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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorインストレーション・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B62263-03
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2 Oracle Data Integratorのインストール

この章では、Oracle Data Integratorのインストールと構成の方法について説明します。また、インストール後の構成パラメータについても説明します。

次のトピックについて説明します。

2.1 インストールの準備

インストールを開始する前に、この項に記載する次の情報を確認してください。

2.1.1 システム要件および動作保証の確認

Oracle Data Integrator (ODI)コンポーネントをインストールする前に、システム要件と動作保証に関するドキュメントを読み、現在の環境がインストールの最低要件を満たしていることを確認する必要があります。これらのドキュメントはどちらもOracle Technology Network (OTN)で入手できます。

システム要件のドキュメントには、ハードウェアおよびソフトウェア要件、ディスク領域とメモリーの最低要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチなどの情報が記載されています。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

注意:

システム要件のドキュメントに明確に記載されていませんが、ODIはクラスタ・インストールでサポートされていません。重要事項として注意してください。

動作保証のドキュメントには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサードパーティ製品が記載されています。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

2.1.2 サポートされているデータベースのインストールと構成

サポートされているデータベースの最新情報は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

2.2 リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用したODIスキーマの作成

この項では、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の使用方法についての簡単な概要を示します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。

Oracle Data Integratorは、データベース・スキーマに保存されているリポジトリに情報を格納します。リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)により、データベース内にスキーマとリポジトリを作成できます。RCUは、Oracle、Microsoft SQL ServerおよびIBM DB2をサポートし、単一スキーマへのマスター・リポジトリと作業リポジトリのインストールに対応しています。


注意:

RCUを使用してリポジトリを作成する場合、データベースのユーザー名はDBAまたはSYSDBAにします。

OracleデータベースでRCUを使用する場合、ODIのマスター・リポジトリや作業リポジトリを作成するには、このユーザーにSYSDBA権限が必要です。


また、ODI Studioを使用して手動でリポジトリを作成することもできます。付録F「Oracle Data Integrator Studioを使用したリポジトリの作成」を参照してください。


注意:

ODIコンポーネントとリポジトリ間では頻繁に通信が行われるため、リポジトリとその他のODIコンポーネントを、リモート・サイトではなく同じLAN上に配置することをお薦めします。

RCUを使用してスキーマを作成する手順は、次のとおりです。

  1. binディレクトリでRCUを起動します。

    • UNIXオペレーティング・システムの場合:

      ./rcu
      
    • Windowsオペレーティング・システムの場合:

      rcu.bat
      

    また、Oracle Technology Network (OTN)からRCUを含む.zipファイルをダウンロードすることもできます。

    http://www.oracle.com/technology/
    
  2. 『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』の「リポジトリ作成ユーティリティの画面」の説明に従って、各画面で必要な情報を入力します。

  3. コンポーネントの選択画面で、インストールするスキーマのコンポーネントを選択します。図2-1に示すように、Oracle Data Integratorの場合は、「Oracle Data Integrator」を展開してMaster and Work Repositoryを選択します。コンポーネントの選択画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。

    図2-1 リポジトリ作成ユーティリティのコンポーネントの選択画面

    図2-1の説明が続きます
    「図2-1 リポジトリ作成ユーティリティのコンポーネントの選択画面」の説明

  4. 図2-2に示すように、カスタム変数画面で次の情報を情報を入力します。

    コンポーネント変数 説明
    マスター・リポジトリID 新しいマスター・リポジトリの固有ID。マスター・リポジトリIDの値は、0から899までにする必要があります。デフォルト値は001。
    スーパーバイザ・パスワード スーパーバイザ・ユーザーのパスワード。次の行にこのパスワードを確認入力する必要があります。
    作業リポジトリ・タイプ 作業リポジトリの使用方法を指定します。
    • 開発リポジトリを作成するには、開発 (D)を使用します。このリポジトリ・タイプにより、データ・モデルやプロジェクト(インタフェース、プロシージャなどを含む)などの設計時のオブジェクトを管理できます。開発リポジトリには、ランタイム・オブジェクト(シナリオとセッション)も含まれます。このリポジトリ・タイプは開発環境に適しています。

