean resolveLinks

TRUEに設定され、カタログ内のパスがリンクを参照する場合、リンクが指すオブジェクトの子サブ項目の情報が取得されます。

GetSubItemsParams options

オプション。GetSubItemsParams構造体に提供するパラメータを指定します。GetSubItemsParams構造体の詳細は、第2.9項「GetSubItemsParams構造体」を参照してください。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10.9.2 戻り値

ItemInfo構造体の子サブ項目のコレクションを戻します。詳細は、第2.11項「ItemInfo構造体」を参照してください。

3.10.10 maintenanceMode()メソッド

このメソッドを使用して、メンテナンスの間、カタログをロックします。

3.10.10.1 シグネチャ

void maintenanceMode(boolean flag, String sessionID);

引数 説明

boolean flag

カタログをロックする場合、TRUEを設定します。

String sessionID)

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10.11 moveItem()メソッド

このメソッドを使用して、カタログ内のオブジェクトをそのカタログ内の別の場所に移動します。

3.10.11.1 シグネチャ

void moveItem(String pathSrc, String pathDest, int flagACL, String sessionID);

引数 説明

String pathSrc

カタログ内のオブジェクトへの現在のパスを指定します。

String pathDest

カタログ内のオブジェクトを移動する場所を指定します。

int flagACL

セキュリティとともに項目を移動するかどうかを指定します。0は、セキュリティなしで項目を移動することを示します。1は、セキュリティとともに項目を移動することを示します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10.12 pasteItem2()メソッド

このメソッドを使用して、コピーした項目を貼り付けます。

3.10.12.1 シグネチャ

void pasteItem2(Binary stream DataHandler archive, String replacePath, int flagACL, int flagOverwrite, String sessionID);

引数 説明

Binary stream DataHandler archive

戻される項目のコンテンツを文字列またはバイトとして指定します。このフィールドで何を指定するかは、readObjectsメソッドにより決定されます。

String replacePath

コピーした項目を貼り付ける場所を指定します。

int flagACL

セキュリティとともに項目を貼り付けるかどうかを指定します。0は、セキュリティなしで項目を貼り付けることを示します。1は、セキュリティとともに項目を貼り付けることを示します。

int flagOverwrite

貼り付ける項目が既存の項目をオーバーライドするかどうかを指定します。0は、すべて置換することを示し、1は、古い項目を置換することを示し、2は、何も置換しないことを示し、3は、強制置換を示します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10.13 readObjects()メソッド

このメソッドを使用して、カタログからオブジェクトを読み込み、CatalogObject構造体を戻します。

3.10.13.1 シグネチャ

List[] readObjects(List[] paths, boolean resolveLinks, ErrorDetailsLevel errorMode, ReadObjectsReturnOptions returnOptions, String sessionID);

引数 説明

List[] paths

カタログ内のオブジェクトの場所を指定します。

boolean resolveLinks

TRUEに設定され、カタログ内のパスがリンクを参照する場合、オブジェクトはリンクが指す場所に書き込まれます。

ErrorDetailsLevel errorMode

CatalogObjects構造体のerrorInfoフィールドのエラー情報の量を指定します。詳細は、第2.7項「CatalogObject構造体」を参照してください。

ReadObjectsReturnOptions returnOptions

有効な値のリストを指定します。詳細は、「ReadObjectsReturnOptionsの列挙」を参照してください。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10.13.2 戻り値

CatalogObjectsの配列を戻します。


注意:

(無効なパスや権限が不十分であることなどにより)カタログ・オブジェクトに対する読取り操作に失敗した場合、そのオブジェクトのerrorInfoフィールドには、エラーの説明が含まれます。


3.10.14 removeFolder()メソッド

このメソッドを使用して、フォルダとそのコンテンツをカタログから削除します。フォルダとそのコンテンツ以外のオブジェクトを削除するには、 第3.10.7項「deleteItem()メソッド」を参照してください。

3.10.14.1 シグネチャ

void removeFolder(String path, boolean recursive, String sessionID);

引数 説明

String path

カタログ内のフォルダへのパスを指定します。

boolean recursive

TRUEに設定されている場合、指定したフォルダとそのコンテンツを削除します。FALSEに設定されている場合は、指定したフォルダが空の場合のみそのフォルダを削除し、空でなければ、例外メッセージを表示します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10.15 setItemAttributes()メソッド

このメソッドを使用して、指定したカタログ項目の属性フラグを設定します。

3.10.15.1 シグネチャ

void setItemAttributes (List[] path, int value, int valueOff, boolean recursive, String sessionID);

引数 説明

List[] path

カタログ内のフォルダへのパスを指定します。

int attributes

次のフラグの組合せを指定します。

1 = 読取りのみ 2 = アーカイブ 4 = 非表示 8 = システム

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10.16 setItemProperty()メソッド

このメソッドを使用して、カタログ内のオブジェクトのプロパティを設定します。

3.10.16.1 シグネチャ

void setItemProperty(List[] path, List[] name, List[] value, boolean recursive, String sessionID);

