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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Edition XMLスキーマ・リファレンス
11gリリース1(11.1.1)
B66708-02
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1 Oracle BIサーバーMDS XML APIについて

この章では、Oracle Metadata ServicesおよびOracle BIリポジトリと互換性があるXML形式である、Oracle BIサーバーのMDS XMLについて説明します。Oracle Business Intelligenceには、Oracle BIリポジトリのメタデータをMDS XML形式のXMLドキュメントのセットとして保存する機能が用意されています。

この機能により、Oracle BIリポジトリの開発用にサード・パーティのソース・コントロール管理(SCM)システムを統合して使用できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のリポジトリ開発のためのソース・コントロール管理システムの使用方法に関する項を参照してください。


注意:

MDS XML形式は、Oracle BIサーバーXML APIで生成されるXMLとは異なる形式です。このAPIでは、Oracle BIリポジトリのメタデータが1つのXMLファイルに生成されます。Oracle BIサーバーXML APIの詳細は、第6章「Oracle BIサーバーXML APIについて」を参照してください。


この章には次のトピックが含まれます:

1.1 Oracle BIサーバーMDS XML APIについて

Oracle BIサーバーのMDS XMLリポジトリ・ファイルの内容および構造は、次のスキーマ要素ファイルで定義されます。

これらのファイルは次の場所にあります。

ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin

MDS XMLメタデータ・オブジェクトの関係を確認する際にこれらのファイルを表示できますが、変更することはできません

1.2 MDS XMLの生成

管理ツール内で、またはコマンドライン・ユーティリティを使用して、既存のリポジトリ・ファイルからMDS XMLを生成できます。

この項には次のトピックが含まれます:

1.2.1 管理ツールを使用した既存RPDからのMDS XMLの生成

次の手順を実行し、管理ツールを使用して既存のリポジトリ・ファイルからMDS XMLを生成します。

  1. 管理ツールで、既存のリポジトリ・ファイル(RPD)をオフライン・モードで開きます。

  2. 「ファイル」を選択し、「名前を付けて保存」を選択し、「MDS XMLドキュメント」を選択します。

  3. MDS XMLリポジトリ・ファイルのルートの場所を選択し、「OK」をクリックします。

出力ファイルは、次のパスの下の各ディレクトリに生成されます。

  • root_location/oracle/bi/server/base

生成されるディレクトリの数は、リポジトリの複雑さによって異なります。

C:\SampleApp_MDSをルートの場所として選択した場合の出力ディレクトリの構造は、図1-1のようになります。

図1-1 MDS XML要素を含むディレクトリ例

図1-1の説明が続きます
「図1-1 MDS XML要素を含むディレクトリ例」の説明

1.2.2 コマンドライン・ユーティリティを使用した既存RPDからのMDS XMLの生成

Oracle Business Intelligenceには、リポジトリ・ファイルからMDS XML出力を生成するためのbiserverxmlgenコマンドライン・ユーティリティが用意されています。

biserverxmlgenを実行する前に、まずbi-initを実行し、ご使用のOracleインスタンスに対して初期化されたコマンド・プロンプトまたはシェル・ウィンドウを起動する必要があります。このユーティリティは、LinuxおよびUNIXシステムではbi-init.shと、管理ツールのクライアント・インストールではbi-init.batと、他のすべてのWindowsのインストール・タイプではbi-init.cmdと呼ばれます。

たとえば、Windowsの場合は次のようにします。

  1. Windowsのエクスプローラで、インストール・タイプに適した場所に移動します。

    • クライアント・インストール:

      ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin
      
    • その他のすべてのインストール:

      ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup
      
  2. bi-init.cmd (またはクライアント・インストールの場合はbi-init.bat)をダブルクリックし、ご使用のOracleインスタンスに対して初期化されたコマンド・プロンプトを表示します。