      Dはデフォルトの作業リポジトリのタイプです。

    • 実行リポジトリを作成するには「実行(E)」を使用します。このタイプのリポジトリに含まれるのは、ランタイム・オブジェクト(シナリオ、スケジュール、セッションなど)のみです。オペレータ・ナビゲータで、データ統合ジョブを起動および監視できます。これにより、「オペレータ・ナビゲータ」で、データ統合ジョブを起動および監視できます。このタイプのリポジトリには設計時のオブジェクトを含めることができず、これを「デザイナ・ナビゲータ」で使用することはできません。実行リポジトリは本番環境に適しています。

    作業リポジトリID 新しい作業リポジトリの固有ID。デフォルト値は001。
    作業リポジトリ名 作業リポジトリの一意名。デフォルトはWORKREPです。
    作業リポジトリ・パスワード 作業リポジトリのパスワードを入力します。


    注意:

    このバージョンのリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)では、リポジトリIDおよびリポジトリ・タイプのユーザー入力値は限定されています。

    マスター・リポジトリID値は0から899まで、作業リポジトリID値は0から899までにする必要があります。リポジトリ・タイプ値は、D(開発)またはE(実行)のいずれかにする必要があります。

    このいずれかの入力値が正しくない場合、RCUは、リポジトリ作成処理中に次のエラーを表示して異常終了します。

    RCU-6135: Error while trying to execute Java action
    

    このエラーが表示された場合は、リポジトリ作成ユーティリティのカスタム変数画面に戻り、正しい値を入力してください。


    図2-2 リポジトリ作成ユーティリティのカスタム変数画面

    図2-2の説明が続きます
    「図2-2 リポジトリ作成ユーティリティのカスタム変数画面」の説明

  5. 「次へ」をクリックして、残りの画面の設定を続行します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』の「リポジトリ作成ユーティリティの画面」を参照してください。

2.3 Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成

Oracle Data IntegratorのJava EEコンポーネントを使用するには、システムにOracle WebLogic Serverが必要です。Java EEデプロイメントでOracle Data Service Integratorを使用する場合は、Oracle WebLogic Serverをインストールして構成する必要があります。

Oracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の「インストールの準備」および「グラフィカル・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。

2.4 Oracle Data Integratorコンテンツのインストーラの使用

この項では、Oracle Data Integratorのインストールに関する情報と手順について説明します。


注意:

UNIXシステムに最初にインストールする場合には、rootユーザーとしてORACLE_HOME/oracleRoot.shスクリプトを実行して、必要なインストール・ディレクトリをすべて作成するよう求められる場合があります。

2.4.1 インストーラの起動

Oracle Universal Installerには、Javaランタイム環境(JRE)とJavaアプリケーションのコンパイルおよびデバック用ツールを提供するJava開発キット(JDK)が必要です。ソフトウェアとともにSun JDKをインストールする場合は、Sun JDKのソフトウェアを格納するディレクトリを指定する必要があります。


ヒント:

Oracle WebLogic Serverをインストールした場合は(2.3項「Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成」)、JREはシステムにインストールされています。この場所(JREディレクトリの場所)を使用して、インストーラを起動できます。

UNIXオペレーティング・システムでは、JREのデフォルトの場所はMW_HOME/jdk16xです。ここで、MW_HOMEはミドルウェア・ホーム・ディレクトリ、jdk1.6_xはインストールされたJDKの完全ファイル名です。

Windowsオペレーティング・システムでは、JREのデフォルトの場所はMW_HOME\jdk16xです。ここで、MW_HOMEはMiddlewareホームのディレクトリ、jdk1.6_xはインストールされたJDKの完全ファイル名です。

64ビットのプラットフォームでは、JREの場所は、Oracle WebLogic Serverのインストールに使用されたJAVA_HOMEです。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。


インストーラを起動するには、ローカル・マシン上のインストール・ディレクトリ(/Disk1)に移動して次のコマンドを実行します。

  • UNIXオペレーティング・システムの場合:

    ./runInstaller -jreLoc JRE_LOCATION
    
  • Windowsオペレーティング・システムの場合:

    setup.exe -jreLoc JRE_LOCATION
    

    JRE_LOCATIONの絶対パスを指定する必要があります。相対パスは使用できません。また、次の例に示すように、JDKパスにはスペースを使用できません

    C:\Progra~1\Java\jrockit-jdk1.6.0_24-R28.2.0-4.0.1
    

注意:

Oracle Data IntegratorにはJDK1.6以上が必要です。使用しているシステムでサポートされるJDKを確認するには、Oracle Fusion Middlewareの動作保証に関するドキュメントを参照してください。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

