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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B63033-03
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2 Oracle BI EE Webサービスで使用する構造体について

この章では、Oracle Business Intelligenceのセッション・ベースWebサービスで使用する構造体について説明します。

このドキュメントでは、JavaScriptに類似した構文を使用して構造体を表現します。正確な構文および実装は、アプリケーション開発環境で使用されるSOAPコード生成ツールおよびターゲット言語により異なります。

この章の内容は次のとおりです。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 AccessControlToken構造体

この構造体を使用して、アクセス制御リストの特定のアカウントに許可されたパーミッションを説明します。この構造体は、SecurityServiceサービスで使用します。

表2-1に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-1 AccessControlToken構造体のフィールド

フィールド 説明

Account account

Account構造体への参照を指定します。

int permissionMask

次のフラグの組合せを指定します。

1 = アイテムの内容を読むパーミッション

2 = ディレクトリをトラバースするパーミッション

4 = アイテムの内容を変更するパーミッション

8 = アイテムを削除するパーミッション

16 = 他のアカウントにパーミッションを設定するパーミッション

32 = アイテムの所有権を得るパーミッション

2048 = Oracle BI Publisherレポートを生で実行するパーミッション

4096 = Oracle BI Publisherレポートをスケジュールするパーミッション

8192 = Oracle BI Publisherレポートの出力を参照するパーミッション


2.2 Account構造体

この構造体を使用して、ユーザー名やグループ名を保持します。これは、名前がユーザー名かグループ名かを示すフラグを持っています。この構造体は、SecurityServiceサービスで使用します。

表2-2に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-2 Account構造体のフィールド

フィールド 説明

String accountName

アカウント名またはグループ名を指定します。

int accountType

アカウントがユーザーか、グループか、または両方かを指定します(0 = ユーザー、1 = カタログ・グループ、2 = アプリケーション・ロール、3 = すべて)。

このフィールドの高度な使用方法として、次のことに注意してください。accountTypeが4以上の場合、システムはNameまたはGUIDをパターンとして扱います。すなわち、accountTypeはユーザーをフェッチする場合は4、カテゴリ・グループをフェッチする場合は5、アプリケーション・ロールをフェッチする場合は6、すべてのパターンの場合は7となります。このフィールドをこのように使用した場合、コストがかかり低速になるうえ、システムが大量にレコードを返却する原因となる可能性があります。Accountを受け取ると、NameとGUIDの両方が設定されます。accountTypeは、ユーザーの場合は0、カタログ・グループの場合は1、アプリケーション・ロールの場合は4となります。

String GUID

アカウントを識別する一意のIDを指定します。


2.3 ACL構造体

この構造体を使用して、アクセス制御リスト(ACL)を保持します。この構造体は、SecurityServiceサービスで使用します。

表2-3に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-3 ACL構造体のフィールド

フィールド 説明

AccessControlToken[] accessControlTokens

パーミッションの全リストを指定します。

String dummy

内部で使用します。


2.4 ArrayofGUIDS構造体

この構造体を使用して、保存した結果セットを表すGUIDのリストを指定します。この構造体は、SecurityServiceサービスで使用します。

表2-4に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-4 ArrayofGUIDS構造体のフィールド

フィールド 説明

String[] guid

保存した結果セットを表すGUIDのリストを指定します。


2.5 AuthResult構造体

この構造体を使用して、認可時の認証の詳細を指定します。この構造体は、SecurityServiceサービスで使用されています(impersonateex()メソッドおよびlogonex()メソッドの中で)。

表2-5に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-5 AuthResult構造体のフィールド

フィールド 説明

String sessionID

セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。

boolean authCompleted

TRUEに設定されている場合、認可は完了しています。FALSEに設定されている場合、認可のプロセスの最中であるため、再度logonexかimpersonatexのプロセスをコールします。


2.6 CatalogItemsFilter構造体

パスとタイムスタンプをもとにカタログ項目および変更をフィルタするために、この構造体を使用します。この構造体は、ReplicationServiceサービスで使用します。