  3. コマンド・プロンプトで、必要なオプションを指定してbiserverxmlgenを入力します。引数やパラメータを指定せずにbiserverxmlgenを実行すると、使用方法を表示できます。

biserverxmlgenを使用して既存のリポジトリ・ファイルからMDS XML出力を生成するには、コマンド・プロンプトで次を実行します。

biserverxmlgen -M -R repository_pathname [-P password] -D output_directory [-8] [-N] [-Q|-S]

各項目の意味は次のとおりです。

-MはMDS XMLを出力することを指定します。

repository_pathnameは、MDS XMLを生成するリポジトリ・ファイルの名前と場所です。

passwordはリポジトリ・パスワードです。

パスワード引数はオプションです。パスワード引数を指定しない場合は、コマンド実行時にパスワードを入力するように求められます。セキュリティ違反のリスクを最小化するため、コマンドラインでも、スクリプトでもパスワードを指定しないことをお薦めします。パスワード引数のサポートは下位互換性の保持を目的としており、将来のリリースでは削除される予定です。

output_directoryは、MDS XML出力の生成先ディレクトリの名前と場所です。

生成するXMLファイルでUTF-8を使用するには、-8を指定します。-8を指定しない場合は、生成されるXMLファイルにデフォルトでANSI ISO-8859-1エンコーディングが使用されます。

-Nを指定すると、アップグレードID (uid)なしで出力が生成されます。これらはオブジェクトの内部識別子です。古いアップグレードIDを使用せずに新規リポジトリ・ファイルを作成する場合に使用します。

2つのオプション-Qおよび-Sのいずれかを使用して、セキュリティ・オブジェクトの生成を制御できます。

  • -Qを使用すると、セキュリティ・オブジェクトなしで出力が生成されます。

  • -Sを使用すると、セキュリティ・オブジェクトのみの出力が生成されます。

biserverxmlgenのコールで-Qおよび-Sの両方を同時に指定した場合は、コール・コマンドの2番目のオプションが優先され、1番目のオプションは無視されます。

1.3 MDS XMLの実行

biserverxmlexecコマンドライン・ユーティリティを使用すると、オフライン・モードでMDS XMLを実行して、リポジトリ・ファイルを作成または変更できます。このユーティリティは、MDS XMLドキュメントのセットからリポジトリ・ファイル(RPD)全体を生成するか、またはMDS XMLで指定された変更を適用することによって、既存のリポジトリ・ファイルを変更できます。入力されたMDS XMLは、MDS XMLスキーマに対して検証されます。RPDとMDS XMLドキュメントの両方に存在するオブジェクトは、MDS XMLの対応するオブジェクト定義によって上書きされます。MDS XMLドキュメントでは同じオブジェクトを二度定義できないことに注意してください。

biserverxmlexecを実行する前に、まずbi-initを実行し、ご使用のOracleインスタンスに対して初期化されたコマンド・プロンプトまたはシェル・ウィンドウを起動する必要があります。このユーティリティは、LinuxおよびUNIXシステムではbi-init.shと、管理ツールのクライアント・インストールではbi-init.batと、他のすべてのWindowsのインストール・タイプではbi-init.cmdと呼ばれます。

たとえば、Windowsの場合は次のようにします。

  1. Windowsのエクスプローラで、インストール・タイプに適した場所に移動します。

    • クライアント・インストール:

      ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin
      
    • その他のすべてのインストール:

      ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup
      
  2. bi-init.cmd (またはクライアント・インストールの場合はbi-init.bat)をダブルクリックし、ご使用のOracleインスタンスに対して初期化されたコマンド・プロンプトを表示します。

  3. コマンド・プロンプトで、必要なオプションを指定してbiserverxmlexecを入力します。引数やパラメータを指定せずにbiserverxmlexecを実行すると、使用方法を表示できます。

biserverxmlexecを使用してMDS XMLを実行するには、コマンド・プロンプトで次を実行します。

biserverxmlexec -D MDS_XML_document_directory [-S MDS_XML_password] 
[-B base_repository_pathname] -O output_repository_pathname [-P rpd_password] [-M]
[-E] [-C]

