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Oracle® Fusion Middlewareライセンス情報
11gリリース1(11.1.1)
B55933-15
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12 Enterprise Managerの基本機能

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 12cのリリースに伴い、ライセンスに関していくつかの変更が行われています。ライセンスされたパックの一部であった機能が、基本機能に組み込まれるようになっています。この章では、Oracle Enterprise Managerの基本機能に含まれる機能の概要を示します。

12.1 フレームワークの基本機能

以下の機能は、Enterprise Manager Cloud Control 12cフレームワークの一部として含まれています。

機能の概要

EMユーザー、ロール、資格証明の管理

インシデント管理、アラートの表示、メトリックしきい値の管理(通知を除く)

レポート、ジョブ・システム、ソフトウェア・ライブラリ(これらの機能の項目はPackでライセンスされる場合があります)

エージェントのプロビジョニングとパッチ適用

グループおよびシステム管理

ターゲット検出(ネットワークおよびエージェント・ベース)

ターゲットの構成(現在の構成のみに限定)

My Oracle Supportの統合

プラグインの自己更新(プラグインの機能はPackでライセンスされる場合があります)


12.2 データベース管理の基本機能

以下の機能は、Enterprise Manager Cloud Control 12cデータベース管理機能の一部として含まれています。

機能の概要

スキーマ、ユーザー、ロールの管理

オプティマイザ統計およびリソース管理

ASMおよびクラスタウェアの管理

テーブルスペース、ログ・ファイル、UNDOの管理

バックアップおよびリカバリの管理(MAAアドバイザを含みます)

データ・ポンプ、ストリーム、レプリケーションの管理

アラート・ログの管理およびサポート・ワークベンチ

アドバイザおよびスケジューラ・セントラル

SQLワークシート


12.3 Middleware管理の基本機能

以下の機能は、Enterprise Manager Cloud Control 12cミドルウェア管理の一部として含まれています。

機能の概要

すべてのFusion Middlewareターゲットのホーム・ページ(JVM診断を除く):

  • WebLogicドメイン

  • Fusion Middlewareファーム

  • SOAインフラストラクチャ

サポート・ワークベンチ


12.4 サーバー、ストレージ、および仮想化の管理機能

以下では、Enterprise Manager Cloud Control 12cのサーバーおよび仮想化の管理機能を示します。

12.4.1 Cloud Controlの機能

Cloud Controlには、次の機能が含まれています。

機能 説明

管理

ホストのリモート管理機能を提供します。

高度なアラート管理

通知メソッド、ルール、スケジュール、メトリック履歴および関連するドリルダウン、ブラックアウト設定機能、是正処置とアラートの関連付け、ユーザー定義メトリック、メトリック・スナップショット、監視テンプレートを提供します。

Infrastructure Cloudのすべてのメニュー項目

ホーム、セルフサービス、要求ダッシュボードのページへの簡易アクセスを提供します。

構成管理

ハードウェアおよびソフトウェアの構成データの収集、検索、比較、分析レポートの作成を提供します。

統合プランナ

ビジネスおよび技術に関する制約に関してCloud Controlによって収集されたデータを利用して、最適なサーバー統合シナリオを決定します。

制御/サービス・ドメイン

Oracle VM Server for SPARCの制御またはサービス・ドメイン属性を構成し、リソースの消費を監視します。VMのポスト作成に対するvdiskの割当てを操作します。

動的なリソース割当て

Oracle Solaris ContainerおよびOracle VM Server for SPARCテクノロジを使用して、割り当てられたリソースのリアルタイムの変更に対応します。

動的トポロジ

サービス・プロセッサ、ハイパーバイザ、グローバル・ゾーン、制御ドメイン、仮想マシンの間の親子関係を管理します。

ゲストVMのパッチ適用

ホストの自動パッチ適用およびUnbreakable Linux Network(ULN)との統合を提供します。

履歴の傾向

Oracle Solaris Zone相互の履歴ワークロード傾向を集中グラフに表示します。

ホストの監視と管理

ジョブや通知などのCloud Controlコンポーネント・サービスの監視。

ハイパーバイザ/OSのプロビジョニング

Oracle VM Server for SPARC制御ドメイン構成の作成に対するデフォルトのテンプレートを提供します。ファームウェアに埋め込まれたハイパーバイザ・コンポーネントとベアメタルOSレイヤーから上位の間の互換性を保証します。