引数 説明

List[] path

カタログ内のオブジェクトへのパスを指定します。

List[] name

設定するプロパティの名前を指定します。

List[] value

プロパティの新しい設定を指定します。

boolean recursive

サブディレクトリ内の項目のプロパティを設定するかどうかを指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10.17 setOwnership()メソッド

このメソッドを使用して、指定した項目の所有権を取得します。

3.10.17.1 シグネチャ

void setOwnership(List[]path, Account owner, boolean recursive, String sessionID);

引数 説明

List[] path

カタログ内の所有権を取得するオブジェクトの場所を指定します。

Account owner

所有者として割り当てるアカウントを指定します。

boolean recursive

TRUEに設定されている場合、このアクションを指定したフォルダとそのコンテンツに適用します。FALSEに設定されている場合は、指定したフォルダが空の場合のみ、そのフォルダにこのアクションを適用し、空でなければ、例外メッセージを表示します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10.18 updateCatalogItemACL()メソッド

このメソッドを使用して、カタログ内の項目のアクセス制御リストを更新します。

3.10.18.1 シグネチャ

void updateCatalogItemACL(List[] path, ACL acl, UpdateCatalogItemACLParams options, String sessionID);

フィールド 説明

List[] path

カタログ内のオブジェクトへのパスを指定します。

ACL acl

アクセス制御リストを指定します。詳細は、第2.3項「ACL構造体」を参照してください。

UpdateCatalogItemACLParams options

追加パラメータを指定します。詳細は、第2.29項「UpdateCatalogItemACLParams構造体」を参照してください。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10.19 writeObjects()メソッド

このメソッドを使用して、カタログにオブジェクトの配列を書き込みます。

3.10.19.1 シグネチャ

List[] writeObjects(List[] catalogObjects, boolean allowOverwrite, boolean createIntermediateDirs, ErrorDetailsLevel errorMode, String sessionID);

引数 説明

List [] catalogObjects

カタログに書き込むオブジェクトを指定します。これはCatalogObject構造体で提供されます。CatalogObject構造体の詳細は、第2.7項「CatalogObject構造体」を参照してください。

オブジェクトに適用される項目プロパティの配列を除く、object.itemInfoのすべてのフィールドが無視されます。生成されるドキュメントのシグネチャは常にCOXmlDocument1となります。

boolean allowOverwrite

TRUEに設定されている場合、カタログ内にオブジェクトがすでに存在すると、これはオーバーライドされます。FALSEに設定されている場合、カタログ内にオブジェクトがすでに存在すると、これはオーバーライドされません。

boolean createIntermediateDirs

TRUEに設定され、カタログ内のパスがリンクを参照する場合、オブジェクトはリンクが指す場所に書き込まれます。

ErrorDetailsLevel errorMode

CatalogObjects構造体のerrorInfoフィールドのエラー情報の量を指定します。

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。


3.10.19.2 戻り値

ErrorInfoオブジェクトの配列。

3.11 XMLViewServiceサービス

このサービスを使用して、Oracle BI EEプレゼンテーション・サービスから結果をXML形式で取得します。表3-19に、サポートされるメソッドを示します。

表3-19 XMLViewサービス・メソッド

メソッド名 説明

第3.11.2項「cancelQuery()メソッド」


現在の問合せを取り消します。

第3.11.3項「executeSQLQuery()メソッド」


SQL問合せを実行します。

第3.11.4項「executeXMLQuery()メソッド」


XML問合せを実行します。

第3.11.5項「fetchNext()メソッド」


データ行の次のページを戻します。

第3.11.6項「getPromptedFilters()メソッド」


プロンプト・フィルタのある分析の列のみを含むフィルタXML構造体を戻します。

第3.11.7項「upgradeXML()メソッド」


リクエストしたオブジェクトのアップグレード・バージョンを戻します。


3.11.1 XMLQueryOutputFormatの列挙

この列挙では、executeSQLQuery()メソッドおよびexecuteXMLQuery()メソッドの有効な値のリストを指定します。たとえば、データ行とメタデータ、あるいはデータ行のみを戻すことができます。表3-20に、この列挙の値をリストします。


注意:

XMLQueryOutputFormatの1つの値のみを選択できます。


表3-20 XMLQueryOutputFormatの列挙値

説明

String SAWRowsetData

問合せでデータ行のみを戻すことを指定します。

String SAWRowsetSchema

問合せでメタデータのみを戻すことを指定します。

String SAWRowsetSchemaAndData

問合せでメタデータとデータ行の両方を戻すことを指定します。


3.11.2 cancelQuery()メソッド

このメソッドを使用して、問合せを取り消し、その問合せに関連付けられたリソースをクリーンアップします。このメソッドは、問合せの行セットが、戻されたデータセットの最後の行までスクロールされない場合にのみ使用されます。


注意:

戻されたデータセットで、問合せ行セットが最後の行までスクロールされるときに、このメソッドを使用すると、問合せデータは、最後のfetchNextメソッドが起動される際にクリーンアップされます。


3.11.2.1 シグネチャ

void cancelQuery(String queryID, String sessionID);

引数 説明

String queryID

問合せの一意のIDを指定します。

String sessionID

セッションの一意のIDを指定します。


3.11.3 executeSQLQuery()メソッド

このメソッドを使用して、SQL問合せを実行し、その問合せの結果を戻します。


注意:

戻される結果が1ページを超える場合、fetchNext()メソッドを使用して、行の次のページを戻す必要があります。


3.11.3.1 シグネチャ

QueryResults executeSQLQuery(String sql, XMLQueryOutputFormat outputFormat, XMLQueryExecutionOptions executionOptions, String sessionID);

引数 説明

String sql

実行するSQLコードの文字列を指定します。

XMLQueryOutputFormat outputFormat

出力形式を指定します(詳細は、第2.31項「XMLQueryExecutionOptions構造体」を参照してください)。

XMLQueryExecutionOptions executionOptions

問合せ実行オプションを指定します(詳細は、第2.31項「XMLQueryExecutionOptions構造体」を参照してください)。

String sessionID

セッションの一意のIDを指定します。


3.11.3.2 戻り値

QueryResults構造体の1行以上のデータとして、問合せの結果を戻します(詳細は、第2.15項「QueryResults構造体」を参照してください)。

3.11.4 executeXMLQuery()メソッド

このメソッドを使用して、XML問合せを実行し、その問合せの結果を戻します。


注意:

戻される結果が1ページを超える場合、fetchNext()メソッドを使用して、行の次のページを戻す必要があります。


3.11.4.1 シグネチャ

QueryResults executeXMLQuery(ReportRef report, XMLQueryOutputFormat outputFormat, XMLQueryExecutionOptions executionOptions, ReportParams reportParams, String sessionID);

引数 説明

ReportRef reportRef

ReportRef共通構造体で提供される分析定義を指定します。

XMLQueryOutputFormat outputFormat

出力形式を指定します(詳細は、第2.31項「XMLQueryExecutionOptions構造体」を参照してください)。

XMLQueryExecutionOptions executionOptions

問合せ実行オプションを指定します(詳細は、第2.31項「XMLQueryExecutionOptions構造体」を参照してください)。

ReportParams reportParams

オプション。実行前に分析に適用するフィルタまたは変数を指定します。この情報は、ReportParams共通構造体で提供されます。ReportParams構造体の詳細は、第2.17項「ReportParams構造体」を参照してください。

String sessionID

セッションの一意のIDを指定します。


3.11.4.2 戻り値

QueryResults構造体の1行以上のデータとして、問合せの結果を戻します(詳細は、第2.15項「QueryResults構造体」を参照してください)。

3.11.5 fetchNext()メソッド

このメソッドを使用して、問合せで取得した行の次のページを戻します。


注意:

戻されたページには、行が含まれていない場合があります。完了フラグが設定されていない場合、残りの行は即座に使用できない場合があります。


3.11.5.1 シグネチャ

QueryResults fetchNext(String queryID, String sessionID);

引数 説明

String queryID

一意の問合せIDを指定します。これはQueryResultsオブジェクトで戻されます。

String sessionID

セッションの一意のIDを指定します。


3.11.5.2 戻り値

QueryResults構造体の1行以上のデータとして、問合せ結果の次のページを戻します(詳細は、第2.15項「QueryResults構造体」を参照してください)。

3.11.6 getPromptedFilters()メソッド

このメソッドを使用して、保存された分析のプロンプト列または、分析のXML定義からのプロンプト列を取得します。プロンプト列を含む分析を作成するには、これに isPrompted演算子を割り当てる必要があります。

3.11.6.1 シグネチャ

List[] getPromptedFilters(ReportRef report, String sessionID);

引数 説明

ReportRef report

分析のreportPathまたはreportXml (レポート定義)を指定します。

String sessionID

セッションの一意のIDを指定します。


3.11.7 upgradeXML()メソッド

このメソッドを使用して、カタログ外のOracle BI EEオブジェクトをアップグレードします。このメソッドでは、オブジェクトをOracle BI EE 10gからOracle BI EE 11gにアップグレードします。このメソッドは、主にOracle BIのMicrosoft Office用アドインに使用し、カタログではなくOracle BI Office内に保存されている分析をアップグレードします。Oracle BI Officeカタログ内のオブジェクトをアップグレードする場合のみ、このメソッドを使用する必要があります。

executeXmlQueryなどのメソッドを使用し、ReportRef引数によりOracle BI EE 10gレポート定義を渡す場合、そのレポートは問合せが実行される前にアップグレードされます。

3.11.7.1 シグネチャ

String upgradeXML(String xml, String sessionID);

引数 説明

String xml

カタログ・オブジェクトのXMLを指定します。

String sessionID

セッションの一意のIDを指定します。