各項目の意味は次のとおりです。

MDS_XML_document_directoryは、入力されたMDS XMLドキュメントの場所です。

MDS_XML_passwordは、MDS XMLドキュメントのセットのパスワードです。MDS XMLドキュメントのセットのパスワードが-Pに対して指定されたパスワードと異なる場合は、-Sを指定するだけで済みます。-Cを指定して、MDS XMLドキュメントのパスワードのチェックを回避できることにも注意してください。

MDS_XML_password引数はオプションです。MDS XMLパスワードの引数を渡さない場合、およびMDS XMLドキュメントのセットのパスワードが-Pに対して指定したパスワードと異なる場合、コマンド実行時にMDS XMLパスワードを入力するように求められます(-Cを指定していない場合)。セキュリティ違反のリスクを最小化するため、コマンドラインでも、スクリプトでもパスワードを指定しないことをお薦めします。パスワード引数のサポートは下位互換性の保持を目的としており、将来のリリースでは削除される予定です。

base_repository_pathnameは、MDS XMLドキュメントのセットを使用して変更する既存のリポジトリ・ファイルです(オプション)。MDS XMLから新しいリポジトリ・ファイルを生成する場合は、この引数を指定しないでください。

rpd_passwordは、RPDファイルのパスワードです。ベース・リポジトリを指定している場合は、ベース・リポジトリのリポジトリ・パスワードを入力します。ベース・リポジトリを指定していない場合は新しいリポジトリに使用するパスワードを入力します。

パスワード引数はオプションです。パスワード引数を指定しない場合は、コマンド実行時にパスワードを入力するように求められます。セキュリティ違反のリスクを最小化するため、コマンドラインでも、スクリプトでもパスワードを指定しないことをお薦めします。パスワード引数のサポートは下位互換性の保持を目的としており、将来のリリースでは削除される予定です。

output_repository_pathnameは、生成するRPD出力ファイルの名前と場所です。新しいRPDを生成するかどうか、または既存のベース・リポジトリを変更するかどうかに関係なく、出力リポジトリを指定する必要があることに注意してください。ベース・リポジトリでMDS XMLを実行した結果として生じた変更内容は、ベース・リポジトリではなく、指定された出力リポジトリに格納されます。

MDS XMLドキュメントを実行することを指定するには、-Mを指定します。-Dを指定する場合は、-M引数は必要ありません。すべてのオブジェクト定義を含む単一のMDS XMLファイルがある場合は、-Mを指定するだけで済みます。

式解析エラーが発生した場合にRPD出力ファイルを作成せずに終了するには、-Eを指定します。

MDS XMLパスワードの入力を求めるプロンプトをスキップするには、-Cを指定します。このオプションを使用すると、出力RPDからすべての接続プールのパスワードが削除されます。

次の例は、入力されたMDS XMLドキュメント・ディレクトリに基づきrp1という新規リポジトリを作成します。

biserverxmlexec -D C:\MDS_dir -O rp1.rpd
Give password: my_rpd_password

1.4 MDS XMLの汎用的な要素と属性

この項では、Description、nameおよびmsidなど、汎用的な共通要素と属性について説明します。Oracle BIサーバーのMDS XMLスキーマ(.xsdファイル)では、これらの要素と属性はobject_t要素に定義されます。

共通要素はDescription要素のみです。この要素は、特定のオブジェクトを説明するテキスト文字列を保持できます。例:

<Description>
   <![CDATA[ Generated by Time Series Wizard ]]> 
</Description>

object_t要素で定義される共通属性は9個あります。表1-1に、これらの属性を示します。

表1-1 object_tの共通MDS XML属性

属性名 説明

name

オブジェクトの名前。

id

MDS XMLには使用されません。

mdsid

37文字のユニバーサル・ユニーク識別子です。

iconIndex

管理ツールのオブジェクトのアイコンに対する索引番号。

isDefaultReadable

trueに設定されている場合は、このオブジェクトがデフォルトで読取り可能であることを示します。

isDefaultReadWriteable

trueに設定されている場合は、このオブジェクトがデフォルトで読取りおよび書込み可能であることを示します。

isDefaultDeletable

trueに設定されている場合は、このオブジェクトがデフォルトで削除可能であることを示します。

isDefaultGrantable

trueに設定されている場合は、このオブジェクトがデフォルトで許可可能であることを示します。

isDefaultAll

trueに設定されている場合は、このオブジェクトがデフォルトで読取り、書込み、削除および許可可能であることを示します。


object_tに定義する共通属性に加えて、追加の共通属性はref_tに定義します。この属性は、あるオブジェクトが他の1つ以上のオブジェクトを参照する場合に使用します。たとえば、ビジネス・モデル・オブジェクトは、サブ要素のRefLogicalDisplayFolderを使用して、そのビジネス・モデルに含まれている論理表示フォルダを参照します。

参照されるすべてのサブ要素は、表1-2に示す同一の共通属性refIdを持ちます。

表1-2 ref_tの共通MDS XML属性

属性名 説明

refId

参照元オブジェクトのmdsidおよび参照先オブジェクトのmdsidが「-」で結合され、構成されます。


1.4.1 MDS XMLオブジェクトの識別子について

Oracle BIサーバーのMDS XMLメタデータ・オブジェクトは、次の一意の識別子を1つ持ちます。

  • mdsid: 37文字で構成され、リポジトリ全体で一意です。mdsidは、オブジェクトの存続期間にOracle BIサーバーによって作成されます。

    例: mdsid="m1d08ed10-0bf4-1000-806e-0a9716a80000"

1.5 例: MDS XMLの論理表要素の分析

この項では、MDS XML識別子の使用、およびF2 Coupon Usagesという論理表の参照属性について説明します。

論理表F2 Coupon Usagesには次のプロパティがあります。

この例で使用するMDS XML要素は、3つの異なるMDS XMLファイルに存在します。1つのファイルには論理表の要素が、他の2つのファイルには関連するビジネス・モデルと論理表ソースの要素が記述されています。

この例では、論理表のファイル、特に関連した要素や属性に対するファイル内での参照に焦点を当てます。ビジネス・モデルと論理表ソースのファイルの詳細は、この論理表との関係においてのみ示します。

次の図は、これら3つのファイルを強調表示しています。これはOracle BIリポジトリからMDS XMLを生成するときに作成される一般的なディレクトリ構造です。

図1-2 MDS XML要素のファイルの例

図1-2の説明が続きます
「図1-2 MDS XML要素のファイルの例」の説明

ここでは、メインの論理表ファイルである

F2 Coupon Usages_80cbbde8-07f3-0000-714b-e31d00000000.xml

の内容を、この論理表のmdsidを強調表示して示しています(イタリック体の行番号は、後続の各項での要素タグの識別を容易にするために挿入されています)

 1 <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
 2 <LogicalTable mdsid="m80cbbde8-07f3-0000-714b-e31d00000000" 
 3    name="F2 Coupon Usages" 
 4    xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
 5    xmlns="http://www.oracle.com/obis/repository"
 6    x="133" y="378" 
 7    subjectAreaRef="/oracle/bi/server/base/BusinessModel
 8       /Fusion Order Demo_80cbbdd2-07d0-0000-714b-e31d00000000.xml#
 9       m80cbbdd2-07d0-0000-714b-e31d00000000">
10    <LogicalColumn mdsid="m80cbbefc-07d6-0000-714b-e31d00000000"
11       name="Applied Date" isWriteable="false">
12    </LogicalColumn>
13    <LogicalColumn mdsid="m80cbbeff-07d6-0000-714b-e31d00000000" 
14       name="# of Customers" isWriteable="false">
15    </LogicalColumn>
16    <LogicalColumn mdsid="m80cbbf00-07d6-0000-714b-e31d00000000" 
17       name="# of Coupons and Discounts" isWriteable="false">
18    </LogicalColumn>
19    <LogicalColumn mdsid="m80cbbf04-07d6-0000-714b-e31d00000000" 
20       name="Order ID" isWriteable="false">
21    </LogicalColumn>
22    <LogicalKey mdsid="m80cbbf39-07d8-0000-714b-e31d00000000" 
23       name="CUSTOMER_ID" isPrimary="true">
24       <RefColumns>
25          <RefLogicalColumn
26             refId="m80cbbf39-07d8-0000-714b-e31d00000000-
27                    m80cbbf04-07d6-0000-714b-e31d00000000"
28             logicalColumnRef="/oracle/bi/server/base/LogicalTable
29                /F2 Coupon Usages_80cbbde8-07f3-0000-714b-e31d00000000.xml#
30                m80cbbf04-07d6-0000-714b-e31d00000000" /> 
31       </RefColumns>
32    </LogicalKey>
33    <RefTableSources>
34       <RefLogicalTableSource
35          refId="m80cbbde8-07f3-0000-714b-e31d00000000-
36                 m80cbc055-07f5-0000-714b-e31d00000000"
37          logicalTableSourceRef=
38            "/oracle/bi/server/base/LogicalTableSource
39             /COUPON_USAGES_80cbc055-07f5-0000-714b-e31d00000000.xml#
40             m80cbc055-07f5-0000-714b-e31d00000000" /> 
41    </RefTableSources>
42 </LogicalTable>