表2-6に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-6 CatalogItemsFilter構造体のフィールド

フィールド 説明

String[] items

フィルタに含めるフォルダおよびその子フォルダを指定します。この値がNULLの場合、カタログのすべてのノードが含まれます。

Calendar from

フィルタする期間を指定します。その期間中のタイムスタンプを持つ項目および変更のみがフィルタを満たします。これらフィールドのいずれかまたは両方がNULLである場合、そのフィールドに対する範囲設定がないものとされます。

Calendar to

フィルタする期間を指定します。その期間中のタイムスタンプを持つ項目および変更のみがフィルタを満たします(from <= タイムスタンプ <= to)。これらフィールドのいずれかまたは両方がNULLである場合、そのフィールドに対する範囲設定がないものとされます。


2.7 CatalogObject構造体

この構造体を使用して、単一のメソッドにおける特定のカタログ・オブジェクトのすべての情報を取得または指定します。この構造体はWebCatalogServiceサービスで使用します。

表2-7に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-7 CatalogObject構造体のフィールド

フィールド 説明

String catalogObject

オブジェクトのXML表現を指定します。

catalogObjectBytes

カタログ・オブジェクトから返却されるコンテンツが文字列かバイトかを指定します。このフィールドで指定するものは、readObjectsメソッドによって決まります。

ItemInfo itemInfo

ItemInfo共通構造体で提供されているオブジェクトのカタログ情報を指定します。

ItemInfo構造体の詳細は、第2.11項「ItemInfo構造体」を参照してください。

ErrorInfo errorInfo

readObjectsメソッドのErrorDetails引数の指定を受けて、提供するエラー情報のレベルを指定します。


2.8 ErrorInfo構造体

この構造体を使用して、プレゼンテーション・カタログ・サービスのメソッドを呼び出す際のエラー情報を取得します。この構造体は、WebCatalogServiceサービスで使用します。

表2-8に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-8 ErrorInfo構造体のフィールド

フィールド 説明

String code

表示するエラー・コードを指定します。

String context

エラーが起きたサービスおよびメソッドを指定します。

String details

エラーの詳細を指定します。

String message

可読形式のエラーの説明を指定します。


2.9 GetSubItemsParams構造体

この構造体を使用して、getSubItemsメソッドで使用されているオプションのパラメータを保持します。この構造体は、WebCatalogServiceサービスで使用します。

表2-9に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-9 GetSubItemsParams構造体のフィールド

フィールド 説明

GetSubItemsFilter filter

内部でのみ使用されます。

boolean includeACL

TRUEに設定されている場合、結果のItemInfo構造体にACL情報が含まれます。

int withPermissionおよびint withPermissionMask

結果のアイテム・コレクションをアクセス・レベルでフィルタすることを指定します。次の式でtrueとなるアイテムのみが結果に含まれます。

(itemPermission & withPermissionMask) = (withPermission & withPermissionMask)

itemPermissionは、現在のカタログ項目におけるパーミッション・フラグの組合せです。

int withAttributesおよび

int withAttributesMask

結果のアイテム・コレクションを属性フラグでフィルタすることを指定します。次の式でtrueとなるアイテムのみが結果に含まれます。

(itemAttributes & withAttributesMask) = (withAttributes & withAttributesMask)

itemAttributesは、現在のカタログ項目における属性フラグの組合せです。


2.10 ImportError構造体

この構造体を使用して、インポート時の失敗の原因を説明します。この構造体は、ReplicationServiceサービスで使用します。

表2-10に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-10 ImportError構造体のフィールド