イメージ・ライブラリ管理

物理と仮想の両方のプロビジョニングに対し、ISOおよびOracle Solaris Flash Archive(FLAR)のイメージを維持します。

V12N用のプロファイルの監視

Oracle VM Server for SPARCおよびOracle Solaris Container環境に関連する問題に対する監視属性を提供します。

ネットワーク構成

IPマルチパスおよびVLANタグ付けに基づく冗長性の高い構成を実現するVM作成ウィザードのネットワーク・トポロジを提供します。

Oracle Solaris Containerの管理

検出、作成、削除、構成、起動、シャットダウン、監視など、完全なライフサイクル管理を提供します。

Oracle Solarisグローバル・ゾーン

グローバル・ゾーン・リソースの割当てを構成し、リソースの消費を監視します。

Oracle Solarisのゾーンとパッチの管理

ゾーンが異なるグローバル・ゾーンに移動されるときの"接続時に更新"アクションを容易にします。

Oracle VMおよびゲストVMのプロビジョニング

Oracle VMをベアメタル・サーバーにデプロイし、ゲストVMを作成します。

Oracle VM Server for SPARC

検出、作成、削除、構成、起動、シャットダウン、監視など、完全なライフサイクル管理を提供します。

Oracle VMマネージャおよびセルフサービス・コンソール(IaaSマネージャ)を含むOracle VM管理

環境の要求を管理して、より多くのストレージに対応します。

Oracle VMテンプレート・ベースのプロビジョニング

サービス・レベル要件などに基づいてアプリケーションと必要なリソースを管理します。

パフォーマンス監視

リアルタイムおよび履歴のパフォーマンス監視を提供します。

ポリシー管理

デプロイメントおよび操作標準の順守の一貫性を確保します。ポリシー違反通知が含まれます。

リソース仮想プール

Tシリーズ・サーバー・グループを構築し、ネットワーク構成と共有ストレージを管理し、ワークロードを自動的にバランシングし、パフォーマンス・メトリックの履歴集計を表示します。

ストレージ編成

Oracle Solaris ContainerおよびOracle VM Server for SPARC環境内のOracle Sun ZFS Storage Applianceの使用を自動的に促進します。

ストレージ・プラグイン

ストレージ・アセットをより効率的に管理します。

テクノロジ抽象化レイヤー

Mシリーズ動的ハードウェア・ドメイン、TシリーズOracle VM Server for SPARC、およびOracle Solaris Zonesを使用し、複雑な操作計画を作成します。


12.4.2 Ops Centerの機能

Oracle Enterprise Manager Ops Centerは、Oracleのサーバー、ストレージ、ネットワーク・デバイス、オペレーティング・システム、およびOracle Solaris仮想化技術を対象とする最も包括的な管理を提供し、統合されたライフサイクル管理と組込みの自動化によってITの運用効率を劇的に向上させます。Ops Centerは、現在の市場で最善のOracleインフラストラクチャ管理用ソリューションです。

Ops Centerは、リソースの管理とモビリティの編成を含む、仮想ゲストの完全なライフサイクル管理を提供します。お客様による操作の合理化とダウンタイムの短縮を支援します。Ops Centerは、物理システムと仮想システムの両方に対するエンド・ツー・エンドの管理ソリューションを提供します。Oracle Solaris ZonesからOracle VM Server for SPARCまで、Ops Centerは、ハードウェアとソフトウェアの完全なソリューションのための、きめ細かい制御とワークロード抽象化の適切な組合せを提供します。