論理表からビジネス・モデルへの参照

subjectAreaRef属性(7~9行目)は、関連するビジネス・モデルを記述したファイルおよびmdsidを指しています。

7 subjectAreaRef="/oracle/bi/server/base/BusinessModel
8                 /Fusion Order Demo_80cbbdd2-07d0-0000-714b-e31d00000000.xml#
9                                   m80cbbdd2-07d0-0000-714b-e31d00000000">

ビジネス・モデルのmdsidの大部分がファイル名に含まれることを確認してください。

ビジネス・モデルのファイル(ここでは内容を省略しています)にはBusinessModelタグがあり、ここにビジネス・モデルのmdsid属性が含まれます。

<BusinessModel mdsid="m80cbbdd2-07d0-0000-714b-e31d00000000" 
               name="Fusion Order Demo" ..... 

(現在の論理表での)論理キーから論理列への参照

論理キー・タグ(22~32行目)には論理キーのmdsidが含まれます。

22 <LogicalKey mdsid="m80cbbf39-07d8-0000-714b-e31d00000000" 
23             name="CUSTOMER_ID" ... 

一般に、論理キーは複数の論理列で構成されます。この例では、論理キーCUSTOMER_IDは1つの論理列ORDER_IDで構成されています。

論理キーCUSTOMER_IDの論理列は、RefColumnsタグ(24~31行目)、具体的にはRefLogicalColumnサブ要素で参照されます。

24 <RefColumns>
25  <RefLogicalColumn
26   refId="m80cbbf39-07d8-0000-714b-e31d00000000-
27          m80cbbf04-07d6-0000-714b-e31d00000000"
28   logicalColumnRef="/oracle/bi/server/base/LogicalTable
29                     /F2 Coupon Usages_80cbbde8-07f3-0000-714b-e31d00000000.xml#
30                      m80cbbf04-07d6-0000-714b-e31d00000000" /> 
31 </RefColumns>

logicalColumnRefタグ(28~30行目)は、現在の論理表ファイル(28~29行目)と、論理キーを構成する論理表内の論理列を記述するmdsid(30行目)を指しています。

この論理列のmdsid(30行目)は、LogicalColumnタグ(19~21行目)のmdsidを参照しています。このタグは、現在の論理表ファイル内のLogicalKeyタグの直前に出現します。

19  <LogicalColumn mdsid="m80cbbf04-07d6-0000-714b-e31d00000000" 
20                 name="Order ID" ...