フィールド 説明

String item

変更されたアイテムへのパスを指定します。例: /users/jchan/analyses/。

String operation

内部でのみ使用されます。

String catalogError

失敗の理由を説明するエラー文字列を指定します。

String file

どのファイルでエラーが発生したかを指定します。

String line

どの行でエラーが発生したかを指定します。


2.11 ItemInfo構造体

この構造体を使用して、オブジェクトのカタログ情報を保持します。この構造体は、WebCatalogServiceサービスで使用します。

表2-11に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-11 ItemInfo構造体のフィールド

フィールド 説明

String path

カタログ内のオブジェクトへのパスを指定します。例: /users/jchan/analyses/。

ItemInfoType type

型を示す文字列を指定します。有効な値は次のとおりです。

  • Folder

  • Link

  • Missing

  • NoAccess

  • Object

String caption

カタログのオブジェクトのローカル名を指定します。たとえば、フランス語では「My Folders」は「Mes Dossiers」と表示されます。

int attributes

次のフラグの組合せを指定します。

1 = 読取りのみ 2 = アーカイブ 4 = 非表示 8 = システム

Calendar lastModified

オブジェクトを最後に変更した日付と時間をカレンダ形式で指定します。

Calendar created

カタログにオブジェクトを作成(保存)した日付と時間をカレンダ形式で指定します。

Calendar accessed

ユーザーがオブジェクトに最後にアクセスした日付と時間をカレンダ形式で指定します。

String signature

カタログ・オブジェクトのシグネチャを指定します。

NameValuePair[] itemProperties

オブジェクト・プロパティの配列を指定します。

ACL aclXX

このカタログ項目のアクセス制御リストを指定します。

Account owner

オブジェクトのオーナーを指定します。

String targetPath

ItemInfoTypeフィールドが「Link」に設定されている場合、このフィールドはオブジェクトのターゲット・パスを指定します。


2.12 NameValuePair構造体

この構造体を使用して、名前付きプロパティを指定します(COLOR=REDなど)。この構造体は、WebCatalogServiceサービスで使用します。

表2-12に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-12 NameValuePair構造体のフィールド

フィールド 説明

String name

プロパティの名前を示す文字列を指定します(COLORなど)。

String value

値を示す文字列を指定します(REDなど)。


2.13 PathMap構造体

この構造体を使用して、出力メソッドに含まれているデータのコピー先を指定します。この構造体は、ReplicationServiceサービスで使用します。

表2-13に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-13 PathMap構造体のフィールド

フィールド 説明

PathMapEntry pathMapEntries

出力メソッドに含まれているデータのコピー先を指定します。


2.14 Privilege構造体

この構造体を使用して、グローバル権限を表します。Oracle BI EEでは、「権限の管理」画面を使用してこれらの権限を構成します。この構造体は、第3.9項「SecurityServiceサービス」で使用します。

表2-14に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-14 Privilege構造体のフィールド

フィールド 説明

String name

権限の名前を指定します。

String description

権限の説明を指定します。


2.15 QueryResults構造体

この構造体を使用して、問合せ実行時の問合せ詳細を指定します。この構造体は、第3.11項「XMLViewServiceサービス」 (executeXMLQueryメソッド)で使用します。

表2-15に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-15 QueryResults構造体のフィールド

フィールド 説明

String rowset

文字列にエンコードされた行セットXMLを指定します。

String queryID

fetchNextコールで使用できる問合せの一意なIDを指定します。

boolean finished

TRUEに設定されている場合、返却する行がもうないことを意味します。FALSEに設定されている場合、行を返却するために再度fetchNextコールが必要であることを意味します。


2.16 ReportHTMLOptions構造体

この構造体を使用して、結果をHTMLページに表示するオプションを定義します。この構造体は、第3.2項「HtmlViewServiceサービス」で使用します。

表2-16に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-16 ReportHTMLOptions構造体のフィールド

フィールド 説明

boolean enableDelayLoading

内部でのみ使用します。このフィールドは常に1が設定されます。これは、Oracle Business Intelligence Webサービスはすぐに結果を提供する必要がなく、結果待ちであるというメッセージを表示することを意味します。

String linkMode

ドリルまたはリンクを現在のブラウザ・ウィンドウで表示するか、新しいブラウザ・ウィンドウで表示するかを指定します。有効な値の詳細は、第2.16.1項「ReportHTMLLinksMode列挙」を参照してください。