2.4.2 開発者インストールのインストール手順の実行

開発者インストールを選択した場合は、表2-1の手順に従ってOracle Data Integratorをインストールして構成します。

インストール画面に関して詳細情報が必要な場合は、付録A「ODIのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-1 開発者インストールのフロー

画面 この画面が表示されるタイミング 説明

「ようこそ」画面


常時

この画面には最新の製品リリース・ノートへのリンクが示されます。インストールを開始する前に、この情報を確認してください。

「ソフトウェア更新のインストール」画面


常時

ソフトウェア更新の取得に使用する方法を選択するか、更新しない場合は「ソフトウェア更新のスキップ」を選択します。

更新が見つかった場合、インストーラではその更新がこの時点で自動的に適用されます。更新には、インストーラの自動的な再起動が必要なものもあります。再起動した場合、「ソフトウェアの更新」画面は次回表示されません。

「インストール・タイプの選択」画面


常時

開発者インストールを選択します。

デフォルトでは、ODI Studio(ローカル・エージェントを使用)が選択されています。開発者インストールとともにODI SDKも選択することをお薦めします。

「前提条件チェック」画面


常時

インストーラでは、オペレーティング・システムの動作保証、推奨されるオペレーティング・システム・パッケージおよび物理メモリーなどのシステム前提条件がチェックされます。問題がある場合は簡単なエラー・メッセージが表示されるため、インストールを続行する前に問題を修正することができます。

「インストール場所の指定」画面


常時

この画面では、Oracleホームの場所(このガイドではこれ以降ODI_HOMEと呼びます)の絶対パスを指定できます。

注意: 指定するディレクトリは空のディレクトリか、Oracle Data Integratorの既存のホーム場所にする必要があります。

「リポジトリ構成」画面


常時

この画面では、Oracle Data Integrator Studioおよびスタンドアロン・エージェントを、既存のマスター・リポジトリと作業リポジトリの組合せを使用して構成するかどうかを選択できます。

注意: リポジトリ構成のスキップを選択した場合は、3.2項の説明に従って、Oracle Data Integrator Studioおよびスタンドアロン・エージェントを手動で構成する必要があります。

「マスター・リポジトリ」画面


「リポジトリ構成」画面既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ。

この画面では、マスター・リポジトリをホストするデータベースへの接続文字列と、データベースのユーザー名とパスワードを指定できます。

スーパーバイザ・ユーザー詳細画面


「リポジトリ構成」画面既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ。

この画面では、ODI SUPERVISORユーザーのパスワードを指定できます。

作業リポジトリ詳細の指定画面


「リポジトリ構成」画面既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ。

この画面では、リストから既存の作業リポジトリを選択できます。

「インストール・サマリー」画面


常時

この画面では、選択したインストール・オプションを検証できます。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

「インストールの進行状況」画面


常時

この画面では、インストールの進行状況を参照できます。

構成の進行状況画面


常時

この画面では、選択したインストール後の構成タスクの進行状況を参照できます。

インストールの完了画面


常時

「保存」をクリックして構成情報をファイルに保存します。この情報には、後でアクセスするときに必要となるポート番号、インストール・ディレクトリ、ディスク領域使用量、URLおよびコンポーネント名が含まれます。

構成情報を保存後、「終了」をクリックして画面を終了します。


2.4.3 スタンドアロン・インストールのインストール手順の実行

スタンドアロン・インストールを選択した場合は、表2-2の手順に従ってOracle Data Integratorをインストールして構成します。

インストール画面に関して詳細情報が必要な場合は、付録A「ODIのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-2 スタンドアロン・エージェント・インストールのフロー

画面 この画面が表示されるタイミング 説明および必要なアクション

「ようこそ」画面


常時

この画面には最新の製品リリース・ノートへのリンクが示されます。インストールを開始する前に、この情報を確認してください。

「ソフトウェア更新のインストール」画面


常時

ソフトウェア更新の取得に使用する方法を選択するか、更新しない場合は「ソフトウェア更新のスキップ」を選択します。

更新が見つかった場合、インストーラではその更新がこの時点で自動的に適用されます。更新には、インストーラの自動的な再起動が必要なものもあります。再起動した場合、「ソフトウェアの更新」画面は次回表示されません。

「インストール・タイプの選択」画面


常時

スタンドアロン・インストールを選択します。

これにより、ODIスタンドアロン・エージェントとコマンドライン・スクリプトがインストールされます。

「前提条件チェック」画面


常時

インストーラでは、オペレーティング・システムの動作保証、推奨されるオペレーティング・システム・パッケージおよび物理メモリーなどのシステム前提条件がチェックされます。問題がある場合は簡単なエラー・メッセージが表示されるため、インストールを続行する前に問題を修正することができます。