論理表のRefLogicalColumnサブ要素のrefId(26~27行目)を次に示します。

26  refId="m80cbbf39-07d8-0000-714b-e31d00000000-
27         m80cbbf04-07d6-0000-714b-e31d00000000"

これは、論理キー自体のmdsid(論理表ファイルの22行目にあり、このトピックの始めの部分に太字で示されています)と、参照先の論理列のmdsid(論理表ファイルの19行目にあり、このトピックの本文中に太字で示されています)を「-」で結合して構成されています。

論理表から論理表ソースへの参照

一般に、論理表は複数の論理表ソースを参照します。この例では、論理表F2 Coupon Usagesは1つの論理表ソースCOUPON_USAGESを参照しています。

RefTableSourcesタグ(33~41行目)は、LogicalTableタグの子要素です。論理表ソースへの明示的参照は、RefLogicalTableSourceサブ要素内で行われます。

33  <RefTableSources>
34    <RefLogicalTableSource
35     refId="m80cbbde8-07f3-0000-714b-e31d00000000-
36            m80cbc055-07f5-0000-714b-e31d00000000"
37     logicalTableSourceRef=
38           "/oracle/bi/server/base/LogicalTableSource
39            /COUPON_USAGES_80cbc055-07f5-0000-714b-e31d00000000.xml#
40                          m80cbc055-07f5-0000-714b-e31d00000000" /> 
41  </RefTableSources>

logicalTableSourceRef (37~40行目)は、論理表ソースを記述するファイルとmdsidを指しています(論理表ソースのmdsidの大部分がファイル名に含まれることを確認してください)

論理表ソースのファイル(ここでは内容を省略しています)にはLogicalTableSourceタグがあり、ここに論理表ソースのmdsidが含まれます。

<LogicalTableSource mdsid="m80cbc055-07f5-0000-714b-e31d00000000"
                    name="COUPON_USAGES" ...

論理表のRefLogicalTableSourceサブ要素のrefId(35~36行目)を次に示します。

35  refId="m80cbbde8-07f3-0000-714b-e31d00000000-
36         m80cbc055-07f5-0000-714b-e31d00000000"

これは、論理表自体のmdsid(第1.5項「例: MDS XMLの論理表要素の分析」の始めの部分にある論理表ファイルの2行目に太字で示されています)と、論理表ソースのmdsid(このトピックの本文中に太字で示されています)を「-」で結合して構成されています。

1.6 その他のガイド内の関連トピック

XMLスキーマ参照ユーザーに関係のあるトピックが他のガイドでも取り上げられています。表1-3に、これらのトピックとその詳細の参照先を示します。

表1-3 他のガイドで取り上げられているトピック

トピック 詳細の参照先

Oracle BI管理ツールの使用によるOracle BIリポジトリの設計および作成

Oracle Fusion Middleware Metadata Oracle Business Intelligence Enterprise Editionリポジトリ作成者ガイド


リポジトリ開発のためのソース・コントロール管理システムの使用方法

Oracle Fusion Middleware Metadata Oracle Business Intelligence Enterprise Editionリポジトリ作成者ガイド


Oracle Business Intelligenceプロセスの開始と停止

Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド


Oracle BIサーバーWebサービスの使用

Oracle Fusion Middlewareインテグレータ・ガイド for Oracle Business Intelligence Enterprise Edition


Fusion Middleware ControlおよびNQSConfig.INIでのリポジトリ開発に関連する構成設定の管理

Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド


ユーザー、グループおよびアプリケーション・ロールの管理

Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド


テスト環境から本番環境への移行

『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』


Oracle BIサーバーのDSNの設定

Oracle Fusion Middlewareインテグレータ・ガイド for Oracle Business Intelligence Enterprise Edition


ロギングの管理

Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド


Oracle WebLogic Serverの管理に関する一般情報

『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』



1.7 システム要件と動作保証情報

ハードウェアとソフトウェアの要件、プラットフォーム、データベースおよびその他の情報の詳細は、システム要件と動作要件のドキュメントを参照してください。いずれのドキュメントもOracle Technology Network (OTN)から入手できます。

システム要件のドキュメントには、ハードウェアとソフトウェアの要件、ディスク領域とメモリーの最小要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチなどの情報が記載されています。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_requirements.htm

動作要件に関するドキュメントには、サポートされるインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサード・パーティ製品が記載されています。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html