Oracle® Fusion Middleware Oracle Web Tierインストレーション・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.6.0) B55905-06 |
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この章では、インストール前の作業について説明します。Oracle Web Tierをインストールする前に、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のインストール前の作業に関する項を参照してください。
この章では、次の項目について説明します。
この項のトピックは、次のとおりです。
インストールを実行する前に、 システム要件および動作保証のドキュメントを読み、インストールする製品の最小インストール要件を環境が満たしていることを確認します。これらのドキュメントは、どちらもOracle Technology Network (OTN)で入手できます。
Oracle Fusion Middlewareのシステム要件および仕様:
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_requirements.htm
このドキュメントには、ハードウェアおよびソフトウェア要件、最小ディスク容量およびメモリー要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチに関する情報が記載されています。
Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成:
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
このドキュメントには、サポートされるインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサード・パーティ製品が記載されています。
インストール時に発生する可能性がある相互運用性および互換性の問題については、『Oracle Fusion Middleware相互運用および互換性ガイド』を参照してください。
お使いの環境で64ビットJVMを使用している場合は、すべてのOracle Fusion Middlewareコンポーネントで64ビットJVMを使用していることを確認してください。32ビットJVMを使用するコンポーネントと64ビットJVMを使用するコンポーネントを混在させることはできません。
詳細は、次のページから入手可能なOracle Fusion Middleware 11gR1のシステム要件とサポート対象プラットフォームを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
Oracle Fusion Middlewareコンポーネントを64ビットJVM環境で実行する場合は、WebLogic Serverが64ビットJDKとともにインストールされていることを確認してください。32ビットJVMサポートの場合は、使用プラットフォームの32ビットJVMサポート用に使用環境を構成する方法について、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』を参照してください。
この項では、64ビット・オペレーティング・システムでの32ビットOracle Web Tier製品のインストールに関する重要な情報について説明します。お使いの環境に当てはまらない場合は、この項をスキップできます。
32ビット版の製品をWindowsオペレーティング・システムにインストールする場合、インストールするオペレーティング・システムもサポート対象の32ビット・システムにしてください。32ビット・バージョンの製品を64ビット・システムにインストールすることはサポートされていません。
Oracle Web Tierの32ビットLinux版は、大半の64ビットLinuxプラットフォームにインストールできます。サポートされているプラットフォームの詳細は、次のページから入手可能なOracle Fusion Middleware 11gR1のシステム要件とサポート対象プラットフォームを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
動作保証されている64ビットLinuxシステムに、32ビットOracle Web Tierソフトウェアをインストールするには、次の手順を実行します。
インストーラを開始する前に、次のコマンドを実行します。
linux32 bash
インストール中に、リンクの段階でエラーが発生します。このエラーには次のように対処します。
root
ユーザーとしてログインします。
次のmv
コマンドを使用して、既存の/usr/bin/gcc
ファイルを/usr/bin/gcc.orig
に移動します。
mv /usr/bin/gcc /usr/bin/gcc.orig
viなどのテキスト・エディタを使用して、次の内容を含むgcc41
という新規ファイルを作成します。
#!/bin/sh exec /usr/bin/gcc.orig -m32 -static-libgcc -B /usr/lib/gcc/i586-suse-linux/2.95.3/ $*
注意: ファイルi586-suse-linux/2.95.3 は、Linuxオペレーティング・システムの正確なバージョンに応じて若干異なる場合があります。使用しているLinuxオペレーティング・システムの正確なバージョンを確認します。/usr/lib/gcc で32bit ディレクトリを検索し、正確なファイル名を入手してください。 |
次のコマンドを使用してgcc41
ファイルのファイル権限を変更します。
chmod 755 /usr/bin/gcc41
次のコマンドを使用して、/usr/bin/gcc
へのシンボリック・リンクを作成します。
ln -s -f /usr/bin/gcc41 /usr/bin/gcc
Oracle Web Tierをインストールし、コンポーネントをWebLogic Serverドメインに関連付ける場合、次の操作を行う必要があります。
Oracle Web Tierコンポーネントと関連付けるWebLogic Serverドメインがない場合は、次の手順に従って作成できます。
Oracle WebLogic Server 11g リリース1 (10.3.6)をインストールします。インストール手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。