「インストール場所の指定」画面


常時

Oracleホームの場所(このガイドではこれ以降ODI_HOMEと呼びます)を絶対パスで入力します。

注意: 指定するディレクトリは空のディレクトリか、Oracle Data Integratorの既存のホーム場所にする必要があります。

「リポジトリ構成」画面


常時

既存のマスターおよび作業リポジトリへの接続を使用して構成するか、リポジトリ構成をスキップするかを選択します。

注意: リポジトリ構成のスキップを選択した場合は、インストールの完了後にodiparams構成ファイルを手動で編集してリポジトリ接続を構成できます。

「マスター・リポジトリ」画面


「リポジトリ構成」画面既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ。

データベースへの接続文字列およびデータベースのユーザー名とパスワードを指定します。

スーパーバイザ・ユーザー詳細画面


「リポジトリ構成」画面既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ。

ODIスーパーバイザ・ユーザーのパスワードを指定します。デフォルトのユーザー名はSUPERVISORです。

作業リポジトリ詳細の指定画面


「リポジトリ構成」画面既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ。

リストから既存の作業リポジトリを選択します。

エージェント詳細の指定画面


「インストール・タイプの選択」画面スタンドアロン・エージェントが選択され、「リポジトリ構成」画面既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ。

エージェント名とエージェント・ポート番号を入力します。名前はトポロジで宣言済みの別のエージェントと同じ名前にすることはできません。

注意: エージェント名は5から30文字の長さで、英文字で始める必要があり、英数字とアンダーバー(_)のみ使用できます。

「インストール・サマリー」画面


常時

この画面で情報を確認します。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

「インストールの進行状況」画面


常時

この画面では、インストールの進行状況を参照できます。

構成の進行状況画面


「リポジトリ構成」画面既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ

この画面では、選択したインストール後の構成タスクの進行状況を参照できます。

インストールの完了画面


常時

「保存」をクリックして構成情報をファイルに保存します。この情報には、後でアクセスするときに必要となるポート番号、インストール・ディレクトリ、ディスク領域使用量、URLおよびコンポーネント名が含まれます。

構成情報を保存後、「終了」をクリックして画面を終了します。


2.4.4 Java EEインストールのインストール手順の実行

Java EEインストールを選択した場合は、表2-3の手順に従ってOracle Data Integratorをインストールして構成します。

インストール画面に関して詳細情報が必要な場合は、付録A「ODIのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-3 Java EEインストールのフロー

画面 この画面が表示されるタイミング 説明および必要なアクション

「ようこそ」画面


常時

この画面には最新の製品リリース・ノートへのリンクが示されます。インストールを開始する前に、この情報を確認してください。

「ソフトウェア更新のインストール」画面


常時

ソフトウェア更新の取得に使用する方法を選択するか、更新しない場合は「ソフトウェア更新のスキップ」を選択します。

更新が見つかった場合、インストーラではその更新がこの時点で自動的に適用されます。更新には、インストーラの自動的な再起動が必要なものもあります。再起動した場合、「ソフトウェアの更新」画面は次回表示されません。

「インストール・タイプの選択」画面


常時

Java EEインストールを選択します。

このインストール・タイプには、Java EEエージェント、Oracle Data Integratorコンソールおよび公開Webサービスが含まれます。

「前提条件チェック」画面


常時

インストーラでは、オペレーティング・システムの動作保証、推奨されるオペレーティング・システム・パッケージおよび物理メモリーなどのシステム前提条件がチェックされます。問題がある場合は簡単なエラー・メッセージが表示されるため、インストールを続行する前に問題を修正することができます。

「インストール場所の指定」画面


常時

ミドルウェア・ホームおよびOracleホーム(このガイドではこれ以降OracleホームをODI_HOMEと呼びます)の場所を指定します。Oracle Data Integratorのホーム場所は、Oracle Middlewareホーム・ディレクトリ内で、同じOracle MiddlewareホームにWebLogic Serverがインストールされていることが必要です。

これらのディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』の「Oracle Fusion Middlewareのディレクトリ構造と概念」を参照してください。

「アプリケーション・サーバー」画面


常時

この画面では、このインストールに使用するアプリケーション・サーバーを選択できます。

  • インストーラによってOracle WebLogic ServerがインストールされているMiddlewareホームが検出された場合、これが使用されるアプリケーション・サーバーになります。