2.16.1 ReportHTMLLinksMode列挙

この列挙は、ReportHTMLOptions構造体のReportHTMLLinksModeフィールドで有効な値のリストを指定します。

表2-17に、この列挙の値をリストします。

表2-17 ReportHTMLLinksMode列挙の値

説明

String InPlace

ドリルまたはリンクは、ページのその他の部分を変更せず、現在の分析の内容のみを置き換えることを指定します。

String NewPage

ドリルまたはリンクを新しいブラウザ・ウィンドウで表示することを指定します。

String SamePage

ドリルまたはリンクは現在のブラウザ・ウィンドウを置き換えることを指定します。


2.17 ReportParams構造体

この構造体を使用して、分析の既存のフィルタおよび変数を置き換えます。この構造体は、Oracle BI EE Webサービスのすべてのサービスで共通です。

表2-18に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-18 ReportParams構造体のフィールド

フィールド 説明

String[] filterExpressions

Oracle Business Intelligence Webサービスのフィルタ式の配列を指定します(形式は、Object[] filter_expression, filter_expression ...)。

Variable[] variables

メソッド実行前に設定する変数値の配列を指定します。この構造体は、第3.11.4項「executeXMLQuery()メソッド」および第3.7.3項「generateReportSQL()メソッド」で使用します。

NameValuePair[] nameValues

NULLに設定します。このフィールドは内部で使用します。

TemplateInfo[] templateInfos

NULLに設定します。このフィールドは内部で使用します。

String viewName

分析のXMLデータを生成する際に、どのビューを使用するのかを指定します。


表2-19に、分析にフィルタ式を適用する方法を示します。

表2-19 Oracle BI EE Webサービスの分析にフィルタ式を適用する方法

手順 内部処理

1

分析のXML表現と各フィルタ式を取得します。

2

各式要素ごとに、sqlExpression型の子ノードを特定(型はxsi:type attributeの値によって決定)し、その内部テキストを参照します。

3

分析XMLにおいて、内部テキストが前述の手順で特定されたものと合致するsqlExpression型の子ノードを持つすべてのノードを特定します。

4

ステップ3で特定したすべてのノードを、ステップ2の式で置き換えます。


表2-20に、分析に変数を適用する方法を示します。

表2-20 Oracle BI EE Webサービスの分析に変数を適用する方法

手順 内部処理

1

分析のXML表現を取得します。

2

各変数ごとに、variable型で、属性範囲が分析と同じで、変数名と合致する内部テキストを持つすべてのノードを、分析XMLから特定します。

3

ステップ2で特定した各ノードを、新しい変数値で置き換えます。


2.18 ReportRef構造体

この構造体を使用して、次のいずれかの方法で分析を参照します。

表2-21に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-21 ReportRef構造体のフィールド