Oracle Web TierなどのOracle Fusion Middleware製品を(構成するのではなく)インストールします。
Oracle Fusion Middleware製品のインストールにより、Oracle共通ホーム・ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムではMW_HOME
/oracle_common
、Windowsオペレーティング・システムではMW_HOME
\oracle_common
)が作成されます。このディレクトリには、Enterprise ManagerおよびJava Required Files(JRF)のドメイン・テンプレートが含まれます。
Oracle共通ホーム・ディレクトリから構成ウィザード(UNIXオペレーティング・システムではconfig.sh
、Windowsオペレーティング・システムではconfig.cmd
)を実行します。
「ドメイン・ソースの選択」画面で、oracle_common
ディレクトリに関連付けられたOracle Enterprise ManagerおよびOracle JRFテンプレートを選択します。Oracle JRFテンプレートは、Oracle Enterprise Managerテンプレートを選択すると自動的に選択されます。
インストールが完了したら、ドメインの管理サーバーを起動します。次のURLにアクセスして、Oracle Web Tierコンポーネントがリストされることを確認してください。
http://host:port/em
既存のWebLogicドメインにOracle Web Tierインスタンスを登録する場合、次の手順に従ってノード・マネージャを起動する必要があります。
UNIXオペレーティング・システムでは、ORACLE_HOME
/common/bin/setNMProps.sh
スクリプトを実行します。
Windowsオペレーティング・システムでは、ORACLE_HOME
\common\bin\setNMProps.cmd
スクリプトを実行します。
このスクリプトは、必要なプロパティをnodemanager.properties
ファイルに付加します。これらのプロパティは、手動で付加することもコマンドライン引数として指定することもできます。
注意: StartScriptEnabled=true プロパティは、管理対象サーバーが適切なクラスパスとコマンド引数を受け取るために必要です。 |
UNIXオペレーティング・システムの場合、WebLogic_Server_Home
/server/bin/startNodeManager.sh
スクリプトを実行して、ノード・マネージャを起動します。
Windowsオペレーティング・システムの場合、WebLogic_Server_Home
\server\bin\startNodeManager.cmd
スクリプトを実行して、ノード・マネージャを起動します。
ノード・マネージャの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャ管理者ガイド』を参照してください。
この項のトピックは、次のとおりです。
Oracle Web Tier 11.1.1.6.0を入手するには、Oracle Fusion Middlewareダウンロード、インストール、構成のREADMEファイルを参照してください。
http://download.oracle.com/docs/cd/E23104_01/download_readme.htm
webtier.zipファイルをディレクトリにダウンロードし、インストーラが格納されているダウンロードしたアーカイブを解凍します。このディレクトリのデフォルト名はwebtierです。
インストーラを起動するには、アーカイブ・ファイルを解凍したディレクトリに移動し、Disk1
ディレクトリに変更します。
IBM AIXオペレーティング・システム上にインストールしている場合、インストーラを起動する前にDisk1
ディレクトリからrootpre.sh
スクリプトを実行する必要があります。
Disk1
ディレクトリからインストーラを起動します。
UNIXオペレーティング・システムでは、次のようにします。
./runInstaller
Windowsオペレーティング・システムの場合:
setup.exe
注意: root ユーザーでのインストーラの実行はサポートされていません。 |
インストーラにより、Oracle_Inventory_Location
/log
(UNIXオペレーティング・システム)またはOracle_Inventory_Location
\logs
(Windowsオペレーティング・システム)ディレクトリに、ログ・ファイルが書き込まれます。ログ・ファイルとその内容の詳細は、第E.2.1項「インストール・ログ・ファイル」を参照してください。
UNIXシステムにインストールする場合で、Oracle Universal InstallerによるOracle製品のインストールをそのシステム上で初めて行う場合は、インベントリ・ディレクトリの場所を尋ねられます。このディレクトリに、インストーラによってサブディレクトリが設定され、このシステムにインストールされる各Oracle製品のインベントリ・データが維持されます。
表2-1の手順に従って、インベントリ・ディレクトリの情報を構成します。次の表内の画面名をクリックするか、GUIの「ヘルプ」ボタンをクリックすると、ヘルプが表示されます。
Oracle Web Tierインストーラの「インストール・タイプの選択」画面には、次の2つのインストール・オプションがあります。
このオプションでは、製品バイナリがOracleホーム・ディレクトリにインストールされ、作業インスタンスがOracleインスタンス・ディレクトリに作成および構成されます。Web TierをインストールしてFusion Middleware (EM) Controlに関連付ける場合は、Enterprise Managerを使用して製品の構成および管理ができるようになります。
このインストール・タイプを選択した場合は、第3章「「インストールと構成」オプションの使用方法」を参照してください。
このオプションでは、Oracleホーム・ディレクトリへのソフトウェア・バイナリのインストールのみが行われます。したがって、製品を使用する前に、Web層Oracleホームのbin
ディレクトリから構成ツールを手動で実行して、製品を構成する必要があります。このオプションを使用すると、共通ディスクを共有するソフトウェアの複数のインスタンスを素早く作成できます。
このインストール・タイプを選択した場合は、第4章「「ソフトウェアのインストール - 構成なし」オプションの使用方法」を参照してください。