  • インストーラによってOracle WebLogic ServerがインストールされているMiddlewareホームが検出された場合、アプリケーション・サーバー・オプションの1つを選択し、「Application Serverの場所」フィールドにその場所を指定する必要があります。

  • インストーラによってMiddlewareホーム・ディレクトリが検出されなかった場合、「WebLogic Server」オプションは非アクティブになります。「WebSphere」を選択し、「Application Serverの場所」フィールドにIBM WebSphereの場所を指定する必要があります。

「インストール・サマリー」画面


常時

この画面で情報を確認します。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

「インストールの進行状況」画面


常時

この画面では、インストールの進行状況を参照できます。

インストールの完了画面


常時

「保存」をクリックして構成情報をファイルに保存します。この情報には、後でアクセスするときに必要となるポート番号、インストール・ディレクトリ、ディスク領域使用量、URLおよびコンポーネント名が含まれます。

構成情報を保存後、「終了」をクリックして画面を終了します。


2.5 ODIのインストールの検証

インストールの完了後、次のタスクを正常に実行することでインストールを検証できます。

2.5.1 管理サーバーの起動

ドメインの作成が終了したら、管理サーバーを起動できます。作成した管理サーバーを起動するには、次のコマンドを使用します。

  • UNIXオペレーティング・システムの場合:

    DOMAIN_NAME/bin/startWebLogic.sh

  • Windowsオペレーティング・システムの場合:

    DOMAIN_NAME\bin\startWebLogic.cmd

ここで、DOMAIN_NAME はドメインが格納されているディレクトリの名前で、通常はMW_HOME\user_projects\domains\DOMAIN_NAMEです。

Windowsオペレーティング・システムでは、構成ウィザードにより、作成した管理サーバーを起動するためのショートカットが「スタート」メニューに作成されます(「User Projects」DOMAIN_NAME「Start Admin Server for WebLogic Domain」)。

サーバーでユーザー名とパスワードの入力を求めるプロンプトが表示された場合は、サーバーを起動する権限を持つWebLogicサーバーのユーザー名を入力します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』の「サーバの起動と停止を行うユーザ資格の指定」を参照してください。

注意: 開発環境では、通常は管理サーバーを起動してアプリケーションを管理サーバーに直接デプロイするだけで十分です。本番環境では、一般的には管理対象サーバーを作成してアプリケーションを実行します。

管理サーバーを起動する各種方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理 』の「サーバの起動と停止 」を参照してください。

2.5.2 管理対象サーバーの起動

管理対象サーバーを起動するには、ドメインを作成したディレクトリ内にある/binディレクトリでstartManagedWebLogic.sh(UNIXの場合)またはstartManagedWebLogic.cmd(Windowsの場合)スクリプトを実行します。管理対象サーバーは、コマンドラインから起動する必要があります。

このコマンドでは、サーバー名の指定も必要です。次のサーバーを起動する必要があります。

odi_server1(Oracle Data Integratorサーバー)

たとえば、UNIXオペレーティング・システムでODIサーバーを起動するには、次のように指定します。

MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin/startManagedWebLogic.sh odi_server1

Windowsオペレーティング・システムの場合:

MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin\startManagedWebLogic.cmd odi_server1

管理対象サーバーが起動される前に、WebLogicサーバーのユーザー名とパスワードを求めるプロンプトが表示されます。これは構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で入力したものです。詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』を参照してください。

2.5.3 インストール・ログ・ファイルの確認

インストーラは、OraInventory/logディレクトリ(UNIXオペレーティング・システム)またはOracle_Inventory_Location\logsディレクトリ(Windowsオペレーティング・システム)にログ・ファイルを書き込みます。UNIXシステムでは、Oracle Inventoryディレクトリの場所が不明な場合は、次のディレクトリ(デフォルト場所)に格納されているoraInst.loc ファイルでその場所を検索できます。

  • Linux: <ODI_HOME>/oraInst.loc

  • HP-UXおよびSolaris: <ODI_HOME>/oraInst.loc

  • Windowsオペレーティング・システム: C:\Program Files\Oracle\Inventory\logs

2.5.4 ディレクトリ構造のチェック

ODIインストールの内容は、インストール中に選択したオプションによって異なります。主なディレクトリの一覧は1.4.1項「11gインストール・ディレクトリの内容」に示されています。すべてのコンポーネントが正常にインストールされているか、ディレクトリを確認します。