フィールド 説明

String reportPath

カタログの分析へのパスを提供する文字列値を指定します。例: /users/jchan/analyses/。

String reportXML

分析を定義するXMLを含む文字列値を指定します。


2.19 SAColumn構造体

この構造体を使用して、サブジェクト・エリアの論理列を表します。この構造体は、第3.5項「MetadataServiceサービス」で使用します。

表2-22に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-22 SAColumn構造体のフィールド

フィールド 説明

String name

SQL文で使用する列名を指定します。

String displayName

Oracle Business Intelligence Answersで使用するローカル名を指定します。

String description

列名の説明を保持する文字列を指定します。

boolean nullable

TRUEに設定されている場合、列はNULLとなる場合があります。

String dataType

列が保持するデータ型を指定します。詳細は、第2.19.1項「SADataType値」を参照してください。

boolean aggregateable

TRUEに設定されている場合、列は集計できます。

String aggrRule

列が集計データを保持する場合、この値は使用されている集計の種類を指定します。詳細は、第2.19.2項「AggregationRule値」を参照してください。


2.19.1 SADataType値

SADataTypeは、列が保持するデータの型を指定します。次のリストに、利用可能なデータ型を示します。

  • BigInt

  • Binary

  • Bit

  • Char

  • Coordinate

  • Date

  • Decimal

  • Double

  • Float

  • Integer

  • Invalid

  • LongVarBinary

  • LongVarChar

  • Numeric

  • Real

  • SmallInt

  • Time

  • TimeStamp

  • TinyInt

  • Unknown

  • VarBinary

  • VarChar

2.19.2 AggregationRule値

SADataTypeは、列のデフォルト集計ルールを指定します。次のリストに、利用可能な集計関数を示します。

  • Avg

  • BottomN

  • Complex

  • Count

  • CountDistinct

  • CountStar

  • DimensionAggr

  • First

  • Last

  • Max

  • Min

  • None

  • Percentile

  • Rank

  • ServerDefault

  • SubTotal

  • Sum

  • TopN

2.20 SASubjectArea構造体

この構造体を使用して、サブジェクト・エリア属性を表します。この構造体は、第3.5項「MetadataServiceサービス」で使用します。

表2-23に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-23 SASubjectArea構造体のフィールド

フィールド 説明

String name

SQL文で使用する表名を指定します。

String displayName

Oracle Business Intelligence Answersで使用するローカル名を指定します。

String description

サブジェクト・エリアの説明を指定します。

SATable[] tables

このサブジェクト・エリアの表のコレクションを指定します。SATable構造体の詳細は、第2.21項「SATable構造体」を参照してください。


2.21 SATable構造体

この構造体を使用して、サブジェクト・エリアの論理表を表します。この構造体は、第3.5項「MetadataServiceサービス」で使用します。

表2-24に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-24 SATable構造体のフィールド

フィールド 説明

String name

SQL文で使用する表名を指定します。

String displayName

Oracle Business Intelligence Answersで使用するローカル名を指定します。

String description

表名の説明を指定します。

SAColumn[] columns

表の列の配列を指定します。SAColumn構造体の詳細は、第2.19項「SAColumn構造体」を参照してください。


2.22 SAWLocale構造体

この構造体を使用して、現在のセッションのロケールを定義します。この構造体は、第3.8項「SAWSessionServiceサービス」で使用します。

表2-25に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-25 SAWLocale構造体のフィールド

フィールド 説明

String language

言語コードを指定します。言語の値は、Javaのjava.util.Localeクラス(ISO-639、ISO-3166)で使用されているものに準拠します。

String country

国コードを指定します。国の値は、Javaのjava.util.Localeクラス(ISO-639, ISO-3166)で使用されているものに準拠します。


2.23 SAWSessionParameters構造体

この構造体を使用して、現在のセッションにおけるオプションのパラメータを定義します。この構造体は、第3.8項「SAWSessionServiceサービス」で使用します。

表2-26に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-26 SAWSessionParameters構造体のフィールド

フィールド 説明

SAWLocale locale

使用するロケールを指定します(SAWLocale構造体で提供)。SAWLocale構造体の詳細は、第3.8項「SAWSessionServiceサービス」を参照してください。

String userAgent

現在のセッションでHTMLViewサービスを使用するかどうかを指定します。これは、Oracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービスのHTMLコンテンツが表示される、ブラウザのuserAgent文字列を指定します。Oracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービスは、この情報を使用してブラウザ固有のHTMLを作成します。

String syndicate

内部でのみ使用します。

LogonParameter logonParams

認証で使用するパラメータを指定します。

boolean asyncLogon

TRUEに設定されている場合、非同期ログインが有効になります。FALSE(デフォルト)に設定されている場合、非同期ログインは無効となります。

String sessionID

セッションの一意のIDを指定します。このフィールドは、第3.8.9項「logonex()メソッド」および第3.8.5項「impersonateex()メソッド」で使用します。


2.24 SegmentationOptions構造体

この構造体を使用して、Oracle Marketing Analyticsのユーザー・インタフェースで指定されているデフォルトを上書きする、セグメントまたはセグメント・ツリーを定義します。この構造体は、第3.5項「MetadataServiceサービス」で使用します。