Ops Centerには、次の機能が含まれています。

機能 説明

アラーム管理

アラートの相関と集約を提供します。My Oracle Supportでサービス・リクエストをオープンします。

アセット管理

同じコンソールから分散したアセットを管理します。フィールド交換ユニット(FRU)の部品番号まで示す新しいハードウェア・アセット・レポートを提供します。

監査レポート

Ops Centerで行われたソフトウェアと構成の変更を読みやすいレポートで追跡します。

ベアメタルOSのプロビジョニング

サーバーのリモート・ライトアウト・プロビジョニングのキックスタート、ジャンプスタート、YAST、DHCP構成を自動化します。終了スクリプトおよびカスタマイズをキャプチャするためのプロファイルを作成します。

Cloud Controlの統合

Enterprise Manager Cloud ControlとOps Center間の統合を提供します。ターゲットを検出し、アラーム情報を表示します。ハードウェア、OS、仮想化の情報を表示します。

複雑な計画の管理

サーバー・プロビジョニング・タスクをイベントの包括的な文字列に入れ子にして、詳細なワークフロー計画を作成します。

コンプライアンスの自動化

ターゲット・ノード、ポイント・イン・タイム比較、操作ポリシー、あるいはカスタム・ソフトウェア・プロファイルに対するテストのスケジュールを設定するためのレポート機能を提供します。

切断モード

Oracleに接続したままにしてナレッジ転送の自動化と保護を受け取るか、またはOracleからの切断モードで実行するかを選択できるようにします。

電力認識

個別のサーバーまたはサーバーのグループの履歴およびリアルタイムの電力消費を、ワット(W)およびコストを示すKwHの両方で表示します。CPUの使用率、温度、ファンのRPMの傾向を表示します。

拡張OSパッチ適用

ソフトウェア・ライフサイクル・アクティビティによるダウンタイムを最小にします。

ファームウェア・プロビジョニング

サービス・プロセッサ、RAID HBAカード、ドライブ・ファームウェアなど、サーバーとストレージ・アプライアンスのファームウェアを自動的にダウンロードします。

ハードウェア管理

Oracle Tシリーズ、Mシリーズ、Xシリーズ、ネットワーク・アプライアンス、およびストレージ・アプライアンスのハードウェア監視を提供します。Oracle Solaris FMAとの統合を提供します。

履歴監視

監視対象のパフォーマンス属性における過去の傾向を提供します。

Mシリーズ動的ドメイン

動的ハードウェア・ドメインの構成を制御するプロビジョニング計画を作成します。

My Oracle Supportの統合

My Oracle Supportへの統合を提供します。サービス・リクエストを自動的にオープンし、アセットを検証します。サービス・リクエストのステータス更新を表示します。

ネットワーク・ファブリックの監視

Oracle 10GBeとインフィニバンド・スイッチ、NEM、およびHBAデバイスをサーバーの観点から検出、マップ、表示します。

運転計画

製品の任意の属性にアラームしきい値を設定し、複数のボックスにプロビジョニングできる監視プロファイルに格納します。アドホック・アクションおよびスクリプトを実行して出力をキャプチャできるようにします。

Oracle Solaris Clusterのサポート

Oracle Solaris Cluster環境の検出は、Ops Centerナレッジ・リポジトリ内のOracle Solaris Clusterソフトウェアの完全なカバレッジを提供します。

Oracle Sun ZFS Storage Appliance

トポロジ内のOracle Sun ZFS Storage Applianceを適切に検出し、デバイスの構成とサービスの情報を表示します。

OSパフォーマンス監視

Oracle SolarisおよびLinux OSのパフォーマンスの監視、属性のリアルタイム・ステータスと履歴チャートを提供します。

RAIDデバイス構成

プレOSインストールおよびRAIDデバイスの構成を提供します。

ロール・ベースのアクセス制御

ユーザーのアクセスを制御するロールを提供します。ユニバーサルに、または特定のアセット・グループに対して付与できます。

Windowsサポート

Microsoft System Center Configuration Managerとの包括的なWindowsパッチ適用の統合を提供します。