表2-27に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-27 SegmentationOptions構造体のフィールド

フィールド 説明

OverrideType cacheOverride

Oracle Marketing Analyticsにおける今後の更新カウント・リクエストに対するブロックをキャッシュのユーザー・インタフェース・オプションをどのように上書きするかを指定します。

デフォルトに設定されている場合、構造体でのキャッシュ・オーバーライドが指定されていないか、構造体が指定されていません。デフォルト値は、各基準ブロックのユーザー・インタフェース・オプションで定義されているものを使用することを指定しています。

Noneに設定されている場合、システムはユーザー・インタフェースで定義された値をオーバーライドし、すべての基準ブロックで今後の更新カウント・リクエストに対するブロックをキャッシュのユーザー・インタフェース・オプションを無効にします。

Allに設定されている場合、システムはユーザー・インタフェースで定義された値をオーバーライドし、すべての基準ブロックで今後の更新カウント・リクエストに対するブロックをキャッシュユーザー・インタフェースのオプションを有効にします。

OverrideType countOverride

システムがカウント数の生成にgetCountsメソッドを使用するべきかを指定します。

デフォルトに設定されている場合、構造体でのカウントのオーバーライドが指定されていないか、構造体が指定されていません。

Allに設定されている場合、システムはgetCountsメソッドを実行します。Allに設定されている場合、システムはすべての基準ブロックに対してカウント数を計算します。

NameValuePair
govRules

セグメントまたはセグメント・ツリーに対する契約計画ルールを適用するための値を指定します。

NameValuePair
prompts

セグメントまたはセグメント・ツリーの列に適用するプロンプト値を指定します。このプロセスは、カウント生成時にデータをフィルタします。

このフィールドに値を提供しない場合、システムはセグメントの列に対してフィルタ基準を適用しません。

Boolean removeCacheHits

カウント情報を含むキャッシュ・エントリの消去を指定します。

Trueに設定されている場合、システムは最新のデータに対して問合せを行います。これを行うため、システムはターゲットのセグメントまたはセグメント・ツリーのカウント情報を持つすべての既存キャッシュ・エントリを削除します。システムはその後、getCountsメソッドで計算された新しいカウント数エントリで、キャッシュのデータを再移入します。

BigDecimal samplingFactor

カウントを計算するデータセットのサイズを指定します。getCountsメソッドは、この値によって決定するデータのサブセットに対し、すべての基準ブロックのカウント数を計算します。

デフォルト値は100です。このデフォルト値によって、カウント数は全データセットに対して計算されます。


2.25 SessionEnvironment構造体

この構造体を使用して、現在のセッションの環境情報を返却します。この構造体は、第3.8項「SAWSessionServiceサービス」で使用します。

表2-28に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-28 SessionEnvironment構造体のフィールド

フィールド 説明

String userName

現在のユーザーの名前を指定します。

ItemInfo homeDirectory

カタログにおけるユーザーのホーム・ディレクトリへのフルパスを指定します。例: /users/<ユーザー・ログインID>。

ItemInfo[] SharedDirectories

現在のユーザーが最低でも読取りアクセス権を持つ共有ディレクトリへのフルパスを指定します。

注意: デフォルトでは、「/shared」ディレクトリの直下をリストできるのは管理者のみです。ユーザーによる共有エリアのナビゲートは、SessionEnvironmentオブジェクトの取得のみです。


2.26 StartPageParams構造体

この構造体を使用して、startPageメソッド起動のオプションを定義します。この構造体は、第3.2項「HtmlViewServiceサービス」で使用します。

表2-29に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-29 StartPageParams構造体のフィールド

フィールド 説明

String idsPrefix

HTMLページでの名前の競合を回避するために、すべてのHTML要素のIDや名前と併用する接頭辞を指定します。

boolean dontUseHttpCookies

TRUEに設定されている場合、Oracle Business Intelligenceプレゼンテーション・サービスはsessionIDを渡すためにCookieを使用できません。そのかわり、sessionIDがコールバックURLにパラメータとして含まれます。


2.27 TreeNodePath構造体

この構造体を使用して、セグメント・ツリーのブランチに対するセグメント・ツリー・パスとブランチIDを指定します。この構造体は、第3.4項「JobManagementServiceサービス」で使用します。

表2-30に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-30 TreeNodePath構造体のフィールド

フィールド 説明

String treeNode

リストに含めるメンバーを保持するセグメント・ツリーのブランチID番号を指定します。

String treePath

セグメント・ツリーへのパスを指定します。


2.28 UpdateACLParams構造体

この構造体を使用して、updateACLメソッド起動のオプションを設定します。この構造体は、第3.9項「SecurityServiceサービス」で使用します。

表2-31に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-31 UpdateACLParams構造体のフィールド

フィールド 説明

UpdateACLMode updateFlag

ACLモードの更新方法を指定します。詳細は、第2.28.1項「UpdateACLMode列挙」を参照してください。


2.28.1 UpdateACLMode列挙

この列挙は、UpdateACLParams構造体の更新フラグで有効な値のリストを指定します。

表2-32「UpdateACLMode列挙の値」に、この列挙の値をリストします。

表2-32 UpdateACLMode列挙の値

説明

String ReplaceACL

更新するACLの値を指定します。

String ReplaceForSpecifiedAccounts

ACLで更新するアカウントのリストを指定します。

String DeleteAccountsFromACL

ACLから削除するアカウントのリストを指定します。


2.29 UpdateCatalogItemACLParams構造体

この構造体を使用して、第3.10.18項「updateCatalogItemACL()メソッド」で追加のパラメータを提供します。この構造体は、第3.10項「WebCatalogServiceサービス」で使用します。

表2-33に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-33 UpdateCatalogItemACLParams構造体のフィールド

フィールド 説明

UpdateACLMode updateFlag

ACLモードの更新方法を指定します。詳細は、第2.28.1項「UpdateACLMode列挙」を参照してください。

boolean recursive

TRUEに設定されている場合、メソッドはカタログ項目と、パスによって識別されるそのすべての子孫に適用されます。FALSEに設定されている場合、メソッドはカタログ項目にのみ適用されます。


2.30 Variable構造体

この構造体を使用して、分析の変数を参照し、他の変数で置き換えます。この構造体は、Oracle BI EE Webサービスのすべてのサービスで共通です。

表2-34に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-34 Variable構造体のフィールド

フィールド 説明

String name

置き換える変数の名前を示す文字列を指定します。

Object value

変数の値を指定します。


2.31 XMLQueryExecutionOptions構造体

この構造体を使用して、問合せにおけるオプションのパラメータを指定します。この構造体は、第3.11項「XMLViewServiceサービス」 (executeXMLQueryメソッドの中)で使用します。

表2-35に、この構造体のフィールドをリストします。

表2-35 XMLQueryExecutionOptions構造体のフィールド

フィールド 説明

boolean async

TRUEに設定されている場合、非同期問合せ実行が有効です。FALSEに設定されている場合、非同期問合せ実行は無効です。

int maxRowsPerPage

executeXMLQueryまたはfetchNextメソッドによって返却される行の最大数を指定します。

boolean refresh

TRUEに設定されている場合、データをリフレッシュするためにサーバーが問合せを再送信します。FALSEに設定されている場合、Oracle Business Intelligence Serverはキャッシュにあるデータを使用します。

boolean presentationInfo

TRUEに設定されている場合、ローカライズされたプレゼンテーション情報を、レコード・セットXMLのメタデータ・セクションに格納します。

プレゼンテーション情報は次のものから構成されます。

  • 列ヘッダー情報(columnHeadingフィールドに格納されています)。

  • 表ヘッダー情報(tableHeadingフィールドに格納されています)。

String type

問合せIDを指定します。このIDは、エラーを診断する際に、ログで使用できます。